JPH06280920A - 油圧緩衝器のノンリターンバルブ用リーフスプリング - Google Patents

油圧緩衝器のノンリターンバルブ用リーフスプリング

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JPH06280920A
JPH06280920A JP9359593A JP9359593A JPH06280920A JP H06280920 A JPH06280920 A JP H06280920A JP 9359593 A JP9359593 A JP 9359593A JP 9359593 A JP9359593 A JP 9359593A JP H06280920 A JPH06280920 A JP H06280920A
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JP
Japan
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leaf spring
return valve
shock absorber
circumferential direction
oil chamber
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Application number
JP9359593A
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Inventor
Toshihiro Mizobuchi
利博 溝渕
Etsuro Nakada
悦郎 中田
Satoshi Komatsu
悟志 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器の行程変換時におけるノンリター
ンバルブの開放動作を滑らかにして上部油室或いは下部
油室内に生じる圧力変動を極力小さくし、伸側および圧
側減衰力の発生初期の乱れを除去して車両の快適な乗心
地を確保する。 【構成】 ノンリターンバルブ用リーフスプリング4を
平板状に形成し、当該リーフスプリング4がノンリター
ンバルブに対して初期荷重を与えないように構成する。
そして、このリーフスプリング4の外周縁に複数の弾性
脚1〜3を形成し、これら各弾性脚1〜3の円周方向へ
の間隔θ,半径方向長さL、または幅Bを適宜に選択或
いは組み合わせて変えるなり、或いはリーフスプリング
4の外周縁形状を、取付中心Oから当該外周縁までの長
さを円周方向に沿い適宜に不均等に形成等に形成する。
これにより、上記リーフスプリング4に対してその円周
方向周りの撓み剛性に差を与えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車や自動車
等の走行車両における懸架装置に用いられる油圧緩衝器
に関し、特に、当該油圧緩衝器におけるノンリターンバ
ルブ用リーフスプリングの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来から、自動車用のショック
アブソーバとして広く一般に使用されている複筒型油圧
緩衝器を示すもので、当該油圧緩衝器20は、円筒状を
したシリンダ21と、このシリンダ21を取り巻いて同
心に配置した同じく円筒状のアウタシェル22、および
シリンダ21内に摺動自在に挿入したピストン23、並
びにシリンダ21の下端に位置してアウタシェル22と
の間に介装したベースバルブ24とからなる。
【0003】上記ピストン23からは、ピストンロッド
25が上方に向かって延びており、当該ピストンロッド
25は、シールケース26に設けたブッシュ(図示省
略)でガイドされつつ、かつ、油密状態の下に当該シー
ルケース26を貫通してシリンダ21外へと延びてい
る。
【0004】かくして、ピストン23は、シリンダ21
内をピストンロッド25側の上部油室Aとベースバルブ
24側の下部油室Bとに区画すると共に、ベースバルブ
24は、この下部油室Bをシリンダ21とアウタシェル
22間のリザーバ室Cから隔離している。
【0005】上部油室Aと下部油室Bを区画するピスト
ン23は、同心円状に配置した伸側ポート27と圧側ポ
ート28を有し、ピストンロッド25の下端に対してピ
ストンナット29により固定されている。
【0006】上記伸側ポート27の下端は、メインスプ
リング30で付勢された伸側メインバルブ31によって
塞がれており、また、圧側ポート28の上端は、下方へ
と折曲した複数の弾性脚32をもつリーフスプリング3
3の付勢下でノンリターンバルブ34により塞がれてい
る。
【0007】一方、ベ−スバルブ24もまた前記ピスト
ン23と同様に、同心円状に配置した伸側ポート35と
圧側ポート36を有し、シリンダ21とアウタシェル2
2の下端を閉じるキャップ37上に位置して当該シリン
ダ21により挟持して固定されている。
【0008】ベースバルブ24における伸側ポート35
の上端は、前記ピストン23側の圧側ポート28と同様
に下方へと折曲した複数の弾性脚32をもつリーフスプ
リング33で付勢されたノンリターンバルブ38によっ
て塞がれており、また、圧側ポート36の下端は、リー
フバルブからなる内周固定の圧側メインバルブ39によ
って塞がれている。
【0009】かくして、シリンダ21内からピストンロ
ッド25が抜け出ていく油圧緩衝器20の伸長行程時に
あっては、上部油室A内の作動油が、ピストン21にお
ける伸側ポート27からメインバルブ31をメインスプ
リング30の復元力に抗して押し開きつつ下部油室Bへ
と流動し、このメインバルブ31を押し開いて通る作動
油の流動抵抗でそのときの伸長速度に応じた伸側減衰力
を発生する。
【0010】また、これと並行して、ピストンロッド2
5の退出体積分に相当する量の作動油が、リザーバ室C
からベースバルブ24の伸側ポート35を通り、リーフ
スプリング33の弾性脚32を撓ませつつノンリターン
バルブ38を開いて下部油室Bへと殆ど抵抗なく補給さ
れる。
【0011】逆に、この状態から油圧緩衝器20が圧縮
行程に転じると、今度は、下部油室B内の作動油が、ピ
ストン23の圧側ポート28からリーフスプリング33
の弾性脚32を撓ませつつノンリターンバルブ34を開
いて上部油室Aへと殆ど抵抗なく流入する。
【0012】しかし、このとき、シリンダ21に対する
ピストンロッド25の侵入体積分に相当する量の作動油
は上部油室A内に収容し切れないため、ベースバルブ2
4の圧側ポート36からもこの分の作動油が、内周固定
の圧側メインバルブ39を下方に撓ませて押し開きつつ
リザーバ室Cへと流動し、この圧側メインバルブ39を
押し開いて通る作動油の流動抵抗でそのときの圧縮速度
に応じた圧側減衰力を発生する。
【0013】また、図9は、自動二輪車の前輪を支架す
るフロントフォークとして広く一般に使用されている油
圧緩衝器を示すもので、当該フロントフォーク40は、
上方に位置するアウタチューブ41と、このアウタチュ
ーブ41内へと油密状態を保ちつつ摺動自在に挿入した
複筒式の油圧緩衝器42、並びに当該油圧緩衝器42と
アウタチューブ41との間に介装した懸架用スプリング
43とからなる。
【0014】上記油圧緩衝器42からは、上方へと向か
ってピストンロッド44が延びており、当該ピストンロ
ッド44の先端は、アウターチューブ41の上端に螺着
したフォークボルト60へとねじ結合により連結してあ
る。
【0015】油圧緩衝器42は、下端にねじ結合手段に
よって取り付けたアクスルブラケット45を備え、当該
アクスルブラケット45で自動二輪車における前車輪軸
を支持し、かくして、前輪に対し懸架用スプリング43
の復元力で車体を弾性的に支架する。
【0016】一方、油圧緩衝器42は、円筒状をしたシ
リンダ46と、このシリンダ46を取り巻いて同心状に
配置した同じく円筒状のアウタシェル47、およびシリ
ンダ46内に摺動自在に挿入したピストン48、並びに
シリンダ46の下端に位置して配置したベースバルブ4
9とからなる。
【0017】前記ピストンロッド44は、上記ピストン
48からシールケース50に設けたブッシュ61でガイ
ドされつつ、かつ、油密状態の下に当該シールケース5
0を貫通してシリンダ46外へと延びている。
【0018】かくして、ピストン48は、シリンダ46
内をピストンロッド44側の上部油室Aとベースバルブ
49側の下部油室Bとに区画すると共に、ベースバルブ
49は、この下部油室Bをシリンダ46とアウタシェル
47間のリザーバ室Cから隔離している。
【0019】上部油室Aと下部油室Bを区画する上記ピ
ストン48は、同心円上に交互に配置した伸側ポート群
と圧側ポート群の二組のポート群(図では圧側ポート群
のみを示す)51を有し、ピストンロッド44の下端に
対してピストンナット52により固定してある。
【0020】上記二組のポート群51のうち、伸側ポー
ト群の下端は、ピストン48とピストンナット52で挟
持した内周固定の伸側メインバルブ53で塞がれてお
り、また、圧側ポート群の上端は、下方へと折曲した複
数の弾性脚54をもつリーフスプリング55の付勢下で
ノンリターンバルブ56により塞がれている。
【0021】一方、ベ−スバルブ49もまた前記ピスト
ン48と同様に、同心円上に交互に配置した二組の伸側
ポート群と圧側ポート群(図では伸側ポート群のみを示
す)57を有している。
【0022】上記ベースバルブ49における伸側ポート
群の上端は、前記ピストン48側の圧側ポート群と同様
に、下方へと折曲した複数の弾性脚54をもつリーフス
プリング55で付勢されたノンリターンバルブ58で塞
がれており、また、圧側ポート群の下端は、リーフバル
ブからなる内周固定の圧側メインバルブ59によって塞
がれている。
【0023】かくして、フロントフォーク40の伸長行
程時にあっては、油圧緩衝器42における上部油室A内
の作動油が、ピストン48における伸側ポート群からメ
インバルブ53を下方に撓ませて押し開きつつ下部油室
Bへと流動し、このメインバルブ53を押し開いて通る
作動油の流動抵抗でそのときの伸長速度に応じた伸側減
衰力を発生する。
【0024】また、これと並行して、ピストンロッド4
4の退出体積分に相当する量の作動油が、リザーバ室C
からベースバルブ49の伸側ポート群を通り、リーフス
プリング55の弾性脚54を撓ませつつノンリターンバ
ルブ58を開いて下部油室Bへと殆ど抵抗なく補給され
る。
【0025】逆に、この状態からフロントフォーク40
が圧縮行程に転じると、今度は、油圧緩衝器42におけ
る下部油室B内の作動油が、ピストン48の圧側ポート
群からリーフスプリング55の弾性脚54を撓ませつつ
ノンリターンバルブ56を開いて上部油室Aへと殆ど抵
抗なく流入する。
【0026】しかし、このとき、ピストンロッド44の
侵入体積分に相当する量の作動油は上部油室A内に収容
し切れないため、ベースバルブ49の圧側ポート群から
もその分の作動油が、内周固定の圧側メインバルブ59
を下方に撓ませて押し開きつつリザーバ室Cへと流動
し、この圧側メインバルブ59を押し開いて通る作動油
の流動抵抗でそのときの圧縮速度に応じた圧側減衰力を
発生する。
【0027】なお、上記では、自動二輪車の前輪を懸架
するフロントフォークについて述べてきたが、自動二輪
車の後輪を懸架する複筒型の油圧緩衝器にあっても、そ
の基本構成は、先に図8で説明した自動車用ショックア
ブソーバと懸架作用をもつかもたないかの違い(懸架ス
プリングの有無)だけであって、基本的には変わるとこ
ろはない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
自動車におけるショックアブソーバや自動二輪車におけ
るフロントフォークおよび後輪懸架用の油圧緩衝器にあ
っては、ノンリタ−ンバルブ用のリーフスプリング3
3,55として単に下方へと折曲した複数の弾性脚3
2,54を備え、これら弾性脚32,54を均等にノン
リータンバルブ34,38,56,58へと押し付ける
ことにより当該ノンリターンバルブ34,38,56,
58を閉鎖状態に抑えるようにしていた。
【0029】そのため、これら油圧緩衝器が伸長行程か
ら圧縮行程に或いは逆に圧縮行程から伸長行程に移行す
るとき、ノンリターンバルブ34,38,56,58が
リーフスプリング33,35の弾性脚32,54を上方
に撓ませつつ急激に全開状態となり、その結果、上部油
室A或いは下部油室B内に大きな圧力変動が起って伸側
および圧側減衰力の発生初期に乱れが生じ、これが車体
の制振作用に悪影響を与えて車両の乗心地を損なうとい
う不都合があった。
【0030】したがって、この発明の目的は、油圧緩衝
器の行程変換時におけるノンリターンバルブの開放動作
を滑らかにして上部油室或いは下部油室内に生じる圧力
変動を極力小さくし、伸側および圧側減衰力の発生初期
の乱れを除去して車両の快適な乗心地を確保することの
できる新規なこの種油圧緩衝器のノンリターンバルブ用
リーフスプリングを提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明にあっては、ノンリターンバルブ用リー
フスプリングを平板状に形成し、当該リーフスプリング
がノンリターンバルブに対して初期荷重を与えないよう
に構成する。
【0032】そして、このリーフスプリングの外周縁に
複数の弾性脚を形成し、これら各弾性脚の円周方向への
間隔,半径方向長さ、または幅を適宜に選択或いは組み
合わせて変えるなり、或いはリーフスプリングの外周縁
形状を、取付中心から当該外周縁までの長さを円周方向
に沿い適宜に不均等に形成する。
【0033】これにより、上記リーフスプリングに対し
てその円周方向周りの撓み剛性に差を与えるように構成
したのである。
【0034】
【作用】かくして、この発明によれば、ノンリターンバ
ルブに対してリーフスプリングが初期荷重を与えないの
で、油圧緩衝器が伸長行程から圧縮行程に或いは圧縮行
程から伸長行程に移行する行程変換時においてノンリタ
ーンバルブは直ちに開き始め、上部油室或いは下部油室
に生じる圧力変動を極力小さく保つ。
【0035】そして、ノンリターンバルブが開き始めて
からは、円周方向周りにアンバランスとなっている撓み
剛性の小さいリーフスプリングの部位と対向する部分か
ら順次に時間遅れをもって開くことになる。
【0036】したがって、油圧緩衝器の行程変換時にお
けるノンリターンバルブの開きが円滑になって上部油室
或いは下部油室に生じる圧力変動が減少し、これによ
り、伸側および圧側減衰力の発生初期の乱れを除去して
車両の快適な乗心地を確保することになる。
【0037】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明を説明する。
【0038】図1は、外周に三本の弾性脚1,2,3を
備えた平板状の円環でノンリタ−ンバルブ用のリーフス
プリング4を形成し、かつ、これら弾性脚1〜3の半径
方向長さLおよび幅Bを同一に保ったまま、円周方向へ
の間隔θのみを「θ1>θ2>θ3」にした場合の例を
示している。
【0039】上記のリーフスプリング4によれば、各弾
性脚1〜3の円周方向への間隔θに「θ1>θ2>θ
3」と差をつけてあるために、当該リーフスプリング4
を油圧緩衝器に組み込んだときにそれぞれの弾性脚1〜
3は、ノンリターンバルブに対して初期荷重を与えるこ
となくしかも不等間隔で接することになる。
【0040】これにより、油圧緩衝器の行程変換時にお
いてノンリターンバルブは、リーフスプリング4の各弾
性脚1〜3を撓ませつつ直ちに開き始めると共に、この
開き始めてからはリーフスプリング4の各弾性脚1〜3
によってその開きに制限を受けることになる。
【0041】しかし、これら弾性脚1〜3の円周方向へ
の間隔θには「θ1>θ2>θ3」と差をつけてあるた
めに、この間隔θの大きい部分と対向するノンリタンバ
ルブの部分ほど支持スパーンが長くなるので撓み易い。
【0042】したがって、ノンリターンバルブは、最も
大きい間隔θ1をもつ弾性脚1,2の間と対向する部分
が大きく撓んで速く開口していき、次いで間隔θ2およ
び間隔θ3と対向する部分の順序で遅く開口しつつ全開
状態まで開くことになる。
【0043】図2は、リーフスプリング4における弾性
脚1〜3の幅Bおよび円周方向への間隔θを同一に保っ
たまま、半径方向長さLのみを「L1>L2>L3」に
した点でのみ先の図1の実施例と異なる。
【0044】そのため、この実施例のリーフスプリング
4によれば、各弾性脚1〜3の半径方向長さLに「L1
>L2>L3」と差をつけてあるために、これら弾性脚
1〜3の撓み荷重Wおよびばね常数kにそれぞれ差が生
じることになる。
【0045】すなわち、これら弾性脚1〜3の撓み荷重
Wは、最も半径方向長さL1が長い弾性脚1ほど小さ
く、次いで弾性脚2および弾性脚3の順序で大きくな
り、同様にばね常数kもまた、最も半径方向長さL1が
長い弾性脚1ほど小さく、次いで弾性脚2および弾性脚
3の順序で大きくなる。
【0046】これにより、油圧緩衝器の行程変換時にお
いて、ノンリターンバルブは、先ずリーフスプリング4
の各弾性脚1〜3を撓ませつつ直ちに開き始めると共
に、開き始めてからはリーフスプリング4の各弾性脚1
〜3によってその開きに制限を受けることになるのは、
先の図1の実施例の場合と同様である。
【0047】しかし、ノンリターンバルブが開き始めて
からは、これら弾性脚1〜3の撓み荷重Wおよびばね常
数kには上記したように差があるために、最も半径方向
長さL1が長い弾性脚1と対向する部分が大きく撓んで
速く開口していき、次いで弾性脚2および弾性脚3と対
向する部分の順序で遅く開口しつつ全開状態に達するこ
とになる。
【0048】図3は、リーフスプリング4における弾性
脚1〜3の円周方向への間隔θおよび半径方向長さLを
同一に保ったまま幅Bのみを「B1<B2<B3」にと
った場合の例を示している。
【0049】上記リーフスプリング4によれば、各弾性
脚1〜3の幅Bに「B1<B2<B3」と差をつけてあ
るために、先の各弾性脚1〜3の半径方向長さLに差を
与えた図2の実施例の場合と同様に、これら弾性脚1〜
3の撓み荷重Wおよびばね常数kは最も幅B1が狭い弾
性脚1ほど小さく、次いで弾性脚2および弾性脚3の順
序で大きくなる。
【0050】これにより、先の図2の実施例と同様に、
油圧緩衝器の行程変換時においてノンリターンバルブ
は、リーフスプリング4の各弾性脚1〜3を撓ませつつ
直ちに開き始めると共に、開き始めてからは弾性脚1〜
3の撓み荷重Wおよびばね常数kに差があるために、最
も幅B1の狭い弾性脚1と対向する部分が大きく撓んで
速く開口し、次いで弾性脚2および弾性脚3と対向する
部分の順序で遅く開口する。
【0051】しかも上記に加えて、この実施例にあって
は、これら弾性脚1〜3と接していないノンリターンバ
ルブの三つの部分の間隔S1,S2およびS3が、先の
各弾性脚1〜3の円周方向への間隔θを変えた図1の実
施例と同様に、幅B1の弾性脚1と幅B2の弾性脚2と
の間の間隔S1が最も大きく、次いで、幅B1の弾性脚
1と幅B3の弾性脚3との間の間隔S2および幅B2の
弾性脚2と幅B3の弾性脚3との間の間隔S3の順序で
小さくなる。
【0052】したがって、この間隔の大きい部分ほど撓
み易いために最も幅B1の狭い弾性脚1と対向する部分
がさらに大きく撓んで速く開口し、次いで弾性脚2およ
び弾性脚3と対向する部分の順序で遅く開口しつつ全開
状態に達することになる。
【0053】かくして、これら各実施例のものによれ
ば、何れも油圧緩衝器の行程変換時においてノンリター
ンバルブは、急激に全開することなく段階的に開いて全
開状態に達することになる。
【0054】なお、上記に述べたそれぞれの実施例で
は、全て弾性脚を三本にした場合を例にとって説明して
きたが、勿論その数に限定されるものでない。
【0055】また、上記の各実施例にあっては、リーフ
スプリング4における各弾性脚1〜3の円周方向への間
隔θ,半径方向長さLおよび幅Bを個々にとって、それ
らを別々に変えた場合について述べてきたが、これら円
周方向への間隔θ,半径方向長さLおよび幅Bを適宜に
組み合わせて各弾性脚1〜3を構成するようにしてもよ
く、或いはそれらのリーフバルブ4を適宜に選択して個
々の弾性脚1〜3がラップしないように重ねて用るよう
にしてもよい。
【0056】以上、これまでの各実施例にあっては、外
周に複数の弾性脚をもつリーフスプリングについて述べ
てきたが、図4,図5,図6および図7の各実施例にあ
っては、このようにする代わりにリーフスプリング4の
外周縁を偏心円状(図4),U字状(図5),扇形状
(図6)或いは楕円状(図7)にすることで突出部5を
形成し、これら突出部5によって取付中心Oから外周縁
までの長さが円周方向に沿い不均等になるように構成し
ている。
【0057】これらの実施例にあっても、油圧緩衝器の
行程変換時において、ノンリターンバルブは、リーフス
プリング4により初期荷重を受けていないので直ちに開
き始めると共に、開き始めてからは、リーフスプリング
4の突出部5と接するノンリタンバルブの部分が当該リ
ーフスプリング4の突出部5の影響を受ける。
【0058】すなわち、ノンリターンバルブが開き始め
てからは、リーフスプリング4の突出部5と接するノン
リタンバルブの部分に対し当該リーフバルブ4の取付中
心Oから外周縁までの長さに反比例した撓み荷重Wが加
わることになる。
【0059】したがって、ノンリターンバルブは、この
リーフスプリング4の撓み荷重に応じて変形しつつ開口
して全開状態に達することになる。
【0060】かくして、これら図4〜図7の実施例にあ
っても、油圧緩衝器の行程変換時においてノンリターン
バルブは、急激に全開することなく段階的に開いて全開
状態に達するのである。
【0061】なお、これら図4〜図7の各実施例にあっ
ても、先の図1〜図3の各実施例と同様に、それぞれの
リーフスプリング4を適宜に積み重ねて用いるようにす
ることもできる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、第1の発明である請求項
1の発明によれば、ノンリターンバルブの閉鎖時におい
てリーフスプリングの初期荷重がゼロとなり、僅かの圧
力差でもってノンリターンバルブが開き始めるので円滑
な開放動作が得られ、当該ノンリターンバルブの開き始
めの圧力変動を小さく抑えることができる。
【0063】しかも、リーフスプリングのばね常数を高
く設定することができるので、ノンリターンバルブ開き
速度を遅くして圧力変動を小さく抑えることができる。
【0064】かくして、油圧緩衝器の行程変換時におい
て、ノンリターンバルブの開口度がゼロから一気に増大
して全開状態に達することなく、開口度を連続的に平均
化して徐々に増大させながら全開状態に達することにな
り、したがって、その開きが円滑になって上部油室或い
は下部油室に生じる圧力変動が減少し、かくして、伸側
および圧側減衰力の発生初期の乱れを除去して車両の快
適な乗心地を確保することが可能になるのである。
【0065】また、第2の発明である請求項2の発明に
よれば、リーフスプリングの外周縁形状を取付中心から
の長さが不均等になるように構成することで上記の効果
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明によるノンリターンバルブ用リーフ
スプリングの一実施例を示す平面図である。
【図2】第1の発明の他の実施例を示す平面図である。
【図3】さらに第1の発明の他の実施例を示す平面図で
ある。
【図4】第2の発明による実施例を示す平面図である。
【図5】第2の発明の他の実施例を示す平面図である。
【図6】第2の発明によるもう一つの他の実施例を示す
平面図である。
【図7】第2の発明によるさらにもう一つの他の実施例
を示す平面図である。
【図8】自動車用のショックアブソーバとして使用され
ている複筒型油圧緩衝器の一部縦断正面図である。
【図9】同じく自動二輪車用フロントフォークの一部縦
断正面図である。
【符号の説明】
B 弾性脚の幅 L 弾性脚の半径方向長さ θ 弾性脚の円周方向への間隔 1 弾性脚 2 弾性脚 3 弾性脚 4 リーフスプリング 5 突出部 34 ノンリターンバルブ 38 ノンリターンバルブ 56 ノンリターンバルブ 58 ノンリターンバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノンリターンバルブ用のリーフスプリン
    グブを周囲に複数の弾性脚を備えた平板状の円環で形成
    し、これら弾性脚の円周方向への間隔,半径方向長さ、
    または幅を適宜に選択或いは組み合わせて変えることに
    より、当該リーフスプリングを、その円周方向周りの撓
    み剛性に差を与えて構成したことを特徴とする油圧緩衝
    器のノンリターンバルブ用リーフスプリング。
  2. 【請求項2】 環状平板の外周縁を、当該環状平板の取
    付中心から外周縁までの長さを円周方向に沿い適宜に不
    均等に形成して、円周方向周りの撓み剛性に差を与えて
    構成したことを特徴とする油圧緩衝器のノンリターンバ
    ルブ用リーフスプリング。
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