JPH06272247A - 永久アンカ−用パッカ−付ジョイントユニット - Google Patents

永久アンカ−用パッカ−付ジョイントユニット

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JPH06272247A
JPH06272247A JP8776093A JP8776093A JPH06272247A JP H06272247 A JPH06272247 A JP H06272247A JP 8776093 A JP8776093 A JP 8776093A JP 8776093 A JP8776093 A JP 8776093A JP H06272247 A JPH06272247 A JP H06272247A
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Kiichi Hoashi
紀一 帆足
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武人 大柴
Masayoshi Fukai
正良 深井
Tadashi Yasui
正 安井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コルゲ−トシ−スを潰すことなくパッカ−に
よって定着部を閉塞できる永久アンカ−用パッカ−付ジ
ョイントユニット。 【構成】 パッカ−20からの圧力に耐えうる強固なジョ
イントチュ−ブ18で、定着部のコルゲ−トシ−ス12、自
由長部のシ−ス(たとえば、スム−スシ−ス16)を連結
する。そして、ジョイントチュ−ブ18上でパッカ−20を
膨張させ、定着部のコルゲ−トシ−ス12から隔離した位
置で、定着部を閉塞している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パッカ−を利用して
アンカ−の定着部を閉塞する永久アンカ−用パッカ−付
ジョイントユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】永久アンカ−においては、長期にわたっ
て信頼性を確保する必要があり、緊張材(通常、PC鋼よ
り線)の耐久性が重要視されている。そのため、たとえ
ばポリエチレンのような合成樹脂より成る波形管(コル
ゲ−トシ−ス)をPC鋼より線に被覆して、PC鋼より線を
隔離し保護している。
【0003】波形(凹凸)形状のコルゲ−トシ−スが大
きな摩擦抵抗を持つため、PC鋼より線にかかる荷重がコ
ルゲ−トシ−スを介してアンカ−の地山(アンカ−孔の
壁、削孔壁)に確実に伝達されて、定着部が形成され
る。
【0004】このようにコルゲ−トシ−スで被覆し、シ
−ル材で止水し、ヘッドキャップを防錆油で充満したい
わゆる二重防錆タイプ永久アンカ−は、耐腐食性に優
れ、十分な耐久性を確保できる。
【0005】PC鋼より線との付着力の大きなセメントペ
−ストのようなグラウトが、アンカ−孔に加圧、注入さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】原則として、アンカ−
の定着部は安定した地層やグラウトの付着強度の期待で
きる地層に設定される。これに対して、アンカ−の自由
長部は軟弱な地層や亀裂の多い不安定な地層に設定され
る。
【0007】コルゲ−トシ−スの外側とアンカ−孔壁と
の隙間を通ってアンカ−孔からリタ−ン(逆流)するま
でグラウトをアンカ−孔に加圧、注入すると、アンカ−
の自由長部の軟弱な地層や亀裂の多い不安定な地層にグ
ラウトが注入、浸透し、大量のグラウトが無駄となる。
特に、長尺のアンカ−孔においては、自由長部に大量の
グラウトが注入され、無駄が多い。
【0008】無駄を避けてグラウトを定着部に効果的に
注入するために、定着部と自由長部の境界部付近にパッ
カ−が一般的に使用されている。パッカ−は、布製また
はゴム製とされ、たとえば、定着部、自由長部の境界か
ら1m程度自由長部サイド(アンカ−頭部サイド)でコル
ゲ−トシ−スの外側に配置される。
【0009】グラウトはコルゲ−トシ−スの内側でアン
カ−孔に加圧、注入され(内部グラウト)、アンカ−の
定着部を行き渡ると、コルゲ−トシ−スの外側とアンカ
−孔壁との隙間を通ってアンカ−頭部(アンカ−孔入
口)へ向かって流れる(外部グラウト)。
【0010】空気、水、セメントミルク、発泡性ウレタ
ン等の注入剤(加圧液)をパッカ−内に供給してパッカ
−を加圧、膨張させる。そして、コルゲ−トシ−スの波
形形状、アンカ−孔壁の形状に対応してパッカ−を変
形、密着させて、グラウトの逃げ道を断ち、定着部を閉
塞する。すると、逆流した(外部)グラウトの圧力がパ
ッカ−に作用し、パッカ−の注入剤の圧力が変動するた
め、グラウトが定着部に行き渡ってパッカ−に至ったこ
とを認識できる。
【0011】ここで、グラウトはアンカ−孔内の空気を
追いながら定着部に注入され、アンカ−内の空気は、グ
ラウトの先端、つまり、パッカ−の直下に追いやられて
いる。そのため、グラウトがパッカ−に至ったことを確
認すると、パッカ−への加圧が解除される。すると、グ
ラウトは、パッカ−内の注入剤を押し出しパッカ−をへ
こませて、空気を押しやりながらパッカ−を越えて逆流
する。空気がパッカ−を経て定着部から除かれると、注
入剤がパッカ−に再度注入される。
【0012】パッカ−が膨らんで定着部を閉塞すると、
グラウトは十分に加圧されて定着部内に注入可能とな
る。グラウトが注入されて定着部に充満されるにつれ
て、グラウトの加圧、注入に対する抵抗が増大し、定着
部への加圧、注入の状況が地上から容易に把握される。
このように、パッカ−を利用することによって、定着部
へのグラウトの加圧、注入が、グラウトの無駄を最小と
しながら、管理できる。
【0013】二重防錆タイプ永久アンカ−において、PC
鋼より線の挿入空間の大小はコルゲ−トシ−ス内径に対
応し、アンカ−孔径(削孔径)とコルゲ−トシ−ス内径
との間は無駄な空間となる。そのため、高さ(波形の高
さ)の低く、厚さ(肉厚)の薄いコルゲ−トシ−スを採
用すれば、アンカ−孔径を必要最小限にでき、経済的に
有利となる。
【0014】しかし、合成樹脂のコルゲ−トシ−スは強
度的に劣り、パッカ−を加圧、膨張させると、コルゲ−
トシ−スの波形形状に対応してパッカ−が変形、密着す
る前に、パッカ−からの圧力に耐えきれずに、コルゲ−
トシ−スの波形が潰れる虞れがある。そして、コルゲ−
トシ−スの波形が潰れると、パッカ−による閉塞効果が
損なわれ、定着部へのグラウトの加圧、注入が不十分と
なる。
【0015】この発明は、コルゲ−トシ−スを潰すこと
なくパッカ−によって定着部を閉塞して十分な閉塞効果
を確保できる永久アンカ−用パッカ−付ジョイントユニ
ットの提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のジョイントユニットでは、パッカ−から
の圧力に耐えうる、ステンレスパイプ等の剛性を有する
ジョイントシ−スを設け、定着部のコルゲ−トシ−スか
ら隔離した位置において、ジョイントシ−ス上でパッカ
−を膨張させて定着部の閉塞を行っている。
【0017】パッカ−は内層、外層間に注入剤を注入可
能な2層構造のゴム袋から構成され、伸縮性を有する布
製カバ−でパッカ−の外側を覆ってパッカ−の膨張をカ
バ−で規制している。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の一実施
例について詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、永久アンカ−10におい
て、コルゲ−トシ−ス12をアンカ−の定着部L1に、スム
−スシ−ス(プレ−ンシ−スともいう)16を自由長部L2
にそれぞれ配置し、コルゲ−トシ−ス、スム−スシ−ス
をジョイントパイプ18で連結している。ジョイントパイ
プ18は、パッカ−20を予め取付けて構成され、パッカ−
とともにジョイントユニット22を構成している。
【0020】コルゲ−トシ−ス12は従来と同様にポリエ
チレン製のパイプとされ、スム−スシ−ス16は、たとえ
ば、コルゲ−トシ−スと同質のもの、つまり、ポリエチ
レン製のパイプとされる。また、ジョイントパイプ18
は、パッカ−20の圧力に耐えうる強度を持つ、たとえば
ステンレス製の薄肉パイプとされる。
【0021】後述するように、スム−スシ−ス16はジョ
イントパイプ18に直接装着されるが、コルゲ−トシ−ス
12は、螺旋ばね24を利用して、ジョイントパイプに装着
される。
【0022】通常、螺旋ばね24は両端を平坦部とした形
状で成形されるが、実施例では、図1に加えて図2を見
るとよくわかるように、両端の平坦部の一方を切り落と
して螺旋状の自由端24a とし他端の平坦部24b を残した
形状となっている。
【0023】そして、螺旋状の自由端24a をジョイント
パイプ18の右端から延出させて、ジョイントパイプの一
端(図の右端)でジョイントパイプに、螺旋ばねの平坦
部24b が固着されている。たとえば、図2に示すよう
に、螺旋ばね24は、スポット溶接されるが、接着剤等で
固着してもよい。
【0024】螺旋ばね24として、コルゲ−トシ−ス12に
螺着可能な形状のものが選ばれることはいうまでもな
い。また、スム−スシ−ス16がジョイントパイプ18に強
固に装着されるように、ジョイントパイプはスム−スシ
−スの内径より僅かに小さな外径とされる。
【0025】スム−スシ−ス16はジョイントパイプ18の
他端(図の左端)に装着され、図2、図3に示すよう
に、実施例では、環状の突起26がジョイントパイプの左
端に成形されている。突起26は装着後の抜け落ち防止や
止水性を考慮して、湾曲面とすることが好ましい。この
ような構成では、突起(湾曲突起)26がスム−スシ−ス
16に密着し、ジョイントパイプ18、スム−スシ−ス16が
強固に連結されて、良好な止水が確保される。
【0026】また、スム−スシ−スの突起26と同様の形
状の一対の環状突起(湾曲面の突起)をスム−スシ−ス
16の内面に成形し、これらの突起でスム−スシ−スの突
起26を挟持する構成としてもよい。
【0027】図3に示すように、スリ割28をスム−スシ
−ス16の一端(右端)16a に設ければ、弾性力がスム−
スシ−スの右端に生じ、突起26にこのスリ割を組合せる
ことによって、一層良好な連結、止水が得られる。
【0028】図2に加えて、図3、図4を見るとよくわ
かるように、シ−ル用ゴムリング30が、アンカ−ヘッド
サイド(図の左方)でジョイントパイプ18に密着、固定
されている。チュ−ブ状の取付口32がゴムリング30に固
定されており、パッカ−20に注入液を注入するための注
入液のホ−ス33(図1参照)が、取付口に取付けられ
る。
【0029】アンカ−孔11の穿孔における経済性を考慮
して、ゴムリング30は取付口32の設けられる部分でのみ
膨出した形状に成形されている(図3参照)。
【0030】パッカ−18は内層、外層間に注入剤を注入
可能な2層構造のゴム袋とされ、布製のカバ−34がゴム
製パッカ−を覆っている。そして、スチ−ルバンド、プ
ラスチックバンド、布バンド、針金等のバンド36によっ
て、カバ−34、パッカ−18の各左端が、ゴムリング30を
介在して、ジョイントパイプ18に固定されている。耐久
性から、バンド36としてスチ−ルバンドを利用するとよ
い。
【0031】このように、アンカ−の定着部L1サイドの
ジョイントパイプ18の一端(図の右端)にコルゲ−トシ
−ス12との連結用の螺旋ばね24を設けるとともに、ゴム
製パッカ−20を、布製カバ−34で覆って、ジョイントパ
イプ18に固定して、パッカ−付のジョイントユニット22
を構成している。
【0032】このパッカ−付ジョイントユニット22によ
れば、必要な部材がユニット化されているため、アンカ
−工事の現場への搬送および現場での保管が容易である
とともに、現場での作業が必要最小限となり、アンカ−
工事に迅速に着手できる。
【0033】また、パッカ−20の強度に耐えうるジョイ
ントパイプ18とアンカ−孔11の壁との間でパッカ−が膨
張されるため、定着部L1のコルゲ−トシ−ス12はパッカ
−から隔離され、パッカ−の加圧による影響を受けな
い。
【0034】そのため、高さ(波形の高さ)の低く、厚
さ(肉厚)の薄いコルゲ−トシ−ス12が採用でき、アン
カ−孔の径は必要最小限で足り、経済的な削孔が可能と
なる。
【0035】また、コルゲ−トシ−ス12の変形を心配す
ることなく、パッカ−20を高圧に加圧して、定着部が強
固に閉塞され、グラウトを定着部に十分な加圧下で注
入、充満できる。
【0036】上記構成のジョイントユニット22は、たと
えば、以下の様にして組み立てられ、アンカ−孔11に挿
入される。まず、ジョイントユニット22を回転させ、螺
旋ばねの自由端24a サイドから、螺旋ばね24がコルゲ−
トシ−ス12に螺着される。
【0037】螺旋ばねの左端が平坦部24b であるため、
螺旋ばねの平坦部がコルゲ−トシ−スの端面に至ると、
螺旋ばね24はそれ以上螺進できず、停止する。このよう
に、螺旋ばねの平坦部24b はコルゲ−トシ−ス12のスト
ッパ−として作用し、コルゲ−トシ−ス12の端面12a、螺
旋ばねの平坦部24b はほぼ同一位置に位置される。
【0038】それから、ジョイントユニット22の左端に
スム−スシ−ス16を被せながら押込んで、スム−スシ−
スをジョイントユニットに装着、結合する。スリ割28、
突起26の存在によって、スム−スシ−ス16は容易に装着
されるとともに確実に連結される。
【0039】ここで、もし、コルゲ−トシ−ス12の螺着
可能なおねじをジョイントパイプ18に切削加工すれば、
加工費用がかさみ、ジョイントユニット22ひいてはアン
カ−10が高価になる。しかし、この発明では、ジョイン
トパイプ18に固着した螺旋ばね24にコルゲ−トシ−ス12
に螺着しているにすぎず、ジョイントユニット22が安価
に得られる。
【0040】また、ジョイントパイプ18におねじを切削
加工すれば、切削深さ相当分だけジョイントパイプを厚
肉にせざるを得ず、ジョイントパイプの内径が小さくな
り、アンカ−孔11の有効径(PC鋼撚り線14の挿入可能な
直径)がロスする。加えて、肉厚のジョイントパイプ18
を使用せざるを得ず、ジョイントパイプの外径ひいては
アンカ−孔11の径が大きくなり、不経済になる。
【0041】これに対して、ジョイントパイプ18に螺旋
ばね24を固着したこの発明の構成では、ジョイントパイ
プの内径が大きく設定でき、アンカ−孔の有効径にロス
を生じさせない。また、ジョイントパイプ18の肉厚を必
要以上に厚くする必要がなく、ジョイントパイプの外径
の増大が極力抑制される。
【0042】螺旋ばねの自由端24a サイドから、螺旋ば
ね24がコルゲ−トシ−ス12に螺着される。螺旋ばねの左
端が平坦部24b であるため、螺旋ばねの平坦部がコルゲ
−トシ−スの左端(端面)に至ると、螺旋ばね24はもは
や螺進できず、停止する。
【0043】それから、スム−スシ−ス16がジョイント
パイプ18に装着され、ゴムリング30の端面に当接するま
で押し込まれ、ゴムリングはスム−スシ−スのストッパ
となる。突起26、スリ割28を設けているため、ジョイン
トパイプ18へのスム−スシ−ス16の装着、連結が迅速、
確実に行える。
【0044】このように、螺旋ばねの平坦部24b、ゴムリ
ング30がストッパとなり、ジョイントパイプ18に対して
コルゲ−トシ−ス12、スム−スシ−ス16が、正確に位置
決めできるともに、ジョイントパイプを介したスム−ス
シ−ス、コルゲ−トシ−スの連結が迅速、容易に行え
る。
【0045】そして、コルゲ−トシ−ス12、スム−スシ
−ス16をバンド掛けして、ジョイントパイプ18にコルゲ
−トシ−ス、スム−スシ−スをそれぞれ固定し、コルゲ
−トシ−ス、スム−スシ−スが、ジョイントパイプを介
在して強固に連結される。
【0046】バンド掛けの後、たとえば、熱収縮チュ−
ブが、バンドを覆って、コルゲ−トシ−ス12、スム−ス
シ−ス16にそれぞれ被覆される。加熱すれば、熱収縮チ
ュ−ブは収縮し、バンド36、コルゲ−トシ−ス12、スム
−スシ−ス16に強固に密着して、連結部での止水が行わ
れる。
【0047】熱収縮チュ−ブの代わりに、布テ−プ、ビ
ニ−ルテ−プ等のテ−プをバンドの上からコルゲ−トシ
−ス12、スム−スシ−ス16に巻き、被覆して連結部での
止水を確保してもよい。
【0048】コルゲ−トシ−ス12はその形状から強度的
に劣らざるを得ない。しかし、螺旋ばね24が半径方向に
おいて十分な弾性力を持ち、螺旋ばねがコルゲ−トシ−
スの補強材となるため、バンドで強固に締め付けても、
また、熱収縮チュ−ブの収縮力が作用しても、コルゲ−
トシ−スは変形しない。
【0049】ジョイントユニット22のジョイントパイプ
18の端にコルゲ−トシ−ス12、スム−スシ−ス16をそれ
ぞれ連結してから、注入液のホ−ス33が、ゴムリング30
上のホ−ス取付口に押込まれて、ジョイントユニットに
取付けられる。また、PC鋼材、たとえば、PC鋼撚り線14
がコルゲ−トシ−ス12の先端に固定される。
【0050】そして、コルゲ−トシ−ス12を先にして、
ジョイントユニット22、スム−スシ−ス16とともに、PC
鋼撚り線14がアンカ−孔11に挿入される(図1参照)。
なお、PC鋼撚り線14は、自由長部L2でシ−ス14a を被覆
した部分アンポンドとされる。
【0051】PC鋼撚り線14がアンカ−孔11に挿入された
後、グラウトがスム−スシ−ス16、コルゲ−トシ−ス12
を介してアンカ−孔11に加圧、注入される。
【0052】実施例では、パッカ−20をゴム製としたた
め、注入液(加圧液)として、空気、水、あるいは、流
動性に優れたウレタン等が使用でき、ホ−ス33として小
径のもの、たとえば、内径4mm、外径6mm のホ−スが使用
できる。注入液のホ−ス33は使い捨てとされるが、この
ように小径のホ−スで足るため、アンカ−孔11の径を不
必要に大きくする必要もなく、経済的なロスを生じさせ
ない。
【0053】また、空気、水、ウレタン等がパッカ−20
に供給されて、パッカ−は、図1に実線で、図2に一点
鎖線で示すように膨らみ、グラウトの逃げ道を断つよう
に、定着部L1を閉塞する。ジョイントパイプ18として、
パッカ−20からの圧力に耐えうる強度を持つものが選ば
れており、パッカ−20の圧力によってジョイントパイプ
が変形して閉塞性を損なうことはない。
【0054】閉塞された定着部L1にグラウトが注入され
て、コルゲ−トシ−ス12の外側とアンカ−孔壁との隙間
を逆流し、グラウトの圧力がパッカ−20に作用すると、
パッカ−内の注入液の圧力が変動する。それによって、
グラウトが定着部L1を経てパッカ−20に至ったことが認
識される。
【0055】パッカ−20への注入液の供給を解除する
と、注入液が空気、水、流動性に優れたウレタン等であ
るため、グラウトはパッカ−20から注入液を押し出して
パッカ−をへこませ、パッカ−を越えて逆流する。する
と、グラウトの先端、つまり、パッカ−20の直下に追い
やられていたアンカ−孔11内の空気は、定着部L1から除
かれる。
【0056】グラウトがパッカ−20を越えて逆流し、定
着部L1から空気が抜かれると、注入液がパッカ−に再度
供給され、パッカ−を膨らませて定着部L1を閉塞する。
【0057】空気を抜いてからパッカ−20で定着部L1を
閉塞すると、グラウトは十分に加圧されて注入され、定
着部に高圧下で行き渡る。すると、グラウトの加圧注入
に対する抵抗が増大し、抵抗の変動から、定着部への加
圧、注入が地上から容易に管理できる。
【0058】一般に、ゴム製のパッカ−は十分な強度を
持たず、1Kg/平方cm程度の圧力でも膨らみ続けて破裂す
る。しかし、実施例では、布製カバ−34でゴム製パッカ
−20を覆っているため、布製カバ−が補強材となって、
ゴム製パッカ−の膨らみを拘束し、カバ−の強度の範囲
でパッカ−の破裂を防ぎながらパッカ−を膨張できる。
そのため、3Kg/平方cm程度の高圧でパッカ−20を加圧す
ることも難しくなく、高圧のパッカ−による強固な閉塞
のもとで、定着部L1にグラウトを高圧力で注入できる。
【0059】また、布製カバ−34がゴム製パッカ−20を
覆って保護するため、パッカ−は露出せず、パッカ−の
損傷が阻止される。実施例では、布製カバ−34はゴム製
パッカ−20と別体となっているが、ゴム製パッカ−の外
面に布製カバ−をコ−ティングして一体的に成形しても
よい。
【0060】公知のパッカ−は内層を持たない一層構造
となっており、この構成では、グラウトの圧力がパッカ
−の外面のみに作用するため、パッカ−が半径方向内方
に変形して、アンカ−孔との間に隙間が生じ易く、十分
な閉塞性が得難い。
【0061】これに対して、この発明では、パッカ−20
が内層、外層間に注入液を注入する2層構造であるた
め、グラウトの圧力がパッカ−の外面だけでなく、内面
(ジョイントシ−スに接する面)にも作用し、半径方向
の内方、外方の双方からパッカ−を変形させようとす
る。しかし、相反する2方向から圧力が加わる構成で
は、アンカ−孔サイド、ジョイントシ−スサイドのいず
れにおいてもパッカ−20との間に隙間が生じ難く、十分
な閉塞性が確保できる。
【0062】実施例では、自由長部L2にスム−スシ−ス
16を配設している。しかし、定着部L1と同様に、自由長
部L2にもコルゲ−トシ−スを配設してもよい。定着部L
1、自由長部L2の双方にコルゲ−トシ−スを配設する場
合、螺旋ばね20はジョイントパイプ18の両端に固定され
る。
【0063】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】上記のように、この発明の永久アンカ−
用パッカ−付ジョイントユニットによれば、定着部のコ
ルゲ−トシ−スはパッカ−から隔離され、パッカ−の加
圧による影響を受けない。そのため、高さの低く、厚さ
の薄いコルゲ−トシ−スが採用でき、アンカ−孔の径は
必要最小限で足り、経済的な削孔が可能となる。
【0065】また、コルゲ−トシ−スの変形を心配する
ことなく、パッカ−を高圧に加圧して、定着部が強固に
閉塞され、グラウトを定着部に十分な加圧下で注入、充
満できる。
【0066】パッカ−がゴム製であるため、注入液とし
て空気、水、発泡性ウレタン等が利用され、小径のホ−
スが使用できるため、アンカ−孔の径を不必要に大きく
する必要もない。また、グラウトの無駄を最小に抑えな
がら、アンカ−孔から空気を排除できる。
【0067】ゴム製パッカ−を布製カバ−で覆っている
ため、カバ−が補強材となってパッカ−の膨らみを拘束
し、カバ−の強度の範囲でゴム製パッカ−の破裂を防ぎ
ながらパッカ−が膨張される。そのため、ゴム製であり
ながら、パッカ−が高圧で閉塞作用を行うことができ、
定着部にグラウトを高圧力で注入できる。
【0068】布製カバ−に保護されて、ゴム製パッカ−
が露出しないため、パッカ−の損傷が阻止される。
【0069】また、必要な部材がユニット化されている
ため、アンカ−工事現場への搬送が容易であるととも
に、現場での作業が必要最小限とされ、アンカ−工事に
迅速に着手できる。
【0070】螺旋ばねにコルゲ−トシ−スを螺着させれ
ば、コルゲ−トシ−スがジョイントパイプに迅速、容易
に連結できる。
【0071】螺旋ばねがコルゲ−トシ−スの補強材とな
るため、バンド掛けで、コルゲ−トシ−ス、スム−スシ
−スが強固に連結できる。
【0072】おねじを切削加工することなく、安価な螺
旋ばねにコルゲ−トシ−スを螺着しているにすぎず、コ
ルゲ−トシ−スが安価に連結できる。
【0073】さらに、ジョイントパイプに固着した螺旋
ばねにコルゲ−トシ−スを螺着させているため、ジョイ
ントパイプの内径が大きく設定でき、アンカ−孔の有効
径にロスを生じさせない。そして、連結部の外径が必要
以上に大きくならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のパッカ−付ジョイントユニットを利
用した二重防錆タイプ永久アンカ−の概略断面図であ
る。
【図2】上半部を断面としたこの発明のジョイントユニ
ットの概略正面図である。
【図3】ジョイントユニットの分解斜視図である。
【図4】ジョイントユニットの斜視図である。
【符号の説明】
10 二重防錆タイプ永久アンカ− 11 アンカ−孔 12 コルゲ−トシ−ス 14 PC鋼より線(鋼材) 16 スム−スシ−ス 16a スム−スシ−スの端面 18 ジョイントパイプ 20 (ゴム製)パッカ− 22 ジョイントユニット 24 螺旋ばね 30 ゴムリング 32 ホ−スの取付口 34 (布製)カバ− 36 バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 帆足 紀一 千葉県野田市清水802−23 (72)発明者 大柴 武人 千葉県東金市求名254−5 (72)発明者 深井 正良 東京都江東区東砂6−20−13−501 (72)発明者 安井 正 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラウンドアンカ−定着部でPC鋼材をコ
    ルゲ−トシ−スで被覆するとともに、自由長部をプレ−
    ンシ−スで被覆し、 コルゲ−トシ−ス、プレ−ンシ−スの対向端を、ステン
    レスパイプ等の剛性を有するジョイントシ−スで接続
    し、ジョイントシ−ス、アンカ−孔間にゴム製パッカ−
    を組み込んだ永久アンカ−用パッカ−付ジョイントユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 グラウンドアンカ−定着部でPC鋼材をコ
    ルゲ−トシ−スで被覆するとともに、自由長部をプレ−
    ンシ−スで被覆し、 コルゲ−トシ−ス、プレ−ンシ−スの対向端を、ステン
    レスパイプ等の剛性を有するジョイントシ−スで接続
    し、ジョイントシ−ス、アンカ−孔間にゴム製パッカ−
    を組み込み、 パッカ−は内層、外層間に注入剤を注入可能な2層構造
    のゴム袋とされ、 伸縮性を有する布製カバ−でパッカ−の外側を覆い、パ
    ッカ−の膨張をカバ−で規制する永久アンカ−用パッカ
    −付ジョイントユニット。
  3. 【請求項3】 アンカ−の定着部サイドのジョイントパ
    イプの一端にコルゲ−トシ−スとの連結用螺旋ばねを設
    け、連結用螺旋ばねは、コルゲ−トシ−スサイドで螺旋
    状の自由端を、スム−スシ−スサイドで平坦な端を有し
    ている請求項1または2記載の永久アンカ−用パッカ−
    付ジョイントユニット。
JP8776093A 1993-03-24 1993-03-24 永久アンカ−用パッカ−付ジョイントユニット Expired - Lifetime JP2747641B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114596A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Sumitomo Denko Steel Wire Kk 管状ストランドおよびその製造方法
KR101039060B1 (ko) * 2009-02-17 2011-06-03 강명석 회수식 앵커 조립체
JP2012117343A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Kowa Sangyo Kk アンカー工法

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KR101039060B1 (ko) * 2009-02-17 2011-06-03 강명석 회수식 앵커 조립체
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