JPH06268205A - 静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子 - Google Patents

静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子

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JPH06268205A
JPH06268205A JP7874093A JP7874093A JPH06268205A JP H06268205 A JPH06268205 A JP H06268205A JP 7874093 A JP7874093 A JP 7874093A JP 7874093 A JP7874093 A JP 7874093A JP H06268205 A JPH06268205 A JP H06268205A
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Naohiro Shimizu
尚博 清水
Kimihiro Muraoka
公裕 村岡
Naoshige Tamamushi
尚茂 玉蟲
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、静電誘導型素子のターンオ
フスイッチング性能において、蓄積時間、下降時間の短
縮並びにゲート電極よりの引き出し電荷量を従来に比べ
大幅に低減化し、ターンオフ性能の優れ、使い易い、静
電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子を
提供することにある。 【構成】 ターンオフ時のゲート引き抜き電荷量の一部
分をカソードもしくはソース電極からも容易に引き抜け
るように、主電極領域を相対的に不純物密度の高い領域
と相対的に不純物密度の低い領域から形成し、かつ相対
的に不純物密度の高い領域に挟まれた相対的に不純物密
度の低い領域の一部分に主電極領域と反対導電型の静電
誘導短絡領域を設定した主電極短絡構造を形成する構成
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力用半導体素子の分野
に関し、特に、静電誘導型素子のターンオフスイッチン
グ性能において、蓄積時間、立下り時間の短縮化並びに
ゲート電極よりの引き出し電荷量を従来に比べて大幅に
低減化し、ターンオフ性能が改善される、分布型主電極
構造を有する静電誘導型半導体素子において、更にター
ンオフ引き出し電荷量が低減化される静電誘導主電極短
絡構造を有する静電誘導型半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来静電誘導型半導体素子のスイッチン
グ性能を改善させるための構造的な工夫は各種提案され
ている。第1の従来例として埋込み構造を有する静電誘
導トランジスタや静電誘導サイリスタに対して、ゲート
−ソース間もしくはゲート−カソード間の入力容量を低
減化させるためと、ソース領域もしくはカソード領域か
らの電子注入効率を高めるための構造が、既に西澤,玉
蟲により特開平1−91474号公報に開示されてい
る。図22は上記第1の従来例の模式的断面構造図であ
る。図22において1はn- 高抵抗層であり、3はアノ
ード領域、4はゲート領域、5はチャネル領域、11は
カソード領域である。
【0003】第1の従来例は、埋め込みゲート間に形成
されるチャネルの上方にのみカソードまたはソースとな
る半導体領域を設けて、ゲート−カソード間またはゲー
ト−ソース間の容量を小さくすることによりチャネル電
流を低減することなくスイッチング速度を向上させたも
のである。
【0004】カソード領域またはソース領域となる高不
純物濃度の半導体領域を、埋め込みゲート間に形成され
るチャネル領域の上方にのみ配設したので、ゲートとカ
ソード領域またはソース領域間の接合容量は従来よりも
減少する。従って、ゲート抵抗と前記接合容量の積から
成る時定数は従来よりも小さくなり、ゲート−カソード
間電圧またはゲート−ソース間電圧がゲート電極から離
れたゲートに伝播する速度は従来よりも速くなる。この
結果、ターンオン時間、ターンオフ時間は減少し、高速
スイッチングが可能となる。
【0005】更に第2の従来例を図23に示す。図23
は川村、森川により発明され特開昭4−257266号
公報において開示された静電誘導サイリスタの断面構造
図である。図23において1はn- 高抵抗層、3はp+
アノード領域、4はゲート領域、6はn+ 短絡層、7a
はカソード電極、7bはゲート電極、7cはアノード電
極、11はn+ カソード領域、13はp+ 短絡層であ
る。図23に示した発明の目的は、カソード短絡構造を
用いたSIサイリスタのカソード面積利用率を向上する
ことによりターンオフ特性に優れ、かつ電流容量及び耐
電圧に優れたSIサイリスタを提供することにある。
【0006】n- 高抵抗層(n- ベース層)の一方の主
面にn+ カソード層とp+ 短絡層とを有する静電誘導サ
イリスタにおいて、前記n- ベース層内にp+ ゲート層
を複数に分割して主面と平行な方向に配列して埋め込
み、前記n+ カソード層は、前記p+ ゲート層間のチャ
ンネル領域に対向した位置に形成され、かつ前記p+
絡層は、前記分割されたp+ ゲート層の少なくともその
一部と対向する位置に形成されたことを特徴とする静電
誘導サイリスタとしての構成を有する。
【0007】即ち、SIサイリスタのp+ ゲート層4を
埋め込み構造として形成し、SIサイリスタのカソード
面においてp+ 短絡層13を上記ゲート層の上面に形成
し、他の領域をn+ カソード層11とした。従って、カ
ソード面の主電流通路となる領域がn+ カソード層11
となり、実効的な面積利用率を高くする構成となってい
る。
【0008】更に第3の従来例を図24に示す。図24
は村岡により発明され、特開昭60−152063号公
報において開示された静電誘導サイリスタの一例の断面
構造図である。図24において、1はn- 高抵抗層であ
り、1aは基盤、1bはエピタキシャル層である。3は
第2高濃度層(p+ アノード領域)、4はゲート領域、
7aはカソード電極、7bはゲート電極、7cはアノー
ド電極、11は第1高濃度層(n+ カソード領域)、1
2は支持電極、14及び14´は絶縁層である。上記発
明は、p+ 埋込みゲート領域4がカソード領域及びアノ
ード領域と対向する部分に形成される寄生バイポーラト
ランジスタの効果を低減化させ、寄生バイポーラトラン
ジスタによる再点弧の防止、ターンオフ直後のdv/d
t耐量の向上、高周波動作時のターンオン時のゲート損
失の改善を図ることを目的としている。
【0009】上記第3の従来例の発明の目的は上述した
如き従来の静電誘導サイリスタが有する寄生効果を除去
すると共に、製造歩留りを著しく向上させた新しい構造
の静電誘導サイリスタを提供することにある。
【0010】上記目的の達成を図るため、上記第3の従
来例の発明によれば、前述の第1高濃度層を、埋込ゲー
ト領域から半導体層の一側面を該一側面に垂直な方向に
みて、この埋込ゲート領域の真上の領域は第1高濃度層
の接合深さを浅く、これ以外のこの半導体層には第1高
濃度層の接合深さを深く設けている。
【0011】 ことができ、高周波動作時のターンオン時のゲート損失
を小さくできしかも製造歩留りを著しく向上させること
ができる。
【0012】上記第3の従来例の発明の実施に当っては
さらに前述の第2高濃度層を、埋込ゲート領域から半導
体層の他側面を該他側面に垂直な方向にみて、この埋込
ゲート領域の真下の領域は第2高濃度層の接合深さを浅
くこれ以外のこの半導体層には第2高濃度層の接合深さ
を深く設けてもよい。このように構成すれば、ターン
【0013】さらに上記第3の従来例の発明の実施に当
っては、上述した構成の静電誘導サイリスタの各々にお
いて、上述したゲート領域の真下の領域とアノード電極
との間に絶縁膜を設けてもよい。このように構成すれ
ば、上述した諸効果を一層高めることができる。
【0014】しかるに本発明者は第2の従来例と同様の
構造において、ターンオフ時においてp+ 埋込みゲート
領域4とp+ 短絡層13とが短絡し、余分な正孔がp+
短絡層13からn- 高抵抗層領域1に注入されるため、
ゲート電極7bからの引き抜き電荷量が増大されるとい
う現象を見出した。そのため、ターンオフ時間が増大す
るという逆の効果を見出した。
【0015】一方、第1の従来例については寄生容量の
低減化を主目的としておりカソード電極の配置について
は何ら言及されていないため、ターンオン時の正孔の流
れ、及びターンオフ時の正孔の流れについては未確定で
あり、後述する本発明における正孔の引き抜き量の低減
効果についても言及されていなかった。更に第3の従来
例においても同様に寄生バイポーラトランジスタ及び寄
生ダイオードの効果の低減化を主目的としており、ター
ンオン時、ターンオフ時の正孔の動きについては何ら言
及されていないため、ターンオフ時の正孔の引き抜き量
の低減効果も見出されていなかった。
【0016】更に本発明者は埋込みゲート構造を有する
静電誘導素子においてn+ カソード領域を形成した領域
直下の埋込み拡散層(p+ ゲート領域)は拡散が速く、
同じ熱処理時間でも広い領域まで拡散されるのに対し
て、n+ カソード領域を形成していない領域の直下の埋
込み拡散層(p+ ゲート領域)は相対的に拡散が遅く、
同じ熱処理時間でもあまり広い領域まで拡散されないと
いう実験結果を見出した。即ち図25は上記事情を説明
する模式的断面構造図であって、n+ カソード領域直下
のp+ 埋込み層は大きく広がっているのに対して、n+
カソード領域が形成されていない領域直下のp+ 埋込み
層は相対的に広がりも小さいという様子を模式的に示し
ている。図25から明らかな点は、ゲート−カソード間
の距離に埋込み層の部分によってばらつきが生ずるとい
うことである。これによって静電誘導サイリスタを構成
する各々のセグメント内においてもp+ ゲート領域とn
+ カソード間の耐圧にばらつきが生じやすいということ
も明らかである。特にn+ カソード領域直下のp+ ゲー
ト領域はn+ カソード領域の方向にも速く広がるため、
実質的なゲート−カソード間の距離が減少するため、ゲ
ート−カソード間の耐圧はこの部分で決定されるという
ことにもなる。従って、所定の耐圧を得るための条件設
定を正確に把握する必要があり、またセグメント内、セ
グメント間で耐圧ばらつきを抑える必要が生ずる。
【0017】上記従来例1〜3においても上述の拡散ば
らつきに伴なう耐圧のばらつきを抑制するためのカソー
ドレイアウト配置パターンについて何ら提案されていな
かった。その理由は従来カソード領域は主として一様に
形成されることが多く、本発明の如く分布型構造として
非一様,非均一に形成されていなかったためである。
【0018】図26はカソード領域が一様に均一に形成
された従来の埋込みゲート構造を有する静電誘導サイリ
スタの単位セグメント部分の長手方向及び横断方向の模
式的素子断面構造図及び上面図である。
【0019】図26により明らかな如く、カソード電極
7aはn+ カソード領域11の上部に、カソード領域1
1内に納まるように配置されており、nエピタキシャル
層10には接触してはいない。図27はこのような従来
構造を有するSIサイリスタの1200V−100Aに
おける典型的なスイッチング波形の例である。図27に
おいて、IT はアノード電流波形、VD はアノード電圧
波形、IGPはゲートピーク電流値、IRGはゲート電流波
形、VRGはゲート電圧波形を示す。
【0020】図27の波形において、オン期間t0 ,蓄
積期間t1 ,下降(フォール)期間t2 ,及びテイル期
間t3 に分けてそれぞれSIサイリスタの素子構造内に
おいて、正孔,及び電子がどのように動くかを模式的に
示した図を図28乃至図31に示す。即ち、図28はオ
ン期間t0 ,図29は蓄積期間t1 ,図30は下降(フ
ォール)期間t2 ,図31はテイル期間t3 に対応して
いる。図28乃至31において白丸(○)は正孔を模式
的に示し、黒丸(●)は電子を模式的に示している。
【0021】t0 期間中では、ゲートカソード間の順バ
イアスが印加され続けていなくても、電子はカソードか
らアノードに流れ、正孔はアノードからチャネルもしく
はゲートを介してカソードに流れている(図28)。ゲ
ート−カソード間に逆バイアスが印加されると、アノー
ドからの正孔電流はゲートに流入し、またゲート近傍の
チャネル部分及びゲート−カソード間のnエピタキシャ
ル層内に分布する正孔も逆バイアスに引っ張られてゲー
トに流入する。一方、電子はカソードからアノードに流
れ続けているが、チャネル内の電位障壁高さが逆ゲート
バイアスによって高められるにつれてその一部分はカソ
ード領域に再流入する。t1 期間中において、アノード
からゲートに流入する正孔電流をiha,その電荷量を
Qha,チャネル近傍及びゲート−カソード間のnエピ
タキシャル層からゲート流入する正孔電流をihb,そ
の電荷量をQhb、また上述の如く、カソード領域に再
流入する電子電流をie,その電荷量をQeとして図2
9中において表わしている。
【0022】ゲート引き抜き電荷量を評価すると、12
50V−300Aの遮断時において、
【0023】
【数1】Qha+Qhb+Qe=456.6(μC)
【0024】であった。この値は従来構造のSIサイリ
スタのL負荷時のスイッチング波形から求めた値であ
る。
【0025】ゲート−ゲート間に空乏層が広がり、チャ
ネル内に充分に高い電位障壁が形成されると、カソード
領域からの電子の注入は停止し、t2 期間、即ち、下降
期間に入る(図30)。
【0026】更に図31はテイル期間(t3 期間)に対
応しており、テイル電流が流れる様子を示している。
【0027】従来構造を有するSIサイリスタの問題点
は、上記Qha+Qhb+Qeの値が極めて大きい点で
ある。即ち、ゲートから引き抜くべき電荷量が極めて大
きいという点である。特に重要な点はQhbが大きい点
である。このようにゲート引き抜き電荷量が大きいこと
からゲート駆動回路が大きくなり、またサイリスタのス
イッチング速度の高速化のための障害ともなっていた。
また高温時のターンオフ損失の増大に伴ない、素子破壊
の原因にもなっていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、静電
誘導型半導体素子のターンオフスイッチング性能におい
て、蓄積時間、下降時間を短縮化し、並びにゲート電極
よりの引き出し電荷量を従来に比べ大幅に低減化し、タ
ーンオフ性能の優れ、使い易い、分布型主電極構造を有
する静電誘導型半導体素子において更にターンオフ引き
出し電荷量を低減化する静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子を提供することにある。
【0029】更に本発明の目的の1つはゲート−ソース
間もしくはゲート−カソード間の耐圧のばらつきを抑
え、一様化された、静電誘導主電極短絡構造を有する静
電誘導型半導体素子を提供することを目的とする。
【0030】更に本発明の目的の1つは上記ゲート−ソ
ース間もしくはゲート−カソード間の耐圧ばらつきの一
様化、均一化のためにソースもしくはカソードのレイア
ウトにおいて、拡散後の距離的不均一を極めて抑制した
静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子
を提供することにある。
【0031】更に具体的に本発明の目的の1つはターン
オフ時のゲート引き抜き電荷量の一部分をカソードもし
くはソース電極からも有効に引き抜ける静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子を提供すること
にある。
【0032】更に具体的に本発明の目的の1つはターン
オフ時のゲート引き抜き電荷量の一部分をカソードもし
くはソース電極からも容易に引き抜けるようにカソード
領域もしくはソース領域に分布構造を設けかつ静電誘導
短絡構造を設けたことを特徴とする静電誘導主電極短絡
構造を有する静電誘導型半導体素子を提供することにあ
る。
【0033】更に具体的に本発明の目的の1つはターン
オフ時のゲート引き抜き電荷量が有効に低減化されるこ
とによってゲート駆動回路が簡単化され使い勝手の良い
静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子
を提供することにある。
【0034】更に具体的に本発明の目的の1つはゲート
引き抜き電荷量の低減化により、高温時のゲート損失破
壊耐量の向上した静電誘導主電極短絡構造を有する静電
誘導型半導体素子を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電誘導型サ
イリスタもしくはトランジスタにおいて、カソードある
いはソース金属電極が半導体基板に接する面でカソード
拡散層あるいはソース拡散層の他にチャンネルの形成さ
れる基板面にも渡り接触形成される分布型主電極構造を
有する素子構造を有し、更に、カソード拡散層あるいは
ソース拡散層に囲まれた静電誘導カソード短絡もしくは
ソース短絡構造を有する。
【0036】静電誘導主電極(カソードもしくはソー
ス)短絡構造とは静電誘導効果による短絡構造をカソー
ド領域もしくはソース領域において実現したものをい
う。具体的には分布型主電極構造において相対的に不純
物密度の高い領域により囲まれた相対的に不純物密度の
低い領域内に主電極領域と反対導電型で制御領域と同一
導電型の短絡領域を形成する。上記主電極領域と短絡領
域は主電極によって短絡されている。前記短絡領域は相
対的に不純物密度の高い領域から相対的に不純物密度の
低い領域に広がる空乏層によって囲まれている。短絡領
域と制御領域間には静電誘導効果により高さが制御され
る電位障壁が存在する。従って、制御領域であるゲート
と短絡領域間を流れるキャリアは静電誘導効果による電
位障壁制御を受ける。このような短絡領域を設けること
によって少数キャリアを主電極にバイパスする効果を高
めることができる。
【0037】更にまた耐圧ばらつきを抑制するためにカ
ソード拡散層もしくはソース拡散層を分布配置させた分
布型主電極構造において、上記主電極短絡構造を有す
る。
【0038】ターンオフ時のゲート引き抜き電荷量の一
部分をカソード電極もしくはソース電極からも容易に引
き抜けるように、主電極領域を相対的に不純物密度の高
い領域と相対的に不純物密度の低い領域から形成し、か
つ相対的に不純物密度の低い領域の一部分に短絡領域を
設けてカソード電極もしくはソース電極と接触して電極
構造を形成している。上記相対的に不純物密度の低い領
域は、ゲート領域から引き抜くはずの少数キャリアのバ
イパス用の云わば導通チャネルとなり、上記短絡領域は
云わばドレインとなり、一部分の少数キャリアがカソー
ド電極もしくはソース電極からも引き抜きやすい効果を
更に高めた構成となっている。
【0039】分布型主電極構造とは、主電極領域の不純
物密度が一様、均一に形成されず、非一様に非均一に分
布形成された構造を云い、例えば相対的に不純物密度の
高い領域と相対的に不純物密度の低い領域が分布形成さ
れた構造を含む。或いはまたこれらの両領域は互いに同
一導電型であっても、或いは反対導電型であってもよ
い。カソード電極もしくはソース電極等の電極構造は、
両領域に少なくとも一部分において接触している。要は
少数キャリアの導通チャネルを主電極領域にも設定した
構造である。
【0040】これに対して、静電誘導主電極短絡構造と
は上記分布型主電極構造において更に主電極短絡構造を
設け、しかも短絡領域に流入するキャリアを静電誘導効
果による電位障壁制御により制御する構造であり、短絡
領域を設けることで更に少数キャリアの吸収効果を高め
た構造である。
【0041】従って、本発明の静電誘導主電極短絡構造
を有する静電誘導型半導体素子の構成は以下に示す通り
である。即ち、高抵抗層領域の第1の主表面に形成され
た第1の主電極領域と、前記高抵抗層領域の第1もしく
は第2の主表面に形成された第2の主電極領域と、前記
第1の主電極領域の近傍に形成された制御領域とを具備
し、前記制御領域は前記高抵抗層領域内にチャネル領域
を形成するとともに第1の主電極領域と第2の主電極領
域間を導通する主電流を該チャネル領域に形成された電
位障壁高さを制御することによって制御する静電誘導型
半導体素子において、第1の主電極領域は相対的に不純
物密度の高い領域と相対的に不純物密度の低い領域と相
対的に不純物密度の高い領域に挟まれた相対的に不純物
密度の低い領域内に形成された短絡領域とが互いに分布
された構造を具え、かつ第1の主電極領域に接触する電
極構造は上記不純物密度の高い領域のみならず不純物密
度の低い領域及び短絡領域にも部分的に接触し、前記短
絡領域は前記制御領域と同一導電型で前記相対的に不純
物密度の高い第1の主電極領域とは反対導電型を有し、
前記相対的に不純物密度の高い領域から前記相対的に不
純物密度の低い領域内に広がる空乏層によって前記制御
領域との間に電位障壁を有することを特徴とする静電誘
導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子として
の構成を有する。
【0042】或いはまた、前記第1の主電極領域の内、
相対的に不純物密度の高い領域と相対的に不純物密度の
低い領域とは、互いに同一導電型であり、かつ前記制御
領域とは反対導電型であることを特徴とする静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての構
成を有する。
【0043】或いはまた、前記第1の主電極領域の内、
前記相対的に不純物密度の低い領域は前記相対的に不純
物密度の高い領域とは反対導電型であり、かつ前記制御
領域とは同一導電型であることを特徴とする静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての構
成を有する。
【0044】或いはまた、前記第1の主電極領域に接触
する電極構造は、前記相対的に不純物密度の高い領域と
はオーム性接触を有し、前記相対的に不純物密度の低い
領域と接触する部分においては非オーム性接触もしくは
ショットキー接触を有することを特徴とする静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての構
成を有する。
【0045】或いはまた、前記第1の主電極領域に接触
する電極構造において、前記相対的に不純物密度の低い
領域と接触する部分の電極材料はAl,Mo,W,P
t,Ti,NiもしくはこれらとSiとの合金もしくは
シリサイド層からなることを特徴とする静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての構成を
有する。
【0046】或いはまた、前記第1の主電極領域の内、
前記相対的に不純物密度の高い領域は互いに分割された
分布構造を有することを特徴とする静電誘導主電極短絡
構造を有する静電誘導型半導体素子としての構成を有す
る。
【0047】或いはまた、前記制御領域は埋込み構造を
有することを特徴とする静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子としての構成を有する。
【0048】或いはまた、前記制御領域は切込み構造を
有することを特徴とする静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子としての構成を有する。
【0049】或いはまた、前記制御領域は平面型構造を
有することを特徴とする静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子としての構成を有する。
【0050】或いはまた、前記静電誘導型半導体素子は
静電誘導サイリスタであることを特徴とする静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての構
成を有する。
【0051】或いはまた、前記静電誘導型半導体素子は
静電誘導トランジスタであることを特徴とする静電誘導
主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子としての
構成を有する。
【0052】
【作用】静電誘導サイリスタを例として、従来構造と比
較しながら本発明による静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子の動作原理を説明する。
【0053】図16乃至図21は本発明の静電誘導主電
極(カソード)短絡構造を有する静電誘導サイリスタの
動作原理を説明するための図であって、図16は後述す
る図2に図示する実施例2と同様の構造例であるが、カ
ソード電極7aが一部n型領域10にも接触している例
である。静電誘導カソード短絡と分布型カソード構造を
組み合わせた形状となっている。図17乃至図20はそ
れぞれオン期間(t0期間)、蓄積期間(t1 期間)、
下降期間(t2 期間)、テイル期間(t3 期間)におけ
るキャリアの動きを説明する図である。また図21はカ
ソード近傍における構造と対応するポテンシャル分布の
模式図であって正孔がカソード電極に抜けやすい構造で
あることを示している。但し、図21は模式図であり、
図16とは対応していない。
【0054】本発明の動作原理を説明する図17乃至図
20は従来構造の動作原理を説明した図28乃至図31
にそれぞれ対応している。
【0055】従来構造と比較すると分布型カソード構造
と静電誘導短絡の効果により、本発明の方が高速化さ
れ、またターンオフ時ゲートピーク電流値IGPも低減化
され、かつターンオフ時ゲート引き抜き電荷量も小さ
い。
【0056】図17と図28を比較すると、オン期間
(t0 期間)におけるキャリアの動きはあまり差がない
ことがわかる。本発明においてはカソード電極がnエピ
タキシャル層及びp+ カソード短絡領域15にも接触し
ているため、オン状態における正孔電流はn+ カソード
領域のみならず、相対的に不純物密度の低いnエピタキ
シャル層及びp+ カソード短絡領域15を介してカソー
ド電極に流入する。むしろオン状態では正孔電流はこの
相対的に不純物密度の低いnエピタキシャル層及びp+
カソード短絡領域の部分を介してカソード電極に流れや
すい。
【0057】本発明の動作上、特徴的な点は図18の蓄
積期間(t1 期間)のキャリアの動きに現われている。
ゲート−カソード間に逆バイアスが印加されると、ゲー
トのポテンシャル(電位)が上昇し、チャネルの電位障
壁高さが上昇する。これに伴ない、ゲートから正孔が引
き抜かれるが、その成分は主としてアノードからの正孔
電流ihaによるQhaのみとなる。ゲート領域近傍及
びゲート−カソード間のnエピタキシャル層(10)内
に分布された正孔による正孔電流ihbの成分によるQ
hbの内、一部分はゲート領域から引き抜かれるが、主
としてihbはp+ カソード短絡領域15及びn型領域
10を介してカソード電極に流入することから、ゲート
引き抜き電荷とはならない。これは後述する正孔に対す
るポテンシャル分布から明らかなようにカソード近傍の
正孔はnエピタキシャル層に対して形成された短絡領域
からカソード電極に抜けやすいからである。尚、ie成
分については従来例と同様である。
【0058】従って、従来構造では図29に示す如く、
ゲート引き抜き電流はiha+ihb+ieであり、ゲ
ート引き抜き電荷量はQha+Qhb+Qeであったの
に対して、本願発明では、それぞれiha−ihb+i
e,Qha−Qhb+Qeとなる。p+ 短絡領域15を
設定しない単なる分布型主電極構造と比較してもゲート
引き抜き電荷量は低減化される。
【0059】本発明の静電誘導主電極短絡構造の導入に
よって、ターンオフ時ゲート引き抜き電荷量は従来例に
比較して相当程度低減化されている。
【0060】図19及び図20に示した下降期間(t2
期間)及びテイル期間(t3 期間)の動作は従来構造と
同様である。
【0061】図21は本願発明の静電誘導カソード短絡
構造を有するSIサイリスタのカソード近傍の構造と対
応するポテンシャル分布を模式的に示した図である。A
−A´線及びB−B´線に沿って、それぞれ破線及び実
線にてポテンシャル分布を示している。p+ カソード短
絡領域15の前面には正孔に対する電位障壁高さが最も
高いイントリンシックカソード点K* が存在し、ゲート
−ゲート間のチャネル領域にはイントリンシックゲート
点G* が存在して、それぞれ正孔及び電子の流れを制御
している。ポテンシャル分布より明らかなように正孔は
カソード電極とnエピタキシャル層界面及びカソード短
絡領域に蓄積されやすいことから、ターンオフ時のih
b成分は主としてカソード電極に流入しやすい。このた
めQhb成分がターンオフ時ゲート引き抜き電荷から低
減化される。
【0062】
【実施例1】図1は本発明の第1の実施例としての静電
誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の模
式的断面構造図及び上面図である。図1は単位セグメン
ト部分を表わしている。p+ 領域3はアノード領域であ
るため、図1の構造は静電誘導サイリスタに対応してい
る。もしも領域3がn+ 領域となれば静電誘導トランジ
スタとなる。以下サイリスタを例に説明する。図1にお
いて、1はn- 高抵抗層、4はp+ 埋込みゲート領域、
5はチャネル領域、7a、7b、7cはそれぞれカソー
ド電極、ゲート電極、アノード電極である。10はn型
領域であって、エピタキシャル成長等にて形成される。
11はn+ カソード領域であり、15はカソード短絡領
域である。本実施例1の構造的特徴は、カソード電極7
aがn+カソード領域11のみならずn型領域10及び
カソード短絡領域15に対しても接触していることであ
る。n+ カソード領域11とカソード短絡領域15はカ
ソード電極7aによって短絡されている。カソード電極
の材料としてはAl,Al−Si,Mo,W,Pt,T
i,Niもしくはこれらの合金層或いはシリサイド層で
ある。カソード電極7aはn+ カソード領域11及びカソ
ード短絡領域15に対してはオーム性接触となっている
が、n領域10に対してはオーム性接触、非オーム性接
触、或いはショットキー接触となっている。n型領域1
0内に分布する正孔がn型領域10とカソード電極11
との接触界面及びカソード短絡領域に蓄積されやすいよ
うに、n+ (11)とn(10)に不純物密度差が設定
され更に、またp+ 領域(カソード短絡領域)15に吸
収されやすい構造となっている。上面図から明らかなよ
うに、n+ カソード領域11はストライプ状に形成され
ているが、周辺部分が相対的に不純物密度の低いn型領
域10となっており、n+(11)n(10)の分布カ
ソード領域に対して、カソード電極7aが両者に接触し
て、分布カソード電極構造を形成し、更にまたカソード
電極7aはカソード短絡領域15とn+ カソード領域
(11)を短絡している。
【0063】上記n型領域10は、正孔が蓄積されやすい
領域であればよく、p+ ゲート領域4よりは相対的に不
純物密度が低いp- 領域として形成されていてもよい。
この場合にはカソード電極7aとの接触はショットキー
接触となることが望ましい。
【0064】またp+ カソード短絡領域15とゲート領
域4間の空乏化された領域には静電誘導効果によって高
さが制御される電位障壁が形成されてゲート領域4とカ
ソード短絡領域15との導通キャリア(正孔)の流れが
制御されている。
【0065】即ち、カソード短絡領域15はn+ カソー
ド領域11と短絡されるとともに、n+ カソード領域1
1で挟まれたn型領域10には、n+ (11)n(1
0)接合による拡散電位によって空乏層が広がる。この
空乏層が互いにつながって、カソード短絡領域15の前
面には正孔に対する電位障壁が形成されている。この電
位障壁高さが最も高いイントリンシックカソードK*
位置は図1中に模式的に示されている。図21に図示し
た正孔に対するポテンシャル分布からも明らかなように
* よりも表面側に分布した正孔は効率よくカソード短
絡領域15に吸収される。このようなカソード短絡領域
15を積極的に導入することによって、カソード電極7
aに吸収する正孔の云わばドレイン領域を形成したこと
に相当する。単なるショットキー接合を介して正孔をカ
ソード電極7aに吸収する構造に比べて、p+ 領域(1
5)n(10)接合の拡散電位によって正孔の吸収効果
が高い構造である。
【0066】図1ではカソード電極7aはn型領域10
にも接触した構造を有するが、必ずしもn型領域10に
接触している必要はないことはもちろんである。即ち、
+(11)p+ (15)のみに接触する構成となって
いてもよい。
【0067】
【実施例2】図2は本発明の第2の実施例としての静電
誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単
位セグメント部分の模式的断面構造図及び上面図であ
る。図2は埋込みゲート型SIサイリスタに対応してい
る。図2の構造的特徴はn+ カソード領域11でn型領
域10を挟み、更に挟まれたn型領域10内にカソード
短絡領域を設定し、カソード電極7aとはこのn+ 領域
11で挟まれたn型領域10及びカソード短絡領域15
において接触している点である。
【0068】このような分布型主電極(カソード)構造
においてカソード短絡構造を導入することによって、相
対的に不純物密度の低いn型領域10内に蓄積される正孔
を効率良くカソード短絡領域15からカソード電極7a
に吸収することができる。上面図より明らかな如く、n
+ カソード領域11は2本のストライプ状に形成されこ
のストライプに挟まれたn型領域内にカソード短絡領域
が形成され、カソード電極7aはn+ (11)n(1
0)n+ (11)領域及びn+ (11)p+ (15)n
+ (11)領域に横断的に接触している。カソード電極
7aはn+ カソード領域(11)及びカソード短絡領域
(15)とはオーム性接触、n型領域とはオーム性接触
もしくは非オーム性接触、或いは、ショットキー接触と
なっている。またn型領域10はp+ ゲート領域4に比
べて相対的に不純物密度の低いp-領域もしくは、p領
域として形成されていてもよい。
【0069】
【実施例3,4】図3及び図4は本発明の第3及び第4
の実施例としての静電誘導主電極短絡構造を有する静電
誘導型半導体素子の単位セグメント部分の模式的断面構
造図及び上面図である。
【0070】図3及び図4の構造的特徴は、n+ カソー
ド領域11の配置パターン及びn+カソード領域11で
挟まれたp+ カソード短絡領域15の配置パターンにあ
る。即ち、従来例の問題点として説明したようにn+
ソード領域11の拡散された領域直下のp+ 埋込みゲー
ト領域4が大きく拡がり、拡散深さにばらつきを生じ、
ゲート−カソード間の耐圧分布にばらつきを生ずるとい
う問題点を解決するために、n+ カソード領域11を小
領域に分割してセグメント内に配置し、かつn+ カソー
ド領域11に挟まれた形状にp+ カソード短絡領域15
を形成した点である。n+ カソード領域11はチャネル領
域5に対応する領域上に分割されて配置されるため単位
セグメント内でのゲート−カソード間の拡散ばらつきは
緩和され、耐圧分布も一様となる。
【0071】実施例3ではストライプ状のカソード領域
と組み合わされている例であり、カソード電極7aはこ
のようなn+ カソード領域11とn型領域10からなる
分布カソード領域とp+ カソード短絡領域15に上面図
に示す如く接触している。
【0072】図4の実施例4ではn+ カソード領域11
は小領域に分割されたままであり、ストライプは入って
いない。これらのn+ カソード領域11に挟まれた形状
にp+ カソード短絡領域15を形成している。カソード
電極11はn+ (11)p+(15)n+ (11)p+
(15)…分布カソード短絡領域に対して横断的に接触
している。
【0073】実施例3,4においてもカソード電極7a
とn+ カソード領域11及びp+ カソード短絡領域15
はオーム性接触、n型領域10とはオーム性接触、非オ
ーム性接触もしくはショットキー接触となっている。更
にまた、n型領域10はp-領域もしくはp領域として
形成されていてもよい。要はこのような相対的に不純物
密度の低いn型領域かp+ カソード短絡領域に正孔が蓄
積され、カソード電極7aに吸収されやすい構造となっ
ていればよい。
【0074】尚、静電誘導(SI)主電極短絡構造が実
現されていることは前述の実施例1,2と同様である。
即ち、カソード短絡領域15はn+ カソード領域11と
短絡されるとともに、n+ カソード領域11で挟まれた
n型領域10には、n+ (11)n(10)接合による
拡散電位によって空乏層が広がる。この空乏層が互いに
つながって、カソード短絡領域15の前面には正孔に対
する電位障壁が形成されている。この電位障壁高さが最
も高い位置がイントリンシックカソードK* であり、K
* の位置は図3,4中に模式的に示されている。図21
に図示した正孔に対するポテンシャル分布からも明らか
なようにK* よりも表面側に分布した正孔は効率よくカ
ソード短絡領域15に吸収される。このようなカソード
短絡領域15を積極的に導入することによって、カソー
ド電極7aに吸収する正孔の云わばドレイン領域を形成
したことに相当する。単なるショットキー接合を介して
正孔をカソード電極7aに吸収する構造に比べて、p+
領域(15)n(10)接合の拡散電位によって正孔の
吸収効果が高い構造である。
【0075】図3,4ではカソード電極7aはn型領域
10にも接触した構造を有するが、必ずしもn型領域1
0に接触している必要はないことはもちろんである。即
ち、n+ (11)p+ (15)のみに接触する構成とな
っていてもよい。
【0076】
【実施例5,6】図5及び図6は本発明の第5及び第6
の実施例としての静電誘導主電極短絡構造を有する静電
誘導型半導体素子の単位セグメント部分の模式的断面構
造図である。埋込みゲート型SIサイリスタの例であ
り、n+ カソード領域11は実施例3,4と同様に小領
域に分割されまた静電誘導効果を利用するカソード短絡
領域15はカソード領域11に挟まれて配置されてい
る。本発明の静電誘導主電極(カソード)短絡構造は短
絡構造を有しない分布型主電極構造と比べても更にゲー
ト引き抜き電荷量の低減効果があり、ターンオフ時間の
内、蓄積時間ts と下降時間tf の和からなるターンオ
フ時間tgqが低減される構造である。しかし、サイリス
タ構造特有のテイル時間ttailに対しては分布型主電極
(カソード)構造だけでは低減することは難しい。従っ
て、実施例5では静電誘導カソード短絡構造とライフタ
イム制御とを組み合わせて実施した例に対応している。
ライフタイム制御としてはプロトン照射、電子線照射、
γ線照射等の方法もしくは重金属拡散を行なう。図5に
おいて(×)印はプロトン照射の場合の望ましい欠陥領
域の形成位置を示している。例えば、p+ アノード領域
3の厚さを約5μmとして、アノード面から約15μm
の位置に形成している。p+ アノード領域3の近傍に形
成することによって、電子のライムタイムを有効に制御
してテイル時間の低減化を図っている。
【0077】一方、図6に示した実施例6では静電誘導
カソード短絡構造と静電誘導アノード短絡構造を組み合
わせた実施例である。6はn+ 短絡層である。図6のア
ノード短絡構造は静電誘導効果を利用したアノード短絡
構造でありSIアノードショート構造となっている。静
電誘導カソード短絡構造とSIアノードショート構造を
組み合わせることによって、ターンオフ時間tgqの低減
とともにテイル時間ttailを低減することができる。実
施例6において更にライフタイム制御を実施してもよい
ことはもちろんである。
【0078】実施例5,6においてもカソード短絡領域
15の前面には静電誘導効果によって制御可能な電位障
壁が形成され、p+ カソード短絡領域15はカソード電
極7aに吸収する正孔のドレインとなっている。
【0079】
【実施例7,8,9】図7,図8及び図9は本発明の第
7,第8,及び第9の実施例としての静電誘導主電極短
絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメント
部分の模式的断面構造図及び上面図である。実施例7〜
9はいずれも切込みゲート構造を有するSIサイリスタ
に対応しており、それぞれ静電誘導主電極(カソード)
短絡構造に特徴を有する。
【0080】実施例7では図7から明らかな如く、n+
カソード領域11がストライプ状に形成され、カソード
電極7aはn+ (11)n(10)からなる分布カソー
ド領域及びn+ カソード領域11に挟まれたp+ 静電誘
導カソード短絡領域15に対して横断的に接触してい
る。
【0081】実施例8では図8から明らかな如くn+
ソード領域11は小領域に分割されて配置され、カソー
ド電極7aはn+ (11)n(10)分布カソード領域
及びn+ カソード領域11に挟まれたp+ 静電誘導カソ
ード短絡領域15に横断的に接触している。
【0082】実施例9では図9から明らかな如く、n+
カソード領域11は分割されたストライプ状に形成さ
れ、かつこれらの領域に挟まれたn領域10を有し、更
にn領域10内にはp+ カソード短絡領域15が形成さ
れ、カソード電極7aはn+ (11)n(10)分布カ
ソード領域及びn+ (11)p+ (15)n+ (11)
SIカソード短絡領域に対して横断的に接触している。
+ カソード領域11に挟まれたn領域(10)から正
孔がカソード電極7aに効率的に吸収されやすい構造と
なっている。
【0083】実施例7〜9はいずれもSIサイリスタを
例としているが、p+ アノード領域3の代わりにn+
域となれば切込みゲート構造のSITを形成することが
できる。
【0084】カソード電極7aはn+ カソード領域11
及びp+ カソード短絡領域15とはオーム性接触、n型
領域10とはオーム性接触もしくは非オーム性接触或い
はショットキー接触を形成している。n型領域10はp+
ゲート領域4に比べて相対的に不純物密度の低いp-
域もしくはp領域として形成されていてもよい。その場
合にはショットキー接触となることが望ましい。
【0085】実施例7〜9のp+ カソード短絡領域15
の前面にはイントリンシックカソード点K* において電
位障壁高さのピークが存在し、流れる正孔電流を制御し
ている。K* 点より表面側の正孔は効率良くカソード短
絡領域15に吸収される構造となっている。
【0086】
【実施例10,11】図10及び図11は本発明の第1
0及び第11の実施例としての静電誘導主電極短絡構造
を有する静電誘導型半導体素子の主電極近傍の模式的断
面構造図である。実施例10及び11はいずれも平面ゲ
ート構造(プレーナゲート構造)の静電誘導型半導体素
子に対応している。サイリスタもしくはトランジスタと
して形成することができるが、ここではサイリスタを例
として説明する。
【0087】図10の実施例10ではn+ カソード領域
11は2本のストライプ状に形成されまたカソード短絡
領域15がn+ カソード領域11に挟まれて形成されて
いる。カソード電極7aはn+ カソード領域11のみな
らず、p+ カソード短絡領域15に対しても接触してい
る。即ちn+ (11)p+ (15)n+ (11)からな
る静電誘導カソード短絡構造に対してカソード電極7a
は横断的に接触している。n- /p- 領域10aに分布
する正孔は主としてn+ カソード領域11で挟まれたp
+ カソード短絡領域15からカソード電極7aに吸収さ
れやすい構造である。一方、図11の実施例11はn+
カソード領域11は1本のストライプ状に形成され、カ
ソード電極7aはn+ カソード領域11のみならず周辺
のn- /p- 領域10aに対しても接触している。また
+ カソード領域11内には島状にp+ カソード短絡領
域15が形成されている。図12は図11に示した実施
例11の単位チャネル部分の模式的上面図である。スト
ライプ状のn+ カソード領域11及び島状のp+ カソー
ド短絡領域15及びn- /p- 領域10aに対してカソ
ード電極7aが横断的に接触している様子を示してい
る。
【0088】
【実施例12,13,14】本発明の静電誘導主電極短
絡構造はn+ カソード領域11及びn+ カソード領域に
挟まれたp+ カソード短絡領域の配置パターンによって
各種の変形例が可能である点は平面ゲート構造において
も同様である。図13乃至図15はこのようなカソード
領域11の配置の実施例を示す上面図である。即ち、図
13は本発明の第12の実施例であって、プレーナ構造
の単位チャネル内においてn+ カソード領域11を小領
域に分割して配置し、かつ該カソード領域11内に島状
にp+カソード短絡領域15を配置している。カソード
電極7aはn+ (11)n- /p- (10a)カソード
分布構造及びn+ (11)p+ (15)n+ (11)S
Iカソード短絡構造に対して全体を覆うようにして接触
した例である。図14は本発明の第13の実施例であっ
て、同じくプレーナ構造において、複数のチャネル内に
配置されたn+ カソード領域11及びその中のp+ カソ
ード短絡領域15に対してカソード電極7aが横断的に
接触するとともに、n+ カソード領域11の周辺部分の
- /p- 領域10aに対しても接触した例である。更
に図15は図14よりも更にカソード電極7aのストラ
イプ幅を広く設定し、n+ カソード領域11及びp+
ソード短絡領域15全体を覆うように形成した実施例1
4である。このように配置し、構成することによって、
- /p- 領域10a内に分布する正孔の吸収効果を高
めることができる。
【0089】図1に示した実施例1と図26に示した従
来構造の比較結果を以下に述べる。均一なカソード電極
構造を有する従来構造に比べ本発明の静電誘導主電極短
絡構造によればゲートピーク電流値IGpの低減化、ター
オフゲインGOFF の増大化、蓄積時間ts の低減化、下
降時間tf の低減化、従ってターンオフ時間tgq(=t
s +tf )の低減化、ターンオフスイッチングエネルギ
ーEOFF (mJ/パルス)の低減化が実現される。
【0090】特にp+ カソード短絡領域15とn型領域
(10)間の拡散電位により生ずる電界によりゲート領
域4とカソード領域11間に分布する正孔を効率良く主
電極であるカソード電極7aに吸収することができるた
め、ゲート引き抜き電荷量Qの低減が著しい。その分だ
け、ゲート駆動回路の負担が低減され、t型軽量化を図
ることができる。
【0091】ゲート引き抜き電荷量Q(μC)を比較す
ると本発明の実施例1では、従来例に比較して約1/3
以下となる。
【0092】図1に示した実施例1の構造例の素子と、
図26に示した従来構造の素子に対して所定の条件にて
γ線照射を行ないライフライム制御を実施した素子との
ターンオフスイッチングを比較すると、従来構造に対し
てγ線照射によるライフタイム制御を実施した場合と比
較しても、本発明の静電誘導カソード短絡構造を有する
SIサイリスタはより高速化されかつQが小さく、低損
失という優れた性能を示す。
【0093】従来例との順方向電流−電圧特性の比較を
行なうと、従来例と比較して低電流域では順方向電圧降
下(オン電圧)VT は高いが大電流域においてはVT
低くなる。従って、本発明の静電誘導カソード短絡構造
を有するSIサイリスタではサージ耐量が高い。
【0094】静電誘導主電極(カソード)短絡構造にお
けるn+ カソード領域とp+ カソード短絡領域とのカソ
ード電極による短絡率とオン電圧との関係を比較する
と、短絡率を30%以下に抑えればオン電圧VT の急激
な上昇は抑制されている。
【0095】本発明の実施例は上記実施例1〜14に限
定されるものではなく、様々な変形が可能である。例え
ばn+ カソード領域11内にカソード電極7aとの界面
部分に浅くp領域をチャネル構造を介することなく形成
してもよい。このp領域の効果としては、n+ カソード
領域11内に分布された正孔を吸収する点にある。この
浅いp領域は例えばAl−Siのシンターリングに伴な
い、数10Å程度の浅い層として形成することもでき
る。この構造と上記p+ カソード短絡構造を併用しても
よい。本発明の実施例においてn型領域10をp- もし
くはp領域としてもよいことを既に述べたが、この場
合、上記の浅いp領域は上記n型領域(或いはp- もし
くはp領域)10と接触しないようにn+ カソード領域
11によって取囲まれているか電位障壁により囲まれて
いることが望ましい。
【0096】本発明の静電誘導主電極短絡構造はSI
T,SIサイリスタのみならず、他のカソードもしくは
ソース構造を有する素子にも適用することができる。例
えばIGBT,MOS制御サイリスタ,等においても同
様に適用することができる。
【0097】更にまた上記実施例において導電型を反対
にした構成も可能であることはもちろんである。
【0098】
【発明の効果】本発明の静電誘導主電極短絡構造を有す
る静電誘導型半導体素子によれば、特にサイリスタに適
用すると以下のような顕著な効果を奏することができ
る。即ち、
【0099】ターンオフ時間(蓄積時間ts と下降時
間tf の和)を低減化でき、ターンオフスイッチングロ
スEOFF を低減化できる。従って、高周波PWMインバ
ータ等の応用面において特に蓄積時間ts が低減化され
ることから、非常に使い易い素子を提供することができ
る。またセグメント毎に蓄積時間ts を低減化できるこ
とからウエーハの面内ばらつき量が低減化されウエーハ
を大口径化し易くなる。
【0100】更にまた、主電極短絡構造によってゲー
ト引抜き電荷量が顕著に低減化されターンオフゲインG
OFF が上昇することから、ゲート駆動回路の簡単化、小
型化を図ることができ、装置全体の低価格化を図ること
ができる。
【0101】高温における耐圧特性及びリーク電流は
ライフタイム制御を行なわない従来構造の素子と同程度
であり、定常ブロッキング時において定常損失(ロス)
が低いことから、ターンオフ性能が向上するにもかかわ
らず通常トレードオフの関係にあるオン特性を良好に保
つことができる。
【0102】オン電圧VT は正の温度特性を有するた
め特に高周波動作時において、熱暴走しにくいため、高
周波動作に適用できる。
【0103】ターンオフ性能を極端にSIT並みに高
速化しても点弧特性にほとんど影響しない。即ち、点弧
時のゲート電圧,ゲート電流はほとんど変化が見られな
い。ターンオフ性能を向上させても低電流域ではターン
オンスイッチングロスEONはほとんど変化しない。また
高電流域でターンオン高上り時間tr 及びEONが増加す
る傾向があるが遅延時間td は変化しない。高電流域で
のサージ耐量が増大するという効果もある。
【0104】本発明の構造をSITに適用した場合にも
サイリスタにおける利点としての上記〜の効果を同
様に享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図2】本発明の第2の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図3】本発明の第3の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図4】本発明の第4の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図5】本発明の第5の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図
【図6】本発明の第6の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図
【図7】本発明の第7の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図8】本発明の第8の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図9】本発明の第9の実施例としての静電誘導主電極
短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の単位セグメン
ト部分の模式的断面構造図及び上面図
【図10】本発明の第10の実施例としての静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の主電極近
傍の模式的断面構造図
【図11】本発明の第11の実施例としての静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の主電極近
傍の模式的断面構造図
【図12】図11に示した実施例11の単位チャネル部
分の模式的な上面図
【図13】本発明の第12の実施例としての静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の静電誘導
カソード短絡構造例
【図14】本発明の第13の実施例としての静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の静電誘導
カソード短絡構造例
【図15】本発明の第14の実施例としての静電誘導主
電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子の静電誘導
カソード短絡構造例
【図16】本発明の動作原理を説明するための模式図
(分布型カソード構造と静電誘導短絡構造の組み合わせ
構造)
【図17】オン状態のキャリアの動きを示す図
【図18】蓄積期間のキャリアの動きを示す図
【図19】下降期間のキャリアの動きを示す図
【図20】テイル期間のキャリアの動きを示す図
【図21】本発明の静電誘導主電極短絡構造とポテンシ
ャル分布の説明図
【図22】従来のSIサイリスタの模式的断面図(従来
例1)
【図23】従来のSIサイリスタの模式的断面図(従来
例2)
【図24】従来のSIサイリスタの模式的断面図(従来
例3)
【図25】n+ カソード直下の埋込み層が大きく形成さ
れる様子を示す模式図
【図26】カソード領域が一様に均一に形成された従来
の埋込みゲート構造を有する静電誘導サイリスタの模式
的断面構造図及び上面図
【図27】従来構造例における典型的なスイッチング
(1250V−100A)(分布型カソードなし)
【図28】オン状態のキャリアの動きを示す図
【図29】蓄積期間のキャリアの動きを示す図
【図30】下降期間のキャリアの動きを示す図
【図31】テイル期間のキャリアの動きを示す図
【符号の説明】 1 n- 高抵抗層 1a 基板 1b エピタキシャル層 3 p+ アノード領域 4 p+ ゲート領域 5 チャネル領域 6 n+ 短絡層 7a カソード電極 7b ゲート電極 7c アノード電極 10 n型領域 10a n- /p- 領域 11 n+ カソード領域 12 支持電極 13 p+ 短絡層 14、14´ 絶縁層 15 p+ カソード短絡領域 K* イントリンシックカソード点 G* イントリンシックゲート点

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗層領域の第1の主表面に形成され
    た第1の主電極領域と、 前記高抵抗層領域の第1もしくは第2の主表面に形成さ
    れた第2の主電極領域と、 前記第1の主電極領域の近傍に形成された制御領域とを
    具備し、 前記制御領域は前記高抵抗層領域内にチャネル領域を形
    成するとともに第1の主電極領域と第2の主電極領域間
    を導通する主電流を該チャネル領域に形成された電位障
    壁高さを制御することによって制御する静電誘導型半導
    体素子において、 第1の主電極領域は相対的に不純物密度の高い領域と相
    対的に不純物密度の低い領域と相対的に不純物密度の高
    い領域に挟まれた相対的に不純物密度の低い領域内に形
    成された短絡領域とが互いに分布された構造を具え、か
    つ第1の主電極領域に接触する電極構造は上記不純物密
    度の高い領域のみならず不純物密度の低い領域及び短絡
    領域にも部分的に接触し、前記短絡領域は前記制御領域
    と同一導電型で前記相対的に不純物密度の高い第1の主
    電極領域とは反対導電型を有し、前記相対的に不純物密
    度の高い領域から前記相対的に不純物密度の低い領域内
    に広がる空乏層によって前記制御領域との間に電位障壁
    を有することを特徴とする静電誘導主電極短絡構造を有
    する静電誘導型半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記第1の主電極領域の内、相対的に不
    純物密度の高い領域と相対的に不純物密度の低い領域と
    は、互いに同一導電型であり、かつ前記制御領域とは反
    対導電型であることを特徴とする請求項1記載の静電誘
    導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の主電極領域の内、前記相対的
    に不純物密度の低い領域は前記相対的に不純物密度の高
    い領域とは反対導電型であり、かつ前記制御領域とは同
    一導電型であることを特徴とする請求項1記載の静電誘
    導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記第1の主電極領域に接触する電極構
    造は、前記相対的に不純物密度の高い領域とはオーム性
    接触を有し、前記相対的に不純物密度の低い領域と接触
    する部分においては非オーム性接触もしくはショットキ
    ー接触を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3
    の内、いずれか1項記載の静電誘導主電極短絡構造を有
    する静電誘導型半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記第1の主電極領域に接触する電極構
    造において、前記相対的に不純物密度の低い領域と接触
    する部分の電極材料はAl,Mo,W,Pt,Ti,N
    iもしくはこれらとSiとの合金もしくはシリサイド層
    からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の内、
    いずれか1項記載の静電誘導主電極短絡構造を有する静
    電誘導型半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記第1の主電極領域の内、前記相対的
    に不純物密度の高い領域は互いに分割された分布構造を
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の内、い
    ずれか1項記載の静電誘導主電極短絡構造を有する静電
    誘導型半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記制御領域は埋込み構造を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6の内、いずれか1項
    記載の静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導
    体素子。
  8. 【請求項8】 前記制御領域は切込み構造を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6の内、いずれか1項
    記載の静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導
    体素子。
  9. 【請求項9】 前記制御領域は平面型構造を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6の内、いずれか1項
    記載の静電誘導主電極短絡構造を有する静電誘導型半導
    体素子。
  10. 【請求項10】 前記静電誘導型半導体素子は静電誘導
    サイリスタであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    9の内、いずれか1項記載の静電誘導主電極短絡構造を
    有する静電誘導型半導体素子。
  11. 【請求項11】 前記静電誘導型半導体素子は静電誘導
    トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至請求
    項9の内、いずれか1項記載の静電誘導主電極短絡構造
    を有する静電誘導型半導体素子。
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JPH0189758U (ja) * 1988-11-24 1989-06-13
JPH0548117A (ja) * 1991-08-19 1993-02-26 Nissan Motor Co Ltd 静電誘導半導体装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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