JPH06264704A - 回転機械の振動診断装置 - Google Patents

回転機械の振動診断装置

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JPH06264704A
JPH06264704A JP7504093A JP7504093A JPH06264704A JP H06264704 A JPH06264704 A JP H06264704A JP 7504093 A JP7504093 A JP 7504093A JP 7504093 A JP7504093 A JP 7504093A JP H06264704 A JPH06264704 A JP H06264704A
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JP
Japan
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vibration
calculating
autoregressive
value
model
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JP7504093A
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English (en)
Inventor
Yasunari Akikuni
康成 秋國
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】振動監視装置12からの最新の所定数の振動デ
ータを記憶する振動データ記憶手段21aと、振動デー
タによって自己回帰係数を算出する自己回帰係数算出手
段21bと、算出された自己回帰係数により構成される
自己回帰モデルの次数を算出すると共に、その次数によ
る自己回帰モデルを決定するモデル次数算出手段21c
と、決定された自己回帰モデルから振動予測値を算出
し、振動予測値と振動実測値との残差を算出する手段と
自己回帰モデルの雑音成分の大きさを表す値を算出する
手段とからなるパラメータ算出手段21dと、残差と雑
音成分の大きさを表す値と予め設定されたしきい値との
比較によって振動データの突変事象あるいは乱点事象を
判定し、判定結果を外部へ出力する突変乱点検出装置2
2を備える。 【効果】突変・乱点の判定が正確にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン・発電機
プラント等における高速回転機械の運転状態の異常徴候
の早期検出およびその診断を軸振動の検出値に基づいて
行う回転機械の振動診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転機械の運転中の異常の大部
分は、軸振動の変化として現れる。特に、発電プラント
用の蒸気タービン・発電ユニット等では、数十〜数百ト
ンのロータが高速で回転しており、微小な振動でもそれ
ぞれが異常なものであれば、重大な事故に発展する恐れ
がある。
【0003】そこで、この振動を詳細に分析することに
よって回転機械の異常を早期検出する方法および診断装
置が、例えば、特開昭61ー128128号公報に示す
ようにいくつか提案されている。
【0004】図9に、蒸気タービン・発電機ユニットの
従来の診断装置を示す。
【0005】蒸気タービン・発電機ユニット1は、高圧
・中圧タービン2、低圧タービン3a,3bおよび発電
機4の各ロータを支える軸受部5a〜5hに各ロータの
軸振動を検出する振動検出器6a〜6hが設けられてい
る。また、ロータの回転数を検出する回転計7と各軸受
部5a〜5hでの軸振動の位相を検出する際に基準とな
るパルスを発信する位相基準パルス発信器8と発電機出
力(負荷)や蒸気温度、軸受温度等プラントの運転状態
を検出する各種センサ群9が設置されている。
【0006】回転計7および各種センサ群9の出力信号
は、中央操作盤10内に設けられる運転監視装置11に
送られ、また、振動検出器6a〜6hおよび位相基準パ
ルス発信器8の出力信号は、中央操作盤10内に設けら
れる振動監視装置12に送られる。運転監視装置11お
よび振動監視装置12では、上記信号を常時チェックし
て、所定の制限値を超える場合には、警報装置13に警
報信号が出力され、自動トリップの信号が出力される。
【0007】なお、振動検出器6a〜6h、回転計7、
位相基準パルス発信器8および各種センサ群9の出力信
号は、アナログ型の連続記録計14にも送られて記録さ
れる。
【0008】振動検出器6a〜6hおよび位相基準パル
ス発信器8の出力である振動データは、振動監視装置1
2を介して軸振動診断装置15に送られ、診断が行われ
る。
【0009】この軸振動診断装置15は、計算機を用
い、異常診断を行って運転員を支援するシステムであ
る。振動データは、まず、所定のしきい値と比較され、
異常徴候があれば、異常徴候検出装置16によって検出
される。
【0010】次に、振動データは周波数分析器17によ
って軸振動の周波数成分の分布が解析される。そして、
各種センサ群9の信号と異常徴候検出装置16および周
波数分析器17の各出力信号ならびにメモリ18に記憶
された過去の履歴データとに基づいて、異常徴候の原因
の診断が診断部19によって行われ、その診断結果は表
示装置20によって表示されると共に、診断に使用され
た各種データおよび診断結果がメモリ18に記憶され
る。
【0011】ここで、上記異常徴候の検出について説明
すると、振動データのバラツキによる異常徴候検出の誤
動作を防止するために、図10に示す如く、検出時点の
計測値とそれ以前のn個のデータを用い最小二乗法によ
る次に示す如くの一次近似式を求める。
【0012】V=α・T+β
【0013】ここで、 V:振動振幅レベル α:振動増加率(傾き) T:サンプリングタイムとn個で定まるサンプリングタ
イム
【0014】また、図中、Vi:検出時点tiにおける
計測値である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た装置による軸振動の診断では、種々の問題がある。
【0016】第一には、上述のような一次近似式による
方法では、変化を平均化しており、微少な変化を伴う異
常の場合には、その徴候を検出できないという問題があ
る。例えば、増加と減少とが瞬時に繰り返す乱点のよう
な事象の場合は、データのバラツキそのものが問題であ
るため、データの平均化によってその徴候をなくしてし
まえば、これを検出することは困難である。
【0017】第二には、振動振幅値が急変する突変のよ
うな事象の検出のために上述のように平均化した値を用
いても、乱点と同様に検知は困難である。この場合に、
仮に、平均化する前のデータを検出に用いれば、上記乱
点が起こった場合も突変として検出されるという問題が
ある。
【0018】この乱点と突変とを区別して検出するため
に、図11に示すように、振幅変化率と振幅が予め設定
しておいた値以上になった後に、連続n個となった時に
突変と判定する方法がある。ところが、この方法では、
突変発生からカウントして連続n個となったとき突変検
出ができるが検出時間が遅れるという問題がある。
【0019】第三には、図12に示すように、経年変化
のために振幅値が正常の範囲で増大する場合がある。こ
のような場合、突変と判定したしきい値より小さな値で
突変と判定してしまうという問題がある。
【0020】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、振動診断装置の信頼性の向上と、軸振動の異常診
断機能の強化を図る回転機械の振動診断装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転機械の軸
振動値を検出する振動検出手段と、この振動検出手段に
よって検出された最新の所定数の前記振動値を振動デー
タとして記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶され
た振動データによって自己回帰係数を算出する自己回帰
係数算出手段と、この自己回帰係数算出手段により算出
された前記自己回帰係数により構成される自己回帰モデ
ルの次数を算出すると共に、その次数による自己回帰モ
デルを決定するモデル次数算出手段と、このモデル次数
算出手段により決定された前記自己回帰モデルから振動
予測値を算出する振動予測値算出手段と、この振動予測
値算出手段により算出された前記振動予測値と振動実測
値との残差を算出する手段と、前記自己回帰モデルの雑
音成分の大きさを表す値を算出する手段と、前記残差と
前記雑音成分の大きさを表す値と予め設定されたしきい
値との比較によって前記振動データの突変事象あるいは
乱点事象を判定し、判定結果を外部へ出力する判定手段
とを設けるようにしたものである。
【0022】
【作用】上記構成により、回転機械の軸振動が検出さ
れ、この検出された振動データから自己回帰係数により
構成される自己回帰モデルの次数が求められる。そし
て、自己回帰モデルにより現時刻の予測値が算出され、
予測値と実測値との残差および自己回帰モデルの雑音成
分の大きさを表す値が算出される。算出された予測値と
実測値の差および自己回帰モデルの雑音成分の大きさを
表す値が予め設定しておいたしきい値と比較されること
により、振動データが突変あるいは乱点であることが判
別され、突変あるいは乱点と判別された場合は、その結
果が外部へ出力される。従って、突変あるいは乱点の検
出が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施例を示す回転機械
の振動診断装置の構成図である。図9と同一符号は、同
一部分または相当部分を示し、両者が異なる主な点は、
従来の軸振動診断装置15にパラメータ算出装置21と
突変乱点検出装置22とを追設して軸振動診断装置15
Aとしたことである。但し、異常徴候検出装置16a
は、図9に示す異常徴候検出装置16から突変および乱
点に関する検出機能を除いたものである。
【0025】ここで、パラメータ算出装置21は、振動
データから自己回帰モデルの次数を決定し、これによつ
て、残差と雑音成分とを表す値とを算出して出力するも
のである。突変乱点検出装置22は、残差および雑音成
分を表す値と予め設定したしきい値とを比較して突変現
象または乱点現象を検出するものである。
【0026】以上の構成で、中央操作盤10に設けられ
る振動監視装置12から振動データが、図2に示す機能
部から構成され、パラメータ算出装置21に入力され
る。
【0027】まず、振動データが振動データ記憶手段2
1aに記憶される。この振動データは、例えば、次の式
(1)に示す予め定められたN個の最新の時系列データ
とする。
【0028】
【数1】
【0029】上記式(1)で示す時系列データは、自己
回帰係数(AR係数)算出手段21bへ送られ、自己回
帰係数の算出がされる。ここで、例えば、ARモデルを
次の式(2)に示すように決める。
【0030】
【数2】
【0031】
【数3】
【0032】AR係数を算出するアルゴリズムは、既
に、いくつか方法が公知で、例えば、ユール、ウォーカ
(YuleーWalker)法、あるいは、最小2乗法
等があるが、本実施例では、ユール、ウォーカ(Yul
eーWalker)法をレビンソン、ダービン(Lev
insonーDurbin)法により逐次的に解いてA
R係数を算出している。
【0033】すなわち、AR係数と雑音成分の算出を簡
単に説明すると、まず、P+1 次のAR回帰モデルのP+1
番目のAR係数をP 次のAR回帰モデルのP 番目までの
AR係数から次の式(3)により算出する。
【0034】
【数4】
【0035】
【数5】
【0036】但し、P =0のとき、すなわち、1次のA
R係数は次の式(4)とする。
【0037】
【数6】
【0038】次に、1〜P 番目のAR係数は、上記の式
(4)で求めたP+1 次、P+1 番目のAR係数とP 次まで
のAR係数により次の式(5)によって順次算出する。
【0039】
【数7】
【0040】
【数8】
【0041】なお、AR係数の初期値0次のAR係数は
全て0とする。また、雑音成分は、次の式(6)で算出
される。さらに、0次の雑音成分は、次の式(7)で算
出される。
【0042】
【数9】
【0043】
【数10】
【0044】
【数11】
【0045】このようにして、自己回帰係数(AR係
数)算出手段21bではAR係数を1次のモデルから予
め定められたモデル次数D(D≦N)まで計算する。こ
れによつて、D組のAR係数とAR係数を求めたときの
雑音成分Vがモデル次数算出手段21cへ送られる。
【0046】モデル次数算出手段21cでは、D組のA
R係数に基づいてARモデル次数を決定する。ここで、
ARモデル次数は式(1)の時系列データが次の式
(8)に従っているときP 次のARモデルとし、このモ
デルが最も現実に近いと評価できるものとする。
【0047】
【数12】
【0048】ところで、ARモデル次数を決定する方法
の一つに最終予測誤差(FPE)が最小となるARモデ
ル次数を求める方法がある。本実施例では、次の式
(9)によってFPEが最も小さくなるP を求めてAR
モデル次数P とする。
【0049】
【数13】
【0050】ここで、P :ARモデル次数 FPE(P ):P 次の最終予測誤差 VP :1次の雑音成分
【0051】これによって、決定されたARモデル次数
P に対するAR係数がパラメータ算出手段21dへ送ら
れる。パラメータ算出手段21dでは、予測値Sを次の
式(10)により算出する。
【0052】
【数14】
【0053】さらに、パラメータ算出手段21dでは、
残差Zを次の式(11)で算出する。
【0054】
【数15】
【0055】ここで、 S=予測値X=実測値
【0056】そして、パラメータ算出装置21は、雑音
成分標準偏差σを次の式(12)より算出する。
【0057】
【数16】
【0058】ここで、VP :P 次の雑音成分
【0059】これにより、式(11)および式(12)
から算出された残差Zと雑音成分標準偏差σが突変乱点
検出装置22に送出される。
【0060】突変乱点検出装置22では、前述の残差Z
および雑音成分標準偏差σと予め設定したしきい値とが
比較され、突変および乱点が検出される。突変乱点検出
装置22は、図3に示すように、突変検出手段22aと
乱点検出手段22bとによって構成されている。
【0061】ここで、突変時および乱点時の振動波形に
対して雑音成分標準偏差と残差とがどのようになるかを
図4および図5を参照して説明する。
【0062】まず、図4は、継続的に不規則な振動を伴
う乱点事象を示したもので、上段の(A)は縦軸に振幅
V,横軸に時間を示し、中段の(B)は、縦軸に雑音成
分標準偏差σ,横軸に時間を示し、下段(C)は縦軸に
残差Z,横軸に時間を示している。
【0063】雑音成分標準偏差σは、雑音成分の最小値
の平方根であるから、乱点の場合はAR係数が小さくな
るために雑音成分標準偏差σが大きくなる。
【0064】残差ZはARモデルによる予測値と実測値
の差であるから、乱点のような事象の場合は残差Zが収
束せず、ばらついた状態となる。よって、乱点の場合は
雑音成分標準偏差σが増大して行き、残差Zが乱点現象
となるという特徴がある。
【0065】以上の特徴を利用して乱点と判定するに充
分に雑音成分標準偏差σの値に対するしきい値ε1と残
差Zに対するしきい値ε2とを設定し、次の式(13)
と式(14)とがT1回連続して成立する場合に乱点と
判定する。
【0066】σ>ε1…………(13) Z<ε2……………(14)
【0067】また、図5は、突変事象について示したも
ので、上段の(A)は、縦軸に振幅V,横軸に時間を示
し、中段の(B)は縦軸は雑音成分標準偏差σ,横軸に
時間を示し、下段(C)は縦軸に残差Z,横軸に時間を
示す。
【0068】突変のような事象の場合には、AR係数が
一時的に小さくなり、雑音成分標準偏差σは一時的に大
きくなる。残差Zは突変が起こった直後に大きくなり、
すぐに小さくなる。よって、突変の場合は、雑音成分標
準偏差σが一時的に大きくなり、残差も一時的に大きく
なるという特徴がある。
【0069】以上の特徴を利用して突変と判定するため
に充分な雑音成分標準偏差σの値に対するしきい値ε
3、残差の値に対するしきい値ε4として設定してお
き、次の式(15)と(16)を満たした場合に突変と
判定する。
【0070】σ>ε3……………(15) Z>ε4……………(16)
【0071】なお、正常の場合、振動監視装置12から
の出力信号は、図4の上段(A)や図5の上段(A)の
波形と異なり、パラメータ算出装置21からの出力信号
である雑音成分標準偏差σや残差Zが小さい。従って、
突変乱点検出装置22の突変検出手段22aおよび乱点
検出手段22bでは、突変とも乱点とも判定しない。
【0072】以上説明した如く、突変の場合、振動監視
装置12からの出力は、図5の上段(A)のような波形
である。従って、パラメータ算出装置21からの出力雑
音成分標準偏差σと残差Zは、図5中段(B),下段
(C)のような出力となる。このため、突変乱点検出装
置22の突変検出手段22aでは、前記式(8)および
式(9)の成立によって、突変と判定される。
【0073】乱点の場合、振動監視装置12からの出力
信号は、図4の上段(A)のような波形である。従っ
て、パラメータ算出装置21からの出力雑音成分標準偏
差σと残差Zは、図4中段(B),下段(C)のような
出力となる。従って、突変乱点検出装置22の乱点検出
手段22bでは、前記式(6)および式(7)の成立に
よって乱点と判定する。
【0074】ところで、図6の上段(A)に示すよう
に、振幅Vが経年的に徐々に増加して変化する場合につ
いて説明すると、まず、雑音成分標準偏差σは、図6の
中段(B)に示すように大きく変化せずほぼ一定であ
る。また、残差Zは、図6の下段(C)に示すように雑
音成分標準偏差σと同様に大きく変化せずほぼ一定であ
る。これによつて、振幅Vが経年的に変化しても、しき
い値を超えることがなく、誤検知されることがない。
【0075】以上説明したように本実施例によれば、残
差と雑音成分標準偏差を監視することにより、突変およ
び乱点を検出できると共に、自己回帰モデルを用いたこ
とにより経年変化による誤検知をなくすことができる。
【0076】本実施例では、判定パラメータに残差と雑
音成分標準偏差σを用いているが、残差の代わり|残差
|/雑音成分標準偏差を用いることができる。こうすれ
ば、図7の上段(A)に示すように振幅Vが時刻t1に
突変したとき、[|残差|/雑音成分標準偏差]Uは、
図7の下段(B)に示すように対応してしきい値ε5を
超えて変化する。従って、突変の判定に用いても同様に
実施することができる。この場合、対象とする回転機械
の特性により適切なパラメータを選べばよい。
【0077】また、振動データとして振動振幅のオーバ
ーオール値を用いているが、位相、特定周波数を用いて
実施することができる。この場合、異常徴候検出手段の
部分にARモデルを用いることもできる。
【0078】ところで、従来、軸受毎に振動振幅、振幅
変化率に対して、予め設定したしきい値と比較すること
によって異常の検知をしているが、この場合には、ター
ビン発電機のユニット毎にしきい値を設定しなければな
らない。これらのしきい値は、タービン発電機ユニット
あるいは軸受毎に違いがあるため、大規模なタービン発
電機ユニットになれば軸受の数に応じて設定するしきい
値も多くなり、しきい値の設定に手間がかかる。
【0079】しかし、異常徴候検出手段にARモデルを
使用すれば、タービン発電機ユニットあるいは軸受が違
ってもしきい値の違いがほとんどなく同じしきい値でよ
く、しきい値の設定が非常に容易になる。
【0080】判定の多重化としてARモデルを複数化す
ることが考えられる。例えば、一般的に低負荷の場合
は、高負荷の場合に比べ振幅の変動が大きいため、AR
モデルのモデル次数が大きくデータ数が多い方がよい。
これを利用して、図1のパラメータ算出装置21に使わ
れているARモデルを図8に示すように低負荷と中負荷
と高負荷との負荷帯に分けて、負荷に応じて残差と雑音
成分標準偏差を算出する。
【0081】すなわち、パラメータ算出装置21Bの負
荷識別手段23が低負荷、中負荷、高負荷等のいずれか
を識別する。そして、低負荷のとき振動データ記憶手段
24a、自己回帰係数(AR係数)算出手段24b、モ
デル次数算出手段24c、パラメータ算出手段24dで
残差と雑音成分標準偏差を算出する。また、中負荷のと
き振動データ記憶手段25a、自己回帰係数(AR係
数)算出手段25b、モデル次数算出手段25c、パラ
メータ算出手段25dで残差と雑音成分標準偏差を算出
する。さらに、高負荷のとき振動データ記憶手段26
a、自己回帰係数(AR係数)算出手段26b、モデル
次数算出手段26c、パラメータ算出手段26dで残差
と雑音成分標準偏差を算出する。図示省略しているが、
こうすると負荷に応じて適切な次数または適切なデータ
数で予測値を算出することができるため、誤検知をさら
に少なくすることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動データより算出される雑音成分標準偏差と残差の監視
を行うことによって、回転機械の運転状態に異常を有す
るかどうかを自動的に検出し、振動振幅値が急変する突
変事象か否か、また、継続的に不規則な運転を伴う乱点
事象か否かを即座に判定できる。また、突変・乱点の判
定に自己回帰係数モデルを使用することにより、経年変
化に対応することができ、誤検知の回数を減少させるこ
とができ、回転機械の振動診断装置の信頼性を向上させ
ることができる。さらに、タービン発電機ユニットある
いは、軸受の違いによるしきい値の違いが少ないので、
しきい値の設定が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回転機械の振動診断装
置の構成図である。
【図2】図1のパラメータ算出装置の構成図である。
【図3】図1の突変乱点検出装置の構成図である。
【図4】乱点事象が生じたときの振幅V、雑音成分標準
偏差σおよび残差Zの変化を表すグラフである。
【図5】突変事象が生じたときの振幅V、雑音成分標準
偏差σおよび残差Zの変化を表すグラフである。
【図6】経年変化の振幅V,雑音成分標準偏差σ,残差
Zの時間による変化を表すグラフである。
【図7】突変の場合の[|残差|/雑音成分標準偏差]
Uと時刻の関係を示すグラフである。
【図8】負荷帯毎にARモデルを分けたパラメータ算出
装置の構成図である。
【図9】従来例を示す回転機械の振動診断装置の構成図
である。
【図10】図9の振動診断装置の振動監視の方法を示す
グラフである。
【図11】図9の振動診断装置の突変検出の一例を示す
グラフである。
【図12】図9の振動診断装置の経年変化が起こった場
合の振動振幅と突変検出のためのしきい値の関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 蒸気タービン・発電機ユニット 2 高圧・中圧タービン 3a,3b 低圧タービン 4 発電機 5a〜5h 軸受部 6a〜6h 振動検出器 7 回転計 8 位相基準パルス発信器 9 各種センサ群 10 中央操作盤 11 運転監視装置 12 振動監視装置 15A 軸振動診断装置 16A 異常徴候検出装置 17 周波数分析器 18 メモリ 19 診断部 20 表示装置 21 パラメータ算出装置 22 突変乱点検出装置 22a 突変検出手段 22b 乱点検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の軸振動値を検出する振動検出
    手段と、この振動検出手段によって検出された最新の所
    定数の前記振動値を振動データとして記憶する記憶手段
    と、この記憶手段に記憶された振動データによって自己
    回帰係数を算出する自己回帰係数算出手段と、この自己
    回帰係数算出手段により算出された前記自己回帰係数に
    より構成される自己回帰モデルの次数を算出すると共
    に、その次数による自己回帰モデルを決定するモデル次
    数算出手段と、このモデル次数算出手段により決定され
    た前記自己回帰モデルから振動予測値を算出する振動予
    測値算出手段と、この振動予測値算出手段により算出さ
    れた前記振動予測値と振動実測値との残差を算出する手
    段と、前記自己回帰モデルの雑音成分の大きさを表す値
    を算出する手段と、前記残差と前記雑音成分の大きさを
    表す値と予め設定されたしきい値との比較によって前記
    振動データの突変事象あるいは乱点事象を判定し、判定
    結果を外部へ出力する判定手段とを備えたことを特徴と
    する回転機械の振動診断装置。
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