JPH06264722A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

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Publication number
JPH06264722A
JPH06264722A JP5052581A JP5258193A JPH06264722A JP H06264722 A JPH06264722 A JP H06264722A JP 5052581 A JP5052581 A JP 5052581A JP 5258193 A JP5258193 A JP 5258193A JP H06264722 A JPH06264722 A JP H06264722A
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JP
Japan
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filter
heater
filter unit
exhaust gas
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP5052581A
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English (en)
Inventor
Akiji Anahara
明司 穴原
Makoto Tsuzuki
誠 都築
Ryuta Kamiya
隆太 神谷
Hiroshi Matsuura
宏 松浦
Yoshiharu Yasui
義治 安居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP5052581A priority Critical patent/JPH06264722A/ja
Publication of JPH06264722A publication Critical patent/JPH06264722A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタユニットに堆積した堆積物を燃焼さ
せる際の消費電力が少なくし、電源にバッテリを使用し
た際にバッテリの寿命の短縮を抑制する。 【構成】 ハウジング3内に複数本のフィルタユニット
2が並列状態で配設されている。フィルタユニット2は
筒状フィルタ4と、その内表面に沿って非結合状態で配
設されたヒータ5とを備えている。筒状フィルタ4は耐
熱性繊維で構成されている。ヒータ5は複数のヒータユ
ニット5aから構成され、その発熱区域がフィルタユニ
ット2の長手方向に沿って複数に分割されている。各ヒ
ータユニット5aは互いに独立して通電可能となってい
る。被ろ過流体は筒状フィルタ4の内側から外側に向か
って流れ、不純物が筒状フィルタ4上に堆積する。フィ
ルタユニット2の再生時、ヒータユニット5aが順に通
電され、その発熱により堆積物が逐次燃焼される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルタ装置に係り、詳
しくは高温度のディーゼルエンジン排気ガスに含まれる
パティキュレート(カーボン微粒子とエンジンオイル、
未燃燃料の混合物)の捕集に好適で、捕集した堆積物を
燃焼除去することにより再生可能としたフィルタ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれ
るパティキュレートを除去するフィルタ装置として、従
来、種々のものが提案されている。フィルタ装置は使用
によりある程度以上パティキュレートが溜まると、堆積
したパティキュレートのため、排気管の背圧が上昇して
エンジンの出力が低下する。これを防ぐには、堆積した
パティキュレートを除去してろ過機能を再生する必要が
ある。パティキュレートの除去方法として、電気ヒータ
やバーナなどの熱源を設けて燃焼する方法、気流や振動
でパティキュレートをろ過面から剥離させた後、別の場
所に集積させる方法等が考案されている。
【0003】しかし、後者の方法は、パティキュレート
がろ過面から剥離し難かったり、飛散したパティキュレ
ートを集積させるのが難しい。又、前者の方法でも、熱
源としてバーナを用いる場合は、燃焼装置が複雑となる
上、着火ミスの発生や、炎のコントロールが難しく燃焼
効率が悪いなどの問題がある。従って、簡便な電気ヒー
タによる燃焼が最適な手法といえる。そして、特開平1
−182519号公報、特開平2−256812号公報
等には、堆積したパティキュレートの除去のための電気
ヒータをフィルタ装置に組み込んだ装置が提案されてい
る。
【0004】特開平1−182519号公報に記載され
た装置では、フィルタは筒状のハニカムフィルタであ
り、フィルタ再生時における排気ガスの流れの上流側に
位置するフィルタ端部に電気ヒータが設けられている。
そして、電気ヒータに通電するとフィルタに堆積したパ
ティキュレートが順次排気ガスの流れの下流側に向かっ
て類焼するようになっている。
【0005】又、特開平2−256812号公報に記載
された装置では、通気性支持材(多数の透孔が形成され
た金属製円筒)の外周面に、セラミック繊維ろ過材料と
電気加熱素子(ヒータ)とが交互に複数の層状に巻付け
られている。従って、通気性支持材の半径方向に種々の
大きさの空隙がセラミック繊維ろ過材料により形成さ
れ、ディーゼルエンジンの排ガスを通過させると、排ガ
ス中のパティキュレートがヒータに近接した状態で捕集
される。そして、ヒータに通電すると効率よくパティキ
ュレートが燃焼する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パティキュレートはカ
ーボンが主成分であり、これを燃焼するには600℃以
上の高温にする必要がある。フィルタ装置全体を一挙に
そのような高温度にすることは、周囲機器をも高温に加
熱し、熱膨張による損傷や場合によっては火災の危険も
伴うため、一部分ずつ燃焼させてこのような危険を避け
るべきである。特開平1−182519号公報に記載さ
れた装置では、ヒータは複数のセグメントに分割され、
フィルタ再生時には各セグメントが順に通電される。従
って、前記の不都合はない。しかし、この装置ではヒー
タはフィルタの第1端部にのみ設けられ、パティキュレ
ートはヒータ側で着火された後、類焼により第2端部側
まで燃焼して除去される構成のため、第2端部側まで確
実に燃焼させるのが難しい。
【0007】一方、特開平2−256812号公報に記
載された装置では、フィルタユニットが複数本平行に設
けられて1個のフィルタ装置が構成され、各フィルタユ
ニットのヒータに独立に通電可能となっている。そし
て、ヒータはフィルタユニット全体にわたって配設され
ているため、通電時にはパティキュレートが確実に燃焼
する。又、各フィルタユニットの通電時期をずらすこと
により、フィルタ装置全体が高温度となる前記不都合は
ない。
【0008】ヒータの電源として制約がない場合は特開
平2−256812号公報に記載された装置のように各
フィルタユニット毎に通電する構成でとくに支障はな
い。しかし、フィルタ装置を自動車の排ガスフィルタ装
置として使用する場合は問題がある。なぜならば、自動
車では電源が自動車に搭載されたバッテリに限定され、
フィルタ再生のために一時に多くの電流を取り出すに
は、大容量のバッテリを搭載する必要がある。しかし、
大容量のバッテリは重量が大きく、その分、燃費が悪く
なる。又、バッテリはその容量に応じて電流を取り出す
ことができるが、たとえ定格内であっても、一時に取り
出す電流値が大きい程バッテリ電極の損傷が多くなる。
従って、1個のフィルタユニットの全面に設けられたヒ
ータ全体に通電する構成では、一時に取り出す電流値が
大きくなりバッテリの寿命が短くなるとともに、大容量
のバッテリが必要となるという問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はフィルタユニットに堆積した堆
積物を燃焼させる際に、消費電力が少なく、フィルタ装
置全体の発熱温度を周辺機器に対して危険温度にまで高
めることがなく、電源としてバッテリを使用した場合に
は、バッテリの寿命を縮めることも少なく、長期にわた
って連続使用が可能となる実用上極めて優れたフィルタ
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明においては、並列に設けられた複数のフィルタ
ユニットを備えたフィルタ装置であって、各フィルタユ
ニットには電気発熱体がフィルタユニットのほぼ全面に
わたって配設され、各フィルタユニットに配設された電
気発熱体は少なくとも2以上の発熱区域に区分されると
ともに、各発熱区域が独立に通電可能に構成されてい
る。
【0011】前記フィルタユニットは筒状に形成され、
発熱区域はフィルタユニットの長手方向に沿って複数に
分割されているのが好ましい。
【0012】
【作用】本発明のフィルタ装置は、並列に設けられた各
フィルタユニットの一端が閉塞された状態でフィルタユ
ニットの内側から外側あるいは外側から内側に向かって
ろ過すべき流体が通過するようにして使用される。そし
て、流体がフィルタユニットを通過する間に流体中の不
純物が筒状フィルタに捕集される。フィルタ装置にある
程度以上堆積物が堆積した時点で、フィルタユニットの
堆積物が燃焼除去される。堆積物の燃焼除去時期になる
と複数のフィルタユニットの中の1個が選択され、該フ
ィルタユニットの電気発熱体が通電される。発熱体に通
電されると発熱体が発熱し、フィルタユニットに捕集さ
れた堆積物が燃焼する。電気発熱体は複数の発熱区域が
同時に加熱されるのではなく、まず一つの区域が加熱さ
れて、その区域と対応する堆積物が燃焼される。次にそ
の区域に隣接した区域の電気発熱体が加熱され、順次堆
積物が燃焼除去される。一つの電気発熱体が加熱すべき
区域の面積が少ないので、小電流でも堆積物が燃焼に必
要な高温度まで加熱される。又、既に燃焼された区域の
燃焼熱が次の区域の燃焼に利用され、使用電流値が小さ
くなる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明をディーゼルエンジンの排ガ
ス処理に使用するフィルタ装置に具体化した第1の実施
例を図1〜図5に従って説明する。図1及び図2に示す
ように、フィルタ装置1を構成するフィルタユニット2
は、円筒状に形成されたハウジング3内に複数本(この
実施例では6本)が並列状態で配設されている。
【0014】フィルタユニット2は筒状フィルタ4と、
筒状フィルタ4の内表面に沿って非結合状態で配設され
た電気発熱体としてのヒータ5とを備えている。図3及
び図4に示すように、筒状フィルタ4は耐熱性繊維から
なる円筒織物6a,6bの間に耐熱性短繊維で構成され
た不織布7が配置されたサンドイッチ状に構成されてい
る。筒状フィルタ4の第1端部及び第2端部には中空の
固定金具8,9が嵌合固着されている。両固定金具8,
9の内面には雌ねじ8a,9aが形成されている。第2
端部側の固定金具9には閉塞部材10が螺着されてい
る。そして、円筒織物6bの外側には多孔金属円筒から
なるカバー11がその両端において両固定金具8,9の
外周に嵌合固着されている。カバー11は開口率50%
のパンチングメタルで形成されている。
【0015】円筒織物6a,6bは本願出願人が先に提
案した三次元織物の製造方法(特開平2−221440
号公報)に準じて製造される。織物の密度は不織布から
脱落した耐熱性短繊維の通過を阻止する大きさとなって
いる。耐熱性繊維には炭化珪素繊維、アルミナ繊維、チ
ラノ繊維(宇部興産株式会社製:商品名)等のセラミッ
ク繊維が使用される。織物に使用される糸は多数本の耐
熱性繊維から構成されている。円筒織物は三次元織物と
する必要はなく、平組織の1層の織物でもよい。
【0016】ヒータ5には高温耐久性に優れたカンタル
線(Fe,Cr,Al合金でカンタルガデリウス社の商品
名)をリボン状に形成したものが使用されている。ヒー
タ5はその発熱区域がフィルタユニット2の長手方向に
沿って複数(この実施例では3個)に分割されている。
ヒータ5はヒータユニット5aから構成され、各ヒータ
ユニット5aは筒状フィルタ4の内径より若干小さな径
のスパイラル状に形成されるとともに、その長さが筒状
フィルタ4のほぼ1/3に形成されている。そして、各
ヒータユニット5aは閉塞部材10に片持ち状で固定さ
れた支持バー12に取付け固定されている。各ヒータユ
ニット5aの両端部は、支持バー12に形成された貫通
孔に挿通されるねじ13と、ねじ13に螺着されたナッ
ト14とにより電線15(一部図示)に接続された状態
で取付けられている。ねじ13は絶縁体16a,16b
を介して貫通孔12に挿通され、各ヒータユニット5a
は互いに独立して通電可能となっている。そして、各電
線15は閉塞部材10に設けられた導出部(図示せず)
からフィルタユニット2の外側に導出されるとともにハ
ウジング3の出口側からハウジング3の外側に引き出さ
れている。
【0017】図1及び図2に示すように、円筒状に形成
されたハウジング3の第1端部側の側壁3a中央には排
ガス導入管17が突設され、第2端部中央には排気管1
8が突設されている。図2に示すように、ハウジング3
の第1端部寄りには円板状の区画板19がハウジング3
の長手方向と直交する状態で固定配置されている。区画
板19によりハウジング3内が入口側空間20と、出口
側空間21とに区画されている。排ガス導入管17は入
口側空間20に連通している。
【0018】区画板19にはフィルタユニット2を取り
付ける取付け孔22が同一円周上に所定間隔で複数個
(この実施例では6個)形成されている。取付け孔22
には大径部と小径部とを備えた筒状の支持金具23の小
径部が挿通されている。支持金具23は小径部の先端に
螺合されるナット24を介して区画板19に締付け固定
されている。支持金具23の大径部外周には雄ねじが形
成され、各フィルタユニット2はその雄ねじに固定金具
8の雌ねじ8aが螺合されて、互いに平行に延びるよう
に区画板19の所定位置に固定されている。又、区画板
19には各フィルタユニット2の外側を囲む筒状の隔壁
25が突設されている。すなわち、入口側空間20に導
入された排ガスが各フィルタユニット2の内側に導入さ
れるとともに、各フィルタユニット2の外側に流出した
排ガスが他のフィルタユニット2に接触することなく、
出口へ導かれるようになっている。
【0019】ハウジング3の側壁3a外面には各支持金
具23と対向する位置にアクチュエータ26が取付けら
れている。アクチュエータ26は負圧を駆動源として作
動され、そのピストンロッド26aが入口側空間20内
に突出するように取付けられている。ピストンロッド2
6aの先端には支持金具23の開口部23aを開閉する
蓋27が固着されている。アクチュエータ26は負圧源
としてのバキュームポンプ28に管路29を介して接続
され、管路29の途中にバキュームスイッチングバルブ
30が設けられている。バキュームスイッチングバルブ
30はコントローラ31と電気的に接続され、コントロ
ーラ31からの指令により各アクチュエータ26に接続
された管路29をバキュームポンプ30に連通する状態
と、大気に連通する状態とに切替えるようになってい
る。アクチュエータ26は管路29がバキュームポンプ
30に連通する状態のとき、蓋27を開口部23aを塞
ぐ位置に配置するようになっている。
【0020】又、排ガス導入管17には導入される排ガ
スの圧力を検知する圧力センサ32と、排ガスの温度を
検知する温度センサ33とが取付けられている。圧力セ
ンサ32及び温度センサ33はコントローラ31に電気
的に接続されている。コントローラ31は圧力センサ3
2及び温度センサ33からの検知信号に基づいて、ヒー
タユニット5aへの通電時期を制御するようになってい
る。
【0021】又、各ヒータユニット5aはヒータリレー
34を介してバッテリ35に電気的に接続されている。
ヒータリレー34はコントローラ31により開閉制御さ
れ、各ヒータユニット5aにそれぞれ独立に通電可能と
なっている。
【0022】次に前記のように構成されたフィルタ装置
1の作用を説明する。フィルタ装置1はディーゼルエン
ジンの排気管の途中に連結されて使用される。排ガス導
入管17から入口側空間20内に導入された排ガスは、
支持金具23の開口部23aを通って各フィルタユニッ
ト2の内側に導かれ、筒状フィルタ4を内側から外側へ
向かって通過する。そして、筒状フィルタ4を通過する
間に排ガス中に含まれるパティキュレート等がろ過さ
れ、清浄になった排ガスが出口側空間21を経て排気管
18から排出される。
【0023】排ガス中のパティキュレートは慣性作用及
び拡散作用によって筒状フィルタ4に捕集される。慣性
作用はエアロゾルが繊維に衝突する際に生ずる渦流によ
る負圧によってエアロゾルが繊維に付着する作用であ
り、拡散作用はエアロゾルが繊維に衝突すると流速が小
さくなり、繊維の表面に堆積する作用である。筒状フィ
ルタ4には立体的に交錯した繊維に囲まれた多数の空隙
が存在し、排ガスが筒状フィルタ4を通過する間に、パ
ティキュレートが繊維に衝突して前記慣性作用及び拡散
作用により空隙に捕捉、蓄積され、長期間にわたりろ過
性能が持続される。
【0024】ディーゼルエンジンの排気ガス温度は20
0〜600℃と高く、通常のろ過素材では耐熱性が不足
する。しかし、筒状フィルタ4が1000℃以上もの耐
熱性を持ったセラミック繊維で形成されているため、排
ガスの温度に十分耐えられる。又、排ガス中には硫黄酸
化物による酸性成分が含まれるが、セラミック繊維は高
温度酸性雰囲気中でも十分耐えられる。
【0025】バキュームスイッチングバルブ30は常に
は各アクチュエータ26に接続された管路29を大気に
連通する状態に保持され、蓋27が各支持金具23の開
口部23aを開放する位置に配置されている。排ガス導
入管17内の圧力(背圧)は筒状フィルタ4に捕集され
たパティキュレート量の増加に伴って上昇する。又、排
気ガスの温度はエンジンの負荷状態により変化し、アイ
ドリング時のように低負荷の場合は200℃程度で、高
負荷の場合は600℃程度となる。コントローラ30は
両センサ32,33の検出信号により排ガス導入管17
内の圧力及び温度を検知し、フィルタユニット2の再生
を必要な時期を判断する。そして、再生時期になると、
1本のフィルタユニット2が選択されて当該フィルタユ
ニット2の再生、すなわちパティキュレートの燃焼除去
が行われる。
【0026】フィルタユニット2の再生時期は、背圧の
値を基準にして設定するのが一般的であるが、背圧はエ
ンジン回転数、エンジン負荷量などの要因によっても変
動するため、背圧だけで再生時期を設定するのは最善で
はない。エンジン負荷量が大きな場合は単位時間当たり
にフィルタユニット2に捕集されるパティキュレートの
量が多くなる。従って、高負荷状態で運転が継続されて
いるときには、低負荷状態で運転が継続されているとき
に比較して、背圧が低い状態でもフィルタユニット2の
再生を開始する必要がある。排ガス温度はエンジン負荷
量により異なるので、排ガス温度と背圧とを組み合わせ
ることにより、より適切な再生時期が設定される。
【0027】再生時期になると、コントローラ31から
バキュームスイッチングバルブ30に制御信号が出力さ
れ、先ず当該フィルタユニット2と対応するアクチュエ
ータ26へバキュームポンプ28から減圧空気が供給さ
れ、蓋27が支持金具23の開口部23aを塞ぐ位置に
配置される。次にヒータリレー34を介して当該フィル
タユニット2のヒータ5が通電発熱される。ヒータ5へ
の通電時には、当該ヒータ5を構成する3個のヒータユ
ニット5aが同時に通電されるのではなく、最初に支持
金具23に近いヒータユニット5aに通電される。そし
て、ヒータユニット5aの発熱により当該ヒータユニッ
ト5aと対応する区域のパティキュレートが燃焼温度ま
で加熱されて、燃焼される。筒状フィルタ4に堆積した
パティキュレートはヒータユニット5aの発熱によりヒ
ータユニット5aに近い筒状フィルタ4の内側に堆積し
たものがまず燃焼し、以下ヒータユニット5aの発熱及
びパティキュレートの燃焼熱により順次筒状フィルタ4
の外側へ向かって類焼する。
【0028】当該ヒータユニット5aと対応する箇所の
パティキュレートの燃焼に必要な所定時間経過後、次の
ヒータユニット5aへ通電が切り換えられる。このよう
にして、逐次隣接した区域に発熱域を移動させて1ユニ
ットの再生が行われる。そして、3個のヒータユニット
5aへの通電が完了した後、アクチュエータ26が作動
されて蓋27が開放位置に配置される。この再生操作に
より背圧は低下し、エンジンの出力が確保される。以
後、再び背圧が上昇してフィルタユニット2の再生が必
要になると、次のフィルタユニット2の再生が行われ
る。
【0029】蓋27が閉鎖位置に配置されると、それま
で6本であった排ガスの通路が5本に減少するため、背
圧は一時的に急上昇する。そして、ヒータ5に所定時間
(約5分程度)通電されて当該フィルタユニット2のパ
ティキュレートが燃焼された後、通電が停止されるとと
もにアクチュエータ26が作動されて蓋27が開放位置
に配置される。再生されたフィルタユニット2に排ガス
が再び流入する状態になると、排ガスの一部がパティキ
ュレートの堆積していないフィルタユニット2を通過す
るため背圧は急激に減少する。以下、背圧が所定圧力ま
で上昇すると圧力センサ32及び温度センサ33の検知
信号に基づいて、コントローラ31からの制御信号が出
力され、順次別のフィルタユニット2のパティキュレー
トが前記と同様にして燃焼される。この作業はエンジン
の運転が継続される限り続けられる。従って、背圧は図
5に示すようなパターンで変化し、一定値以下に制御さ
れる。フィルタユニット2の再生時、背圧が急激に上昇
するため、再生開始時の背圧は上昇後の背圧がエンジン
の運転に支障を与えない圧力となるように設定されてい
る。なお、図5はエンジンの運転条件を一定に保った場
合の背圧変化を示したものである。
【0030】フィルタユニット2の再生時、各ヒータユ
ニット5aが加熱すべき区域の面積が少ないので、ヒー
タユニット5aに供給される電流が小さくても当該区域
はパティキュレートの燃焼に必要な高温度まで加熱され
る。又、既に燃焼された区域の燃焼熱が次の区域の燃焼
に利用され、使用電流値が小さくなる。すなわち、フィ
ルタユニット2の再生時に、複数に分割された発熱区域
の各ヒータユニット5aに小さな電流が逐次供給され
て、パティキュレートの燃焼が段階的に確実に行われ
る。従って、フィルタ装置1全体の温度が周辺機器に対
して危険温度にまで達することがない。又、電源として
バッテリを使用した場合にバッテリの寿命を縮めること
も少なく、長期にわたって連続使用が可能となる。
【0031】排ガスを処理している状態では、フィルタ
面を通過する排ガスの流量は、排気量、回転数によって
も異なるが、例えば、排気量3×103 cc、エンジン回
転数1600rpmで0.1〜0.2m/sec 程度であ
る。ヒータ5の熱はこのガス流量で持ち去られるため、
電源として通常規格のバッテリを使用した場合は、筒状
フィルタ4の表面をパティキュレートを燃焼するのに必
要な600℃以上にまで昇温するのが難しい。
【0032】この実施例の構成では、ヒータ5への通電
時に当該フィルタユニット2への排ガスの導入が遮断さ
れた状態で行われるため、小さな電流で確実に筒状フィ
ルタ4の表面を600℃以上に昇温することができる。
【0033】蓋27による開口部23aの閉鎖状態は、
開口部23aからの排ガスの流入を完全に遮断するか、
微量であれば排ガスが流入してもよい。開口部23aか
らの排ガスの流入を完全に遮断した状態でも、燃焼は比
較的順調に行われる。燃焼に必要な酸素を特に供給しな
くても燃焼が進行するのは、排ガス中に含まれる未燃焼
酸素(通常、排ガス中には5〜16%前後の酸素が含ま
れていると言われている。)によるものと推定される。
しかし、筒状フィルタ4の内部の熱の移動を促進し、堆
積パティキュレートの類焼を助けるためには、微量の排
ガスが流入する状態の方が好ましい。
【0034】この実施例の装置では、ヒータ5が筒状フ
ィルタ4の内側に配設されているため、筒状フィルタ4
がヒータ5を覆う状態となる。従って、フィルタユニッ
ト2の再生時にヒータ5からの発熱がほとんど全てパテ
ィキュレート及び筒状フィルタ4に伝達される。しか
も、筒状フィルタ4が保温材の役割を果たすため、ヒー
タ5からの発熱量がすくなくてもパティキュレートが効
率良く燃焼し、消費電力削減効果がより向上する。
【0035】又、各フィルタユニット2の外側に筒状の
隔壁25が配設されているため、堆積パティキュレート
の燃焼時に、発生熱量の散逸を防止し、電力消費量の増
大が抑制される。従って、隔壁25は筒状フィルタ4の
外側にヒータ5が配設された構成のフィルタユニットに
おいては必須であり、ヒータ5が筒状フィルタ4の内側
に配設されている場合でも設けた方が好ましい。
【0036】又、この実施例ではヒータ5が筒状フィル
タ4と分離可能に構成されているため、ヒータ5あるい
は筒状フィルタ4の交換を必要とする際、交換を必要と
する一方のみを簡単に交換できる。
【0037】円筒織物6a,6bとして、アルテックス
(住友化学工業株式会社製のアルミナ繊維の商品名)繊
維、10μmφ×1000フィラメントを三次元円筒織
機で織りあげた円筒織物(目付け350g/m2 )を、
不織布7としてカオウール(イソライト工業株式会社の
製品名、目付け350g/m2 )を使用したフィルタユ
ニット2を装備したフィルタ装置1を製作した。このフ
ィルタ装置1を、排気量3×103 ccのディーゼルエン
ジンの排気管に接続し、エンジン回転数2200rp
m、50%負荷で運転し、連続的にパティキュレートの
捕集・再生を繰り返した。背圧が一定レベルに達する
と、一つのフィルタユニット2への排気ガスの導入を遮
断して、各ヒータユニット5a毎に800ワットの電力
を3つのヒータに逐次供給し、当該フィルタユニット2
を再生した。1ユニットの再生を終えた時点で蓋27を
開放し、排ガス処理を全フィルタユニット2で行い、背
圧が一定レベルに達すると次のフィルタユニット2の再
生を行う操作を繰り返した。
【0038】パティキュレートの捕集率を80%以上に
維持しながら、繰り返し200サイクル(フィルタユニ
ット2の再生回数として延べ1200回)の再生を行っ
た。これは走行距離換算で約12000kmに相当す
る。しかし、筒状フィルタ4に何らの異常も認められな
かった。又、背圧は150mmHg 以下と小さく、エンジ
ン出力への悪影響はほとんど観察されなかった。搭載バ
ッテリの定格は24V×50Aであるが、前記の試験で
は各ヒータユニット5aへの通電電流値は35Aと小さ
い上に、オールタネータによる発電電流の充電で充分補
給され、試験終了後に何らの異常も観察されなかった。
なお、パティキュレートの捕集率は、フィルタ装置1を
通過前の排ガス中のパティキュレート量と、フィルタ装
置1を通過後の排ガス中のパティキュレート量とを測定
して求めた。
【0039】(実施例2)次に第2の実施例を図6及び
図7に従って説明する。この実施例ではフィルタユニッ
ト2を構成する筒状フィルタ4に代えて平板状フィルタ
36が使用されている点と、ヒータ5の発熱区域がフィ
ルタユニット2の幅方向に複数に分割されている点とが
前記実施例と大きく異なっている。
【0040】フィルタユニット2は断面矩形状の偏平な
筒体に形成された支持体37に、2個の平板状フィルタ
36が平行に取付けられている。支持体37は平板状フ
ィルタ36より面積の広い一対の壁を有し、その壁面に
平板状フィルタ36と対応する開口部37aが形成され
ている。両平板状フィルタ36は開口部37a覆うよう
に支持体37に固定されている。支持体37の第2端部
には閉塞部材38が固定されている。そして、排ガスが
支持体37の第1端部側から両平板状フィルタ36間に
導入され、平板状フィルタ36を内側から外側へ通過す
るようになっている。
【0041】ヒータ5は平板状フィルタ36とほぼ同じ
長さの複数本のカンタル線の両端を電極39に固定した
ヒータユニット5aから構成されている。各ヒータユニ
ット5aは支持体37に各電極39が固定された状態
で、各平板状フィルタ36の内側にフィルタユニット2
の長手方向に延びる状態で平行に3個ずつ配置されてい
る。
【0042】そして、このように構成された複数のフィ
ルタユニット2がフィルタ装置1のハウジング3に設け
られた区画板19に嵌合固定される。このフィルタ装置
1においても、所定の再生時期になると、1個のフィル
タユニット2が選択されるとともに、ヒータユニット5
aに順に通電されてパティキュレートが燃焼される。従
って、前記実施例と同様に再生時の電力消費が少なくな
る。
【0043】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、円筒型フィルタに対しては図8に
示すようにヒータユニット5aとして一対の円環状の電
極39間に複数本の直線状のカンタル線を配設し、各ヒ
ータユニット5aを絶縁体からなる連結部材40で連結
した構成としてもよい。又、排ガスがフィルタユニット
2の外側から内側へ向かって通過する構成としてもよ
い。この場合、ヒータユニット5aはパティキュレート
堆積面に近く設けることが好ましい。ヒータユニット5
aを外側に配置した場合は、第1実施例のようにフィル
タユニット2毎に隔壁25を設けて、ヒータ5への通電
時に当該フィルタユニット2以外のフィルタユニット2
に流れる排ガスがヒータ5の熱を奪うのを抑制する必要
がある。又、筒状フィルタ4の径が小さい場合にはヒー
タ5を筒状フィルタ4の中心部に配置してもよい。
【0044】又、筒状フィルタ4は円筒織物6a,6b
と不織布7とのサンドイッチ構造に限らず、筒状のろ過
布であれば、環状織物、三次元円筒織物、組紐などの
他、一般の平面織物を筒形状に形成したもの、あるいは
それらを積層したもの、それらと不織布の組合せたもの
など、種々の構成を採用できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ィルタユニットに堆積した堆積物を燃焼させる際に、使
用電力が少なくなり、フィルタ装置全体の発熱温度を周
辺機器に対して危険温度にまで高めることがない。又、
電源としてバッテリを使用した場合にバッテリの寿命を
縮めることも少なく、長期にわたって連続使用が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のフィルタ装置
の一部省略部分断面図である。
【図2】フィルタ装置の構成図である。
【図3】フィルタユニットの断面図である。
【図4】フィルタユニットの一部破断正面図である。
【図5】排ガス処理及びフィルタユニットの再生を繰り
返した場合の背圧の変化を示すグラフである。
【図6】第2実施例のフィルタユニットの概略斜視図で
ある。
【図7】同じくフィルタ装置の部分断面図である。
【図8】変更例のヒータの概略斜視図である。
【符号の説明】
1…フィルタ装置、2…フィルタユニット、4…筒状フ
ィルタ、5…電気発熱体としてのヒータ、5a…ヒータ
ユニット、36…平板状フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 安居 義治 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に設けられた複数のフィルタユニッ
    トを備えたフィルタ装置であって、各フィルタユニット
    には電気発熱体がフィルタユニットのほぼ全面にわたっ
    て配設され、各フィルタユニットに配設された電気発熱
    体は少なくとも2以上の発熱区域に区分されるととも
    に、各発熱区域が独立に通電可能に構成されているフィ
    ルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタユニットは筒状に形成さ
    れ、発熱区域はフィルタユニットの長手方向に沿って複
    数に分割されているフィルタ装置。
JP5052581A 1993-03-12 1993-03-12 フィルタ装置 Pending JPH06264722A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998009059A1 (en) 1995-02-28 1998-03-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Particulate trap for a diesel engine
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