JPH06272725A - 駆動力伝達装置 - Google Patents
駆動力伝達装置Info
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- JPH06272725A JPH06272725A JP6068193A JP6068193A JPH06272725A JP H06272725 A JPH06272725 A JP H06272725A JP 6068193 A JP6068193 A JP 6068193A JP 6068193 A JP6068193 A JP 6068193A JP H06272725 A JPH06272725 A JP H06272725A
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract description 2
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Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】駆動力伝達装置の摩擦クラッチを構成する各セ
パレートプレート摩擦クラッチの焼損を防止する。 【構成】摩擦クラッチ10aを構成する各セパレートプ
レート13を外側回転部材11に対する摩擦抵抗が摺動
方向により異なるように構成して、各セパレートプレー
ト13を作動ピストン15側への摺動時の摺動抵抗が大
きくなるように外側回転部材11に組付け、高温時各セ
パレートプレート13の作動ピストン15側への摺動を
規制して摩擦クラッチ10aを結合状態とし、摩擦クラ
ッチ10aの焼損を防止する。
パレートプレート摩擦クラッチの焼損を防止する。 【構成】摩擦クラッチ10aを構成する各セパレートプ
レート13を外側回転部材11に対する摩擦抵抗が摺動
方向により異なるように構成して、各セパレートプレー
ト13を作動ピストン15側への摺動時の摺動抵抗が大
きくなるように外側回転部材11に組付け、高温時各セ
パレートプレート13の作動ピストン15側への摺動を
規制して摩擦クラッチ10aを結合状態とし、摩擦クラ
ッチ10aの焼損を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同軸的に支持された2
軸間に配設されてこれら両軸間のトルク伝達を行う駆動
力伝達装置に関する。
軸間に配設されてこれら両軸間のトルク伝達を行う駆動
力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動力伝達装置の一形式として、例えば
特開平3−69829号公報に示されているように、同
軸的かつ相対回転可能に位置する内外両回転部材間に形
成されたクラッチ収容室内に収容され前記両回転部材の
相対回転により作動してこれら両回転部材をトルク伝達
可能に連結する摩擦係合力を発生させるとともに付与さ
れる軸方向の押圧力に応じて前記摩擦係合力を増減させ
る摩擦クラッチと、前記両回転部材の相対回転に応じた
軸方向の押圧力を発生し同押圧力を前記摩擦クラッチに
付与する押圧力発生手段を備えた駆動力伝達装置があ
る。当該駆動力伝達装置においては、前記摩擦クラッチ
が前記外側回転部材に設けた内スプラインに軸方向へ摺
動可能に嵌合して組付けた複数のセパレートプレート
と、前記内側回転部材に設けた外スプラインに軸方向へ
摺動可能に嵌合して組付けられて前記各セパレートプレ
ートと交互に位置する複数のフリクションプレートにて
構成されている。
特開平3−69829号公報に示されているように、同
軸的かつ相対回転可能に位置する内外両回転部材間に形
成されたクラッチ収容室内に収容され前記両回転部材の
相対回転により作動してこれら両回転部材をトルク伝達
可能に連結する摩擦係合力を発生させるとともに付与さ
れる軸方向の押圧力に応じて前記摩擦係合力を増減させ
る摩擦クラッチと、前記両回転部材の相対回転に応じた
軸方向の押圧力を発生し同押圧力を前記摩擦クラッチに
付与する押圧力発生手段を備えた駆動力伝達装置があ
る。当該駆動力伝達装置においては、前記摩擦クラッチ
が前記外側回転部材に設けた内スプラインに軸方向へ摺
動可能に嵌合して組付けた複数のセパレートプレート
と、前記内側回転部材に設けた外スプラインに軸方向へ
摺動可能に嵌合して組付けられて前記各セパレートプレ
ートと交互に位置する複数のフリクションプレートにて
構成されている。
【0003】しかして、当該駆動力伝達装置において
は、車両の駆動軸と従動軸間に配設されてこれら両軸を
連結して車両を四輪駆動とする四輪駆動車用駆動力伝達
機構として使用され、またはディフアレンシャル内に配
設されて左右両輪間の差動を制限する差動制限機構とし
て使用される。
は、車両の駆動軸と従動軸間に配設されてこれら両軸を
連結して車両を四輪駆動とする四輪駆動車用駆動力伝達
機構として使用され、またはディフアレンシャル内に配
設されて左右両輪間の差動を制限する差動制限機構とし
て使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した形
式の駆動力伝達装置においては、車両がオフロードにて
スタック状態に陥った場合等両回転部材間に高差動回転
(相対回転が大きい状態)が発生した場合には、摩擦ク
ラッチは高摩擦係合状態となって高い摩擦熱を発生して
焼損を惹起する。
式の駆動力伝達装置においては、車両がオフロードにて
スタック状態に陥った場合等両回転部材間に高差動回転
(相対回転が大きい状態)が発生した場合には、摩擦ク
ラッチは高摩擦係合状態となって高い摩擦熱を発生して
焼損を惹起する。
【0005】これを解決する手段として、上記した公報
に記載の駆動力伝達装置においては、摩擦クラッチに高
い摩擦熱が発生してクラッチ収容室が高温になると、押
圧力発生手段にて発生する押圧力を零または零に近い状
態として摩擦クラッチの摩擦係合を解除させる係合解除
手段を採用している。当該係合解除手段は、押圧力発生
手段を構成し押圧力を発生させる流体室に連通するシリ
ンダ部と、同シリンダ部に摺動可能に組付けたピストン
と、同ピストンを押圧してシリンダ部の流体室に対する
連通を遮断する感温性バネ部材とにより構成されてい
て、クラッチ収容室が高温になるとバネ部材がバネ力を
消失してシリンダ部を流体室に連通させ、流体室にて発
生する押圧力を解消するものである。
に記載の駆動力伝達装置においては、摩擦クラッチに高
い摩擦熱が発生してクラッチ収容室が高温になると、押
圧力発生手段にて発生する押圧力を零または零に近い状
態として摩擦クラッチの摩擦係合を解除させる係合解除
手段を採用している。当該係合解除手段は、押圧力発生
手段を構成し押圧力を発生させる流体室に連通するシリ
ンダ部と、同シリンダ部に摺動可能に組付けたピストン
と、同ピストンを押圧してシリンダ部の流体室に対する
連通を遮断する感温性バネ部材とにより構成されてい
て、クラッチ収容室が高温になるとバネ部材がバネ力を
消失してシリンダ部を流体室に連通させ、流体室にて発
生する押圧力を解消するものである。
【0006】このため、当該係合解除手段は構成が複雑
であって駆動力伝達装置の構成を一層複雑にするととも
に、複数の特別な部材を必要として部品点数の増大およ
び重量の増大を惹起することになる。しかも、当該駆動
力伝達装置においては、スタック時における摩擦クラッ
チの保護には有効であるが、スタック脱出性の解決には
ならない。従って、本発明の目的は、既存の構成部材を
有効に利用して摩擦クラッチを、クラッチ収容室内が高
温になった場合にはセパレートプレートとフリクション
プレートとが強い摩擦係合状態となって両回転部材が一
体的に結合するように構成し、高差動状態を解消して摩
擦クラッチの焼損を防止するとともに、スタック脱出性
を向上させることにある。
であって駆動力伝達装置の構成を一層複雑にするととも
に、複数の特別な部材を必要として部品点数の増大およ
び重量の増大を惹起することになる。しかも、当該駆動
力伝達装置においては、スタック時における摩擦クラッ
チの保護には有効であるが、スタック脱出性の解決には
ならない。従って、本発明の目的は、既存の構成部材を
有効に利用して摩擦クラッチを、クラッチ収容室内が高
温になった場合にはセパレートプレートとフリクション
プレートとが強い摩擦係合状態となって両回転部材が一
体的に結合するように構成し、高差動状態を解消して摩
擦クラッチの焼損を防止するとともに、スタック脱出性
を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、同軸的かつ相
対回転可能に位置する内外両回転部材間に形成されたク
ラッチ収容室内に収容され前記両回転部材の相対回転に
より作動してこれら両回転部材をトルク伝達可能に連結
する摩擦係合力を発生させるとともに付与される軸方向
の押圧力に応じて前記摩擦係合力を増減させる摩擦クラ
ッチと、前記両回転部材の相対回転に応じた軸方向の押
圧力を発生し同押圧力を前記摩擦クラッチに付与する押
圧力発生手段を備え、前記摩擦クラッチを前記外側回転
部材に設けた内スプラインに軸方向へ摺動可能に嵌合さ
せて組付けた複数のセパレートプレートと、前記内側回
転部材に設けた外スプラインに軸方向へ摺動可能に嵌合
させて組付けられ前記各セパレートプレートと交互に位
置する複数のフリクションプレートにて構成してなる駆
動力伝達装置において、前記各セパレートプレートを前
記外側回転部材に対する摩擦抵抗が摺動方向により異な
るように構成し、これら各セパレートプレートを前記押
圧力発生手段側への摺動時の摺動抵抗が大きくなるよう
に前記外側回転部材に組付けたことを特徴とするもので
ある。
対回転可能に位置する内外両回転部材間に形成されたク
ラッチ収容室内に収容され前記両回転部材の相対回転に
より作動してこれら両回転部材をトルク伝達可能に連結
する摩擦係合力を発生させるとともに付与される軸方向
の押圧力に応じて前記摩擦係合力を増減させる摩擦クラ
ッチと、前記両回転部材の相対回転に応じた軸方向の押
圧力を発生し同押圧力を前記摩擦クラッチに付与する押
圧力発生手段を備え、前記摩擦クラッチを前記外側回転
部材に設けた内スプラインに軸方向へ摺動可能に嵌合さ
せて組付けた複数のセパレートプレートと、前記内側回
転部材に設けた外スプラインに軸方向へ摺動可能に嵌合
させて組付けられ前記各セパレートプレートと交互に位
置する複数のフリクションプレートにて構成してなる駆
動力伝達装置において、前記各セパレートプレートを前
記外側回転部材に対する摩擦抵抗が摺動方向により異な
るように構成し、これら各セパレートプレートを前記押
圧力発生手段側への摺動時の摺動抵抗が大きくなるよう
に前記外側回転部材に組付けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【発明の作用・効果】このように構成した駆動力伝達装
置においては、摩擦クラッチを構成する各セパレートプ
レートと各フリクションプレートは内外両回転部材の相
対回転時、すなわち差動回転時には押圧力発生手段から
の押圧力により摩擦係合して、内外両回転部材間でトル
ク伝達を行う。この場合、例えばスタック状態により両
回転部材間に高差動回転が発生して摩擦クラッチに高い
摩擦熱が発生すると、摩擦クラッチが熱膨張して各セパ
レートプレートおよびフリクションプレートが押圧力発
生手段側へ摺動しようとすが、各セパレートプレートは
押圧力発生手段側への摺動抵抗が大きく設定されている
ため、押圧力発生手段側への摺動を規制される。
置においては、摩擦クラッチを構成する各セパレートプ
レートと各フリクションプレートは内外両回転部材の相
対回転時、すなわち差動回転時には押圧力発生手段から
の押圧力により摩擦係合して、内外両回転部材間でトル
ク伝達を行う。この場合、例えばスタック状態により両
回転部材間に高差動回転が発生して摩擦クラッチに高い
摩擦熱が発生すると、摩擦クラッチが熱膨張して各セパ
レートプレートおよびフリクションプレートが押圧力発
生手段側へ摺動しようとすが、各セパレートプレートは
押圧力発生手段側への摺動抵抗が大きく設定されている
ため、押圧力発生手段側への摺動を規制される。
【0009】この結果、各セパレートプレートと各フリ
クションプレートとの摩擦係合状態は一層強固なものと
なって結合状態となり、両回転部材は直結状態となって
トルク伝達を最大とする。このため、両回転部材のかか
る結合状態によりスタック状態からの脱出性が向上さ
れ、両回転部材間の高差動状態が吸収されて、摩擦クラ
ッチの摩擦係合状態が抑制または解除され、摩擦クラッ
チの焼損を防止することができる。
クションプレートとの摩擦係合状態は一層強固なものと
なって結合状態となり、両回転部材は直結状態となって
トルク伝達を最大とする。このため、両回転部材のかか
る結合状態によりスタック状態からの脱出性が向上さ
れ、両回転部材間の高差動状態が吸収されて、摩擦クラ
ッチの摩擦係合状態が抑制または解除され、摩擦クラッ
チの焼損を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
るに、図1には本発明の一実施例に係る駆動力伝達装置
10が示されている。当該駆動力伝達装置10は図5に
示すように、リアルタイム式の四輪駆動車における後輪
側の駆動力伝達経路に配設される。当該車両において、
トランスアクスル21はトランスミッションおよびトラ
ンスファを備えていて、エンジン22の駆動力をアクス
ルシャフト23に出力して前輪24を駆動させるととも
に、第1プロペラシャフト25に出力する。第1プロペ
ラシャフト25は本実施例に係る駆動力伝達装置10を
介して第2プロペラシャフト26に連結しており、これ
ら両シャフト25,26がトルク伝達可能に連結された
場合には、駆動力はリアディフアレンシャル27に伝達
され、同ディフアレンシャル27からアクスルシャフト
28へ出力されて後輪29を駆動させる。
るに、図1には本発明の一実施例に係る駆動力伝達装置
10が示されている。当該駆動力伝達装置10は図5に
示すように、リアルタイム式の四輪駆動車における後輪
側の駆動力伝達経路に配設される。当該車両において、
トランスアクスル21はトランスミッションおよびトラ
ンスファを備えていて、エンジン22の駆動力をアクス
ルシャフト23に出力して前輪24を駆動させるととも
に、第1プロペラシャフト25に出力する。第1プロペ
ラシャフト25は本実施例に係る駆動力伝達装置10を
介して第2プロペラシャフト26に連結しており、これ
ら両シャフト25,26がトルク伝達可能に連結された
場合には、駆動力はリアディフアレンシャル27に伝達
され、同ディフアレンシャル27からアクスルシャフト
28へ出力されて後輪29を駆動させる。
【0011】駆動力伝達装置10はハウジング11およ
びインナシャフト12を備えているとともに、これら両
者11,12により形成された収容室内に配設された摩
擦クラッチ10aおよび押圧力発生手段10bを備えて
いる。当該駆動力伝達装置10においては、ハウジング
11およびインナシャフト12が本発明の外側回転部材
および内側回転部材に該当するもので、ハウジング11
は有底のアウタケース11aと、同ケース11aの開口
部に螺着されて同開口部を密閉するエンドカバー11b
により構成されている。また、インナシャフト12はハ
ウジング11内に挿入された状態でハウジング11に液
密的かつ回転可能に支持されていて、ハウジング11内
に軸方向に所定幅の環状の収容室を形成している。一
方、摩擦クラッチ10aは多数のセパレートプレート1
3およびフリクションプレート14にて構成されてお
り、また押圧力発生手段10bは作動ピストン15、ロ
ータ16および粘性流体にて構成されている。
びインナシャフト12を備えているとともに、これら両
者11,12により形成された収容室内に配設された摩
擦クラッチ10aおよび押圧力発生手段10bを備えて
いる。当該駆動力伝達装置10においては、ハウジング
11およびインナシャフト12が本発明の外側回転部材
および内側回転部材に該当するもので、ハウジング11
は有底のアウタケース11aと、同ケース11aの開口
部に螺着されて同開口部を密閉するエンドカバー11b
により構成されている。また、インナシャフト12はハ
ウジング11内に挿入された状態でハウジング11に液
密的かつ回転可能に支持されていて、ハウジング11内
に軸方向に所定幅の環状の収容室を形成している。一
方、摩擦クラッチ10aは多数のセパレートプレート1
3およびフリクションプレート14にて構成されてお
り、また押圧力発生手段10bは作動ピストン15、ロ
ータ16および粘性流体にて構成されている。
【0012】摩擦クラッチ10aを構成する各セパレー
トプレート13はハウジング11の内周に設けた内スプ
ライン11cに軸方向へ摺動可能に組付けられており、
かつ各フリクションプレート16はインナシャフト12
の外向フランジ部12aに設けた外スプライン12bに
軸方向へ摺動可能に組付けられていて、各セパレートプ
レート13とは交互に配置されている。押圧力発生手段
10bを構成する作動ピストン15はインナシャフト1
2上に液密的かつ摺動可能に組付けられているととも
に、その先端部がハウジング11の内スプライン11c
に係合していて、ハウジング11と一体回転可能になっ
ている。ハウジング11を構成するエンドカバー11b
は作動ピストン15に当接していて、作動ピストン15
を摩擦クラッチ10aに当接させている。エンドカバー
11bには環状凹所11dが形成されていて、作動ピス
トン15との間に流体室を形成している。
トプレート13はハウジング11の内周に設けた内スプ
ライン11cに軸方向へ摺動可能に組付けられており、
かつ各フリクションプレート16はインナシャフト12
の外向フランジ部12aに設けた外スプライン12bに
軸方向へ摺動可能に組付けられていて、各セパレートプ
レート13とは交互に配置されている。押圧力発生手段
10bを構成する作動ピストン15はインナシャフト1
2上に液密的かつ摺動可能に組付けられているととも
に、その先端部がハウジング11の内スプライン11c
に係合していて、ハウジング11と一体回転可能になっ
ている。ハウジング11を構成するエンドカバー11b
は作動ピストン15に当接していて、作動ピストン15
を摩擦クラッチ10aに当接させている。エンドカバー
11bには環状凹所11dが形成されていて、作動ピス
トン15との間に流体室を形成している。
【0013】ロータ16は図1および図2に示すよう
に、径方向へ延びる2枚のブレード16a,16bを備
え、インナシャフト12上にこれと一体回転可能に組付
けられて作動ピストン15とエンドカバー11b間に位
置している。ロータ16はこの状態でエンドカバー11
bの環状凹所11dに嵌合していて、エンドカバー11
bと作動ピストン15間に形成された流体室内を各ブレ
ート16a,16bにより2つの滞留室Rに形成してい
る。各滞留室Rにはシリコンオイル等、高粘性の粘性流
体が収容されている。
に、径方向へ延びる2枚のブレード16a,16bを備
え、インナシャフト12上にこれと一体回転可能に組付
けられて作動ピストン15とエンドカバー11b間に位
置している。ロータ16はこの状態でエンドカバー11
bの環状凹所11dに嵌合していて、エンドカバー11
bと作動ピストン15間に形成された流体室内を各ブレ
ート16a,16bにより2つの滞留室Rに形成してい
る。各滞留室Rにはシリコンオイル等、高粘性の粘性流
体が収容されている。
【0014】しかして、当該駆動力伝達装置10を構成
する摩擦クラッチ10aにおいては、各セパレートプレ
ート13が図3および図4に示す形状に形成されてい
る。図3は各セパレートプレート13の組付け部を拡大
して示すものであり、また図4(a)はセパレートプレ
ート13の斜視図、同図(b)はセパレートプレート1
3の拡大断面図を示している。本実施例において採用し
ているセパレートプレート13は、金属製のプレートを
抜打ち加工して形成されているもので、抜打ち加工によ
りセパレートプレート13の環状本体13aの外周には
複数の爪部13bが形成されており、各爪部13bの外
周縁部には外周側へかつ軸方向の一方側へ傾斜して延び
る突出部13cが形成されている。
する摩擦クラッチ10aにおいては、各セパレートプレ
ート13が図3および図4に示す形状に形成されてい
る。図3は各セパレートプレート13の組付け部を拡大
して示すものであり、また図4(a)はセパレートプレ
ート13の斜視図、同図(b)はセパレートプレート1
3の拡大断面図を示している。本実施例において採用し
ているセパレートプレート13は、金属製のプレートを
抜打ち加工して形成されているもので、抜打ち加工によ
りセパレートプレート13の環状本体13aの外周には
複数の爪部13bが形成されており、各爪部13bの外
周縁部には外周側へかつ軸方向の一方側へ傾斜して延び
る突出部13cが形成されている。
【0015】各セパレートプレート13はその各突出部
13cが作動ピストン15の配設側に突出するように、
ハウジング11の内スプライン11cに嵌合して組付け
られている。このため、各セパレートプレート13にお
いては、作動ピストン15から離れる方向への摺動抵抗
は小さくて円滑に摺動し、これとは逆に作動ピストン1
5側への摺動抵抗は大きくて摺動が大きく規制される。
13cが作動ピストン15の配設側に突出するように、
ハウジング11の内スプライン11cに嵌合して組付け
られている。このため、各セパレートプレート13にお
いては、作動ピストン15から離れる方向への摺動抵抗
は小さくて円滑に摺動し、これとは逆に作動ピストン1
5側への摺動抵抗は大きくて摺動が大きく規制される。
【0016】このように構成した駆動力伝達装置10に
おいては、ハウジング11側が第1プロペラシャフト2
5にトルク伝達可能に連結され、かつインナシャフト1
2側が第2プロペラシャフト26にトルク伝達可能に連
結された状態でこれら両シャフト25,26間に配設さ
れ、車両の走行時第1、第2両プロペラシャフト25,
26間に相対回転が生じるとトルク伝達がなされる。す
なわち、これら両シャフト25,26に相対回転が生じ
ると、第1プロペラシャフト25に一体回転可能に組付
けられているハウジング11および作動ピストン15
と、第2プロペラシャフト26に一体回転可能に組付け
られているインナシャフト12およびロータ16との間
に相対回転が生じる。
おいては、ハウジング11側が第1プロペラシャフト2
5にトルク伝達可能に連結され、かつインナシャフト1
2側が第2プロペラシャフト26にトルク伝達可能に連
結された状態でこれら両シャフト25,26間に配設さ
れ、車両の走行時第1、第2両プロペラシャフト25,
26間に相対回転が生じるとトルク伝達がなされる。す
なわち、これら両シャフト25,26に相対回転が生じ
ると、第1プロペラシャフト25に一体回転可能に組付
けられているハウジング11および作動ピストン15
と、第2プロペラシャフト26に一体回転可能に組付け
られているインナシャフト12およびロータ16との間
に相対回転が生じる。
【0017】従って、押圧力発生手段10bの流体室内
においては、滞留室R内の粘性流体がロータ16の各ブ
レード16a,16bにより相対回転数に比例した速度
にて強制的に流動させられ、周方向に順次相対移行する
滞留室R内では流動抵抗に起因してブレード16a、1
6bの下流側端から次のブレード16b,16aの上流
側端に向って漸次増圧される圧力分布が発生する。この
圧力分布の増圧部分は相対回転数(差動回転数)に比例
して増大するもので、作動ピストン15を軸方向へ押圧
する。この結果、作動ピストン15は摩擦クラッチ10
aを押圧し、各セパレートプレート13とフリクション
プレート14を差動回転数に応じた押圧力で摩擦係合さ
せる。これにより、摩擦クラッチ10aにおいては差動
回転数に応じたトルクをハウジング11からインナシャ
フト12に伝達し、車両は4輪駆動状態となる。また、
当該駆動力伝達装置10はこの4輪駆動状態において
は、前後輪の差動回転を許容するとともに、タイトコー
ナブレーキング現象の発生も防止する。
においては、滞留室R内の粘性流体がロータ16の各ブ
レード16a,16bにより相対回転数に比例した速度
にて強制的に流動させられ、周方向に順次相対移行する
滞留室R内では流動抵抗に起因してブレード16a、1
6bの下流側端から次のブレード16b,16aの上流
側端に向って漸次増圧される圧力分布が発生する。この
圧力分布の増圧部分は相対回転数(差動回転数)に比例
して増大するもので、作動ピストン15を軸方向へ押圧
する。この結果、作動ピストン15は摩擦クラッチ10
aを押圧し、各セパレートプレート13とフリクション
プレート14を差動回転数に応じた押圧力で摩擦係合さ
せる。これにより、摩擦クラッチ10aにおいては差動
回転数に応じたトルクをハウジング11からインナシャ
フト12に伝達し、車両は4輪駆動状態となる。また、
当該駆動力伝達装置10はこの4輪駆動状態において
は、前後輪の差動回転を許容するとともに、タイトコー
ナブレーキング現象の発生も防止する。
【0018】ところで、当該駆動力伝達装置10におい
ては図3に示すように、摩擦クラッチ10aを構成する
各セパレートプレート13と各フリクションプレート1
4とは作動ピストン15からの押圧力Fにより押動され
て摩擦係合する。この場合、各セパレートプレート13
においては、作動ピストン15から離れる方法への摺動
抵抗は小さくて円滑に摺動するため差動回転に対して応
答性よくトルク伝達が行われる。これに対して、これと
は逆に作動ピストン15側への摺動抵抗は大きくて摺動
が大きく規制される。
ては図3に示すように、摩擦クラッチ10aを構成する
各セパレートプレート13と各フリクションプレート1
4とは作動ピストン15からの押圧力Fにより押動され
て摩擦係合する。この場合、各セパレートプレート13
においては、作動ピストン15から離れる方法への摺動
抵抗は小さくて円滑に摺動するため差動回転に対して応
答性よくトルク伝達が行われる。これに対して、これと
は逆に作動ピストン15側への摺動抵抗は大きくて摺動
が大きく規制される。
【0019】このため、高差動回転の発生により摩擦ク
ラッチ10aが高摩擦係合状態となって高温になった場
合、熱膨張による各セパレートプレート13と各フリク
ションプレート14との作動ピストン15側への摺動が
規制され、各セパレートプレート13と各フリクション
プレート14との摩擦係合状態は一層強固なものとなっ
て結合状態となる。この結果、ハウジング11とインナ
シャフト12は直結状態となってこれら両者間のトルク
伝達が最大となる。このため、これら両者のかかる結合
状態により、ハウジング11とインナシャフト12間の
高差動状態が吸収されて、摩擦クラッチ10aの摩擦係
合状態が抑制または解除され、摩擦クラッチ10aの焼
損を防止することができる。
ラッチ10aが高摩擦係合状態となって高温になった場
合、熱膨張による各セパレートプレート13と各フリク
ションプレート14との作動ピストン15側への摺動が
規制され、各セパレートプレート13と各フリクション
プレート14との摩擦係合状態は一層強固なものとなっ
て結合状態となる。この結果、ハウジング11とインナ
シャフト12は直結状態となってこれら両者間のトルク
伝達が最大となる。このため、これら両者のかかる結合
状態により、ハウジング11とインナシャフト12間の
高差動状態が吸収されて、摩擦クラッチ10aの摩擦係
合状態が抑制または解除され、摩擦クラッチ10aの焼
損を防止することができる。
【0020】なお、本実施例においては、本発明に係る
駆動力伝達装置10を四輪駆動車用の駆動力伝達機構と
して採用した例について示したが、当該駆動力伝達装置
はディフアレンシャル内に配置して左右両輪間の差動を
制限する差動制限機構として採用し得ることは勿論であ
る。また、本実施例に係る駆動力伝達装置10において
は、セパレートプレートとしてプレートを抜打ち加工し
て突出部13cが形成されたセパレートプレート13を
採用した例について示したが、本発明においてはセパレ
ートプレートの各爪部の外周縁に一方向に摺動抵抗が大
きい部位を特別に形成してもよい。
駆動力伝達装置10を四輪駆動車用の駆動力伝達機構と
して採用した例について示したが、当該駆動力伝達装置
はディフアレンシャル内に配置して左右両輪間の差動を
制限する差動制限機構として採用し得ることは勿論であ
る。また、本実施例に係る駆動力伝達装置10において
は、セパレートプレートとしてプレートを抜打ち加工し
て突出部13cが形成されたセパレートプレート13を
採用した例について示したが、本発明においてはセパレ
ートプレートの各爪部の外周縁に一方向に摺動抵抗が大
きい部位を特別に形成してもよい。
【図1】本発明の一実施例に係る駆動力伝達装置の断面
図である。
図である。
【図2】同駆動力伝達装置における図1の矢印2−2線
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図3】同駆動力伝達装置におけるセパレートプレート
の組付け部を拡大して示す拡大部分断面図である。
の組付け部を拡大して示す拡大部分断面図である。
【図4】動駆動力伝達装置を構成するセパレートプレー
トの斜視図(a)、および拡大断面図(b)である。
トの斜視図(a)、および拡大断面図(b)である。
【図5】同駆動力伝達装置を採用した四輪駆動車の概略
的構成図である。
的構成図である。
10…駆動力伝達装置、10a…摩擦クラッチ、10b
…押圧力発生手段、11…ハウジング、11c…外スプ
ライン、12…インナシャフト、13…セパレートプレ
ート、13b…爪部、13c…突出部、14…プレッシ
ャプレート、15…作動ピストン、16…ロータ、2
5,26…プロペラシャフト。
…押圧力発生手段、11…ハウジング、11c…外スプ
ライン、12…インナシャフト、13…セパレートプレ
ート、13b…爪部、13c…突出部、14…プレッシ
ャプレート、15…作動ピストン、16…ロータ、2
5,26…プロペラシャフト。
Claims (1)
- 【請求項1】同軸的かつ相対回転可能に位置する内外両
回転部材間に形成されたクラッチ収容室内に収容され前
記両回転部材の相対回転により作動してこれら両回転部
材をトルク伝達可能に連結する摩擦係合力を発生させる
とともに付与される軸方向の押圧力に応じて前記摩擦係
合力を増減させる摩擦クラッチと、前記両回転部材の相
対回転に応じた軸方向の押圧力を発生し同押圧力を前記
摩擦クラッチに付与する押圧力発生手段を備え、前記摩
擦クラッチを前記外側回転部材に設けた内スプラインに
軸方向へ摺動可能に嵌合させて組付けた複数のセパレー
トプレートと、前記内側回転部材に設けた外スプライン
に軸方向へ摺動可能に嵌合させて組付けられ前記各セパ
レートプレートと交互に位置する複数のフリクションプ
レートにて構成してなる駆動力伝達装置において、前記
各セパレートプレートを前記外側回転部材に対する摩擦
抵抗が摺動方向により異なるように構成し、これら各セ
パレートプレートを前記押圧力発生手段側への摺動時の
摺動抵抗が大きくなるように前記外側回転部材に組付け
たことを特徴とする駆動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6068193A JPH06272725A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 駆動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6068193A JPH06272725A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 駆動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272725A true JPH06272725A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13149304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6068193A Pending JPH06272725A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 駆動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272725A (ja) |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP6068193A patent/JPH06272725A/ja active Pending
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