JPH0626935Y2 - 起震車ハウスの上下動装置 - Google Patents

起震車ハウスの上下動装置

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JPH0626935Y2
JPH0626935Y2 JP1988050385U JP5038588U JPH0626935Y2 JP H0626935 Y2 JPH0626935 Y2 JP H0626935Y2 JP 1988050385 U JP1988050385 U JP 1988050385U JP 5038588 U JP5038588 U JP 5038588U JP H0626935 Y2 JPH0626935 Y2 JP H0626935Y2
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hydraulic cylinder
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芳通 渋谷
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神奈川ポンプ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は起震車に搭載されるハウスの上下動装置に関
わり、さらに詳しくは模擬地震体験に使用される起震車
に起震装置を介して搭載され、その内部に体験者を収容
したまま実際の地震に類似する振動をするハウスについ
て、そのハウスの全高を上下動可能とする、起震車ハウ
スの上下動装置に関わる。
[従来の技術] 周知の通り、実際の地震は垂直震動および水平震動、ま
たそれらの震動の振幅および周期が、複雑に合成され、
不規則に変化する。したがって、実際の地震における対
策として、予め観念的な避難知識を習得していたとして
も、それだけでは十分にして速やかな避難行動を取り得
ない。
それは、過去において生じた地震災害の状況から十分に
察知される。したがって、実際の地震における対策とし
て、具体的な避難行動を経験することが効果的である。
その一手段として次のような起震車を用いた模擬地震体
験が提案され、実施されている。
すなわち、車輌に起震装置とハウスを搭載し、車輌の外
部出力軸等からの駆動力を起震装置により実際の地震に
類似した震動に変換し、その震動をハウスに伝達するよ
うにしている。上記ハウスの内部は実際の家庭を模した
ものであって、その中に被体験者を収容することができ
るようにしている。
そして、この起震車を用い、ハウス内部に被体験者を収
容し、ハウスに地震と類似した震動を与えることによ
り、実際の家庭内において地震が発生したという状況を
作り、その場合の対処の仕方を体験させることにより、
具体的な避難行動を経験させようとするものである。
そして、この起震車に搭載されるハウスについては、実
際の家庭内にいるような臨場感を持たせることが重要で
あり、ハウス内部の天井高を実際の家屋の天井高と同程
度の高さにすることが求められる。
そして一方、起震車は広い地域において多数の人々に対
して模擬地震体験を施すために、多数の地域を巡回して
模擬地震体験を開催することが必要であり、そのための
移動に際しては、起震車の走行に支障がない程度までそ
の全高を下げる必要がある。
このような要請に応じ、ハウスの天井高を通常の家屋の
天井高と同程度の高さにすると、車輌にハウスを搭載し
た場合、しかも起震装置を介してハウスを搭載した場
合、起震車の全高はその走行に支障をきたすほどの高さ
になってしまう。
その矛盾を解決するための手段としては、ハウスの天井
高、つまり全高を上下可能とし、模擬地震体験の開催時
には、ハウスの天井高を上げ、起震車の走行時には、ハ
ウスの天井高、つまり全高を下げることが有効である。
そのためのハウスの天井高の上下動装置として、次のよ
うなものが提案されている。
すなわち、例えば、実開昭58−99647号公報にて
提案されている「模擬地震体験車」に開示されているよ
うに、ハウス全体を上下に分割し、下部ハウスに対して
上部ハウスを上下動可能とすることにより、ハウスの天
井高、つまり全高を変えることができるようにしてい
る。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来技術は幾つかの使用実績のあるものの、本出願
人が幾つかの検討を加えた結果次のような問題点を有し
ていた。
すなわち、上記公報にて提案されている「模擬地震体験
車」の場合は、使用時に上部ハウスを上方位置に移動さ
せて固定するわけであるが、上部ハウスを下部ハウスに
対して固定する位置が限定されていた。このため、模擬
地震体験する人々の年齢や体格等に合わせてハウス全体
の高さを微妙に変化させるようにすることができなかっ
た。
また、上部ハウスを上下動させる機構や、上部ハウスを
水平に保持する機構に特別な工夫が施されていなかった
ので、上部ハウスを所定位置にセットする作業が大変で
った。
本考案は上述の問題点にかんがみ、ハウス全体の高さを
任意の高さに自由に設定することができるとともに、上
部ハウスの水平度を良好に保持したまま上下に移動させ
ることができるようにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための、本考案の構成を実施例に対
応する添付図面に附した符号を用いて次に説明する。
すなわち、車輌上に起震装置とハウスとを搭載し、車輌
の外部出力軸からの駆動力を垂直震動と水平震動に変換
して上記起震装置に伝えるとともに、震動の振幅および
周期を調節し合成することで実際の地震と類似した震動
を得て上記ハウスを震動させるようにした装置であっ
て、上記ハウスが上下に分割されていて、上部ハウスを
下部ハウスに対して上下動可能とすることにより、上記
ハウスの全高および天井高を変えることができるように
した起震車のハウスの上下動装置において、 上記下部ハウス3bの四隅に立設されているガイド筒4b、
および上記上部ハウス3aの四隅にその上部が固定されて
いるとともに、上記ガイド筒4bに嵌挿されているガイド
棒4aからなり、上記上部ハウス3aを上記下部ハウス3bに
対して上下動可能に保持する上下動ガイド4と、 上記ハウス3の4壁のうち対向する2壁において上記上
下動ガイド4の間に設けられていて、上記上部ハウス3a
を上記下部ハウス3bに対して上下動させる上下動機構5
とを具備し、 上記上下動機構5を、パンタグラフ5aと油圧シリンダー
5bとで構成するとともに、 上記パンタグラフ5aを、その中央部が共通の軸に枢支さ
れた2本のアーム片により構成し、一方のアーム片はそ
の一端を上記下部ハウス3b上に回動自在に支持するとと
もに、他端を上記上部ハウス3aに対してスライド自在に
接触させ、他方のアーム片はその一端を上記上部ハウス
3a上に回動自在に支持するとともに、他端を上記下部ハ
ウス3bに対してスライド自在に接触させ、 かつ上記油圧シリンダー5bの一端を上記下部ハウス3b上
に支持し、他端を上記パンタグラフ5aに接続し、上記油
圧シリンダー5bを油圧ポンプにより動作させることによ
り上記パンタグラフ5aを動作させ、上記上部ハウス3aを
上記下部ハウス3bに対して上下動させるようにしたこと
を特徴とする起震車のハウスの上下動装置である。
[作用] 本考案は以上のような構成であるから、次のように使用
する。
まず、起震車を模擬地震体験の開催地へ移動するため
に、一般道路を走行するにあたり、予め上部ハウス3aを
下げておく。これにより、ハウス3の全高を下げること
ができるので、安全な走行ができる。そして、模擬地震
体験の開催地へ起震車が到着したら、上部ハウス3aを上
げてハウス3の天井高を所望の高さに上げる。その時
は、まず油圧ポンプを作動して油圧シリンダー5bに油圧
をかける。
このようにして、油圧をかけられた油圧シリンダー5bは
パンタグラフ5aを動作させる。上記油圧シリンダー5b
は、一端をパンタグラフ5aに接続されるとともに、他端
を下部ハウス3bに接続されている。
一方、パンタグラフ5aは、パンタグラフ5aを構成する一
方のアーム片の一端が上部ハウス3aに固定され、他方の
アーム片の一端が下部ハウス3bに固定されているので、
パンタグラフ5aは油圧シリンダー5bから駆動力を受ける
と、下部ハウス3bに対して上部ハウス3aを上昇させる。
以上のようにして、上部ハウス3aを下部ハウス3bに対し
て位置Hまで上昇させることにより、ハウス3の天井高
を実際の家屋の天井高と同程度の高さにする。次いで、
ハウス3内部に被体験者を収容し、起震装置2によりハ
ウス全体に地震に類似した震動を与えることにより、実
際の家屋内にいる時に地震が発生したという想定の模擬
地震体験により臨場感を付与して被体験者に経験させる
ことが可能となる。
そして、模擬地震体験の開催を終わり、起震車を移動す
る時は、油圧シリンダー5bにかけられている油圧を抜
く。その時、上部ハウス3aおよびパンタグラフ5aの重量
も加わり、上部ハウス3aは位置Lまで下降する。以上の
ようにして上部ハウス3aを下降させることにより、ハウ
ス3の全高を下げると、一般道路においても安全に走行
することが可能となる。
上記の上部ハウス3aの上下動Sにおいて、上部ハウス3a
は上下動ガイド4の案内により、下部ハウス3bに対して
垂直方向に良好に移動させることができる。
また、上部ハウス3aの上下動Sを油圧シリンダー5bによ
り行ない、油圧シリンダー5bの動きをパンタグラフ5aに
より増幅して上部ハウス3aの上下動Sするようにしてい
るので、上部ハウス3aの上下動Sを迅速にすることがで
きる。その上、油圧シリンダー5bおよび油圧パイプ6内
部の圧油の流動抵抗により、上部ハウス3aが上下動する
時に、滑らかに移動させることが可能である。
[実施例] 次に、本考案の起震車ハウスの上下動装置の一実施例を
添付した図面を用いて詳述する。
第1図に示すように、本実施例の起震車は、車輌1に起
震装置2を搭載し、起震装置2を介してハウス3を搭載
して構成している。
起震装置2は、車輌1の外部出力軸からの駆動力を垂直
震動と水平震動に変換し、両震動の振幅および周期を調
節し合成することで、実際の地震に類似する震動をハウ
ス3に伝えるようにしている。
ハウス3の内部は、図示しないが、テーブルや椅子等を
配置して実際の家屋のような内装を施してある。そし
て、その中に被体験者を収容してハウス3を震動させる
ことにより、実際の家屋に居る時に地震が発生したよう
な体験をして、実際の地震時における具体的な避難行動
を体得できるようにしている。
上記ハウス3は、上部ハウス3aと下部ハウス3bとに分割
されている。そして、上部ハウス3aは下部ハウス3bに対
し上下動S可能となされているので、起震車が走行する
時には上部ハウス3aを低い位置Lまで下げることによ
り、ハウス3の全高を下げることができる。これによ
り、起震車全高を下げて安全に走行することができるよ
うになる。また、模擬地震体験を開催する時には、上部
ハウス3aを所望の高い位置Hまで上げることにより、ハ
ウス3の天井高を実際の家屋の天井高と同程度の高さま
で上げて臨場感のある模擬地震体験を行うことができる
ようにしている。
また、ハウス3の震動を実際の地震の震度に換算し表示
し、その時の内部の様子を図示しないテレビカメラによ
りテレビモニター等に映し出し、被体験者以外の者にも
地震時の避難方法を示す、表示ボックス11を取り付ける
こともよい。
上記ハウス3の上下動において、第2図に示すように、
上下動ガイド4をハウス3の四隅に立設している。これ
らの上下動ガイド4は、下部ハウス3bに立設し下部ハウ
ス3bの枠組と一体となって強固に固定されているガイド
筒4bと、上部ハウス3aの四隅にその上部を固定している
ガイド棒4aからなり、ガイド筒4bにガイド棒4aを嵌挿す
ることにより、上部ハウス3aを下部ハウス3bに対し上下
動S可能に保持している(第3図、第4図、第5図、第
6図参照)。
また、ガイド筒4bにはスライド案内体4cが嵌められ、ス
ライド案内体4cにガイド棒4aが嵌挿されており、スライ
ド案内体4cにはその摩擦係数が低くなるような加工を施
されているので、ガイド棒4aは円滑に摺動し、容易に上
下動Sすることができる。
ハウス3の4方の壁面のうち、1方の壁面を取り去り、
外部から内部の様子が見えるようにしており、上下動機
構5はその他の対向する2壁の上下動ガイド4の間に配
設されていて、上部ハウス3aをその四隅が均衡を保つよ
うに上下動Sさせることができる。
第7図に示すように、上記上下動機構5はパンタグラフ
5aと油圧シリンダー5bからなっている。パンタグラフ5a
は、その一端がパンタグラフ固定部材5cにより、上部ハ
ウス3aと下部ハウス3bとの間において回動自在に支持さ
れている。また、他端の自由端はローラー5dを軸支して
おり、上部ハウス3a枠組の上縁と、下部ハウス3bの枠組
上面を滑動自在である。
また、油圧シリンダー5bはパンタグラフ5aと下部ハウス
3bに若干の角度を持って回動自在に固定されている。そ
して、油圧シリンダー5bの動作によりパンタグラフ5aは
その固定端と自由端の2ヶ所で上部ハウス3aを下部ハウ
ス3bに対して上下動Sさせるようにしている。
さらに、パンタグラフ5aは2壁に配設されているので、
上部ハウス3a全体では4ヶ所で均等に支持され状態で上
下動Sするようにしているので、上部ハウス3aの上下動
Sが円滑なものとなるとともに、上部ハウス3aの水平度
を常に良好に保持することができる。
その上、油圧シリンダー5bの動きを増幅して上部ハウス
3aの上下動Sにしているので、上部ハウスの上下動Sを
迅速に行うことができる。また、油圧シリンダー5bは、
パンタグラフ5aと下部ハウス3bに若干の角度を持って回
動自在に固定されているので、パンタグラフ5aの動きを
許容してその上下動Sを円滑なものにしている。また、
下部ハウス3b枠組上部には油圧シリンダー5bが遊嵌する
穴が穿設され、その穴は油圧シリンダーの動きを妨げな
いように長円となっている。
さらに、上部ハウス3aを位置Hまで上昇させた状態で下
部ハウス3b枠組上面と上部ハウス3a枠組上縁の間にパネ
ル12を設け、ボルトで留める等して固定し、パネル12で
上部ハウス3aを支持することもできる(第8図参照)。
このようにすることにより、上部ハウス3aの上昇後、油
圧シリンダー5bにかけてある油圧を抜いても上部ハウス
3aが位置Hまで上昇した状態で保持することができるの
で、油圧シリンダー5bや油圧ポンプ、油圧パイプ6にか
かる負圧を軽減することができる。
また、パネル13に実際の家屋を模した装飾を施すことに
より、一層臨場感のある模擬地震体験を可能にしてい
る。
また、第9図に示すように、上部ハウス3aの上面にコの
字型のリフトアーム7を設けている。このリフトアーム
7は、コの字型の開いた側の2端で上部ハウス3aの上面
に、第7図において矢印で示したように、開閉自在に蝶
着されている。その蝶着位置は、リフトアーム7を開い
た時にはコの字型の閉じた側が上部ハウス3a上面から張
り出し、閉じた時にはリフトアーム7は上部ハウス3a上
面に収まる位置になされている。
さらに、閉じた状態でリフトアーム7を上部ハウス3aに
固定することができるとともに、開いた状態で上部ハウ
ス3aの上面から張り出したリフトアーム7のコの字型の
閉じた側に配設された滑車8にワイヤー9を架持(第10
図参照)している。そして、ワイヤー9の一端を車輌1
に固定し、他端を車椅子等を載せるリフト台10に固定し
た状態で上部ハウス3aを上下動Sさせることにより、リ
フト台10を昇降させるリフト機能を具備している。この
リフト機能により、車椅子を使用する人も容易に模擬地
震体験を経験することが可能となり、より広く一般の人
々に模擬地震体験を経験させることが可能となる。な
お、本実施例のハウスの上下動装置は上下動Sが迅速で
あるから、これをリフト機能に用いても時間的な影響は
ない。
本考案の実施例は以上のような構成であるから、これを
使用する時には、予め上部ハウス3aを下げることによ
り、ハウス3の全高を低い位置Lまで下げ、起震車の一
般道路における走行に支障がないようにする。この場
合、パネル14やワイヤー9、リフト台10等をハウス3内
に収納し、ハウス3の4壁面のうち開放されている面
を、図示しない開閉自在なシャッター等で覆うこともよ
い。
この状態で起震車を移動させ、模擬地震体験の開催地へ
向かう。そして、起震車が模擬地震体験の開催地へ到着
したら、車輌に予め搭載してある油圧ポンプにより油圧
をかける。油圧ポンプと油圧シリンダー5bは、油圧パイ
プ6によって接続されており、油圧パイプ6は油圧ポン
プからの油圧を2つの油圧シリンダー5bに分配する。こ
の油圧ポンプ、および油圧パイプによる油圧の分配方法
は従来公知であり、多種の分野で広く用いられているの
で、あえて図示はしない。油圧ポンプにより油圧をかけ
られた油圧シリンダー5bは、下部ハウス3bとパンタグラ
フ5aの間にあって、パンタグラフ5aを上方に押し上げる
ように動作する。
パンタグラフ5aは、油圧シリンダー5bの動作を受けて上
部ハウス3aを上方に押し上げ、上部ハウス3aを下部ハウ
ス3bに対し位置Hまで上昇させる。この時、パンタグラ
フ5aは油圧シリンダー5bの油圧による動作を受け、油圧
シリンダー5bの動きを増幅して上部ハウス3aを上昇させ
る力に変換する。また、パンタグラフ5aは2つのアーム
片からなり、その中央部で両アーム片が互いに回動自在
に結合しているので、1つのアーム片を動作させること
により、両アームからなるパンタグラフ5a全体が動作す
る。
このため、パンタグラフ5aは、上部ハウス3aおよび下部
ハウス3bに各々2ヶ所で接し、またその2ヶ所の接点の
うち1ヶ所は固定端としてパンタグラフ固定部材5cによ
り回動自在に固定され、他の1ヶ所は自由端としてロー
ラー5dを軸支して滑動自在に接しているので、パンタグ
ラフ5aの動作は上部ハウス3aと下部ハウス3bの間にあっ
て安定し、しかも円滑なものとなる。
また、パンタグラフ5aは、上部ハウス3aおよび下部ハウ
ス3bに各々2ヶ所で接し、下部ハウス3bに対する上部ハ
ウス3aの均衡を常に保つように動作し、上部ハウス3aの
水平度を良好に保持することができる。また、2つの油
圧シリンダー5bは共に等しく分配された油圧をかけられ
等しく動作するので、上部ハウス3aの上下動Sは、下部
ハウス3bに対しその四隅の均衡が常に保たれる。
以上のようにして、上部ハウス3aを下部ハウス3bに対し
て位置Hまで上昇させ、ハウス3の天井高を実際の家屋
の天井高と同程度の高さにし、パネル14を下部ハウス3b
枠組上面と上部ハウス3a枠組上縁との間にボルトで留め
る等して固定し、もって上部ハウス3aを支持する。この
ようにすると、その後は、油圧ポンプの稼動を止めても
上部ハウス3aの高さを位置Hのまま支持することができ
る。このような状態で、ハウス3内部に被体験者を収容
し、起震装置を作動してハウス3を震動させ、実際の地
震時における避難行動を、具体的な模擬地震体験の中で
体得させる。
また、本実施例のハウス3はその天井高を実際の家屋の
天井高と同程度にすることができるので、照明器具等を
取り付ける等して実際の家屋内に居るような臨場感を持
たせることが可能である。特に、本実施例の場合、上部
ハウス3aを最高位置と最低位置との間において任意の高
さに設定することが可能なので、模擬地震体験者の体格
等に合わせて所望の高さに設定することができる。この
ため、例えば、背の高い外人等の場合には上部ハウス3a
を最高位置に設定することにより、臨場感のある地震体
験を行わせることができる。
さらに、上部ハウス3aが下部ハウス3bに強固に固定され
るので、ハウス3の全体が一体となって震動することが
可能である。
そして、模擬地震体験の開催が終了し、起震車を移動す
る時は、油圧ポンプの稼動を止めている場合には再稼動
させて上部ハウス3aの高さが位置Hに保たれるようにし
た後、パネル14を取りはずし、油圧ポンプの稼動を止め
る。すると、上部ハウス3aの重量がパンタグラフ5aを介
して油圧シリンダー5bにかかっているため油圧シリンダ
ー5bは下方に押し下げられ、上部ハウス3aの高さは位置
Lまで下降する。
この時、油圧シリンダー5bおよび油圧パイプ6内を通る
圧油の流動抵抗により、油圧シリンダー5bの動作が緩や
かなものとなり、油圧シリンダー5bの動作による上部ハ
ウス3aの下降も緩やかとなり、急激に落下するような不
都合を防止することができる。
また、油圧シリンダー5bは、パンタグラフ5aを動作させ
るにあたり、パンタグラフ5aと油圧シリンダー5bの結合
部分の横方向の動きを許容するように、パンタグラフ5a
および下部ハウス3b枠組に若干の角度を持って回動自在
に固定されているので、パンタグラフ5aおよび油圧シリ
ンダー5bの動きが円滑となる。このため、油圧ポンプか
らの油圧を効率よく動作させ、しかも均等に分配された
油圧により2つの上下動機構5を均等に動作させ、上部
ハウス3aの上下動を円滑にすることができる。
このようにして、上部ハウス3aを位置Lまで下降させ、
ハウス3内部にパネル14やリフト台10等を収納し、シャ
ッターを閉じる等した後起震車を走行させ移動する。
上記上部ハウス3aの上下動Sにおいて、上部ハウス3aは
上下動ガイド4の案内により、その上下動Sを垂直に保
ち、上部ハウス3aが下部ハウス3bに対しその四隅の均衡
を保って上下動Sすることができる。
また、ガイド棒4aとガイド筒4bの間に設けられたスライ
ド案内体4cの働きもあり、上部ハウス3aの上下動Sは円
滑なものとなる。また、上部ハウス3aの上下動Sが迅速
であっても、負荷を生じない。また、ガイド棒4aとガイ
ド筒は摺動可能な程度に密着し、またスライド案内体4c
により、その摺動がより容易となる。さらに、ガイド棒
4aとガイド筒4bをより密着させることが可能となり、も
って上部ハウス3aを下部ハウス3bに対し上下動S自在
に、しかもハウス3の震動、特に水平震動においても強
固に固持することができる。
[考案の効果] 本考案は上述したように、模擬地震体験を行うハウスを
上部ハウスと下部ハウスとに分割し、上記上部ハウスと
下部ハウスとの間に上下動ガイドと上下動機構とを配設
するとともに、上記上下動機構を、パンタグラフと油圧
シリンダーとで構成し、かつ上記パンタグラフを、その
中央部が共通の軸に枢支された2本のアーム片により構
成し、一方のアーム片はその一端を上記下部ハウス上に
回動自在に支持するとともに、他端を上記上部ハウスに
対してスライド自在に接触させ、他方のアーム片はその
一端を上記上部ハウス上に回動自在に支持するととも
に、他端を上記下部ハウスに対してスライド自在に接触
させるようにしたので、ハウス全体の高さを任意の高さ
に自由に設定することができ、模擬地震体験者が普段生
活している居住空間に近い環境で地震を体験させること
ができる。
また、上部ハウスの水平度を良好に保持したまま上下に
移動させることができるので、移動をスムースに、かつ
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を図示している。 第1図は起震車の側面図、第2図はハウスの内壁を省い
た斜視図一部破断面図、第3図はハウスの四隅のうち一
つをハウス内部から見た場合の斜視図、第4図はガイド
棒と上部ハウスとの固定部分を示す要部拡大斜視図一部
破断面図、第5図は上下動ガイドおよび下部ハウスの要
部拡大斜視図、第6図は上下動ガイドおよび下部ハウス
の断面図、第7図は上下動機構を配設した壁部のみを示
す正面図、第8図はパネルを取り付けた起震車の斜視
図、第9図はリフトアームを配設した上部ハウスの上部
を示す斜視図、第10図は起震車のリフト機能を示す背面
図である。 1……車輌、2……起震装置、 3……ハウス、3a……上部ハウス、 3b……下部ハウス、4……上下動ガイド、 4a……ガイド棒、4b……ガイド筒、 4c……スライド案内体、5……上下動機構、 5a……パンタグラフ、5b……油圧シリンダー、 5c……パンタグラフ固定部材、 5d……ローラー、6……油圧パイプ、 7……リフトアーム、8……滑車、 9……ワイヤー、10……リフト台、 11a……リフトアーム留め片、 11b……ボルト、12……表示ボックス、 13……パネル、 S……上部ハウスの上下動、 H……上部ハウスの上昇位置、 L……上部ハウスの下降位置、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌上に起震装置とハウスとを搭載し、車
    輌の外部出力軸からの駆動力を垂直震動と水平震動に変
    換して上記起震装置に伝えるとともに、震動の振幅およ
    び周期を調節し合成することで実際の地震と類似した震
    動を得て上記ハウスを震動させるようにした装置であっ
    て、上記ハウスが上下に分割されていて、上部ハウスを
    下部ハウスに対して上下動可能とすることにより、上記
    ハウスの全高および天井高を変えることができるように
    した起震車のハウスの上下動装置において、 上記下部ハウス3bの四隅に立設されているガイド筒4b、
    および上記上部ハウス3aの四隅にその上部が固定されて
    いるとともに、上記ガイド筒4bに嵌挿されているガイド
    棒4aからなり、上記上部ハウス3aを上記下部ハウス3bに
    対して上下動可能に保持する上下動ガイド4と、 上記ハウス3の4壁のうち対向する2壁において上記上
    下動ガイド4の間に設けられていて、上記上部ハウス3a
    を上記下部ハウス3bに対して上下動させる上下動機構5
    とを具備し、 上記上下動機構5を、パンタグラフ5aと油圧シリンダー
    5bとで構成するとともに、 上記パンタグラフ5aを、その中央部が共通の軸に枢支さ
    れた2本のアーム片により構成し、一方のアーム片はそ
    の一端を上記下部ハウス3b上に回動自在に支持するとと
    もに、他端を上記上部ハウス3aに対してスライド自在に
    接触させ、他方のアーム片はその一端を上記上部ハウス
    3a上に回動自在に支持するとともに、他端を上記下部ハ
    ウス3bに対してスライド自在に接触させ、 かつ上記油圧シリンダー5bの一端を上記下部ハウス3b上
    に支持し、他端を上記パンタグラフ5aに接続し、上記油
    圧シリンダー5bを油圧ポンプにより動作させることによ
    り上記パンタグラフ5aを動作させ、上記上部ハウス3aを
    上記下部ハウス3bに対して上下動させるようにしたこと
    を特徴とする起震車のハウスの上下動装置。
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