JPH0626532A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- JPH0626532A JPH0626532A JP4172322A JP17232292A JPH0626532A JP H0626532 A JPH0626532 A JP H0626532A JP 4172322 A JP4172322 A JP 4172322A JP 17232292 A JP17232292 A JP 17232292A JP H0626532 A JPH0626532 A JP H0626532A
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Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンプレッサの負荷トルクの変動によるアウ
タプレートとインナーハブとの共振を防止して車室内の
低騒音化を図るようにする。 【構成】 ロータ5と摩擦係合することにより回転動力
が伝達されるアーマチュア6と、コンプレッサのシャフ
ト2に固定されたインナーハブ7と、このアーマチュア
6にリベット19にて固定されたアウタプレート20の
フランジ部21とインナーハブ7のフランジ部22との
間に配されたゴムハブ8とを設けた電磁クラッチ1に、
アーマチュア6にリベット19にて固定された摩擦板9
をゴムハブ8に並列して配したことによって、コンプレ
ッサの負荷トルクの変動をゴムハブ8のせん断方向への
弾性変形により吸収するとともに、そのトルク変動をア
ウタプレート20とインナーハブ7との相対回転による
摩擦板9とインナーハブ7との摩擦係合により低減する
ようにした。
タプレートとインナーハブとの共振を防止して車室内の
低騒音化を図るようにする。 【構成】 ロータ5と摩擦係合することにより回転動力
が伝達されるアーマチュア6と、コンプレッサのシャフ
ト2に固定されたインナーハブ7と、このアーマチュア
6にリベット19にて固定されたアウタプレート20の
フランジ部21とインナーハブ7のフランジ部22との
間に配されたゴムハブ8とを設けた電磁クラッチ1に、
アーマチュア6にリベット19にて固定された摩擦板9
をゴムハブ8に並列して配したことによって、コンプレ
ッサの負荷トルクの変動をゴムハブ8のせん断方向への
弾性変形により吸収するとともに、そのトルク変動をア
ウタプレート20とインナーハブ7との相対回転による
摩擦板9とインナーハブ7との摩擦係合により低減する
ようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアーマチュアま
たはこのアーマチュアに固定されたアウタプレートとイ
ンナーハブとの間にゴムハブや板ばねを配した電磁クラ
ッチなどのように、駆動部材と従動部材との間に弾性部
材を配した動力伝達装置に関するものである。
たはこのアーマチュアに固定されたアウタプレートとイ
ンナーハブとの間にゴムハブや板ばねを配した電磁クラ
ッチなどのように、駆動部材と従動部材との間に弾性部
材を配した動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭58−1342
38号公報においては、例えばコンプレッサのシャフト
のトルク変動を低減してロータとインナーハブとの捩じ
れ共振によるコンプレッサのシャフトの破損を防止する
ことを目的とした電磁クラッチ(以下従来の技術と呼
ぶ)が提案されている。その従来の技術は、ロータに吸
着されるアーマチュアとコンプレッサのシャフトに固定
されるインナーハブとの間に、右側端面が板ばね等の弾
性部材および環状板を介してアーマチュアに固定され、
左側端面がインナーハブの外側端面に摩擦係合する摩擦
係合部材を配している。
38号公報においては、例えばコンプレッサのシャフト
のトルク変動を低減してロータとインナーハブとの捩じ
れ共振によるコンプレッサのシャフトの破損を防止する
ことを目的とした電磁クラッチ(以下従来の技術と呼
ぶ)が提案されている。その従来の技術は、ロータに吸
着されるアーマチュアとコンプレッサのシャフトに固定
されるインナーハブとの間に、右側端面が板ばね等の弾
性部材および環状板を介してアーマチュアに固定され、
左側端面がインナーハブの外側端面に摩擦係合する摩擦
係合部材を配している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、コンプレッサのシャフトの負荷トルクが変
動すると、ある程度のトルク変動を弾性部材や摩擦係合
部材により吸収するが、弾性部材と摩擦係合部材とを直
列に連結して回転動力の伝達を行っているため、コンプ
レッサのシャフトのトルク変動の低減効果が小さかっ
た。このため、コンプレッサのシャフトのトルク変動が
インナーハブや環状板に伝わり、環状板とインナーハブ
とが相対回転することにより共振が発生する。そして、
この共振が内燃機関、車体へと伝わっていき、最終的に
車室内に伝わることによって車室内の騒音が大きくなる
という課題があった。本発明は、従動部材側のトルク変
動を低減して騒音を低下させる動力伝達装置の提供を目
的とする。
においては、コンプレッサのシャフトの負荷トルクが変
動すると、ある程度のトルク変動を弾性部材や摩擦係合
部材により吸収するが、弾性部材と摩擦係合部材とを直
列に連結して回転動力の伝達を行っているため、コンプ
レッサのシャフトのトルク変動の低減効果が小さかっ
た。このため、コンプレッサのシャフトのトルク変動が
インナーハブや環状板に伝わり、環状板とインナーハブ
とが相対回転することにより共振が発生する。そして、
この共振が内燃機関、車体へと伝わっていき、最終的に
車室内に伝わることによって車室内の騒音が大きくなる
という課題があった。本発明は、従動部材側のトルク変
動を低減して騒音を低下させる動力伝達装置の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動され
る駆動部材と、一端部が前記駆動部材に連結され、弾性
変形可能な弾性部材と、この弾性部材の他端部に連結さ
れ、前記駆動部材より前記弾性部材を介して回転動力が
伝えられる従動部材と、前記駆動部材と前記従動部材の
うちの一方の部材に設けられ、且つ前記弾性部材に並列
して配され、それらのうちの他方の部材に接触する摩擦
部材とを備えた技術手段を採用した。
る駆動部材と、一端部が前記駆動部材に連結され、弾性
変形可能な弾性部材と、この弾性部材の他端部に連結さ
れ、前記駆動部材より前記弾性部材を介して回転動力が
伝えられる従動部材と、前記駆動部材と前記従動部材の
うちの一方の部材に設けられ、且つ前記弾性部材に並列
して配され、それらのうちの他方の部材に接触する摩擦
部材とを備えた技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、駆動部材より従動部材に弾性部材を
介して回転動力が伝達されているときに、従動部材の負
荷トルクが変動して弾性部材が回転方向(せん断方向、
捩じれ方向)に変形することによってある程度のトルク
変動が弾性部材により吸収される。さらに、弾性部材が
回転方向に変形することによって駆動部材と従動部材と
が相対回転するため、摩擦部材と駆動部材と従動部材の
うちの他方の部材とが相対的に摩擦係合する。したがっ
て、トルク変動による駆動部材と従動部材との相対回転
のエネルギーを、摩擦部材とそれらのうちの他方の部材
との摩擦による発熱のエネルギーに変換することによっ
て、弾性部材のみ、あるいは弾性部材と摩擦係合部材と
を直列に連結した従来の技術よりトルク変動の低減効果
が向上する。
介して回転動力が伝達されているときに、従動部材の負
荷トルクが変動して弾性部材が回転方向(せん断方向、
捩じれ方向)に変形することによってある程度のトルク
変動が弾性部材により吸収される。さらに、弾性部材が
回転方向に変形することによって駆動部材と従動部材と
が相対回転するため、摩擦部材と駆動部材と従動部材の
うちの他方の部材とが相対的に摩擦係合する。したがっ
て、トルク変動による駆動部材と従動部材との相対回転
のエネルギーを、摩擦部材とそれらのうちの他方の部材
との摩擦による発熱のエネルギーに変換することによっ
て、弾性部材のみ、あるいは弾性部材と摩擦係合部材と
を直列に連結した従来の技術よりトルク変動の低減効果
が向上する。
【0006】
【実施例】つぎに、本発明の動力伝達装置を図に示す実
施例に基づいて説明する。図1および図2は本発明の第
1実施例を示し、図1は車両用空気調和装置の電磁クラ
ッチを示した図である。電磁クラッチ1は、本発明の動
力伝達装置であって、エンジン(図示せず)と車両用空
気調和装置のコンプレッサー(図示せず)のシャフト2
との回転動力の伝達を断続するものである。なお、エン
ジンは、車両のエンジンルームに配されている。また、
コンプレッサーは、吸入した冷媒ガスを圧縮して高温高
圧の冷媒ガスを吐出するものである。この実施例の電磁
クラッチ1は、励磁コイル3、ステータハウジング4、
ロータ5、アーマチュア6、インナーハブ7、ゴムハブ
8および摩擦板9等から構成されている。
施例に基づいて説明する。図1および図2は本発明の第
1実施例を示し、図1は車両用空気調和装置の電磁クラ
ッチを示した図である。電磁クラッチ1は、本発明の動
力伝達装置であって、エンジン(図示せず)と車両用空
気調和装置のコンプレッサー(図示せず)のシャフト2
との回転動力の伝達を断続するものである。なお、エン
ジンは、車両のエンジンルームに配されている。また、
コンプレッサーは、吸入した冷媒ガスを圧縮して高温高
圧の冷媒ガスを吐出するものである。この実施例の電磁
クラッチ1は、励磁コイル3、ステータハウジング4、
ロータ5、アーマチュア6、インナーハブ7、ゴムハブ
8および摩擦板9等から構成されている。
【0007】励磁コイル3は、ステータハウジング4内
に円筒状に巻回されている。この励磁コイル3は、外部
電源(図示せず)に電気的に接続され、通電(オン)さ
れるとステータハウジング4、ロータ5およびアーマチ
ュア6に磁束を発生させることによってゴムハブ8の弾
性力に抗してロータ5にアーマチュア6を吸着させる。
ステータハウジング4は、例えば低炭素鋼(S10C)
等の磁性材料製で、略円筒状に形成されている。このス
テータハウジング4は、円環状の取付け用フランジ10
を介してコンプレッサのハウジング11に固定されてい
る。
に円筒状に巻回されている。この励磁コイル3は、外部
電源(図示せず)に電気的に接続され、通電(オン)さ
れるとステータハウジング4、ロータ5およびアーマチ
ュア6に磁束を発生させることによってゴムハブ8の弾
性力に抗してロータ5にアーマチュア6を吸着させる。
ステータハウジング4は、例えば低炭素鋼(S10C)
等の磁性材料製で、略円筒状に形成されている。このス
テータハウジング4は、円環状の取付け用フランジ10
を介してコンプレッサのハウジング11に固定されてい
る。
【0008】ロータ5は、例えば低炭素鋼(S10C)
等の磁性材料製で断面形状がコの字状に形成されてお
り、軸受12を介してコンプレッサのハウジング11の
外周側に回転自在に嵌め合わされている。このロータ5
の上部には、エンジンにベルト(図示せず)を介して連
結されるプーリ13が溶接等の手段により接合されてい
る。また、ロータ5のクラッチ板部14の右側端面に
は、アーマチュア6と摩擦係合する円環状の摩擦係合面
15が形成されている。そして、クラッチ板部14に
は、励磁コイル3により発生する磁束を迂回させるため
の複数の軸孔16が軸方向に貫通するように形成されて
いる。
等の磁性材料製で断面形状がコの字状に形成されてお
り、軸受12を介してコンプレッサのハウジング11の
外周側に回転自在に嵌め合わされている。このロータ5
の上部には、エンジンにベルト(図示せず)を介して連
結されるプーリ13が溶接等の手段により接合されてい
る。また、ロータ5のクラッチ板部14の右側端面に
は、アーマチュア6と摩擦係合する円環状の摩擦係合面
15が形成されている。そして、クラッチ板部14に
は、励磁コイル3により発生する磁束を迂回させるため
の複数の軸孔16が軸方向に貫通するように形成されて
いる。
【0009】アーマチュア6は、例えば低炭素鋼(S1
0C)等の磁性材料製で、ロータ5の摩擦係合面15と
の間に狭い間隙を隔てて対向して配された円環板状のク
ラッチ板である。また、アーマチュア6の左側端面に
は、ロータ5の摩擦係合面15と摩擦係合する摩擦係合
面17が形成されている。そして、アーマチュア6に
は、励磁コイル3により発生する磁束を迂回させるため
の複数の軸孔18が軸方向に貫通するように形成されて
いる。なお、この実施例のアーマチュア6は、右側端面
にリベット19により取り付けられたアウタプレート2
0および摩擦板9を有している。そのアウタプレート2
0は、本発明の駆動部材であって、その内周側端部に、
インナーハブ7と対向する筒状のフランジ部21をロー
タ5より遠ざかる側(図示右側)に突き出すように形成
している。
0C)等の磁性材料製で、ロータ5の摩擦係合面15と
の間に狭い間隙を隔てて対向して配された円環板状のク
ラッチ板である。また、アーマチュア6の左側端面に
は、ロータ5の摩擦係合面15と摩擦係合する摩擦係合
面17が形成されている。そして、アーマチュア6に
は、励磁コイル3により発生する磁束を迂回させるため
の複数の軸孔18が軸方向に貫通するように形成されて
いる。なお、この実施例のアーマチュア6は、右側端面
にリベット19により取り付けられたアウタプレート2
0および摩擦板9を有している。そのアウタプレート2
0は、本発明の駆動部材であって、その内周側端部に、
インナーハブ7と対向する筒状のフランジ部21をロー
タ5より遠ざかる側(図示右側)に突き出すように形成
している。
【0010】インナーハブ7は、本発明の従動部材であ
って、略円環板状に形成されており、コンプレッサのシ
ャフト2に回転動力を伝達する。このインナーハブ7の
外周側端部には、アウタプレート20のフランジ部21
の内周側においてそのフランジ部21と対向する筒状の
フランジ部21が図示右側に突き出すように形成されて
いる。ゴムハブ8は、本発明の弾性部材であって、耐振
性、耐熱性に優れ、ゴム硬度が大きいブチルゴムや天然
ゴム等が用いられ、コンプレッサのシャフト2の変動ト
ルクを吸収するものである。このゴムハブ8は、アウタ
プレート20のフランジ部21とインナーハブ7のフラ
ンジ部22との間に配され、それらのフランジ部21、
22の対向面に加硫接着等の手段により接合されてい
る。
って、略円環板状に形成されており、コンプレッサのシ
ャフト2に回転動力を伝達する。このインナーハブ7の
外周側端部には、アウタプレート20のフランジ部21
の内周側においてそのフランジ部21と対向する筒状の
フランジ部21が図示右側に突き出すように形成されて
いる。ゴムハブ8は、本発明の弾性部材であって、耐振
性、耐熱性に優れ、ゴム硬度が大きいブチルゴムや天然
ゴム等が用いられ、コンプレッサのシャフト2の変動ト
ルクを吸収するものである。このゴムハブ8は、アウタ
プレート20のフランジ部21とインナーハブ7のフラ
ンジ部22との間に配され、それらのフランジ部21、
22の対向面に加硫接着等の手段により接合されてい
る。
【0011】摩擦板9は、本発明の摩擦部材であって、
例えば鋼板またはステンレス鋼板製でプレス加工等の手
段により略円環板状に形成され、コンプレッサのシャフ
ト2の変動トルクを吸収するものである。この摩擦板9
には、一端部にアウタプレート20を介してアーマチュ
ア6の右側端面にリベット19により固定された円環板
部23、およびこの円環板部23の内周端よりアウタプ
レート20のフランジ部21の外周面に沿うように略直
交方向に延ばされた円筒状部24が形成されている。
例えば鋼板またはステンレス鋼板製でプレス加工等の手
段により略円環板状に形成され、コンプレッサのシャフ
ト2の変動トルクを吸収するものである。この摩擦板9
には、一端部にアウタプレート20を介してアーマチュ
ア6の右側端面にリベット19により固定された円環板
部23、およびこの円環板部23の内周端よりアウタプ
レート20のフランジ部21の外周面に沿うように略直
交方向に延ばされた円筒状部24が形成されている。
【0012】さらに、摩擦板9には、円筒状部24の右
側端よりゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の
右側側方に位置するように略直交方向に延ばされた円環
状の突出部25、およびこの突出部25の内周端より略
直交方向に延ばされた円筒状の摩擦係合部26が形成さ
れている。そして、摩擦係合部26の左側端は、弾性変
形が可能となるように、さらにインナーハブ7のフラン
ジ部22の内周面に、常時つまりアーマチュア6の回転
時および回転停止時共に摩擦係合するよう折り返されて
いる。
側端よりゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の
右側側方に位置するように略直交方向に延ばされた円環
状の突出部25、およびこの突出部25の内周端より略
直交方向に延ばされた円筒状の摩擦係合部26が形成さ
れている。そして、摩擦係合部26の左側端は、弾性変
形が可能となるように、さらにインナーハブ7のフラン
ジ部22の内周面に、常時つまりアーマチュア6の回転
時および回転停止時共に摩擦係合するよう折り返されて
いる。
【0013】ここで、図2は片振幅トルクとトルク変動
の周波数との関係を示したグラフで、トルク変動の周波
数はコンプレッサの回転数と1:1の関係にある。ま
た、実線は本発明の電磁クラッチ1の場合を示し、破線
は従来の技術の電磁クラッチの場合を示し、ΔTはコン
プレッサの加振片振幅トルクを表す。なお、摩擦板9の
摩擦係合部26とインナーハブ7のフランジ部22との
摩擦係合により生じる摩擦トルクは、コンプレッサの加
振片振幅トルク(ΔT)の50%〜100%の大きさに
なるように設定されている。すなわち、電磁クラッチ1
よりゴムハブ8を取り去った状態において、インナーハ
ブ7をアウタプレート20およびアーマチュア6に対し
て相対回転させる場合に生じる摩擦板9の摩擦係合部2
6とインナーハブ7のフランジ部22との間の摩擦トル
クが上述のコンプレッサの加振片振幅トルク(ΔT)の
50%〜100%の大きさになるように摩擦板9が設計
されている。
の周波数との関係を示したグラフで、トルク変動の周波
数はコンプレッサの回転数と1:1の関係にある。ま
た、実線は本発明の電磁クラッチ1の場合を示し、破線
は従来の技術の電磁クラッチの場合を示し、ΔTはコン
プレッサの加振片振幅トルクを表す。なお、摩擦板9の
摩擦係合部26とインナーハブ7のフランジ部22との
摩擦係合により生じる摩擦トルクは、コンプレッサの加
振片振幅トルク(ΔT)の50%〜100%の大きさに
なるように設定されている。すなわち、電磁クラッチ1
よりゴムハブ8を取り去った状態において、インナーハ
ブ7をアウタプレート20およびアーマチュア6に対し
て相対回転させる場合に生じる摩擦板9の摩擦係合部2
6とインナーハブ7のフランジ部22との間の摩擦トル
クが上述のコンプレッサの加振片振幅トルク(ΔT)の
50%〜100%の大きさになるように摩擦板9が設計
されている。
【0014】つぎに、この電磁クラッチ1の作用を図1
および図2に基づいて簡単に説明する。エンジンが起動
し、図示しないエアコンスイッチをオンすることによっ
て、励磁コイル3が通電されると、ステータハウジング
4、ロータ5およびアーマチュア6に磁束が発生し、ロ
ータ5に吸い付けられる力がアーマチュア6に加わる。
このため、ゴムハブ8が軸方向に弾性変形することによ
って、アーマチュア6がアウタプレート20および摩擦
板9とともにロータ5側に向けて軸方向に移動してアー
マチュア6の摩擦係合面17がロータ5の摩擦係合面1
5に強固に吸着される。
および図2に基づいて簡単に説明する。エンジンが起動
し、図示しないエアコンスイッチをオンすることによっ
て、励磁コイル3が通電されると、ステータハウジング
4、ロータ5およびアーマチュア6に磁束が発生し、ロ
ータ5に吸い付けられる力がアーマチュア6に加わる。
このため、ゴムハブ8が軸方向に弾性変形することによ
って、アーマチュア6がアウタプレート20および摩擦
板9とともにロータ5側に向けて軸方向に移動してアー
マチュア6の摩擦係合面17がロータ5の摩擦係合面1
5に強固に吸着される。
【0015】なお、ロータ5はエンジンによりベルトお
よびプーリ13を介して回転駆動されているため、エン
ジンの回転動力がロータ5を介してアーマチュア6に伝
達される。そして、アーマチュア6がロータ5の回転方
向と同一方向に回転を始めると、アーマチュア6に伝達
された回転動力がリベット19を介してアウタプレート
20に伝達される。このため、アウタプレート20から
ゴムハブ8およびインナーハブ7を介してシャフト2に
回転動力が伝達されることによりコンプレッサが冷媒の
圧縮を開始して車両用空気調和装置が起動することによ
って車室内が空調される。
よびプーリ13を介して回転駆動されているため、エン
ジンの回転動力がロータ5を介してアーマチュア6に伝
達される。そして、アーマチュア6がロータ5の回転方
向と同一方向に回転を始めると、アーマチュア6に伝達
された回転動力がリベット19を介してアウタプレート
20に伝達される。このため、アウタプレート20から
ゴムハブ8およびインナーハブ7を介してシャフト2に
回転動力が伝達されることによりコンプレッサが冷媒の
圧縮を開始して車両用空気調和装置が起動することによ
って車室内が空調される。
【0016】このとき、コンプレッサのシャフト2の負
荷トルクが冷媒の圧縮作用により変動すると、そのトル
ク変動がシャフト2よりインナーハブ7を介してゴムハ
ブ8に伝わる。このため、ゴムハブ8がアーマチュア6
の回転方向、すなわち、せん断方向に弾性変形すること
によってある程度のトルク変動が吸収される。ところ
が、そのゴムハブ8のせん断方向の弾性変形によりアウ
タプレート20のフランジ部21とインナーハブ7のフ
ランジ部22とが相対回転することによって、インナー
ハブ7に並列して配され、且つインナーハブ7に所定の
押圧力で押し付けられている摩擦板9の摩擦係合部26
がインナーハブ7のフランジ部22と相対的に滑ること
により、摩擦板9の摩擦係合部26とインナーハブ7の
フランジ部22とが摩擦係合する。
荷トルクが冷媒の圧縮作用により変動すると、そのトル
ク変動がシャフト2よりインナーハブ7を介してゴムハ
ブ8に伝わる。このため、ゴムハブ8がアーマチュア6
の回転方向、すなわち、せん断方向に弾性変形すること
によってある程度のトルク変動が吸収される。ところ
が、そのゴムハブ8のせん断方向の弾性変形によりアウ
タプレート20のフランジ部21とインナーハブ7のフ
ランジ部22とが相対回転することによって、インナー
ハブ7に並列して配され、且つインナーハブ7に所定の
押圧力で押し付けられている摩擦板9の摩擦係合部26
がインナーハブ7のフランジ部22と相対的に滑ること
により、摩擦板9の摩擦係合部26とインナーハブ7の
フランジ部22とが摩擦係合する。
【0017】すなわち、コンプレッサのトルク変動によ
るアウタプレート20とインナーハブ7との間の相対回
転運動のエネルギーを摩擦板9の摩擦係合部26とイン
ナーハブ7のフランジ部22との摩擦係合による発熱の
エネルギーに変換することによって、図2のグラフに実
線で示したように、ゴムハブのみや、弾性部材と摩擦係
合部材とを直列に配した従来の技術(図2のグラフに破
線で示す)と比較してさらに大きなトルク変動の低減効
果を簡単な摩擦板9の追加のみで達成することができ
る。したがって、ロータ5とインナーハブ7との共振の
発生を完全に防止できるので、共振による振動がエンジ
ンや車体に伝わらない。このため、車室内の騒音を低減
することができる。
るアウタプレート20とインナーハブ7との間の相対回
転運動のエネルギーを摩擦板9の摩擦係合部26とイン
ナーハブ7のフランジ部22との摩擦係合による発熱の
エネルギーに変換することによって、図2のグラフに実
線で示したように、ゴムハブのみや、弾性部材と摩擦係
合部材とを直列に配した従来の技術(図2のグラフに破
線で示す)と比較してさらに大きなトルク変動の低減効
果を簡単な摩擦板9の追加のみで達成することができ
る。したがって、ロータ5とインナーハブ7との共振の
発生を完全に防止できるので、共振による振動がエンジ
ンや車体に伝わらない。このため、車室内の騒音を低減
することができる。
【0018】図3は本発明の第2実施例を示し、車両用
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、インナーハブ7の左側端面に円環状の摩擦板
9を溶接等の手段により接合している。その摩擦板9
は、断面形状が略L字状に形成されており、インナーハ
ブ7に固定される円環板部27、および円環板部27の
外周端より略直交方向に折り曲げられた円筒状の摩擦係
合部28を備えている。この摩擦係合部28は、常時つ
まりアーマチュア6の回転時および回転停止時共にアー
マチュア6の内周面に摩擦係合するよう配されている。
なお、この実施例の場合には、アーマチュア6が本発明
の駆動部材を構成する。
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、インナーハブ7の左側端面に円環状の摩擦板
9を溶接等の手段により接合している。その摩擦板9
は、断面形状が略L字状に形成されており、インナーハ
ブ7に固定される円環板部27、および円環板部27の
外周端より略直交方向に折り曲げられた円筒状の摩擦係
合部28を備えている。この摩擦係合部28は、常時つ
まりアーマチュア6の回転時および回転停止時共にアー
マチュア6の内周面に摩擦係合するよう配されている。
なお、この実施例の場合には、アーマチュア6が本発明
の駆動部材を構成する。
【0019】図4は本発明の第3実施例を示し、車両用
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、アーマチュア6とインナーハブ7との間を弾
性部材としての板ばね29により連結している。その板
ばね29の外周側端部はリベット19によりアーマチュ
ア6の左側端面に固定され、内周側端部はリベット19
によりインナーハブ7の右側端面に固定されている。ま
た、プーリ13は、ロータ5の外周側部分に一体的に形
成されている。なお、この実施例の場合には、アーマチ
ュア6が本発明の駆動部材を構成する。
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、アーマチュア6とインナーハブ7との間を弾
性部材としての板ばね29により連結している。その板
ばね29の外周側端部はリベット19によりアーマチュ
ア6の左側端面に固定され、内周側端部はリベット19
によりインナーハブ7の右側端面に固定されている。ま
た、プーリ13は、ロータ5の外周側部分に一体的に形
成されている。なお、この実施例の場合には、アーマチ
ュア6が本発明の駆動部材を構成する。
【0020】また、インナーハブ7の左側端面に円環状
の摩擦板9を溶接等の手段により接合している。その摩
擦板9は、断面形状が略コの字状に形成されており、イ
ンナーハブ7に固定される円筒部31、この円筒部31
の左側端よりアーマチュア6側へ延ばされた円環板部3
2、および円環板部32の外周端より略直交方向に折り
曲げられた円筒状の摩擦係合部33より構成されてい
る。この摩擦係合部33は、常時つまりアーマチュア6
の回転時および回転停止時共にアーマチュア6の内周面
に摩擦係合するよう配されている。ここで、板ばね29
とリベット19との間に弾性変形可能なブッシュを介在
させても良い。
の摩擦板9を溶接等の手段により接合している。その摩
擦板9は、断面形状が略コの字状に形成されており、イ
ンナーハブ7に固定される円筒部31、この円筒部31
の左側端よりアーマチュア6側へ延ばされた円環板部3
2、および円環板部32の外周端より略直交方向に折り
曲げられた円筒状の摩擦係合部33より構成されてい
る。この摩擦係合部33は、常時つまりアーマチュア6
の回転時および回転停止時共にアーマチュア6の内周面
に摩擦係合するよう配されている。ここで、板ばね29
とリベット19との間に弾性変形可能なブッシュを介在
させても良い。
【0021】図5は本発明の第4実施例を示し、車両用
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、ホルダ41、Oリング42a、42bおよび
粘性流体43によって摩擦部材を構成している。ホルダ
41は、一端部にアウタプレート20を介してアーマチ
ュア6の左側端部にリベット19により固定された外側
円環板部44、およびこの外側円環板部44の内周端よ
りゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の左側側
方に位置するように形成された円環状の突出部45を形
成している。さらに、ホルダ41は、突出部45の内周
端よりインナーハブ7の円環板部46に沿って中心側に
延ばされた内側円環板部47、およびこの内側円環板部
47の内周端よりインナーハブ7の内周側に対向するよ
うに延ばされた円筒状部48を形成している。この円筒
状部48は、常時つまりアーマチュア6の回転時および
回転停止時共にOリング42bを介してインナーハブ7
の内周面に摩擦係合するよう配されている。
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、ホルダ41、Oリング42a、42bおよび
粘性流体43によって摩擦部材を構成している。ホルダ
41は、一端部にアウタプレート20を介してアーマチ
ュア6の左側端部にリベット19により固定された外側
円環板部44、およびこの外側円環板部44の内周端よ
りゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の左側側
方に位置するように形成された円環状の突出部45を形
成している。さらに、ホルダ41は、突出部45の内周
端よりインナーハブ7の円環板部46に沿って中心側に
延ばされた内側円環板部47、およびこの内側円環板部
47の内周端よりインナーハブ7の内周側に対向するよ
うに延ばされた円筒状部48を形成している。この円筒
状部48は、常時つまりアーマチュア6の回転時および
回転停止時共にOリング42bを介してインナーハブ7
の内周面に摩擦係合するよう配されている。
【0022】Oリング42aは、ホルダ41とインナー
ハブ7、ゴムハブ8およびアウタプレート20との間に
形成される空間より粘性流体43が漏洩しないようにホ
ルダ41の突出部45の外周とアウタプレート20のフ
ランジ部21の内周との間に装着されている。Oリング
42bは、ホルダ41とインナーハブ7、ゴムハブ8お
よびアウタプレート20との間に形成される空間より粘
性流体43が漏洩しないようにホルダ41の円筒状部4
8の外周とインナーハブ7のフランジ部22の内周との
間に装着されている。粘性流体43は、本発明の封入部
材であって、例えばシリコンオイル、グリース状の流
体、ゲル等よりなり、ホルダ41とインナーハブ7、ゴ
ムハブ8およびアウタプレート20との間に形成される
空間内にOリング42a、42bによって密封されてい
る。
ハブ7、ゴムハブ8およびアウタプレート20との間に
形成される空間より粘性流体43が漏洩しないようにホ
ルダ41の突出部45の外周とアウタプレート20のフ
ランジ部21の内周との間に装着されている。Oリング
42bは、ホルダ41とインナーハブ7、ゴムハブ8お
よびアウタプレート20との間に形成される空間より粘
性流体43が漏洩しないようにホルダ41の円筒状部4
8の外周とインナーハブ7のフランジ部22の内周との
間に装着されている。粘性流体43は、本発明の封入部
材であって、例えばシリコンオイル、グリース状の流
体、ゲル等よりなり、ホルダ41とインナーハブ7、ゴ
ムハブ8およびアウタプレート20との間に形成される
空間内にOリング42a、42bによって密封されてい
る。
【0023】この実施例では、コンプレッサのシャフト
2の負荷トルクが冷媒の圧縮作用により変動して、シャ
フト2よりインナーハブ7を介してゴムハブ8にトルク
変動が伝わると、ゴムハブ8がせん断方向に変形し、ア
ウタプレート20とインナーハブ7とが相対的にねじれ
振動を生じる。このため、密封された粘性流体43のせ
ん断力が減衰力として作用してトルク変動のエネルギー
が吸収されるので、車室内の騒音を防止することができ
る。
2の負荷トルクが冷媒の圧縮作用により変動して、シャ
フト2よりインナーハブ7を介してゴムハブ8にトルク
変動が伝わると、ゴムハブ8がせん断方向に変形し、ア
ウタプレート20とインナーハブ7とが相対的にねじれ
振動を生じる。このため、密封された粘性流体43のせ
ん断力が減衰力として作用してトルク変動のエネルギー
が吸収されるので、車室内の騒音を防止することができ
る。
【0024】図6は本発明の第5実施例を示し、車両用
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、ホルダ51、2つのOリング52a、52b
および磁性粉体53によって摩擦部材を構成している。
ホルダ51は、一端部にアウタプレート20を介してア
ーマチュア6の左側端部にリベット19により固定され
た円環板部54、およびこの円環板部54の内周端より
ゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の左側側方
に位置するように形成された円環状の突出部55を形成
している。なお、突出部55には、アウタプレート20
のフランジ部21に当接する外側筒部56、およびイン
ナーハブ7のフランジ部22に沿って延びる内側筒部5
7が形成されている。この内側筒部57は、常時つまり
アーマチュア6の回転時および回転停止時共にOリング
52a、52bを介してインナーハブ7のフランジ部2
2の内周面に摩擦係合するよう配されている。
空気調和装置の電磁クラッチを示した図である。この実
施例では、ホルダ51、2つのOリング52a、52b
および磁性粉体53によって摩擦部材を構成している。
ホルダ51は、一端部にアウタプレート20を介してア
ーマチュア6の左側端部にリベット19により固定され
た円環板部54、およびこの円環板部54の内周端より
ゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハブ8の左側側方
に位置するように形成された円環状の突出部55を形成
している。なお、突出部55には、アウタプレート20
のフランジ部21に当接する外側筒部56、およびイン
ナーハブ7のフランジ部22に沿って延びる内側筒部5
7が形成されている。この内側筒部57は、常時つまり
アーマチュア6の回転時および回転停止時共にOリング
52a、52bを介してインナーハブ7のフランジ部2
2の内周面に摩擦係合するよう配されている。
【0025】2つのOリング52a、52bとフランジ
部22と内側筒部57との間に形成される空間に磁性粉
体53が漏洩しないように封入されている。磁性粉体5
3は、本発明の封入部材であって、例えば鉄等の磁性材
料製粒子などよりなる。
部22と内側筒部57との間に形成される空間に磁性粉
体53が漏洩しないように封入されている。磁性粉体5
3は、本発明の封入部材であって、例えば鉄等の磁性材
料製粒子などよりなる。
【0026】この実施例では、励磁コイル3が通電され
ると、磁気回路の一部がロータ5→アーマチュア6→ホ
ルダ51→インナーハブ7→アーマチュア6→ロータ5
を通るように磁気回路を形成することによって、内側筒
部57とフランジ部22との間の空間で磁性粉体53を
吸引する。このため、磁性粉体53のせん断力が大きく
なる。そして、コンプレッサのシャフト2の負荷トルク
が冷媒の圧縮作用により変動して、シャフト2よりイン
ナーハブ7を介してゴムハブ8にトルク変動が伝わる
と、ゴムハブ8がせん断方向に変形し、アウタプレート
20とインナーハブ7とが相対的にねじれ振動を生じる
ため、磁化されてせん断力が大きくなった磁性粉体53
に大きな摩擦力が得られる。これによって、磁性粉体5
3にせん断力が作用してトルク変動のエネルギーが吸収
されるので、車室内の騒音を防止することができる。
ると、磁気回路の一部がロータ5→アーマチュア6→ホ
ルダ51→インナーハブ7→アーマチュア6→ロータ5
を通るように磁気回路を形成することによって、内側筒
部57とフランジ部22との間の空間で磁性粉体53を
吸引する。このため、磁性粉体53のせん断力が大きく
なる。そして、コンプレッサのシャフト2の負荷トルク
が冷媒の圧縮作用により変動して、シャフト2よりイン
ナーハブ7を介してゴムハブ8にトルク変動が伝わる
と、ゴムハブ8がせん断方向に変形し、アウタプレート
20とインナーハブ7とが相対的にねじれ振動を生じる
ため、磁化されてせん断力が大きくなった磁性粉体53
に大きな摩擦力が得られる。これによって、磁性粉体5
3にせん断力が作用してトルク変動のエネルギーが吸収
されるので、車室内の騒音を防止することができる。
【0027】図7および図8は本発明の第6実施例を示
し、車両用空気調和装置の電磁クラッチを示した図であ
る。この実施例では、インナーハブ7のフランジ部22
の内周側に摩擦材61が固定されている。摩擦材61
は、例えば金属粉等をフェノール系の樹脂により円筒状
に成形されて作られている。また、アーマチュア6の左
側端部には、アウタプレート20を介してリベット19
によりホルダ62が固定されている。このホルダ62の
内周側端部は、ゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハ
ブ8の左側側方に位置するように延ばされており、その
内周側端部にリベット63により板ばね64の一端部を
固定している。この板ばね64の他端部には、摩擦材6
1の内周面に対向するように鋳鉄、焼入鋼等で作られた
ブレーキシュー65がリベット66により固定されてい
る。このブレーキシュー65は、アーマチュア6の回転
時のみ、つまりロータ5とアーマチュア6との摩擦係合
時のみ摩擦材61に摩擦係合するよう配されている。
し、車両用空気調和装置の電磁クラッチを示した図であ
る。この実施例では、インナーハブ7のフランジ部22
の内周側に摩擦材61が固定されている。摩擦材61
は、例えば金属粉等をフェノール系の樹脂により円筒状
に成形されて作られている。また、アーマチュア6の左
側端部には、アウタプレート20を介してリベット19
によりホルダ62が固定されている。このホルダ62の
内周側端部は、ゴムハブ8を迂回するようにそのゴムハ
ブ8の左側側方に位置するように延ばされており、その
内周側端部にリベット63により板ばね64の一端部を
固定している。この板ばね64の他端部には、摩擦材6
1の内周面に対向するように鋳鉄、焼入鋼等で作られた
ブレーキシュー65がリベット66により固定されてい
る。このブレーキシュー65は、アーマチュア6の回転
時のみ、つまりロータ5とアーマチュア6との摩擦係合
時のみ摩擦材61に摩擦係合するよう配されている。
【0028】ブレーキシュー65は、ロータ5とアーマ
チュア6との係合時にアウタプレート20の回転に伴っ
て遠心力により径方向に変位して摩擦材61に摩擦接触
して摩擦ブレーキとして作用する。また、ブレーキシュ
ー65は、ロータ5とアーマチュア6との離間時、つま
りアウタプレート20の回転停止時には、摩擦材61と
所定間隙を隔てて配置される。
チュア6との係合時にアウタプレート20の回転に伴っ
て遠心力により径方向に変位して摩擦材61に摩擦接触
して摩擦ブレーキとして作用する。また、ブレーキシュ
ー65は、ロータ5とアーマチュア6との離間時、つま
りアウタプレート20の回転停止時には、摩擦材61と
所定間隙を隔てて配置される。
【0029】この実施例では、励磁コイル3が通電され
ることによって、アーマチュア6がロータ5に係合し、
エンジンの回転動力がロータ5→アーマチュア6→アウ
タプレート20→ゴムハブ8→インナーハブ7を介して
シャフト2に伝達されることによりコンプレッサが起動
する。このとき、アウタプレート20に板ばね64を介
して固定されたブレーキシュー65が回転することによ
って、遠心力により板ばね64の付勢力に打ち勝って径
方向に変位し、インナーハブ7のフランジ部22の内周
に固定された摩擦材61に押し付けられる。これによっ
て、コンプレッサのシャフト2の負荷トルクが冷媒の圧
縮作用により発生するトルク変動を、ゴムハブ8の弾性
変形とブレーキシュー65と摩擦材61との摩擦力で減
衰させる。このため、車室内へのトルク変動による振動
伝達を防止できるので、車室内の騒音を防止することが
できる。
ることによって、アーマチュア6がロータ5に係合し、
エンジンの回転動力がロータ5→アーマチュア6→アウ
タプレート20→ゴムハブ8→インナーハブ7を介して
シャフト2に伝達されることによりコンプレッサが起動
する。このとき、アウタプレート20に板ばね64を介
して固定されたブレーキシュー65が回転することによ
って、遠心力により板ばね64の付勢力に打ち勝って径
方向に変位し、インナーハブ7のフランジ部22の内周
に固定された摩擦材61に押し付けられる。これによっ
て、コンプレッサのシャフト2の負荷トルクが冷媒の圧
縮作用により発生するトルク変動を、ゴムハブ8の弾性
変形とブレーキシュー65と摩擦材61との摩擦力で減
衰させる。このため、車室内へのトルク変動による振動
伝達を防止できるので、車室内の騒音を防止することが
できる。
【0030】また、この実施例では、コンプレッサの起
動前はブレーキシュー65と摩擦材61とが離れてお
り、摩擦ブレーキとして作用させていないので、ゴムハ
ブ8の軸方向のばね特性に影響を与えることなく、せん
断方向へのばね特性を改善させる利点を備える。なお、
コンプレッサの作動中に励磁コイル3の通電を停止した
時には、トルク変動によってブレーキシュー65の摩擦
面がせん断方向に微小変位しており、動摩擦となる。こ
のため、ブレーキシュー65と摩擦材61とを設けた電
磁クラッチ1であっても、ゴムハブ8の軸方向のばね特
性に影響は小さく、アーマチュア6のロータ5からの解
放特性を悪化させることはない。
動前はブレーキシュー65と摩擦材61とが離れてお
り、摩擦ブレーキとして作用させていないので、ゴムハ
ブ8の軸方向のばね特性に影響を与えることなく、せん
断方向へのばね特性を改善させる利点を備える。なお、
コンプレッサの作動中に励磁コイル3の通電を停止した
時には、トルク変動によってブレーキシュー65の摩擦
面がせん断方向に微小変位しており、動摩擦となる。こ
のため、ブレーキシュー65と摩擦材61とを設けた電
磁クラッチ1であっても、ゴムハブ8の軸方向のばね特
性に影響は小さく、アーマチュア6のロータ5からの解
放特性を悪化させることはない。
【0031】〔変形例〕本実施例では、本発明を車両用
空気調和装置の電磁クラッチに用いたが、本発明を過給
機と内燃機関とを断続する電磁クラッチに用いても良
く、また電動モーター等の駆動源と回転機械とを断続す
る電磁クラッチに用いても良い。さらに、、駆動軸等の
駆動部材と従動軸等の従動部材との間に弾性部材を配し
たあらゆる動力伝達装置に用いても良い。本実施例で
は、摩擦板(摩擦部材)の一端部をインナーハブやアウ
タプレートに固定したが、摩擦部材の一端部をアーマチ
ュアに固定しても良く、また摩擦部材を駆動部材または
従動部材のうちの一方の部材に一体的に形成しても良
い。
空気調和装置の電磁クラッチに用いたが、本発明を過給
機と内燃機関とを断続する電磁クラッチに用いても良
く、また電動モーター等の駆動源と回転機械とを断続す
る電磁クラッチに用いても良い。さらに、、駆動軸等の
駆動部材と従動軸等の従動部材との間に弾性部材を配し
たあらゆる動力伝達装置に用いても良い。本実施例で
は、摩擦板(摩擦部材)の一端部をインナーハブやアウ
タプレートに固定したが、摩擦部材の一端部をアーマチ
ュアに固定しても良く、また摩擦部材を駆動部材または
従動部材のうちの一方の部材に一体的に形成しても良
い。
【0032】
【発明の効果】本発明は、弾性部材のみ、あるいは弾性
部材と摩擦係合部材とを直列に連結した従来の技術より
トルク変動の低減効果を向上することができるので、駆
動部材と従動部材との共振の発生を抑えることができ
る。このため、それらの共振による騒音の発生を抑える
ことができる。
部材と摩擦係合部材とを直列に連結した従来の技術より
トルク変動の低減効果を向上することができるので、駆
動部材と従動部材との共振の発生を抑えることができ
る。このため、それらの共振による騒音の発生を抑える
ことができる。
【図1】本発明の第1実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図2】片振幅トルクとトルク変動の周波数との関係を
示したグラフである。
示したグラフである。
【図3】本発明の第2実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図5】本発明の第4実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図6】本発明の第5実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図7】本発明の第6実施例に適用された車両用空気調
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
和装置の電磁クラッチを示した断面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
1 電磁クラッチ(動力伝達装置) 6 アーマチュア(駆動部材) 7 インナーハブ(従動部材) 8 ゴムハブ(弾性部材) 9 摩擦板(摩擦部材) 20 アウタプレート(駆動部材)
Claims (4)
- 【請求項1】 (a)回転駆動される駆動部材と、 (b)一端部が前記駆動部材に連結され、弾性変形可能
な弾性部材と、 (c)この弾性部材の他端部に連結され、前記駆動部材
より前記弾性部材を介して回転動力が伝えられる従動部
材と、 (d)前記駆動部材と前記従動部材のうちの一方の部材
に設けられ、且つ前記弾性部材に並列して配され、それ
らのうちの他方の部材に接触する摩擦部材とを備えた動
力伝達装置。 - 【請求項2】 前記摩擦部材は、前記一方の部材に固定
され、前記他方の部材の回転時および回転停止時ともに
前記他方の部材に接触する摩擦材であることを特徴とす
る請求項1に記載の動力伝達装置。 - 【請求項3】 前記摩擦部材は、前記一方の部材に固定
され、前記他方の部材の回転時および回転停止時ともに
前記他方の部材に接触するホルダと、 前記他方の部材と前記ホルダとで囲まれた空間内に封入
された粘性流体または磁性粉体等の封入部材とからなる
ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。 - 【請求項4】 前記摩擦部材は、前記一方の部材に固定
され、前記他方の部材の回転時のみ前記他方の部材に接
触する摩擦材であることを特徴とする請求項1に記載の
動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4172322A JPH0626532A (ja) | 1992-05-12 | 1992-06-30 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11894492 | 1992-05-12 | ||
| JP4-118944 | 1992-05-12 | ||
| JP4172322A JPH0626532A (ja) | 1992-05-12 | 1992-06-30 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626532A true JPH0626532A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=26456772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4172322A Pending JPH0626532A (ja) | 1992-05-12 | 1992-06-30 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626532A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6053834A (en) * | 1998-10-09 | 2000-04-25 | Chrysler Corporation | Double acting friction band for gear ratio control of planetary gear sets |
| JP2001221259A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-17 | Nok Vibracoustic Kk | カップリング |
| JP2006275229A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4172322A patent/JPH0626532A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6053834A (en) * | 1998-10-09 | 2000-04-25 | Chrysler Corporation | Double acting friction band for gear ratio control of planetary gear sets |
| JP2001221259A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-17 | Nok Vibracoustic Kk | カップリング |
| JP2006275229A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
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