JPH06256890A - 耐熱性鋳物用鉄合金 - Google Patents
耐熱性鋳物用鉄合金Info
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- JPH06256890A JPH06256890A JP4621593A JP4621593A JPH06256890A JP H06256890 A JPH06256890 A JP H06256890A JP 4621593 A JP4621593 A JP 4621593A JP 4621593 A JP4621593 A JP 4621593A JP H06256890 A JPH06256890 A JP H06256890A
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 13〜40%の範囲内のNiと、3.5〜
7.0%の範囲内のSiと、2.5%以下のCとを含
み、残部を実質的にFeとする。 【効果】 Cを2.5%以下と少なくするので、合金組
織中においては黒鉛が球状化され、熱疲労性や耐力の改
善により、合金の耐熱性が向上する。そのうえ、C量を
調整するものであるため、製造コストを高価にすること
もない。さらに、Siの含有量が3.5〜7.0%であ
るので鋳造性が良好であり、薄肉の鋳物の鋳造が容易と
なる。
7.0%の範囲内のSiと、2.5%以下のCとを含
み、残部を実質的にFeとする。 【効果】 Cを2.5%以下と少なくするので、合金組
織中においては黒鉛が球状化され、熱疲労性や耐力の改
善により、合金の耐熱性が向上する。そのうえ、C量を
調整するものであるため、製造コストを高価にすること
もない。さらに、Siの含有量が3.5〜7.0%であ
るので鋳造性が良好であり、薄肉の鋳物の鋳造が容易と
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐熱鋳鉄等の耐熱性
鋳物用鉄合金に関するものである。
鋳物用鉄合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐熱鋳鉄等の耐熱性鋳物用鉄合金とし
て、多量のNiを含みニレジストと称される,オーステナ
イトダクタイル鋳鉄があり、その良好な耐熱性から広く
用いられている。
て、多量のNiを含みニレジストと称される,オーステナ
イトダクタイル鋳鉄があり、その良好な耐熱性から広く
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のオ
ーステナイトダクタイル鋳鉄においても、その耐熱性に
も限界があり、この耐熱性をより以上に向上させること
が望まれている。
ーステナイトダクタイル鋳鉄においても、その耐熱性に
も限界があり、この耐熱性をより以上に向上させること
が望まれている。
【0004】そして、その耐熱性の向上に際しては、そ
の製造コストが安価であることも同時に求められてい
る。
の製造コストが安価であることも同時に求められてい
る。
【0005】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、製造コストが安価でありながら、従来の
オーステナイトダクタイル鋳鉄よりも耐熱性の優れた耐
熱性鋳物用鉄合金を提供することを目的とするものであ
る。
されたもので、製造コストが安価でありながら、従来の
オーステナイトダクタイル鋳鉄よりも耐熱性の優れた耐
熱性鋳物用鉄合金を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、13〜40%の範囲内のNiと、
3.5〜7.0%の範囲内のSiと、2.5%以下のCとを含み、残部
を実質的にFeとしたことを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、13〜40%の範囲内のNiと、
3.5〜7.0%の範囲内のSiと、2.5%以下のCとを含み、残部
を実質的にFeとしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、Cを2.5%以下と
少なくするので、合金組織中においては黒鉛が球状化さ
れ、熱疲労性や耐力の改善により、合金の耐熱性が向上
する。そのうえ、C量を調整するものであるため、製造
コストを高価にすることもない。
少なくするので、合金組織中においては黒鉛が球状化さ
れ、熱疲労性や耐力の改善により、合金の耐熱性が向上
する。そのうえ、C量を調整するものであるため、製造
コストを高価にすることもない。
【0008】
【実施例】以下、実施例によりこの発明を説明する。
【0009】まず、実施例の合金と比較例としての従来
のオーステナイトダクタイル鋳鉄のFe以外の化学組成
(重量%)を、表.1に示す。
のオーステナイトダクタイル鋳鉄のFe以外の化学組成
(重量%)を、表.1に示す。
【0010】 実施例の前記化学組成において、各化学成分を前記とし
た理由は次のとおりである。
た理由は次のとおりである。
【0011】すなわち、Si量については、3.5%より小さ
くすると合金の耐酸化性が低下し,7.0%より大きくする
と合金がもろくなり切削性が悪くなるからである。
くすると合金の耐酸化性が低下し,7.0%より大きくする
と合金がもろくなり切削性が悪くなるからである。
【0012】Ni量については、13%より小さくすると合
金のオーステナイト化が困難となり,40%より大きくす
ると合金が軟化するからである。
金のオーステナイト化が困難となり,40%より大きくす
ると合金が軟化するからである。
【0013】Cr量については、1.0%より小さくすると高
温での合金の熱疲労性が低下するとともに高温強度が低
下し,4.0%より大きくすると合金中の黒鉛がくずれるか
らである。このCr量としては、2.0〜3.5%の範囲がとく
に有効である。
温での合金の熱疲労性が低下するとともに高温強度が低
下し,4.0%より大きくすると合金中の黒鉛がくずれるか
らである。このCr量としては、2.0〜3.5%の範囲がとく
に有効である。
【0014】Nb量については、Nbが結晶粒内で化合物を
形成するものであるので、0.1%より小さくすると結晶粒
内での化合物形成が行なわれにくく結晶粒界での不純物
除去作用が低下する。Nb量を1.0%より大きくすると、合
金の基地中に多量の化合物が発生し合金の靭性が低下す
るからである。
形成するものであるので、0.1%より小さくすると結晶粒
内での化合物形成が行なわれにくく結晶粒界での不純物
除去作用が低下する。Nb量を1.0%より大きくすると、合
金の基地中に多量の化合物が発生し合金の靭性が低下す
るからである。
【0015】Moは、Siの添加によりもろくなる合金に靭
性を付与して合金基地の強度を高めるものであるが、Mo
量を0.3%より小さくすると付与される靭性が小さく,2.
0%より大きくするとMoの化合物が発生することにより靭
性が低下するからである。
性を付与して合金基地の強度を高めるものであるが、Mo
量を0.3%より小さくすると付与される靭性が小さく,2.
0%より大きくするとMoの化合物が発生することにより靭
性が低下するからである。
【0016】Ce量については、0.01%より小さくすると
合金の耐酸化性が低下し,1.0%より大きくすると結晶粒
界に不純物が発生してもろくなるからである。
合金の耐酸化性が低下し,1.0%より大きくすると結晶粒
界に不純物が発生してもろくなるからである。
【0017】なお、前記比較例1はASTM規格のD-2(ISO
規格のNiCr20 2)に相当する合金であり、前記比較例2
はASTM規格のD-5(ISO規格のNi35)に相当する合金であ
る。
規格のNiCr20 2)に相当する合金であり、前記比較例2
はASTM規格のD-5(ISO規格のNi35)に相当する合金であ
る。
【0018】このような化学組成からなる実施例および
比較例の各鉄合金を同一条件で鋳造し、一定形状のテス
トピースを形成し、これを所要の測定器で測定すること
によって各鉄合金の機械的性質を得た。各鉄合金の機械
的性質は表.2に示すとおりである。
比較例の各鉄合金を同一条件で鋳造し、一定形状のテス
トピースを形成し、これを所要の測定器で測定すること
によって各鉄合金の機械的性質を得た。各鉄合金の機械
的性質は表.2に示すとおりである。
【0019】なお、表.2において、常温とは20℃の
値であり、高温とは900℃での値である。
値であり、高温とは900℃での値である。
【0020】 ところで、前記実施例の金属組織を顕微鏡で観察する
と、その黒鉛は概ね球状化されており、浮上黒鉛はほと
んど見あたらないものである。
と、その黒鉛は概ね球状化されており、浮上黒鉛はほと
んど見あたらないものである。
【0021】そこで、この実施例の合金に関して、その
添加された炭素量およびSi量を変動させて、合金組織中
に浮上黒鉛を生じず,黒鉛が球状化される範囲を炭素当
量とNi量との関係下において、調査してみると図1に斜
線部で示すように、炭素当量をYとし、前記Ni量をXと
した場合、Y≦(−0.93/20)X+5.0 のようであっ
た。なお、炭素当量CEは、CE=C+1/3*Siで定義され、Cは
炭素量、Siはシリコン量である。
添加された炭素量およびSi量を変動させて、合金組織中
に浮上黒鉛を生じず,黒鉛が球状化される範囲を炭素当
量とNi量との関係下において、調査してみると図1に斜
線部で示すように、炭素当量をYとし、前記Ni量をXと
した場合、Y≦(−0.93/20)X+5.0 のようであっ
た。なお、炭素当量CEは、CE=C+1/3*Siで定義され、Cは
炭素量、Siはシリコン量である。
【0022】そして、前記実施例の合金は、前記炭素当
量の条件を満足しており、前記事実と合致するものであ
る。
量の条件を満足しており、前記事実と合致するものであ
る。
【0023】このような実施例と前記各比較例の合金を
用いて、それぞれ所定形状の棒状のテストピースを鋳造
して、次のような熱疲労試験を行なった。
用いて、それぞれ所定形状の棒状のテストピースを鋳造
して、次のような熱疲労試験を行なった。
【0024】この熱疲労試験は、合金の耐熱性に密接な
関連性を有する熱疲労性を試験するものであって、テス
トピースの両端をサーボパルサーに保持させ、そのテス
トピースを高周波装置で加熱し,圧縮空気で強制的に冷
却させることにより一定の熱サイクルを加え、そのテス
トピースが破断するまでに加えた熱サイクルの回数を測
定するものである。
関連性を有する熱疲労性を試験するものであって、テス
トピースの両端をサーボパルサーに保持させ、そのテス
トピースを高周波装置で加熱し,圧縮空気で強制的に冷
却させることにより一定の熱サイクルを加え、そのテス
トピースが破断するまでに加えた熱サイクルの回数を測
定するものである。
【0025】前記熱サイクルは、具体的には150℃の
テストピースを高周波装置で加熱して900℃まで10
0秒で昇温させ、900℃で30秒間保持させた後、圧
縮空気を吹き付けて210秒で150℃に冷却するもの
である。
テストピースを高周波装置で加熱して900℃まで10
0秒で昇温させ、900℃で30秒間保持させた後、圧
縮空気を吹き付けて210秒で150℃に冷却するもの
である。
【0026】そして、サーボパルサーに保持されたテス
トピースにかかる荷重は常温で0.25kgf/mm2にそろえて
セットすることとし、この熱疲労試験においては、前記
テストピースを軽く拘束した軽拘束の場合と、前記テス
トピースの両端を完全に固定した完全拘束の場合との2
種類についてそれぞれ行なった。
トピースにかかる荷重は常温で0.25kgf/mm2にそろえて
セットすることとし、この熱疲労試験においては、前記
テストピースを軽く拘束した軽拘束の場合と、前記テス
トピースの両端を完全に固定した完全拘束の場合との2
種類についてそれぞれ行なった。
【0027】このようにして得られた前記実施例および
各比較例の熱疲労試験の結果は図2に示すとおりであ
る。図2において、斜線の施された棒グラフは軽拘束で
の試験結果を示し、白抜きの棒グラフは完全拘束での試
験結果を示す。
各比較例の熱疲労試験の結果は図2に示すとおりであ
る。図2において、斜線の施された棒グラフは軽拘束で
の試験結果を示し、白抜きの棒グラフは完全拘束での試
験結果を示す。
【0028】軽拘束での試験結果において、実施例は比
較例1の1,70倍の耐久性を示し、比較例2の1.45倍の耐
久性を示している。
較例1の1,70倍の耐久性を示し、比較例2の1.45倍の耐
久性を示している。
【0029】完全拘束での試験結果においても同様の傾
向が認められるが、いずれの合金のテストピースにおい
ても繰り返し回数が少ないため、各合金の耐酸化性の大
小による影響が少なく、比較的耐酸化性が小さいと考え
られる比較例1の耐久性が相対的にそれほど小さくは現
われていない。
向が認められるが、いずれの合金のテストピースにおい
ても繰り返し回数が少ないため、各合金の耐酸化性の大
小による影響が少なく、比較的耐酸化性が小さいと考え
られる比較例1の耐久性が相対的にそれほど小さくは現
われていない。
【0030】これらの試験結果を総合的に評価すると、
実施例の合金は、比較例1および2のいずれよりも良好
な熱疲労に対する耐久性を有するものである。
実施例の合金は、比較例1および2のいずれよりも良好
な熱疲労に対する耐久性を有するものである。
【0031】かかる熱疲労試験(軽拘束)により破断し
た各テストピースの破断面を観察すると、前記比較例1
においては酸化が激しく,酸化による剥離が認められ、
比較例2においては酸化はそれほど顕著ではないもの
の、表面に大きなクラックの発生が認められる。一方、
前記実施例の場合には、酸化が顕著でないことは比較例
2と同様であるが、その破断面には微小なクラックが存
在するものの比較例2のような大きなクラックは皆無で
あった。
た各テストピースの破断面を観察すると、前記比較例1
においては酸化が激しく,酸化による剥離が認められ、
比較例2においては酸化はそれほど顕著ではないもの
の、表面に大きなクラックの発生が認められる。一方、
前記実施例の場合には、酸化が顕著でないことは比較例
2と同様であるが、その破断面には微小なクラックが存
在するものの比較例2のような大きなクラックは皆無で
あった。
【0032】このような観察結果を前記熱疲労試験の結
果と対照させると、合金の熱疲労性は、前記の大きなク
ラックの発生が影響しているものと考えられる。
果と対照させると、合金の熱疲労性は、前記の大きなク
ラックの発生が影響しているものと考えられる。
【0033】そこで、前記クラックの発生状況を観察す
ると、これらのクラックは黒鉛部分から発生し、粒界に
沿ってクラックが進行していた。また、酸化も黒鉛の周
辺およびクラックに沿って生じていることが確認され
た。
ると、これらのクラックは黒鉛部分から発生し、粒界に
沿ってクラックが進行していた。また、酸化も黒鉛の周
辺およびクラックに沿って生じていることが確認され
た。
【0034】このような観察結果を考えると、合金の熱
疲労性を向上させるには、合金組織中での黒鉛形状を球
状とすることが重要であると考えられる。
疲労性を向上させるには、合金組織中での黒鉛形状を球
状とすることが重要であると考えられる。
【0035】実施例の合金においては、前記したように
炭素量を低減させ、浮上黒鉛が発生せず,黒鉛が球状化
する条件を備えているので、その黒鉛の球状化率が各比
較例よりも良好であり、これが前記熱疲労試験の結果と
して反映されたものと考えられる。
炭素量を低減させ、浮上黒鉛が発生せず,黒鉛が球状化
する条件を備えているので、その黒鉛の球状化率が各比
較例よりも良好であり、これが前記熱疲労試験の結果と
して反映されたものと考えられる。
【0036】次に、これらの実施例と前記各比較例の合
金をそれぞれ所定の矩形状に鋳造してなるテストピース
を用いて行なった耐酸化試験について説明する。
金をそれぞれ所定の矩形状に鋳造してなるテストピース
を用いて行なった耐酸化試験について説明する。
【0037】この耐酸化試験も、前記熱疲労試験と同様
に合金の耐熱性と密接な関連性を有するものであって、
荷重の加わらないテストピースに加熱炉を用いて大気中
で一定の熱サイクルを加えてこれに伴う酸化減量を測定
するものである。
に合金の耐熱性と密接な関連性を有するものであって、
荷重の加わらないテストピースに加熱炉を用いて大気中
で一定の熱サイクルを加えてこれに伴う酸化減量を測定
するものである。
【0038】この熱サイクルは、具体的には、200℃
のテストピースを加熱炉で30秒加熱して870℃と
し、870℃の状態を300秒間維持させ、この後12
0秒で200℃に冷却するものである。
のテストピースを加熱炉で30秒加熱して870℃と
し、870℃の状態を300秒間維持させ、この後12
0秒で200℃に冷却するものである。
【0039】そして、この耐酸化試験においては、前記
熱サイクルを500回繰り返した時点での酸化減量と、
1000回繰り返した時点での酸化減量とを測定した。
熱サイクルを500回繰り返した時点での酸化減量と、
1000回繰り返した時点での酸化減量とを測定した。
【0040】これらの測定結果は、図3に示すとおりで
あり、図3において斜線を施した棒グラフは500回時
点での酸化減量,白抜きの棒グラフは1000回時点で
の酸化減量を示す。
あり、図3において斜線を施した棒グラフは500回時
点での酸化減量,白抜きの棒グラフは1000回時点で
の酸化減量を示す。
【0041】図3から明らかなように、比較例1の酸化
減量は500回,1000回のいずれの時点においても
極めて大きく、この比較例1に較べると比較例2および
実施例の耐酸化性は極めて良好である。
減量は500回,1000回のいずれの時点においても
極めて大きく、この比較例1に較べると比較例2および
実施例の耐酸化性は極めて良好である。
【0042】しかし、比較例2と実施例のテストピース
について、その金属組織を顕微鏡で観察すると、比較例
2の表面には厚く酸化層が形成されており、比較例2の
酸化減量が小さいことはその酸化層が剥がれにくいこと
によるものと考えられる。
について、その金属組織を顕微鏡で観察すると、比較例
2の表面には厚く酸化層が形成されており、比較例2の
酸化減量が小さいことはその酸化層が剥がれにくいこと
によるものと考えられる。
【0043】一方、実施例においては、表面に形成され
ている酸化層が前記比較例2よりも薄いものである。
ている酸化層が前記比較例2よりも薄いものである。
【0044】したがって、実施例は、前記比較例1はも
ちろんのこと,前記比較例2と較べても酸化減量が少な
く酸化層も薄いことから、その合金自体は酸化されにく
いものであると結論することができる。
ちろんのこと,前記比較例2と較べても酸化減量が少な
く酸化層も薄いことから、その合金自体は酸化されにく
いものであると結論することができる。
【0045】さらに、これらの実施例と各比較例とにつ
いて、その熱膨張率と成長性とをそれぞれ測定した。な
お、成長性については、20℃から900℃までの昇降
温を10回繰り返してその寸法変化から測定した。
いて、その熱膨張率と成長性とをそれぞれ測定した。な
お、成長性については、20℃から900℃までの昇降
温を10回繰り返してその寸法変化から測定した。
【0046】これらの測定結果は、表.3に示すとおり
である。
である。
【0047】 表.3からあきらかなように、熱膨張率は比較例2が最
も小さいが、合金の耐熱性と関連があるものと考えられ
る成長性については、実施例が最も小さく、これに次い
で比較例2が小さく、比較例1はかなり大きいものであ
り、前記の熱疲労試験および耐酸化試験の結果を裏付け
るものとなっている。
も小さいが、合金の耐熱性と関連があるものと考えられ
る成長性については、実施例が最も小さく、これに次い
で比較例2が小さく、比較例1はかなり大きいものであ
り、前記の熱疲労試験および耐酸化試験の結果を裏付け
るものとなっている。
【0048】以上の各試験の結果から、前記実施例の合
金は比較例として示した従来の耐熱鋳鉄と較べて良好な
耐熱性を有するものであり、高価な成分を多量に使用す
るものでなく,炭素量を低減させたものであるので、そ
の製造コストが高価になることもない。
金は比較例として示した従来の耐熱鋳鉄と較べて良好な
耐熱性を有するものであり、高価な成分を多量に使用す
るものでなく,炭素量を低減させたものであるので、そ
の製造コストが高価になることもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、Cを2.5%以下と少なくするので、合金組織
中においては黒鉛が球状化され、熱疲労性や耐力の改善
により、合金の耐熱性が向上する。そのうえ、C量を調
整するものであるため、製造コストを高価にすることも
ない。
明によれば、Cを2.5%以下と少なくするので、合金組織
中においては黒鉛が球状化され、熱疲労性や耐力の改善
により、合金の耐熱性が向上する。そのうえ、C量を調
整するものであるため、製造コストを高価にすることも
ない。
【0050】さらに、Siの含有量が3.5〜7.0%であるの
で鋳造性が良好であり、薄肉の鋳物の鋳造が容易とな
る。
で鋳造性が良好であり、薄肉の鋳物の鋳造が容易とな
る。
【図1】実施例の合金において、その炭素等量およびNi
量を変化させた場合の浮上黒鉛の発生しない範囲を示す
グラフである。
量を変化させた場合の浮上黒鉛の発生しない範囲を示す
グラフである。
【図2】熱疲労試験の試験結果を示すグラフである。
【図3】耐酸化試験により得られた酸化減量を示すグラ
フである。
フである。
Claims (3)
- 【請求項1】 13〜40%の範囲内のNiと、3.5〜7.0%の範
囲内のSiと、2.5%以下のCとを含み、残部を実質的にFe
としたことを特徴とする耐熱性鋳物用鉄合金。 - 【請求項2】 請求項1記載の耐熱性鋳物用鉄合金にお
いて、その鋳物用鉄合金の炭素当量をYとし、前記Ni量
をXとした場合、Y≦(−0.93/20)X+5.0 を満足さ
せることを特徴とする耐熱性鋳物用鉄合金。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の耐熱性鋳物用鉄
合金において、1.0〜4.0%の範囲内のCrを含むことを特
徴とする耐熱性鋳物用鉄合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4621593A JPH06256890A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 耐熱性鋳物用鉄合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4621593A JPH06256890A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 耐熱性鋳物用鉄合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06256890A true JPH06256890A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12740885
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4621593A Pending JPH06256890A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 耐熱性鋳物用鉄合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06256890A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003055730A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-02-26 | Asahi Tec Corp | 地下構造物用蓋構成体 |
| JP2007106670A (ja) * | 1999-09-20 | 2007-04-26 | Owens Brockway Glass Container Inc | ガラス製品用モールドの液体冷却 |
| US20110171016A1 (en) * | 2010-01-14 | 2011-07-14 | Honeywell International Inc. | Austenitic ductile cast iron |
| EP2262917A4 (en) * | 2008-02-25 | 2015-06-03 | Wescast Ind Inc | HEAT-RESISTANT NI-25 CAST IRON WITH BALL GRAPHITE FOR USE IN EXHAUST SYSTEMS |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP4621593A patent/JPH06256890A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007106670A (ja) * | 1999-09-20 | 2007-04-26 | Owens Brockway Glass Container Inc | ガラス製品用モールドの液体冷却 |
| JP2003055730A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-02-26 | Asahi Tec Corp | 地下構造物用蓋構成体 |
| EP2262917A4 (en) * | 2008-02-25 | 2015-06-03 | Wescast Ind Inc | HEAT-RESISTANT NI-25 CAST IRON WITH BALL GRAPHITE FOR USE IN EXHAUST SYSTEMS |
| US20110171016A1 (en) * | 2010-01-14 | 2011-07-14 | Honeywell International Inc. | Austenitic ductile cast iron |
| JP2011179113A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-09-15 | Honeywell Internatl Inc | オーステナイトダクタイル鋳鉄 |
| US8372335B2 (en) * | 2010-01-14 | 2013-02-12 | Honeywell International Inc. | Austenitic ductile cast iron |
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