JPH0626079Y2 - 誘導電動機のトルク制御装置 - Google Patents

誘導電動機のトルク制御装置

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JPH0626079Y2
JPH0626079Y2 JP1987179041U JP17904187U JPH0626079Y2 JP H0626079 Y2 JPH0626079 Y2 JP H0626079Y2 JP 1987179041 U JP1987179041 U JP 1987179041U JP 17904187 U JP17904187 U JP 17904187U JP H0626079 Y2 JPH0626079 Y2 JP H0626079Y2
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淳 藤川
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はPWMインバータによる誘導電動機の制御装置
に関するもので、ショックの少ないソフトな起動や変速
が求められる用途に適するものである。
〔従来の技術〕
本考案の適用対象となるトルク制御方式は、電気学会論
文誌Bの106巻1号第9ページの「瞬時すべり周波数制
御に基づく誘導電動機の新高速トルク制御方法」なる論
文に記載されている。
この論文は、電動機入力電圧を検出し、これを制御回路
内で積分したものを電動機磁束としている。すなわち、
いわゆる磁束演算形の制御方式であり、磁束ベクトルの
長さが与えられた磁束指令に追従し、かつ円軌跡を描く
ようなインバータ出力電圧を選ぶ。
また、電動機発生トルクを前記磁束と電動機入力電流の
ベクトル積として演算し、その大きさが与えられたトル
ク指令に追従するようなインバータ出力電圧を選ぶ。制
御は磁束およびトルクの瞬時値が所定の誤差内に保持さ
れるよう行われ、インバータ出力電圧は高速度で時々刻
々更新される。
第2図は前記論文に記載された制御方法に、本出願人が
先に出願し公開された特開昭62-260593号に提案したP
WMインバータの出力電圧方式を採用したトルク制御系
のブロック図であり、直流電圧源1より正母線1aおよび
負母線1bを経て、3相PWMインバータ3を介して3相
誘導電動機6に給電する。制御回路7は指令および検出
された電流,電圧信号を処理し、PWMインバータ3の
スイッチング素子の通電信号を発生する。
PWMインバータ3はトランジスタなどのスイッチング
素子とダイオードをそれぞれ逆並列接続してなる6個の
アームから構成されているが、3個の切換スイッチSu,S
v,Swとして表すことができる。
PWMインバータ3の各出力端子から電流検出器5u,5v,
5wを経て3相誘導電動機6に給電すると共に、直流側正
負母線1a,1b間に電圧検出器2が接続され、これら検出
器と後述するスイッチ状態変数表から各相電流および各
相電圧が検出できるようになっている。
3相かご形誘導電動機の1次端子電圧および電流をそれ
ぞれ▲▼,▲▼とし、2次電流を▲▼とす
ると、電圧方程式は ただし、記号▲▼,▲▼,▲▼は直軸,横
軸すなわちd,q2軸変換された量のベクトル表示であ
り、例えば▲▼はd軸成分をv1d,q軸成分をv1qとす
ると ▲▼=v1d+jviq …… で示され、▲▼,▲▼も同様に定義される。な
お、式の左辺のはd,q両軸成分とも0の場合を表
し、かご形回転子の場合2次電圧はこのようにとな
る。
式における定数は R1;1次巻線抵抗 L11;1次インダクタンス R2;2次巻線抵抗 L22;2次インダクタンス M;相互インダクタンス mは回転角速度、pは微分演算子、jはベクトル積を
表す。
一方、磁束の定義として、1次磁束▲▼は ▲▼=L11▲▼+M▲▼ …… 式の第1行を展開して ▲▼=(R1+pL11)▲▼+pM▲▼ 式を代入し、整理すると ▲▼−R1▲▼=p▲▼ …… 両辺を積分すると ▲▼=∫(▲▼−R1▲▼)dt…… すなわち、電動機1次磁束は式の積分演算により求め
られる。
各切換スイッチSu,Sv,Swは、正母線1a側に倒れる場合と
負母線1b側に倒れる場合とがあり、中間位置を取ること
はない。前者を状態1,後者を状態0とすると、インバ
ータの出力状態は次に示すスイッチ状態変数表ですべて
を表すことができる。
ここに、kは切換スイッチ状態を示す番号で、切換スイ
ッチの状態はこの8通りしか存在しない。
また、▲▼,▲▼はd,q2軸成分で表したス
イッチ状態変数で、実際のd,q軸電圧v1d,v1qはこれ
に直流電圧源1の電圧Vと を乗じ、 と表せる。
先のスイッチ状態変数表を図示したのが第3図であり、
v1の横の括弧内は切換スイッチSu,Sv,Swの状態を示して
おり、kが増加するに従って時計方向に60°ずつステッ
プする電圧ベクトルを表している。
なお、k=0およびk=7は零ベクトルと呼ばれるもの
で、図では原点に一致する。k=0およびk=7はそれ
ぞれインバータの出力を決定する第2図の切換スイッチ
Su,Sv,Swがすべて正母線1a側に倒れるか、または負母線
1b側に倒れるかの違いはあるが、誘導電動機6の線間電
圧はいずれも0となり、3相短絡モードである。また、
u,v,w相の基準軸は後述する式により、それぞれ
k=1,k=3,k=5の方向に対応する。
瞬時トルクTは式の1次磁束▲▼と1次電流▲
▼のベクトル積として式により求められる。
T=▲▼×▲▼=φ1d×i1q−φ1q×i1d
… ここで、φ1d,φ1qおよびi1d,i1qはそれぞれ1次磁束
▲▼および1次電流▲▼をd,q2軸に分解し
たときの各成分である。
ブロック701および703bは切換スイッチSu,Sv,Swの状態
と電圧検出器2で検出した直流電圧源1の電圧Vとから
1次端子電圧▲▼を算出するブロックであり、スイ
ッチ状態変数表と式とから算出される。
ブロック702は電流検出器5u,5v,5wにより検出された3
相電流iu,iv,iwを、次式によりd,q2軸成分に変換す
るブロックである。
この1次電流▲▼に、ブロック703aにおいて1次巻
線抵抗R1を乗じ、ブロック704において1次端子電圧▲
▼から1次巻線抵抗R1と1次電流▲▼の積を減
算する。
ブロック705は式に従って磁束を積分演算するブロッ
クであり、1次磁束▲▼のd,q両軸成分φ1d,φ
1qが求められ、ブロック706にて磁束ベクトル長φ
求められる。
更に、ブロック710では、第4図の磁束状態図に示すよ
うに、1次磁束▲▼ベクトルのd軸を基準とする時
計方向の回転角θが、境界線として30°,90°,150
°,210°,270°,330°の60°毎に仕切られるどの領
域に属しているかによって制御フラグfθを次のように
発生する。
−30°≦θ<30°;fθ=I 30°≦θ<90°;fθ=II 90°≦θ<150°;fθ=III 150°≦θ<210°;fθ=IV 210°≦θ<270°;fθ=V 270°≦θ<330°;fθ=VI 第6図はヒステリシスコンパレータの状態制御図で、磁
束ベクトル長φが磁束指令値φ1 *に対し、誤差限界
(ヒステリシス値)Δφを用いて となるように制御するための制御フラグfφを発生す
る。すなわち、磁束ベクトル長φが増加して上限であ
達すると減磁を指令する制御フラグfφ=0を発生し、
また磁束ベクトル長φが減少して下限である 達すると増磁を指令する制御フラグfφ=1を発生す
る。
かくして、磁束ベクトル長φは第6図に示された矢印
の方向にリミットサイクルを描くようにして制御される
ことになるが、実際には、ブロック706で式により算
出された磁束ベクトル長φがブロック708において磁
束指令値φ1 *から減算され、ブロック711において第6
図の状態制御図に従い制御フラグfφ=1,0を発生す
る。
第6図に示した磁束のリミットサイクルは、第4図に関
していえば、1次磁束▲▼ベクトルの頭部が常に図
示された円環部分に存在するように制御されていること
に対応する。
第6図による制御フラグfφと第4図で説明した制御フ
ラグfθとが組み合わされて、例えばfφ=1,fθ=
Iの制御フラグが立っていたとすると、領域が−30°≦
θ<30°における増磁モードを意味するから、1次磁束
▲▼ベクトルに積分されるべき1次電圧▲▼ベ
クトルは円の外向き成分を持ったものとなり、第3図か
らk=1,2,6のいずれかのみが選ばれる可能性があ
る。
ブロック707はブロック702,705の両出力のベクトル積を
式により演算し瞬時トルクTを算出するブロックであ
り、ブロック709においてトルク指令Tから瞬時トル
クTを減算し、トルク指令Tと式により求められた
瞬時トルクTとの差が所定の誤差限界以内に押えられる
ように、ブロック712において第7図の状態制御図に従
って制御フラグfτを発生する。
第7図は3値ヒステリシスコンパレータの状態制御図
で、電動機力行時はトルク偏差T−Tが上限値ΔT
1(ΔT1>0)に達すると、加速モードの制御フラグf
τ=1を発生する。電動機が加速されてトルク偏差が下
限値−ΔT2(ΔT2>0)に達すると、零ベクトルモード
の制御フラグfτ=0を発生し、トルクが漸減して再び
偏差が増加し上限値ΔT1に達すると加速モードに移り、
第7図の上半部のヒステリシスループを矢印方向に周回
するリミットサイクルを描く。
これを時間領域にて表すと第5図のトルク波形図に示す
ごとく瞬時トルクTは変動し、トルク指令Tを挟んで
上,下の偏差分の和ΔT2+ΔT2である許容誤差(ヒステ
リシス値)ΔTの帯域内を、最大値T1,最小値T2として
往復する。
次に、電動機が回生制動を行っている時は第7図の下半
部のヒステリシスループを描くことになり、トルク偏差
が負の下限値ΔT1(ΔT1>0)に達すると減速モードの
制御フラグfτ=−1を発生する。以下、力行時と同様
に矢印の方向のリミットサイクルを繰り返えす。かくし
てブロック712は制御フラグfτ=1,0,−1を出力
する。
ブロック713はブロック710,711,712から出力される3個
の制御フラグfθ,fφ,fτの各組み合わせに最も適
したインバータ出力電圧を決定するブロックであり、第
4図で説明した1次磁束▲▼のベクトル長と回転方
向および速度をこれら3個の制御フラグfθ,fφ,f
τが制御する。
例えば前述のごとく制御フラグfφ=1,fθ=Iの場
合には、電圧ベクトルをスイッチ状態変数表のkに従っ
て▲▼(k)で表すとすると、電圧ベクトルとして選
ばれる可能性があるのはk=1,2,6のいずれかであ
るが、このとき制御フラグfτ=1ならば、時計方向に
回転する成分を持つベクトルk=2すなわち出力電圧ベ
クトル▲▼(2)が選ばれる。もしfτ=−1のとき
は▲▼(6)、fτ=0のときは零ベクトルで、▲
▼(0)または▲▼(7)が選ばれる。
次に示すスイッチングテーブルは、3個の制御フラグf
φ,fθ,fτのすべての組み合わせについて出力電圧
ベクトル番号kの値を示したものである。
各演算サイクル毎にブロック713においてこのスイッ
チングテーブルを参照することにより、インバータ3へ
スイッチング信号を送り、磁束およびトルクの瞬時制御
が行われる。
インバータ周波数は第4図の1次磁束▲▼ベクトル
の回転速度と考えることができるが、これは外部から与
えられるものではなく、式による電圧ベクトルの積算
結果として生じるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前述のような瞬時空間ベクトルによる高速トルク制御方
式では、ヒステリシスコンパレータによりトルクを制御
するため、ヒステリシスコンパレータのヒステリシス値
より小さいトルク指令の場合には制御ができない。
すなわち、例えば始動時においてトルク指令Tが第7
図に示したヒステリシス値ΔT1より小さい時は、ブロッ
ク712に入力されるトルク偏差T−Tが上限値ΔT1
超えないため、加速モードの制御フラグfτ=1を発生
することができず、動作状態に入れない。始動時にはト
ルク指令Tを第7図の上限値ΔT1以上にしなくてはな
らず、起動時にトルクショックを生じる。
これは始動時のみの現象ではなく、無負荷で運転中にお
いて変速せしめたい場合についても同様である。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案にかかる誘導電動機のトルク制御装置は、従来の
瞬時空間ベクトルによる高速トルク制御方式において発
生していたトルクショックを避けるため、三相誘導電動
機の1次端子電圧および電流から瞬時1次磁束ベクトル
および瞬時トルクを演算する手段と、前記1次磁束ベク
トルの長さが所定の誤差内で与えられた磁束指令値に追
従するように増磁または減磁指令を生成する第1のヒス
テリシスコンパレータ手段と、前記トルクが与えられた
トルク指令に所定の誤差内で追従するように1次磁束ベ
クトルの位相の進行,停止指令を生成する第2のヒステ
リシスコンパレータ手段と、1次磁束ベクトルの位相に
対応して第1および第2のヒステリシスコンパレータ手
段の出力指令に最適はインバータの出力電圧ベクトルを
決定する手段とを有する誘導電動機のトルク制御装置に
おいて、前記第2のヒステリシスコンパレータ手段のヒ
ステリシス値よりも低いトルク指令が与えられた場合に
はトルク指令を前記ヒステリシス値に等しい振幅のオン
オフパルス列に変換するパルス幅変調手段を具えたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
第7図に示した従来のトルク制御装置における第2のヒ
ステリシスコンパレータの状態制御図では、トルク偏差
−Tの値が上限値ΔT1を超えると加速モードの制御
フラグfτ=1を発生し、次に加速によりトルク偏差T
−Tが減少し下限値−ΔT2を超えると零ベクトルモー
ドの制御フラグfτ=0を発生するようになっている。
本考案にかかる誘導電動機のトルク制御装置において
は、この第2のヒステリシスコンパレータの上限値ΔT1
以下の小さいトルク指令Tが与えられた場合には、こ
のトルク指令Tをオン時の値がΔT1,オフ時の値が−
ΔT2に変化するオンオフパルス列によってパルス幅変調
して改良トルク指令T**としてブロック709に入力
し、この改良トルク指令T**と瞬時トルクTとの差を
算出してブロック712に送ることにより、等価的に第2
のヒステリシスコンパレータ手段の上限値ΔT1より小さ
いトルク指令にも追従してトルク制御ができる。
〔実施例〕
第1図は本考案にかかる誘導電動機のトルク制御装置の
一実施例のブロック図であり、第2図と同一の符号は同
一機能を有する部分を示し、第2図と異なる所はトルク
指令Tを入力して鋸歯状波発生器714の出力によりこ
れをパルス幅変調して、改良トルク指令T**としブロ
ック709へ送る変調器715を追従したのみである。
第8図は変調器の動作を説明するためのグラフであり、
(a),(b)共に横軸は時間を示し、(a)は鋸歯状波発生器の
出力波形図、(b)は変調器の出力波形図である。
鋸歯状波発生器714の出力鋸歯状波は周期がtpであり、
最大値はブロック712の第2のヒステリシスコンパレー
タのヒステリシス上限値ΔT1に等しく、最小値は同じく
ヒステリシス下限値−ΔT2に等しい右上り形の波形を有
している。
周期tpは任意でよいが、5〜10msecが望ましく、100〜2
00Hzの周波数とするとよい。この波形はNを1以上の自
然数とし出力yとしたとき次式で表せる。
鋸歯状波発生器714で生成された前記の鋸歯状波は変調
器715へ送られると共に、変調器715ではトルク指令T
を入力としてこれと前記鋸歯状波と比較し、トルク指令
の方が大きい時は第2のヒステリシスコンパレータ
の上限値ΔT1に等しい値を、トルク指令Tの方が小さ
い時は第2のヒステリシスコンパレータの下限値−ΔT2
と等しい値を改良トルク指令T**としてブロック709
へ送る。
第8図(b)は改良トルク指令T**の波形を示し、トル
ク指令Tが第2のヒステリシスコンパレータの上限値
ΔT1より大きい時は改良トルク指令T**はトルク指令
と等しいが、トルク指令Tが正ではあるが第2の
ヒステリシスコンパレータの上限値ΔT1より小さいとき
は、鋸歯状波の瞬時値とトルク指令Tを比較し、トル
ク指令Tの方が大きい時はハイレベル出力ΔT1,トル
ク指令Tの方が小さい時はローレベル出力−ΔT2とな
るパルス列が改良トルク指令T**となる。このパルス
列の周期は前記鋸歯状波の周期と同じtpとなる。
この改良トルク指令T**を式で表すと次のごとくであ
る。
≧ΔT1のとき T**=T ΔT1>T>0のときNを1以上の自然数とし このように、トルク指令Tが第2のヒステリシスコン
パレータの上限値ΔT1より小さい場合には、ブロック70
9にはΔT1と−ΔT2とが周期tpにより交互に送られる。
その周期tpは5〜10msecと比較的長い周期であり、従っ
てΔT1が送られる期間も50〜100μsecの演算周期に較べ
ると長いものとなっている。
今起動時に与えられたトルク指令TがΔT1より小さか
った場合を考えると、変調器715から改良トルク指令T
**としてΔT1が出力されると瞬時トルクTが小さい間
はブロック712は加速モードの制御フラグfτ=1を出
し、各演算周期毎の他の制御フラグfφ,fθとの組み
合わせにより、瞬時トルクTが増大するように1次電圧
ベクトル▲▼が選ばれて加速していく。
瞬時トルクTが増大してΔT1+ΔT2の大きさになると、
ブロック702の入力は−ΔT2に達するためにその出力は
零ベクトルモードの制御フラグfτ=0に変化し、他の
制御フラグfφ,fθの如何に拘らず1次電圧ベクトル
▲▼としては零ベクトルが選ばれ、瞬時トルクTは
徐々に減少し加速速度が減じる。瞬時トルクTが減少中
に変調器715の出力が−ΔT2に変っても制御フラグfτ
=0は変らない。
瞬時トルクTの増大速度が遅くΔT1+ΔT2に達する迄に
変調器715の出力がΔT1から−ΔT2に変った場合には、
ブロック702の出力はその時点で零ベクトルモードの制
御フラグfτ=0に変わり、他の制御フラグfφ,fθ
には無関係に1次電圧ベクトル▲▼として零ベクト
ルが選ばれるようになる。
以上のようにして、第2のヒステリシスコンパレータの
上限値ΔT1よりも小さいトルク指令Tが与えられて
も、それを改良トルク指令T**に変換することにより
追従してトルク制御を行うことができる。
〔考案の効果〕
以上実施例により詳細に説明したごとく、本考案にかか
る誘導電動機のトルク制御装置によれば、従来の瞬時空
間ベクトルによる高速トルク制御方式では困難であった
ショックの少ないソフトな起動や変速が、簡単な装置を
追加するだけで可能となり、特にソフト起動を求められ
る用途に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる誘導電動機のトルク制御装置の
ブロック図、第2図は従来のトルク制御系のブロック
図、第3図はスイッチ状態変数表によるインバータの出
力電圧ベクトル図、第4図は電動機の1次磁束ベクトル
の瞬時制御方法を示す磁束状態図、第5図はトルク波形
図、第6図は磁束のヒステリシスコンパレータの状態制
御図、第7図はトルクの3値ヒステリシスコンパレータ
の状態制御図であり、第8図は本考案の一実施例に用い
た変調器の動作を説明するためのグラフであって、(a)
は鋸歯状波発生器の出力波形図、(b)は変調器の出力波
形図である。 1……直流電圧源、2……電圧検出器、3……PWMイ
ンバータ、5u,5v,5w……電流検出器、6……誘導電動
機、7……制御回路、714……鋸歯状波発生器、715……
変調器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相誘導電動機の1次端子電圧および電流
    から瞬時1次磁束ベクトルおよび瞬時トルクを演算する
    手段と、前記1次磁束ベクトルの長さが所定の誤差内で
    与えられた磁束指令値に追従するように増磁または減磁
    指令を生成する第1のヒステリシスコンパレータ手段
    と、前記トルクが与えられたトルク指令に所定の誤差内
    で追従するように1次磁束ベクトルの位相の進行,停止
    指令を生成する第2のヒステリシスコンパレータ手段
    と、1次磁束ベクトルの位相に対応して第1および第2
    のヒステリシスコンパレータ手段の出力指令に最適なイ
    ンバータの出力電圧ベクトルを決定する手段とを有する
    誘導電動機のトルク制御装置において、前記第2のヒス
    テリシスコンパレータ手段のヒステリシス値よりも低い
    トルク指令が与えられた場合にはトルク指令を前記ヒス
    テリシス値に等しい振幅のオンオフパルス列に変換する
    パルス幅変調手段を具えたことを特徴とする誘導電動機
    のトルク制御装置。
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