JPH06273415A - コレシストキニンの測定用試薬及び測定方法 - Google Patents

コレシストキニンの測定用試薬及び測定方法

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JPH06273415A
JPH06273415A JP8543593A JP8543593A JPH06273415A JP H06273415 A JPH06273415 A JP H06273415A JP 8543593 A JP8543593 A JP 8543593A JP 8543593 A JP8543593 A JP 8543593A JP H06273415 A JPH06273415 A JP H06273415A
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cck
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sulfated tyrosine
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JP8543593A
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Masahito Suiko
正仁 水光
Mayumi Hirano
真弓 平野
Hiromasa Shirai
宏政 白井
Tadao Suzuki
直生 鈴木
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 抗硫酸化チロシン抗体を含有することを特徴
とするコレシストキニンの測定用試薬及びこの試薬を使
用するコレシストキニンの測定方法。 【効果】 CCKの活性に影響するCCKペプチド鎖中
の硫酸化チロシンを特異的に認識する抗硫酸化チロシン
抗体を用いるため,正確なCCK活性値を簡便,かつ短
時間に定量することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,コレシストキニンの免
疫学的測定に有用なコレシストキニンの測定用試薬及び
測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コレシストキニン(以下CCKという)
は,食物中の脂肪や脂肪酸などにより十二指腸粘膜中の
I細胞から放出される消化管ホルモンであり,おもな生
理作用は,胆嚢収縮,胃平滑筋や小腸平滑筋の収縮,膵
酵素分泌,肝胆汁分泌などを促進する。CCK製剤は,
現在,医薬品として使われており,その1つは胆嚢収縮
剤として用いられ,他に膵分泌機能検査としてP−Sテ
ストに用いられている。このような,CCKの測定は,
疾患との関係を検出したり,CCKの血中動態を明らか
にするなど臨床的に非常に重要である〔日本生化学会
編,生化学データブック1(東京化学同人:1979
年)〕。
【0003】その測定法としては,現在はバイオアッセ
イ法とラジオイムノアッセイ法がある。バイオアッセイ
法は,ウレタン麻酔下でモルモットを開腹し胆嚢を引き
出し,その収縮力を歪計で測定する麻酔モルモットの胆
嚢収縮法や麻酔ネコ膵酵素測定法である〔エス,リュン
グバーグ(S. Ljungberg),アクタ ファーム,スエ
ク,( Acta Pharm. Suec.), 6, 599 (1969) 〕。ラジ
オイムノアッセイ法は,一定量の抗CCK抗体に対し
て,一定量の標識抗原と測定すべきCCKを競合的に結
合させ,抗体と結合した,あるいは結合しなかった標識
抗原の量からCCK活性を測定するものである〔アー
ル,エス,ヤロウ(R. S. Yalow ), エス,エイ,バー
ソン(S. A. Berson),ガストロエンテロロジイ(Gast
roenterology), 58, 609 (1970)〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし,バイオアッセ
イ法は,操作が非常に煩雑で時間を要し,動物を用いて
定量するために測定値にばらつきが見られるという問題
がある。また,CCKペプチド中のチロシン残基は硫酸
化されており,脱硫酸化されると活性がなくなるという
問題もある。上記のラジオイムノアッセイ法では,CC
Kのホルモン活性は,CCKのチロシン残基の硫酸化に
よるが,抗CCK抗体がCCK硫酸体と脱硫酸体の両方
を区別なく認識するために,正確なCCK活性測定には
不適当であるという問題がある。本発明は,簡便で,短
時間かつ正確にCCK活性を定量することができるCC
Kの測定用試薬及び測定方法を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,このよう
な課題を解決するために鋭意研究の結果,CCKのペプ
チド鎖中の硫酸化チロシンと結合する抗体を用いると,
正確なCCK活性を簡便で,かつ短時間に測定できるこ
とを見い出し,本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち,第一の発明は,抗硫酸化チロシ
ン抗体を含有することを特徴とするコレシストキニンの
測定用試薬を要旨とするものである。また,第二の発明
は,上記の試薬を使用することを特徴とするコレシスト
キニンの測定方法を要旨とするものである。
【0007】以下,本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる抗硫酸化チロシン抗体は,ポリクローナル,
モノクローナルに関係なく使用することができるが,特
に本発明においては,モノクローナル抗体を使用するこ
とが好ましい。また,IgG,IgMなど,どのクラス
の抗体でも使用することができるが,特に本発明におい
ては,IgGを使用することが好ましい。
【0008】本発明に用いられる抗硫酸化チロシン抗体
の反応特異性を以下に示す。 (1)抗原抗体反応により,遊離の硫酸化チロシン又は
ペプチド鎖中の硫酸化チロシンと結合する。 (2)遊離の硫酸化されていないチロシン又はペプチド
鎖中の硫酸化されていないチロシンとは実質的には結合
しない。 (3)抗体の分子量など,理化学的性質は一般に知られ
ている性質〔例えば「医科免疫学」(改訂第3版)19
90年(医学書院)に記載〕と同様である。 すなわち,IgGの分子量は約130,000〜21
0,000であり,至適pHは6〜9であり,安定pH
範囲は3〜11であり,作用適温の範囲は0〜40℃で
ある。
【0009】このような性質のポリクローナル抗体を得
るには,例えば以下の方法で行えばよい。まず硫酸化チ
ロシンをハプテンとして,カブトガニヘモシアニン(以
下KLHという)などのキャリアタンパク質をカルボジ
イミド法などで結合したもの,又はペプチド鎖中のチロ
シンが硫酸化されたタンパク質(フィブリノーゲン,フ
ィブロネクチンなど)を抗原としてウサギ,ヒツジ,ヤ
ギ,マウス,ラット,ウマ等の哺乳動物に免疫する。こ
のとき,フロイントの完全アジュバント(以下FCAと
いう)などの免疫増強剤を用いると効果的である。さら
に硫酸化チロシンを用いて最終免疫を行う。最終免疫か
ら1〜14日後,望ましくは3〜7日後に免疫した動物
から血清を採取する。この血清を,例えば硫酸化チロシ
ンを固定化した担体(例えばセファロースなど)を充填
したカラムに吸着させ,溶出後チロシンを固定化した担
体(例えばセファロースなど)を充填したカラムを通過
させ,チロシンにも結合する抗体を除去することによ
り,硫酸化チロシンに特異的に結合する抗体を得ること
ができる。
【0010】また,前記した性質のモノクローナル抗体
を得るには,例えば以下の方法で行えばよい。まず以下
のようにして遊離の硫酸化チロシン又はペプチド鎖中の
硫酸化チロシンと結合し,遊離の硫酸化されていないチ
ロシン又はペプチド鎖中の硫酸化されていないチロシン
とは結合しないモノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマを取得する。そのためには,例えばポリクローナ
ル抗体の場合と同様の抗原をマウスに免疫して最終免疫
後,脾臓を摘出して,例えば「単クローン抗体(講談社
サイエンチフィック:1983年)」に記載されている
方法により,ミエローマと脾臓細胞とを細胞融合させ,
抗硫酸化チロシン抗体を産生するハイブリドーマを得る
ことができる。その抗硫酸化チロシン抗体産生ハイブリ
ドーマを選択するためには,例えば以下の方法で行えば
よい。
【0011】すなわち,硫酸化チロシンを免疫の時に用
いたのとは別のキャリアタンパク質結合させた抗原を9
6穴のマイクロタイタープレートに固定化する。そのプ
レートにハイブリドーマの上清を加え,常法通り酵素免
疫測定法やラジオイムノアッセイなどで硫酸化チロシン
と結合するモノクローナル抗体を産生しているハイブリ
ドーマを選択すればよい。さらに同様にチロシンを免疫
の時に用いたのとは別のキャリアタンパク質を結合させ
た抗原を固定化した96穴のマイクロタイタープレート
を用い,同様の酵素免疫測定法やラジオイムノアッセイ
などでチロシンとは反応しないハイブリドーマを選択す
る。このようにして選択されたハイブリドーマは限界希
釈法などによりクローニングすることができる。
【0012】このようにして得られた抗硫酸化チロシン
モノクローナル抗体産生ハイブリドーマは「MSY−
2」と命名し,通商産業省工業技術院微生物(生命工
学)工業技術研究所に寄託の手続を行い,平成3年(1
991年)10月30日受諾された。その受諾番号は微
工研条寄第3640号(FERM BP−3640)で
ある。
【0013】次に,抗硫酸化チロシンモノクローナル抗
体を得るには,例えばクローニングされた抗硫酸化チロ
シンモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマをフ
ラスコ,ホローファイバー,攪拌培養槽などを用いて培
養し,その培養上清から硫安分画やイオン交換,プロテ
インAセファロースなどのクロマトグラフィーで分離精
製すればよい。
【0014】本発明のCCK測定用試薬及び測定方法
は,抗硫酸化チロシンン抗体を用いて正確なCCK活性
を測定することができる。例えば,抗硫酸化チロシン抗
体を支持体に固相化しておき,これに酵素,RI,蛍光
物質等を標識した標識抗原及び非標識抗原である標準又
は被検体のCCKを加える。標識抗原と非標識抗原とを
競合させることによって,その非標識抗原量,すなわち
CCKを定量する。次いで,数種のCCK活性既知の標
準抗原と競合する標識抗原に対するシグナルを各々測定
して検量線を作成し,CCK活性未知の検体と競合する
標識抗原から得られるシグナルをこの検量線に当てはめ
て,そのCCK活性を定量すればよい。
【0015】また,本発明においては,抗CCK抗体と
抗硫酸化チロシン抗体の2種類の抗体を用いて正確なC
CK活性を測定することもできる。例えば,抗CCK抗
体又は抗硫酸化チロシン抗体のうちの一方を支持体(固
相)に固定化する。抗CCK抗体又は抗硫酸化チロシン
抗体を固相に固定化するためには,一般的な物理的吸着
法を用いることができるが,官能基をもつ固相に固定化
する場合には共有結合法を用いることもできる。物理的
吸着法では,多くの場合,アルカリのpHで,かつ比較
的イオン強度の低い条件でよく吸着される。このとき,
抗CCK抗体又は抗硫酸化チロシン抗体の濃度として
は,0.001mg/ml以上が適当であり,特に0.
05〜0.2mg/mlが好ましく,これを固相と接触
させればよい。その固相としては,プラスチック試験
管,マイクロタイタープレート,ガラスビーズ,プラス
チックビーズ,メンブレン等を用いることができる。
【0016】次に,抗CCK抗体又は抗硫酸化チロシン
抗体を固定した固相に,数種の非標識抗原であるCCK
濃度既知の液体又はCCK濃度未知の検体を加える。さ
らにこれに酵素,RI,蛍光物質等を標識した固相化用
抗体と異なる方の抗硫酸化チロシン抗体又は抗CCK抗
体を加える。上記の酵素としては,HRP,ウシ小腸ア
ルカリホスファターゼ等を用いることができる。また,
RIとしては,125Iを,蛍光物質としては,フルオ
レセインイソチオシアネート,テトラメチルローダミン
イソシアネートなどを用いることができる。このように
して,数種のCCK活性既知の液体の標識抗体に対する
シグナルを各々測定して検量線を作成し,CCK活性未
知の検体から得られるシグナルをこの検量線に当てはめ
て,その検体のCCK活性を定量すればよい。
【0017】上記で用いた抗CCK抗体としては,ポリ
クローナル抗体,モノクローナル抗体に関係なく使用で
きるが,特に本発明においては,入手し易さの面からポ
リクローナル抗体を使用すればよい。この抗CCKポリ
クローナル抗体としては,ケンブリッジ・リサーチ・バ
イオケミカル社製の抗CCK抗血清やケミコン社の抗C
CK抗血清などの市販品があげられる。
【0018】
【実施例】次に,本発明を参考例及び実施例により具体
的に説明する。 参考例1 20mgの硫酸化チロシンと10mgのKLH(シグマ
社製)を1. 2mlの蒸留水に溶解してpHを7とし
た。この溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−カルボジイミド塩酸水溶液1ml(0. 6
g/ml)を,室温で攪拌しながら添加して4℃で72
時間反応させ,透析後凍結乾燥して硫酸化チロシンとK
LHの結合物24mgを得た。
【0019】また,上記と同様の方法で20mgの硫酸
化チロシンとBSA12mgとから結合物(硫酸化チロ
シン−BSA)20mgを得た。さらに,上記と同様の
方法でチロシン20mgとBSA12mgとから結合物
(チロシン−BSA)24mgを得た。これらは免疫及
び酵素免疫測定法の抗原として用いた。
【0020】参考例2 参考例1で調整した硫酸化チロシンとKLHの結合物1
mgを生理食塩水リン酸緩衝液(以下PBSと略す。)
1mlに溶解して等量のFCA(ナカライテスク社製)
と混合してエマルジョンを作製し,マウス(BALB/
c,日本クレア社製)2匹に腹腔内投与により免疫し
た。3週間後に同量の硫酸化チロシンとKLHの結合物
をFIA(ナカライテスク社製)とエマルジョン化した
同様に追加免疫した。さらに3週間後,硫酸化チロシン
単独で最終免疫を行い,その3日後に脾臓を摘出して細
胞をRPMI1640培地(ギブコ社製)に懸濁して予
め培養しておいたミエローマP3・U1(4×107 )
と混合して50%(%は,重量%を表す,以下同様)の
ポリエチレングリコール(PEG)4000(シグマ社
製)を用いて融合した。
【0021】次に融合後,HAT選択培地にて2週間培
養しているハイブリドーマを選択した後,酵素免疫測定
法にて抗硫酸化チロシン抗体を産生するハイブリドーマ
をスクリーニングした。すなわち,参考例1で得られた
硫酸化チロシン−BSA結合物を吸着させた96穴マイ
クロタイタープレートにハイブリドーマ上清を加え,洗
浄後パーオキシダーゼ標識ヤギマウスIgG抗体を加え
た。これを数時間放置した後,洗浄し,基質溶液を添加
して対照のものより発色している上清のハイブリドーマ
をスクリーニングして限界希釈法にてクローニングし
た。
【0022】上記で得られたハイブリドーマの細胞数6
×108 をギット培地(和光純薬工業社製)600ml
に植え込み,5%の炭酸ガス存在下に37℃で4日間培
養した。培養後,遠心分離により細胞を除き,得られた
培養上清を水酸化ナトリウム溶液でpHを9. 0に調整
した後,プロテインAセファロースカラムに通液した。
通液後,トリス塩酸緩衝液(pH8. 6)で洗浄した
後,グリシン塩酸緩衝液(pH2.3)で溶出した抗体
画分を集めてPBSに透析したところ,1.1mgの抗
硫酸化チロシンモノクローナル抗体を得た。
【0023】実施例1 市販されている抗CCK抗体(ケンブリッジ・リサーチ
・バイオケミカル社製)を100μg/mlに調整して
ポリスチレンビーズ〔6. 5mmф,イチコ(株)より
購入〕を抗CCK抗体溶液中に一晩浸した後,1%のウ
シ血清アルブミンでブロッキングして抗CCK抗体固定
化ポリスチレンビーズを調整した。
【0024】次に,HRP(ベーリンガーマンハイム社
製)1. 0mgにスクシニミジル4−(N−マレイミド
メチル)シクロヘキサン−1−カルボキレート(ジーベ
ンケミカル社製)30μgをpH7. 0で反応させてH
RPにマレイミド基を導入した。次いでこれに抗硫酸化
チロシン抗体Fab’(参考例2で得られた抗硫酸化チ
ロシンモノクローナル抗体をペプシン消化し,その後還
元して調製したもの)1. 5mgをpH6. 0で混合
し,マレイミド基とSH基を架橋してHRP標識抗硫酸
化チロシン抗体を調製した。
【0025】上記で作成した抗CCK抗体固定化ポリス
チレンビーズに,標準として市販のCCK〔ガストロイ
ンテスショナル ホルモン リサーチ ユニット(Gast
rointestinal Hormone Research Unit)カロリスカ イ
ンステイテユウト(the Karolinska Institute)社製〕を
0, 0. 1,0. 2,0. 3,0. 4及び0. 5アイ
ビードッグユニット(Ivy dog unit)とな
るように調整した溶液50μlと上記で作製したHRP
標識抗硫酸化チロシン抗体Fab’100ng/ml濃
度のものを200μlを加え,37℃で18時間インキ
ュベートし,抗原抗体反応を行った。その後,液相を除
き,0.2%のツウイーン20,0.2%のウシ血清ア
ルブミン及び0. 15Mの塩化ナトリウムを含む20m
Mのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7. 2)でビーズを
よく洗浄した後,基質(オルトフェニレンジアミン)を
添加して活性を測定し,検量線を作成した。その結果を
図1に示す。図1は,縦軸に吸光度(492nm)を,
横軸にCCK活性値をそれぞれ示しており,その図から
も明らかなごとく,正確にCCKを測定することができ
た。
【0026】実施例2 ELISAプレート(コーイング社製)で参考例2で得
られた抗硫酸化チロシンモノクローナル抗体を50mM
の炭酸ナトリウム緩衝液(pH9. 6)に溶解し,EL
ISAプレートの各穴に50μlずつ分注し,25℃の
温度で2時間放置した。この液を除去した後,各穴に
1.0%のBSA,0.15Mの塩化ナトリウムを含む
20mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7. 2)を充
満させ,25℃の温度で1時間放置した。さらに,この
液を除去し,0. 2%のトウイーン20,0. 2%のB
SA及び0. 15Mの塩化ナトリウムを含む20mMの
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7. 2)からなる洗浄液
で各ウエルをよく洗浄し,抗硫酸化チロシン抗体固定化
プレートを作成した。
【0027】一方,HRP(ベーリンガーマンハイム社
製)10mgを1%のグルタルアルデヒド0. 2mlに
溶かし室温で一晩反応させた後,0. 14MのNaCl
に対して透析しHRPに結合していないグルタルアルデ
ヒドを除いた。グルタルアルデヒドを除いた透析内液を
取り出し,0. 14MのNaClで1mlにした。これ
にCCKを0. 14MのNaClで5mg/mlにした
溶液1mlを加えた後,直ちに1Mの炭酸ナトリウム緩
衝液(pH9.5)を0.2ml加え,よく攪拌し,4
℃で一晩反応させた。さらに,1Mのリジンを0. 1M
になるように加え,4℃で2時間反応させてグルタルア
ルデヒドの未反応アルデヒド基をブロックした後,PB
Sに透析してHRP標識CCKを調整した。
【0028】次に,抗硫酸化チロシン抗体を固定化した
ELISAプレートに,実施例1と同様に,標準として
市販のCCK(ガストロインテスショナル ホルモン
リサーチ ユニット(Gastrointestinal Hormone Resea
rch Unit( カロリスカ インステイテユウト(the Karol
inska Institute)) 製)を0, 0. 1,0. 2,0.
3,0. 4,0. 5,0. 6,0. 7,0. 8,0.
9,1. 0,1. 1,1. 2,2. 0及び4. 0アイビ
ードッグユニット(Ivy dog unit)となる
ように調整した溶液50μlと,上記で作製した1μg
/ml濃度のHRP標識CCK50μlを添加して25
℃の温度で1時間反応させた後,よく洗浄し,HRP発
色試薬50μlを加え,20分間反応させ,次いで10
%のSDS50μlを添加して反応を停止させることに
より,415nmにおける吸光度を測定して検量線を作
成した。その結果を図2に示す。図2は,縦軸に吸光度
(415nm)を,横軸にCCK活性値をそれぞれ示し
ており,その図からも明らかなごとく,正確にCCKを
測定することができた。
【0029】なお,比較のため,市販の標準CCKを
0, 0. 1,0. 2,0. 3,0.4及び0. 5アイ
ビードッグユニット(Ivy dog unit)とな
るように調整した溶液について,従来のバイオアッセイ
である麻酔モルモットの胆嚢収縮法〔エス,リュングバ
ーグ(S. Ljungberg),アクタ ファーム,スエク,
(Acta Pharm. Suec.), 6, 599 (1969) 〕と,ラジオ
イムノアッセイであるヤロウ アンド バーソン(Yalo
w and Berson)法〔アール,エス,ヤロウ(R. S.Yalow
), エス,エイ,バーソン(S. A. Berson),ガスト
ロエンテロロジイ(Gastroenterology), 58, 609 (197
0)〕でそれぞれのCCK活性を測定し,同時に上記で作
成した検量線を用いて実施例2の測定用試薬とその測定
方法により,50%が硫酸化されたCCKをサンプルと
して測定した。このとき,それぞれのサンプルについて
5回測定した。
【0030】その結果を図3に示す。図3は,縦軸にC
CK活性の測定値を,横軸にCCK活性値をそれぞれ示
している。この図からも明らかなごとく,実施例2の試
薬とその測定方法(●)により,測定したサンプルのC
CK活性値は,従来のバイオアッセイ法(△)とほぼ同
様なCCK活性の測定値が得られた。ただし,バイオア
ッセイ法では,測定値にばらつきが認められた。また,
ラジオイムノアッセイ法(■)によるCCK活性の測定
値は,非硫酸化体を区別できないため,実施例2による
CCK活性の約2倍であった。
【0031】
【発明の効果】本発明の測定用試薬及び測定方法は,C
CKの活性に影響するCCKペプチド鎖中の硫酸化チロ
シンを特異的に認識する抗硫酸化チロシン抗体を用いる
ため,正確なCCK活性値を簡便,かつ短時間に定量す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定用試薬及び測定方法を実施するた
めに作成したCCK活性の検量線を示した図である。
【図2】本発明の測定用試薬及び測定方法を実施するた
めに作成したCCK活性の検量線を示した図である。
【図3】本発明の測定用試薬及び測定方法とバイオアッ
セイ法とラジオイムノアッセイ法との各々におけるCC
K活性の測定結果を示した相関図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗硫酸化チロシン抗体を含有することを
    特徴とするコレシストキニンの測定用試薬。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試薬を使用することを特
    徴とするコレシストキニンの測定方法。
JP8543593A 1993-03-18 1993-03-18 コレシストキニンの測定用試薬及び測定方法 Pending JPH06273415A (ja)

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