JPH11345969A - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JPH11345969A
JPH11345969A JP10167743A JP16774398A JPH11345969A JP H11345969 A JPH11345969 A JP H11345969A JP 10167743 A JP10167743 A JP 10167743A JP 16774398 A JP16774398 A JP 16774398A JP H11345969 A JPH11345969 A JP H11345969A
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JP
Japan
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conductivity type
layer
base layer
type base
emitter
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Application number
JP10167743A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Ogura
常雄 小倉
Hideaki Ninomiya
英彰 二宮
Shoichi Yamaguchi
正一 山口
Masahiro Tanaka
雅浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IGBTのフォールタイムtf をオン電圧の上
昇を招くことなく短くすること。 【解決手段】n型エミッタ層8の奥行き方向(チャネル
幅方向)の幅をWn、p型コンタクト層の奥行き方向の
幅をWpとした場合に、D=Wn/(Wn+Wp)で定
義される、n型エミッタ層8の奥行き方向の短絡率の値
0.4以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IGBT(Insula
ted Gate Bipolar Transistor )等の絶縁ゲート型半導
体素子を含む電力用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパワーエレクトロニクス分野にお
ける電源機器の小型化、高性能化への要求を受けて、電
力用半導体素子では、高耐圧化、大電流化と共に、低損
失化、高速化に対する性能改善が注力されている。
【0003】従来、2000V程度以下の耐圧を有する
電力用半導体素子として、IGBTが用いられている。
IGBTは、大別して、基板上にゲート電極を平板状に
設けたプレーナ構造のものと、基板表面のトレンチ内に
ゲート電極を埋込み形成したトレンチ構造のものがあ
る。
【0004】一般的には、トレンチ構造を有するIGB
Tの方が、チャネル抵抗を低減させやすい点、ならびに
1チップ内のキャリア注入量を増加させやすい点でプレ
ーナ構造を有するIGBTよりも有利である。
【0005】図33に、従来のトレンチ構造を有するI
GBTの断面図を示す。
【0006】図中、81は高抵抗のn型ベース層を示し
ており、このn型ベース層81の一方の面には高不純物
濃度のn型バッファ層82を介して高不純物濃度のp型
コレクタ層83が形成され、他方の面には複数のトレン
チ84が形成されている。
【0007】これらのトレンチ84の内部には、ゲート
絶縁膜85を介してゲート電極86が埋め込み形成され
ている。各トレンチ84で挟まれた領域のn型ベース層
81の表面にはp型ベース層87が形成され、このp型
ベース層87の表面にはトレンチ84の側面に接するよ
うにn型エミッタ層88が選択的に形成されている。こ
れにより、n型ベース層81、p型ベース層87、n型
エミッタ層88、ゲート絶縁膜85およびゲート電極8
6によって、図中CH1で示した領域をチャネルとする
電子注入用MOSFETが構成されている。
【0008】さらに、p型コレクタ層83にはコレクタ
電極89が、n型エミッタ層88およびp型ベース層8
7にはエミッタ電極90が設けられている。
【0009】エミッタ電極90は、高不純物濃度のp型
コンタクト層91を介してp型ベース層87にコンタク
トし、n型エミッタ層88には直接コンタクトしてい
る。p型ベース層87とn型エミッタ層88とはエミッ
タ電極90によって短絡されており、奥行方向も同じ構
造で形成されている。
【0010】このIGBTは、以下のように動作する。
【0011】すなわち、コレクタ電極89に正電圧、エ
ミッタ電極90に負電圧を印加した状態で、エミッタ電
極90よりも大きな正電圧をゲート電極86に印加する
と、p型ベース層87のゲート電極86に接した表面が
n型に反転し、n型エミッタ層88から反転層を介して
n型ベース層81に電子が注入されてp型コレクタ層8
3に達する。これに伴い、p型コレクタ層83から正孔
がn型ベース層81に注入される。このように、n型ベ
ース層81に電子および正孔の両方が注入され、導電変
調が起こると、オン電圧が低くなって素子は導通状態に
なる。
【0012】一方、ターンオフするには、ゲート電極8
6にエミッタ電極90に対して負の電圧を印加する。こ
れにより、ゲート電極86に接したp型ベース層87の
表面に形成されていた反転層が消失して、電子注入が停
止する。一方、n型ベース層81内に蓄積されていた正
孔は、その一部がp型ベース層87を介してエミッタ電
極90に排出され、残りの正孔が電子と再結合して消滅
し、やがて素子はターンオフする。
【0013】しかしながら、この種の従来のトレンチ構
造を有するIGBTには、以下に述べるようにいくつか
の問題があった。
【0014】すなわち、フォールタイムtf を短くしよ
うとすると、オン電圧(Vce(sat))が上昇するという
問題(第1の問題)があった。
【0015】また、IGBTは寄生サイリスタ構造を内
蔵した素子であるため、それがラッチアップしないよう
に設計されている。そのため、GTOなどの各種サイリ
スタと比較してオン電圧が高いという問題(第2の問
題)があった。
【0016】また、オン電圧を低くできても以下のよう
な2つの問題(第3、第4の問題)があった。
【0017】すなわち、IGBTで構成されたインバー
タ回路等の回路において負荷が短絡すると、オン電圧が
低いために負荷短絡時に流れるコレクタ電流が大きくな
り、その結果としてコレクタ電圧とコレクタ電流の積で
決まる発熱量が多くなって、素子が破壊するという問題
が起こる。すなわち、負荷短絡耐量が低下し、素子が破
壊するという問題(第3の問題)があった。
【0018】図34にこのような問題を実験するための
IGBT101、電圧電源102およびゲート回路10
3からなる負荷短絡試験回路、図35にその負荷短絡試
験波形を示す。
【0019】また、オン電圧を低くすると、オン状態で
のコレクタ電流が大きくなるため、寄生サイリスタ構造
がラッチアップしやすくなるという問題(第4の問題)
があった。
【0020】また、素子の微細化を図る際には、図32
に示したように、p型ベース層87の表面に高不純物濃
度のp型コンタクト層91を拡散形成して、エミッタ電
極90のコンタクト抵抗の増加を抑制する必要がある。
【0021】しかし、p型コンタクト層の形成の際にp
型不純物がn型エミッタ層88中に拡散し、チャネルが
形成されるべき領域のn型エミッタ層88が素子特性の
劣化を招く程度まで減少したり、最悪の場合にはチャネ
ルが形成されるべき領域のn型エミッタ層88が消滅す
るという問題(第5の問題)が起こる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のト
レンチ構造を有するIGBTには、種々の問題(第1〜
第5の問題)があった。
【0023】すなわち、オン電圧の上昇を招くことな
く、フォールタイムtf を短くすることが困難であると
いう問題(第1の問題)があった。
【0024】また、IGBTは、寄生サイリスタ構造が
ラッチアップしないように設計されているため、GTO
などの各種サイリスタと比較してオン電圧が高いという
問題(第2の問題)があった。
【0025】また、オン電圧を低くすると、負荷短絡時
に流れるコレクタ電流が大きくなるため、負荷短絡耐量
が低下するという問題(第3の問題)があった。
【0026】また、オン電圧を低くすると、オン状態で
のコレクタ電流が大きくなるため、寄生サイリスタ構造
がラッチアップしやすくなるという問題(第4の問題)
があった。
【0027】また、素子の微細化により生じる、エミッ
タ電極のコンタクト抵抗の上昇を防止するために、p型
ベース層の表面に高不純物濃度のp型コンタクト層を拡
散形成すると、p型不純物がn型エミッタ層中に拡散す
ることによって、チャネルが形成される領域(チャネル
領域)のn型エミッタ層が素子特性の劣化を招く程度ま
で減少したり、あるいはチャネル領域のn型エミッタ層
が消滅するという問題(第5の問題)があった。
【0028】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、上述した第1ないし第
5の問題を解決できるIGBTを有する電力用半導体装
置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】[構成]上記目的を達成
するために、本発明に係る第1の電力用半導体装置は、
絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導体装置
であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高抵抗の
第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層の表面
に形成された第2導電型ベース層と、この第2導電型ベ
ース層の表面に選択的に形成された第1導電型エミッタ
層と、この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型
ベース層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深
さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成
されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層の表面
に、前記溝および前記第1導電型エミッタ層に接するよ
うに選択的に形成された第2導電型コンタクト層と、前
記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側の
前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
コレクタ層と、前記第1導電型エミッタ層に設けられる
とともに、前記第2導電型コンタクト層を介して前記第
2導電型ベース層に設けられたエミッタ電極と、前記第
2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極とを備
え、前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型コ
ンタクト層のチャネル幅方向の寸法をそれぞれW1およ
びW2とした場合に、W1/(W1+W2)≦0.4の
条件を満たすことを特徴とする。
【0030】ここで、W1は3μm以下であることが好
ましい。
【0031】また、前記第1導電型エミッタ層と前記第
2導電型コンタクト層は、第2導電型ベース層の表面に
ストライプ状の形状でもって交互に選択的に形成されて
いることが好ましい。
【0032】また、本願発に係る第2の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層と、この第1導電型エミッタ層および前記第2
導電型ベース層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途
中の深さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込
み形成されたゲート電極と、前記第2導電型ベース層の
表面に、前記溝および前記第1導電型エミッタ層に接す
るように選択的に形成された第2導電型コンタクト層
と、前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反
対側の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2
導電型コレクタ層と、前記第1導電型エミッタ層に設け
られるとともに、前記第2導電型コンタクト層を介して
前記第2導電型ベース層に設けられたエミッタ電極と、
前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
を備え、前記第1導電型エミッタ層のチャネル幅方向の
寸法が3μm以下であることを特徴とする。
【0033】また、本願発に係る第3の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層および第2導電型コレクタ層と、この第1導電
型エミッタ層および前記第2導電型ベース層を貫通し、
前記第1導電型ベース層の途中の深さまで達した溝内
に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成されたゲート電極
と、前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反
対側の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2
導電型コレクタ層と、前記第1導電型エミッタ層に設け
られるとともに、前記第2導電型コンタクト層を介して
前記第2導電型ベース層に設けられたエミッタ電極と、
前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
を備え、前記溝は複数形成されており、こららの溝によ
って複数に分割された前記第1導電型エミッタ層のうち
の一部は、前記エミッタ電極と電気的に接続されておら
ず、前記複数に分割された前記第1導電型エミッタ層の
うち、前記エミッタ電極と電気的に接続されたものにつ
いては、前記第1導電型エミッタ層および前記2型コン
タクト層のチャネル幅方向の寸法をそれぞれW1および
W2とした場合に、W1/(W1+W2)≦0.4の条
件を満たすことを特徴とする。
【0034】また、本願発に係る第4の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層と、この第1導電型エミッタ層および前記第2
導電型ベース層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途
中の深さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込
み形成されたゲート電極と、ターンオフ時または過電流
導通時に、前記第1導電型エミッタ層が形成された前記
第2導電型ベース層を介さずに素子外にキャリアを排出
させる手段と、前記第1導電型エミッタ層が形成された
表面とは反対側の前記第1導電型ベース層の表面に形成
された第2導電型コレクタ層と、前記第1導電型エミッ
タ層および前記第2導電型ベース層に設けられたエミッ
タ電極と、前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレ
クタ電極とを備えていることを特徴とする。
【0035】より具体的な構成は、以下の第本願発に係
る5、第6の電力用半導体装置の通りである。
【0036】すなわち、本願発に係る第5の電力用半導
体装置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用
半導体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子
が、高抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベ
ース層の表面に形成された第2導電型ベース層と、この
第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導
電型エミッタ層と、この第1導電型エミッタ層および前
記第2導電型ベース層を貫通し、前記第1導電型ベース
層の途中の深さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介し
て埋込み形成されたゲート電極と、前記第2導電型ベー
ス層の表面にかつ前記溝の間で前記第1導電型エミッタ
層が形成されていない領域に形成された高不純物濃度の
第2導電型ドレイン層と、前記第1導電型エミッタ層が
形成された表面とは反対側の前記第1導電型ベース層の
表面に形成された第2導電型コレクタ層と、前記第1導
電型エミッタ層および前記第2導電型ベース層に設けら
れたエミッタ電極と、前記第2導電型ドレイン層に設け
られ、前記エミッタ電極と電気的に接続されたドレイン
電極と、前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレク
タ電極とを備えていることを特徴とする。
【0037】また、本願発に係る第6の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層と、この第1導電型エミッタ層および前記第2
導電型ベース層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途
中の深さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込
み形成されたゲート電極と、前記第1導電型ベース層の
表面に選択的に形成され、前記第2導電型ベース層の多
数キャリアと同極性のキャリアを排出するための第2導
電型ドレイン層と、この第2導電型ドレイン層を介して
素子外に排出される前記キャリアの量を制御するキャリ
ア制御手段と、前記第1導電型エミッタ層が形成された
表面とは反対側の前記第1導電型ベース層の表面に形成
された第2導電型コレクタ層と、前記第1導電型エミッ
タ層および前記第2導電型ベース層に設けられたエミッ
タ電極と、前記第2導電型ドレイン層に設けられ、前記
エミッタ電極と電気的に接続されたドレイン電極と、前
記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極とを
備えていることを特徴とする。
【0038】ここで、キャリア制御手段は、ターンオン
時における前記キャリアの排出量を低減させ、ターンオ
フ時または過電流通電時における前記キャリアの排出量
を増加させるものであることが好ましい。
【0039】また、本願発に係る第7の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層と、前記第2導電型ベース層ならびに前記第1
導電型エミッタ層を貫通し、前記第1導電型ベース層の
途中の深さまで達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋
込み形成されたゲート電極と、前記第1導電型エミッタ
層が形成された表面とは反対側の前記第1導電型ベース
層の表面に形成された第2導電型コレクタ層と、前記第
1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース層と接
続されたエミッタ電極と、前記第2導電型コレクタ層に
設けられたコレクタ電極と備え、前記エミッタ電極が前
記第1導電型エミッタ層と接続する領域を所定の間隔で
形成することにより、前記第1導電型ベース層中の前記
第2導電型ベース層側のキャリア濃度をオン状態で高く
なるようにしたことを特徴とする。
【0040】また、本願発に係る第8の電力用半導体装
置は、絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力用半導
体装置であって、絶縁ゲート型電力用半導体素子が、高
抵抗の第1導電型ベース層と、この第1導電型ベース層
の表面に形成された第2導電型ベース層と、この第2導
電型ベース層の表面に選択的に形成された第1導電型エ
ミッタ層第2導電型コンタクト層と、この第1導電型エ
ミッタ層および前記第2導電型ベース層を貫通し、前記
第1導電型ベース層の途中の深さまで達した溝内に、ゲ
ート絶縁膜を介して埋込み形成されたゲート電極と、前
記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側の
前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
コレクタ層と、前記第1導電型エミッタ層に設けられる
とともに、前記第2導電型コンタクト層を介して前記第
2導電型ベース層に設けられたエミッタ電極と、前記第
2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極とを備
え、前記第2導電型コンタクト層は、前記第1導電型エ
ミッタ層のうち、チャネルが形成されるところの前記溝
に接したエッジ部分に接していないことを特徴とする。
【0041】[作用]本発明者らの研究によれば、IG
BTにおいて、そのn型エミッタ層およびp型コンタク
ト層のチャネル幅方向の寸法をそれぞれW1およびW2
とした場合に、W1/(W1+W2)≦0.4にしたと
ころ、オン電圧の増加を抑制したままでターンオフ時の
フォールタイムを短くできることが明らかになった。し
たがって、本発明(請求項1,2)によれば、オン電圧
の上昇を招くことなく、フォールタイムを短くできるよ
うになる。すなわち、第1の問題を解決できるようにな
る。
【0042】また、本発明者らの研究によれば、IGB
Tにおいて、そのn型エミッタ層のチャネル幅方向の寸
法を3μm以下にしたところ、オン電圧の上昇をほとん
ど生じることなく、ラッチアップ耐量と負荷短絡耐量を
向上できることが明らかになった。したがって、本発明
(請求項3)によれば、第3および第4の問題を解決で
きるようになる。
【0043】また、本発明(請求項4)によれば、第1
導電型エミッタ層の一部がエミッタ電極と接続されてい
ない構成になっているので、オン状態において素子内に
キャリアを効果的に蓄積でき、これによりオン電圧を低
くできるようになる。しかも、本発明では、W1/(W
1+W2)≦0.4にしてあるので、ターンオフ時のフ
ォールタイムを短くすることもできるようになる。すな
わち、第1および第2の問題を解決できるようになる。
【0044】また、本発明(請求項5)によれば、負荷
短絡時に、第1導電型エミッタ層が形成された第2導電
型ベース層を介さずに素子外にキャリアを排出させるこ
とができるので、負荷短絡によって素子内に過電流が流
れるようになっても、素子外にキャリアを効果的に排出
されるので、過電流による素子破壊を効果的に防止でき
るようになる。
【0045】したがって、本発明によれば、オン電圧が
低くなる構造を導入した結果、負荷短絡時に流れるコレ
クタ電流が大きくなっても、負荷短絡耐量の低下を防止
できるようになる。すなわち、第3の問題を解決できる
ようになる。
【0046】また、本発明によれば、ターンオフ時に、
第1導電型エミッタ層が形成された第2導電型ベース層
を介さずに素子外にキャリアを排出させることができる
ので、第1導電型エミッタ層と第2導電型コレクタ層と
の間の領域のキャリアを効果的に排出でき、これにより
寄生サイリスタ構造がラッチアップするような大きな電
流が上記領域内に流れることを防止できるようになる。
【0047】したがって、本発明によれば、正孔をチャ
ネル領域ではないところに流すようにした構造を導入し
た結果、オン状態でのコレクタ電流が大きくなっても、
寄生サイリスタ構造のラッチアップ発生を防止できるよ
うになる。すなわち、第4の問題を解決できるようにな
る。
【0048】また、本発明(請求項6)によれば、負荷
短絡によって素子内に過電流が流れるようになっても、
素子内の電流は通常の排出経路の他に、高不純物濃度の
p型層を介しても素子外に排出されるので、過電流によ
る素子破壊を効果的に防止できるようになる。
【0049】したがって、本発明によれば、正孔をチャ
ネル領域ではないところに流すようにした構造を導入し
た結果、負荷短絡時に流れるコレクタ電流が大きくなっ
ても、素子の破壊を防止できるようになる。すなわち、
第3の問題を解決できるようになる。
【0050】また、本発明によれば、素子内の電流は通
常の排出経路の他に、高不純物濃度のp型層を介しても
素子外に排出されるので、第1導電型エミッタ層と第2
導電型コレクタ層との間の領域のキャリア密度を効果的
に低くでき、これにより寄生サイリスタ構造がラッチア
ップするような大きな電流が上記領域内に流れることを
防止できるようになる。
【0051】したがって、本発明によれば、正孔をチャ
ネル領域ではないところに流すようにした構造を導入し
た結果、オン状態でのコレクタ電流が大きくなっても、
寄生サイリスタ構造のラッチアップ発生を防止できるよ
うになる。すなわち、第4の問題を解決できるようにな
る。
【0052】また、本発明(請求項7,8)によれば、
キャリア密度制御手段によって、過電流通電時における
第2導電型ドレイン層から排出されるキャリアの量を多
くすることによって、負荷短絡耐量の増加を図れる。す
なわち、第3の問題を解決できるようになる。
【0053】また、本発明によれば、キャリア密度制御
手段によって、ターンオフ時における第2導電型ドレイ
ン層から素子外に排出されるキャリアの量を多くするこ
とによって、第1導電型エミッタ層と第2導電型コレク
タ層との間の領域のキャリアを効果的に排出できるの
で、寄生サイリスタ構造がラッチアップするような大き
な電流が素子内に流れることを防止できるようになる。
【0054】したがって、本発明によれば、ターンオフ
時のキャリア排出量を増加させる構造を導入した結果、
オン状態でのコレクタ電流が大きくなっても、寄生サイ
リスタ構造のラッチアップ発生を防止できるようにな
る。すなわち、第4の問題を解決できるようになる。
【0055】また、本発明によれば、キャリア密度制御
手段によって、ターンオン状態における第2導電型ドレ
イン層から排出されるキャリアの量を減らすことによっ
て、第1導電型エミッタ層と第2導電型コレクタ層との
間の領域のキャリア密度を効果的に高くできるので、オ
ン電圧の低減化を図れる。
【0056】また、本発明(請求項9)によれば、チャ
ネル幅方向に関して第1導電型エミッタ層が離れて形成
されているので、これらの第1導電型エミッタ層の間隔
を広くすれば、それらの第1導電型エミッタ層で挟まれ
た領域の第2導電型ベース層の幅は広くなる。
【0057】これにより、第1導電型エミッタ層で挟ま
れた領域の幅の広い第2導電型ベース層の抵抗を、上記
第1導電型エミッタ層の抵抗よりも高くできる。
【0058】このように第2導電型ベース層の抵抗を高
くすれば、ターンオン時には、大部分のキャリア(正孔
または電子)は抵抗の高い第2導電型ベース層下を通ら
ずに、抵抗の低い第1導電型エミッタ層下を通るように
なる。
【0059】その結果、エミッタ電極側のキャリア(正
孔または電子)が高くなり、第1導電型エミッタ層から
上記キャリアとは逆極性のキャリア(電子または正孔)
の注入が促進されてオン抵抗が低くなる。
【0060】一方、ターンオフ時や負荷短絡時など素子
内の電流密度が高くなる時は、キャリア(正孔または電
子)は第1導電型エミッタ層下にのみ集中せず、一旦広
い領域の第2導電型ベース層中に入ってからエミッタ電
極に抜けるバイパス経路も存在するので、寄生サイリス
タ構造のラッチアップ防止や負荷短絡耐量の向上を図れ
るようになる。
【0061】したがって、本発明によれば、オン電圧を
低くできるとともに、負荷短絡等によって素子内の電流
密度が高くなっても、寄生サイリスタ構造のラッチアッ
プ防止や負荷短絡耐量の向上を図れるようになる。すな
わち、第3および第4の問題を解決できるようになる。
【0062】また、本発明(請求項10)によれば、第
2導電型コンタクト層は、第1導電型エミッタ層のう
ち、チャネルが形成されるところの溝に接したエッジ部
分に接しないパターンを持っているので、第2導電型コ
ンタクト層を形成する際の拡散工程で、第2導電型不純
物がチャネル領域にまで拡散することを防止できる。
【0063】したがって、本発明によれば、素子の微細
化を進めてチャネル領域が縮小しても、第2導電型コン
タクト層を形成する際の第2導電型不純物の拡散工程
で、チャネル領域の第1導電型エミッタ層が素子特性の
劣化を招く程度まで減少したり、あるいはチャネル領域
の第1導電型エミッタ層が消滅するという問題、すなわ
ち第5の問題を解決できるようになる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0065】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの平面
図、図2は同平面図のA−A’断面図である。また、図
3は同IGBTの断面斜視図を示している。なお、この
図では、内部が理解しやすいように電極等は省略してあ
る。
【0066】図中、1は高抵抗のn型ベース層を示して
おり、このn型ベース層1の一方の面には高不純物濃度
のn型バッファ層2を介して高不純物濃度のp型コレク
タ層3が形成されている。
【0067】また、他方の面には複数のストライプ状の
トレンチ4がチャネル幅方向と平行に形成されている。
トレンチ4の形状をストライプ状にした理由はチャネル
密度を低くして負荷短絡耐量を増大させるためである。
しかも、トレンチ形状のトレンチ4であれば、それを形
成する際に用いるマスクパターンとチャネル領域との位
置合わせ精度が高くならずに済むからである。
【0068】これらのトレンチ4の内部には、ゲート絶
縁膜5を介してゲート電極6が埋込み形成されている。
各トレンチ4で挟まれた領域のn型ベース層1の表面に
はp型ベース層7が形成されている。
【0069】このp型ベース層7の表面には、高不純物
濃度のn型エミッタ層8およびp型コンタクト層9が、
トレンチ4の側面に接してトレンチ4の長手方向(チャ
ネル幅方向)に沿って交互に形成されている。
【0070】n型ベース層1、p型ベース層7、n型エ
ミッタ層8、ゲート絶縁膜5およびゲート電極6は、n
型エミッタ層8とn型ベース層1とで挟まれ、トレンチ
4に接したp型ベース層7の表面にチャネルが形成され
る電子注入用MOSFETを構成している。
【0071】p型コレクタ層3上にはコレクタ電極10
が設けられている。また、n型エミッタ層8およびp型
ベース層7上には層間絶縁膜11を介してエミッタ電極
12が設けられている。このエミッタ電極12は、p型
コンタクト層9を介してp型ベース層7とコンタクトし
ている。
【0072】ここで、n型エミッタ層8およびp型コン
タクト層9は、上述したように、トレンチ4の側面に接
してトレンチ4の長手方向に沿って交互に形成されてい
るので、p型ベース層7とn型エミッタ層8とはエミッ
タ電極12によってチャネル幅方向で(奥行き方向で)
短絡することになる。
【0073】この短絡構造は、n型ベース層1とp型コ
レクタ層3とp型ベース層7とn型エミッタ層8で構成
されたnpnpサイリスタのラッチアップを防止するた
めのものである。
【0074】一方、従来のIGBTは、図33に示した
ように、p型ベース層7とn型エミッタ層8とはエミッ
タ電極12によってチャネル長方向で(横方向で)短絡
している。
【0075】ここで、図1に示すように、n型エミッタ
層8の幅をWn、p型コンタクト層の幅をWpとした場
合に、D=Wn/(Wn+Wp)で定義される、n型エ
ミッタ層8の奥行き方向の短絡率の値は、本実施形態で
は0.4以下に設定されている。
【0076】その理由、本発明者らの研究によれば、表
1に示すように、D=1にして、トレンチ4の長手方向
に沿ってチャネルをとぎれることなく形成すると、電子
注入が増加してオン電圧(Vce(sat) )は低下するが、
逆にターンオフ時間tf が長くなってしまうが、D≦
0.4にするとオン電圧(Vce(sat) )が若干上昇する
がターンオフ時間tf が著しく短くなることが分かった
からである。
【0077】すなわち、短絡率Dを0.4以下にするこ
とによって、ターンオフ時間tf を十分に短くでき、し
かも短絡率Dをこのような小さい値にしてもオン電圧
(Vce(sat) )を低く保てることが分かったからであ
る。
【0078】
【表1】
【0079】また、オン電圧を低く、ターンオフ時間t
f を短くできることから、素子全体の損失を十分にでき
るようになる。なお、従来は、オン電圧を下げるため
に、奥行き方向のチャネル領域を省くこと、すなわちD
の値を小さくすることはしなかった。なお、表1の結果
は、短絡率Dが0.4、電源電圧が300V、電流が1
5A、ゲート電圧が±15Vの条件の実験にて得られた
ものである。
【0080】また、本発明者らの研究によれば、表2に
示すように、オン電圧を効果的に低くするためには、短
絡率D≦0.4の条件とは関係なく、Wnを3μm以下
に設定すれば良いことが分かった。なお、表2の結果
は、電源電圧が300V、電流が15A、ゲート電圧が
±15Vの条件の実験にて得られたものである。
【0081】
【表2】
【0082】以上述べたように本実施形態によれば、短
絡率D≦0.4に設定することによってオン電圧の上昇
を招くことなく、ターンオフ時間tf を短くすることが
できるようになる。また、短絡率D≦0.4に設定し、
かつWn≦3μmに設定することによって、オン電圧を
低くかつターンオフ時間tf を短くすることができるよ
うになる。
【0083】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの平面
図である。なお、図1〜図3と対応する部分には図1〜
図3と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する
(他の実施形態についても同様)。
【0084】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、トレンチ4の長手方向に沿ってn型エミッタ層8の
中央部をp型コンタクト層9で置き換えたことにある。
その結果、n型エミッタ層8のチャネル幅方向の寸法が
短くなって、寄生サイリスタ構造がラッチアップするこ
とをより効果的に防止できるようになる。
【0085】寄生サイリスタ構造のラッチアップを効果
的に防止するためには、n型エミッタ層8のチャネル長
方向の寸法は2μm以下であることが好ましい。
【0086】(第3の実施形態)図5は、本発明の第3
の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの断面
図である。
【0087】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、全てのn型エミッタ層8とではなく、一部のn型エ
ミッタ層8とだけエミッタ電極12をコンタクトさせた
ことにある。
【0088】具体的には、エミッタ電極12とコンタク
トする2つのn型エミッタ層8の間の、エミッタ電極1
2とコンタクトしないn型エミッタ層8の数を2個とし
た。すなわち、連続した3個のn型エミッタ層8に対し
て1個の割合で、エミッタ電極12をn型エミッタ層8
にコンタクトさせた。
【0089】このような構成でも、第1の実施形態と同
様な効果が得れるのはもちろんのこと、一部のn型エミ
ッタ層8とだけエミッタ電極12をコンタクトさせたこ
とによって、電子注入が促進されるので、オン電圧をさ
らに低くできるようになる。
【0090】なお、本実施形態の場合、エミッタ電極1
2がコンタクトしていないところでは、短絡率D≦0.
4の条件は満たしていなくても良い。
【0091】また、本実施形態では、3個のn型エミッ
タ層8に対して1個の割合で、エミッタ電極12をn型
エミッタ層8にコンタクトさせたが、その数は1、2ま
たは4以上であっても良い。基本的には数が多いほどオ
ン電圧はより低くなる。
【0092】(第4の実施形態)図6は本発明の第4の
実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの平面
図、図7は同平面図のA−A’断面図である。また、図
8は同IGBTの断面斜視図を示している。なお、この
図では、内部が理解しやすいように電極等は省略してあ
る。
【0093】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、チャネルが形成されるIGBTセルとチャネルが形
成されないダミーセルを、トレンチ4の長手方向に垂直
な方向(チャネル長方向)に沿って交互に形成したこと
にある。
【0094】すなわち、IGBTセルでは、p型ベース
層7の表面にはn型エミッタ層8およびp型コンタクト
層9が形成され、ダミーセルでは、p型ベース層7の表
面にはp型コンタクト層9しか形成されていない。
【0095】エミッタ電極12は、IGBTセルでは、
n型エミッタ層8およびp型コンタクト層9にコンタク
トし、ダミーセルでは、p型コンタクト層9にだけコン
タクトしている。
【0096】このような構成のIGBTを図34に示し
た負荷短絡試験回路のIGBTに用いて負荷短絡実験を
行ったところ、短絡している間(図35のtscで示され
た期間)が十分に長くなり、負荷短絡耐量が十分に大き
くなることが分かった。例えば、従来のIGBTでは1
μsecであったものが、本実施形態のIGBTでは1
0μsec以上であった。
【0097】このような実験結果が得られた理由は、短
絡時に、素子内に蓄積された正孔が、ダミーセルのp型
コンタクト層9にコンタクトしたエミッタ電極12から
素子外に効果的に排出されるからである。
【0098】周知の通り、短絡時には、10μsec程
度の時間的余裕があれば、外部回路により過電流を検知
してゲート電圧を下げることができるので、IGBTを
保護できる。したがって、本実施形態のIGBTであれ
ば、短絡事故から保護することができる。
【0099】また、ターンオフ時には、ダミーセルのp
型コンタクト層9にコンタクトしたエミッタ電極12か
ら素子外に効果的に排出される結果、n型エミッタ層8
下のp型ベース層7の正孔電流の密度が低くなるので、
寄生サイリスタ構造のラッチアップを防止できるように
なる。
【0100】なお、上記実験で用いた従来および本実施
形態のIGBTはいずれも阻止耐圧が4.5kVのもの
であり、また従来と本実施形態のIGBTとで異なるパ
ラメータは表面パターンのみである。また、電源電圧
(Vcc)は2kVとした。
【0101】なお、本実施形態では、エミッタ電極12
をp型コンタクト層9を介してn型エミッタ層8に設け
たが直接設けても良い。
【0102】(第5の実施形態)図9は、本発明の第5
の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTを示す
断面図である。
【0103】本実施形態が第4の実施形態と異なる点
は、チャネルが形成されないセルの数の割合を高くした
ことにある。本実施形態によれば、ターンオフ時に、素
子内に蓄積された正孔をより効果的に素子外に排出でき
るので、負荷短絡耐量をさらに大きくすることができる
ようになる。
【0104】(第6の実施形態)図10は、本発明の第
6の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTを示
す断面図である。
【0105】本実施形態が第4の実施形態と異なる点
は、エミッタ電極12とコンタクトするダミーセルのp
型コンタクト層9が、層間絶縁膜11によってエミッタ
電極12と絶縁されていることにある。
【0106】本実施形態でも、従来に比べて負荷短絡耐
量は大きなる。また、ターンオン時には、ダミーセルの
p型コンタクト層9を介して素子外に排出される正孔が
なくなり、素子内に正孔が蓄積されやすくなるので、オ
ン電圧の低減化を図れるようになる。
【0107】(第7の実施形態)図11は、本発明の第
7の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTを示
す断面図である。
【0108】本実施形態は、IGBTセルとダミーセル
が存在する点では、第4の実施形態と同じであるが、こ
れらのセルの構成が第4の実施形態と異なっている。
【0109】すなわち、本実施形態の場合、IGBTセ
ルにおいては、n型エミッタ層8とp型コンタクト層9
とが従来と同様に横方向で短絡し、ダミーセルにおいて
は、p型コンタクト層9の代わりに高不純物濃度のp型
ドレイン層21が形成され、このp型ドレイン層21に
はドレイン電極22が設けられている。このドレイン電
極22はエミッタ電極12に接続されている。
【0110】本実施形態でも、IGBTセルとダミーセ
ルが存在することから、従来に比べて負荷短絡耐量は大
きくなる。
【0111】また、本実施形態のIGBTについて、オ
ン状態においてIGBTセルから排出される正孔量(h
1)と、ダミーセルから排出される正孔量(h2)との
比率を調べたところ、h1:h2=59:41であっ
た。
【0112】(第8の実施形態)図12は、本発明の第
8の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTを示
す断面図である。
【0113】本実施形態が第7の実施形態と異なる点
は、ドレイン電極22とコンタクトするダミーセルの数
が減っていることにある。ドレイン電極22とコンタク
トしないダミーセルにはp型ドレイン層21は形成され
ていない。
【0114】本実施形態でも、従来に比べて負荷短絡耐
量は大きくなる。また、ドレイン電極22とコンタクト
するダミーセルの数が減っているので、オン状態におい
ては、ダミーセルを介して素子外に排出される正孔の量
が減少し、素子内に正孔が蓄積されやすくなる。したが
って、オン電圧を低減できる。
【0115】また、本実施形態のIGBTについて、I
GBTセルから排出される正孔量(h1)と、ダミーセ
ルから排出される正孔量(h2)との比率を調べたとこ
ろ、h1:h2=67:33であった。なお、IGBT
セルとダミーセルの組合せの形態は本実施形態のもの限
らず、種々の形態が考えられる。
【0116】(第9の実施形態)図13は、本発明の第
9の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの断
面図および等価回路である。
【0117】本実施形態では、2つのトレンチ4間の幅
がW1であるチャネルが形成されるIGBTセルと、2
つのトレンチ4間の幅がW2(<W1)であるチャネル
が形成されないダミーセルを交互に形成している。
【0118】IGBTセルには通常通りにp型ベース層
7およびn型エミッタ層8が形成され、これら7,8は
エミッタ電極12によって横方向で短絡している。
【0119】一方、ダミーセルにはp型ベース層7の代
わりにp型ドレイン層21が形成されている。p型ドレ
イン層21にはドレイン電極22が設けられ、このドレ
イン電極22はエミッタ電極12に接続している。
【0120】ここで、W1>W2であるので、IGBT
セルのn型ベース層1のトレンチ底部と同じ深さの点
(A1,A2)コレクタ電極10とエミッタ電極12と
の間の抵抗R1は、ダミーセルとドレイン電極22との
間の抵抗R2よりも低くなる。
【0121】なお、W1=W2とし、p型ドレイン層2
1の不純物濃度をp型ベース層7のそれよりも低くする
ことによっても、同じような抵抗の大小関係(R1<<
R2)を実現できる。あるいは図15に示すように、p
型ドレイン層9を浅く形成することによっても抵抗の大
小関係(R1<R2)を実現することもできる。
【0122】このように構成されたIGBTの動作は、
駆動方法の点では従来のIGBTのそれと同じである。
すなわち、素子をターンオンさせるには、コレクタ電極
10に正電圧、エミッタ電極12およびドレイン電極2
2に負電圧を印加した状態で、エミッタ電極12に対し
て正の電圧をゲート電極6に印加する。
【0123】その結果、トレンチ4の側面に接したp型
ベース層7の表面にn型チャネルが形成され、図14
(a)に示すように、電子eがn型エミッタ層8からn
型チャネルを介してn型ベース層1に注入されてp型コ
レクタ層3に達し、これに伴ってp型コレクタ層3から
正孔hがn型ベース層1に注入される。このようにして
n型ベース層1に電子eと正孔hの両方が注入され、n
型ベース層1で導電変調が起こって、素子は導通状態に
なる。
【0124】ここで、従来と異なる点は、p型コレクタ
層3からn型ベース層1に注入された正孔hが、電荷中
性条件を満たすべく電子が高濃度に存在する経路、すな
わち抵抗の低いIGBTセルのトレンチ間領域を主に流
れるので、p型ドレイン層9を介してドレイン電極22
(すなわちエミッタ電極12)に排出される正孔電流の
割合は小さく抑えられる。
【0125】言い換えれば、オン状態ではR1<R2と
なるので、p型ドレイン層21を介して素子外に排出さ
れる正孔の量が減少する結果、従来のIGBTよりも高
濃度のキャリア(電子e、正孔h)がn型ベース層1内
に蓄積される。その結果、オン電圧は低くなる。
【0126】一方、素子をターンオフさせるには、ゲー
ト電極6にエミッタ電極12に対して負の電圧を印加す
る。
【0127】その結果、トレンチ4の側面に接したp型
ベース層7の表面に形成されていたn型チャネルが消滅
し、電子注入が停止するとともに、n型ベース層1内に
蓄積されていた正孔hは、その一部がp型ベース層7お
よびp型ドレイン層21を介してエミッタ電極12(ド
レイン電極22)に排出され、残りの正孔hが電子eと
再結合して消滅する。このようにして素子内のキャリア
(電子e、正孔h)が消滅することによって、素子はタ
ーンオフする。
【0128】ここで、従来と異なる点は、図14(b)
に示すように、トレンチ4の側壁に接したn型ベース層
1の表面にp型蓄積層が形成されるので、p型ドレイン
層21を通る正孔hの排出経路の抵抗はオン状態での抵
抗に比べて低くなり(R2 ’<<R2 )、一方p型ベー
ス層7を通る正孔hの排出経路の抵抗はオン状態での抵
抗に比べて高くなる(R1 ’>R1 )。なお、’が付さ
れたものはターンオフ時の抵抗を示している。
【0129】また、p型ドレイン層21にはn型エミッ
タ層8が形成されていないために、p型ドレイン層21
を通る正孔hの排出経路の抵抗はp型ベース層7を通る
正孔hの排出経路の抵抗に比べて小さくなる(R1 ’>
2 ’)。
【0130】その結果、ターンオフ時には、p型ドレイ
ン層21を通る正孔hの排出経路の抵抗がp型ベース層
7を通る正孔hの排出経路の抵抗よりやや小さくなり
(R1≧R2)、正孔電流が効果的に排出される。
【0131】言い換えれば、ターンオフ時にはR1 ’≧
2 ’となるので、p型ドレイン層21を介して素子外
に排出される正孔の量が増加し、n型エミッタ層8直下
のp型ベース層7を介して素子外に排出される正孔の量
を減少させる。
【0132】その結果、従来のIGBTで問題となって
いた、n型エミッタ層8直下のp型ベース層7の電位が
n型エミッタ層8とp型ベース層7とで構成されるpn
接合のビルトイン電圧を上回ることによって発生する寄
生サイリスタ構造のラッチアップを防止できるようにな
る。
【0133】以上述べたように本実施形態によれば、オ
ン状態ではR1<<R2、ターンオフ時にはR1 ’≧R
2 ’となるように素子設計することによって、すなわち
オン状態にはp型ドレイン層21を介して素子外に排出
される正孔の量を少なくし、ターンオフ時には逆に多く
することによって、オン電圧を低減でき、かつ寄生サイ
リスタ構造のラッチアップを防止できるようになる。
【0134】また、負荷短絡時にR1 ’≧R2 ’となる
ように制御して、p型ドレイン層21を介して素子外に
排出される正孔の量を多くすれば、過電流から素子を保
護することができ、負荷短絡耐量の増加を図れる。
【0135】(第10の実施形態)図16は、本発明の
第10の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図および等価回路である。
【0136】本実施形態が第9の実施形態と異なる点
は、p型ドレイン層21を介して素子外に排出される正
孔の量を空乏層によって制御することにある。
【0137】空乏層を利用できるように、本実施形態で
は、図16に示すように、p型ドレイン層21の不純物
濃度をp型ベース層7のそれよりも低くする。また、p
型ドレイン層21の表面には、ドレイン電極22のコン
タクト抵抗を下げるために、p型コンタクト層23を形
成する。
【0138】このような構成であれば、ターンオン状態
では、ゲート電極6に正電圧が印加されて、図17
(a)、図18(b)に示すように、p型ドレイン層2
1に空乏層が形成されてピンチオフが起こり、正孔に対
するポテンシャル障壁が生じる。
【0139】その結果、p型ドレイン層21を通る正孔
hの排出経路の抵抗がp型ベース層7を通る正孔hの排
出経路の抵抗に比べて大きくなるので、すなわちp型ド
レイン層21から素子外に排出される正孔の量が少なく
なるので、従来のIGBTよりも高濃度のキャリア(電
子e、正孔h)がn型ベース層1内に蓄積され、オン電
圧が低くなる。
【0140】一方、ターンオフさせる際には、ゲート電
極6に負電圧が印加されて空乏層が消滅して正孔に対す
るポテンシャル障壁がなくなり、これによりp型ドレイ
ン層21からも正孔が排出されるようになるので、寄生
サイリスタ構造のラッチアップの発生を防止できる。
【0141】図17(b)、図18(c)に示すよう
に、正孔に対するポテンシャル障壁が低くなり、その結
果としてトレンチ4の側壁に接したp型ドレイン層21
の表面にもp型蓄積層が形成され、また第10の実施形
態と同様に、トレンチ4の側壁に接したn型ベース層1
の表面にp型蓄積層が形成されるので、寄生サイリスタ
構造のラッチアップの発生をより効果的に防止できる。
また、第9の実施形態と同様に、負荷短絡容量の増加を
図ることもできる。
【0142】(第11の実施形態)図19は、本発明の
第11の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図および等価回路である。
【0143】本実施形態が第9の実施形態と異なる点
は、p型ドレイン層21から素子外に排出される正孔の
量をショットキーダイオードによって制御することにあ
る。
【0144】ショットキーダイオードを利用できるよう
に、本実施形態では、図19に示すように、p型ドレイ
ン層23の不純物濃度を低くし、ドレイン電極としてA
lまたはWなどの金属からなるショットキー電極24を
用いる。
【0145】素子をターンオンさせるに、通常通りにゲ
ート電極6に正電圧を印加する。このとき、p型ベース
層7の電位の上昇は小さいので、ショットダイオードは
オフ状態のままである。そのため、p型ドレイン層24
を介して素子外に正孔が排出されることはない。その結
果、n型ベース層1内にキャリアが効果的に蓄積され、
オン電圧が低くなる。なお、参考のために、図20に、
p型ベース層7の電圧Vpbが0Vのときのp型ベース層
7のバンド図を示す。
【0146】また、素子に過電流が流れた場合には、p
型ベース層7の電圧Vpbが上昇し、ショットダイオード
はオン状態となる。その結果、素子内の正孔は、p型ド
レイン層21を介して素子外に排出されるので、寄生サ
イリスタ構造のラッチアップの発生を防止できるととも
に、過電流から素子を保護できるようになる。
【0147】図21に、本実施形態および従来のIGB
Tのコレクタ電流−コレクタ電圧の特性図を示す。図か
ら、本実施形態のIGBTのコレクタ電流−コレクタ電
圧特性は、従来のIGBTのそれとは異なり、飽和特性
を示すことが分かる。すなわち、本実施形態のIGBT
は、従来のものと比べて、過電流から容易に保護できる
ものである。
【0148】(第12の実施形態)図22は、本発明の
第12の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図である。
【0149】本実施形態が第9の実施形態と異なる点
は、奥行き方向にp型ドレイン層21およびp型ドレイ
ン電極22を形成したことになる。
【0150】ここで、p型ドレイン層21の奥行き方向
の寸法(トレンチ4の長手方向と平行な方向の寸法)
は、p型ベース層7のそれよりも小さくする。同じにす
る場合には、p型ドレイン層21の不純物濃度をp型ベ
ース層7のそれよりも低くするか、あるいはp型ドレイ
ン層9のほうを浅く形成する。
【0151】本実施形態でも、ターンオン時には、p型
ドレイン層21を通る正孔の排出経路の抵抗ほうが、p
型ベース層7を通る正孔の排出経路のそれよりも高くな
り、すなわちp型ドレイン層21から素子外に排出され
る正孔の量が減少し、n型ベース層1内にキャリアが効
果的に蓄積されるので、オン電圧を低くできる。
【0152】一方、ターンオフ時には、トレンチ4の側
壁に接したn型ベース層1の表面にp型蓄積層が形成さ
れ、またp型ドレイン層21にはn型エミッタ層8が形
成されていないために、p型ドレイン層21を通る正孔
hの排出経路の抵抗がp型ベース層7を通る正孔hの排
出経路の抵抗に比べて小さくなるので、すなわちp型ド
レイン層21から素子外に排出される正孔の量が増加す
るので、寄生サイリスタ構造のラッチアップを防止でき
るようになる。また、第9の実施形態と同様に負荷短絡
耐量の増加を図ることもできる。図23、図24に、図
22のIGBTのターンオフ時の矢視A−A’断面図、
矢視B−B’断面図を示す。
【0153】(第13の実施形態)図25は、本発明の
第13の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面斜視図である。また、図26に、図25のIGB
Tの矢視A−A’断面図を示す。
【0154】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、トレンチ4の長手方向(チャネル幅方向)に関し、
隣り合う2つのp型コンタクト層9の間隔およびそれら
に接したn型エミッタ層8の間隔を広げたことにある。
【0155】これらのp型コンタクト層9で挟まれた領
域のp型ベース層7上には層間絶縁膜11が設けられて
おり、エミッタ電極12がp型ベース層7にコンタクト
しないようになっている。
【0156】本実施形態によれば、トレンチ4の長手方
向に関し、隣り合う2つのp型コンタクト層9の間隔が
広がっているので、これらのp型コンタクト層9で挟ま
れた領域のp型ベース層7は、p型コンタクト層9およ
びそれに接したn型エミッタ層8に比べて抵抗が高くな
る。
【0157】そのため、オン状態では、図26に示すよ
うに、大部分の正孔hは広い領域のp型ベース層7下を
通らずに、狭い領域のp型コンタクト層9およびn型エ
ミッタ層8下を通るようになる。その結果、エミッタ電
極12側の正孔濃度が高くなり、n型エミッタ層8から
の電子の注入が促進されてオン抵抗が低くなる。
【0158】一方、ターンオフ時や負荷短絡時など電流
密度が高くなる時は、正孔はn型エミッタ層8下にのみ
集中せず、一旦p型ベース層7中に入ってからエミッタ
電極7に抜けるバイパス経路も存在するので、寄生サイ
リスタ構造のラッチアップ防止や負荷短絡耐量の向上を
図れるようになる。
【0159】(第14の実施形態)図27は、本発明の
第14の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図である。この図27の断面図は、第13の実施
形態の図26の断面図に相当するものである。
【0160】本実施形態が第13の実施形態と異なる点
は、トレンチ4の長手方向に関し、p型コンタクト層9
およびn型エミッタ層8の周囲近傍のp型ベース層7を
残して他のp型ベース層7を省いたことにある。
【0161】その結果、トレンチ4の長手方向に関し、
隣り合う2つのp型コンタクト層9で挟まれた領域の大
部分は、p型ベース層7よりも高抵抗のn型ベース層1
が占めることになる。
【0162】したがって、トレンチ4の長手方向に関
し、隣り合う2つのp型コンタクト層9で挟まれた領域
の寸法が第13の実施形態のそれと同じであれば、より
多くの正孔が狭い領域のp型コンタクト層9および型エ
ミッタ層8下を通るようになるので、オン電圧をさらに
下げることができる。
【0163】逆に、第13の実施形態と同じ程度のオン
電圧で良い場合には、トレンチ4の長手方向に関し、隣
り合う2つのp型コンタクト層9で挟まれた領域の寸法
を第13の実施形態のそれよりも小さくできるので、第
13の実施形態よりも面積効率を高くすることができ
る。
【0164】(第15の実施形態)図28は、本発明の
第15の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図である。この図28の断面図は、第13の実施
形態の図26の断面図に相当するものである。
【0165】本実施形態が第14の実施形態と異なる点
は、p型ベース層7を省いた領域のn型ベース層1の表
面にトレンチ(ゲート絶縁膜5)と接するようにp型フ
ローティング層25を設けたことにある。
【0166】第14の実施形態のIGBTは、本来ある
べきところのp型ベース層7を一部省いたので、耐圧の
点で設計が難しい。
【0167】しかし、本実施形態によれば、ターンオフ
時にはトレンチ(ゲート絶縁膜5)と接するn型ベース
層1の表面にp型反転層が形成され、このp型反転層を
介してp型フローティング層25がp型ベース層7と電
気的に接続する。
【0168】その結果、p型ベース層7を省いた領域の
n型ベース層1の電位が固定されるので、耐圧が高くな
る。また、オン状態では、p型フローティング層25は
p型ベース層7とは電気的に分離され、オン電圧が下が
る。
【0169】(第16の実施形態)図29は、本発明の
第16の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面図である。この図29の断面図は、第13の実施
形態の図26の断面図に相当するものである。
【0170】本実施形態が第14の実施形態と異なる第
1の点は、層間絶縁膜11を無くしてエミッタ電極12
をp型バラスト層26とコンタクトさせていることにあ
る。これにより、ターンオフ時や負荷短絡時における正
孔の排出口が広くなるので、寄生サイリスタ構造のラッ
チアップをさらに効果的に防止できたり、負荷短絡容量
をさらに大きくすることができる。
【0171】また、本実施形態が第14の実施形態と異
なる第2の点は、p型ベース層7を省いた領域のn型ベ
ース層1の表面に、不純物濃度が低く高抵抗に設計され
たP型バラスト層26を設けたことにある。これによ
り、オン状態での正孔の排出が制限されるので、オン電
圧の上昇を抑制できるようになる。
【0172】(第17の実施形態)図30は、本発明の
第17の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBT
の断面斜視図である。
【0173】本実施形態が第13の実施形態と異なる点
は、トレンチ4の長手方向に垂直な方向(チャネル長方
向)に沿って、エミッタ電極12とコンタクトしないn
型エミッタ層8が存在することにある。このエミッタ電
極12は、層間絶縁膜11によってn型エミッタ層8と
絶縁されている。
【0174】このような構成によれば、トレンチ4の長
手方向に垂直な方向に関しても、正孔電流の集中が起こ
り、すなわちエミッタ電極12とコンタクトしたn型エ
ミッタ層8下における正孔電流の密度が高くなり、n型
エミッタ層8からの電子の注入が促進されてオン電圧が
低くなる。
【0175】したがって、本実施形態によれば、トレン
チ4の長手方向に平行な方向(Y軸方向)およびトレン
チ4の長手方向に垂直な方向(X軸方向)に関して、n
型エミッタ層8からの電子の注入が促進されるので、オ
ン電圧をさらに下げることができるようになる。
【0176】(第18の実施形態)図31は本発明の第
18の実施形態に係るトレンチ構造を有するIGBTの
平面図、図32は同IGBTのA−A’断面図、B−
B’断面図、C−C’断面図およびD−D’断面図を示
している。
【0177】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、p型コンタクト層9が素子の微細化に対して有利な
パターンを持っていることにある。
【0178】すなわち、本実施形態のp型コンタクト層
9は、チャネルが形成されるところのトレンチ4に接し
たn型エミッタ層8のエッジ部分とは接しないパターン
を持っている。
【0179】このようなパターンのp型コンタクト層9
であれば、それを形成する際の拡散工程で、p型不純物
がチャネル領域にまで拡散することを防止できる。
【0180】したがって、本実施形態によれば、素子の
微細化を進めてチャネル領域が縮小しても、チャネル領
域のn型エミッタ層8が素子特性の劣化を招く程度まで
減少したり、あるいはチャネル領域のn型エミッタ層8
が消滅するという問題は起こらない。
【0181】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態ではIGBTの
場合について説明したが、本発明はIGBTよりも電子
注入が促進された素子であるIEGT(Injection Enha
ncement Gate Transistor )にも適用できる。また、上
記実施形態を適宜組み合わせて実施しても良い。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施できる。
【0182】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、上
述した第1ないし第5の問題を解決できる電力用半導体
装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトレンチ構造を
有するIGBTの平面図
【図2】同平面図のA−A’断面図
【図3】同IGBTの断面斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態に係るトレンチ構造を
有するIGBTの平面図
【図5】本発明の第3の実施形態に係るトレンチ構造を
有するIGBTの断面図
【図6】本発明の第4の実施形態に係るトレンチ構造を
有するIGBTの平面図
【図7】同平面図のA−A’断面図
【図8】同IGBTの断面斜視図
【図9】本発明の第5の実施形態に係るトレンチ構造を
有するIGBTを示す断面図
【図10】本発明の第6の実施形態に係るトレンチ構造
を有するIGBTを示す断面図
【図11】本発明の第7の実施形態に係るトレンチ構造
を有するIGBTを示す断面図
【図12】本発明の第8の実施形態に係るトレンチ構造
を有するIGBTを示す断面図
【図13】本発明の第9の実施形態に係るトレンチ構造
を有するIGBTの断面図および等価回路
【図14】同IGBTの動作を説明するための素子内の
キャリア流を示す図
【図15】R1<R2を実現するための他の構造を示す
断面図」
【図16】本発明の第10の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図および等価回路
【図17】同IGBTの動作を説明するための素子内の
キャリア流を示す図
【図18】同IGBTの動作を説明するためのバンド図
【図19】本発明の第11の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図および等価回路
【図20】p型ベース層の電圧が0Vのときのp型ベー
ス層のバンド図
【図21】図18および従来のIGBTのコレクタ電流
−コレクタ電圧の特性図を示す図
【図22】本発明の第12の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図
【図23】同IGBTのターンオフ時の矢視A−A’断
面図
【図24】同IGBTのターンオフ時の矢視B−B’断
面図
【図25】本発明の第13の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面斜視図
【図26】同IGBTの矢視A−A’断面図
【図27】本発明の第14の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図
【図28】本発明の第15の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図
【図29】本発明の第16の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面図
【図30】本発明の第17の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの断面斜視図
【図31】本発明の第18の実施形態に係るトレンチ構
造を有するIGBTの平面図
【図32】同IGBTのA−A’断面図、B−B’断面
図、C−C’断面図およびD−D’断面図
【図33】従来のトレンチ構造を有するIGBTを示す
断面図
【図34】IGBTの負荷短絡試験回路を示す回路図
【図35】IGBTの負荷短絡試験波形を示す波形図
【符号の説明】
1…n型ベース層(第1導電型ベース層) 2…n型バッファ層 3…p型コレクタ層(第2導電型コレクタ層) 4…トレンチ(溝) 5…ゲート絶縁膜 6…ゲート電極 7…p型ベース層(第2導電型ベース層) 8…n型エミッタ層(第1導電型エミッタ層) 9…p型コンタクト層(第2導電型コンタクト層) 10…コレクタ電極 11…層間絶縁膜 12…エミッタ電極 21…p型ドレイン層(第2導電型ドレイン層) 22…ドレイン電極 23…p型コンタクト層(第2導電型コンタクト層) 24…ショットキー電極 25…p型フローティング層 26…P型バラスト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 雅浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第2導電型ベース層の表面に、前記溝および前記第
    1導電型エミッタ層に接するように選択的に形成された
    第2導電型コンタクト層と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられるとともに、前記
    第2導電型コンタクト層を介して前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備し、 前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型コンタ
    クト層のチャネル幅方向の寸法をそれぞれW1およびW
    2とした場合に、W1/(W1+W2)≦0.4の条件
    を満たすことを特徴とする電力用半導体装置。
  2. 【請求項2】前記W1は3μm以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第2導電型ベース層の表面に、前記溝および前記第
    1導電型エミッタ層に接するように選択的に形成された
    第2導電型コンタクト層と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられるとともに、前記
    第2導電型コンタクト層を介して前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備し、 前記第1導電型エミッタ層のチャネル幅方向の寸法が3
    μm以下であることを特徴とする電力用半導体装置。
  4. 【請求項4】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層および第2導電型コレクタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられるとともに、前記
    第2導電型コンタクト層を介して前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備し、 前記溝は複数形成されており、こららの溝によって複数
    に分割された前記第1導電型エミッタ層のうちの一部
    は、前記エミッタ電極と電気的に接続されておらず、 前記複数に分割された前記第1導電型エミッタ層のう
    ち、前記エミッタ電極と電気的に接続されたものについ
    ては、 前記第1導電型エミッタ層および前記2型コンタクト層
    のチャネル幅方向の寸法をそれぞれW1およびW2とし
    た場合に、W1/(W1+W2)≦0.4の条件を満た
    すことを特徴とする電力用半導体装置。
  5. 【請求項5】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 ターンオフ時または過電流導通時に、前記第1導電型エ
    ミッタ層が形成された前記第2導電型ベース層を介さず
    に素子外にキャリアを排出させる手段と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備してなることを特徴とする電力用半導体装置。
  6. 【請求項6】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第2導電型ベース層の表面にかつ前記溝の間で前記
    第1導電型エミッタ層が形成されていない領域に形成さ
    れた高不純物濃度の第2導電型ドレイン層と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型ドレイン層に設けられ、前記エミッタ電
    極と電気的に接続されたドレイン電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備してなることを特徴とする電力用半導体装置。
  7. 【請求項7】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第1導電型ベース層の表面に選択的に形成され、前
    記第2導電型ベース層の多数キャリアと同極性のキャリ
    アを排出するための第2導電型ドレイン層と、 この第2導電型ドレイン層を介して素子外に排出される
    前記キャリアの量を制御するキャリア制御手段と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型ドレイン層に設けられ、前記エミッタ電
    極と電気的に接続されたドレイン電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備してなることを特徴とする電力用半導体装置。
  8. 【請求項8】前記キャリア制御手段は、オン状態におけ
    る前記キャリアの排出量を低減させ、ターンオフ時また
    は過電流通電時における前記キャリアの排出量を増加さ
    せるものであることを特徴とする請求項7に記載の電力
    用半導体装置。
  9. 【請求項9】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電力
    用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層と、 前記第2導電型ベース層ならびに前記第1導電型エミッ
    タ層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さま
    で達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成され
    たゲート電極と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層と接続されたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備し、前記エミッタ電極が前記第1導電型エミッタ
    層と接続する領域を所定の間隔で形成することにより、
    前記第1導電型ベース層中の前記第2導電型ベース層側
    のキャリア濃度をオン状態で高くなるようにしたことを
    特徴とする電力用半導体装置。
  10. 【請求項10】絶縁ゲート型電力用半導体素子を含む電
    力用半導体装置であって、 絶縁ゲート型電力用半導体素子は、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ベース層と、 この第2導電型ベース層の表面に選択的に形成された第
    1導電型エミッタ層第2導電型コンタクト層と、 この第1導電型エミッタ層および前記第2導電型ベース
    層を貫通し、前記第1導電型ベース層の途中の深さまで
    達した溝内に、ゲート絶縁膜を介して埋込み形成された
    ゲート電極と、 前記第1導電型エミッタ層が形成された表面とは反対側
    の前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電
    型コレクタ層と、 前記第1導電型エミッタ層に設けられるとともに、前記
    第2導電型コンタクト層を介して前記第2導電型ベース
    層に設けられたエミッタ電極と、 前記第2導電型コレクタ層に設けられたコレクタ電極と
    を具備し、 前記第2導電型コンタクト層は、前記第1導電型エミッ
    タ層のうち、チャネルが形成されるところの前記溝に接
    したエッジ部分に接していないことを特徴とする電力用
    半導体装置。
  11. 【請求項11】前記第1導電型エミッタ層と前記第2導
    電型コンタクト層は、第2導電型ベース層の表面にスト
    ライプ状の形状でもって交互に選択的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力用半導体装置。
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