JPH0627860A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH0627860A
JPH0627860A JP3835192A JP3835192A JPH0627860A JP H0627860 A JPH0627860 A JP H0627860A JP 3835192 A JP3835192 A JP 3835192A JP 3835192 A JP3835192 A JP 3835192A JP H0627860 A JPH0627860 A JP H0627860A
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blade
cleaning
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electrostatic latent
downstream side
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Application number
JP3835192A
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English (en)
Inventor
Akimasa Komura
晃雅 小村
Koji Masuda
晃二 増田
Yuji Suemitsu
裕治 末光
Kazuo Asano
和夫 浅野
Koji Nagao
剛次 長尾
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クリーニングブレードの背面に溜まるトナーの
次工程への流出および汚染を効果的に防止することによ
り、クリーニング能力を維持、向上することができ、し
かも潜像担持体表面の損傷を軽減することにより、潜像
担持体の信頼性を向上することが可能なクリーニング装
置を提供することを目的とする。 【構成】静電潜像担持体の表面に圧接する複数のクリー
ニングブレードを設け、当該クリーニングブレードの硬
度を、静電潜像担持体の移動方向に沿って下流側に配設
されたブレードの方が上流側のブレードよりも相対的に
低く設定するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電記録方式の複写
機やプリンタ等の画像形成装置に使用されるクリーニン
グ装置に関し、特に、静電潜像担持体表面の残留トナー
を除去する複数の硬度の異なるクリーニングブレードを
有するクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記静電記録方式の複写機等の
画像形成装置においては、誘電体ドラム等の静電潜像担
持体の表面に静電潜像を形成した後、この静電潜像をト
ナーにより現像し、得られたトナー像を記録媒体上に転
写することにより画像の形成が行われる。そして、転写
工程を終えた後の静電潜像担持体は、その表面に残留し
ているトナーをクリーニング装置によって除去して、次
の画像形成工程に備えるように構成されている。
【0003】従来、上記クリーニング装置としては、例
えば、静電潜像担持体の表面に圧接するブレード部材や
他のクリーニング部材からなるものが用いられている。
このうち、代表的なクリーニング方式としては、ブレー
ドを用いたブレードクリーニング方式が挙げられる。こ
のブレードクリーニング方式は、静電潜像担持体の表面
にブレード部材のエッジを圧接させて、静電潜像担持体
の表面に残留したトナーを強制的に剥離する方式のもの
である。また、このクリーニング方式は、構造が簡単で
あり、しかもクリーニング効果が高いという特徴を持つ
ため広く採用されている。
【0004】上記ブレードクリーニング方式は、静電潜
像担持体に対するブレードの圧接方法によって更に二つ
の形式に分類することができる。その1つは、ブレード
が静電潜像担持体に圧接する圧接点と像担持体の回転中
心とを結んだ線に対して、ブレードが像担持体の回転方
向の下流側にある場合であり、他の1つは、ブレードが
前記圧接点と前記回転中心とを結んだ線に対して、該ブ
レードが像担持体の回転方向の上流側にある場合であ
る。
【0005】これら2つの形式は、それぞれブレードが
静電潜像担持体上の残留トナーを剥離する様子を現し
て、該ブレードが前記圧接点よりも下流側に設置される
場合をドクタータイプ(対抗型あるいは逆行型)と称
し、又ブレードが前記圧接点よりも上流側に設置される
場合をワイパータイプ(順行型あるいは引き擦り型)と
称する。
【0006】前記ドクタータイプの場合には、静電潜像
担持体からの掻き取り能力が高い反面、像担持体を傷つ
け易い。また、前記ワイパータイプの場合には、静電潜
像担持体に対して損傷を与えることが少ない反面、残留
トナーの除去能力の点において若干不足ぎみであるとい
うそれぞれの長短所を有するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、前記ブレードクリーニング方式において、ワイパー
タイプの場合には、残留トナーの除去能力がもともと不
足ぎみであるため、ブレードで掻き取れなかった残留ト
ナーは、そのままクリーニング装置外へ運び出される
か、あるいは図11に示すように、ブレードの先端部、
即ち、潜像担持体との圧接位置のブレード背面に溜まっ
てしまう。これらトナーは蓄積すると、凝集し粒状とな
って静電潜像担持体の表面に付着したままクリーニング
装置外へ運び出され、いずれにしても次工程を汚染する
という問題点が生じる。
【0008】一方、ドクタータイプの場合には、静電潜
像担持体からの掻き取り能力が高いとはいえ、クリーニ
ング回数が多くなるとブレードの先端部、即ち、潜像担
持体との圧接位置のブレード背面に、ブレードで掻き取
りきれなかった残留トナーが溜まってしまう。このトナ
ーは、短時間で極少量がブレードと潜像担持体の間隙か
ら滲み出すようにブレード背面に出ていくために、殆ど
がブレード背面に付着する。そして、画像の形成工程を
重ねるにつれて元のトナー粒子をしのぐ大きさに成長す
る。このブレードの背面に溜まったトナーは、突発的に
ブレード先端から離脱し、クリーニング装置外へ運び出
されて次工程を汚染することになる。そして、例えば、
クリーニング装置の直後に配置されている除電器を汚染
することにより、除電能力の低下を誘発し画質劣化が発
生するという問題点が生じる。または、その次工程にお
ける静電潜像形成手段を汚染することにより、潜像形成
能力の低下を誘発し画質劣化が発生するという問題点が
生じる。
【0009】そこで、このようなクリーニング不良の問
題に対しては、クリーニング部材を複数配設することに
より、クリーニング能力を向上することで対処されてき
ている。すなわち、ブレードクリーニング装置の他に、
例えば、ファーブラシであるとか、バキュームによる吸
引装置、或いは、粘着性シートを用いたクリーニング装
置などを併用することが挙げられる。
【0010】しかしながら、これらのクリーニング装置
は、構造が複雑で大型化し、かつコストが上昇するとい
う難点が避けられなかった。
【0011】そこで、これらの問題点に対しては、ブレ
ードクリーニング装置以外に設けられる第二、第三のク
リーニング装置にもブレードクリーニング方式を用いる
方法が考えられる。
【0012】従来、二枚あるいは複数のクリーニングブ
レードを使用するクリーニング装置については数多く提
案されている(特開昭49−44752号公報、特開昭
52−116243号公報、特開昭59−188684
号公報、特開昭63−58478号公報、特開平1−2
41587号公報等)。
【0013】しかしながら、これらのクリーニング装置
は、主にクリーニングブレードの圧接力を下げることに
よって、クリーニング装置自体の長寿命化を図ったもの
であるため、クリーニング能力の向上は小さくクリーニ
ング不良の問題に対して効果的な解決手段となっていな
かった。一方、クリーニングブレードの圧接力を下げる
ことなく複数のクリーニングブレードを使用するクリー
ニング装置については、クリーニング不良の問題に対し
ては効果的な解決手段となっている反面、静電潜像担持
体表面の磨耗疲労が二倍となり、潜像担持体の信頼性が
低下するという問題点が新たに生じてしまう。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、クリーニングブレードの
背面に溜まるトナーの次工程への流出および汚染を効果
的に防止することにより、クリーニング能力を維持、向
上することができ、しかも潜像担持体表面の損傷を軽減
することにより、潜像担持体の信頼性を向上することが
可能なクリーニング装置を提供することにある。
【0015】上記目的は、この発明の請求項第1項に係
るクリーニング装置においては、画像形成工程終了後に
静電潜像担持体の表面に残留したトナー等を除去するク
リーニング装置において、上記静電潜像担持体の表面に
圧接する複数のクリーニングブレードを設け、当該クリ
ーニングブレードの硬度を、静電潜像担持体の移動方向
に沿って下流側に配設されたブレードの方が上流側のブ
レードよりも相対的に低く設定することによって達成さ
れる。
【0016】また、上記目的は、この発明の請求項第2
項に係るクリーニング装置においては、画像形成工程終
了後に静電潜像担持体の表面に残留したトナー等を除去
するクリーニング装置において、上記静電潜像担持体の
表面に圧接する複数のクリーニングブレードを設け、当
該クリーニングブレードの硬度を、静電潜像担持体の移
動方向に沿って下流側に配設されたブレードの方が上流
側のブレードよりも相対的に低く設定するとともに、当
該クリーニングブレードの圧接圧力を、静電潜像担持体
の移動方向に沿って下流側に配設されたブレードの方が
上流側のブレードよりも相対的に低く設定することによ
って達成される。
【0017】更に、上記目的は、この発明の請求項第3
項に係るクリーニング装置においては、画像形成工程終
了後に静電潜像担持体の表面に残留したトナー等を除去
するクリーニング装置において、上記静電潜像担持体の
表面に圧接する複数のクリーニングブレードを設け、当
該クリーニングブレードの硬度を、静電潜像担持体の移
動方向に沿って下流側に配設されたブレードの方が上流
側のブレードよりも相対的に低く設定するとともに、下
流側に配設されたブレードによって除去されたトナー等
を捕集する捕集手段を設けることによって達成される。
【0018】本発明において使用できるクリーニングブ
レードは、例えば、ステンレス鋼や炭素鋼によって形成
されるが、これに限らず、潜像担持体表面の未転写トナ
ーを掻き落とすことができればよく、リン青銅をはじめ
とする各種合金あるいは、金属酸化物、あるいは樹脂製
のものなどが使用できる。
【0019】また、上記クリーニングブレードとして
は、例えば、ブレードが圧接点よりも下流側に設置され
る場合を所謂ドクタータイプのものが用いられるが、こ
れに限定されるわけではなく、ブレードが圧接点よりも
上流側に設置される所謂ワイパータイプのものを使用し
ても勿論良い。
【0020】また、本発明において使用できる圧力転写
性トナーは、例えば、ワックス、ゴムなどの樹脂により
構成されており、誘電体層上に形成された静電潜像を現
像できる着色微粒子であればよい。また、その中に金属
酸化物粒子など樹脂以外のものを含んでも差し支えな
い。
【0021】さらに、本発明において使用できる静電潜
像担持体としては、例えば、誘電体ドラムが挙げられる
が、この誘電体ドラムは、導電性基体の表面に誘電体層
が形成されたものでかつその表面が圧力転写定着に必要
な圧力に十分耐えうる強度を持っているものであればよ
い。従って、その例としては、アルミニウムの表面を陽
極酸化処理した誘電体ドラムの他に、アルミニウムの表
面に窒化珪素や炭化珪素のような無機膜をプラズマCV
Dなどの方法により着膜したものが挙げられる。また、
この静電潜像担持体は、感光体ドラムであっても良い。
【0022】
【作用】本発明によれば、静電潜像担持体の移動方向に
対して上流側のクリーニングブレード背面に溜まり、突
発的に該ブレード先端から離脱して下流側に流出するト
ナーを、下流側のクリーニングブレードにより剥離除去
することで、次工程への流出および汚染を効果的に防止
するとともに、静電潜像担持体の移動方向で、より下流
側に配設されたブレードの方が上流側のブレードよりも
相対的に低硬度とすることにより、従来の同一硬度の複
数ブレードを使用した場合と比べ、静電潜像担持体の磨
耗疲労を低減し静電潜像担持体の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0024】図2はこの発明に係るクリーニング装置の
一実施例を適用した画像形成装置を示すものである。
【0025】この実施例に係る画像形成装置は、導電性
基体の表面に誘電体層が形成された誘電体ドラム1の周
囲に、画像形成プロセスの順に、静電潜像書き込みヘッ
ド2、現像器3、転写定着ローラ4、クリーニング装置
5、および除電器6が配設されている。上記誘電体ドラ
ム1は、アルミニウム製基体の表面を陽極酸化処理して
酸化アルミニウム(アルマイト)被膜を形成するととも
に、樹脂封孔処理を施して帯電性を持たせたものが用い
られている。また、上記静電潜像書き込みヘッド2は、
誘電体ドラム1の軸方向に一定の空隙を保って配設され
ており、軸方向に関して出力するイオンの照射を各画素
毎に独立して制御可能となっている。さらに、上記現像
器3は、圧力転写性トナー31を現像ローラ32上に薄
層形成するものが用いられる。上記転写定着ローラ4
は、誘電体ドラム1に対して図示しない加圧手段によっ
て加圧接触されている。また、除電器6としては、例え
ば、特開昭60−6963号公報に示すようなグリッド
ワイヤ付きダイコロトロン型除電器が用いられ、誘電体
ドラム1の表面を0Vに均一に除電するものである。
【0026】ところで、この実施例では、上記クリーニ
ング装置5として、図1に示すように、2枚の金属製ブ
レード51、52を備えたものが用いられている。これ
らの2枚の金属製ブレード51、52は、ブレードが誘
電体ドラム1に圧接する圧接点とドラム1の回転中心と
を結んだ線に対して、ブレード51、52がドラム1の
回転方向の下流側に位置する、所謂ドクタータイプのも
のである。また、上流側の金属製ブレード51として
は、ビッカース硬度が370以上のステンレス鋼SUS
304−CSPHからなるものが用いられている。一
方、下流側の金属製ブレード52としては、ビッカース
硬度が170以下の炭素鋼S45CMからなるものが用
いられている。これらの金属製ブレード51、52は、
図3に示すように、保持部材55、55に挟持された状
態で、誘電体ドラム1の表面に対して所定の角度θで圧
接するように互いに一定の間隔をおいて配設されてい
る。さらに、上記両金属製ブレード51、52は、誘電
体ドラム1の表面に接触する圧力が互いに等しく設定さ
れている。
【0027】この画像形成装置では、次のようにして画
像の形成が行われる。すなわち、誘電体ドラム1の表面
には、静電潜像書き込みヘッド2により画像情報に応じ
て電荷が付与され静電潜像が形成される。この誘電体ド
ラム1上に形成された静電潜像は、現像器3によりトナ
ーで現像されて可視像化され、誘電体ドラム1上にトナ
ー像33が形成される。このトナー像33は、誘電体ド
ラム1と転写定着ローラ4間に供給される記録媒体7上
に圧力により転写されると同時に定着され、定着像34
が得られる。
【0028】転写後、誘電体ドラム1上に残留したトナ
ーは、主に金属製ブレード51により機械的に掻き落と
され、この金属製ブレード51からはみ出した一部のト
ナーは、金属製ブレード52によりせき止められる。そ
の後、上記誘電体ドラム1の表面は、除電器6により表
面の電位が均一に除電されて0Vとなり、1つの画像形
成サイクルを終了する。
【0029】ところで、本発明者等は、図1に示すよう
な画像形成装置を実際に試作し、クリーニング装置5の
クリーニング特性を確認するため、100万ページのプ
リントテストを行った。その結果、クリーニングブレー
ド51、52の背面に溜まったトナーが除電器6や静電
潜像書き込みヘッド2を汚染するトラブルは皆無であっ
た。
【0030】この実験結果は、理論的に次のように考え
ることができる。
【0031】すなわち、本実施例における画像形成装置
においては、転写率が約99.7%であることが実験的
に明らかになっている。従って、2枚の金属製ブレード
51、52により剥離除去すべき残留トナーは、記録媒
体7上に転写されずに誘電体ドラム1上に残った約0.
3%のトナーであり、A4サイズの1枚のプリント上に
転写定着されているトナーの平均重量がおよそ5×10
-2g/枚であるとすると、1枚目の金属製ブレード51
に達する残留トナーの重量は、その0.3%である1.
5×10-4g/枚となる。この関係は、一般的に次式で
表すことができる。
【0032】 WR =WT ×(1−Pt )/Pt (g/枚)
【0033】ここで、WR はA4サイズの1プリントあ
たりのクリーニングブレードに達する残留トナーの重量
を表しており、単位はg/枚である。また、WT はA4
サイズの1プリント上に転写定着されているトナーの平
均重量を表し、単位はg/枚である。そして、Pt は転
写率を表している。
【0034】本実施例においては、この残留トナーは殆
どが1枚目の金属製ブレード51により掻き落とされる
が、A4短手幅全体で約0.1%の割合でトナーが1枚
目の金属製ブレード51では掻き落としきれずに、図4
に示すように、ブレード51の背面に付着保持された状
態となることが実験的に明らかになっている。そして、
これらの背面に付着保持された状態のトナーは、A4短
手幅全体で約1%の確率で突発的に離脱し次工程に流出
する(ブレードが1枚の場合)ことが実験的に明らかに
なっている。従って、確率的(ブレードが1枚の場合)
には、A4サイズの1プリント当たりに次工程を汚染す
るトナーの重量は、1.5×10-4g/枚の0.1%の
更に1%の確率で、約1.5×10-9g/枚である。こ
のトナーの重量は、一般的に次式で表される。
【0035】 WF =WR ×(1−PC )/PL (g/枚) =WT ×(1−Pt )/Pt ×(1−PC )/PL (g/枚)
【0036】ここで、WF は確率的なA4サイズの1プ
リント当たりに次工程を汚染するトナーの重量を表して
おり、単位はg/枚である。また、PC は残留トナーが
クリーニングブレードにより掻き落とされるA4短手幅
全体における確率を表している。そして、PL はクリー
ニングブレードの背面に付着保持された状態のトナー
が、突発的に離脱し次工程に流出するA4短幅全体にお
ける確率を表している。
【0037】一方、次工程を汚染するトナーの許容量を
1.5×10-4g/枚(トナーの比重を1とした場合
に、直径660μm程度のトナーの球状塊1個分の重量
相当)とすると、105 プリント経過すると次工程が汚
染され画質劣化が発生することになる。このように、本
実施例におけるクリーニングブレードは、1枚あたり流
入残留トナーの105 分の1のトナーをクリーニング不
良として次工程に流出する確率P(=1/105 )をも
っていることになる。
【0038】ところが、本実施例においては、上記クリ
ーニング効果をもつクリーニングブレード51、52を
2枚連続して備えているので、2枚目の金属製ブレード
52により更に105 分の1のトナーのみがクリーニン
グ不良として次工程に流出することになる。この場合、
105 ×105 プリント即ち1010プリント経過して初
めて次工程が汚染され画像劣化が発生することになる。
そのため、100万ページ程度であれば、プリントを行
っても次工程が汚染され画像劣化が発生することはな
い。従って、現在の画像形成装置を構成している部品の
寿命よりも早くクリーニング不良により画像劣化が発生
することがなくなる。
【0039】一般的には、クリーニング不良として次工
程にトナーを流出する確率Pをもつクリーニングブレー
ドは、n枚連続して同時に使用することによりクリーニ
ング不良として次工程に流出する確率をPn に減少させ
ることができる。
【0040】ところで、上記のように、クリーニングブ
レードとして複数枚(この実施例では、2枚)のブレー
ドを使用することによって、クリーニング性能を大幅に
向上させることができる。
【0041】しかし、誘電体ドラム1の表面に複数n枚
のクリーニングブレードを圧接させた場合には、誘電体
ドラム1の磨耗の速さがn倍となり、誘電体ドラム1の
寿命を1/nに減少させることになる。
【0042】ところが、この実施例に係るクリーニング
装置5では、2枚の金属製ブレード51、52の硬度を
互いに異ならせてあり、誘電体ドラム1の回転方向下流
側に位置する金属製ブレード52の硬度(ビッカース硬
度が170以下)は、上流側に位置する金属製ブレード
51の硬度(ビッカース硬度が370以上)よりも小さ
く設定されている。
【0043】そのため、この実験結果では、誘電体ドラ
ム1の磨耗疲労速度(ドラム表面が削られる速度)が2
枚共にステンレスを使用した場合と比較して75%以下
になり、誘電体ドラム1の寿命は1.33倍以上増加さ
せることができることが明らかとなった。
【0044】すなわち、本発明者らは、この実施例の効
果を確認するため、クリーニング装置5として、誘電体
ドラム1の回転方向下流側に位置する金属製ブレード5
2の硬度を、ビッカース硬度が170とし、上流側に位
置する金属製ブレード51の硬度を、ビッカース硬度が
370としたものを試作し、誘電体ドラム1表面の磨耗
速度を調べる実験を行った。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1は、実験の結果を示すものであ
る。ここで、PVはペーパーボリューム、すなわち用紙
の枚数を示している。
【0047】この表1から明らかなように、2枚共にス
テンレスブレードを使用した場合、ドラムの磨耗速度V
1は、 V1=6μm/106 PV+6μm/106 PV=12
μm/106 PV となる。一方、1枚目はステンレスブレードを使用し、
2枚目に炭素鋼ブレードを使用した場合のドラムの磨耗
速度V2は、 V2=6μm/106 PV+3μm/106 PV=9μ
m/106 PV となる。
【0048】従って、V2はV1と比べV2/V1=
0.75であることから、ドラムの磨耗速度は、1枚目
はステンレスブレードを使用し、2枚目に炭素鋼ブレー
ドを使用した場合の方が、2枚共にステンレスブレード
を使用した場合の75%となる。
【0049】一方、ドラム寿命LをXμm磨耗時点とす
るとき、2枚共にステンレスブレードを使用した場合の
ドラム寿命L1は、L1=Xμm/(12μm/106
PV)=(X/12)×106 PVとなる。これに対
し、1枚目はステンレスブレードを使用し、2枚目に炭
素鋼ブレードを使用した場合のドラム寿命L2は、L2
=Xμm/(9μm/106 PV)=(X/9)×10
6 PVとなる。よって、L2はL1に比べL2/L1=
1.33であることから、ドラム寿命は、1枚目はステ
ンレスブレードを使用し、2枚目に炭素鋼ブレードを使
用した場合の方が、2枚共にステンレスブレードを使用
した場合の1.33倍となる。
【0050】この結果をもとに、ドラムの磨耗速度がブ
レードの硬度に依存することから、既述のビッカース硬
度の範囲について考察すれば、次の表2の如くなる。
【0051】
【表2】
【0052】よって、ステンレスブレード(ビッカース
硬度370以上)のドラム磨耗速度をVsとし、炭素鋼
ブレード(ビッカース硬度170以上)のドラム磨耗速
度をVtとした場合、Vs/2≧Vt(μm/106 P
V)の関係が成立している。
【0053】従って、2枚共にステンレスブレードを使
用した場合のドラム磨耗速度V1は、 V1=2×Vs となる。一方、1枚目はステンレスブレードを使用し、
2枚目に炭素鋼ブレードを使用した場合のドラム磨耗速
度V2は、 V2=Vs+Vt≦1.5×Vs となる。
【0054】その結果、V2はV1と比べV2/V1≦
0.75であることから、ドラム磨耗速度は、1枚目は
ステンレスブレードを使用し、2枚目に炭素鋼ブレード
を使用した場合の方が、2枚共にステンレスブレードを
使用した場合の75%以下となる。
【0055】一方、ドラム寿命LをXμm磨耗時点とす
るとき、2枚共にステンレスブレードを使用した場合の
ドラム寿命L1は、L1=X/(V1)=X/(2×V
s)となる。これに対し、1枚目はステンレスブレード
を使用し、2枚目に炭素鋼ブレードを使用した場合のド
ラム寿命L2は、L2=X/(V2)≧X/(1.5×
Vs)となる。よって、L2はL1に比べL2/L1≧
1.33であることから、ドラム寿命は、1枚目はステ
ンレスブレードを使用し、2枚目に炭素鋼ブレードを使
用した場合の方が、2枚共にステンレスブレードを使用
した場合の1.33倍以上となる。
【0056】このように、本実施例では、クリーニング
装置5として、2枚の金属製ブレード51、52を備え
たものを使用することにより、クリーニング性能を大幅
に向上させることができるとともに、これらの2枚の金
属製ブレード51、52の硬度を互いに異ならせ、下流
側の金属製ブレード52として、上流側の金属製ブレー
ド51よりも硬度が低いものを使用することにより、2
枚の金属製ブレード51、52とも同一硬度の硬度の高
いものを使用した場合に比べて、誘電体ドラム1の寿命
を1.33倍以上増加させることができる。
【0057】なお、上記実施例では、クリーニング装置
5として、同一のハウジングに2枚の金属製ブレード5
1、52を装着した場合について説明したが、図5に示
すように、2枚の金属製ブレード51、52を別々のハ
ウジングに装着するようにしても勿論よい。
【0058】図6はこの発明の他の実施例を示すもので
あり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明すると、この実施例では、硬度の異なるクリーニン
グブレードが複数配設されているとともに、下流側に配
設されているクリーニングブレードは、上流側のブレー
ドよりも相対的に圧接力を低く設定するように構成され
ている。
【0059】すなわち、この実施例では、上記実施例と
同様に、クリーニング装置5として、2枚の金属製ブレ
ード51、52を備えたものが用いられているが、上流
側の金属製ブレード51は、線圧11g/cmで誘電体
ドラム1の表面に圧接されているのに対し、下流側の金
属製ブレード52は、線圧5g/cmで誘電体ドラム1
の表面に圧接するように設定されている。
【0060】上記2枚の金属製ブレード51、52の圧
接圧力は、上流側と下流側の金属製ブレード51、52
のビッカース硬度の比と、ドラム表面への圧接圧力の比
がほぼ等しくなるように設定されている。
【0061】こうすることによって、下流側の金属製ブ
レード52の磨耗速度が、上流側の金属製ブレード51
の磨耗速度とほぼ同等になり、下流側の金属製ブレード
52の硬度を低く設定した場合でも、下流側の金属製ブ
レード52が著しく早く磨耗疲労することによる故障を
防止することができる。
【0062】なお、この実施例では、2枚の金属製ブレ
ード51、52の圧接圧力を、上流側と下流側の金属製
ブレード51、52のビッカース硬度の比と、ドラム表
面への圧接圧力の比がほぼ等しくなるように設定した場
合について説明したが、これに限定されるものではな
い。
【0063】すなわち、クリーニングブレードのドラム
表面への圧接圧力は、上流側のクリーニングのビッカー
ス硬度をHv(1) 、下流側のクリーニングのビッカース
硬度をHv(2) とし、上流側のクリーニングの圧接圧力
をP(1) 、下流側のクリーニングの圧接圧力をP(2) と
した場合に、Hv(2) /Hv(1) =P(2) /P(1) なる
関係が成り立っていることが望ましいが、P(2) /P
(1) ≦Hv(2) /Hv(1) ×1.1の範囲であれば、本
発明のこの実施例の目的を達成することができる。つま
り、圧接圧力の比P(2) /P(1) は、硬度の比Hv(2)
/Hv(1) よりも1.1倍大きい比率であっても良く、
その分圧接圧力の設定幅の方が広いことになる。
【0064】その他の構成及び作用は前記実施例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0065】図7はこの発明のさらに他の実施例を示す
ものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を
付して説明すると、この実施例では、硬度の異なるクリ
ーニングブレードが複数配設されているとともに、隣合
うクリーニングブレード間に、下流側のクリーニングブ
レードによって掻き落とされたトナーを捕集する捕集手
段を設けるように構成されている。
【0066】すなわち、この実施例では、クリーニング
装置5として、2枚の金属製ブレード51、52を備え
たものが用いられているが、これらの2枚の金属製ブレ
ード51、52の間には、バキュームノズル53が配設
されている。
【0067】そして、下流側の金属製ブレード52によ
って掻き落とされたトナーを、バキュームノズル53に
よって吸引除去するようになっている。
【0068】図8はこの実施例の変形例と示すものであ
り、バキュームノズル53が2枚の金属製ブレード5
1、52によって構成されており、その分部品点数を減
少させることができる。
【0069】図9はこの実施例の他の変形例を示すもの
であり、この変形例では、捕集手段としてバキュームノ
ズル53ではなく磁石53bを使用するように構成され
ている。そして、下流側の金属製ブレード52によって
掻き落とされたトナーを、磁石53bの磁気力によって
吸引除去するようになっている。この場合は、トナーが
磁性体を含有する場合に効果的な手段である。
【0070】図10はこの実施例の更に他の変形例を示
すものであり、この変形例では、捕集手段としてバキュ
ームノズル53ではなく磁石53bを使用するように構
成されており、この磁石53bが下流側の金属製ブレー
ド52の背面側に固着されている。そして、下流側の金
属製ブレード52によって掻き落とされたトナーは、上
流側のブレード51上へ落ちることなく、磁石53bの
磁力に引きつけられ、下流側の金属製ブレード52の磁
石53bと反対側の面に捕集されるようになっている。
【0071】この実施例においても、その他の構成及び
作用は、前記実施例と同様であるので、その説明を省略
する。
【0072】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、クリーニングブレードの背面に溜まるトナー
の次工程への流出および汚染を効果的に防止することに
より、クリーニング能力を維持、向上することができ、
しかも潜像担持体表面の損傷を軽減することにより、潜
像担持体の信頼性を向上することが可能なクリーニング
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るクリーニング装置の一
実施例を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係るクリーニング装置の一
実施例を適用した画像形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3はブレードの保持状態を示す説明図であ
る。
【図4】 図4(a)(b)はクリーニング装置のクリ
ーニング状態をそれぞれ示す説明図である。
【図5】 図5はこの発明に係るクリーニング装置の他
の実施例を示す構成図である。
【図6】 図6はこの発明に係るクリーニング装置の更
に他の実施例を示す構成図である。
【図7】 図7(a)(b)はこの発明に係るクリーニ
ング装置のまた更に他の実施例を示す構成図である。
【図8】 図8(a)(b)はこの発明に係るクリーニ
ング装置の更に他の実施例を示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明に係るクリーニング装置の他
の実施例を示す構成図である。
【図10】 図10はこの発明に係るクリーニング装置
の他の実施例を示す構成図である。
【図11】 図11は従来のクリーニング装置のクリー
ニング状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 誘電体ドラム、5 クリーニング装置、51 クリ
ーニングブレード、52 クリーニングブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 和夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 長尾 剛次 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成工程終了後に静電潜像担持体の
    表面に残留したトナー等を除去するクリーニング装置に
    おいて、上記静電潜像担持体の表面に圧接する複数のク
    リーニングブレードを設け、当該クリーニングブレード
    の硬度を、静電潜像担持体の移動方向に沿って下流側に
    配設されたブレードの方が上流側のブレードよりも相対
    的に低く設定したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 画像形成工程終了後に静電潜像担持体の
    表面に残留したトナー等を除去するクリーニング装置に
    おいて、上記静電潜像担持体の表面に圧接する複数のク
    リーニングブレードを設け、当該クリーニングブレード
    の硬度を、静電潜像担持体の移動方向に沿って下流側に
    配設されたブレードの方が上流側のブレードよりも相対
    的に低く設定するとともに、当該クリーニングブレード
    の圧接圧力を、静電潜像担持体の移動方向に沿って下流
    側に配設されたブレードの方が上流側のブレードよりも
    相対的に低く設定したことを特徴とするクリーニング装
    置。
  3. 【請求項3】 画像形成工程終了後に静電潜像担持体の
    表面に残留したトナー等を除去するクリーニング装置に
    おいて、上記静電潜像担持体の表面に圧接する複数のク
    リーニングブレードを設け、当該クリーニングブレード
    の硬度を、静電潜像担持体の移動方向に沿って下流側に
    配設されたブレードの方が上流側のブレードよりも相対
    的に低く設定するとともに、下流側に配設されたブレー
    ドによって除去されたトナー等を捕集する捕集手段を設
    けたことを特徴とするクリーニング装置。
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