JPH062650U - トランス用コア - Google Patents

トランス用コア

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JPH062650U
JPH062650U JP4083792U JP4083792U JPH062650U JP H062650 U JPH062650 U JP H062650U JP 4083792 U JP4083792 U JP 4083792U JP 4083792 U JP4083792 U JP 4083792U JP H062650 U JPH062650 U JP H062650U
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信一郎 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 E形フェライトコアの製造時に中脚部の特定
部分を中心に成型圧力差が生ずるのを回避して割れの発
生を防止する。 【構成】 中脚部2の長さ方向の断面形状の輪郭を、直
線部分6と湾曲部7との組み合せから構成する場合、両
部6,7間の接合部分に丸み部8を設ける。コアの製造
時に応力はこの丸み部8によって分散されるので接合部
分を中心に成型圧力差は生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、中脚部とこの中脚部の両側に配置された一対の外脚部とを有するト ランス用コアに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば図5に示すように、第1のE形フェライトコア10と第2のE形フェラ イトコア20とによって組み立てられたトランス22が知られている。ここで一 方側の例えば第1のE形フェライトコア10は図6に示すように、中脚部12と この中脚部12の両側に配置された一対の外脚部13,14とを有しており、各 脚部12,13,14が互いに平行に配置されて各端部において基部15によっ て一体に保持された形状となっている。
【0003】 そして、中脚部12の周囲にコイル18をボビンを介して巻回した後、各脚部 12,13,14の他端部に第2のE形フェライトコア20を装着することによ り、図5のようなトランス22が組み立てられることになる。ここで各E形フェ ライトコア10,20は、予め粉末状の原料を用いて所定の形状に圧縮成型した 後、この成型体を焼成することで製造される。
【0004】 図7は図6のE形フェライトコア10のA−A線断面図を示しており、特にコ イル18を巻回すべき中脚部12の長さ方向Zと直交する断面形状は、図5にお けるコイル18をボビンを介して巻回する際のボビンの挿入作業を容易にするた めに、図8にその輪郭を示すように直線部16と湾曲部17との組み合せからな っている。ここで、図8でAで示す直線部16と湾曲部17との接合部分は、単 に両部が接合された形状になっている。
【0005】
【考案が解決しようする課題】
ところでトランス用コアとして用いられているE形フェライトコア10は、そ の中脚部12の断面形状の輪郭において直線部16と湾曲部17とが単に組み合 わされた接合部分が存在しているので、E型フェライトコアの製造時にその接合 部分に成型圧力差を生じて割れが生じ易いという問題がある。
【0006】 すなわち、E型フェライトコアを製造する際の原料圧縮成型時に、図9に示す ように、直線部16と湾曲部17との接合部分Aを中心に成型圧力差を生じよう になって割れ19が生じる。あるいは、この圧縮成型時に割れが生じない場合で あっても、この後の焼成時に成型圧力差による成型体の密度のバランスの偏りに 起因して同様な割れ19が発生するようになる。これらの割れの発生率の合計は 最悪の場合には90%にも達している。
【0007】 本考案は以上のような問題に対処してなされたもので、接合部分における成型 圧力差を回避して割れの発生を防止するようにしたトランス用コアを提供するこ とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、中脚部とこの中脚部の両側に配置された 一対の外脚部とを有し各脚部が互いに平行に配置されて各端部において基部によ って一体に保持され、前記中脚部の周囲にコイルが巻回されるトランス用コアで あって、前記中脚部の長さ方向と直交する断面形状の輪郭が直線部と湾曲部との 組み合せからなり、前記直線部と湾曲部との接合部分に丸み部を設けたことを特 徴とするものである。
【0009】
【作用】
中脚部の断面形状の輪郭を、直線部と湾曲部との接合部分に丸み部を設けるよ うにしたので、この丸み部の存在により製造時その接合部分を中心に成型圧力差 を生じるのを回避できる。従って接合部分における割れの発生を防止することが できる。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1及び図2は本考案のトランス用コアの実施例を示す斜視図及びA−A線断 面図である。本実施例トランス用コア1は、例えばフェライトコアからなる中脚 部2とこの中脚部2の両側に配置された一対の外脚部3,4とを有しており、各 脚部2,3,4が互いに平行に配置されて各端部2A,3A,4Aにおいて基部 5によって一体に保持された形状となっている。
【0012】 ここで特にコイルがボビンを介して巻回される中脚部2の長さ方向Zと直交す る断面形状の輪郭は、図3に拡大して示すように直線部6と湾曲部7との組み合 せからなり、両部6,7の接合部分に丸み部8が設けられている。この丸み部8 の曲率半径Rの値は例えば0.01乃至1mmの範囲に設定される。
【0013】 Rの値を0.01mm以下にすると、コア1の成型時割れが多く発生し易くな る。一方、Rの最大値は、この中脚部2にコイルを巻回するボビンの挿入のし易 さと、ボビンと丸み部8との間で生じるガタツキ等を考慮しつつ設定され、前記 1mmは一例である。すなわち、Rの最大値は、図4に示すように、中脚部2の 直線部6の角部9から厚み方向の外側に向かう延長線L上に中心Pを設けたとき 、この中心Pと角部9間の距離によって設定される。
【0014】 このような本実施例のトランス用コア1によれば、特にコイルを巻回する中脚 部2の長さ方向Zと直交する断面形状の輪郭を、直線部6と湾曲部7との接合部 分に丸み部8を設けた形状とするようにしたので、コア1を製造する際丸み部8 の存在により原料の圧縮成型時に生ずる圧力を分散することができる。従って接 合部分を中心に成型圧力差が生ずるのは回避されるので割れの発生を防止するこ とができる。
【0015】 また、このように成型時の圧力を分散できることに基き、成型体の密度バラン スの偏りが少なくなるので、成型後に行う焼成時においても割れの発生を防止す ることができる。
【0016】 表1は本実施例において中脚部2の丸み部8のRの値を種々変更した場合の成 型時の割れ発生率と焼成時の割れ発生率とを示すグラフである。なお、各Noに おいてサンプルは1,000個ずつ用意した。
【0017】
【表1】
【0018】 表1から明らかなように、本実施例によれば丸み部8のRの値を前記のように 例えば0.01乃至1mmの範囲に選ぶことにより、成型時の割れ発生率及び焼 成時の割れ発生率を各々10%以下に抑えることができ、両者を合計しても10 %以下となった。割れ発生率は前記値の範囲内でRの値を大きくするほど少なく なる傾向にある。そしてRの最大値は、前記したように設定される。
【0019】 実施例で示したコアの材料は特定の組成に限らず、通常コア材料として用いら れているものなら同様に用いることができる。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、コアを構成する中脚部の断面形状の輪郭を 直線部と湾曲部との接合部分に丸み部を設ける形状としたので、コア製造時に接 合部分を中心に成型圧力差が生ずるのを回避できるようになるため割れの発生を 防止することができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本考案のトランス用コアの実施例を示す斜視図
である。
【0023】
【図2】図1のA−A線断面図である。
【0024】
【図3】本実施例の主要部の拡大図である。
【0025】
【図4】本実施例において丸み部のRの最大値を設定す
るための説明図である。
【0026】
【図5】本実施例トランス用コアが適用されるトランス
の平面図である。
【0027】
【図6】従来のトランス用コアを示す斜視図である。
【0028】
【図7】図5のA−A線断面図である。
【0029】
【図8】図5の主要部の拡大図である。
【0030】
【図9】従来の欠点の説明図である。
【0031】
【符号の説明】
2 中脚部 3,4 外脚部 6 直線部 7 湾曲部 8 丸み部 9 角部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中脚部とこの中脚部の両側に配置された
    一対の外脚部とを有し各脚部が互いに平行に配置されて
    各端部において基部によって一体に保持され、前記中脚
    部の周囲にコイルが巻回されるトランス用コアであっ
    て、前記中脚部の長さ方向と直交する断面形状の輪郭が
    直線部と湾曲部との組み合せからなり、前記直線部と湾
    曲部との接合部分に丸み部を設けたことを特徴とするト
    ランス用コア。
  2. 【請求項2】 前記丸み部の曲率半径の最大値が、前記
    直線部の角部から厚み方向の外側に向かう延長線上に中
    心を設けたとき、この中心と角部間の距離によって設定
    される請求項1記載のトランス用コア。
  3. 【請求項3】 前記丸み部の曲率半径の値が0.01乃
    至1mmの範囲に設定される請求項1記載のトランス用
    コア。
JP1992040837U 1992-06-15 1992-06-15 トランス用コア Expired - Fee Related JP2578759Y2 (ja)

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JPH062650U true JPH062650U (ja) 1994-01-14
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037047U (ja) * 1973-07-30 1975-04-18
JPS602815U (ja) * 1983-06-20 1985-01-10 株式会社村田製作所 トランス
JPS6185113U (ja) * 1984-11-08 1986-06-04

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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