JPH06257496A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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JPH06257496A
JPH06257496A JP4819493A JP4819493A JPH06257496A JP H06257496 A JPH06257496 A JP H06257496A JP 4819493 A JP4819493 A JP 4819493A JP 4819493 A JP4819493 A JP 4819493A JP H06257496 A JPH06257496 A JP H06257496A
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JP
Japan
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pressure
fuel
common rail
valve
fuel injection
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JP4819493A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nishijima
義明 西島
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載コンピュータが正常動作できなくなった
場合にも、オーバーラン状態での蓄圧室圧力の異常上昇
を確実に防止する。 【構成】 コモンレール4には、通常のリリーフ弁4a
の他にもう一つのリリーフ弁として安全弁113が併設
される。この安全弁113は、ロッド129が引かれる
と開き、コモンレール4から燃料油を放出する。ロッド
129は、エンジンがオーバーラン回転数以上になると
開くウエイト107により、ディスク付バー109を押
し出し、テコ部材111の力点を押すと引かれる様に構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関の蓄圧
式燃料噴射装置に係り、特に、オーバーラン回転数以上
において蓄圧室圧力の上昇を防止する機構を備えた蓄圧
式燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、こうしたディーゼル機関の蓄圧式
燃料噴射装置としては、特開昭62−258160号や
特開平2−176158号が知られている。これら蓄圧
式燃料噴射装置は、ディーゼル機関の回転力によって駆
動される高圧ポンプの外開式電磁弁の閉弁タイミングを
車載コンピュータで制御することにより、蓄圧室への燃
料圧送量をコントロールし、蓄圧室圧力を所望の燃料噴
射圧にする様に構成されていた。そして、この車載コン
ピュータで、運転状態の各種検出値に基づき燃料噴射時
期等を算出し、蓄圧室に接続された燃料噴射弁を開弁制
御する様に構成されたいた。
【0003】ところで、こうした蓄圧式燃料噴射装置に
おいてディーゼル機関がオーバーランし、さらに回転数
が上昇すると、外開式電磁弁が自然に閉弁して蓄圧室へ
燃料が異常に圧送され、蓄圧室が損傷を受けるおそれが
あった。このため、オーバーラン回転数以上では高圧ポ
ンプの電磁弁を固定制御して、蓄圧室への燃料導入を阻
止し、蓄圧室が損傷を受けるのを防止する技術が提案さ
れた(特開平4−272471号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−2
72471号公報記載の安全機構は、車載コンピュータ
による制御となっているため、車載コンピュータが作動
不能となった場合にはオーバーラン回転数になっても安
全機構が働かなくなってしまうという問題があった。ま
た、オーバーラン自体が車載コンピュータの暴走などの
誤動作によって発生するおそれもあり、この場合にはオ
ーバーラン状態を益々助長してしまうおそれがあった。
【0005】そこで、本発明は、車載コンピュータが正
常動作できなくなった場合にも、オーバーラン状態での
蓄圧室圧力の異常上昇を確実に防止することのできる蓄
圧式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の蓄圧式燃料噴射装置は、
燃料タンクから汲み上げた燃料をディーゼル機関の回転
力によって蓄圧室に圧送し、該蓄圧室圧力にて燃料噴射
を行う蓄圧式燃料噴射装置において、前記蓄圧室への燃
料圧送系統若しくは蓄圧室自体に設けられ、機械的動作
によって蓄圧室への燃料圧送の停止及び/又は蓄圧室か
らの燃料の放出を行い、蓄圧室圧力の上昇を防止する圧
力上昇防止部材と、ディーゼル機関の出力軸又は該出力
軸と連結される他の軸に設けられ、ディーゼル機関が所
定のオーバーラン回転数に達すると機械的に動作する動
作部材と、該動作部材の動きを前記圧力上昇防止部材に
機械的に伝達し、前記蓄圧室圧力の上昇を防止する動作
を行わせる動作伝達部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明の蓄圧式燃料噴射装置によれば、デ
ィーゼル機関がオーバーラン回転数に達すると、動作部
材が機械的に動作し、この動作を伝達部材が機械的に圧
力上昇防止部材へと伝達し、圧力上昇防止部材がやはり
機械的に蓄圧室圧力の上昇を防止する動作を行う。この
結果、ディーゼル機関がオーバーラン回転数に達する
と、蓄圧室は燃料の放出及び/又は燃料圧送の停止をさ
れ、少なくともそれ以上に燃料圧力が上昇しない様にな
る。
【0008】
【実施例】次に、図面に示す実施例によって本発明を詳
しく説明する。図1は可変吐出量高圧ポンプを備えるコ
モンレール式燃料噴射制御装置の構成説明図である。
【0009】このコモンレール式燃料噴射制御装置1
は、6気筒のディーゼルエンジン2と、ディーゼルエン
ジン2の各気筒に燃料を噴射するインジェクタ3と、こ
のインジェクタ3に供給する高圧燃料を蓄圧するコモン
レール4と、コモンレール4に高圧燃料を圧送する可変
吐出量高圧ポンプ5と、これらを制御する電子制御装置
(ECU)6とを備える。
【0010】ECU6は、ディーゼルエンジン2の状
態、例えば回転数センサ7の検出値やアクセルセンサ8
の検出値等の運転条件を取り込み、ディーゼルエンジン
2の燃焼状態が最適となるような燃料噴射圧を実現する
ための目標コモンレール圧PFINを算出し、コモンレ
ール4に設けたコモンレール圧センサ9の検出値に基づ
いて実コモンレール圧PCを目標コモンレール圧PFI
Nに維持する様に可変吐出量高圧ポンプ5を駆動制御す
るコモンレール圧フィードバック制御を行う。
【0011】可変吐出量高圧ポンプ5は、このECUか
らの制御指令に従って、燃料タンク10に蓄えられた燃
料を低圧供給ポンプ11を経て吸入し、自身の内部にて
高圧に加圧し、この加圧された高圧燃料を供給配管12
を介してコモンレール4に圧送する。
【0012】各インジェクタ3は、配管13によって、
高圧燃料を蓄圧したコモンレール4と連結されている。
そして、各インジェクタ3に配設されたコントロール弁
14を開閉動作することで、このコモンレール4にて蓄
圧されて目標コモンレール圧PFINとなった高圧燃料
が、ディーゼルエンジン2の各気筒の燃焼室へ噴射され
る。このインジェクタ3のコントロール弁14の開閉動
作は、ECU6からのインジェクタ制御指令に基づいて
実行される。このインジェクタ制御指令は燃料噴射量や
燃料噴射時期を調節するためのものであって、回転数セ
ンサ7やアクセルセンサ8等の運転条件検出手段からの
検出値に基づいて算出され、クランク角センサ15や気
筒判別センサ16等の検出値に基づいて、所定のタイミ
ングでECU6から出力される。なお、可変吐出量高圧
ポンプ5に対する制御指令もクランク角センサ15や後
述のカム角度センサ38等からの検出値に基づいた所定
のタイミングで出力されている。
【0013】次に、可変吐出量高圧ポンプ5の構成を図
2,図3に基づいて説明する。可変吐出量高圧ポンプ5
は、ハウジング20と、その下端部に配設されたカム室
30と、ハウジング20内に配設されたポンプシリンダ
21と、ポンプシリンダ21に連通し、前記低圧供給ポ
ンプ11から低圧燃料の供給を受ける導入管22と、ポ
ンプシリンダ21の上端部に螺着された電磁弁60とを
備える。
【0014】ポンプシリンダ21の内部にはプランジャ
23が液密を保って摺動自在に嵌挿されている。プラン
ジャ23は円柱形状をなし、その上端面はポンプシリン
ダ21の内周面と協同してポンプ室24を形成する。ポ
ンプシリンダ21には、コモンレール4への供給配管1
2が連結される吐出孔41が穿設されている。
【0015】また、ポンプシリンダ21とハウジング2
0との間には燃料溜26が形成され、導入管22からハ
ウジング20内へ導入された低圧燃料はここへ溜る様に
なっている。なお、燃料溜26は、ポンプ室24から溢
流する燃料の逃がしとしても作用する。
【0016】吐出孔41は、逆止弁42を介して吐出口
45に連通している。ポンプ室24で加圧された燃料
は、この逆止弁42の弁体43を、リターンスプリング
44の付勢力やコモンレール圧に抗して押し開くこと
で、吐出口45から供給配管12を通り、コモンレール
4に圧送されるのである。
【0017】プランジャ23の下端部は弁座35に連結
され、弁座35はプランジャスプリング27によりカム
ローラ33を備えたタペット34に押圧されている。カ
ム室30内には、ディーゼルエンジン2の回転速度の1
/2で回転するカム軸31が挿通され、カム軸31には
カムローラ33と接触するカム32が固定されている。
そして、カム軸31の回転によりプランジャ23は、カ
ムローラ33,タペット34を介してカム32のカムプ
ロフィルに沿って上下に往復動する。
【0018】カム32は、カムプロフィルのプランジャ
23の下死点をカム角度0度とすると、カム角度0度か
ら約30度程度までの間をカム32の外側に中心を有す
る曲率R1 の円弧状の凹曲面32cと、カム32の内側
に曲率の中心を有する曲面32dとからなり、カム角度
90度でプランジャ23が上死点に至る様なカムプロフ
ィルを有するほぼ楕円形状のものである。
【0019】ポンプシリンダ21の上端に螺着された電
磁弁60は、ポンプ室24に開口する低圧通路61を開
閉する弁体62を備えている。弁体62は、いわゆる外
開弁である。従って、弁体62は、通常はスプリング6
5によりポンプ室24内へ開いた状態となって低圧通路
61を開口する状態にあり、通電されるとスプリング6
5の付勢力に抗して移動し、低圧通路61とポンプ室2
4とを遮断する状態になる。また、弁体62は、ポンプ
室24の内部の燃料圧力を閉弁方向の圧力として受ける
ことになるので、燃料圧力が高くなるほど閉弁時のシー
ル性が良くなる。
【0020】この弁体62によって開閉される低圧通路
61は、ギャラリー63および通路64を介して燃料溜
26に連通している。一方、プランジャ23は、カム軸
31の回転に伴ってポンプシリンダ21内を上下動す
る。なお、プランジャ23の下降は、プランジャスプリ
ング27の復帰力によってなされる。
【0021】プランジャ23が下降する際に、通常開弁
状態にある電磁弁60を介して、低圧燃料が燃料溜26
からポンプ室24へと吸入される。ポンプ室24へ吸入
された燃料はプランジャ23の上昇に伴って加圧傾向に
なるが、電磁弁60が通電されていない場合は、低圧通
路61,ギャラリー63および通路64を通って燃料溜
26に溢流し、ポンプ室24内の燃料の実質的な加圧は
行われない。
【0022】これに対し、プランジャ23の上昇中に電
磁弁60に通電がなされると、弁体62が低圧通路61
を遮断するため、ポンプ室24内の燃料は溢流すること
ができなくなり、加圧され始める。そして、ポンプ室2
4内の燃料圧力が上昇して、逆止弁42のリターンスプ
リング44の付勢力及び弁体43に加わっているコモン
レール4の圧力に打ち勝つと、逆止弁42が押し開か
れ、高圧燃料が吐出孔41,吐出口45および供給配管
12を通ってコモンレール4へ圧送される。
【0023】カム軸31には、図3に示す様に、一つの
タイミングギヤ36と、エンジン2の気筒数の1/2の
個数の可変吐出量高圧ポンプ5(本実施例においては3
個)とが配設される。なお、図では便宜的に、可変吐出
量高圧ポンプの一つは省略し、2個の可変吐出量高圧ポ
ンプ5a,5bだけを示している。また、図2に示した
ものと同じ構成には、それぞれ添字a,bを付してある
ので、それら添字a,bの付された構成の詳細な構造等
は図2を参照されたい。
【0024】タイミングギヤ36には、合計6個の突起
37が配設されている。また、タイミングギヤ36と近
接対向して、電磁ピックアップからなるカム角度センサ
38が設けられている。タイミングギヤ36に設けられ
た突起37は、カム軸31が1回転する間の各カム32
a,32b、…の作用によって、各高圧ポンプ5a,5
b,…で実行されるプランジャ23a,23b,…の上
昇行程の開始タイミング(即ち、下死点到達時期)をカ
ム角度センサ38にて検出するためのものである。この
カム角度センサ38で検出されたタイミング信号は、E
CU6に入力される。
【0025】ECU6は、このカム角度センサ38によ
るタイミング信号に基づいて電磁弁60a,60b,…
へ駆動パルスを出力する。この駆動パルスは、図4に示
す様に、プランジャ23の下死点位置で検出されるタイ
ミング信号を基準パルスとして、期間TF(以下、出力
待ち期間TFという)だけ遅れて出力される。この駆動
パルスによって、電磁弁60への通電が開始され、電流
の立上がりの関係で期間TC(以下、閉弁遅れTCとい
う)だけ遅れて弁体62の閉弁が実行される。その後
は、プランジャ23の上昇に伴うポンプ室24の圧力上
昇によって弁体62の閉弁状態が維持されるから、駆動
パルスは短い期間TONが経過するとオフにされ、消費
電力の節約がなされている。外開弁故の利点である。
【0026】こうして弁体62が閉弁した後、プランジ
ャ23が上死点に至るまでの期間がポンプ室24内の燃
料加圧期間となり、図示ハッチングの部分の面積に比例
する量の燃料がコモンレール4へと圧送されることにな
る。従って、この図において、ハッチング面積が大きく
なるように、駆動パルスの出力時期を早くすればより多
くの燃料がコモンレール4へ圧送され、逆に出力時期を
遅くすればコモンレール4への燃料圧送量が減少する。
つまり、コモンレール4の圧力は、駆動パルスの出力時
期(出力待ち期間TF)によって調節することができる
のである。
【0027】次に、このコモンレール4の圧力をフィー
ドバック制御するためのメインルーチンを説明する。E
CU6では、回転数センサ7の検出値に基づいてエンジ
ン回転数Neを算出し(S1)、アクセルセンサ8の検
出値をA/D変換してアクセル開度Accpを求める
(S2)。
【0028】次に、これらエンジン回転数Neおよびア
クセル開度Accpに基づいて、図6に示す様な目標燃
料噴射量算出マップを参照し、目標燃料噴射量QFIN
を算出する(S3)。そして、この目標燃料噴射量QF
INおよびエンジン回転数Neに基づいて、図7に示す
様な目標コモンレール圧算出マップを参照し、目標コモ
ンレール圧PFINを算出する(S4)。なお、各マッ
プはECU6の内蔵ROMに記憶されており、算出結果
QFIN,PFIN等は内蔵RAMに記憶される。
【0029】一方、ディーゼルエンジン2の各気筒の圧
縮行程に同期した第1の基準パルス割り込み処理(図
8)においては、この目標コモンレール圧PFINの取
り込みと、目標燃料噴射量QFINの取り込みとが実行
される(S11,S12)。そして、これら目標コモン
レール圧PFINおよび目標燃料噴射量QFINに基づ
いて、図9に示す様な駆動パルス出力待ち期間算出マッ
プを参照し、駆動パルス出力待ち期間の基準値(基準出
力待ち期間)TFBASEを算出する(S13)。
【0030】続いて、コモンレール圧センサ9の検出値
をA/D変換して実コモンレール圧PCを算出する(S
14)。そして、実コモンレール圧PCと目標コモンレ
ール圧PFINとを比較して、圧力差ΔP=PC−PF
INに応じて基準出力待ち期間TFBASEに対する補正量
TFFBを算出する(S15)。この補正量TFFBの算出
に当たっては、一般によく知られたPID制御の手法が
用いられる。
【0031】続いて、基準出力待ち期間TFBASEと補正
量TFFBの和として制御用の出力待ち期間TFが算出さ
れる(S16)。こうして算出された出力待ち期間TF
に従って、各電磁弁60a,60b,…が制御され、コ
モンレール4内の圧力は、エンジン回転数Neやアクセ
ル開度Accpといった運転条件に応じた燃料噴射を行
うに適する目標コモンレール圧PFINに維持される。
【0032】ところで、本実施例のディーゼル機関2
は、エンジンのオーバーランを防ぐため、オーバーラン
回転数Neo以上では機械的に動作し、コモンレール4
から強制的に燃料を放出する安全機構が採用されてい
る。この安全機構について、図10に基づいて説明す
る。
【0033】安全機構は、クランク軸若しくは高圧ポン
プのカムシャフトに連結される回転軸101と、この回
転軸の一端に設けられたディスク103と、このディス
ク103にL字形のレバー105を介してヒンジ結合さ
れたウエイト107と、このL字形のレバー105に当
接されるディスク付バー109と、このディスク付バー
109により揺動されるテコ部材111と、このテコ部
材111に連結された安全弁113とを備える。
【0034】ディスク付バー109には、所定のセット
アップ荷重を加えるスプリング115が取り付けられて
いる。このスプリング115及び後述するスプリング1
27のセットアップ荷重は、オーバーラン回転数に至っ
たときに初めてディスク付バー109が図示右方向へ移
動する様に、回転によってウエイト107が受ける遠心
力との関係によって設定されている。
【0035】安全弁113は、ハウジング121と、ハ
ウジング121にネジ止めされるキャップ123と、内
部に収納された弁体125と、この弁体125に所定の
セットアップ荷重を加えるスプリング127と、弁体1
25と前述のテコ部材111の作用端とを連結するロッ
ド129とを備え、コモンレール4に連なる流入口13
1と、燃料タンク10へ連なる流出口133とを備えて
いる。また、ロッド129のハウジング貫通部には、オ
イルシールが施してある。
【0036】この安全弁113は、コモンレール4のリ
リーフ弁4aとは別に設けられたもう一つのリリーフ弁
である。そして、リリーフ弁4aよりも大量の燃料油を
放出可能に油路径等が構成されており、かつ、スプリン
グ127は、リリーフ弁4aのセットアップ荷重よりも
高いセットアップ荷重を与える様に設定されている。従
って、通常時はリリーフ弁4よりも先に開くことはな
い。一方、この安全弁113が開くと、リリーフ弁4a
が開いたときよりも大量に燃料を逃がすことができる。
【0037】この安全機構によれば、エンジン回転数が
オーバーラン回転数未満の場合には、ウエイト107が
遠心力によって外へ移動しようとしてもスプリング11
5によって押し戻される格好になり、ディスク付バー1
09及びテコ部材111は初期位置のままになってい
る。一方、エンジン回転数がオーバーラン回転数を越え
ると、ウエイト107が外へ移動しようとする力が大き
くなり、スプリング115が負けてL字形のレバー10
5が図示太矢印の方向に回動し始める。同時に、ディス
ク付バー109も図示太矢印の様に右方向へ移動し始め
る。すると、テコ部材111が力点を押される形にな
り、安全弁113のロッド129を引く。この結果、安
全弁113の流入口131を塞いでいた弁体125が移
動し、コモンレール4と燃料タンク10とが連通され、
コモンレール4内の燃料油が安全弁113を通って放出
される。
【0038】従って、コモンレール4の圧力は低下し、
仮に高圧ポンプ5がコモンレール4へ燃料圧送を続けた
としても、損傷を受けることがない。また、ECU6の
データエラーや暴走等によってオーバーランを助長する
様なインジェクタ駆動や高圧ポンプ駆動が行われていた
としても、コモンレール4の圧力が低下する結果、燃料
噴射は抑制又は停止され、それ以上にオーバーランが助
長されることがない。そして、次第にオーバーランが収
束する方向に向かう。
【0039】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内の
種々なる態様を採用することができる。例えば、遠心力
により動作する部分を、図11に示す様に構成して、テ
コ部材111を介さずに安全弁113のロッド129を
直接引く様にすることもできる。
【0040】また、専用の安全弁を設けず、通常備えら
れているリリーフ弁を安全弁に兼用してもよい。さら
に、図12に示す様に、高圧ポンプ5と低圧供給ポンプ
11との間に、図示の様なポート配置の3ポート2位置
切換弁140を設けておき、実施例で説明したと同様の
動作伝達機構を応用してこれを切り換える様にし、オー
バーラン回転数以上では高圧ポンプ5へ燃料が供給され
ない様にしておいてもよい。高圧ポンプ5へ燃料が供給
されなければ、コモンレール4へも燃料が圧送されるこ
とはなく、少なくともコモンレール圧の上昇は防止でき
るからである。
【0041】加えて、図13に示す様に、高圧ポンプ5
の電磁弁60a,60bとECU6との間に機械的スイ
ッチ150を設けておき、実施例で説明した動作伝達機
構を応用してこれを切り換える様にしておき、オーバー
ラン回転数以上では高圧ポンプ5が燃料を圧送できない
様にしておいてもよい。
【0042】また、高圧ポンプ5の電磁弁60として、
図14に示す様に、ハウジング161の内部側壁面に励
磁コイル163を配設し、弁体165の鉄心部167を
吸引して閉弁する様にしておき、さらにこの弁体165
の上部をハウジング161から飛び出させておき、この
突出部169を実施例で説明した様な動作伝達機構を応
用してオーバーラン回転数以上では引き上げる様な、機
械的に閉弁可能な外開弁160を安全機構として用いて
も構わない。なお、図中符号171は、通常時に弁体1
65を開弁状態としておくためのスプリング、符号17
3は、突出部側の貫通部分のオイルシールである。
【0043】なお、実施例の安全機構は、コモンレール
4から燃料を抜く構成であるので、オーバーランを早期
に収集させる効果が一番高い。コモンレール4への燃料
圧送を停止するだけでは、コモンレール圧が保たれ、そ
の状態での燃料噴射は続行可能なのに対し、コモンレー
ル圧を抜いてしまえば、たとえ燃料噴射が指示されたと
してもインジェクタは開弁圧に至らず、燃料を噴射でき
ないからである。
【0044】
【発明の効果】以上の如く本発明の蓄圧式燃料噴射装置
によれば、オーバーランのような異常時において、蓄圧
室の圧力上昇を防止することができ、オーバーラン状態
の助長や蓄圧室の損傷を避けることができる。特に、車
載コンピュータが異常であっても、オーバーラン状態に
的確に対処することができ、きわめて安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のシステムを示す構成図である。
【図2】 可変吐出量高圧ポンプの構成を示す断面図で
ある。
【図3】 可変吐出量高圧ポンプの構成を模式化した模
式図である。
【図4】 可変吐出量高圧ポンプの作動を説明するタイ
ミングチャートである。
【図5】 ECUの実施する目標燃料噴射量および目標
コモンレール圧算出のためのメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】 目標燃料噴射量算出用のマップである。
【図7】 目標コモンレール圧算出用のマップである。
【図8】 電磁弁への駆動パルスの出力待ち期間を算出
するための第1の基準パルス割り込み処理のフローチャ
ートである。
【図9】 基準出力待ち期間算出用のマップである。
【図10】 オーバーラン回転数以上で機械的に作動す
る安全機構の構成図である。
【図11】 安全機構の動作部材及び動作伝達部材の変
形例の構成図である。
【図12】 安全機構の圧力上昇防止部材の変形例の構
成図である。
【図13】 安全機構の圧力上昇防止部材の変形例の構
成図である。
【図14】 安全機構の圧力上昇防止部材の変形例の構
成図である。
【符号の説明】
1・・・コモンレール式燃料噴射制御装置、2・・・デ
ィーゼルエンジン、3・・・インジェクタ、4・・・コ
モンレール、5・・・可変吐出量高圧ポンプ、6・・・
電子制御装置(ECU)、10・・・燃料タンク、11
・・・低圧供給ポンプ、101・・・回転軸101、1
03・・・ディスク、105・・・L字形のレバー、1
07・・・ウエイト、109・・・ディスク付バー、1
11・・・テコ部材111、113・・・安全弁、11
5・・・スプリング、125・・・弁体、127・・・
スプリング、129・・・ロッド、131・・・流入
口、133・・・流出口、140・・・3ポート2位置
切換弁、150・・・機械的スイッチ、160・・・機
械的に閉弁可能な外開弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから汲み上げた燃料をディー
    ゼル機関の回転力によって蓄圧室に圧送し、該蓄圧室圧
    力にて燃料噴射を行う蓄圧式燃料噴射装置において、 前記蓄圧室への燃料圧送系統若しくは蓄圧室自体に設け
    られ、機械的動作によって蓄圧室への燃料圧送の停止及
    び/又は蓄圧室からの燃料の放出を行い、蓄圧室圧力の
    上昇を防止する圧力上昇防止部材と、 ディーゼル機関の出力軸又は該出力軸と連結される他の
    軸に設けられ、ディーゼル機関が所定のオーバーラン回
    転数に達すると機械的に動作する動作部材と、 該動作部材の動きを前記圧力上昇防止部材に機械的に伝
    達し、前記蓄圧室圧力の上昇を防止する動作を行わせる
    動作伝達部材とを備えたことを特徴とする蓄圧式燃料噴
    射装置。
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