JPH0626967A - 冷陰極電離真空計 - Google Patents

冷陰極電離真空計

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JPH0626967A
JPH0626967A JP4053928A JP5392892A JPH0626967A JP H0626967 A JPH0626967 A JP H0626967A JP 4053928 A JP4053928 A JP 4053928A JP 5392892 A JP5392892 A JP 5392892A JP H0626967 A JPH0626967 A JP H0626967A
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vacuum gauge
cold cathode
discharge
vacuum
cathode ionization
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Roy N Peacock
ノーマン ピーコック ロイ
Neil T Peacock
トーマス ピーコック ニール
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J41/00Discharge tubes for measuring pressure of introduced gas or for detecting presence of gas; Discharge tubes for evacuation by diffusion of ions
    • H01J41/02Discharge tubes for measuring pressure of introduced gas or for detecting presence of gas
    • H01J41/06Discharge tubes for measuring pressure of introduced gas or for detecting presence of gas with ionisation by means of cold cathodes

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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電の誘発を短時間で行う。 【構成】 倒置型マグネトロンを用いた真空計におい
て、陰極12内の真空空間15内に、放電を誘発するグ
ローランプ36´を設ける。グローランプ36´を、陰
極12から十分な光電子が解放されるように、紫外線を
直接陰極12に対して照射するように構成する。グロー
ランプ36´を、真空空間15内に対して挿脱可能にす
る第1部材46´を設ける。グローランプ36´は、真
空計のベーキングの間に、真空空間15の外側へ動かさ
れ、その後、真空空間15内へ挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極電離真空計に関
し、特に、その電極間の放電を誘発する手段に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高真空状態下の気体の圧力を計
測する真空計として、10-10 Torr、時には10-14 To
rrの高真空状態の気体の圧力を計測する冷陰極電離真空
計(CCG)が良く使用されている。例えば、陽極と陰
極との間の自己放電により、気体の電離を誘発して気圧
を計測する冷陰極放電真空計がある。このものは、適宜
に配された磁場により、電子の放電の道程を極めて長く
するようになっている。この真空計以外にも、ペニング
真空計、マグネトロン真空計、倒置型マグネトロン真空
計等様々な形式の冷陰極電離真空計があり、これら各種
の真空計については、A.Berman著「Total Pressure Mea
surements in Vacuum Technology」の中で開示されてい
る。
【0003】ところで、冷陰極電離真空計において、放
電を開始させるためには、例えば、宇宙線や磁場の放出
電子による電離のように、電離を誘発するきっかけが必
要である。冷陰極電離真空計に対して高電圧をかける時
期と、放電中に電流が流れ始める時期(計測開始時期)
との間には、時間の遅れが生ずる。この遅れは、気体の
真空度によるものであり、標準的な真空計では、10-5
Torrの気圧下で数秒間、10-10 Torrの気圧下で数時間
である。このように、低気圧下における計測開始時期の
遅れは、許容しがたい長さであった。
【0004】上記冷陰極電離真空計の計測開始時期の遅
れについては、公知であり、上記 A.Berman 著「Total
Pressure Measurements in Vacuum Technology」中の、
219頁にも述べられている。
【0005】Bermanは、上記著書の中で、冷陰極電離真
空計において放電を誘発する技術をいくつか提案してお
り、その技術は、以下の通りである。
【0006】1)高温のフィラメントから電子をパルス
状に供給する。
【0007】2)磁場に放出電子を供給する陰極または
陽極上に、鋭利な点または鋭利な端部を一体的に形成す
る、あるいは残った気体の磁場を電離化する。
【0008】3)電離を誘発する手段として、放射線源
を設ける。
【0009】さらに、Bermanは述べていないが、本願出
願人の知る最良の方法として、上記3つの技術以外の別
の方法もある。その方法は、これまで市販の真空計では
使用されていないが、 4)光電効果により光電子を供給するように、短い波長
の光を発する外部光源を使用する、というものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記1)の
方法では、放電を誘発するための熱電子放出源を真空計
の内部に備え付ける必要がある。また、放電を誘発する
ためには、放電が発生し得るが現在はまだ発生していな
いという状態であることを、操作者に判断させる必要も
ある。その際、放電を発生させるには、制御盤の操作ボ
タンをほんの少しの間だけ押すようにしなければならな
い。いらついて無理やりボタンを押しても、フィラメン
トの加熱を招くだけであり、それに、高い気圧状態でボ
タンを操作すれば、フィラメントが損傷する恐れがあ
る。
【0011】上記2)の方法は、現在、Barzers ag. で
利用されている技術であるが、この方法では、陰極上の
鋭利な点または端部が放電現象によって鈍るという問
題、すなわち、放電で形成された膜の存在により、電子
の放出特性が変質するという問題がある。この方法は、
たとえ一時的にうまく放電を起こすことができたとして
も、長い操作期間で見れば信頼を置くことができない。
【0012】上記3)の方法では、低い気圧状態で放電
を開始するのに十分な気体の電離状態を起こすために
は、かなり大掛かりな放射線源が必要になる。この方法
は、C.Hayashi 著「J.Vac.Sci.Tecnol 3,286」(1966)、
「Proc. Fourth InternationalVac. Congress 1968 」
の656頁の H. Mennengaと W. Schaedler の発言、お
よび英国特許第 1535314号明細書で開示されているが、
今日、放射性物質の危険性を危惧する傾向のために、こ
の方法は非実用的になっている。冷陰極電離真空計にと
って、この放射性物質の危険性の問題は極めて重要であ
り、それは、放射線源が、放射性物質が散乱する傾向が
ある放電セル型電極の近接位置に設けられるからであ
る。また、α線およびβ線は、真空計の内部へ透過する
能力をほとんど持たないため、放射線源としては、効力
がない。さらに、放電は、電極の飛散を引き起こし、そ
の結果、放射性物質が真空系の周辺に散らばることにな
る。その上、上記の真空計を製造する作業者が放射線に
晒される恐れもある。
【0013】上記4)の方法については、「Can. J. Ph
ysics, 37, 1260 」(1959)の1266頁で、冷陰極電離
真空計内の放電は、外部の紫外線によって開始し得ると
開示されている。この真空計は、外部の紫外線光源から
の光線を内部に受け入れるために、ガラス性のエンベロ
ープで覆われているが、ガラスは、紫外線に対してあま
り透過性がない。強力な紫外線は、真空計の陰極から光
電子を解き放ち、陰極の放電の開始に寄与する。ところ
が、この方法では、エンベロープが紫外線に対して透過
性があることを必要とするという問題があり、現在市販
されている真空計は、全て金属性であるため、市販の真
空計でこの方法を使用することができない。また、かな
り大型で高価な紫外線光源を必要とするという問題もあ
る。
【0014】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主要な第1の目的は、この真空計の真空を
覆っているエンベロープの内側に、放電を誘発するため
の、小型で真空に適した電磁波の供給源が設けられた冷
陰極電離真空計を提供しようとするものである。
【0015】さらに、本発明の主要な第2の目的は、放
電を誘発する簡単な手段を備え、操作開始後短時間で気
圧の情報を供給し得る冷陰極電離真空計を提供しようと
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、真空系と直接連通する真空
空間と、この真空空間に設けられた陽極および陰極と、
上記陽極と陰極との間の電界にほぼ直交する磁界を形成
し、上記陽極と陰極との間に放電を起こす磁性手段とを
備え、上記真空系の気圧を測定する冷陰極電離真空計に
おいて、上記真空空間に設けられ、少なくとも上記陰極
に対して、上記陰極から光電子を解放するのに十分な電
磁放射線を直接照射して、放電を誘発する放電誘発手段
を備える構成とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属するものであり、倒置型マグネトロンを用いた
真空計で構成するものである。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に従属するものであり、放電誘発手段
が、グローランプを備えている構成とするものである。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のうちのいずれかに記載の発明に従属し、放電誘発手
段を、少なくとも紫外線を放射するもので構成するもの
である。
【0020】請求項5の発明は、請求項1〜請求項3の
うちのいずれかに記載の発明に従属し、放電誘発手段
を、少なくとも青色の可視光線を放射するもので構成す
るものである。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のうちのいずれかに記載の発明に従属し、真空系と連
通するポートと、このポートに面して接続され真空系を
支持する支持部材とを備え、この支持部材には、これを
貫通する貫通端子と、この貫通端子内を通り放電誘発手
段まで伸びる配線とを設け、この配線には、上記放電誘
発手段を作動する電源回路を接続する構成とするもので
ある。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明に従属し、支持部材を、環状体とし、真空系を、上記
環状の支持部材を通じて真空空間と連通させる構成とす
るものである。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項6または請
求項7記載の発明に従属し、支持部材を、取外し可能に
取り付ける構成とするものである。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項6または請
求項7記載の発明に従属し、支持部材を、一体的に取り
付ける構成とするものである。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項1〜請求
項5のうちのいずれかに記載の発明に従属し、真空空間
を覆う真空計本体に、貫通端子を貫通状態で設け、この
貫通端子に、放電誘発手段に至る配線を挿通し、この配
線に、上記放電誘発手段を作動する電源回路を接続する
構成とするものである。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項1〜請求
項10のうちのいずれかに記載の発明に従属し、放電誘
発手段を連続して作動させる作動手段を備える構成とす
るものである。
【0027】請求項12記載の発明は、真空系と直接連
通する真空空間と、この真空空間に設けられた陽極およ
び陰極と、上記陽極と陰極との間の電界にほぼ直交する
磁界を形成し、上記陽極と陰極との間に放電を起こす磁
性手段とを備え、上記真空系の気圧を測定する冷陰極電
離真空計において、上記真空空間に設けられ、少なくと
も上記陰極に対して、上記陰極から光電子を解放するの
に十分な電磁放射線を直接照射して、放電を誘発する放
電誘発手段と、上記放電誘発手段を、真空計の焼き切れ
に必要な高温時には、熱から離れた位置へ移動可能に
し、焼き切れ後に、放電を開始するために真空空間内に
位置付けるようにして、真空空間内に移動可能に位置付
ける位置付け手段とを備える構成とするものである。
【0028】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明に従属し、倒置型マグネトロンを用いた真空計で
構成するものである。
【0029】請求項14記載の発明は、請求項12また
は請求項13記載の発明に従属し、放電誘発手段が、グ
ローランプを備えている構成とするものである。
【0030】請求項15記載の発明は、請求項12〜請
求項14のうちのいずれかに記載の発明に従属し、放電
誘発手段を、少なくとも紫外線を放射するもので構成す
るものである。
【0031】請求項16記載の発明は、請求項12〜請
求項14のうちのいずれかに記載の発明に従属し、放電
誘発手段を、少なくとも青色の可視光線を放射するもの
で構成するものである。
【0032】請求項17記載の発明は、請求項12〜請
求項16のうちのいずれかに記載の発明に従属し、真空
系と連通するポートと、このポートに面して接続され真
空系を支持する環状の第1部材とを備え、位置付け手段
には、上記第1部材に貫通状態で接続され、かつ、放電
誘発手段が真空空間内に位置付けられているとき、放電
誘発手段を受け入れる放射線透過部を設ける構成とする
ものである。
【0033】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の発明に従属し、放射線透過部を、チューブ状に形成
し、放電誘発手段を、真空空間内に位置付けられると
き、上記放射線透過部の内部で保持されるように設ける
構成とするものである。
【0034】請求項19記載の発明は、請求項17また
は請求項18記載の発明に従属し、第1部材を、取外し
可能に取り付ける構成とするものである。
【0035】請求項20記載の発明は、請求項17また
は請求項22記載の発明に従属し、第1部材を、一体的
に取り付ける構成とするものである。
【0036】請求項21記載の発明は、請求項12〜請
求項20のうちのいずれかに記載の発明に従属し、放電
誘発手段を連続して作動させる作動手段を備える構成と
するものである。
【0037】
【作用】上記の構成により、本発明では、真空空間内に
設けられた放電誘発手段が、陰極へ直接電磁放射線を照
射するので、真空系が低い気圧条件下であっても、陽極
と陰極との間の放電が、短時間で開始され、この放電に
より気圧の測定が行われる。また、放電誘発手段は、真
空計のベーキング時など高温時に、位置付け手段により
熱から離れた位置へ移動可能であるので、熱による損傷
を被らない。真空計のベーキング後、真空空間内に位置
付けられ、放電の誘発を行う。
【0038】
【発明の効果】本発明の冷陰極電離真空計によれば、陰
極へ直接電磁放射線を照射するので、真空系が低い気圧
条件下であっても、陽極と陰極との間の放電を短時間で
開始して、操作開始後ただちに気圧の測定を開始するこ
とができる。また、放電誘発手段は、真空計のベーキン
グ時など高温時に、熱から離れた位置にあるので、熱に
よる損傷を被らず、耐用期間を長くすることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0040】図1は、本発明の第1実施例に係る冷陰極
電離真空計Aを示し、この冷陰極電離真空計Aは、陰極
12と陽極14とを備えた倒置型マグネトロンを用いた
真空計であり、気圧が測定される真空系Sと接続されて
いる。この真空系Sは、上記陰極12内の真空空間15
と直接連通しており、上記陰極12には、上記真空系S
との間で通気を促進させる開口17,17,…が形成さ
れている。上記陰極12は、陰極リード線16およびス
イッチ20を経て従来技術の電位測定回路18と接続さ
れており、この電位測定回路18は、真空空間15の放
電時の電流を測定することにより、上記真空系Sの気圧
を表示するようになっている。上記スイッチ20が図1
の破線の位置にあるとき、上記陰極12は、直流電源2
4、抵抗26およびコンデンサ28を備えるパルス電源
22に接続されている。
【0041】上記陽極14は、抵抗32および貫通端子
49を経て直流電源30に接続されている。47は貫通
端子であり、この貫通端子47は、上記陰極リード線1
6と陰極12との接続を可能にしている。
【0042】図1において、上記抵抗26,32、コン
デンサ28および電源24,30には、数値が付与され
ているが、これらの数値は一実施例に過ぎず、本発明
は、これらの数値に限定されるものではない。なお、3
4は接地線である。
【0043】上記真空空間15内には、放電誘発手段と
して電磁放射線源であるグローランプ36が、陰極12
と一体的に設けられている。このグローランプ36は、
電極37,39を備えており、好ましくは、ネオン、ア
ルゴン、キセノン等の不活性混合ガスを充填した簡単か
つ小型のグローランプであり、例えば、オクラホマのDa
vis社製のネオランプ No.1640が使用される。一般
に、上記グローランプ36から放射される光子は、上記
陰極12の金属から光電子を解放させるのに十分なエネ
ルギーを有している必要がある。さらに、上記グローラ
ンプ36は、放射光が少なくとも上記陰極12の内側表
面に直接当たるように設けられていることが好ましい。
【0044】上記グローランプ36は、低い気圧条件下
であってもただちに放電を開始させ、その放電時の電流
は、真空計の中間気圧域において約10〜15秒の範囲
内で平均値に達する。
【0045】紫外線発光源である上記小型グローランプ
36を操作するには、様々な手段が使用され得る。図1
に示す本実施例では、陰極12とアースとの間に接続さ
れているグローランプ36に電力を供給するため、陰極
リード線16が使用されている。あるいは、上記陽極側
の貫通端子49が、放電を誘発するグローランプ36に
電力を供給するように構成しても良い。このように、グ
ローランプ36に電力を供給するものが、陰極リード線
16であると陽極側貫通端子49であるとにかかわら
ず、それらは、真空計Aの気圧測定動作中にはその本来
の役割を果たすようになっている。
【0046】真空計Aの気圧測定動作中に、高電圧の直
流電源30が、抵抗32を介して陽極14に接続される
と、陰極リード線16は、可動スイッチ20により電位
測定回路18から動かされ、図1に示す破線位置へ移動
する。スイッチ20は、パルス電源22からグローラン
プ36へパルスを送るために、上記破線位置で瞬間的に
保持されるようになっており、上記パルスは、両電極1
2,14間の放電を誘発するのに十分である。特に、2
50ボルトまで充電された0.1μFのコンデンサ28
が瞬間的に陰極リード線16に接続すると、両電極1
2,14間に放電が誘発されるようになっている。
【0047】上記両電極12,14間の放電が始まる
と、陰極リード線16は、電位測定回路18に再び接続
され、電位測定回路18は、放電電流を読み取り、真空
系Sの所望の気圧測定値を提供するようになっている。
上記スイッチ20がコンデンサ28を有するパルス電源
22から電位測定回路18まで移動する時間の間隔は、
比較的短く、また、アースの静電容量に対して、陰極1
2を含む陰極回路の静電容量および陰極リード線16の
静電容量は、十分にあり、陰極12の電圧が、陽極14
の電圧に対してかなり上昇することはないので、放電
は、スイッチ切替えの間にも、断絶しないようになって
いる。概して、陰極回路の静電容量が10-1 0 Fであ
り、真空空間15の気圧が10-8Torrであり、真空計A
の等価抵抗が4×1011Ωであるとき、スイッチ切替え
間隔は40秒になる。スイッチ20の切替え間隔が1秒
以内であれば、いかなる条件であっても放電に影響はな
い。
【0048】上記スイッチ20の切替え中には、放電は
断絶せず、ほとんどの場合、このスイッチ切替え過程は
放電の誘発に働くが、放電が誘発されない場合もあるか
も知れない。このような場合には、放電が誘発されたか
どうかを読み取る電位測定回路18から知ることができ
る。すなわち、もし電位測定回路18の読み取り値が、
真空計Aの最低の定格気圧で放電と結び付く所定の限界
電流値を超えると、放電が存在すると判断し得る。放電
がまだ始まっていないならば、スイッチ20は、再び破
線位置へ切り替えられ、放電が誘発されるまで上記の工
程を繰り返す。電位測定回路18の電流が上記所定値を
超えたかどうかの判断と、それに伴うコンデンサ28へ
の陰極12のスイッチ切替え操作は、手動で行っても良
いし、自動的に行っても良い。すなわち、操作者は、放
電が始まっていないことを電位測定回路18を読み取る
ことによって判断するならば、陰極12をコンデンサ2
8へ手動で切り替える。あるいは、電位測定回路18の
電流が限界値を超えたかどうかの判断は、自動的になさ
れ、そして必要ならば、陰極12からコンデンサ28へ
の切り替えも、自動的に行われる。
【0049】スイッチ20が図1に示す直線位置に復帰
すると、グローランプ36は、非作動状態へ復帰する。
真空計Aとその電位測定回路18とが通常の気圧測定動
作にあるとき、上記非作動時のグローランプ36は、何
ら影響を及ぼさない。この時、電位測定回路18への入
力は、1ボルト以下であり、グローランプ36の抵抗
は、この状態では、本来、無限である。
【0050】図2は、本発明の第2実施例に係る冷陰極
電離真空計Bを示し、この真空計Bでは、グローランプ
36が、放電開始後に切れる場合と、引き続いて着いた
ままになる場合とがある。真空計Bは、陰極リード線1
6および陽極リード線33に対してそれぞれ貫通端子4
7および49を備えており、磁場を作る磁性手段として
磁石40を備えている。陰極12には、開口42,4
2,42が形成されており、これら開口42,42,4
2は、陰極12内を気圧が測定される真空系Sと通気可
能にしている。
【0051】上記真空計Bの先端に位置するフランジ4
4には、内外二重の面を有するフランジである環状支持
部材46が接合されており、この支持部材46は、貫通
端子48を有しており、真空計Bと真空系Sとの間で真
空計Bのポート50に対向して設けられている。上記貫
通端子48は、真空計B内へ電気信号を送るための絶縁
された信号路である。51はガスケットであり、このガ
スケット51は、上記フランジ44と支持部材46との
間をシーリングしており、支持部材46と真空系Sとの
間には、両者間をシーリングするシール55が設けられ
ている。
【0052】陰極12および陽極14は、フランジ56
にマウントされ、このフランジ56は、ボルト60によ
り、陰極12により近い側のフランジ58と分離可能に
連結されている。上記陰極12および陽極14は、クリ
ーニングとメインテナンスのため、上記両フランジ5
6,58の分離により、取り外されるようになってい
る。図示はしないが、上記フランジ44とフランジ46
とは、上記フランジ56とフランジ58との連結と同様
にして連結されている。さらに、このような連結は、フ
ランジ44および46と真空系Sとの間にも行われてい
る。勿論、これ以外の連結手段によって上記の連結が行
われても良い。
【0053】上記支持部材46は、二重の側面を有する
環状構造になっているため、新しい型の真空計に連結可
能であり、従来型の真空計にも改造して連結し得るよう
になっている。また、支持部材46は、新しい型の真空
計に組付けられるとき、これと一体的にも取外し可能に
も連結されるようになっており、従来型の真空計に取り
付けられる場合には、従来型の真空計に連結するために
改造された別個の独立体として製造され、供せられても
良い。
【0054】上記グローランプ36は、上記貫通端子4
8と連結されており、電源回路52により作動されるよ
うになっている。この電源回路52は、120Vの交流
電源( 120 Vac)または直流電源であり、どちらの場合
にも、電流を適切に制限する抵抗器を備えている。グロ
ーランプ36に必要な電力は、通常、10分の数ワット
であり、上記グローランプ36は、真空計Bの放電開始
時期か、単に連続して光を放射するときにのみ、作動さ
れる。連続して作動することの長所は、放電開始時期の
判断を必要としないという点である。上記グローランプ
36は、大気を含むいかなる気圧下においても、連続し
て作動することによって損傷することはない。
【0055】上記貫通端子48または配線53は、十分
な堅さを有していることが好ましく、それにより、上記
支持部材46を必要とすることなく、グローランプ36
を真空空間15内に支持し得るようになっている。勿
論、真空系Sと真空計10との通気を阻害しない限り、
その他の支持手段を用いて、グローランプ36を支持す
るように構成しても良い。
【0056】両電極12,14に接続されたフランジ5
6内に貫通端子47を設けることに加えて、図2に一点
鎖線で示す貫通端子54を、真空計B自身の真空空間1
5を覆う本体に設けて、グローランプ36に電力を供給
させるようにしても良い。この第3実施例では、貫通端
子54は、上記貫通端子48と同じ型のものであり、配
線53に相当する配線によりグローランプ36に連結さ
れるようになっている。
【0057】上記第2実施例においても、第3実施例に
おいても、グローランプ36は、放電開始後も引き続い
て光を放射するようになっている。このような連続した
作動は、真空計Bの動作および較正に何ら影響を及ぼさ
ない。さらに、真空計Bに接続される回路は、スイッチ
20を除けば第1実施例の回路に対応するようになって
おり、上記パルス電源22は必要ではなく、したがっ
て、陰極12は、電位測定回路18に接続固定されてい
る。
【0058】上記第1および第2実施例では、真空計
は、倒置型マグネトロン式のものであったが、本発明に
係る冷陰極電離真空計を作動させる方法は、ペニング
式、マグネトロン式など全ての冷陰極電離方式に適応さ
せることができる。
【0059】また、上記第1および第2実施例では、陰
極12と陽極14とに別個の貫通端子47,49を使用
したが、放電電流が高電圧の回路中で測定されるよう
に、貫通端子を1個だけ使用する構成としても良い。
【0060】図3は、本発明の第4実施例に係る冷陰極
電離真空計Cを示し、この真空計Cは、上記第2実施例
の支持部材46の位置に、内外二重の側面を有する環状
の第1部材46´が設けられている。この第1部材46
´には、放電誘発手段であるグローランプ36´と、位
置付け手段であるチューブ状のフィンガー70とが設け
られており、このフィンガー70は、上記グローランプ
36´を真空空間15内に移動可能に位置付けるように
なっている。上記フィンガー70は、上記第1部材46
´の側壁72に貫通状態で接続されており、末端78で
閉じている。また、上記フィンガー70は、図3の点7
6から上記末端78まで伸びる放射線透過部74を有し
ている。この放射線透過部74は、特定の放射線を通過
させるようになっている。
【0061】上記グローランプ36´は、図3の実線位
置と破線位置との間で移動可能になっており、破線で示
すフィンガー70内の位置へ挿入可能に設けられてい
る。通常、ランプ36´は、フィンガー70の内壁との
間の摩擦時の付着力により、フィンガー70内で保持さ
れるようになっている。この摩擦時の付着力は、ランプ
36´がフィンガー70の底部に載置されるだけの場合
には、必要ではない。
【0062】グローランプ36´は、真空計Cのベーキ
ングの間には、真空計Cの外側に移動させられているこ
とが好ましい。すなわち、使用前の多くの真空計は、不
純物をベーキングするため、あるいは測定の準備のため
に、比較的高温まで熱せられるようになっている。グロ
ーランプ36´の損傷を避けるためには、ベーキングの
間にグローランプ36´を移動させ、その寿命を長くす
るようにする。ベーキングが終われば、グローランプ3
6´は、フィンガー70内へ挿入され、上記第1実施例
で説明したようにして、真空計Cの放電を誘発するよう
になっている。陰極12および/または陽極14は、フ
ィンガー70内に挿入されたグローランプ36´の光に
晒され、上記第1実施例と同様にして、放電誘発が行わ
れるようになっている。
【0063】上記第1部材46´とフランジ44との連
結は、上記第2実施例におけるフランジ56とフランジ
58との連結と同様にして行われている。さらに、フィ
ンガー70と第1部材46´とは、様々な連結手段で連
結することができる。
【0064】上記第1部材46´は、内外二重の側面を
有する環状構造になっているため、新しい型の真空計に
連結可能であり、従来型の真空計にも改造して連結し得
るようになっている。また、第1部材46´は、新しい
型の真空計に組付けられるとき、これと一体的にも取外
し可能にも連結されるようになっており、従来型の真空
計に取り付けられる場合には、従来型の真空計に連結す
るために改造された別個の独立体として製造され、供せ
られても良い。
【0065】さらに、上記フィンガー70は、真空計C
自身のエンベロープに固定しても良い。この状態では、
グローランプ36´は、連続して光を放射して、放電開
始時期の判断を必要としなくなっている。その上、グロ
ーランプ36´およびフィンガー70は、大気を含むい
かなる気圧下においても、連続して作動することによっ
て損傷することはない。
【0066】また、上記第1〜第4実施例では、グロー
ランプの放射線として紫外線を使用したが、紫外線に加
えて青色の可視光線を使用しても良く、青色の可視光線
のみを使用しても良い。
【0067】本発明の範囲内で、熟練した技術者が本発
明に対して多くの変形を行い得るが、本発明が、そのよ
うな全ての変形を包含し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る冷陰極電離真空計の
概略を示す構成図である。
【図2】本発明の第2および第3実施例に係る冷陰極電
離真空計の断面図である。
【図3】本発明の第4実施例に係る冷陰極電離真空計の
断面図である。
【符号の説明】
12 陰極 14 陽極 15 真空空間 22 パルス電源(電源回路) 36,36´ グローランプ(放電誘発手段) 40 磁石(磁性手段) 46 支持部材 46´ 第1部材 47,48,54 貫通端子 50 ポート 52 電源回路 53 配線 70 フィンガー(位置付け手段) 74 放射線透過部 A,B,C 冷陰極電離真空計 S 真空系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニール トーマス ピーコック アメリカ合衆国,コロラド州 80026,ラ ファイエット,エルジン ドライブ 8845

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空系と直接連通する真空空間と、この
    真空空間に設けられた陽極および陰極と、上記陽極と陰
    極との間の電界にほぼ直交する磁界を形成し、上記陽極
    と陰極との間に放電を起こす磁性手段とを備え、上記真
    空系の気圧を測定する冷陰極電離真空計において、 上記真空空間に設けられ、少なくとも上記陰極に対し
    て、上記陰極から光電子を解放するのに十分な電磁放射
    線を直接照射して、放電を誘発する放電誘発手段を備え
    たことを特徴とする冷陰極電離真空計。
  2. 【請求項2】 倒置型マグネトロンを用いた真空計であ
    る請求項1記載の冷陰極電離真空計。
  3. 【請求項3】 放電誘発手段は、グローランプを備えて
    いる請求項1または請求項2記載の冷陰極電離真空計。
  4. 【請求項4】 放電誘発手段は、少なくとも紫外線を放
    射するものである請求項1〜請求項3のうちのいずれか
    に記載の冷陰極電離真空計。
  5. 【請求項5】 放電誘発手段は、少なくとも青色の可視
    光線を放射するものである請求項1〜請求項3のうちの
    いずれかに記載の冷陰極電離真空計。
  6. 【請求項6】 真空系と連通するポートと、このポート
    に面して接続された支持部材とを備え、この支持部材に
    は、これを貫通する貫通端子と、この貫通端子内を通り
    放電誘発手段まで伸びる配線とが設けられており、この
    配線には、上記放電誘発手段を作動する電源回路が接続
    されている請求項1〜請求項5のうちのいずれかに記載
    の冷陰極電離真空計。
  7. 【請求項7】 支持部材は、環状体であり、真空系は、
    上記環状の支持部材を通じて真空空間と連通している請
    求項6記載の冷陰極電離真空計。
  8. 【請求項8】 支持部材は、取外し可能に取り付けられ
    ている請求項6または請求項7記載の冷陰極電離真空
    計。
  9. 【請求項9】 支持部材は、一体的に取り付けられてい
    る請求項6または請求項7記載の冷陰極電離真空計。
  10. 【請求項10】 真空空間を覆う真空計本体には、貫通
    端子が貫通状態で設けられており、この貫通端子には、
    放電誘発手段に至る配線が挿通されており、この配線に
    は、上記放電誘発手段を作動する電源回路が接続されて
    いる請求項1〜請求項5のうちのいずれかに記載の冷陰
    極電離真空計。
  11. 【請求項11】 放電誘発手段を連続して作動させる作
    動手段を備えた請求項1〜請求項10のうちのいずれか
    に記載の冷陰極電離真空計。
  12. 【請求項12】 真空系と直接連通する真空空間と、こ
    の真空空間に設けられた陽極および陰極と、上記陽極と
    陰極との間の電界にほぼ直交する磁界を形成し、上記陽
    極と陰極との間に放電を起こす磁性手段とを備え、上記
    真空系の気圧を測定する冷陰極電離真空計において、 上記真空空間に設けられ、少なくとも上記陰極に対し
    て、上記陰極から光電子を解放するのに十分な電磁放射
    線を直接照射して、放電を誘発する放電誘発手段と、 上記放電誘発手段を、真空計のベーキングに必要な高温
    時には、熱から離れた位置へ移動可能にし、ベーキング
    後に、放電を開始するために真空空間内に位置付けるよ
    うにして、真空空間内に移動可能に位置付ける位置付け
    手段とを備えたことを特徴とする冷陰極電離真空計。
  13. 【請求項13】 倒置型マグネトロンを用いた真空計で
    ある請求項12記載の冷陰極電離真空計。
  14. 【請求項14】 放電誘発手段は、グローランプを備え
    ている請求項12または請求項13記載の冷陰極電離真
    空計。
  15. 【請求項15】 放電誘発手段は、少なくとも紫外線を
    放射するものである請求項12〜請求項14のうちのい
    ずれかに記載の冷陰極電離真空計。
  16. 【請求項16】 放電誘発手段は、少なくとも青色の可
    視光線を放射するものである請求項12〜請求項14の
    うちのいずれかに記載の冷陰極電離真空計。
  17. 【請求項17】 真空系と連通するポートと、このポー
    トに面して接続された環状の第1部材とを備え、位置付
    け手段は、上記第1部材に貫通状態で接続され、かつ、
    放電誘発手段が真空空間内に位置付けられているとき、
    放電誘発手段を受け入れる放射線透過部を有している請
    求項12〜請求項16のうちのいずれかに記載の冷陰極
    電離真空計。
  18. 【請求項18】 放射線透過部は、チューブ状に形成さ
    れており、放電誘発手段は、真空空間内に位置付けられ
    るとき、上記放射線透過部の内部で保持されるように設
    けられている請求項17記載の冷陰極電離真空計。
  19. 【請求項19】 第1部材は、取外し可能に取り付けら
    れている請求項17または請求項18記載の冷陰極電離
    真空計。
  20. 【請求項20】 第1部材は、一体的に取り付けられて
    いる請求項17または請求項18記載の冷陰極電離真空
    計。
  21. 【請求項21】 放電誘発手段を連続して作動させる作
    動手段を備えた請求項12〜請求項20のうちのいずれ
    かに記載の冷陰極電離真空計。
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