JPH06263779A - 3−ジメチルホスフィノチオイル−2(3h)−オキサゾロンおよびこれからなるアミド結合生成用縮合剤 - Google Patents
3−ジメチルホスフィノチオイル−2(3h)−オキサゾロンおよびこれからなるアミド結合生成用縮合剤Info
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- JPH06263779A JPH06263779A JP5071493A JP5071493A JPH06263779A JP H06263779 A JPH06263779 A JP H06263779A JP 5071493 A JP5071493 A JP 5071493A JP 5071493 A JP5071493 A JP 5071493A JP H06263779 A JPH06263779 A JP H06263779A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】
【化1】
上記(式−I)にて示される3-ジメチルホスフィノチオ
イル-2(3H)-オキサゾロン。 【効果】 本発明に係る3-ジメチルホスフィノチオイル
-2(3H)-オキサゾロンは、結晶性であり、貯蔵安定性に
優れ、また、アミド結合生成用縮合剤として使用した場
合、(1)ラセミ化が極めて少なく、(2)反応収率が
良好であり、(3)反応副生成物が少なく、(4)ある
種の添加剤と併用することにより反応速度が速くなり、
(5)ペプチドの環化反応が容易に行える等、ペプチド
合成反応において極めて大きな利点がある。
イル-2(3H)-オキサゾロン。 【効果】 本発明に係る3-ジメチルホスフィノチオイル
-2(3H)-オキサゾロンは、結晶性であり、貯蔵安定性に
優れ、また、アミド結合生成用縮合剤として使用した場
合、(1)ラセミ化が極めて少なく、(2)反応収率が
良好であり、(3)反応副生成物が少なく、(4)ある
種の添加剤と併用することにより反応速度が速くなり、
(5)ペプチドの環化反応が容易に行える等、ペプチド
合成反応において極めて大きな利点がある。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、新規な化合物である3-ジ
メチルホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンならび
に、この化合物からなるアミド結合生成用縮合剤に関す
る。アミド結合生成用縮合剤は、カルボン酸とアミンと
の縮合反応からアミド結合を生成せしめるための反応剤
であり、主にペプチド合成の分野で使用されている。
メチルホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンならび
に、この化合物からなるアミド結合生成用縮合剤に関す
る。アミド結合生成用縮合剤は、カルボン酸とアミンと
の縮合反応からアミド結合を生成せしめるための反応剤
であり、主にペプチド合成の分野で使用されている。
【0002】なお、本明細書において、アミノ酸、ペプ
チド、保護基、その他に関して、略号で表示する場合は
IUPAC、IUBの規定あるいは当該分野における慣
用記号に従うものとする。
チド、保護基、その他に関して、略号で表示する場合は
IUPAC、IUBの規定あるいは当該分野における慣
用記号に従うものとする。
【0003】
【発明の技術的背景】ペプチド合成分野においては、各
種多様の反応剤が、生理活性ペプチドやその誘導体の合
成のために研究開発され、利用されている。
種多様の反応剤が、生理活性ペプチドやその誘導体の合
成のために研究開発され、利用されている。
【0004】カルボン酸とアミンとの縮合反応(カップ
リング)からペプチド結合を生成せしめる反応剤(以
下、縮合剤と呼ぶ)に関しては、下記のような特性が要
求されている。 (1)ラセミ化のないセグメントカップリングが可能な
こと。 (2)縮合(カップリング)反応の速度が大であるこ
と。 (3)N-メチルアミノ酸のような立体障害のあるアミノ
酸に対して高効率なカップリングが可能であること。 (4)ペプチドの環化反応が可能であること。 (5)カップリング反応時に副反応が生じないこと。 (6)カップリング収率が良好であること。
リング)からペプチド結合を生成せしめる反応剤(以
下、縮合剤と呼ぶ)に関しては、下記のような特性が要
求されている。 (1)ラセミ化のないセグメントカップリングが可能な
こと。 (2)縮合(カップリング)反応の速度が大であるこ
と。 (3)N-メチルアミノ酸のような立体障害のあるアミノ
酸に対して高効率なカップリングが可能であること。 (4)ペプチドの環化反応が可能であること。 (5)カップリング反応時に副反応が生じないこと。 (6)カップリング収率が良好であること。
【0005】上記(1)〜(6)の要求を同時に充足し
うる理想的な縮合剤の開発、市場への提供が当該業界で
は切望されている。従来、当該分野における縮合剤とし
ては、下記式で示されるような、N,N'- ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(DCC)、1-エチル-3-(ジメチルア
ミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩(EDC・HC
l)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジフェニ
ルリン酸アジド(DPPA)、ジメチルチオホスホニッ
クアジド(MPTA)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オ
キシ-トリス-(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサ
フルオロホスフェート(BOP)などの多種多様の縮合
剤が知られている。
うる理想的な縮合剤の開発、市場への提供が当該業界で
は切望されている。従来、当該分野における縮合剤とし
ては、下記式で示されるような、N,N'- ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(DCC)、1-エチル-3-(ジメチルア
ミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩(EDC・HC
l)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジフェニ
ルリン酸アジド(DPPA)、ジメチルチオホスホニッ
クアジド(MPTA)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オ
キシ-トリス-(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサ
フルオロホスフェート(BOP)などの多種多様の縮合
剤が知られている。
【0006】
【化2】
【0007】しかしながら、これらの縮合剤は前述の要
件(1)〜(6)を十分に満足するような縮合剤とは言
い難い。例えばDPPAは、ペプチドの環化反応のため
に、商業的レベルでは最も汎用されている試薬の一つで
あるが、オイル状物質であり、貯蔵安定性が悪い。ま
た、DPPAを用いての縮合反応においては、カルバモ
イルアジドやウレアの誘導体が反応副生成物として生じ
てしまう問題もある。
件(1)〜(6)を十分に満足するような縮合剤とは言
い難い。例えばDPPAは、ペプチドの環化反応のため
に、商業的レベルでは最も汎用されている試薬の一つで
あるが、オイル状物質であり、貯蔵安定性が悪い。ま
た、DPPAを用いての縮合反応においては、カルバモ
イルアジドやウレアの誘導体が反応副生成物として生じ
てしまう問題もある。
【0008】MPTAは、ラセミ化のない縮合剤として
有用であり、長期保存に対して全く問題がないが、アジ
ド法による縮合反応や、上記DPPAによる縮合反応と
同様に、副反応を回避することはできない(即ち、カル
バモイルアジドやウレアの誘導体が生成する。) 。
有用であり、長期保存に対して全く問題がないが、アジ
ド法による縮合反応や、上記DPPAによる縮合反応と
同様に、副反応を回避することはできない(即ち、カル
バモイルアジドやウレアの誘導体が生成する。) 。
【0009】本発明者らは、上記のような従来技術に鑑
み、新規でありかつ(1)〜(6)の要件を同時に充足
しうるような縮合剤を開発すべく鋭意検討の結果、本発
明を完成するに至った。
み、新規でありかつ(1)〜(6)の要件を同時に充足
しうるような縮合剤を開発すべく鋭意検討の結果、本発
明を完成するに至った。
【0010】
【発明の目的】本発明は、ペプチド合成分野におけるア
ミド結合の生成のための新規な縮合剤を提供することを
目的としている。
ミド結合の生成のための新規な縮合剤を提供することを
目的としている。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る新規化合物は、3-ジメチル
ホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンであり、また
本発明に係るアミド結合生成用縮合剤は、上記化合物か
らなることを特徴としている。
ホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンであり、また
本発明に係るアミド結合生成用縮合剤は、上記化合物か
らなることを特徴としている。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る新規化合物な
らびにこの化合物からなる縮合剤について具体的に説明
する。
らびにこの化合物からなる縮合剤について具体的に説明
する。
【0013】本発明に係る新規化合物は、下記式で示さ
れる3-ジメチルホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロ
ンである(以下MPTOと略す。)。
れる3-ジメチルホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロ
ンである(以下MPTOと略す。)。
【0014】
【化3】
【0015】MPTOはラセミ化のないカップリング反
応、あるいはペプチドの環化反応に対し、好適な縮合剤
(カップリング剤)であり、本発明に係るアミド結合生
成用縮合剤はMPTOからなる。
応、あるいはペプチドの環化反応に対し、好適な縮合剤
(カップリング剤)であり、本発明に係るアミド結合生
成用縮合剤はMPTOからなる。
【0016】以下MPTOの製造方法について説明す
る。MPTOは、2(3H)-Oxazolone とDimethylphosphin
othioic chloride(以下Mpt−Clと略す。)とを、
有機溶媒中、塩基の存在下、室温にて反応させることに
より得られる。この反応は、下記式にて示される。
る。MPTOは、2(3H)-Oxazolone とDimethylphosphin
othioic chloride(以下Mpt−Clと略す。)とを、
有機溶媒中、塩基の存在下、室温にて反応させることに
より得られる。この反応は、下記式にて示される。
【0017】
【化4】
【0018】Mpt−Clは"L. Maier, Chem. Ber., 9
4, 3051 (1961)" に教示してある方法で合成可能であ
り、また2(3H)-Oxazolone は"K.H.Scholz, et al. Lieb
lgs Ann,Chem. 1976, 1319 - 1322"にて教示してある方
法で合成可能である。
4, 3051 (1961)" に教示してある方法で合成可能であ
り、また2(3H)-Oxazolone は"K.H.Scholz, et al. Lieb
lgs Ann,Chem. 1976, 1319 - 1322"にて教示してある方
法で合成可能である。
【0019】MPTO合成反応に用いる有機溶媒として
は、本質的に反応に悪影響を及ぼさない限り、種々の溶
媒が用いられ、一般的にはエーテル類、エステル系、炭
化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、非プロトン性
極性溶媒等が好ましい。
は、本質的に反応に悪影響を及ぼさない限り、種々の溶
媒が用いられ、一般的にはエーテル類、エステル系、炭
化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、非プロトン性
極性溶媒等が好ましい。
【0020】このような有機溶媒のさらに具体的な例と
しては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、ジクロルメタン、ク
ロロホルム、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン等が用いられる。
しては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、ジクロルメタン、ク
ロロホルム、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン等が用いられる。
【0021】有機溶媒は、オキサゾロン1重量部に対し
て2〜100重量部、好ましくは3〜20重量部となる
ように用いられる。塩基としては第3級アミン類または
無機塩基類が好適であり、具体的には、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N-メチルモルホリン等の第3級アミン
類、NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物、Na
2CO3 、K2CO3 等のアルカリ金属炭酸塩またはその
部分水素化物等の無機塩基類が用いられる。
て2〜100重量部、好ましくは3〜20重量部となる
ように用いられる。塩基としては第3級アミン類または
無機塩基類が好適であり、具体的には、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N-メチルモルホリン等の第3級アミン
類、NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物、Na
2CO3 、K2CO3 等のアルカリ金属炭酸塩またはその
部分水素化物等の無機塩基類が用いられる。
【0022】反応温度は室温付近にて設定し、反応時間
は2〜8時間程度である。オキサゾロン(A)とMpt
−Cl(B)の配合比率はモル比でA/B=1/1.2
〜1.2/1の範囲で設定され、好ましくは1.0/
1.1〜1.1/1.0程度である。
は2〜8時間程度である。オキサゾロン(A)とMpt
−Cl(B)の配合比率はモル比でA/B=1/1.2
〜1.2/1の範囲で設定され、好ましくは1.0/
1.1〜1.1/1.0程度である。
【0023】反応液から目的物であるMPTOの取り出
し、精製は使用する反応溶媒系によって、一概に設定で
きないが、一般的には反応液の減圧濃縮→溶媒希釈→弱
酸水溶液洗浄→弱アルカリ水溶液洗浄→減圧濃縮→結晶
化→再結晶化→口取→乾燥の工程を経て得られる。
し、精製は使用する反応溶媒系によって、一概に設定で
きないが、一般的には反応液の減圧濃縮→溶媒希釈→弱
酸水溶液洗浄→弱アルカリ水溶液洗浄→減圧濃縮→結晶
化→再結晶化→口取→乾燥の工程を経て得られる。
【0024】反応収率は、通常85〜90%である。次
に、本発明に係るMTPOをアミド結合生成用縮合剤と
して利用する方法について説明する。カルボン酸とアミ
ンとの縮合反応(カップリング)によるアミド結合の生
成は、ペプチド合成分野において多用されている。
に、本発明に係るMTPOをアミド結合生成用縮合剤と
して利用する方法について説明する。カルボン酸とアミ
ンとの縮合反応(カップリング)によるアミド結合の生
成は、ペプチド合成分野において多用されている。
【0025】本発明に係るMTPOをアミド結合生成用
縮合剤として使用する場合、通常アミン成分1当量とカ
ルボン酸成分1当量とを、有機溶媒中にて、塩基性触媒
としての第3級アミン1〜1.5当量存在下、MTPO
を1〜1.5当量使用し、−10〜40℃、好ましくは
0〜室温付近にて縮合反応させることにより、目的とす
るアミド結合含有化合物(ペプチド)を得ることができ
る。なお、アミン成分としては第1級アミンまたは第2
級アミンが用いられる。反応時間は通常1〜200時間
である。
縮合剤として使用する場合、通常アミン成分1当量とカ
ルボン酸成分1当量とを、有機溶媒中にて、塩基性触媒
としての第3級アミン1〜1.5当量存在下、MTPO
を1〜1.5当量使用し、−10〜40℃、好ましくは
0〜室温付近にて縮合反応させることにより、目的とす
るアミド結合含有化合物(ペプチド)を得ることができ
る。なお、アミン成分としては第1級アミンまたは第2
級アミンが用いられる。反応時間は通常1〜200時間
である。
【0026】上記塩基性触媒としての第3級アミンと
は、ピリジン、トリエチルアミン、N-メチル-モルホリ
ン、ジイソプロピルエチルアミン等である。なお、反応
にあずかるアミン成分は、塩酸塩、p-トルエンスルホン
酸塩等の形で使用してもよく、この場合、たとえば塩酸
塩を使用する場合には塩酸成分を中和するために、塩酸
量と当量の第3級アミンをさらに添加しておく必要があ
る。
は、ピリジン、トリエチルアミン、N-メチル-モルホリ
ン、ジイソプロピルエチルアミン等である。なお、反応
にあずかるアミン成分は、塩酸塩、p-トルエンスルホン
酸塩等の形で使用してもよく、この場合、たとえば塩酸
塩を使用する場合には塩酸成分を中和するために、塩酸
量と当量の第3級アミンをさらに添加しておく必要があ
る。
【0027】アミド結合生成反応に用いる有機溶媒とし
ては、本質的に反応に悪影響を及ぼさない限り、種々の
溶媒が用いられ、好ましくは非プロトン性の極性溶媒が
用いられる。その具体例としては、N,N'- ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙
げられる。有機溶媒の使用量は適宜設定される。
ては、本質的に反応に悪影響を及ぼさない限り、種々の
溶媒が用いられ、好ましくは非プロトン性の極性溶媒が
用いられる。その具体例としては、N,N'- ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が挙
げられる。有機溶媒の使用量は適宜設定される。
【0028】また、従来より知られているとおり、ラセ
ミ化防止剤や反応促進剤としてN-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)等を添加剤として適宜使用するこ
とにより、反応時間の短縮、収率の向上等の好結果をも
たらす。
ミ化防止剤や反応促進剤としてN-ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)等を添加剤として適宜使用するこ
とにより、反応時間の短縮、収率の向上等の好結果をも
たらす。
【0029】ペプチドの環化反応に本発明に係るMPT
Oを使用する場合、上記の方法とほぼ同様な操作を行う
ことにより、目的とする環状ペプチドを得ることができ
る。
Oを使用する場合、上記の方法とほぼ同様な操作を行う
ことにより、目的とする環状ペプチドを得ることができ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るMPTOは結晶性が良く、
貯蔵安定性に優れる。また本発明に係るMPTOを縮合
剤として使用した場合、(1)ラセミ化が極めて少な
く、(2)反応収率が良好であり、(3)反応副生成物
が少なく、(4)HOBtのような添加剤と併用するこ
とにより反応速度が速くなり、(5)ペプチドの環化反
応が容易に行える等、ペプチド合成反応において極めて
大きな利点がある。
貯蔵安定性に優れる。また本発明に係るMPTOを縮合
剤として使用した場合、(1)ラセミ化が極めて少な
く、(2)反応収率が良好であり、(3)反応副生成物
が少なく、(4)HOBtのような添加剤と併用するこ
とにより反応速度が速くなり、(5)ペプチドの環化反
応が容易に行える等、ペプチド合成反応において極めて
大きな利点がある。
【0031】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0032】
【実施例1】
【0033】
【化5】
【0034】ベンゼン10ml中に2(3H)-Oxazolone
(2.01g、23.6ミリモル)を懸濁させ、トリエ
チルアミン(3.3ml、23.6ミリモル)とMpt−
Cl(3.04g、23.8ミリモル)を加えた。室温
にて、3時間攪拌反応させた後減圧濃縮した。残査を酢
酸エチルに溶解し、5%クエン酸水溶液、5%重曹水に
て順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。この
溶液を減圧濃縮して、結晶を得た。酢酸エチル/石油エ
ーテル混合溶媒より再結晶し、口取、真空乾燥し目的物
3.60g(収率86%)を得た。得られた3-ジメチル
ホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンの物性は以下
のとおりであった。
(2.01g、23.6ミリモル)を懸濁させ、トリエ
チルアミン(3.3ml、23.6ミリモル)とMpt−
Cl(3.04g、23.8ミリモル)を加えた。室温
にて、3時間攪拌反応させた後減圧濃縮した。残査を酢
酸エチルに溶解し、5%クエン酸水溶液、5%重曹水に
て順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。この
溶液を減圧濃縮して、結晶を得た。酢酸エチル/石油エ
ーテル混合溶媒より再結晶し、口取、真空乾燥し目的物
3.60g(収率86%)を得た。得られた3-ジメチル
ホスフィノチオイル-2(3H)-オキサゾロンの物性は以下
のとおりであった。
【0035】融点:87〜90℃1 H−NMR(CDCl3,270MHz,δTMS)=
2.2(d,6H,P(S)(CH3)2)、6.8
(d,1H,N−CH=)、7.2(d,1H,=CH
−O) 実施例1にて得られたMPTOを各種の縮合反応に適用
した場合の実施例を以下に示す。
2.2(d,6H,P(S)(CH3)2)、6.8
(d,1H,N−CH=)、7.2(d,1H,=CH
−O) 実施例1にて得られたMPTOを各種の縮合反応に適用
した場合の実施例を以下に示す。
【0036】
【実施例2〜7、および比較例1〜6】各種方法による
Z-Gly-Val-OHとH-Val-OMe・HCl のカップリングにおけ
るラセミ化度の試験を行った。
Z-Gly-Val-OHとH-Val-OMe・HCl のカップリングにおけ
るラセミ化度の試験を行った。
【0037】一般的方法:Z-Gly-Val-OH(0.16ミリ
モル)、 H-Val-oMe・HCl (0.16ミリモル)、第3
級アミン(0.16ミリモル)、必要に応じて表1に記
載の添加剤(0.19ミリモル)を、反応溶媒として表
1に記載の溶媒1mlに攪拌下混合し、この混合液に、表
1に記載の縮合剤(0.16ミリモル)と塩基性触媒と
して表1に記載の第3級アミン(0.16ミリモル)と
を含むDMF溶液0.6mlを添加し設定温度において、
24時間攪拌反応させた。
モル)、 H-Val-oMe・HCl (0.16ミリモル)、第3
級アミン(0.16ミリモル)、必要に応じて表1に記
載の添加剤(0.19ミリモル)を、反応溶媒として表
1に記載の溶媒1mlに攪拌下混合し、この混合液に、表
1に記載の縮合剤(0.16ミリモル)と塩基性触媒と
して表1に記載の第3級アミン(0.16ミリモル)と
を含むDMF溶液0.6mlを添加し設定温度において、
24時間攪拌反応させた。
【0038】その後、反応液を水10mlで希釈し、酢酸
エチル30mlで抽出した。有機層を分離し、5%クエン
酸水で、5%重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒留去後、残査をメタノールに溶解し、逆相
HPLCで分析した。
エチル30mlで抽出した。有機層を分離し、5%クエン
酸水で、5%重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒留去後、残査をメタノールに溶解し、逆相
HPLCで分析した。
【0039】カップリング収率は、シリカゲルTLCで
純品を分離し、評価した。また、純度はHPLC分析に
てチェックした。なお、エピメリックペプチドであるZ-
Gly-D-Val-Val-OMe はステップワイス法にて得た。
純品を分離し、評価した。また、純度はHPLC分析に
てチェックした。なお、エピメリックペプチドであるZ-
Gly-D-Val-Val-OMe はステップワイス法にて得た。
【0040】使用機器および条件は下記のとおり。 HPLC分析 ウォーターズ社 625LC システム カラム 5μm μBondasphere C18(3.9mm×
150mm) ディテクター ウォーターズ社 484 HPLC条件 elution gradient, アセトニトリル−0.01M HC
l 35/65〜45/55(15分) flow rate 1ml/分 detection 254nm リテンションタイム(tR) Z-Gly-Val-Val-OMe :9.3分 Z-Gly-D-Val-Val-OMe :10.8分 以下表1に、MPTOを用いた実施例(6点)、比較例
としMPTA(4点)、BOPC(1点)、DCC(1
点)の結果を示す。
150mm) ディテクター ウォーターズ社 484 HPLC条件 elution gradient, アセトニトリル−0.01M HC
l 35/65〜45/55(15分) flow rate 1ml/分 detection 254nm リテンションタイム(tR) Z-Gly-Val-Val-OMe :9.3分 Z-Gly-D-Val-Val-OMe :10.8分 以下表1に、MPTOを用いた実施例(6点)、比較例
としMPTA(4点)、BOPC(1点)、DCC(1
点)の結果を示す。
【0041】
【表1】
【0042】MPTO:3-ジメチルホスフィノチオイル
-2(3H)-オキサゾロン MPTA:ジメチルチオホスホニックアジド BOP:ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス-
(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホス
フェート DCC:N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド HOBt:N-ヒドロキシベンゾトリアゾール HOSu:N-ヒドロキシサクシンイミド TEA:トリエチルアミン DIEA:ジイソプロピルエチルアミン NMM:N-メチルモルホリン DMF:N,N-ジメチルホルムアミド DCM:ジクロロメタン NMP:N-メチルピロリドン
-2(3H)-オキサゾロン MPTA:ジメチルチオホスホニックアジド BOP:ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス-
(ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホス
フェート DCC:N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド HOBt:N-ヒドロキシベンゾトリアゾール HOSu:N-ヒドロキシサクシンイミド TEA:トリエチルアミン DIEA:ジイソプロピルエチルアミン NMM:N-メチルモルホリン DMF:N,N-ジメチルホルムアミド DCM:ジクロロメタン NMP:N-メチルピロリドン
【0043】
【実施例8】MPTOの有用性を示すため、3官能アミ
ノ酸含有ジペプチド(Z-Val-Tyr-OMe )を以下の手法に
より合成した。
ノ酸含有ジペプチド(Z-Val-Tyr-OMe )を以下の手法に
より合成した。
【0044】DMF 0.7ml中に、N-保護アミノ酸
(Z-Val )0.5ミリモル、アミノ酸エステル塩酸塩
(Tyr-OMe・HCl )0.5ミリモルを溶解し、トリエチ
ルアミン1.0ミリモルとMPTO 0.6ミリモルを
添加し、0℃で3時間、室温で12時間攪拌した。反応
液を酢酸エチル30mlと水10mlに投入した後、よく攪
拌し、分液した。有機層を5%クエン酸水溶液で充分に
洗浄し、次いで5%重曹水で充分に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、目的物(Z-Va
l-Tyr-OMe )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行っ
て収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であ
るアミノ成分誘導体(MPT-Tyr-OMe)の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
(Z-Val )0.5ミリモル、アミノ酸エステル塩酸塩
(Tyr-OMe・HCl )0.5ミリモルを溶解し、トリエチ
ルアミン1.0ミリモルとMPTO 0.6ミリモルを
添加し、0℃で3時間、室温で12時間攪拌した。反応
液を酢酸エチル30mlと水10mlに投入した後、よく攪
拌し、分液した。有機層を5%クエン酸水溶液で充分に
洗浄し、次いで5%重曹水で充分に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、目的物(Z-Va
l-Tyr-OMe )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行っ
て収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であ
るアミノ成分誘導体(MPT-Tyr-OMe)の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
【0045】得られたZ-Val-Tyr-OMe の物性値を測定し
たところ以下のとおりであった。文献値(Schwarz, H.,
Bumpus, F.M., & Page, I.H. (1957) J. Am. Chem. So
c. 79, 5697-5703)と併せて次に示す。 測定値:融点=153〜154℃、[α]D =+10.
8°(c1, ピリジン) 文献値:融点=155.5〜156℃、[α]D =+1
0.2°(c4.8, ピリジン)
たところ以下のとおりであった。文献値(Schwarz, H.,
Bumpus, F.M., & Page, I.H. (1957) J. Am. Chem. So
c. 79, 5697-5703)と併せて次に示す。 測定値:融点=153〜154℃、[α]D =+10.
8°(c1, ピリジン) 文献値:融点=155.5〜156℃、[α]D =+1
0.2°(c4.8, ピリジン)
【0046】
【実施例9】実施例8において、Z-Val の代わりに表2
に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代わ
りに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以外
は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Ser-Gly-
OEt )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って収量
を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であるアミ
ノ成分誘導体(MPT-Gly-OEt )の割合は、HPLC分析
の結果、0.3%であった。
に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代わ
りに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以外
は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Ser-Gly-
OEt )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って収量
を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であるアミ
ノ成分誘導体(MPT-Gly-OEt )の割合は、HPLC分析
の結果、0.3%であった。
【0047】得られたZ-Ser-Gly-OEt の物性値を測定し
たところ以下のとおりであった。文献値(Ueki, M. & I
nazu, T. (1982) Chem. Lett. 45-48 )と併せて次に示
す。 測定値:融点=104〜105℃、[α]D =−6.4
°(c1, エタノール) 文献値:融点=99〜103℃、[α]D =−5.0°
(c1, エタノール)
たところ以下のとおりであった。文献値(Ueki, M. & I
nazu, T. (1982) Chem. Lett. 45-48 )と併せて次に示
す。 測定値:融点=104〜105℃、[α]D =−6.4
°(c1, エタノール) 文献値:融点=99〜103℃、[α]D =−5.0°
(c1, エタノール)
【0048】
【実施例10】実施例8において、Z-Val の代わりに表
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Thr-Ph
e-OBut )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って
収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物である
アミノ成分誘導体(MPT-Phe-OBut )の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Thr-Ph
e-OBut )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って
収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物である
アミノ成分誘導体(MPT-Phe-OBut )の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
【0049】得られたZ-Thr-Phe-OBut の物性値を測定
したところ以下のとおりであった。文献値(Ozawa, K.,
Shioiri, T., & Yamada, S. (1977) Chem. Pharm. Bul
l. 25, 122-125)と併せて次に示す。 測定値:融点=78〜80℃、[α]D =+14.8°
(c1.5, アセトン)、 1H−NMR(60MHz,CC
l4 )δTMS =0.9-1.1(d, 3H, Thr γ-CH3), 1.3(s, 9
H, t-Bu), 2.8-3.0(d, 2H, Phe β-CH2), 3.7-3.9(br,
1H, Thr β-CH),4.0-4.7(m, 3H, Thr α-CH, Phe α-C
H, OH), 5.0(s, 2H, Ar-CH2), 5.9-6.1(br, 1H, Z-NH),
7.0-7.4(m, 11H, Ar-H, CONH) 文献値:融点=101〜102.5℃、[α]D =+1
4.4°(c1.5, アセトン)
したところ以下のとおりであった。文献値(Ozawa, K.,
Shioiri, T., & Yamada, S. (1977) Chem. Pharm. Bul
l. 25, 122-125)と併せて次に示す。 測定値:融点=78〜80℃、[α]D =+14.8°
(c1.5, アセトン)、 1H−NMR(60MHz,CC
l4 )δTMS =0.9-1.1(d, 3H, Thr γ-CH3), 1.3(s, 9
H, t-Bu), 2.8-3.0(d, 2H, Phe β-CH2), 3.7-3.9(br,
1H, Thr β-CH),4.0-4.7(m, 3H, Thr α-CH, Phe α-C
H, OH), 5.0(s, 2H, Ar-CH2), 5.9-6.1(br, 1H, Z-NH),
7.0-7.4(m, 11H, Ar-H, CONH) 文献値:融点=101〜102.5℃、[α]D =+1
4.4°(c1.5, アセトン)
【0050】
【実施例11】実施例8において、Z-Val の代わりに表
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Trp-Gl
y-OMe )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って収
量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であるア
ミノ成分誘導体(MPT-Gly-OMe )の割合は、HPLC分
析の結果、0.29%であった。
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Trp-Gl
y-OMe )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って収
量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物であるア
ミノ成分誘導体(MPT-Gly-OMe )の割合は、HPLC分
析の結果、0.29%であった。
【0051】得られたZ-Trp-Gly-OMe の物性値を測定し
たところ以下のとおりであった。文献値(Hofmann, K.,
Woolner, M.E., Spuhler, G., & Schwartz, E.T. (195
8) J. Am. Chem. Soc. 80, 1486-1489)と併せて次に示
す。 測定値:融点=157〜158℃、[α]D =−12.
0°(c2, 酢酸) 文献値:融点=158〜159℃、[α]D =−11.
0°(c2, 酢酸)
たところ以下のとおりであった。文献値(Hofmann, K.,
Woolner, M.E., Spuhler, G., & Schwartz, E.T. (195
8) J. Am. Chem. Soc. 80, 1486-1489)と併せて次に示
す。 測定値:融点=157〜158℃、[α]D =−12.
0°(c2, 酢酸) 文献値:融点=158〜159℃、[α]D =−11.
0°(c2, 酢酸)
【0052】
【実施例12】実施例8において、Z-Val の代わりに表
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Asn-Le
u-OBut )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って
収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物である
アミノ成分誘導体(MPT-Leu-OBut )の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
2に記載のN-保護アミノ酸を用い、Tyr-OMe・HCl の代
わりに表2に記載のアミノ酸エステル塩酸塩を用いた以
外は、実施例8と同様の操作を行い、目的物(Z-Asn-Le
u-OBut )を得た。シリカゲルTLCにて精製を行って
収量を求めた。結果を表2に示す。反応副生成物である
アミノ成分誘導体(MPT-Leu-OBut )の割合は、HPL
C分析の結果、0.2%以下であった。
【0053】得られたZ-Asn-Leu-OBut の物性値を測定
したところ以下のとおりであった。文献値(Studer, R.
O. & Lergier, W. (1965) Helv. Chim. Acta 48, 460-4
70)と併せて次に示す。 測定値:融点=132〜134℃、[α]D =−16.
5°(c2, DMF) 文献値:融点=130〜131℃、[α]D =−17.
7°(c2, DMF)
したところ以下のとおりであった。文献値(Studer, R.
O. & Lergier, W. (1965) Helv. Chim. Acta 48, 460-4
70)と併せて次に示す。 測定値:融点=132〜134℃、[α]D =−16.
5°(c2, DMF) 文献値:融点=130〜131℃、[α]D =−17.
7°(c2, DMF)
【0054】
【比較例7】実施例11において、3-ジメチルホスフィ
ノチオイル-2(3H)-オキサゾロン(MPTO)の代わり
にジフェニルリン酸アジド(DPPA)を用いた以外
は、実施例11と同様の操作を行った。反応副生成物で
あるアミノ成分誘導体(DPP-Gly-OMe )の割合は、HP
LC分析の結果、1.79%であった。
ノチオイル-2(3H)-オキサゾロン(MPTO)の代わり
にジフェニルリン酸アジド(DPPA)を用いた以外
は、実施例11と同様の操作を行った。反応副生成物で
あるアミノ成分誘導体(DPP-Gly-OMe )の割合は、HP
LC分析の結果、1.79%であった。
【0055】
【表2】
【0056】
【実施例13】環化縮合反応時におけるラセミ化度を評
価するために、Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-L
eu) (1)の合成を行ない、またD-Leu-エピマー体の評
品としてCyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu)
を合成した。 〔Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu) (1)の
合成〕出発物質となる線状ペプチド(7)を下記の手順
で合成した。合成スキームを図1に示す。 BOC-D-Val-Leu-Opac(2)の合成:10mLクロロホルム中
にBOC-D-Val-OH・DCHA(3.99 g, 10.0 ミリモル)を含有
する氷冷溶液に、Mpt-Cl(1.29 g, 10.0 ミリモル) を加
え、30分間攪拌した。これにTEA(2.79 mL, 20.0 ミリモ
ル) とHBr・H-Leu-OPac(3.31 g, 10.0 ミリモル) を加
え、混合物を一晩室温にて攪拌した後、エバポレートし
た。残留物をEtOAc に溶解させ、次いで5%クエン酸水溶
液および5%NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。
溶液をエバポレートし結晶を得て、クロロホルム・石油
エーテルから再結晶を行った。収量は2.38g(52
%)であった。
価するために、Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-L
eu) (1)の合成を行ない、またD-Leu-エピマー体の評
品としてCyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu)
を合成した。 〔Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu) (1)の
合成〕出発物質となる線状ペプチド(7)を下記の手順
で合成した。合成スキームを図1に示す。 BOC-D-Val-Leu-Opac(2)の合成:10mLクロロホルム中
にBOC-D-Val-OH・DCHA(3.99 g, 10.0 ミリモル)を含有
する氷冷溶液に、Mpt-Cl(1.29 g, 10.0 ミリモル) を加
え、30分間攪拌した。これにTEA(2.79 mL, 20.0 ミリモ
ル) とHBr・H-Leu-OPac(3.31 g, 10.0 ミリモル) を加
え、混合物を一晩室温にて攪拌した後、エバポレートし
た。残留物をEtOAc に溶解させ、次いで5%クエン酸水溶
液および5%NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。
溶液をエバポレートし結晶を得て、クロロホルム・石油
エーテルから再結晶を行った。収量は2.38g(52
%)であった。
【0057】得られたBOC-D-Val-Leu-Opacの物性は以下
のとおりであった。 測定値:融点=121〜122℃、[α]D 25=−1
4.9°(c1, CHCl3 )、 1H−NMR(60MHz, CDC
l3)δTMS =0.7(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3),1.
3-2.2(m, 13H, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu),
3.7-4.2(m, 2H, Valα-CH, Leu α-CH), 4.6-5.3(m, 3
H, ArCOCH2, Boc-NH), 6.4-6.6(br, 1H, CONH), 7.1-7.
9(m, 5H, Ar-H)
のとおりであった。 測定値:融点=121〜122℃、[α]D 25=−1
4.9°(c1, CHCl3 )、 1H−NMR(60MHz, CDC
l3)δTMS =0.7(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3),1.
3-2.2(m, 13H, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu),
3.7-4.2(m, 2H, Valα-CH, Leu α-CH), 4.6-5.3(m, 3
H, ArCOCH2, Boc-NH), 6.4-6.6(br, 1H, CONH), 7.1-7.
9(m, 5H, Ar-H)
【0058】BOC-Ala-D-Val-Leu-Opac(3)の合成:上
記で得られた化合物(2)(2.38 g, 5.31 ミリモル) を
21mLのTFA-DCM(3:1)の混合液に溶解させた。溶液を0
℃で1時間攪拌し、エバポレートした。油状残留物を石
油エーテル中で練り潰し、デカンテーションにより固体
を得た。5mLのクロロホルム中で、Boc-Ala-OH(1.00 g,
5.31 ミリモル) 、 TEA(740μL, 5.31 ミリモル) およ
びMpt-Cl(682 mg, 5.31ミリモル) から調製された混合
無水物の氷冷溶液に、上記固体と、TEA(1.48mL.10.6ミ
リモル) を加えた。混合物を室温にて一晩攪拌し、エバ
ポレートした。残留物をEtOAc に溶解させ、常法により
洗浄し、乾燥した。溶液をエバポレートし結晶を得て、
クロロホルム・石油エーテルから再結晶を行った。収量
は2.26g(82%)であった。
記で得られた化合物(2)(2.38 g, 5.31 ミリモル) を
21mLのTFA-DCM(3:1)の混合液に溶解させた。溶液を0
℃で1時間攪拌し、エバポレートした。油状残留物を石
油エーテル中で練り潰し、デカンテーションにより固体
を得た。5mLのクロロホルム中で、Boc-Ala-OH(1.00 g,
5.31 ミリモル) 、 TEA(740μL, 5.31 ミリモル) およ
びMpt-Cl(682 mg, 5.31ミリモル) から調製された混合
無水物の氷冷溶液に、上記固体と、TEA(1.48mL.10.6ミ
リモル) を加えた。混合物を室温にて一晩攪拌し、エバ
ポレートした。残留物をEtOAc に溶解させ、常法により
洗浄し、乾燥した。溶液をエバポレートし結晶を得て、
クロロホルム・石油エーテルから再結晶を行った。収量
は2.26g(82%)であった。
【0059】得られたBOC-Ala-D-Val-Leu-Opacの物性は
以下のとおりであった。 測定値:融点=168〜170℃、[α]D 25=−1
4.8°(c1, CHCl3 )、Rf=0.69(CHCl3-MeOH
9:1) 、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS =0.7-1.
2(m, 15H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3, Ala β-CH3), 1.3
-2.2(m, 13H, Valβ-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu),
3.7-4.5(m, 3H, Val α-CH, Leu α-CH, Ala α-CH),
4.6-5.3(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH), 6.7-7.9(m, 7H, Ar
-H, 2xCO-NH)
以下のとおりであった。 測定値:融点=168〜170℃、[α]D 25=−1
4.8°(c1, CHCl3 )、Rf=0.69(CHCl3-MeOH
9:1) 、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS =0.7-1.
2(m, 15H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3, Ala β-CH3), 1.3
-2.2(m, 13H, Valβ-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu),
3.7-4.5(m, 3H, Val α-CH, Leu α-CH, Ala α-CH),
4.6-5.3(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH), 6.7-7.9(m, 7H, Ar
-H, 2xCO-NH)
【0060】BOC-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu-Opac
(4)の合成:上記で得られた化合物(3)(1.05 g,
2.01 ミリモル) を8.5mLのTFA-DCM(5:1)の混合液に
溶解させた。溶液を0℃で30分間攪拌し、エバポレー
トした。油状残留物を石油エーテル中で練り潰し、デカ
ンテーションにより固体を得た。2mLのクロロホルム中
で、Boc-D-Glu(OBzl)-OH(679 mg, 2.01 ミリモル) 、TE
A(280 μL, 2.01 ミリモル) およびMpt-Cl(259 mg, 2.0
1 ミリモル) から調製された混合無水物の氷冷溶液に、
上記固体と、TEA(561 μL, 4.03 ミリモル) を加えた。
混合物を室温にて一晩攪拌し、エバポレートした。残留
物をEtOAc に溶解させ、常法により洗浄し、乾燥した。
溶液をエバポレートし結晶を得て、クロロホルム・石油
エーテルから再結晶を行った。収量は1.12g(75
%)であった。
(4)の合成:上記で得られた化合物(3)(1.05 g,
2.01 ミリモル) を8.5mLのTFA-DCM(5:1)の混合液に
溶解させた。溶液を0℃で30分間攪拌し、エバポレー
トした。油状残留物を石油エーテル中で練り潰し、デカ
ンテーションにより固体を得た。2mLのクロロホルム中
で、Boc-D-Glu(OBzl)-OH(679 mg, 2.01 ミリモル) 、TE
A(280 μL, 2.01 ミリモル) およびMpt-Cl(259 mg, 2.0
1 ミリモル) から調製された混合無水物の氷冷溶液に、
上記固体と、TEA(561 μL, 4.03 ミリモル) を加えた。
混合物を室温にて一晩攪拌し、エバポレートした。残留
物をEtOAc に溶解させ、常法により洗浄し、乾燥した。
溶液をエバポレートし結晶を得て、クロロホルム・石油
エーテルから再結晶を行った。収量は1.12g(75
%)であった。
【0061】得られたBOC-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu-
Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=150〜152℃、[α]D 27=−2.
85°(c1, CHCl3 )、Rf=0.68(CHCl3-MeOH
9:1) 、 1H−NMR(270MHz, CDCl3 )δTMS =0.8-
1.0(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-1.4(m, 12
H, Ala β-CH3, t-Bu), 1.7-2.0(m, 4H, Val β-CH, Le
u β-CH2, γ-CH), 1.9-2.2(d, 2H, Glu β-CH2), 2.4-
2.6(d, 2H, γ-CH2), 4.2-4.8(m, 4H, Glu α-CH, Ala
α-CH, Valα-CH, Leu α-CH), 5.1(s, 2H, PhCH2), 5.
2-5.7(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH), 7.0-7.2(m, 2H, 2xCO
-NH), 7.2-7.9(m, 11H, Ar-H, CONH)、SIMS=m/z 7
61 [M+Na]+
Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=150〜152℃、[α]D 27=−2.
85°(c1, CHCl3 )、Rf=0.68(CHCl3-MeOH
9:1) 、 1H−NMR(270MHz, CDCl3 )δTMS =0.8-
1.0(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-1.4(m, 12
H, Ala β-CH3, t-Bu), 1.7-2.0(m, 4H, Val β-CH, Le
u β-CH2, γ-CH), 1.9-2.2(d, 2H, Glu β-CH2), 2.4-
2.6(d, 2H, γ-CH2), 4.2-4.8(m, 4H, Glu α-CH, Ala
α-CH, Valα-CH, Leu α-CH), 5.1(s, 2H, PhCH2), 5.
2-5.7(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH), 7.0-7.2(m, 2H, 2xCO
-NH), 7.2-7.9(m, 11H, Ar-H, CONH)、SIMS=m/z 7
61 [M+Na]+
【0062】Mpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu-Op
ac(5)の合成:上記で得られた化合物(4)(966 mg,
1.35 ミリモル) をTFA-DCM(3:1)で脱保護し、上記と同
様にしてMpt-D-Trp-OH・DCHA(648 mg, 1.36 ミリモル)
から調製された混合無水物によりアシル化した。生成物
をクロロホルム・石油エーテルから再結晶した。収量は
917mg(74%)であった。
ac(5)の合成:上記で得られた化合物(4)(966 mg,
1.35 ミリモル) をTFA-DCM(3:1)で脱保護し、上記と同
様にしてMpt-D-Trp-OH・DCHA(648 mg, 1.36 ミリモル)
から調製された混合無水物によりアシル化した。生成物
をクロロホルム・石油エーテルから再結晶した。収量は
917mg(74%)であった。
【0063】得られたMpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Va
l-Leu-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=139〜141℃、[α]D 27=+7.
41°(c1, CHCl3 )、Rf=0.51(CHCl3-MeOH
9:1) 、FDMS=m/z 916 [M+H]+
l-Leu-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=139〜141℃、[α]D 27=+7.
41°(c1, CHCl3 )、Rf=0.51(CHCl3-MeOH
9:1) 、FDMS=m/z 916 [M+H]+
【0064】Mpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu-OH
(6)の合成:DMF 2mL中に上記化合物(5)(304 m
g, 0.33ミリモル)を含有する溶液に、DMF 6mL中にTBA
F・xH2O(209 mg, 0.66 ミリモル) と1-オクタンチオー
ル(547mL, 3.31ミリモル) を含有する溶液を加えた。溶
液を室温にて15分間攪拌し、5%クエン酸水溶液で希釈
した。沈澱物を濾過により回収し、5%クエン酸水溶液、
水およびエーテルにより洗浄し、乾燥した。収量は24
4mg(92%)であった。
(6)の合成:DMF 2mL中に上記化合物(5)(304 m
g, 0.33ミリモル)を含有する溶液に、DMF 6mL中にTBA
F・xH2O(209 mg, 0.66 ミリモル) と1-オクタンチオー
ル(547mL, 3.31ミリモル) を含有する溶液を加えた。溶
液を室温にて15分間攪拌し、5%クエン酸水溶液で希釈
した。沈澱物を濾過により回収し、5%クエン酸水溶液、
水およびエーテルにより洗浄し、乾燥した。収量は24
4mg(92%)であった。
【0065】得られたMpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Va
l-Leu-OHの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=118〜120℃、[α]D 30=+2.
6°(c0.25, DMF)、SIMS=m/z 821 [M+Na]+
l-Leu-OHの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=118〜120℃、[α]D 30=+2.
6°(c0.25, DMF)、SIMS=m/z 821 [M+Na]+
【0066】H-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-Leu-OH・
HCl (7)の合成:上記で得られた化合物(6)(221 m
g, 0.28 ミリモル)を、酢酸エチル中に4.2M HC
lを含有するする溶液3mLに溶解し、0℃にて1時間攪
拌した後、エーテル(30mL)で希釈した。沈澱物を濾過
により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いでエーテルで
洗浄し、無色の粉末を得た。収量は184mg(90
%)であった。
HCl (7)の合成:上記で得られた化合物(6)(221 m
g, 0.28 ミリモル)を、酢酸エチル中に4.2M HC
lを含有するする溶液3mLに溶解し、0℃にて1時間攪
拌した後、エーテル(30mL)で希釈した。沈澱物を濾過
により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いでエーテルで
洗浄し、無色の粉末を得た。収量は184mg(90
%)であった。
【0067】得られたH-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-
Leu-OH・HCl の物性は以下のとおりであった。 測定値:[α]D 28=−4.2°(c0.5, DMF )、FD
MS=m/z 707 [M+H]+
Leu-OH・HCl の物性は以下のとおりであった。 測定値:[α]D 28=−4.2°(c0.5, DMF )、FD
MS=m/z 707 [M+H]+
【0068】環状ペプチド(1)の合成:21mLのDMF 中
に化合物(7)(34 mg, 0.046 ミリモル) を含有する氷
冷溶液に、DIEA(16 μL, 0.092ミリモル) を加え、次い
で2 mLのDMF 中にMPTO(0.055ミリモル) を含有する溶液
を加えた。溶液を0℃にて144時間攪拌し、エバポレ
ートした。残留物を水(10mL)中で練り潰し、得られた
沈澱物を濾過により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次い
でエーテルで洗浄し、無色の粉末状環状ペプチド(1)
を得た。収率およびエピマー含量を表3に併せて示す。
に化合物(7)(34 mg, 0.046 ミリモル) を含有する氷
冷溶液に、DIEA(16 μL, 0.092ミリモル) を加え、次い
で2 mLのDMF 中にMPTO(0.055ミリモル) を含有する溶液
を加えた。溶液を0℃にて144時間攪拌し、エバポレ
ートした。残留物を水(10mL)中で練り潰し、得られた
沈澱物を濾過により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次い
でエーテルで洗浄し、無色の粉末状環状ペプチド(1)
を得た。収率およびエピマー含量を表3に併せて示す。
【0069】なお、D-Leu-エピマー体評品となるCyclo-
(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu) を以下の手順で
合成した。 〔Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu) の合
成〕出発物質となる線状ペプチド(13)を下記の手順
で合成した。合成スキームを図1に示す。 BOC-D-Val-D-Leu-Opac(8)の合成:TFA・H-D-Leu-OPa
c(1.82 g, 4.98 ミリモル) を出発物質として、上記化
合物(2)の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム
・石油エーテルからの再結晶により無色の結晶を得た。
収量は1.89g(84%)であった。
(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu) を以下の手順で
合成した。 〔Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu) の合
成〕出発物質となる線状ペプチド(13)を下記の手順
で合成した。合成スキームを図1に示す。 BOC-D-Val-D-Leu-Opac(8)の合成:TFA・H-D-Leu-OPa
c(1.82 g, 4.98 ミリモル) を出発物質として、上記化
合物(2)の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム
・石油エーテルからの再結晶により無色の結晶を得た。
収量は1.89g(84%)であった。
【0070】得られたBOC-D-Val-D-Leu-Opacの物性は以
下のとおりであった。 測定値:融点=128〜129℃、[α]D 28=+4
0.6°(c1, CHCl3 )、Rf=0.49(ヘキサン-E
tOAc 2:1)、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS=0.8
-1.1(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-2.1(m, 1
3H, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu), 4.1-4.6
(m, 2H, Val α-CH, Leu α-CH), 5.1-5.3(m,3H, ArCOC
H2, Boc-NH), 6.7-7.8(m, 6H, CONH, Ar-H)
下のとおりであった。 測定値:融点=128〜129℃、[α]D 28=+4
0.6°(c1, CHCl3 )、Rf=0.49(ヘキサン-E
tOAc 2:1)、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS=0.8
-1.1(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-2.1(m, 1
3H, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-Bu), 4.1-4.6
(m, 2H, Val α-CH, Leu α-CH), 5.1-5.3(m,3H, ArCOC
H2, Boc-NH), 6.7-7.8(m, 6H, CONH, Ar-H)
【0071】BOC-Ala-D-Val-D-Leu-Opac(9)の合成:
上記で得られた化合物(8)(1.52 g,3.39 ミリモル)
を出発物質として、上記化合物(3)の合成と同様の手
順で行ない、クロロホルム・石油エーテルからの再結晶
により無色の結晶を得た。収量は1.60g(93%)
であった。
上記で得られた化合物(8)(1.52 g,3.39 ミリモル)
を出発物質として、上記化合物(3)の合成と同様の手
順で行ない、クロロホルム・石油エーテルからの再結晶
により無色の結晶を得た。収量は1.60g(93%)
であった。
【0072】得られたBOC-Ala-D-Val-D-Leu-Opacの物性
は以下のとおりであった。 測定値:融点=157〜159℃、[α]D 28=+2
5.8°(c1, CHCl3 )、Rf=0.31(ヘキサン-E
tOAc 1:1)、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS=0.8
-1.1(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-2.3(m, 1
8H, Ala β-CH3, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-B
u), 4.2-4.5(m, 3H, Ala α-CH, Val α-CH,Leu α-C
H), 5.1-5.3(d, 2H, ArCOCH2), 6.6-6.7(br, 1H, Boc-N
H), 6.7-7.7(m, 7H, 2xCONH, Ar-H)
は以下のとおりであった。 測定値:融点=157〜159℃、[α]D 28=+2
5.8°(c1, CHCl3 )、Rf=0.31(ヘキサン-E
tOAc 1:1)、 1H−NMR(60MHz, CDCl3)δTMS=0.8
-1.1(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-2.3(m, 1
8H, Ala β-CH3, Val β-CH, Leu β-CH2, γ-CH, t-B
u), 4.2-4.5(m, 3H, Ala α-CH, Val α-CH,Leu α-C
H), 5.1-5.3(d, 2H, ArCOCH2), 6.6-6.7(br, 1H, Boc-N
H), 6.7-7.7(m, 7H, 2xCONH, Ar-H)
【0073】BOC-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu-Opac
(10)の合成:上記で得られた化合物(9)(1.50 g,
2.89 ミリモル) を出発物質として、上記化合物(4)
の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム・石油エー
テルからの再結晶により無色の結晶を得た。収量は1.
58g(74%)であった。
(10)の合成:上記で得られた化合物(9)(1.50 g,
2.89 ミリモル) を出発物質として、上記化合物(4)
の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム・石油エー
テルからの再結晶により無色の結晶を得た。収量は1.
58g(74%)であった。
【0074】得られたBOC-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Le
u-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=146〜148℃、[α]D 28=+2
0.6°(c0.5, CHCl3 )、Rf=0.55(CHCl3-Me
OH 20:1)、 1H−NMR(270MHz, CDCl3 )δTMS=0.8
-1.0(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-1.4(m, 1
2H, Ala β-CH3, t-Bu), 1.7-2.0(m, 4H, Val β-CH, L
eu β-CH2, γ-CH), 2.0-2.2(d, 2H, Gluβ-CH2), 2.4-
2.6(d, 2H, γ-CH2), 4.2-4.8(m, 4H, Glu α-CH, Ala
α-CH, Val α-CH, Leu α-CH), 5.1(s, 2H, PhCH2),
5.2-5.7(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH),6.8-7.0(m, 2H, 2xC
ONH), 7.2-7.8(m, 11H, Ar-H, CONH) 、SIMS=m/z
761[M+Na]+
u-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=146〜148℃、[α]D 28=+2
0.6°(c0.5, CHCl3 )、Rf=0.55(CHCl3-Me
OH 20:1)、 1H−NMR(270MHz, CDCl3 )δTMS=0.8
-1.0(m, 12H, Val γ-CH3, Leu δ-CH3), 1.3-1.4(m, 1
2H, Ala β-CH3, t-Bu), 1.7-2.0(m, 4H, Val β-CH, L
eu β-CH2, γ-CH), 2.0-2.2(d, 2H, Gluβ-CH2), 2.4-
2.6(d, 2H, γ-CH2), 4.2-4.8(m, 4H, Glu α-CH, Ala
α-CH, Val α-CH, Leu α-CH), 5.1(s, 2H, PhCH2),
5.2-5.7(m, 3H, ArCOCH2, Boc-NH),6.8-7.0(m, 2H, 2xC
ONH), 7.2-7.8(m, 11H, Ar-H, CONH) 、SIMS=m/z
761[M+Na]+
【0075】Mpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu-
Opac(11)の合成:上記で得られた化合物(10)
(1.37 g, 1.85 ミリモル) を出発物質として、上記化合
物(5)の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム・
石油エーテルからの再結晶により無色の結晶を得た。収
量は1.25g(80%)であった。
Opac(11)の合成:上記で得られた化合物(10)
(1.37 g, 1.85 ミリモル) を出発物質として、上記化合
物(5)の合成と同様の手順で行ない、クロロホルム・
石油エーテルからの再結晶により無色の結晶を得た。収
量は1.25g(80%)であった。
【0076】得られたMpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Va
l-D-Leu-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=181〜182℃、[α]D 28=+4
6.4°(c0.25, CHCl3)、Rf=0.55(CHCl3-Me
OH 20:1)、FDMS=m/z 916 [M+H]+
l-D-Leu-Opacの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=181〜182℃、[α]D 28=+4
6.4°(c0.25, CHCl3)、Rf=0.55(CHCl3-Me
OH 20:1)、FDMS=m/z 916 [M+H]+
【0077】Mpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu-
OH(12)の合成:上記で得られた化合物(11)(114
mg, 0.12 ミリモル) を出発物質として、上記化合物
(6)の合成と同様の手順で行ない、無色の結晶を得
た。収量は85mg(86%)であった。
OH(12)の合成:上記で得られた化合物(11)(114
mg, 0.12 ミリモル) を出発物質として、上記化合物
(6)の合成と同様の手順で行ない、無色の結晶を得
た。収量は85mg(86%)であった。
【0078】得られたMpt-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Va
l-D-Leu-OHの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=129〜132℃、[α]D 30=+1
8.2°(c0.25, DMF)、FDMS=m/z 799 [M+H]+
l-D-Leu-OHの物性は以下のとおりであった。 測定値:融点=129〜132℃、[α]D 30=+1
8.2°(c0.25, DMF)、FDMS=m/z 799 [M+H]+
【0079】H-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-Leu-OH
・HCl (7)の合成:上記で得られた化合物(12)(2
21 mg, 0.28 ミリモル) を出発物質として、上記化合物
(7)の合成と同様の手順で行ない、無色の結晶を得
た。収量は184mg(90%)であった。
・HCl (7)の合成:上記で得られた化合物(12)(2
21 mg, 0.28 ミリモル) を出発物質として、上記化合物
(7)の合成と同様の手順で行ない、無色の結晶を得
た。収量は184mg(90%)であった。
【0080】得られたH-D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-
D-Leu-OH・HCl の物性は以下のとおりであった。 測定値:[α]D 25=+9.7°(c0.25, DMF)、FD
MS=m/z 707 [M+H]+
D-Leu-OH・HCl の物性は以下のとおりであった。 測定値:[α]D 25=+9.7°(c0.25, DMF)、FD
MS=m/z 707 [M+H]+
【0081】Cyclo-(D-Trp-D-Glu(OBzl)-Ala-D-Val-D-L
eu) の合成:上記環状ペプチド(1)の合成において、
化合物(7)の代わりに化合物(13)を用い、D-Leu-
エピマー体評品となる環状ペプチドを合成した。
eu) の合成:上記環状ペプチド(1)の合成において、
化合物(7)の代わりに化合物(13)を用い、D-Leu-
エピマー体評品となる環状ペプチドを合成した。
【0082】HPLC分析の条件は下記のとおり。 elution gradient, アセトニトリル−0.01M HC
l 44/66〜59/41(15分) flow rate 1ml/分 detection 254nm リテンションタイム(tR) L-Leu エピマー :10.8分 D-Leu エピマー : 9.6分
l 44/66〜59/41(15分) flow rate 1ml/分 detection 254nm リテンションタイム(tR) L-Leu エピマー :10.8分 D-Leu エピマー : 9.6分
【0083】
【実施例14】上記実施例13の環状ペプチド(1)の
合成において、以下のとおり条件を変更して環状ペプチ
ドの合成を行った。
合成において、以下のとおり条件を変更して環状ペプチ
ドの合成を行った。
【0084】22mLのDMF 中に化合物(7)(35 mg, 0.04
7 ミリモル) とHOBt(8.7 mg, 0.057ミリモル) とを含有
する溶液に、DIEA(17 μL, 0.094ミリモル) を加え、次
いで2 mLのDMF 中にMPTO(0.055ミリモル) を含有する溶
液を加えた。溶液を室温にて3時間攪拌し、エバポレー
トした。残留物を水(10mL)中で練り潰し、得られた沈
澱物を濾過により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いで
エーテルで洗浄し、無色の粉末状環状ペプチド(1)を
得た。収率およびエピマー含量を表3に併せて示す。
7 ミリモル) とHOBt(8.7 mg, 0.057ミリモル) とを含有
する溶液に、DIEA(17 μL, 0.094ミリモル) を加え、次
いで2 mLのDMF 中にMPTO(0.055ミリモル) を含有する溶
液を加えた。溶液を室温にて3時間攪拌し、エバポレー
トした。残留物を水(10mL)中で練り潰し、得られた沈
澱物を濾過により回収し、酢酸エチルで洗浄し、次いで
エーテルで洗浄し、無色の粉末状環状ペプチド(1)を
得た。収率およびエピマー含量を表3に併せて示す。
【0085】得られた環状ペプチドの物性は以下のとお
りであった。 測定値:融点=300℃以上、[α]D=−15.2°
(c0.25, DMSO )、FDMS=m/z 689 [M+H]+ 元素分析: 計算値:C=62.87; H=7.13; N=11.89 (化学式: C37H48
N6O7・H2O ) 測定値:C=62.54; H=6.93; N=11.87
りであった。 測定値:融点=300℃以上、[α]D=−15.2°
(c0.25, DMSO )、FDMS=m/z 689 [M+H]+ 元素分析: 計算値:C=62.87; H=7.13; N=11.89 (化学式: C37H48
N6O7・H2O ) 測定値:C=62.54; H=6.93; N=11.87
【0086】
【比較例8】実施例13において、MPTOの代わりに
MPTAを用い、反応時間を48時間とした以外は、実
施例13と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
MPTAを用い、反応時間を48時間とした以外は、実
施例13と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0087】
【比較例9】実施例13において、MPTOの代わりに
DPPAを用い、反応時間を264時間とした以外は、
実施例13と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
DPPAを用い、反応時間を264時間とした以外は、
実施例13と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0088】
【比較例10】実施例14において、MPTOの代わり
にMPTAを用い、反応時間を8時間とした以外は、実
施例14と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
にMPTAを用い、反応時間を8時間とした以外は、実
施例14と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0089】
【比較例11】実施例14において、MPTOの代わり
にDPPAを用い、反応時間を72時間とした以外は、
実施例14と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
にDPPAを用い、反応時間を72時間とした以外は、
実施例14と同様の操作を行った。結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
【図1】 図1は、実施例14で合成した線状ペプチド
の合成スキームを示す。
の合成スキームを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 【化1】 上記(式−I)にて示される3-ジメチルホスフィノチオ
イル-2(3H)-オキサゾロン。 - 【請求項2】 3-ジメチルホスフィノチオイル-2(3H)-
オキサゾロンからなるアミド結合生成用縮合剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5071493A JPH06263779A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 3−ジメチルホスフィノチオイル−2(3h)−オキサゾロンおよびこれからなるアミド結合生成用縮合剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5071493A JPH06263779A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 3−ジメチルホスフィノチオイル−2(3h)−オキサゾロンおよびこれからなるアミド結合生成用縮合剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06263779A true JPH06263779A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12866561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5071493A Pending JPH06263779A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 3−ジメチルホスフィノチオイル−2(3h)−オキサゾロンおよびこれからなるアミド結合生成用縮合剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06263779A (ja) |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5071493A patent/JPH06263779A/ja active Pending
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