JPH06281634A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JPH06281634A
JPH06281634A JP5070126A JP7012693A JPH06281634A JP H06281634 A JPH06281634 A JP H06281634A JP 5070126 A JP5070126 A JP 5070126A JP 7012693 A JP7012693 A JP 7012693A JP H06281634 A JPH06281634 A JP H06281634A
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JP
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piezoelectric transducer
piezoelectric
ultrasonic probe
concave lens
concentric annular
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JP5070126A
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Hiroshi Yamamoto
弘 山本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波探触子に関し、複数の弾性的性質を高
精度で短時間のうちに求めることができる、より高い感
度の超音波探触子の提供を目的とする。 【構成】 音響レンズの対物側端面に設けられた凹面レ
ンズ上に直接、3個の互いに独立した円形及び同心円環
状圧電トランスデューサを形成して成る円錐状集束型超
音波探触子において、中央の円形状圧電トランスデュー
サ(第1の圧電トランスデューサ)と該第1の圧電トラ
ンスデューサに隣接する同心円環状圧電トランスデュー
サ(第2の圧電トランスデューサ)が同一曲率半径r1
を有する凹面レンズ領域上に形成され、前記第2の圧電
トランスデューサに隣接する同心円環状圧電トランスデ
ューサ(第3の圧電トランスデューサ)が前記r1より
小さい曲率半径r2を有する凹面レンズ領域上に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波顕微鏡で用いられ
る超音波探触子に係り、特に複数の弾性的性質を同時に
測定できる円錐状集束型超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波顕微鏡は、超音波ビームを細く絞
って被検体(固体)に照射することによって、物質のミ
クロな部分の形状や弾性的性質を測定する装置である。
超音波顕微鏡でもっとも重要なデバイスが超音波探触子
である。超音波探触子は、電気的入力を超音波に変換
し、被検体表面或は内部にビームを集束して照射し、被
検体で一部散乱、吸収された後、反射されてきた超音波
ビームを検出し、再び電気信号に変換して出力する機能
を有する。これら機能は、超音波探触子の構成要素であ
る音響レンズと圧電トランスデューサによって行われ
る。即ち、圧電トランスデューサによって電気/超音波
変換と超音波信号検出を行い、音響レンズがビーム集束
を行う。
【0003】圧電トランスデューサは、圧電体とその上
下を挟む電極から成り、圧電体にはZn0、PZT、P
VDFなどが用いられる。上下電極はCr−Auなどの
金属薄膜で構成される。一方音響レンズは、石英、サフ
ァイア、Siなどの単結晶で構成され、対物側端面には
超音波ビームを集束するための凹面レンズが設けられて
いる。
【0004】圧電トランスデューサは、音響レンズの対
電源側端面に密着配置されることが多いが、複数の弾性
的性質を高感度測定する場合、互いに独立した複数個の
薄膜圧電トランスデューサを音響レンズの対物側凹面レ
ンズ上に直接形成する技術が知られている。図5は、従
来用いられていた円錐状集束用三圧電トランスデューサ
型高感度超音波探触子の構造を示す。この探触子は、音
響レンズ20の対物側凹面レンズ(曲率半径r)上の中
央に、円形の第1の圧電トランスデューサ21を形成
し、これに隣接して独立した円環状の第2の圧電トラン
スデューサ22を形成し、更にその外側に独立した円環
状の第3の圧電トランスデューサ23を形成して成る。
各圧電トランスデューサ21、22、23は、それぞれ
上部電極(符号aを付加したもの)/圧電体(符号bを
付加したもの)/下部電極(符号cを付加したもの)の
順に凹面レンズ上に薄膜を多重形成して得られる。
【0005】この複合圧電トランスデューサを備えた超
音波探触子は、被検体の複数の弾性的性質、例えば、ヤ
ング率とポアソン比を一度の測定で得る目的で超音波顕
微鏡に用いられる。被検体はZ軸に垂直に保持される
が、各圧電トランスデューサからの超音波はZ軸に対し
てそれぞれ異なる入射角、検出角を示す。即ち、各圧電
トランスデューサで検出される波の性質が、それぞれ異
なる。
【0006】第1の圧電トランスデューサ21は、Z軸
方向の超音波、即ち被検体からの直接反射波を検出す
る。又、第2の圧電トランスデューサ22は、漏洩擬似
縦波反射波(LSSCW)を検出し、第3の圧電トラン
スデューサ23は、漏洩レーリー波反射波(LSAW)
検出用である。この超音波探触子を用いて計測を行い、
被検体のヤング率E、ポアソン比σを求めるには、次の
ような手順による。
【0007】先ず、LSSCWの計測を行う。即ち、第
1の圧電トランスデューサ21と第2の圧電トランスデ
ューサ22とを励振し、第1の圧電トランスデューサか
らは平面波を放射させ、第2の圧電トランスデューサ2
2を用いて被検体に斜め方向から縦波平面波を入射せし
める。この時、被検体と凹面レンズ間には、カプラ(図
示せず)として純水が介在している。入射縦波平面波は
被検体表面でモード変換により、擬似縦波の弾性波を励
振する。この弾性波は水中にエネルギーを放射しながら
被検体表面近傍を伝搬する漏洩擬似縦波(LSSCW)
である。(−)Xの位置にある第2の圧電トランスデュ
ーサ22から放射されて、X方向に進行した弾性波は、
(+)Xの位置で入射角と同じ反射角度で水中へ漏洩し
た成分が、反射波LSSCWとして第2の下部電極22
aに入射する。この成分は、第2の圧電体22bで電気
信号に変換され、第2の上部電極22cを経て受信器に
至る。
【0008】一方、第1の圧電トランスデューサ21か
ら放射された平面波は、被検体に垂直入射し、焦点位置
で一部反射されてそのまま垂直反射波となり、円形の第
1の下部電極21aに入射し、第1の圧電体21bで電
気信号に変換され第1の上部電極21cを経て受信器に
至る。
【0009】この二つの反射超音波による電気信号は、
伝搬経路の違いから位相を異にして干渉を生ずる。その
結果、凹面レンズの焦点距離をZ方向に移動させると、
これら二つの波の経路長の差が変化し、出力信号VにΔ
Zの周期を有するいわゆるV(Z)曲線が得られる。
【0010】水中の音速をvw、被検体における擬似縦
波音速をvs、超音波の被検体への入射角をθcとすれ
ば、
【数1】 となる。この時、超音波の周波数をfとすれば、
【数2】 で与えられる。vw及びfは既知であり、データからΔ
Zが得られるので、(数1)と(数2)よりθc、vs
計算できる。
【0011】次に、LSAWの計測を行う。切替器を操
作して第1の圧電トランスデューサ21と第3の圧電ト
ランスデューサ23とを励振し、圧電トランスデューサ
21及び23から平面波を発生させる。第3の圧電トラ
ンスデューサ23からの波は、前記した第2の圧電トラ
ンスデューサ22よりも大きな入射角度で被検体に入射
し、漏洩モードの表面波を誘起する。弾性表面波は、レ
ーリー波とみなしうる。そして、(+)Xの対応位置で
反射波LSAWが第3の圧電トランスデューサ23によ
って検出され、電気信号に変換される。
【0012】一方、第1の圧電トランスデューサ21に
よる垂直入射波放射とその直接反射波と、第3の圧電ト
ランスデューサ23によるLSAWとの位相差に基づい
て出力電圧Vは、Z軸方向に周期的に変化する。V
(Z)曲線からΔZを読み取り、(数1)、(数2)に
より被検体におけるレーリー波音速vLを求めることが
できる。被検体がほぼ等方性固体とみなしうる場合に
は、被検体内部で得られた上記vs
【数3】 と表しうる。ここに、Eはヤング率(N/m2)、σは
ポアソン比ρは被検体密度(kg/m3)である。又、
レーリー波vL
【数4】 と表しうる。(数3)、(数4)からヤング率Eとポア
ソン比σを求めることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術によ
れば、複数の弾性的性質、例えばヤング率とポアソン比
が1ケの超音波探触子を用いて1度の測定で求める事が
できる。しかし、各圧電トランスデューサが同じ焦点距
離を有しているので、性質の異なる波の励振、検出を充
分高感度、高精度で行うことができない。即ち、第2の
圧電トランスデューサを用いる擬似縦波は周期ΔZが長
く、第3の圧電トランスデューサを用いる表面弾性波
(レーリー波)は周期ΔZが短いため、同じ焦点距離で
は、擬似縦波のΔZが十分にとれない。
【0014】更に、従来の超音波探触子の場合、被検体
の異方性を検出するために種々の角度からの測定を行う
と、その都度被検体をZ軸のまわりに回転させ、角度を
決定する位置決めの必要があった。この結果、測定時間
が長くなり、また測定精度が低下するという問題があ
る。本発明の目的は、複数の弾性的性質を高精度で短時
間のうちに求めることができるより高い感度の超音波探
触子を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探触子
は、音響レンズの対物側端面に音響レンズの対物側端面
に設けられた凹面レンズ上に直接、3個の互いに独立し
た円形及び同心円環状圧電トランスデューサを形成して
成る円錐状集束型超音波探触子において、中央の円形状
の第1の圧電トランスデューサに隣接する同心円環状の
第2の圧電トランスデューサがLSSCW計測用の曲率
半径r1を有する凹面レンズ領域上に形成され、前記第
2の圧電トランスデューサに隣接する同心円環状の第3
の圧電トランスデューサが前記r1より小さいLSAW
計測用の曲率半径r2を有する凹面レンズ領域上に形成
されていることを特徴とする(請求項1)。更に本発明
の超音波探触子は、音響レンズの対物側端面に設けられ
た凹面レンズ上に直接、3個の互いに独立した円形及び
同心円環状圧電トランスデューサを形成して成る円錐状
集束型超音波探触子において、中央の円形状の第1の圧
電トランスデューサに隣接する同心円環状の第2の圧電
トランスデューサがLSSCW計測用の曲率半径r1
有する凹面レンズ領域上に形成され、前記第2の圧電ト
ランスデューサに隣接する同心円環状の第3の圧電トラ
ンスデューサが前記r1より小さいLSAW計測用の曲
率半径r2を有する凹面レンズ領域上に形成されている
と共に、前記第2及び第3の圧電トランスデューサが、
前記同心円環の中心から伸びる放射状分割線によって、
それぞれ複数個の互いに独立した扇状圧電トランスデュ
ーサに、更に分割されて成ることを特徴とする(請求項
2)。更に本発明の超音波探触子は、前記扇状圧電トラ
ンスデューサのうち前記第1の圧電トランスデューサを
挟んで対向する位置にある、LSAW計測時には第2の
圧電トランスデューサの対向する扇状圧電トランスデュ
ーサのうちの一方を送信用、他方を受信用とし、LSS
CW計測時には第3の圧電トランスデューサの対向する
扇状圧電トランスデューサのうちの一方を送信用、他方
を受信用として、切替器により切替えることを特徴とす
る(請求項3)。
【0016】
【作用】漏洩擬似縦波を発生させその反射波LSSCW
を検出する第2の圧電トランスデューサは、周期ΔZが
長くなるので焦点深度を深く(曲率半径r1を大きく)
とる。一方に、漏洩レーリー波を発生させその反射波L
SAWを検出する第3の圧電トランスデューサは、周期
ΔZが短くなるので、焦点深度を浅く(曲率半径r2
小さく)とることによって、Z軸方向への焦点深度調整
をあまり必要とせずに前記した二つの波の測定を行うこ
とができる。
【0017】本来、円錐状集束型凹面レンズを用いた超
音波探触子は、等方性媒体の測定に適していることはよ
く知られている。。従って、このレンズで異方性測定を
行うには、超音波を放射、検出する角度を変化させなが
ら、焦点位置を調整するという作業が必要であった。
【0018】しかし、本発明の第2、第3圧電トランス
デューサの扇状分割の採用と、第1の圧電トランスデュ
ーサを挟んで対向する位置の一対の分割電極を送信受信
用に分けて使用することにより、Z軸のまわりの異方性
測定を、切替器による電極対の選択のみで容易に行いう
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて、より詳し
く説明する。図1及び図2は、一実施例による超音波探
触子の構造を示す図である。図1は、被検体に対する各
圧電トランスデューサの焦点深度を示す横断面図であ
り、図2は図1の圧電トランスデューサの配置パターン
を示す底面図である。図において、7は被検体6表面へ
垂直入射波を放射、反射波を検出するための第1の圧電
トランスデューサ、8は被検体6に漏洩擬似縦波を励振
し、その反射波を検出するための第2の圧電トランスデ
ューサ、9は被検体6表面に漏洩弾性波を励振し、その
反射波を検出するための第3の圧電トランスデューサで
ある。第1、第2の圧電トランスデューサ7、8は曲率
半径r1の音響レンズ4の対物側に設けられた凹面レン
ズ上にr1の曲率をもって配設されている。一方、第3
の圧電トランスデューサ9は、曲率半径r2の凹面レン
ズ上にr2の曲率をもって配設されている。ここに、r1
>r2である。各凹面レンズ(従って各圧電トランスデ
ューサ)の焦点距離は、図示したようにそれぞれFL
Rとなっている(FL>FR)。
【0020】音響レンズ4と被検体6との間には、超音
波の空気中での急激な減衰を避けるために、純水より成
るカプラー5を設ける。
【0021】超音波の反射波検出は、図1の各圧電トラ
ンスデューサ上部電極1a、1b、1cと下部電極3
a、3b、3cをそれぞれ切替器(図示せず)を介して
電気回路に接続し、圧電体2a、2b、2cを機能させ
ることで行う。図2は、図1の圧電トランスデューサ配
置を下方から見た底面図である。第1の圧電トランスデ
ューサ7が円形状に中央に配置され、第2、第3の圧電
トランスデューサ8、9がその周囲に同心円環状に配置
されており、図1の超音波探触子が円錐集束用であるこ
とを示している。
【0022】この超音波探触子を用いて被検体6のヤン
グ率E、ポアソン比σを求めるには、先ず探触子と被検
体6の距離を、第3の圧電トランスデューサ9の焦点距
離FRが被検体6表面に来るように、図1の位置にセッ
トする。
【0023】この位置(Z=0)で切替器(図示せず)
を操作して第1、第3の圧電トランスデューサ9を励振
する。ここで第3の圧電トランスデューサ9上の部電極
1cにパルス電圧が印加され、超音波ビームを発生し、
第1の圧電トランスデューサ7の上部電極1aにパルス
電圧が印加され、垂直平面波が発生する。ここで、漏洩
レーリー波を励振する第3の圧電トランスデューサ9の
焦点が被検体6表面にあるため、きわめて効率的に表面
弾性波(レーリー波)が誘起される。そして、第1の圧
電トランスデューサ7は直接反射波が検出され、第3の
圧電トランスデューサ9はLSAWを検出され、垂直反
射波と漏洩レーリー波反射波LSAWの位相差で変調さ
れた出力電圧V1(0)が得られる。以下、ZをZ1,Z
2,…と次々に(+)Z方向に移動し、同様にしてその
都度、出力電圧V1(Z1),V1(Z2),…を得る。か
くして、Zをパラメータとする関数V1(Z)が得られ
る。
【0024】次に、再び初期位置(Z=0)とし、更に
切替器を操作して第1及び第2の圧電トランスデューサ
7、8間を励振する。第2の圧電トランスデューサ8か
ら励振される超音波は、FL位置での漏洩モード擬似縦
波である。この波は(+)X方向に進行し、入射角と同
じ反射角をもって反射された成分が(LSSCW)が再
び第2の圧電トランスデューサ8で検出され信号電圧に
変換される。この操作によって経路長の違いに基づく位
相差によって変調された出力電圧V2(0)が得られ
る。以下、ZをZ1,Z2,…と次々に移動し、同様にし
てその都度、出力電圧V2(Z1),V2(Z2),…を得
る。かくして、Zをパラメータとする関数V2(Z)が
得られる。
【0025】かくして得られたV1(Z)、V2(Z)
は、それぞれLSAW用、LSSCW用のV(Z)曲線
である。それぞれの曲線から周期ΔZを読み取り、(数
1)〜(数4)を用いて計算すれば、この被検体6のヤ
ング率E、ポアソン比σが精度よく、且つ短時間のうち
に求めることができる。
【0026】図3は、本発明の別の実施例による超音波
探触子の圧電トランスデューサ構造を示す。図3は、図
1に横断面図を示した前実施例の超音波探触子と同じ横
断面図をもつと考えてよい。前実施例と異なるのは、第
2及び第3の圧電トランスデューサ8、9が、図示した
ように第1の圧電トランスデューサ7の中心を通る分割
線によって、等分(22.5度)に扇状に分割されてい
る点である。16分割された第2、第3の各圧電トラン
スデューサは、それぞれ電気的に独立しており、各扇状
トランスデューサ(32ケ)がそれぞれ独立した上部、
下部電極を有し、これらがそれぞれ切替器に並列結線さ
れている。図3では音響レンズの凹面レンズ内に配置さ
れた圧電トランスデューサの底面図が示されており、3
b−1〜3b−16は第2の圧電トランスデューサの扇
状下部電極を、又3c−1〜3c−16は第3の圧電ト
ランスデューサの扇状下部電極をそれぞれ示す。
【0027】図3の圧電トランスデューサより成る超音
波探触子は、被検体の異方性を測定するのに有用であ
る。この超音波探触子を用いて、被検体の音速異方性の
計測例について述べる。
【0028】最初に、超音波探触子を図1に示した位置
(Z=0)に設置し、切替器(図示せず)を介して3c
−16をパルス電圧送信回路に、又3c−8を受信回路
に接続する。図示してないが、各上部電極もその送受信
を実現するように接続する。この位置で2c−16で超
音波ビームを発生させ、3c−16からカプラー5中に
円錐状集束ビームを放射する。この結果漏洩モードのレ
ーリー波が被検体表面に励振される。この波は被検体表
面を進行してその反射波(LSAW)が3c−8に入射
し、2c−8で出力電圧に変換され1c−8を介して受
信器に入力される。別に関数発生器(図示せず)を回路
に接続しておき、その出力(参照波出力)とLSAWの
電気信号入力とを干渉させて変調出力V(0)を得る。
【0029】次に、超音波探触子をZ軸方向に平行移動
させて、上記測定を繰り返すと、3c−8/3c−16
方向のV(Z)曲線が得られ、ΔZから(数1)、(数
2)を用いて表面波音速vLが計算できる。次に図3で
3c−1/3c−9の組の電極を選択し、それぞれを切
替器によって送信側、受信回路に接続する。上と同様に
してV(0)を求め、Z方向に平行移動しながらV
(Z)曲線を得、これよりこの方向でのvLを計算す
る。
【0030】以下、同様にして22.5度毎のvLを求
め、これをプロットしたのが、図4である。図4から、
被検体に異方性がみられ、Z軸まわりに音速のばらつき
が生じていることがわかる。以上では述べなかったが、
図3の分割された第2の圧電トランスデューサ(下部電
極3b−1〜3b−16)を用いて上記同様の測定を行
えば、LSSCWについての異方性、即ちvsについて
のデータが得られることになる。
【0031】以上述べた実施例では、音響レンズ材質と
して石英、サファィア、Siなどが、又圧電体材料とし
てZn0、PZT、PVDFなどが、更に電極材料とし
てCr、Auなど従来から用いられてきた材料をそのま
ま用いて超音波探触子を形成することができる。
【0032】図1に示したような音響レンズ4の凹面レ
ンズ加工は、選択エッチングや機械的研磨などにより行
うことができる。又、圧電トランスデューサの形成は、
周知の多層薄膜形成技術、例えばスパッタリングやCV
D、真空蒸着法などを用いて行うことができる。圧電ト
ランスデューサの分割は、一体形成後に選択エッチング
を施すか、或は選択的薄膜形成によって行うことができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、精
度よくレーリー波(表面弾性波)と擬似縦波を励振して
観測することができ、異なる弾性的性質(ヤング率、ポ
アソン比、音速など)の計測を行うことが可能である。
又、本発明によれば、被検体を回転することなくZ軸の
まわりの異方性を精度よく観測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による超音波探触子の構造を示す横断面
図である。
【図2】前図で示した圧電トランスデューサの構造を示
す底面図である。
【図3】別の一実施例による圧電トランスデューサの構
造を示す底面図である。
【図4】図3に示す圧電トランスデューサを備えた超音
波探触子による被検体のレーリー波音速vLのZ軸のま
わりの異方性を示すデータである。
【図5】従来例による超音波探触子の構造を示す図であ
る。図5(A)は横断面図、図5(B)は底面図を示
す。
【符号の説明】
1a、1b、1c 上部電極 2a、2b、2c 圧電体 3a、32b、3c 下部電極 4 音響レンズ 5 カプラー(純水) 6 被検体 7 第1の圧電トランスデューサ 8 第2の圧電トランスデューサ 9 第3の圧電トランスデューサ 3a 第1の圧電トランスデューサの下部電極 3b 第2の圧電トランスデューサの下部電極 3c 第3の圧電トランスデューサの下部電極 3b−1〜3b−16 第2の圧電トランスデューサの
扇状下部電極 3c−1〜3c−16 第3の圧電トランスデューサの
扇状下部電極 20 音響レンズ 21 第1の圧電トランスデューサ 21a 第1の下部電極 21b 第1の圧電体 21c 第1の上部電極 22 第2の圧電トランスデューサ 22a 第2の下部電極 22b 第2の圧電体 22c 第2の上部電極 23 第3の圧電トランスデューサ 23a 第3の下部電極 23b 第3の圧電体 23c 第3の上部電極 r1、r2 凹面レンズ曲率半径 FR 第3の圧電トランスデューサ焦点距離 FL 第1、第2の圧電トランスデューサ焦点距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響レンズの対物側端面に設けられた凹
    面レンズ上に直接、3個の互いに独立した円形及び同心
    円環状圧電トランスデューサを形成して成る円錐状集束
    型超音波探触子において、 中央の円形状の第1の圧電トランスデューサに隣接する
    同心円環状の第2の圧電トランスデューサがLSSCW
    計測用の曲率半径r1を有する凹面レンズ領域上に形成
    され、前記第2の圧電トランスデューサに隣接する同心
    円環状の第3の圧電トランスデューサが前記r1より小
    さいLSAW計測用の曲率半径r2を有する凹面レンズ
    領域上に形成されていることを特徴とする超音波探触
    子。
  2. 【請求項2】 音響レンズの対物側端面に設けられた凹
    面レンズ上に直接、3個の互いに独立した円形及び同心
    円環状圧電トランスデューサを形成して成る円錐状集束
    型超音波探触子において、 中央の円形状の第1の圧電トランスデューサに隣接する
    同心円環状の第2の圧電トランスデューサがLSSCW
    計測用の曲率半径r1を有する凹面レンズ領域上に形成
    され、前記第2の圧電トランスデューサに隣接する同心
    円環状の第3の圧電トランスデューサが前記r1より小
    さいLSAW計測用の曲率半径r2を有する凹面レンズ
    領域上に形成されていると共に、 前記第2及び第3の圧電トランスデューサが、前記同心
    円環の中心から伸びる放射状分割線によって、それぞれ
    複数個の互いに独立した扇状圧電トランスデューサに、
    更に分割されて成る請求項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 前記扇状圧電トランスデューサのうち前
    記第1の圧電トランスデューサを挟んで対向する位置に
    ある、LSAW計測時には第2の圧電トランスデューサ
    の対向する扇状圧電トランスデューサのうちの一方を送
    信用、他方を受信用とし、LSSCW計測時には第3の
    圧電トランスデューサの対向する扇状圧電トランスデュ
    ーサのうちの一方を送信用、他方を受信用として、切替
    えることを特徴とする請求項2記載の超音波探触子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10014936C1 (de) * 2000-03-20 2001-10-25 Mannesmann Ag US-Prüfkopfvorrichtung
CN107889537A (zh) * 2015-06-01 2018-04-06 通用电气(Ge)贝克休斯有限责任公司 用于声学透镜的基本人造单元
WO2020095930A1 (ja) * 2018-11-06 2020-05-14 ヤマハ株式会社 超音波センサ及び超音波センサの製造方法

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