JPH06280752A - 回転ポンプ用インナーロータの製造方法 - Google Patents
回転ポンプ用インナーロータの製造方法Info
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- JPH06280752A JPH06280752A JP2275194A JP2275194A JPH06280752A JP H06280752 A JPH06280752 A JP H06280752A JP 2275194 A JP2275194 A JP 2275194A JP 2275194 A JP2275194 A JP 2275194A JP H06280752 A JPH06280752 A JP H06280752A
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- Japan
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- inner rotor
- rotor
- curve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不連続部やエッジ部を生じない、したがって
修正の必要もない回転ポンプ用インナーロータの製造方
法を提供する。 【構成】 基礎円直径A、転円直径B、離心量eによっ
て決定されるトロコイド曲線T上に中心を持つ直径Cの
軌跡円群の包絡線をインナーロータの歯形形状とする回
転ポンプ用インナーロータの製造方法である。離心率f
eをfe=e/B、軌跡円比率fcをfc=C/B、基
礎円比率nをn=A/B、K0 =(A/B+1)×|B
−2e|、K1 =(n+1)×|1−2fe|としたと
き、C/K 0 ≦1.1あるいはfc/K1 ≦1.1を満
足させる。
修正の必要もない回転ポンプ用インナーロータの製造方
法を提供する。 【構成】 基礎円直径A、転円直径B、離心量eによっ
て決定されるトロコイド曲線T上に中心を持つ直径Cの
軌跡円群の包絡線をインナーロータの歯形形状とする回
転ポンプ用インナーロータの製造方法である。離心率f
eをfe=e/B、軌跡円比率fcをfc=C/B、基
礎円比率nをn=A/B、K0 =(A/B+1)×|B
−2e|、K1 =(n+1)×|1−2fe|としたと
き、C/K 0 ≦1.1あるいはfc/K1 ≦1.1を満
足させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トロコイド曲線を利
用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に関
するものである。
用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】トロ
コイド曲線を利用した回転ポンプ用ロータにおけるイン
ナーロータは、図1に示すように基礎円直径A、転円直
径B、離心量e、軌跡円直径Cを与えてトロコイド曲線
T上に中心を有する円弧群の包絡線としてのインナーロ
ータ曲線TCが得られ、アウタロータの理論曲線も得ら
れる。
コイド曲線を利用した回転ポンプ用ロータにおけるイン
ナーロータは、図1に示すように基礎円直径A、転円直
径B、離心量e、軌跡円直径Cを与えてトロコイド曲線
T上に中心を有する円弧群の包絡線としてのインナーロ
ータ曲線TCが得られ、アウタロータの理論曲線も得ら
れる。
【0003】しかしながら、これらの諸元の選定によっ
ては、インナーロータ曲線は図2(I)および(II)
に示すようなインナー歯形形状となるのである。
ては、インナーロータ曲線は図2(I)および(II)
に示すようなインナー歯形形状となるのである。
【0004】しかして図2(I)のごとき歯形形状は実
際上実現不可能であるし、また図2の(II)のごとき
歯形をこのままの形状でポンプに使用すると、同図のエ
ッジ部2における面圧応力(ヘルツ応力)が大きくな
り、この部分での摩耗あるいはへたりが進行し、ポンプ
性能の低下や振動、騒音の増加をもたらすという問題点
が指摘されていた。
際上実現不可能であるし、また図2の(II)のごとき
歯形をこのままの形状でポンプに使用すると、同図のエ
ッジ部2における面圧応力(ヘルツ応力)が大きくな
り、この部分での摩耗あるいはへたりが進行し、ポンプ
性能の低下や振動、騒音の増加をもたらすという問題点
が指摘されていた。
【0005】そこでこれまでは図2の(II)のような
インナー歯形形状のエッジ部2を図3の(I)およびそ
の拡大図(II)に示すように修正したり、図2の
(I)のような不連続部1のある歯形は第3図(II
I)のように修正したりして使用していたのである。
インナー歯形形状のエッジ部2を図3の(I)およびそ
の拡大図(II)に示すように修正したり、図2の
(I)のような不連続部1のある歯形は第3図(II
I)のように修正したりして使用していたのである。
【0006】ところが、このような修正をすると、本来
のインナーロータ曲線から歯形の一部が程度の差こそあ
れ、図3の(II)や図3の(III)に示すようにδ
分だけ削り取られた形となってしまい、使用前にδ分だ
け摩耗あるいはへたりが進行した状況と何ら変わるとこ
ろがなくいたずらにポンプ性能を低下させるにすぎなか
った。
のインナーロータ曲線から歯形の一部が程度の差こそあ
れ、図3の(II)や図3の(III)に示すようにδ
分だけ削り取られた形となってしまい、使用前にδ分だ
け摩耗あるいはへたりが進行した状況と何ら変わるとこ
ろがなくいたずらにポンプ性能を低下させるにすぎなか
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記したよ
うな点に鑑み検討した結果、不連続部やエッジ部を生じ
ない、したがって修正の必要もない回転ポンプ用インナ
ーロータの製造方法を得たものである。
うな点に鑑み検討した結果、不連続部やエッジ部を生じ
ない、したがって修正の必要もない回転ポンプ用インナ
ーロータの製造方法を得たものである。
【0008】すなわち、この発明はトロコイド曲線を利
用した回転ポンプのロータにおいて、基礎円直径をAm
m、転円直径をBmm、軌跡円直径をCmm、離心量を
emm、離心率feをfe=e/B、軌跡円比率fcを
fc=C/B、基礎円比率nをn=A/B、インナーロ
ータの短径をd4 、インナーロータの歯数をni、 K0 =(A/B+1)×|B−2e| K1 =(n+1)×|1−2fe| としたとき、 C/K0 ≦1.1あるいはfc/K1 ≦1.1 となるようにトロコイド諸元を選定するならば、あるい
はさらにd4 /2eに近い整数値をインナーロータの歯
数niとするならば、図2の(I)および(II)に示
したような不連続部やエッジ部を生じず、したがって修
正も不要とすることができたものである。
用した回転ポンプのロータにおいて、基礎円直径をAm
m、転円直径をBmm、軌跡円直径をCmm、離心量を
emm、離心率feをfe=e/B、軌跡円比率fcを
fc=C/B、基礎円比率nをn=A/B、インナーロ
ータの短径をd4 、インナーロータの歯数をni、 K0 =(A/B+1)×|B−2e| K1 =(n+1)×|1−2fe| としたとき、 C/K0 ≦1.1あるいはfc/K1 ≦1.1 となるようにトロコイド諸元を選定するならば、あるい
はさらにd4 /2eに近い整数値をインナーロータの歯
数niとするならば、図2の(I)および(II)に示
したような不連続部やエッジ部を生じず、したがって修
正も不要とすることができたものである。
【0009】この発明において、もしC/K0 の値を
1.1以下にしない場合であっても、できるだけ1.1
の値に近づけることによって、たとえ修正が必要な場合
でもその修正量を少なくすることができる。そしてこの
修正量は歯数の選定法で決まりd4 /2eの値に近い、
たとえば少数第1位を四捨五入した整数値をインナーロ
ータの歯数niとすることにより少なくし得るのであ
る。
1.1以下にしない場合であっても、できるだけ1.1
の値に近づけることによって、たとえ修正が必要な場合
でもその修正量を少なくすることができる。そしてこの
修正量は歯数の選定法で決まりd4 /2eの値に近い、
たとえば少数第1位を四捨五入した整数値をインナーロ
ータの歯数niとすることにより少なくし得るのであ
る。
【0010】次にこの発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【0011】
【実施例】従来から市場に出ているトロコイド曲線を利
用したロータのC/K0 あるいはfc/K1 の比率αは
たとえば表1に示すとおりであり、この比率では図2の
(I)および(II)に示したような不連続部やエッジ
部の発生は避けられず、したがって程度の差こそあって
もいずれも図3に示したような修正を行なっていた。
用したロータのC/K0 あるいはfc/K1 の比率αは
たとえば表1に示すとおりであり、この比率では図2の
(I)および(II)に示したような不連続部やエッジ
部の発生は避けられず、したがって程度の差こそあって
もいずれも図3に示したような修正を行なっていた。
【0012】
【表1】
【0013】そこでこの発明においては表2に示すφ4
0のようにC/K0 比率α≦1となるようなトロコイド
諸元を選び、またniもd4 /2eに近い整数値を選ん
だところインナーロータ歯形形状は図4の(I)および
そのA部分の拡大図を示す図4の(II)のように不連
続は全く発生させず滑らかな形状となることが認められ
た。
0のようにC/K0 比率α≦1となるようなトロコイド
諸元を選び、またniもd4 /2eに近い整数値を選ん
だところインナーロータ歯形形状は図4の(I)および
そのA部分の拡大図を示す図4の(II)のように不連
続は全く発生させず滑らかな形状となることが認められ
た。
【0014】またα≦1でなくてもα≦1.1たとえば
表2に示すφ23のごとき値を選び、またniもd4 /
2eに近い整数値を選んだところ、不連続部は非常に小
さくなり、図5の(I)および(II)に示すごとく全
く無視し得る程度になった。また接触面圧応力(ヘルツ
応力)についても極端に大きなところは生じなかった。
表2に示すφ23のごとき値を選び、またniもd4 /
2eに近い整数値を選んだところ、不連続部は非常に小
さくなり、図5の(I)および(II)に示すごとく全
く無視し得る程度になった。また接触面圧応力(ヘルツ
応力)についても極端に大きなところは生じなかった。
【0015】
【表2】
【図1】トロコイド曲線を利用したロータ設計の諸元の
説明図である。
説明図である。
【図2】従来のロータのインナー歯形形状を示す部分拡
大図である。
大図である。
【図3】従来のロータのインナー歯形形状を示す部分拡
大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図、(II
I)は図2の(I)の不連続部を修正した場合の拡大図
である。
大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図、(II
I)は図2の(I)の不連続部を修正した場合の拡大図
である。
【図4】この発明のロータのインナー歯形形状を示す部
分拡大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図であ
る。
分拡大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図であ
る。
【図5】この発明の他の実施例を示す部分拡大図であ
り、(II)は(I)のA部分拡大図である。
り、(II)は(I)のA部分拡大図である。
A 基礎円直径 B 転円直径 C 軌跡円直径 e 離心量 fe 離心率 fc 軌跡円比率 n 基礎円比率 1 不連続部 2 エッジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 回転ポンプ用インナーロータの製造方
法
法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トロコイド曲線を利
用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に関
するものである。
用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】トロ
コイド曲線を利用して回転ポンプ用ロータにおけるイン
ナーロータを製造するにあたっては、図1に示すように
基礎円直径A、転円直径B、離心量e、軌跡円直径Cを
与えてトロコイド曲線T上に中心を有する円弧群の包絡
線としてのインナーロータ曲線TCを得る。アウターロ
ータの理論曲線も得られる。
コイド曲線を利用して回転ポンプ用ロータにおけるイン
ナーロータを製造するにあたっては、図1に示すように
基礎円直径A、転円直径B、離心量e、軌跡円直径Cを
与えてトロコイド曲線T上に中心を有する円弧群の包絡
線としてのインナーロータ曲線TCを得る。アウターロ
ータの理論曲線も得られる。
【0003】しかしながら、これらの諸元の選定によっ
ては、インナーロータ曲線は図2の(I)および(I
I)に示すようなインナーロータ歯形形状となる。
ては、インナーロータ曲線は図2の(I)および(I
I)に示すようなインナーロータ歯形形状となる。
【0004】図2の(I)のごとき歯形形状は実際上実
現不可能であるし、また図2の(II)のごとき歯形を
このままの形状でポンプに使用すると、同図のエッジ部
2における面圧応力(ヘルツ応力)が大きくなり、この
部分での摩耗あるいはへたりが進行し、ポンプ性能の低
下や振動、騒音の増加をもたらすという問題点が指摘さ
れていた。
現不可能であるし、また図2の(II)のごとき歯形を
このままの形状でポンプに使用すると、同図のエッジ部
2における面圧応力(ヘルツ応力)が大きくなり、この
部分での摩耗あるいはへたりが進行し、ポンプ性能の低
下や振動、騒音の増加をもたらすという問題点が指摘さ
れていた。
【0005】そこで、これまでは図2の(II)のよう
なインナーロータ歯形形状のエッジ部2を図3の(I)
およびその拡大図(II)に示すように修正したり、図
2の(I)のような不連続部1のある歯形は図3の(I
II)のように修正したりして使用していた。
なインナーロータ歯形形状のエッジ部2を図3の(I)
およびその拡大図(II)に示すように修正したり、図
2の(I)のような不連続部1のある歯形は図3の(I
II)のように修正したりして使用していた。
【0006】ところが、このような修正をすると、本来
のインナーロータ曲線から歯形の一部が程度の差こそあ
れ、図3の(II)や図3の(III)に示すようにδ
分だけ削り取られた形となってしまい、使用前にδ分だ
け摩耗あるいはへたりが進行した状況と何ら変わるとこ
ろがなく、いたずらにポンプ性能を低下させるにすぎな
かった。
のインナーロータ曲線から歯形の一部が程度の差こそあ
れ、図3の(II)や図3の(III)に示すようにδ
分だけ削り取られた形となってしまい、使用前にδ分だ
け摩耗あるいはへたりが進行した状況と何ら変わるとこ
ろがなく、いたずらにポンプ性能を低下させるにすぎな
かった。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用効果】この発明
は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的
は、不連続部やエッジ部を生じない、したがって修正の
必要もない回転ポンプ用インナーロータの製造方法を提
供することである。
は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、その目的
は、不連続部やエッジ部を生じない、したがって修正の
必要もない回転ポンプ用インナーロータの製造方法を提
供することである。
【0008】すなわち、この発明は、トロコイド曲線を
利用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に
おいて、基礎円直径をA、転円直径をB、軌跡円直径を
C、離心量をe、K0 =(A/B+1)×|B−2e|
としたとき、C/K0 ≦1.1かつA/Bが整数値の条
件を満足するようにA、B、Cおよびeを決定すること
を特徴とする。
利用して回転ポンプのインナーロータを製造する方法に
おいて、基礎円直径をA、転円直径をB、軌跡円直径を
C、離心量をe、K0 =(A/B+1)×|B−2e|
としたとき、C/K0 ≦1.1かつA/Bが整数値の条
件を満足するようにA、B、Cおよびeを決定すること
を特徴とする。
【0009】上記条件を満足するようにA、B、Cおよ
びeを選定すれば、図2の(I)および(II)に示し
たような不連続部やエッジ部を生じず、したがって修正
も不要とすることができたものである。
びeを選定すれば、図2の(I)および(II)に示し
たような不連続部やエッジ部を生じず、したがって修正
も不要とすることができたものである。
【0010】この発明において、もしC/K0 の値を
1.1以下にしない場合であっても、できるだけ1.1
の値に近づけることによって、たとえば修正が必要な場
合でもその修正量を少なくすることができる。
1.1以下にしない場合であっても、できるだけ1.1
の値に近づけることによって、たとえば修正が必要な場
合でもその修正量を少なくすることができる。
【0011】A/Bは基礎円比率であり、これはインナ
ーロータの歯数となることが知られている。インナーロ
ータの歯数は整数値でなければならなので、A/Bを整
数値とする必要がある。
ーロータの歯数となることが知られている。インナーロ
ータの歯数は整数値でなければならなので、A/Bを整
数値とする必要がある。
【0012】ここで、C/K0 についてさらに詳しく説
明する。便宜上、(1)式〜(10)式をまとめて以下
に記載する。
明する。便宜上、(1)式〜(10)式をまとめて以下
に記載する。
【0013】
【数1】
【0014】トロコイド曲線を利用した回転ポンプロー
タにおいて、噛み合い曲線(γ)は、インナーロータと
アウターロータとの接触点との軌跡を示すものであり、
(1)式によって表わされることが知られている。
タにおいて、噛み合い曲線(γ)は、インナーロータと
アウターロータとの接触点との軌跡を示すものであり、
(1)式によって表わされることが知られている。
【0015】(1)式が導かれる過程を図6を用いて詳
細に説明する。図6は、インナーロータとアウターロー
タとが噛み合っている状態を示している。
細に説明する。図6は、インナーロータとアウターロー
タとが噛み合っている状態を示している。
【0016】図6中、O0 はアウターロータの中心、O
i はインナーロータの中心、Bはアウターロータの円弧
歯の曲率中心、Qはインナーロータとアウターロータと
の接触点である。Pは、B点とQ点とを結ぶ線がY軸に
交わる点であり、極座標(γ、θ)の原点となる。
i はインナーロータの中心、Bはアウターロータの円弧
歯の曲率中心、Qはインナーロータとアウターロータと
の接触点である。Pは、B点とQ点とを結ぶ線がY軸に
交わる点であり、極座標(γ、θ)の原点となる。
【0017】△PO0 Bに着目して余弦定理を適用する
と、(2)式が得られる。 基礎円半径をa(=A/2) 転円半径をb(=B/2) 軌跡円半径をc(=C/2) 離心量をe 歯数をnとすると、各線の長さは、(3)式〜(7)式
のようになる。
と、(2)式が得られる。 基礎円半径をa(=A/2) 転円半径をb(=B/2) 軌跡円半径をc(=C/2) 離心量をe 歯数をnとすると、各線の長さは、(3)式〜(7)式
のようになる。
【0018】なお、(5)式の関係は、この分野で良く
知られているものである。たとえば、昭和38年12月
25日に島津評論編集部によって発行された「島津評
論」第20巻第4号の第118頁に詳しく記載されてい
る。
知られているものである。たとえば、昭和38年12月
25日に島津評論編集部によって発行された「島津評
論」第20巻第4号の第118頁に詳しく記載されてい
る。
【0019】(2)式は、(8)式のようになる。
(8)式をγについて解くと、(9)式および(10)
式のようになる。
(8)式をγについて解くと、(9)式および(10)
式のようになる。
【0020】(10)式を直径で表わすと、(1)式と
なる。上記の噛み合い曲線を図で表わすと図7のように
なる。θ=0のとき、γ<0であれば、図7の(I)に
示すように、噛み合い曲線は必ずループする。θ=0の
とき、γ=0またはγ>0であれば、図7の(II)、
(III)に示すように、噛み合い曲線にループは生じ
ない。
なる。上記の噛み合い曲線を図で表わすと図7のように
なる。θ=0のとき、γ<0であれば、図7の(I)に
示すように、噛み合い曲線は必ずループする。θ=0の
とき、γ=0またはγ>0であれば、図7の(II)、
(III)に示すように、噛み合い曲線にループは生じ
ない。
【0021】本願発明者は、噛み合い曲線とインナーロ
ータ曲線(インナーロータの歯形曲線)との間に特別の
相関関係があることを見出した。すなわち、インナーロ
ータの曲線が図2の(I)に示すようにループを生じる
場合には、噛み合い曲線にも図7(I)に示すように必
ずループを生じる。
ータ曲線(インナーロータの歯形曲線)との間に特別の
相関関係があることを見出した。すなわち、インナーロ
ータの曲線が図2の(I)に示すようにループを生じる
場合には、噛み合い曲線にも図7(I)に示すように必
ずループを生じる。
【0022】したがって、インナーロータ曲線が図4の
(I)に示すように、ループを生じないようにするため
には、θ=0のとき、噛み合い曲線をγ≧0にする必要
がある。
(I)に示すように、ループを生じないようにするため
には、θ=0のとき、噛み合い曲線をγ≧0にする必要
がある。
【0023】そこで、(1)式において、θ=0を代入
し、γ≧0の条件を設定する。これにより、以下に示す
(11)式〜(14)式が得られる。
し、γ≧0の条件を設定する。これにより、以下に示す
(11)式〜(14)式が得られる。
【0024】
【数2】
【0025】(n+1)(B−2e)=K0 であるの
で、C/K0 が1以下であれば、インナーロータ曲線に
図2の(I)に示したようなループは全く生じない。
で、C/K0 が1以下であれば、インナーロータ曲線に
図2の(I)に示したようなループは全く生じない。
【0026】アウターロータの外径が40mm程度のも
のにあっては、C/K0 の値が約1.1のとき、0.0
1mm程度の重複部δが発生する。実用上、回転ポンプ
としてδ≦0.01であれば、問題が発生することはな
いので、この発明においては、C/K0 ≦1.1とする
ものである。
のにあっては、C/K0 の値が約1.1のとき、0.0
1mm程度の重複部δが発生する。実用上、回転ポンプ
としてδ≦0.01であれば、問題が発生することはな
いので、この発明においては、C/K0 ≦1.1とする
ものである。
【0027】次にこの発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【0028】
【実施例】従来から市場に出ているトロコイド曲線を利
用したロータのC/K0 の比率αはたとえば表1に示す
とおりである。この比率では図2の(I)および(I
I)に示した不連続部やエッジ部の発生は避けられず、
したがって程度の差こそあってもいずれも図3に示した
ような修正を行なっていた。
用したロータのC/K0 の比率αはたとえば表1に示す
とおりである。この比率では図2の(I)および(I
I)に示した不連続部やエッジ部の発生は避けられず、
したがって程度の差こそあってもいずれも図3に示した
ような修正を行なっていた。
【0029】
【表1】
【0030】そこで、この発明においては表2に示すφ
40のようにC/K0 比率がα≦1となるようなトロコ
イド諸元を選び、また歯数nも整数値を選んだところ、
インナーロータ歯形形状は図4の(I)およびそのA部
分の拡大図を示す図4(II)のように不連続は全く発
生せず、滑らかな形状となることが認められた。
40のようにC/K0 比率がα≦1となるようなトロコ
イド諸元を選び、また歯数nも整数値を選んだところ、
インナーロータ歯形形状は図4の(I)およびそのA部
分の拡大図を示す図4(II)のように不連続は全く発
生せず、滑らかな形状となることが認められた。
【0031】またα≦1でなくてもα≦1.1たとえば
表2に示すφ23のごとき値を選び、また歯数nとして
整数値を選んだところ、不連続部は非常に小さくなり、
図5の(I)および(II)に示すごとく全く無視し得
る程度になった。また接触面圧応力(ヘルツ応力)につ
いても極端に大きなところは生じなかった。
表2に示すφ23のごとき値を選び、また歯数nとして
整数値を選んだところ、不連続部は非常に小さくなり、
図5の(I)および(II)に示すごとく全く無視し得
る程度になった。また接触面圧応力(ヘルツ応力)につ
いても極端に大きなところは生じなかった。
【0032】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】トロコイド曲線を利用したロータ設計の諸元の
説明図である。
説明図である。
【図2】従来のインナーロータの歯形形状を示す部分拡
大図である。
大図である。
【図3】従来のロータのインナー歯形形状を示す部分拡
大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図、(II
I)は図2の(I)の不連続部を修正した場合の拡大図
である。
大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図、(II
I)は図2の(I)の不連続部を修正した場合の拡大図
である。
【図4】この発明のロータのインナー歯形形状を示す部
分拡大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図であ
る。
分拡大図であり、(II)は(I)のA部分拡大図であ
る。
【図5】この発明の他の実施例を示す部分拡大図であ
り、(II)は(I)のA部分拡大図である。
り、(II)は(I)のA部分拡大図である。
【図6】インナーロータとアウターロータとが噛み合っ
ている状態を示す図である。
ている状態を示す図である。
【図7】噛み合い曲線を示す図である。
【符号の説明】 A 基礎円直径 B 転円直径 C 軌跡円直径 e 離心量 1 不連続部 2 エッジ部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
Claims (1)
- 【請求項1】 トロコイド曲線を利用して回転ポンプの
インナーロータを製造する方法において、 基礎円直径A、転円直径B、離心量eによって決定され
るトロコイド曲線T上に中心を持つ直径Cの軌跡円群の
包絡線をインナーロータの歯形形状とする回転ポンプ用
インナーロータの製造方法において、 離心率feをfe=e/B、 軌跡円比率fcをfc=C/B、 基礎円比率nをn=A/B、 K0 =(A/B+1)×|B−2e| K1 =(n+1)×|1−2fe| としたとき、 C/K0 ≦1.1あるいはfc/K1 ≦1.1を満足さ
せることを特徴とする、回転ポンプ用インナーロータの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2275194A JPH06280752A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 回転ポンプ用インナーロータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2275194A JPH06280752A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 回転ポンプ用インナーロータの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57189880A Division JPS5979083A (ja) | 1982-10-27 | 1982-10-27 | 回転ポンプ用ロ−タ− |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06280752A true JPH06280752A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=12091403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2275194A Pending JPH06280752A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 回転ポンプ用インナーロータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06280752A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-02-21 JP JP2275194A patent/JPH06280752A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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