JPH06258283A - 電気化学素子 - Google Patents
電気化学素子Info
- Publication number
- JPH06258283A JPH06258283A JP5042484A JP4248493A JPH06258283A JP H06258283 A JPH06258283 A JP H06258283A JP 5042484 A JP5042484 A JP 5042484A JP 4248493 A JP4248493 A JP 4248493A JP H06258283 A JPH06258283 A JP H06258283A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- electrode
- oxide
- nitrogen
- metal oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 窒素酸化物と化学反応して発生する電流を測
定することにより窒素酸化物を検知する電気化学素子を
提供する。 【構成】 酸素イオン導電性固体電解質1の両面に一対
の電極2aおよび2bを形成し、カソード電極2aは
(|)酸素欠損性金属酸化物(‖)ペロブスカイトおよ
びその関連構造型金属酸化物の1種以上からなる窒素酸
化物吸収性または吸着性金属酸化物4と貴金属3を含有
する。一対の電極2aおよび2bは直列に直流電圧源5
をリード線6を介して接続して閉回路を構成している。
窒素酸化物は、カソード電極2a上において窒素酸化物
吸収性または吸着性金属酸化物4により選択的に吸着さ
れ、直流電圧源による電場で酸素と窒素に分解され、分
解生成物の酸素分子を貴金属3が高感度に検知するため
発生電流値が大きくなる。この構成によれば、測定時に
電気化学素子の温度を高める必要がなく、構造が簡素で
長寿命のNOxセンサを提供することができる。
定することにより窒素酸化物を検知する電気化学素子を
提供する。 【構成】 酸素イオン導電性固体電解質1の両面に一対
の電極2aおよび2bを形成し、カソード電極2aは
(|)酸素欠損性金属酸化物(‖)ペロブスカイトおよ
びその関連構造型金属酸化物の1種以上からなる窒素酸
化物吸収性または吸着性金属酸化物4と貴金属3を含有
する。一対の電極2aおよび2bは直列に直流電圧源5
をリード線6を介して接続して閉回路を構成している。
窒素酸化物は、カソード電極2a上において窒素酸化物
吸収性または吸着性金属酸化物4により選択的に吸着さ
れ、直流電圧源による電場で酸素と窒素に分解され、分
解生成物の酸素分子を貴金属3が高感度に検知するため
発生電流値が大きくなる。この構成によれば、測定時に
電気化学素子の温度を高める必要がなく、構造が簡素で
長寿命のNOxセンサを提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一酸化窒素や二酸化窒
素などの窒素酸化物と電極材料が化学反応するときに発
生する電流を利用し、例えばボンベに充填した高濃度の
窒素酸化物の濃度を検知する電気化学素子に関する。
素などの窒素酸化物と電極材料が化学反応するときに発
生する電流を利用し、例えばボンベに充填した高濃度の
窒素酸化物の濃度を検知する電気化学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、酸素イオン導電性固体電解質を用
いた電気化学素子は、酸素センサとして自動車のエンジ
ンや燃焼機器の燃焼制御に広く用いられている。
いた電気化学素子は、酸素センサとして自動車のエンジ
ンや燃焼機器の燃焼制御に広く用いられている。
【0003】従来の電気化学素子、例えば限界電流式酸
素センサに用いる素子の構成を図8示す。図8におい
て、11は酸素イオン導電性固体電解質であり、この酸
素イオン導電性固体電解質11の両面に一対の電極12
aおよび12bが形成されている。この電極12aおよ
び12bは、貴金属13が主成分の構成であり、一対の
電極12aおよび12bには直列に直流電圧源14をリ
ード線15を介して接続して閉回路を構成している。な
お限界電流式酸素センサとして活用するには、カソード
電極12aに酸素の流入を制限するための微細な拡散孔
を有する拡散律速体が設けられる。
素センサに用いる素子の構成を図8示す。図8におい
て、11は酸素イオン導電性固体電解質であり、この酸
素イオン導電性固体電解質11の両面に一対の電極12
aおよび12bが形成されている。この電極12aおよ
び12bは、貴金属13が主成分の構成であり、一対の
電極12aおよび12bには直列に直流電圧源14をリ
ード線15を介して接続して閉回路を構成している。な
お限界電流式酸素センサとして活用するには、カソード
電極12aに酸素の流入を制限するための微細な拡散孔
を有する拡散律速体が設けられる。
【0004】空気中の酸素はカソード電極12aに吸着
した後、直流電圧源14からの電子と反応して酸素イオ
ンとなり、さらに酸素イオン導電性固体電解質11の中
を酸素イオンとして拡散し、アノード電極12bで電子
を直流電圧源14に取り去られることで酸素となって脱
離し再び空気中に戻る流れである。
した後、直流電圧源14からの電子と反応して酸素イオ
ンとなり、さらに酸素イオン導電性固体電解質11の中
を酸素イオンとして拡散し、アノード電極12bで電子
を直流電圧源14に取り去られることで酸素となって脱
離し再び空気中に戻る流れである。
【0005】そのため一対の電極12aおよび12b
は、上記の酸素種の流れを実現するため、(1)酸素ガ
スの拡散を速くするため多孔質であること、(2)酸素
分子の吸着・脱離および酸素イオンへの還元・酸化に対
して活性であること、(3)電流を取り出すため電子導
電性であることの3点が必要とされ、これら要件を満た
す電極材料として白金などの貴金属が一般に使用されて
いる。
は、上記の酸素種の流れを実現するため、(1)酸素ガ
スの拡散を速くするため多孔質であること、(2)酸素
分子の吸着・脱離および酸素イオンへの還元・酸化に対
して活性であること、(3)電流を取り出すため電子導
電性であることの3点が必要とされ、これら要件を満た
す電極材料として白金などの貴金属が一般に使用されて
いる。
【0006】また、限界電流式酸素センサとは直流電圧
源を接続して閉回路を構成しない点において異なるが、
酸素イオン導電性固体電解質11の両面に一対の電極1
2aおよび12bを形成した電気化学素子として構成が
類似した固体電解質型燃料電池がある。この燃料電池に
おいては、特開平2−96650号公報に開示されてい
るように電極材料として電子導電性および酸素イオン伝
導性が優れるペロブスカイト系複合酸化物が使用され、
酸素イオンと燃料との化学反応で電子を得て、電子を外
部に導出して電池を得ている。
源を接続して閉回路を構成しない点において異なるが、
酸素イオン導電性固体電解質11の両面に一対の電極1
2aおよび12bを形成した電気化学素子として構成が
類似した固体電解質型燃料電池がある。この燃料電池に
おいては、特開平2−96650号公報に開示されてい
るように電極材料として電子導電性および酸素イオン伝
導性が優れるペロブスカイト系複合酸化物が使用され、
酸素イオンと燃料との化学反応で電子を得て、電子を外
部に導出して電池を得ている。
【0007】一方、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素
酸化物と接触することで電気抵抗が大きく変化する半導
体として酸化タングステンが知られている。この酸化タ
ングステンはn型半導体であり、一酸化窒素や二酸化窒
素と接触すると電気抵抗が増加し、しかもこれら窒素酸
化物の濃度が増加するほどそのガス感度が向上する性質
がある。また、一酸化窒素を高温で吸収および吸着する
材料として銅系超電導性金属酸化物が知られている。
酸化物と接触することで電気抵抗が大きく変化する半導
体として酸化タングステンが知られている。この酸化タ
ングステンはn型半導体であり、一酸化窒素や二酸化窒
素と接触すると電気抵抗が増加し、しかもこれら窒素酸
化物の濃度が増加するほどそのガス感度が向上する性質
がある。また、一酸化窒素を高温で吸収および吸着する
材料として銅系超電導性金属酸化物が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の電
気化学素子、例えば限界電流式酸素センサの場合には、
一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物の濃度検知に
対しては窒素酸化物を電場で一旦分解して酸素を生成
し、この生成酸素を検知する必要がある。これに対し、
従来の酸素センサは電極として酸素に対する感度が高い
白金電極を使用しているため酸素に対しては発生電流値
も大きい。しかし、窒素酸化物の濃度検知に関しては、
窒素酸化物の分解による生成酸素量が少なく、しかも電
極にガス選択吸着性がないため発生電流値も少ない。そ
のため、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物の濃
度を検知するためには、センサ素子の温度を高めること
で窒素酸化物の分解により生成する酸素量を増加させ発
生電流値を大きくして感度を高める必要があった。しか
し、センサ素子の温度を高めることは素子の寿命が短く
なるという課題が発生する。
気化学素子、例えば限界電流式酸素センサの場合には、
一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物の濃度検知に
対しては窒素酸化物を電場で一旦分解して酸素を生成
し、この生成酸素を検知する必要がある。これに対し、
従来の酸素センサは電極として酸素に対する感度が高い
白金電極を使用しているため酸素に対しては発生電流値
も大きい。しかし、窒素酸化物の濃度検知に関しては、
窒素酸化物の分解による生成酸素量が少なく、しかも電
極にガス選択吸着性がないため発生電流値も少ない。そ
のため、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物の濃
度を検知するためには、センサ素子の温度を高めること
で窒素酸化物の分解により生成する酸素量を増加させ発
生電流値を大きくして感度を高める必要があった。しか
し、センサ素子の温度を高めることは素子の寿命が短く
なるという課題が発生する。
【0009】一方、窒素酸化物を貴金属や金属酸化物な
どの触媒を用いて酸素へ分解するには、約800℃の高
温を必要とする。そのためセンサ素子の温度をこの温度
まで高めることは素子の寿命が短くなる課題が発生す
る。また、500℃以下の低温で分解するには炭化水素
や一酸化炭素などの還元ガスを必要とするという課題が
あり実用的でない。
どの触媒を用いて酸素へ分解するには、約800℃の高
温を必要とする。そのためセンサ素子の温度をこの温度
まで高めることは素子の寿命が短くなる課題が発生す
る。また、500℃以下の低温で分解するには炭化水素
や一酸化炭素などの還元ガスを必要とするという課題が
あり実用的でない。
【0010】また、燃料電池における電極材料として使
用されているペロブスカイト系複合酸化物をこれら素子
の電極に用いる構成では、これら複合酸化物は電極にお
ける電子導電性および酸素イオン伝導性に優れるが、窒
素酸化物の分解は500℃以上から起こることが知られ
ている。そのため、従来のペロブスカイト系複合酸化物
電極を限界電流式酸素センサにおける窒素酸化物の濃度
検知に応用しても、500℃以下では窒素酸化物の分解
による酸素生成量は少なく、センサ素子の温度を高める
ことでこれら窒素酸化物の分解に起因する生成酸素量を
増加させ発生電流値を大きくする必要があり、センサ素
子の寿命が短くなるという課題が発生する。
用されているペロブスカイト系複合酸化物をこれら素子
の電極に用いる構成では、これら複合酸化物は電極にお
ける電子導電性および酸素イオン伝導性に優れるが、窒
素酸化物の分解は500℃以上から起こることが知られ
ている。そのため、従来のペロブスカイト系複合酸化物
電極を限界電流式酸素センサにおける窒素酸化物の濃度
検知に応用しても、500℃以下では窒素酸化物の分解
による酸素生成量は少なく、センサ素子の温度を高める
ことでこれら窒素酸化物の分解に起因する生成酸素量を
増加させ発生電流値を大きくする必要があり、センサ素
子の寿命が短くなるという課題が発生する。
【0011】一方、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素
酸化物と接触させることで電気抵抗が変化する半導体と
しての酸化タングステンがあるが、大気中におけるセン
サ抵抗が106 Ωと高く、しかも窒素酸化物と接触する
と電気抵抗が一層高くなる方向に変化するため、センサ
検出回路における絶縁部発生と窒素酸化物検知との識別
が困難となり、窒素酸化物の濃度が高精度で検知できな
くなるという課題がある。
酸化物と接触させることで電気抵抗が変化する半導体と
しての酸化タングステンがあるが、大気中におけるセン
サ抵抗が106 Ωと高く、しかも窒素酸化物と接触する
と電気抵抗が一層高くなる方向に変化するため、センサ
検出回路における絶縁部発生と窒素酸化物検知との識別
が困難となり、窒素酸化物の濃度が高精度で検知できな
くなるという課題がある。
【0012】また、一酸化窒素の高温吸着材料としては
銅系超電導性金属酸化物があるが、電気伝導度が貴金属
より格段に優れているため、一酸化窒素の吸着に伴う電
気抵抗の変化が微少であり窒素酸化物の濃度はほとんど
検知できないという課題がある。
銅系超電導性金属酸化物があるが、電気伝導度が貴金属
より格段に優れているため、一酸化窒素の吸着に伴う電
気抵抗の変化が微少であり窒素酸化物の濃度はほとんど
検知できないという課題がある。
【0013】本発明はこのような課題を解決するもの
で、電極上に窒素酸化物を選択的に吸収または吸着して
窒素酸化物の分解による酸素発生量を多くし、例えば窒
素酸化物の濃度検出などに応用できる高感度で長寿命の
電気化学素子を提供することを目的とするものである。
で、電極上に窒素酸化物を選択的に吸収または吸着して
窒素酸化物の分解による酸素発生量を多くし、例えば窒
素酸化物の濃度検出などに応用できる高感度で長寿命の
電気化学素子を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電気化学素子は、板状の酸素イオン導電性固
体電解質の表面にカソード電極とアノード電極を形成
し、前記電極に直列に直流電源を接続して閉回路とした
構成において、少なくともカソード電極を形成する電極
材料は(|)酸素欠損性構造(‖)ペロブスカイトおよ
びその関連構造の1種以上からなる窒素酸化物吸収性ま
たは吸着性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電極
を形成する電極材料は前記金属酸化物または貴金属、あ
るいは前記金属酸化物と前記貴金属を含有した構成とし
た。
に本発明の電気化学素子は、板状の酸素イオン導電性固
体電解質の表面にカソード電極とアノード電極を形成
し、前記電極に直列に直流電源を接続して閉回路とした
構成において、少なくともカソード電極を形成する電極
材料は(|)酸素欠損性構造(‖)ペロブスカイトおよ
びその関連構造の1種以上からなる窒素酸化物吸収性ま
たは吸着性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電極
を形成する電極材料は前記金属酸化物または貴金属、あ
るいは前記金属酸化物と前記貴金属を含有した構成とし
た。
【0015】
【作用】上記構成によれば、一酸化窒素などの窒素酸化
物は、電気化学素子のカソード電極上においてより選択
的に吸収または吸着され、ここで直流電圧源により形成
された電場により酸素および窒素に分解する。そのた
め、電気化学素子の電極上には窒素酸化物の分解により
酸素分子が多く生成する。しかも、電極は電子伝導度が
高く酸素分子の吸着・還元反応に対して感度が高い貴金
属電極で構成されているため発生電流値が大きくなり検
出感度が向上する。したがって、使用時に電気化学素子
の温度を高める必要がなく寿命向上が図れる。また、電
極上で窒素酸化物を酸素および窒素に効率よく分解する
ため、窒素酸化物の分解剤として炭化水素や一酸化炭素
などの還元剤を必要とせず実用的で使い易いセンサが得
られることとなる。
物は、電気化学素子のカソード電極上においてより選択
的に吸収または吸着され、ここで直流電圧源により形成
された電場により酸素および窒素に分解する。そのた
め、電気化学素子の電極上には窒素酸化物の分解により
酸素分子が多く生成する。しかも、電極は電子伝導度が
高く酸素分子の吸着・還元反応に対して感度が高い貴金
属電極で構成されているため発生電流値が大きくなり検
出感度が向上する。したがって、使用時に電気化学素子
の温度を高める必要がなく寿命向上が図れる。また、電
極上で窒素酸化物を酸素および窒素に効率よく分解する
ため、窒素酸化物の分解剤として炭化水素や一酸化炭素
などの還元剤を必要とせず実用的で使い易いセンサが得
られることとなる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例の電気化学素子を図
面を参照しながら説明する。
面を参照しながら説明する。
【0017】図1に本発明の1実施例である電気化学素
子の構成を示す。図1において、1は酸素イオン導電性
固体電解質であり、この酸素イオン導電性固体電解質1
の両面には一対の電極2aおよび2bが形成されてい
る。一対の電極2aおよび2bには直列に直流電圧源5
をリード線6を介して接続して閉回路を構成している。
カソード電極2aは、貴金属3と窒素酸化物吸収性また
は吸着性金属酸化物4を含有しており、窒素酸化物吸収
性または吸着性金属酸化物4は(|)酸素欠損性金属酸
化物(‖)ペロブスカイトおよびその関連構造型金属酸
化物の1種以上からなる。貴金属3に窒素酸化物吸収性
または吸着性金属酸化物4(例えば、YBa2 Cu3 O
7-δ、Ba2 CuO3-δ、GdBa2 Cu3 O7-δ、B
aCuO2-δなど)を混合した構成電極は少なくともカ
ソード電極2aのみでよく、アノード電極2bは貴金属
3に窒素酸化物吸収性または吸着性金属酸化物4を混合
した構成の電極、または貴金属3のみの電極、またはこ
れら金属酸化物4のみの電極のいずれを使用してもよ
い。
子の構成を示す。図1において、1は酸素イオン導電性
固体電解質であり、この酸素イオン導電性固体電解質1
の両面には一対の電極2aおよび2bが形成されてい
る。一対の電極2aおよび2bには直列に直流電圧源5
をリード線6を介して接続して閉回路を構成している。
カソード電極2aは、貴金属3と窒素酸化物吸収性また
は吸着性金属酸化物4を含有しており、窒素酸化物吸収
性または吸着性金属酸化物4は(|)酸素欠損性金属酸
化物(‖)ペロブスカイトおよびその関連構造型金属酸
化物の1種以上からなる。貴金属3に窒素酸化物吸収性
または吸着性金属酸化物4(例えば、YBa2 Cu3 O
7-δ、Ba2 CuO3-δ、GdBa2 Cu3 O7-δ、B
aCuO2-δなど)を混合した構成電極は少なくともカ
ソード電極2aのみでよく、アノード電極2bは貴金属
3に窒素酸化物吸収性または吸着性金属酸化物4を混合
した構成の電極、または貴金属3のみの電極、またはこ
れら金属酸化物4のみの電極のいずれを使用してもよ
い。
【0018】以下に具体的実施例によりさらに詳細に説
明する。 (実施例1)酸素イオン導電性固体電解質として92Z
rO2 ・8Y2 O3 (以後ZrO2・8モルY2 O3 と
称す)を用いて形成した10mm×100mmの板(厚み
0.4mm)の両面に、厚み約数10μmの電極2a、2
b(各々の面積800mm2 )を厚膜印刷法を用いて形成
した。電極2a、2bは、試料粉末をガラスフリット数
%およびポリビニルアルコール水溶液と混合してペース
ト状にし、ジルコニア板にスクリーン印刷した後、空気
中800℃で10分間焼成して作製した。その後、この
一対の電極2a、2bにリード線を付け、さらに直列に
直流電圧源を接続して閉回路を構成し電気化学素子とし
た。
明する。 (実施例1)酸素イオン導電性固体電解質として92Z
rO2 ・8Y2 O3 (以後ZrO2・8モルY2 O3 と
称す)を用いて形成した10mm×100mmの板(厚み
0.4mm)の両面に、厚み約数10μmの電極2a、2
b(各々の面積800mm2 )を厚膜印刷法を用いて形成
した。電極2a、2bは、試料粉末をガラスフリット数
%およびポリビニルアルコール水溶液と混合してペース
ト状にし、ジルコニア板にスクリーン印刷した後、空気
中800℃で10分間焼成して作製した。その後、この
一対の電極2a、2bにリード線を付け、さらに直列に
直流電圧源を接続して閉回路を構成し電気化学素子とし
た。
【0019】カソード電極2aは、白金粉末(触媒活性
の優れた粉末を使用)のみを用いた電極、窒素酸化物吸
収性および吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δを
使用)の粉末のみを用いた電極、前記白金電極に前記窒
素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O
7-δ)電極を積層し同時焼成した電極の3種類を準備し
てカソード電極2aに塗布した。一方、アノード電極2
bは白金粉末のみの電極を用いた。
の優れた粉末を使用)のみを用いた電極、窒素酸化物吸
収性および吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δを
使用)の粉末のみを用いた電極、前記白金電極に前記窒
素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O
7-δ)電極を積層し同時焼成した電極の3種類を準備し
てカソード電極2aに塗布した。一方、アノード電極2
bは白金粉末のみの電極を用いた。
【0020】上記のように構成された電気化学素子の評
価は、電気化学素子を700℃の電気炉中に保持し、一
酸化窒素1000ppmを含むヘリウムガス中で生成する
酸素量および発生電流を、印加電圧を変化させてそれぞ
れ測定した。この素子の酸素ガス生成量を図2、発生電
流を図3に示す。酸素ガス生成量および発生電流は測定
値が安定している20分後の値を用いた。なお、これら
電気化学素子は予めヘリウムガス中で生成する酸素量を
測定し、酸素イオン導電性固体電解質や窒素酸化物吸収
性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)からの
酸素ガス放出が無いことを確認している。また、酸素ガ
ス濃度と発生電流の相関も予め測定し、酸素ガス濃度が
高いほど発生電流が大きいことを確認した。
価は、電気化学素子を700℃の電気炉中に保持し、一
酸化窒素1000ppmを含むヘリウムガス中で生成する
酸素量および発生電流を、印加電圧を変化させてそれぞ
れ測定した。この素子の酸素ガス生成量を図2、発生電
流を図3に示す。酸素ガス生成量および発生電流は測定
値が安定している20分後の値を用いた。なお、これら
電気化学素子は予めヘリウムガス中で生成する酸素量を
測定し、酸素イオン導電性固体電解質や窒素酸化物吸収
性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)からの
酸素ガス放出が無いことを確認している。また、酸素ガ
ス濃度と発生電流の相関も予め測定し、酸素ガス濃度が
高いほど発生電流が大きいことを確認した。
【0021】白金と窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化
物(YBa2 Cu3 O7-δ)の積層電極は、白金電極や
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)電極に比べて酸素ガス生成量が多くしかも発生
電流が大きい。
物(YBa2 Cu3 O7-δ)の積層電極は、白金電極や
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)電極に比べて酸素ガス生成量が多くしかも発生
電流が大きい。
【0022】この理由は次のように考えられる。白金の
みの電極は、酸素分子の吸着および酸素イオンへの還元
に関しては活性があるが、窒素酸化物の分解に関しては
活性が低いため結果的に酸素ガス生成量が少なくなり発
生電流が小さくなると考えられる。一方、窒素酸化物吸
収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)のみ
の電極は、一酸化窒素に関しては優れた選択吸着性があ
るが、酸素分子の吸着および酸素イオンへの還元に関し
ては活性が低いため、結果的に酸素ガス生成量が少なく
なり発生電流が小さくなると考えられる。一方、白金と
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)の混合電極は、白金電極の酸素分子の吸着およ
び酸素イオンへの還元に関する高い活性と、窒素酸化物
吸収性・吸着性金属酸化物の一酸化窒素に関する優れた
選択吸着性が共存しており、結果的に酸素ガス生成量が
大きくなり発生電流が大きくなると考えられる。
みの電極は、酸素分子の吸着および酸素イオンへの還元
に関しては活性があるが、窒素酸化物の分解に関しては
活性が低いため結果的に酸素ガス生成量が少なくなり発
生電流が小さくなると考えられる。一方、窒素酸化物吸
収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)のみ
の電極は、一酸化窒素に関しては優れた選択吸着性があ
るが、酸素分子の吸着および酸素イオンへの還元に関し
ては活性が低いため、結果的に酸素ガス生成量が少なく
なり発生電流が小さくなると考えられる。一方、白金と
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)の混合電極は、白金電極の酸素分子の吸着およ
び酸素イオンへの還元に関する高い活性と、窒素酸化物
吸収性・吸着性金属酸化物の一酸化窒素に関する優れた
選択吸着性が共存しており、結果的に酸素ガス生成量が
大きくなり発生電流が大きくなると考えられる。
【0023】また、白金と窒素酸化物吸収性・吸着性金
属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)の積層電極に2.0
Vの電圧を印加した場合、一酸化窒素1000ppm(酸
素170ppm共存)のガスをこの素子に流入すると、出
口ガスは一酸化窒素660ppmの減少とそれに伴う酸素
ガス330ppm生成と窒素ガス330ppm生成があった。
このことより、この素子が一酸化窒素を分解することが
確認でき、環境用触媒としても利用できることが判明し
た。
属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)の積層電極に2.0
Vの電圧を印加した場合、一酸化窒素1000ppm(酸
素170ppm共存)のガスをこの素子に流入すると、出
口ガスは一酸化窒素660ppmの減少とそれに伴う酸素
ガス330ppm生成と窒素ガス330ppm生成があった。
このことより、この素子が一酸化窒素を分解することが
確認でき、環境用触媒としても利用できることが判明し
た。
【0024】さて、窒素酸化物吸収性および吸着性金属
酸化物として使用したYBa2 Cu 3 O7-δは、酸素欠
損量δが0〜1の酸素欠損型化合物でありしかもペロブ
スカイト関連型構造である。また、約90Kで電気抵抗
が0Ωになる高温超伝導体でもある。この構造のため、
銅イオンの価数が1+,2+,3+と変化し、この混合
原子価状態と酸素欠損型構造の複合作用で優れた窒素酸
化物吸収性および吸着性さらには分解性が発揮されると
考えられる。
酸化物として使用したYBa2 Cu 3 O7-δは、酸素欠
損量δが0〜1の酸素欠損型化合物でありしかもペロブ
スカイト関連型構造である。また、約90Kで電気抵抗
が0Ωになる高温超伝導体でもある。この構造のため、
銅イオンの価数が1+,2+,3+と変化し、この混合
原子価状態と酸素欠損型構造の複合作用で優れた窒素酸
化物吸収性および吸着性さらには分解性が発揮されると
考えられる。
【0025】白金とYBa2 Cu3 O7-δの積層電極付
き素子を用いて、一酸化窒素を微量接触させた素子を密
閉型装置内に格納して除々に昇温させ、素子から脱離し
てくる一酸化窒素量を測定した。その結果を図4に示
す。温度が上昇するにつれ脱離してくる酸化窒素量は増
加し600℃を境に減少する傾向を示した。この事よ
り、YBa2 Cu3 O7-δが一酸化窒素を微量ながら吸
着する特性を保持していることがわかる。また、白金と
Ba2 Cu3 O7-δの積層電極付き素子を一酸化窒素5
0ppmの流動雰囲気中に放置し、除々に昇温させながら
出口側の一酸化窒素の濃度変化を測定し、出口側一酸化
窒素濃度と素子温度との相関に整理した結果を図5に示
す。この事より、YBa2 Cu3 O7-δが、一酸化窒素
を流動雰囲気中から300℃で大幅に除去し、500℃
で再び除去した一酸化窒素を放出することがわかる。ま
た、300℃で大幅に一酸化窒素を除去したYBa2 C
u3 O 7-δには(N0)xのピークが検出され、一酸化
窒素はYBa2 Cu3 O7-δに(N0)x型陰イオンと
して吸収(吸着と考える意見もあるが)されていると推
定される。
き素子を用いて、一酸化窒素を微量接触させた素子を密
閉型装置内に格納して除々に昇温させ、素子から脱離し
てくる一酸化窒素量を測定した。その結果を図4に示
す。温度が上昇するにつれ脱離してくる酸化窒素量は増
加し600℃を境に減少する傾向を示した。この事よ
り、YBa2 Cu3 O7-δが一酸化窒素を微量ながら吸
着する特性を保持していることがわかる。また、白金と
Ba2 Cu3 O7-δの積層電極付き素子を一酸化窒素5
0ppmの流動雰囲気中に放置し、除々に昇温させながら
出口側の一酸化窒素の濃度変化を測定し、出口側一酸化
窒素濃度と素子温度との相関に整理した結果を図5に示
す。この事より、YBa2 Cu3 O7-δが、一酸化窒素
を流動雰囲気中から300℃で大幅に除去し、500℃
で再び除去した一酸化窒素を放出することがわかる。ま
た、300℃で大幅に一酸化窒素を除去したYBa2 C
u3 O 7-δには(N0)xのピークが検出され、一酸化
窒素はYBa2 Cu3 O7-δに(N0)x型陰イオンと
して吸収(吸着と考える意見もあるが)されていると推
定される。
【0026】(実施例2)本実施例では350℃での電
流特性を評価した。電極は、カソード電極2aに白金粉
末(触媒活性の少ない粉末を使用)のみを用いた電極、
窒素酸化物吸収性および吸着性金属酸化物(YBa2 C
u3 O7-δを使用)の粉末のみを用いた電極、前記白金
粉末75重量%に前記窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸
化物(YBa2 Cu3 O7-δ)粉末25重量%を混合し
た電極の3種類を準備した。電極の作製は、ZrO2 ・
8モルY2 O3 の板が10mm×10mmの板(厚み0.4
mm)であること、電極面積が各々80mm2 であること、
使用した白金粉末が触媒活性の少ない粉末であること以
外は実施例1と同様である。なお、アノード電極2bは
各々カソード電極2aと同じ電極を用いた。
流特性を評価した。電極は、カソード電極2aに白金粉
末(触媒活性の少ない粉末を使用)のみを用いた電極、
窒素酸化物吸収性および吸着性金属酸化物(YBa2 C
u3 O7-δを使用)の粉末のみを用いた電極、前記白金
粉末75重量%に前記窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸
化物(YBa2 Cu3 O7-δ)粉末25重量%を混合し
た電極の3種類を準備した。電極の作製は、ZrO2 ・
8モルY2 O3 の板が10mm×10mmの板(厚み0.4
mm)であること、電極面積が各々80mm2 であること、
使用した白金粉末が触媒活性の少ない粉末であること以
外は実施例1と同様である。なお、アノード電極2bは
各々カソード電極2aと同じ電極を用いた。
【0027】上記構成の電気化学素子を350℃の電気
炉中に保持し、一酸化窒素5%を含むヘリウムガス中で
発生する電流を、印加電圧を変化させてそれぞれ測定し
た。この素子の測定結果を図6に示す。図に示した電流
は測定値が安定している30分後の値を用いた。
炉中に保持し、一酸化窒素5%を含むヘリウムガス中で
発生する電流を、印加電圧を変化させてそれぞれ測定し
た。この素子の測定結果を図6に示す。図に示した電流
は測定値が安定している30分後の値を用いた。
【0028】白金と窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化
物(YBa2 Cu3 O7-δ)の混電極は、白金電極およ
び窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu
3 O 7-δを使用)電極に比べて発生電流が大きい。ま
た、この混合電極から得られる発生電流は、2つの電極
それぞれにおける発生電流の和より増加しており、混合
電極にすることで相乗効果がみられる。この相乗効果
は、YBa2 Cu3 O7-δが酸素欠損型のペロブスカイ
ト関連型構造であるため白金添加によりバルク酸素の酸
素ガスに対する反応性が向上されること、YBa2 Cu
3 O7-δが高温超伝導体であるため電気伝導性が良くな
りジルコニア基板と電極膜との界面抵抗などを減少させ
発生電流を増加させたこと、YBa2 Cu3 O7-δが一
酸化窒素に対して350℃で優れた選択吸着性があるた
め電極表面の一酸化窒素濃度が周囲濃度より高くなりそ
の分多く分解して生成酸素分子が多くなることとかんが
えられる。そのため、 触媒活性の少ない白金電極でも
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)の混合電極にすることで、発生電流が大きくな
る利点が生じる。
物(YBa2 Cu3 O7-δ)の混電極は、白金電極およ
び窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu
3 O 7-δを使用)電極に比べて発生電流が大きい。ま
た、この混合電極から得られる発生電流は、2つの電極
それぞれにおける発生電流の和より増加しており、混合
電極にすることで相乗効果がみられる。この相乗効果
は、YBa2 Cu3 O7-δが酸素欠損型のペロブスカイ
ト関連型構造であるため白金添加によりバルク酸素の酸
素ガスに対する反応性が向上されること、YBa2 Cu
3 O7-δが高温超伝導体であるため電気伝導性が良くな
りジルコニア基板と電極膜との界面抵抗などを減少させ
発生電流を増加させたこと、YBa2 Cu3 O7-δが一
酸化窒素に対して350℃で優れた選択吸着性があるた
め電極表面の一酸化窒素濃度が周囲濃度より高くなりそ
の分多く分解して生成酸素分子が多くなることとかんが
えられる。そのため、 触媒活性の少ない白金電極でも
窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3
O7-δ)の混合電極にすることで、発生電流が大きくな
る利点が生じる。
【0029】(実施例3)本実施例では窒素酸化物吸収
性および吸着性金属酸化物の粉末の種類(組成)と混合
量を変化させてその効果を測定した。電極の作製は実施
例2と同様でありZrO2 ・8Y2 O3 の酸素イオン導
電性固体電解質を用いて、貴金属粉末のみを用いた電
極、窒素酸化物吸収性および吸着性金属酸化物の粉末の
みを用いた電極、前記貴金属粉末と前記窒素酸化物吸収
性・吸着性金属酸化物の粉末を混合した混合電極、前記
貴金属電極に前記窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物
電極を積層した積層電極を試作した。電流は印加電圧
2.0Vでの値を測定し、その結果を表1に示す。
性および吸着性金属酸化物の粉末の種類(組成)と混合
量を変化させてその効果を測定した。電極の作製は実施
例2と同様でありZrO2 ・8Y2 O3 の酸素イオン導
電性固体電解質を用いて、貴金属粉末のみを用いた電
極、窒素酸化物吸収性および吸着性金属酸化物の粉末の
みを用いた電極、前記貴金属粉末と前記窒素酸化物吸収
性・吸着性金属酸化物の粉末を混合した混合電極、前記
貴金属電極に前記窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物
電極を積層した積層電極を試作した。電流は印加電圧
2.0Vでの値を測定し、その結果を表1に示す。
【0030】ペロブスカイト型構造はABO3が本来の
元素構造であるが、 例えばYBa2Cu3 O7-δの場合
はA元素がYBaでありB元素がCuであり酸素Oは本
来9であるが酸素欠損のため7−δとなつている。表1
において、酸素欠損型構造の金属酸化物やペロブスカイ
ト型関連構造の金属酸化物の1種以上と貴金属からなる
電極は、その電流値が各々単独電極(例えば、白金、
金、 YBa2 Cu3 O7 -δ)の電流値と比べて電流が
増加することが判る。
元素構造であるが、 例えばYBa2Cu3 O7-δの場合
はA元素がYBaでありB元素がCuであり酸素Oは本
来9であるが酸素欠損のため7−δとなつている。表1
において、酸素欠損型構造の金属酸化物やペロブスカイ
ト型関連構造の金属酸化物の1種以上と貴金属からなる
電極は、その電流値が各々単独電極(例えば、白金、
金、 YBa2 Cu3 O7 -δ)の電流値と比べて電流が
増加することが判る。
【0031】
【表1】
【0032】(実施例4)本実施例では酸素イオン導電
性固体電解質の種類を変化させてその効果を判定した。
電極の作製は酸素イオン導電性固体電解質としてZrO
2 ・8Y2 O3 以外の材料を使用する以外は実施例2と
同様であり、カソード電極2aおよびアノード電極2b
としてに白金粉末75重量%にYBa2 Cu3 O7-δ粉
末25重量% を混合した電極を用い、ZrO2 、(B
i2 O3 )0.85(Nb3 O5 )0.15や(Bi2 O3 )
0.78(WO3 )0.22、さらに酸素空孔性ペロブスカイト
型金属酸化物(La1.6 Sr0.4 CuO6 )などの固体
電解質の両面に塗布して形成した。電流は印加電圧2.
0Vでの値を測定し、その結果は表2に示す。いずれの
酸素イオン導電性固体電解質も電流が大きく流れること
が判る。また、この値を表1における各々単独電極(例
えば、白金、金、 YBa2 Cu3 O7-δ)の値と比べ
ても、白金粉末75重量%にYBa2 Cu3 O7-δ粉末
25重量% を混合した電極は、電流が増加することが
判る。
性固体電解質の種類を変化させてその効果を判定した。
電極の作製は酸素イオン導電性固体電解質としてZrO
2 ・8Y2 O3 以外の材料を使用する以外は実施例2と
同様であり、カソード電極2aおよびアノード電極2b
としてに白金粉末75重量%にYBa2 Cu3 O7-δ粉
末25重量% を混合した電極を用い、ZrO2 、(B
i2 O3 )0.85(Nb3 O5 )0.15や(Bi2 O3 )
0.78(WO3 )0.22、さらに酸素空孔性ペロブスカイト
型金属酸化物(La1.6 Sr0.4 CuO6 )などの固体
電解質の両面に塗布して形成した。電流は印加電圧2.
0Vでの値を測定し、その結果は表2に示す。いずれの
酸素イオン導電性固体電解質も電流が大きく流れること
が判る。また、この値を表1における各々単独電極(例
えば、白金、金、 YBa2 Cu3 O7-δ)の値と比べ
ても、白金粉末75重量%にYBa2 Cu3 O7-δ粉末
25重量% を混合した電極は、電流が増加することが
判る。
【0033】
【表2】
【0034】(実施例5)本実施例では、限界電流式セ
ンサを試作し効果を判定した。本実施例の限界電流式セ
ンサは、図1に示すような電極2a、2bを両面に形成
したZrO2 ・8Y2 O3 の固体電解質1の片側上部
に、カソード電極2aを囲み、始端と終端がお互いに間
隔を有するように配置されたガラス製の螺旋型スペーサ
(図示せず)を配置し、さらに螺旋型スペーサの上部に
シール板(図示せず)を配置した構成である。拡散律速
体は、螺旋型スペーサとシール板とからなり、酸素拡散
通路が螺旋型スペーサの相対向する隔壁と固体電解質1
とシール板で囲まれる螺旋型の空間で形成され、酸素は
酸素拡散通路を経由してカソード電極2aへ拡散し限界
電流特性を示す。
ンサを試作し効果を判定した。本実施例の限界電流式セ
ンサは、図1に示すような電極2a、2bを両面に形成
したZrO2 ・8Y2 O3 の固体電解質1の片側上部
に、カソード電極2aを囲み、始端と終端がお互いに間
隔を有するように配置されたガラス製の螺旋型スペーサ
(図示せず)を配置し、さらに螺旋型スペーサの上部に
シール板(図示せず)を配置した構成である。拡散律速
体は、螺旋型スペーサとシール板とからなり、酸素拡散
通路が螺旋型スペーサの相対向する隔壁と固体電解質1
とシール板で囲まれる螺旋型の空間で形成され、酸素は
酸素拡散通路を経由してカソード電極2aへ拡散し限界
電流特性を示す。
【0035】電気化学素子の作製はZrO2 ・8モルY
2 O3 の板が10mm×10mmの板(厚み0.4mm)であ
ること、電極面積が各々25mm2 であること以外は実施
例1と同様であり、ZrO2 ・8Y2 O3 の酸素イオン
導電性固体電解質を用いその両面に電極膜を形成した。
用いた白金粉末は触媒活性の優れた粉末、窒素酸化物吸
収性・吸着性金属酸化物はYBa2 Cu3 O7-δ粉末で
ある。電気化学素子の作製後、螺旋型スペーサとシール
板からなる拡散律速体を形成して限界電流式センサとし
た。
2 O3 の板が10mm×10mmの板(厚み0.4mm)であ
ること、電極面積が各々25mm2 であること以外は実施
例1と同様であり、ZrO2 ・8Y2 O3 の酸素イオン
導電性固体電解質を用いその両面に電極膜を形成した。
用いた白金粉末は触媒活性の優れた粉末、窒素酸化物吸
収性・吸着性金属酸化物はYBa2 Cu3 O7-δ粉末で
ある。電気化学素子の作製後、螺旋型スペーサとシール
板からなる拡散律速体を形成して限界電流式センサとし
た。
【0036】本実施例の素子の評価は以下のように行っ
た。限界電流式センサを350℃の電気炉中に保持し、
一酸化窒素5%を含むヘリウムガス中で発生する電流を
印加電圧を変化させて測定した。測定結果を図4に示
す。
た。限界電流式センサを350℃の電気炉中に保持し、
一酸化窒素5%を含むヘリウムガス中で発生する電流を
印加電圧を変化させて測定した。測定結果を図4に示
す。
【0037】白金粉末75重量%と窒素酸化物吸収性・
吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3O7-δ)粉末25重
量%の混合電極や、白金電極に窒素酸化物吸収性・吸着
性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)電極を積層した
積層電極は、白金電極および窒素酸化物吸収性・吸着性
金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)電極に比べて限界
電流値の得られる電圧範囲が広くしかも低電圧側に移行
していることが判る。従って、窒素酸化物の濃度検出の
ためにセンサ素子の温度を高める必要はない。
吸着性金属酸化物(YBa2 Cu3O7-δ)粉末25重
量%の混合電極や、白金電極に窒素酸化物吸収性・吸着
性金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)電極を積層した
積層電極は、白金電極および窒素酸化物吸収性・吸着性
金属酸化物(YBa2 Cu3 O7-δ)電極に比べて限界
電流値の得られる電圧範囲が広くしかも低電圧側に移行
していることが判る。従って、窒素酸化物の濃度検出の
ためにセンサ素子の温度を高める必要はない。
【0038】以上の実施例より、カソード電極2aの電
極材料を窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物と貴金属
を含有した構成とすることにより、一酸化窒素が分解し
て酸素が生成しこの生成酸素により電流が増加するの
で、本実施例の電気化学素子は窒素酸化物の濃度検知用
限界電流式センサに応用できることが確認できた。ま
た、この電気化学素子は窒素酸化物センサとしての用途
以外に、窒素酸化物の分解触媒用にも応用することも可
能である。
極材料を窒素酸化物吸収性・吸着性金属酸化物と貴金属
を含有した構成とすることにより、一酸化窒素が分解し
て酸素が生成しこの生成酸素により電流が増加するの
で、本実施例の電気化学素子は窒素酸化物の濃度検知用
限界電流式センサに応用できることが確認できた。ま
た、この電気化学素子は窒素酸化物センサとしての用途
以外に、窒素酸化物の分解触媒用にも応用することも可
能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
電気化学素子は、板状の酸素イオン導電性固体電解質の
表面にカソード電極とアノード電極を形成し、前記電極
に直列に直流電源を接続して閉回路とした構成とし、少
なくともカソード電極を形成する電極材料は(|)酸素
欠損性金属酸化物(‖)ペロブスカイトおよびその関連
構造型金属酸化物の1種以上からなる窒素酸化物吸収性
または吸着性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電
極を形成する電極材料は前記金属酸化物または貴金属、
あるいは前記金属酸化物と前記貴金属を含有してなる。
そのため、一酸化窒素などの窒素酸化物は、カソード電
極上において選択的に吸収または吸着され、ここで直流
電圧源により形成された電場により酸素および窒素に分
解する。電気化学素子の電極上には窒素酸化物の分解に
より酸素分子が多く生成し、しかも電極は電子伝導度が
高く酸素分子の吸着・還元反応に対して感度が高い貴金
属電極で構成されているため発生電流値が大きくなり検
出感度が向上する。したがって、使用時に電気化学素子
の温度を高める必要がなく寿命向上が図れる。また、電
極上で窒素酸化物を酸素および窒素に効率よく分解する
ため、窒素酸化物の分解剤として炭化水素や一酸化炭素
などの還元剤を必要とせず実用的で使い易いセンサが得
られることとなる。
電気化学素子は、板状の酸素イオン導電性固体電解質の
表面にカソード電極とアノード電極を形成し、前記電極
に直列に直流電源を接続して閉回路とした構成とし、少
なくともカソード電極を形成する電極材料は(|)酸素
欠損性金属酸化物(‖)ペロブスカイトおよびその関連
構造型金属酸化物の1種以上からなる窒素酸化物吸収性
または吸着性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電
極を形成する電極材料は前記金属酸化物または貴金属、
あるいは前記金属酸化物と前記貴金属を含有してなる。
そのため、一酸化窒素などの窒素酸化物は、カソード電
極上において選択的に吸収または吸着され、ここで直流
電圧源により形成された電場により酸素および窒素に分
解する。電気化学素子の電極上には窒素酸化物の分解に
より酸素分子が多く生成し、しかも電極は電子伝導度が
高く酸素分子の吸着・還元反応に対して感度が高い貴金
属電極で構成されているため発生電流値が大きくなり検
出感度が向上する。したがって、使用時に電気化学素子
の温度を高める必要がなく寿命向上が図れる。また、電
極上で窒素酸化物を酸素および窒素に効率よく分解する
ため、窒素酸化物の分解剤として炭化水素や一酸化炭素
などの還元剤を必要とせず実用的で使い易いセンサが得
られることとなる。
【図1】本発明の一実施例の電気化学素子の構成を示す
断面図
断面図
【図2】同実施例1の電気化学素子の酸素ガス生成特性
を示す図
を示す図
【図3】同実施例1の電気化学素子の窒素酸化物検知特
性を示す図
性を示す図
【図4】同実施例1の電気化学素子の窒素酸化物特性を
示す図
示す図
【図5】同実施例の出口側一酸化窒素濃度と素子温度と
の相関を示す図
の相関を示す図
【図6】同実施例2の電気化学素子の窒素酸化物特性を
示す図
示す図
【図7】同実施例5の電気化学素子の窒素酸化物検知特
性を示す図
性を示す図
【図8】従来の電気化学素子の構成を示す断面図
1 酸素イオン導電性固体電解質 2a カソード電極 2b アノード電極 3 貴金属 4 窒素酸化物吸収性または吸着性金属酸化物 5 直流電圧源
フロントページの続き (72)発明者 梅田 孝裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 黄地 謙三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】板状の酸素イオン導電性固体電解質の表面
にカソード電極とアノード電極を形成し、前記電極に直
列に直流電源を接続して閉回路とした構成において、少
なくともカソード電極を形成する電極材料は下記の
(|)(‖)の1種以上からなる窒素酸化物吸収性また
は吸着性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電極を
形成する電極材料は前記金属酸化物または貴金属、ある
いは前記金属酸化物と前記貴金属を含有してなる電気化
学素子。 (|)……酸素欠損性構造 (‖)……ペロブスカイトおよびその関連構造 - 【請求項2】窒素酸化物吸収性または吸着性金属酸化物
が、銅系金属酸化物である請求項1記載の電気化学素
子。 - 【請求項3】貴金属が白金を主成分とする請求項1記載
の電気化学素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5042484A JP2970290B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 電気化学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5042484A JP2970290B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 電気化学素子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06258283A true JPH06258283A (ja) | 1994-09-16 |
| JP2970290B2 JP2970290B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=12637343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5042484A Expired - Fee Related JP2970290B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 電気化学素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2970290B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002333428A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 希土類元素を含む電極及び該電極を備えた電気化学セル |
| JP2010261855A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Japan Fine Ceramics Center | 窒素酸化物センサ及び窒素酸化物の検出方法 |
| JP2013205349A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Nippon Soken Inc | ガスセンサ素子、ガスセンサおよび排ガス浄化装置 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP5042484A patent/JP2970290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002333428A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 希土類元素を含む電極及び該電極を備えた電気化学セル |
| JP2010261855A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Japan Fine Ceramics Center | 窒素酸化物センサ及び窒素酸化物の検出方法 |
| JP2013205349A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Nippon Soken Inc | ガスセンサ素子、ガスセンサおよび排ガス浄化装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2970290B2 (ja) | 1999-11-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6251200B2 (ja) | 検知電極が少なくとも1つのタングステートまたはモリブデート化合物を含むアンペロメトリック固体電解質ガスセンサおよび検出方法 | |
| Slade et al. | Systematic examination of hydrogen ion conduction in rare-earth doped barium cerate ceramics | |
| Di Bartolomeo et al. | Solid state ceramic gas sensors based on interfacing ionic conductors with semiconducting oxides | |
| KR101052618B1 (ko) | 장기 신호 안정성을 갖는 질소산화물 가스센서 | |
| JP2017527814A (ja) | Nh3及びnoxを検出するための電流測定固体電解質センサ及び方法 | |
| JPH08247992A (ja) | 窒素酸化物センサ | |
| JP6667192B2 (ja) | アンモニアセンサ素子 | |
| KR102370434B1 (ko) | 전류측정 전기화학 센서, 센서 시스템 및 검출 방법 (Amperometric electrochemical sensors, sensor systems and detection methods) | |
| WO1997042495A1 (en) | Solid state electrochemical cell for measuring components of a gas mixture, and related measurement method | |
| Dutta et al. | Amperometric NOX sensor based on oxygen pumping current by using LaGaO3-based solid electrolyte for monitoring exhaust gas | |
| KR101052617B1 (ko) | 질소산화물 가스센서 | |
| JP2970290B2 (ja) | 電気化学素子 | |
| WO2016166126A1 (en) | Gas sensor with multiple internal reference electrodes and sensing electrodes | |
| JP3449642B2 (ja) | 一酸化炭素センサー | |
| JPH0829387A (ja) | 電気化学素子及び窒素酸化物濃度測定装置 | |
| JP2000019152A (ja) | 水素ガスセンサ | |
| JPH07140099A (ja) | 電気化学装置 | |
| US6638406B2 (en) | Hydrocarbon sensor and method for producing the same | |
| JPH06160344A (ja) | 電気化学素子 | |
| JP2935963B2 (ja) | NOx濃度検出装置およびこれに用いるNOxセンサ | |
| JP3095664B2 (ja) | 電気化学素子およびその製造方法 | |
| JP3469344B2 (ja) | 一酸化炭素ガス検知素子 | |
| JP2001176518A (ja) | 固体酸化物型燃料電池 | |
| JP3154276B2 (ja) | 電気化学素子 | |
| JP3124472B2 (ja) | 電気化学素子とこれを用いた電気化学装置、処理装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070827 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |