JPH06307921A - 回転機械の監視診断装置 - Google Patents
回転機械の監視診断装置Info
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- JPH06307921A JPH06307921A JP10142393A JP10142393A JPH06307921A JP H06307921 A JPH06307921 A JP H06307921A JP 10142393 A JP10142393 A JP 10142393A JP 10142393 A JP10142393 A JP 10142393A JP H06307921 A JPH06307921 A JP H06307921A
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- Japan
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- abnormality
- abnormal
- settling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】進行の速い異常と進行の遅い異常をリアルタイ
ムで識別可能とし、運転員或いは保守員に要求される即
時の判断を支援する。 【構成】回転機械のデータをリアルタイムで入力しデー
タ処理手段3でデータ加工を行う。異常検出手段5では
この加工データをリアルタイムで監視し、しきい値デー
タと比較して異常を検出する。異常進行速度判定手段8
は最新に整定したデータと過去に整定したデータとを比
較し異常の進行速度を算出する。異常検出手段5の異常
検出結果と異常進行速度判定手段8の異常進行速度に基
づいて診断結果判定手段9は進行の速い異常と進行の遅
い異常とを区別して診断する。
ムで識別可能とし、運転員或いは保守員に要求される即
時の判断を支援する。 【構成】回転機械のデータをリアルタイムで入力しデー
タ処理手段3でデータ加工を行う。異常検出手段5では
この加工データをリアルタイムで監視し、しきい値デー
タと比較して異常を検出する。異常進行速度判定手段8
は最新に整定したデータと過去に整定したデータとを比
較し異常の進行速度を算出する。異常検出手段5の異常
検出結果と異常進行速度判定手段8の異常進行速度に基
づいて診断結果判定手段9は進行の速い異常と進行の遅
い異常とを区別して診断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発電プラント,製鉄プラ
ント,化学プラントなどに設置される回転機械の異常を
監視し、その異常が発生した場合の異常原因を診断する
回転機械の監視診断装置に関する。
ント,化学プラントなどに設置される回転機械の異常を
監視し、その異常が発生した場合の異常原因を診断する
回転機械の監視診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントなどの回転機械は、連続し
て運転する期間が長期化する傾向があり、また運転状態
も多様化していることから、長寿命化と高信頼度運用な
どのため、回転機械の監視診断装置の開発と実用化が進
められている。
て運転する期間が長期化する傾向があり、また運転状態
も多様化していることから、長寿命化と高信頼度運用な
どのため、回転機械の監視診断装置の開発と実用化が進
められている。
【0003】この診断装置は、2つのタイプに分けるこ
とができ、その1つは現在の振動データなどを監視する
ことにより、進行の速い異常を検出し、原因を診断する
タイプと、もう1つは長期間、例えば定期点検から次の
定期点検までの間のデータを分析することにより、傾向
を把握し、経年変化などの進行の遅い異常を検出し、原
因を診断するタイプとがある。
とができ、その1つは現在の振動データなどを監視する
ことにより、進行の速い異常を検出し、原因を診断する
タイプと、もう1つは長期間、例えば定期点検から次の
定期点検までの間のデータを分析することにより、傾向
を把握し、経年変化などの進行の遅い異常を検出し、原
因を診断するタイプとがある。
【0004】まず、前者の進行の速い異常を検出するタ
イプとして、現在火力発電プラントに設置される蒸気タ
ービン・発電機振動診断装置は、例えば檜佐他、「大型
蒸気タービン軸振動診断システム」、火力原子力発電、
第38巻第12号(1987年12月発行)1387頁
〜1398頁などに開示されたものが実用化されてい
る。
イプとして、現在火力発電プラントに設置される蒸気タ
ービン・発電機振動診断装置は、例えば檜佐他、「大型
蒸気タービン軸振動診断システム」、火力原子力発電、
第38巻第12号(1987年12月発行)1387頁
〜1398頁などに開示されたものが実用化されてい
る。
【0005】このタイプの診断装置は、振動データなど
を例えば2秒の短い周期で監視し、予め設定されている
しきい値との比較を行うことにより異常を監視してい
る。さらに、異常原因の可能性を絞り込むために、周波
数分析結果を用いて振動周波数から大きくアンバランス
振動,不安定振動・分数調波振動,高調波振動などに分
類し、この後、最終的な原因を特定するために、発電機
出力,復水器真空度,軸受メタル温度などの関連するプ
ロセスデータと振動との相関などの調査結果を利用して
いる。
を例えば2秒の短い周期で監視し、予め設定されている
しきい値との比較を行うことにより異常を監視してい
る。さらに、異常原因の可能性を絞り込むために、周波
数分析結果を用いて振動周波数から大きくアンバランス
振動,不安定振動・分数調波振動,高調波振動などに分
類し、この後、最終的な原因を特定するために、発電機
出力,復水器真空度,軸受メタル温度などの関連するプ
ロセスデータと振動との相関などの調査結果を利用して
いる。
【0006】しかしながら、運転員或いは保守員が対策
を決定できるレベルにまで原因を細分化するためには、
現在のデータの他に、過去のデータからの推移或いは振
動の専門化のノウハウおよび高度な解析技術が必要であ
り、これらを計算機に取り込むのは困難である。このた
め、現状では振動分類によって異常原因のグループ分け
を行う程度が実用化されているレベルである。
を決定できるレベルにまで原因を細分化するためには、
現在のデータの他に、過去のデータからの推移或いは振
動の専門化のノウハウおよび高度な解析技術が必要であ
り、これらを計算機に取り込むのは困難である。このた
め、現状では振動分類によって異常原因のグループ分け
を行う程度が実用化されているレベルである。
【0007】次に、後者の進行の遅い異常を検出するタ
イプとしては、現在火力発電所向に開発・導入されたシ
ステムである「運転状態値傾向管理システム」、電気現
場技術、1992年6月発行、7頁〜13頁が実用化段
階にある。
イプとしては、現在火力発電所向に開発・導入されたシ
ステムである「運転状態値傾向管理システム」、電気現
場技術、1992年6月発行、7頁〜13頁が実用化段
階にある。
【0008】このタイプの診断装置は、振動データなど
を長い周期(例えば1ヶ月)で長期間(例えば2ヶ年)
に亘って収集する。さらに、これらのデータはオフライ
ンで運転員或いは保守員の要求に応じて一次回帰,指数
回帰,多重回帰などの統計的な処理が行われる。これら
のデータ処理およびデータの表示によって進行の遅い経
年劣化などの異常予兆を検出し、「あと、どれくらいの
期間運転の継続が可能か?」などの判断を支援すること
ができる。
を長い周期(例えば1ヶ月)で長期間(例えば2ヶ年)
に亘って収集する。さらに、これらのデータはオフライ
ンで運転員或いは保守員の要求に応じて一次回帰,指数
回帰,多重回帰などの統計的な処理が行われる。これら
のデータ処理およびデータの表示によって進行の遅い経
年劣化などの異常予兆を検出し、「あと、どれくらいの
期間運転の継続が可能か?」などの判断を支援すること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】火力発電プラントに設
置される蒸気タービン・発電機振動診断装置などは、進
行の速い異常を検出し、原因を診断するタイプに属し、
現在の振動の変化をとらえて早期に異常を検出すること
を特徴としている。
置される蒸気タービン・発電機振動診断装置などは、進
行の速い異常を検出し、原因を診断するタイプに属し、
現在の振動の変化をとらえて早期に異常を検出すること
を特徴としている。
【0010】例えば、ある軸受の振動のオーバオール値
がしきい値を越えたことにより、異常が検出され、さら
に周波数分析の結果から回転同期成分が他の周波数成分
よりも卓越して大きければ、アンバランス振動と判定さ
れる。この時、振動の変化に明確な突変現象などの瞬時
的な変化が見られれば、異常原因は回転部欠損(バラン
スウェイト脱落、羽根飛散など)の可能性が高いと判定
できる。
がしきい値を越えたことにより、異常が検出され、さら
に周波数分析の結果から回転同期成分が他の周波数成分
よりも卓越して大きければ、アンバランス振動と判定さ
れる。この時、振動の変化に明確な突変現象などの瞬時
的な変化が見られれば、異常原因は回転部欠損(バラン
スウェイト脱落、羽根飛散など)の可能性が高いと判定
できる。
【0011】しかしながら、同じアンバランス振動の原
因でもタービン起動時の熱的不平衡によるロータ曲り
(数時間に及ぶ変化)、ロータの経年曲り(半年以上に
及ぶ変化)のように異常の進行の遅いものもあり、現在
の近辺のデータだけからこれらを区別するのは困難であ
る。
因でもタービン起動時の熱的不平衡によるロータ曲り
(数時間に及ぶ変化)、ロータの経年曲り(半年以上に
及ぶ変化)のように異常の進行の遅いものもあり、現在
の近辺のデータだけからこれらを区別するのは困難であ
る。
【0012】そこで、このような進行の遅い異常を区別
して検出するためには、進行の遅い異常を検出するタイ
プの診断装置として、運転状態値傾向管理システムなど
の診断装置が別途必要になる。
して検出するためには、進行の遅い異常を検出するタイ
プの診断装置として、運転状態値傾向管理システムなど
の診断装置が別途必要になる。
【0013】例えば、図13は定格負荷運転時の振動デ
ータを毎月1回収集したものを時系列に表示した場合を
示す。ここで、時間AからB、および時間CからDの期
間では、経年的なロータの曲りなどにより振動が増加傾
向にある。一方、時間BからCの期間では、回転部欠損
などによりアンバランス量が減少し、振動が減少してい
る。このような場合、現在の時間Dにおいて、時間Aか
らDのデータを用いて管理値に到達する時間を予測する
と、時間Fとなり、定期点検時に機器の調整を行えば良
いと判定される。
ータを毎月1回収集したものを時系列に表示した場合を
示す。ここで、時間AからB、および時間CからDの期
間では、経年的なロータの曲りなどにより振動が増加傾
向にある。一方、時間BからCの期間では、回転部欠損
などによりアンバランス量が減少し、振動が減少してい
る。このような場合、現在の時間Dにおいて、時間Aか
らDのデータを用いて管理値に到達する時間を予測する
と、時間Fとなり、定期点検時に機器の調整を行えば良
いと判定される。
【0014】しかしながら、実際には時間BからCの間
に回転部欠損などの異常が起こっていることから、時間
CからDのデータを用いて予測を行うべきであり、その
ようにした場合は、時間Eで管理値に到達することにな
る。この場合は定期点検の前に機器の調整が必要という
ことになる。
に回転部欠損などの異常が起こっていることから、時間
CからDのデータを用いて予測を行うべきであり、その
ようにした場合は、時間Eで管理値に到達することにな
る。この場合は定期点検の前に機器の調整が必要という
ことになる。
【0015】したがって、従来の傾向管理の方法では、
短期的な変化が無視され易いことから、誤った傾向予測
を行う可能性があり、また運転員或いは保守員を油断さ
せる原因にもなる。
短期的な変化が無視され易いことから、誤った傾向予測
を行う可能性があり、また運転員或いは保守員を油断さ
せる原因にもなる。
【0016】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、進行の速い異常と進行の遅い異常をリアルタイ
ムで識別可能とし、運転員或いは保守員に要求される即
時の判断を支援するために有効な回転機械の監視診断装
置を提供することを目的とする。
もので、進行の速い異常と進行の遅い異常をリアルタイ
ムで識別可能とし、運転員或いは保守員に要求される即
時の判断を支援するために有効な回転機械の監視診断装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、回転機械の振動データお
よび運転状態に関連するデータをリアルタイムで入力
し、周波数分析、変化率計算、基準値データとの差など
のデータ加工を行うデータ処理手段と、この加工データ
をリアルタイムで監視し、しきい値データと比較して異
常を検出する異常検出手段と、上記加工データが外部の
影響を受けずに整定した状態にあるか否かを判定するデ
ータ整定判定手段と、最新に整定したデータと過去に整
定したデータとを比較し異常の進行速度を算出する異常
進行速度判定手段と、上記異常検出手段の異常検出結果
および上記異常進行速度判定手段の異常進行速度に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段とを備えたことを特徴とする。
ために、本発明の請求項1は、回転機械の振動データお
よび運転状態に関連するデータをリアルタイムで入力
し、周波数分析、変化率計算、基準値データとの差など
のデータ加工を行うデータ処理手段と、この加工データ
をリアルタイムで監視し、しきい値データと比較して異
常を検出する異常検出手段と、上記加工データが外部の
影響を受けずに整定した状態にあるか否かを判定するデ
ータ整定判定手段と、最新に整定したデータと過去に整
定したデータとを比較し異常の進行速度を算出する異常
進行速度判定手段と、上記異常検出手段の異常検出結果
および上記異常進行速度判定手段の異常進行速度に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項2は、請求項1の発
明に、回転機械の正常運転時のデータを基準値データと
して運転状態毎に保存しておく基準値データ記憶部と、
加工データが異常か否かを判定するための比較値をしき
い値データとして運転状態毎に保存しておくしきい値デ
ータ記憶部と、整定した状態の加工データを長期間保存
する整定時履歴データ記憶部と、異常進行速度判定手段
の異常検出結果および診断結果判定手段の診断結果を記
憶する診断履歴記憶部と、診断結果、診断履歴、および
整定時履歴データを重ね合わせて表示する表示処理手段
とを設けたことを特徴とする。
明に、回転機械の正常運転時のデータを基準値データと
して運転状態毎に保存しておく基準値データ記憶部と、
加工データが異常か否かを判定するための比較値をしき
い値データとして運転状態毎に保存しておくしきい値デ
ータ記憶部と、整定した状態の加工データを長期間保存
する整定時履歴データ記憶部と、異常進行速度判定手段
の異常検出結果および診断結果判定手段の診断結果を記
憶する診断履歴記憶部と、診断結果、診断履歴、および
整定時履歴データを重ね合わせて表示する表示処理手段
とを設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】上記の構成を有する本発明は、回転機械を対象
とする監視診断装置において、回転機械の異常をリアル
タイムで検出し、進行の速い異常と進行の遅い異常とを
区別して異常原因の診断を行うようにしたので、従来の
診断装置ではリアルタイムで識別することが困難であっ
た非常に進行の速い異常、進行の緩やかな異常、および
非常に進行速度の遅い異常を識別することが可能とな
る。
とする監視診断装置において、回転機械の異常をリアル
タイムで検出し、進行の速い異常と進行の遅い異常とを
区別して異常原因の診断を行うようにしたので、従来の
診断装置ではリアルタイムで識別することが困難であっ
た非常に進行の速い異常、進行の緩やかな異常、および
非常に進行速度の遅い異常を識別することが可能とな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0021】図2は本発明の一実施例として本発明によ
る回転機械の監視診断装置を発電プラントに設置した例
を示す。
る回転機械の監視診断装置を発電プラントに設置した例
を示す。
【0022】この実施例の回転機械の監視診断装置は、
高中圧タービン14、低圧タービン15a,15b、お
よび発電機16からなる蒸気タービン・発電ユニット1
3に使用され、軸受17a,…17i部での振動検出器
18a,…18i、回転計19、位相基準パルス発振器
20、各種センサ群21が蒸気タービン・発電ユニット
13に付設されている。
高中圧タービン14、低圧タービン15a,15b、お
よび発電機16からなる蒸気タービン・発電ユニット1
3に使用され、軸受17a,…17i部での振動検出器
18a,…18i、回転計19、位相基準パルス発振器
20、各種センサ群21が蒸気タービン・発電ユニット
13に付設されている。
【0023】各振動検出器18a,…18iや各種セン
サ群21からの検出信号は、中央操作盤22に出力され
るようになっている。この中央操作盤22は運転監視装
置23,振動監視装置24,警報装置25,および連続
記録計26を備えている。この運転監視装置23および
振動監視装置24は回転機械の監視診断装置1に接続さ
れ、運転状態に関連するデータ、およびオーバオール,
振動ベクトル,生波形信号などの振動データがリアルタ
イムで回転機械の監視診断装置1に出力されるようにな
っている。
サ群21からの検出信号は、中央操作盤22に出力され
るようになっている。この中央操作盤22は運転監視装
置23,振動監視装置24,警報装置25,および連続
記録計26を備えている。この運転監視装置23および
振動監視装置24は回転機械の監視診断装置1に接続さ
れ、運転状態に関連するデータ、およびオーバオール,
振動ベクトル,生波形信号などの振動データがリアルタ
イムで回転機械の監視診断装置1に出力されるようにな
っている。
【0024】また、運転監視装置23では運転状態に関
するデータが、振動監視装置24では振動データ(オー
バオール)がそれぞれ常時チェックされ、所定の制限値
を越える場合には、警報装置25に指令信号が発せら
れ、警報や自動トリップの信号が出力される。なお、振
動検出器18a,…18i、回転計19、位相基準パル
ス発振器20、および各種センサ群21の出力信号は、
アナログ型の記録計26にも送出して記録される。一
方、回転機械の監視診断装置1は送られてきたデータに
基づいて診断を行い、その結果をマンマシンインターフ
ェース12へ表示する。
するデータが、振動監視装置24では振動データ(オー
バオール)がそれぞれ常時チェックされ、所定の制限値
を越える場合には、警報装置25に指令信号が発せら
れ、警報や自動トリップの信号が出力される。なお、振
動検出器18a,…18i、回転計19、位相基準パル
ス発振器20、および各種センサ群21の出力信号は、
アナログ型の記録計26にも送出して記録される。一
方、回転機械の監視診断装置1は送られてきたデータに
基づいて診断を行い、その結果をマンマシンインターフ
ェース12へ表示する。
【0025】図1は本実施例における回転機械の監視診
断装置1の具体的な構成を示す。
断装置1の具体的な構成を示す。
【0026】この監視診断装置1は、回転機械の正常運
転時のデータを基準値データとして運転状態毎に保存し
ておく基準値データ記憶部2と、回転機械の振動デー
タ、回転機械の運転状態に関連するデータ、基準値デー
タなどをリアルタイムで入力し、周波数分析、変化率計
算、基準値データとの差などのデータ加工を行うデータ
処理手段3と、この加工データが異常か否かを判定する
ための比較値をしきい値データとして運転状態毎に保存
しておくしきい値データ記憶部4と、上記加工データを
リアルタイムで監視し、しきい値と比較することにより
異常を検出する異常検出手段5とを備えている。
転時のデータを基準値データとして運転状態毎に保存し
ておく基準値データ記憶部2と、回転機械の振動デー
タ、回転機械の運転状態に関連するデータ、基準値デー
タなどをリアルタイムで入力し、周波数分析、変化率計
算、基準値データとの差などのデータ加工を行うデータ
処理手段3と、この加工データが異常か否かを判定する
ための比較値をしきい値データとして運転状態毎に保存
しておくしきい値データ記憶部4と、上記加工データを
リアルタイムで監視し、しきい値と比較することにより
異常を検出する異常検出手段5とを備えている。
【0027】また、監視診断装置1は、上記加工データ
がプラントの状態変化などの外部の影響を受けず整定し
た状態(値の変動が通常のばらつきの範囲内にある状
態)にあることを判定するデータ整定判定手段6と、整
定した状態の加工データを長期間保存する整定時履歴デ
ータ記憶部7と、最新に整定したデータと過去に整定し
たデータとを比較することにより進行の遅い異常を検出
し、異常の進行速度を算出する異常進行速度判定手段8
とを備えている。
がプラントの状態変化などの外部の影響を受けず整定し
た状態(値の変動が通常のばらつきの範囲内にある状
態)にあることを判定するデータ整定判定手段6と、整
定した状態の加工データを長期間保存する整定時履歴デ
ータ記憶部7と、最新に整定したデータと過去に整定し
たデータとを比較することにより進行の遅い異常を検出
し、異常の進行速度を算出する異常進行速度判定手段8
とを備えている。
【0028】さらに、監視診断装置1は、異常検出手段
5および異常進行速度判定手段8の異常検出結果に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段9と、異常進行速度判定手段8の
異常検出結果および診断結果判定手段9の診断結果を記
憶する診断履歴記憶部10と、診断結果、診断履歴、お
よび整定時履歴データを重ね合わせて表示する表示処理
手段11とを備えている。
5および異常進行速度判定手段8の異常検出結果に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段9と、異常進行速度判定手段8の
異常検出結果および診断結果判定手段9の診断結果を記
憶する診断履歴記憶部10と、診断結果、診断履歴、お
よび整定時履歴データを重ね合わせて表示する表示処理
手段11とを備えている。
【0029】次に、本実施例における回転機械の監視診
断装置1の作用を説明する。
断装置1の作用を説明する。
【0030】まず、回転機械の監視診断装置1に入力さ
れた振動データ、および運転状態に関連するデータ(例
えば、回転数,負荷,メタル温度など)は、リアルタイ
ムで周期的にデータ処理手段3へ送られる。このデータ
処理手段3ではこれらのデータに対して、周波数分析、
変化率計算、基準値データとの差などの加工を行い、異
常検出のためのしきい値と比較できる形態にデータ処理
される。
れた振動データ、および運転状態に関連するデータ(例
えば、回転数,負荷,メタル温度など)は、リアルタイ
ムで周期的にデータ処理手段3へ送られる。このデータ
処理手段3ではこれらのデータに対して、周波数分析、
変化率計算、基準値データとの差などの加工を行い、異
常検出のためのしきい値と比較できる形態にデータ処理
される。
【0031】例えば、図3は振動ベクトルの変化量を算
出するデータ処理を示す。このデータ処理は入力データ
(振動ベクトル)Vが与えられると、その時の回転数或
いは負荷などの運転状態に対応する基準値データ(振動
ベクトル)V0 が基準値データ記憶部2から参照され、
振動ベクトルの変化量|V−V0 |が算出されるという
処理である。なお、Vt はしきい値データである。
出するデータ処理を示す。このデータ処理は入力データ
(振動ベクトル)Vが与えられると、その時の回転数或
いは負荷などの運転状態に対応する基準値データ(振動
ベクトル)V0 が基準値データ記憶部2から参照され、
振動ベクトルの変化量|V−V0 |が算出されるという
処理である。なお、Vt はしきい値データである。
【0032】また、図4は入力した振動データを周波数
分析することにより、特定周波数成分を算出するという
データ処理例である。図4において、ωnは回転周期、
ω1,ω2 ,ω3 は固有値(ロータ固有振動数)であ
る。
分析することにより、特定周波数成分を算出するという
データ処理例である。図4において、ωnは回転周期、
ω1,ω2 ,ω3 は固有値(ロータ固有振動数)であ
る。
【0033】次に、異常検出手段5では図5に示す異常
検出のロジックを用いてデータ処理手段3から入力した
データ(図5の1列目)から異常検出の判定(図5の2
列目)を行い、異常検出結果(図5の3列目)を求め
る。
検出のロジックを用いてデータ処理手段3から入力した
データ(図5の1列目)から異常検出の判定(図5の2
列目)を行い、異常検出結果(図5の3列目)を求め
る。
【0034】具体的には、まずデータを入力すると、そ
の時の回転数或いは負荷などの運転状態に対応したしき
い値データが、しきい値データ記憶部4から参照され
る。次いで、入力したデータとしきい値データとの比較
が図3および図4に示したような形態で行われる。その
結果、図5に示すようにどの異常検出の判定基準が成立
したかによって異常検出結果が求められる。
の時の回転数或いは負荷などの運転状態に対応したしき
い値データが、しきい値データ記憶部4から参照され
る。次いで、入力したデータとしきい値データとの比較
が図3および図4に示したような形態で行われる。その
結果、図5に示すようにどの異常検出の判定基準が成立
したかによって異常検出結果が求められる。
【0035】例えば、異常検出の判定基準「振幅増加率
c以上」が成立すると、異常検出結果は「振幅大」とな
る。また、異常検出の判定基準「回転同期成分卓越」が
成立すると、異常検出結果は「アンバランス振動」とな
る。
c以上」が成立すると、異常検出結果は「振幅大」とな
る。また、異常検出の判定基準「回転同期成分卓越」が
成立すると、異常検出結果は「アンバランス振動」とな
る。
【0036】一方、データ処理手段3から出力されるデ
ータの一部は、要求に応じてデータ整定判定手段6へ送
られる。このデータ整定判定手段6では、データを特定
の条件で入力し、さらに入力したデータが整定した状態
か否かを判定する。まず、入力するデータとしては、回
転機械の経年的な異常の進行に応じて値が増大または減
少するものを選択する。
ータの一部は、要求に応じてデータ整定判定手段6へ送
られる。このデータ整定判定手段6では、データを特定
の条件で入力し、さらに入力したデータが整定した状態
か否かを判定する。まず、入力するデータとしては、回
転機械の経年的な異常の進行に応じて値が増大または減
少するものを選択する。
【0037】例えば、経年的なロータの曲りを検出する
のが目的であれば、回転同期成分を、ロータクラックを
検出するのが目的であれば、2倍同期成分をそれぞれ選
択する。次に、これらのデータを入力する条件として
は、同一の運転状態で定期的にサンプリングする。
のが目的であれば、回転同期成分を、ロータクラックを
検出するのが目的であれば、2倍同期成分をそれぞれ選
択する。次に、これらのデータを入力する条件として
は、同一の運転状態で定期的にサンプリングする。
【0038】例えば、原子力発電プラントなどでは、定
格負荷での運用がほとんどのため、6時間毎に運転状態
をチェックし、定格負荷運転時であったら、2秒周期で
30回サンプリングする。たまたま、定格負荷運転時で
なければ、サンプリングは行わず、次の機会を待つ。
格負荷での運用がほとんどのため、6時間毎に運転状態
をチェックし、定格負荷運転時であったら、2秒周期で
30回サンプリングする。たまたま、定格負荷運転時で
なければ、サンプリングは行わず、次の機会を待つ。
【0039】次に、サンプリングしたデータからデータ
が整定しているか(値の変動が通常のばらつきの範囲内
にある状態)否かを判定し、整定していれば代表値を算
出する。もし、整定していなければ、再度サンプリング
を行うか、次のサンプリングの機会を待つ。仮に、整定
していない状態が長く継続した場合、その間、異常進行
速度判定手段8へはデータが送られないため、進行の遅
い異常の検出も行われない。但し、異常検出手段5から
診断結果判定手段9へデータが送られているため、診断
は行われる。
が整定しているか(値の変動が通常のばらつきの範囲内
にある状態)否かを判定し、整定していれば代表値を算
出する。もし、整定していなければ、再度サンプリング
を行うか、次のサンプリングの機会を待つ。仮に、整定
していない状態が長く継続した場合、その間、異常進行
速度判定手段8へはデータが送られないため、進行の遅
い異常の検出も行われない。但し、異常検出手段5から
診断結果判定手段9へデータが送られているため、診断
は行われる。
【0040】ここで、整定の判定を行う方法としては、
サンプリングしたデータの標準偏差或いは最大値と最小
値との差が通常の値(定期点検後の運転実績などから決
めて設定しておく)の範囲にあるか否かを判定する方法
がある。また、代表値はサンプリングしたデータを代表
する値であるから、サンプリングしたデータの平均値を
とる方法で算出する。この代表値は整定時履歴データ記
憶部7に保存されると同時に、異常進行速度判定手段8
へも送られる。
サンプリングしたデータの標準偏差或いは最大値と最小
値との差が通常の値(定期点検後の運転実績などから決
めて設定しておく)の範囲にあるか否かを判定する方法
がある。また、代表値はサンプリングしたデータを代表
する値であるから、サンプリングしたデータの平均値を
とる方法で算出する。この代表値は整定時履歴データ記
憶部7に保存されると同時に、異常進行速度判定手段8
へも送られる。
【0041】整定時履歴データ記憶部7では、図6に示
すように診断結果の項目毎に次の3種類のデータが時系
列に保存される。まず、図6の1列目の項目はその代表
値を算出した時の日時、2列目の項目はデータ整定判定
手段6で算出した整定時の値(代表値)、3列目の項目
は異常進行速度判定手段8で行う進行の遅い異常の検出
結果に関するものである。
すように診断結果の項目毎に次の3種類のデータが時系
列に保存される。まず、図6の1列目の項目はその代表
値を算出した時の日時、2列目の項目はデータ整定判定
手段6で算出した整定時の値(代表値)、3列目の項目
は異常進行速度判定手段8で行う進行の遅い異常の検出
結果に関するものである。
【0042】この3列目の異常検出結果は、1列目の日
時で、進行の遅い異常が発生していると判定された場合
は、異常、そうでない場合は正常と保存される。但し、
定期点検、補修などにより、回転機械の調整が行われ、
正常な状態が復帰した場合、その時点を「異常検出のリ
セット」と定義して既に保存されている情報(正常)を
更新することができる。この「異常検出のリセット」
は、運転員或いは保守員が整定時の値を見て、正常な状
態に復帰したと判断した時、マンマシンインターフェー
ス12からその時の日時を入力することにより保存され
る。
時で、進行の遅い異常が発生していると判定された場合
は、異常、そうでない場合は正常と保存される。但し、
定期点検、補修などにより、回転機械の調整が行われ、
正常な状態が復帰した場合、その時点を「異常検出のリ
セット」と定義して既に保存されている情報(正常)を
更新することができる。この「異常検出のリセット」
は、運転員或いは保守員が整定時の値を見て、正常な状
態に復帰したと判断した時、マンマシンインターフェー
ス12からその時の日時を入力することにより保存され
る。
【0043】異常進行速度判定手段8では、進行の遅い
異常の検出、および異常の進行速度を算出するために次
の2つの処理を行う。すなわち、処理1では最新の整定
時の値(代表値)が異常か否かを過去の正常な整定時の
値を用いて判定する。また、処理2では異常の場合、最
新の値の日時と異常の判定に用いた過去の値の日時とか
ら、異常の進行速度および変化量を算出し、その結果を
保存する。
異常の検出、および異常の進行速度を算出するために次
の2つの処理を行う。すなわち、処理1では最新の整定
時の値(代表値)が異常か否かを過去の正常な整定時の
値を用いて判定する。また、処理2では異常の場合、最
新の値の日時と異常の判定に用いた過去の値の日時とか
ら、異常の進行速度および変化量を算出し、その結果を
保存する。
【0044】以下、これらの処理手順の説明に入る前
に、異常検出の原理を図7に基づいて説明する。
に、異常検出の原理を図7に基づいて説明する。
【0045】図7は整定時の値(代表値)を時系列に表
示したもので、時間TA の時の値DA が最新の値であ
る。但し、時間TB 以前のデータには異常と判定される
値は含まれていないものとする。ここで、最新の値DA
が異常か否かを判定するため、前回の値DB を使用す
る。この値の差|DA −DB |は異常検出のしきい値ε
より小さいため、この時点では異常は検出されない。
示したもので、時間TA の時の値DA が最新の値であ
る。但し、時間TB 以前のデータには異常と判定される
値は含まれていないものとする。ここで、最新の値DA
が異常か否かを判定するため、前回の値DB を使用す
る。この値の差|DA −DB |は異常検出のしきい値ε
より小さいため、この時点では異常は検出されない。
【0046】同様にして、順次過去のデータを使用して
判定を続けていくと、時間TC で、値の差|DA −DC
|がしきい値εを越えるため、この時点で異常が検出さ
れる。この値の差が異常によって発生した変化量とな
る。また、しきい値εだけ変化するのに要した時間(約
TA −TC )が異常の進行速度となる。
判定を続けていくと、時間TC で、値の差|DA −DC
|がしきい値εを越えるため、この時点で異常が検出さ
れる。この値の差が異常によって発生した変化量とな
る。また、しきい値εだけ変化するのに要した時間(約
TA −TC )が異常の進行速度となる。
【0047】図8は異常進行速度判定手段8の処理手順
である。この処理は診断結果の項目毎に行われる。図8
において、処理ステップS1〜S6は異常検出に関する
処理である。また、処理ステップS7〜S9は異常進行
速度の算出に関する処理である。ここでは、診断結果の
項目の例として「アンバランス振動(#1軸受)」の異
常を判定する場合について説明する。
である。この処理は診断結果の項目毎に行われる。図8
において、処理ステップS1〜S6は異常検出に関する
処理である。また、処理ステップS7〜S9は異常進行
速度の算出に関する処理である。ここでは、診断結果の
項目の例として「アンバランス振動(#1軸受)」の異
常を判定する場合について説明する。
【0048】まず、処理ステップS1ではデータ整定判
定手段6から周期的に出力されるデータの最新(以下、
最新データという。)を入力する。この最新データは回
転同期成分(#1軸受)の整定時の値およびその値を算
出した時の日時から成る。
定手段6から周期的に出力されるデータの最新(以下、
最新データという。)を入力する。この最新データは回
転同期成分(#1軸受)の整定時の値およびその値を算
出した時の日時から成る。
【0049】処理ステップS2では、最新データが異常
か否かを最新データより1周期前にデータ整定判定手段
6から出力されたデータ(以下、前回の入力データとい
う)を使って判定する。この処理ステップS2の判定処
理を図9に示す。
か否かを最新データより1周期前にデータ整定判定手段
6から出力されたデータ(以下、前回の入力データとい
う)を使って判定する。この処理ステップS2の判定処
理を図9に示す。
【0050】まず、最新データは処理ステップS2に送
られるが、この最新データは整定時履歴データ記憶部7
にも保存される。ここで、説明のため最新データの値を
Di,前回の入力データの値をDi-1 ,…,最古の入力
データの値をD1 とすると、これらのデータは図6に示
すように時系列に整定時履歴データ記憶部7に保存され
ている。
られるが、この最新データは整定時履歴データ記憶部7
にも保存される。ここで、説明のため最新データの値を
Di,前回の入力データの値をDi-1 ,…,最古の入力
データの値をD1 とすると、これらのデータは図6に示
すように時系列に整定時履歴データ記憶部7に保存され
ている。
【0051】なお、異常検出の欄は異常進行速度判定手
段8での異常検出結果を保存するため、最新のデータに
ついてこの時点では空欄となっている。
段8での異常検出結果を保存するため、最新のデータに
ついてこの時点では空欄となっている。
【0052】さらに、処理ステップS2は最新データと
前回の入力データとを合わせて入力する。次に、前回の
入力データが異常と判定されている場合は処理ステップ
S3に進む。そうでない場合は次式により異常の検出を
行う。
前回の入力データとを合わせて入力する。次に、前回の
入力データが異常と判定されている場合は処理ステップ
S3に進む。そうでない場合は次式により異常の検出を
行う。
【0053】
【数1】|Di −Di-1 |>ε この式が成立した場合、最新データは異常であると判定
し、処理ステップS6に進む。この式が不成立の場合
は、前回の入力データの異常検出情報が異常検出リセッ
トとなっているか否かを判定する。その結果、異常検出
リセットであれば、最新データは正常であると判定し、
処理ステップS6に進む。そうでない場合は、ここでは
異常が検出されなかったものとして処理ステップS3へ
進む。
し、処理ステップS6に進む。この式が不成立の場合
は、前回の入力データの異常検出情報が異常検出リセッ
トとなっているか否かを判定する。その結果、異常検出
リセットであれば、最新データは正常であると判定し、
処理ステップS6に進む。そうでない場合は、ここでは
異常が検出されなかったものとして処理ステップS3へ
進む。
【0054】この処理ステップS3では、処理ステップ
S2と同様にして最新データが異常であるか否かを前々
回の入力データを用いて判定する。ここでも、正常,異
常の判定ができず、異常が検出されなかった場合は、さ
らに前々回の入力データの前の入力データで判定する。
S2と同様にして最新データが異常であるか否かを前々
回の入力データを用いて判定する。ここでも、正常,異
常の判定ができず、異常が検出されなかった場合は、さ
らに前々回の入力データの前の入力データで判定する。
【0055】以後も同様にして最新データが異常かどう
かは、順次過去の入力データを用いて判定が行われる。
但し、処理ステップS4で最も古い入力データ(最後の
データ)で判定しても、正常か異常かの判定がされなか
った時は、処理ステップS5で正常と判定される。
かは、順次過去の入力データを用いて判定が行われる。
但し、処理ステップS4で最も古い入力データ(最後の
データ)で判定しても、正常か異常かの判定がされなか
った時は、処理ステップS5で正常と判定される。
【0056】処理ステップS6では、最新データが正常
か異常かを判定し、次の処理を決定する。正常の場合
は、処理ステップS5へ進み、最終的に正常と判定され
る。異常の場合は、処理ステップS7へ進む。この処理
ステップS7では整定時履歴データ記憶部7に保存され
ている最新データの日時と異常の判定をした時に使用し
たデータの日時との差を算出し、異常の進行速度と定義
する。この時間が長いほど、異常の進行速度が遅いこと
を意味する。
か異常かを判定し、次の処理を決定する。正常の場合
は、処理ステップS5へ進み、最終的に正常と判定され
る。異常の場合は、処理ステップS7へ進む。この処理
ステップS7では整定時履歴データ記憶部7に保存され
ている最新データの日時と異常の判定をした時に使用し
たデータの日時との差を算出し、異常の進行速度と定義
する。この時間が長いほど、異常の進行速度が遅いこと
を意味する。
【0057】但し、データの収集周期を長くとる場合
(例えば1ヶ月進行の遅い)異常の検出が多少遅れるこ
ともあるため、次式により異常の進行速度を算出する。
(例えば1ヶ月進行の遅い)異常の検出が多少遅れるこ
ともあるため、次式により異常の進行速度を算出する。
【0058】
【数2】Vi =(Ti −Tn )ε/(Di −Dn ) この式において、Vi は異常の進行速度、Ti は最新デ
ータの日時、Tn は判定に使用したデータの日時、Di
は最新データの値、Dn は判定に使用したデータの値
(但し、1≦n<i)、εは異常検出のしきい値であ
る。
ータの日時、Tn は判定に使用したデータの日時、Di
は最新データの値、Dn は判定に使用したデータの値
(但し、1≦n<i)、εは異常検出のしきい値であ
る。
【0059】さらに、処理ステップS8では、最新デー
タの値と判定に使用したデータの値との差を次式により
算出し、データの変化量と定義する。このデータの変化
量=Di −Dn と表される。処理ステップS9は、異常
検出の結果(正常か異常か)を図6の整定時履歴データ
記憶部7(図6の3列目)に保存する。また、異常検出
時の最新データの値、異常の進行速度、およびデータの
変化量については診断履歴記憶部10へ保存する。
タの値と判定に使用したデータの値との差を次式により
算出し、データの変化量と定義する。このデータの変化
量=Di −Dn と表される。処理ステップS9は、異常
検出の結果(正常か異常か)を図6の整定時履歴データ
記憶部7(図6の3列目)に保存する。また、異常検出
時の最新データの値、異常の進行速度、およびデータの
変化量については診断履歴記憶部10へ保存する。
【0060】次に、診断履歴記憶部10について図10
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0061】診断履歴記憶部10は、診断結果の項目毎
に異常検出結果および診断結果を保存する。図10は診
断結果の項目がアンバランス振動(#1軸受)の場合を
示す。まず、1列目の日時は異常検出手段5または異常
進行速度判定手段8で異常を検出した日時が記録され
る。2列目の異常進行速度と3列目の回転同期成分の変
化量は、異常進行速度判定手段8の算出結果が記録され
る。
に異常検出結果および診断結果を保存する。図10は診
断結果の項目がアンバランス振動(#1軸受)の場合を
示す。まず、1列目の日時は異常検出手段5または異常
進行速度判定手段8で異常を検出した日時が記録され
る。2列目の異常進行速度と3列目の回転同期成分の変
化量は、異常進行速度判定手段8の算出結果が記録され
る。
【0062】したがって、異常検出手段5で異常を検出
した時は、2列目と3列目は空欄となる。4列目は異常
を検出した時の回転同期成分の値が記録される。最後の
5列目は診断結果判定手段9から得られる診断結果が記
録される。
した時は、2列目と3列目は空欄となる。4列目は異常
を検出した時の回転同期成分の値が記録される。最後の
5列目は診断結果判定手段9から得られる診断結果が記
録される。
【0063】また、診断結果判定手段9について図11
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0064】診断結果判定手段9は、異常検出手段5お
よび異常進行速度判定手段8の異常検出結果を入力し、
因果マトリックス表などの診断ロジックを用いて診断結
果を求める。図11は診断結果の項目がアンバランス振
動(#1軸受)の場合の因果マトリックス表を示す。こ
の因果マトリックス表は、診断結果の項目毎に用意され
ている。
よび異常進行速度判定手段8の異常検出結果を入力し、
因果マトリックス表などの診断ロジックを用いて診断結
果を求める。図11は診断結果の項目がアンバランス振
動(#1軸受)の場合の因果マトリックス表を示す。こ
の因果マトリックス表は、診断結果の項目毎に用意され
ている。
【0065】まず、横軸の異常検出結果について説明す
る。1番目の異常進行速度は異常進行速度判定手段8か
ら入力した異常進行速度がどのレベルにあるかによって
決定される。例えば、異常の進行速度が3時間未満の場
合、「変化なし」、3時間以上6ヶ月未満の場合、「3
時間」というように決定される。
る。1番目の異常進行速度は異常進行速度判定手段8か
ら入力した異常進行速度がどのレベルにあるかによって
決定される。例えば、異常の進行速度が3時間未満の場
合、「変化なし」、3時間以上6ヶ月未満の場合、「3
時間」というように決定される。
【0066】2番目の振幅増加率以降の項目は、異常検
出手段5から異常検出結果を入力することによって決定
される。このようにして、異常検出結果が決定される
と、表中の記号○,△,×に応じて診断結果の評価が行
われる。例えば、異常の進行速度が「6ヶ月」であれ
ば、診断結果は「経年的ロータの曲がり(進行の遅い異
常)の可能性は大きい(○印)」となる。
出手段5から異常検出結果を入力することによって決定
される。このようにして、異常検出結果が決定される
と、表中の記号○,△,×に応じて診断結果の評価が行
われる。例えば、異常の進行速度が「6ヶ月」であれ
ば、診断結果は「経年的ロータの曲がり(進行の遅い異
常)の可能性は大きい(○印)」となる。
【0067】また、振幅増加率が「大」であれば、診断
結果は「回転部欠損(進行の速い異常)の可能性は大き
く(○印)、熱的ロータの曲がりなど(進行の遅い異
常)の可能性はほとんどない(×印)」となる。
結果は「回転部欠損(進行の速い異常)の可能性は大き
く(○印)、熱的ロータの曲がりなど(進行の遅い異
常)の可能性はほとんどない(×印)」となる。
【0068】なお、その他の記号として「△」はやや可
能性があり、「−」は不明を示している。このような方
法によって、進行の速い異常か、進行の遅い異常かが区
別されて、最も可能性の高いものが最終的な診断結果と
して求められる。この診断結果は図10の診断記憶部1
0に保存される。
能性があり、「−」は不明を示している。このような方
法によって、進行の速い異常か、進行の遅い異常かが区
別されて、最も可能性の高いものが最終的な診断結果と
して求められる。この診断結果は図10の診断記憶部1
0に保存される。
【0069】最後の処理として、表示処理手段11につ
いて図12に基づいて説明する。図12はマンマシンイ
ンターフェース12に表示する画面例であり、表示のた
めの処理を表示処理手段11で行う。
いて図12に基づいて説明する。図12はマンマシンイ
ンターフェース12に表示する画面例であり、表示のた
めの処理を表示処理手段11で行う。
【0070】まず、図12(A)に示すグラフは整定時
のデータ(回転同期成分の値)を時系列に表示したもの
で、3種類の記号で区別されている。記号「○」は診断
履歴記憶部10(図6)の正常データを示す。記号
「▲」は同じく診断履歴記憶部10の異常検出リセット
データを示す。記号「×1」、「×2」は診断履歴記憶
部10(図10)の異常時の値のデータを示す。
のデータ(回転同期成分の値)を時系列に表示したもの
で、3種類の記号で区別されている。記号「○」は診断
履歴記憶部10(図6)の正常データを示す。記号
「▲」は同じく診断履歴記憶部10の異常検出リセット
データを示す。記号「×1」、「×2」は診断履歴記憶
部10(図10)の異常時の値のデータを示す。
【0071】また、図12(B)に示す図は診断履歴記
憶部10から日時、異常の進行速度、診断結果が参照さ
れることにより作成され、診断履歴として使用する。ま
た、診断履歴はマンマシンインターフェース12からの
指示により、スクロールして表示することができる。こ
のような表示とすることにより、診断結果とデータの変
化との関係を容易に把握することができる。
憶部10から日時、異常の進行速度、診断結果が参照さ
れることにより作成され、診断履歴として使用する。ま
た、診断履歴はマンマシンインターフェース12からの
指示により、スクロールして表示することができる。こ
のような表示とすることにより、診断結果とデータの変
化との関係を容易に把握することができる。
【0072】このように本実施例によれば、従来の診断
装置ではリアルタイムで識別することが困難であった異
常、すなわち回転部欠損などの非常に進行の速い異常、
熱的ロータの曲がりなどの進行の緩やかな異常、経年的
ロータの非常に進行速度の遅い異常を識別することが可
能となる。
装置ではリアルタイムで識別することが困難であった異
常、すなわち回転部欠損などの非常に進行の速い異常、
熱的ロータの曲がりなどの進行の緩やかな異常、経年的
ロータの非常に進行速度の遅い異常を識別することが可
能となる。
【0073】また、異常の進行速度も合わせて把握する
ことができるため、運転員或いは保守員は直ちに運転操
作が必要か、または定期点検後に補修を行う必要がある
かなどの判断を行うことが容易になる。
ことができるため、運転員或いは保守員は直ちに運転操
作が必要か、または定期点検後に補修を行う必要がある
かなどの判断を行うことが容易になる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回転
機械の監視診断装置によれば、回転機械の振動データお
よび運転状態に関連するデータをリアルタイムで入力
し、周波数分析、変化率計算、基準値データとの差など
のデータ加工を行うデータ処理手段と、この加工データ
をリアルタイムで監視し、しきい値データと比較して異
常を検出する異常検出手段と、上記加工データが外部の
影響を受けずに整定した状態にあるか否かを判定するデ
ータ整定判定手段と、最新に整定したデータと過去に整
定したデータとを比較し異常の進行速度を算出する異常
進行速度判定手段と、上記異常検出手段の異常検出結果
および上記異常進行速度判定手段の異常進行速度に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段とを備えたことにより、進行の速
い異常と進行の遅い異常をリアルタイムで識別すること
が可能となる。
機械の監視診断装置によれば、回転機械の振動データお
よび運転状態に関連するデータをリアルタイムで入力
し、周波数分析、変化率計算、基準値データとの差など
のデータ加工を行うデータ処理手段と、この加工データ
をリアルタイムで監視し、しきい値データと比較して異
常を検出する異常検出手段と、上記加工データが外部の
影響を受けずに整定した状態にあるか否かを判定するデ
ータ整定判定手段と、最新に整定したデータと過去に整
定したデータとを比較し異常の進行速度を算出する異常
進行速度判定手段と、上記異常検出手段の異常検出結果
および上記異常進行速度判定手段の異常進行速度に基づ
いて進行の速い異常と進行の遅い異常とを区別して診断
する診断結果判定手段とを備えたことにより、進行の速
い異常と進行の遅い異常をリアルタイムで識別すること
が可能となる。
【0075】また、進行の遅い異常を検出した場合は、
異常進行速度判定手段において、異常の進行速度が算出
されることから、運転員或いは保守員は直ちに運転操作
が必要か、数時間以内に運転操作が必要か、または定期
点検後に補修を行う必要があるかなどの判断を行うこと
が容易になる。
異常進行速度判定手段において、異常の進行速度が算出
されることから、運転員或いは保守員は直ちに運転操作
が必要か、数時間以内に運転操作が必要か、または定期
点検後に補修を行う必要があるかなどの判断を行うこと
が容易になる。
【図1】本発明に係る回転機械の監視診断装置の一実施
例を示すブロック図。
例を示すブロック図。
【図2】図1の実施例を発電プラントに設置した例を示
す概略構成図。
す概略構成図。
【図3】異常検出手段のデータ処理例を示す説明図。
【図4】異常検出手段のデータ処理例を示すグラフ図。
【図5】異常検出手段の異常検出ロジックを示す説明
図。
図。
【図6】整定時履歴データ記憶部に保存されるデータ例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図7】異常進行速度判定手段で整定時の値を時系列に
表示した図。
表示した図。
【図8】異常進行速度判定手段の処理手順を示すフロー
チャート。
チャート。
【図9】図8における処理ステップS2の判定処理手順
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図10】診断履歴記憶部に保存されるデータ例を示す
説明図。
説明図。
【図11】診断結果判定手段で用いられる診断ロジック
の例を示す説明図。
の例を示す説明図。
【図12】(A),(B)は表示処理手段で作成される
画面の表示例を示す図。
画面の表示例を示す図。
【図13】従来の傾向管理の課題を示す説明図。
1 回転機械の監視診断装置 2 基準値データ記憶部 3 データ処理手段 4 しきい値データ記憶部 5 異常検出手段 6 データ整定判定手段 7 整定時履歴データ記憶部 8 異常進行速度判定手段 9 診断結果判定手段 10 診断履歴記憶部 11 表示処理手段 12 マンマシンインターフェース
Claims (2)
- 【請求項1】 回転機械の振動データおよび運転状態に
関連するデータをリアルタイムで入力し、周波数分析、
変化率計算、基準値データとの差などのデータ加工を行
うデータ処理手段と、この加工データをリアルタイムで
監視し、しきい値データと比較して異常を検出する異常
検出手段と、上記加工データが外部の影響を受けずに整
定した状態にあるか否かを判定するデータ整定判定手段
と、最新に整定したデータと過去に整定したデータとを
比較し異常の進行速度を算出する異常進行速度判定手段
と、上記異常検出手段の異常検出結果および上記異常進
行速度判定手段の異常進行速度に基づいて進行の速い異
常と進行の遅い異常とを区別して診断する診断結果判定
手段とを備えたことを特徴とする回転機械の監視診断装
置。 - 【請求項2】 回転機械の正常運転時のデータを基準値
データとして運転状態毎に保存しておく基準値データ記
憶部と、加工データが異常か否かを判定するための比較
値をしきい値データとして運転状態毎に保存しておくし
きい値データ記憶部と、整定した状態の加工データを長
期間保存する整定時履歴データ記憶部と、異常進行速度
判定手段の異常検出結果および診断結果判定手段の診断
結果を記憶する診断履歴記憶部と、診断結果、診断履
歴、および整定時履歴データを重ね合わせて表示する表
示処理手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
回転機械の監視診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10142393A JPH06307921A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 回転機械の監視診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10142393A JPH06307921A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 回転機械の監視診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06307921A true JPH06307921A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14300306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10142393A Pending JPH06307921A (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 回転機械の監視診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06307921A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-04-27 JP JP10142393A patent/JPH06307921A/ja active Pending
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