JPH06281902A - 磁気光学素子材料 - Google Patents
磁気光学素子材料Info
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- JPH06281902A JPH06281902A JP9068493A JP9068493A JPH06281902A JP H06281902 A JPH06281902 A JP H06281902A JP 9068493 A JP9068493 A JP 9068493A JP 9068493 A JP9068493 A JP 9068493A JP H06281902 A JPH06281902 A JP H06281902A
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- garnet single
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 波長0.93〜1.05μm帯での吸収を低
減し、性能指数の高い、LPE法により成膜した磁性ガ
ーネット単結晶膜からなる磁気光学素子材料を得る。 【構成】 Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で示さ
れる組成を有する非磁性ガーネット基板上に、組成式が
R3-x-y Gdx Biy Fe5 O12で示され、液相エピタ
キシャル法により育成させた磁性ガーネット単結晶膜を
有する、使用波長0.93〜1.05μm帯用の磁気光
学素子材料である。但しRはSm,Nd,Pr,Laか
ら選ばれる1種以上の希土類元素であり、ガドリニウム
量xは0≦x<1.5、ビスマス置換量yは1.2≦y
≦1.7であり、1.2≦x+y<3である。
減し、性能指数の高い、LPE法により成膜した磁性ガ
ーネット単結晶膜からなる磁気光学素子材料を得る。 【構成】 Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で示さ
れる組成を有する非磁性ガーネット基板上に、組成式が
R3-x-y Gdx Biy Fe5 O12で示され、液相エピタ
キシャル法により育成させた磁性ガーネット単結晶膜を
有する、使用波長0.93〜1.05μm帯用の磁気光
学素子材料である。但しRはSm,Nd,Pr,Laか
ら選ばれる1種以上の希土類元素であり、ガドリニウム
量xは0≦x<1.5、ビスマス置換量yは1.2≦y
≦1.7であり、1.2≦x+y<3である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長0.93〜1.0
5μm帯域で使用する磁気光学素子材料に関し、更に詳
しく述べると、液相エピタキシャル法(以下、「LPE
法」と略記する)による磁性ガーネット単結晶の基板と
して、Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で示される
組成を有する非磁性ガーネット基板を用いた磁気光学素
子材料に関するものである。この磁気光学素子材料は、
ファラデー効果を利用した光アイソレータなどに有用で
ある。
5μm帯域で使用する磁気光学素子材料に関し、更に詳
しく述べると、液相エピタキシャル法(以下、「LPE
法」と略記する)による磁性ガーネット単結晶の基板と
して、Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で示される
組成を有する非磁性ガーネット基板を用いた磁気光学素
子材料に関するものである。この磁気光学素子材料は、
ファラデー効果を利用した光アイソレータなどに有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】光通信において、光源である半導体レー
ザに反射戻り光が入ると伝送品質が悪化する。そのため
ファラデー効果を利用した光アイソレータが用いられて
いる。磁性ガーネット単結晶はファラデー効果を持って
おり、光アイソレータの中心材料である。現在、光通信
に使用されている波長帯は1.3μmと1.55μmで
ある。そして近年、この波長帯に適用される磁性ガーネ
ット単結晶は、基板(板状の種結晶)を用いたLPE法
によるビスマス置換型希土類鉄ガーネットが主になって
きている。その理由は、LPE法が量産性に優れている
からである。代表的な基板としては、格子定数a=12.4
96Åの(CaGd)3 (ZrMgGa)5O12がある。
ザに反射戻り光が入ると伝送品質が悪化する。そのため
ファラデー効果を利用した光アイソレータが用いられて
いる。磁性ガーネット単結晶はファラデー効果を持って
おり、光アイソレータの中心材料である。現在、光通信
に使用されている波長帯は1.3μmと1.55μmで
ある。そして近年、この波長帯に適用される磁性ガーネ
ット単結晶は、基板(板状の種結晶)を用いたLPE法
によるビスマス置換型希土類鉄ガーネットが主になって
きている。その理由は、LPE法が量産性に優れている
からである。代表的な基板としては、格子定数a=12.4
96Åの(CaGd)3 (ZrMgGa)5O12がある。
【0003】ビスマス置換型希土類鉄ガーネットの場
合、ビスマス置換量に比例してファラデー効果が大きく
なり、結果として性能指数F(deg/dB)が大きくなる。
そのためビスマス多量置換が試みられている。性能指数
はF=θF /αで表され、θFはファラデー回転係数(d
eg/cm)、αは吸収係数(dB/cm )である。この場合、
ビスマス置換量に比例して結晶の格子定数が大きくなる
ため、基板としては格子定数aの大きなものを用いてい
る。例えばa=12.509ÅのNd3 Ga5 O12、a=12.5
15ÅのTb3 (ScGa)5 O12、a=12.56 ÅのGd
3 (ScGa)5O12がある。これらは全て、ビスマス
を多量置換し、ファラデー効果を大きくすること、つま
りファラデー回転係数を大きくすることを目的としてい
る。
合、ビスマス置換量に比例してファラデー効果が大きく
なり、結果として性能指数F(deg/dB)が大きくなる。
そのためビスマス多量置換が試みられている。性能指数
はF=θF /αで表され、θFはファラデー回転係数(d
eg/cm)、αは吸収係数(dB/cm )である。この場合、
ビスマス置換量に比例して結晶の格子定数が大きくなる
ため、基板としては格子定数aの大きなものを用いてい
る。例えばa=12.509ÅのNd3 Ga5 O12、a=12.5
15ÅのTb3 (ScGa)5 O12、a=12.56 ÅのGd
3 (ScGa)5O12がある。これらは全て、ビスマス
を多量置換し、ファラデー効果を大きくすること、つま
りファラデー回転係数を大きくすることを目的としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、光信号
をそのまま増幅できるファイバ型光増幅器の開発が活発
に行われている。1.3μm帯にはプラセオジウムドー
プファイバが、1.55μm帯にはエルビウムドープフ
ァイバがある。各々その実用化のためには、励起光用光
アイソレータが必要となる。プラセオジウムドープファ
イバの励起光波長は1.017 μm、エルビウムドープファ
イバの励起光波長は0.98μmと1.48μmである。従っ
て、0.98μm,1.017 μm,1.48μm帯の光アイソレー
タが必要であり、それに応じて各々の波長に適した磁性
ガーネット単結晶が必要となる。
をそのまま増幅できるファイバ型光増幅器の開発が活発
に行われている。1.3μm帯にはプラセオジウムドー
プファイバが、1.55μm帯にはエルビウムドープフ
ァイバがある。各々その実用化のためには、励起光用光
アイソレータが必要となる。プラセオジウムドープファ
イバの励起光波長は1.017 μm、エルビウムドープファ
イバの励起光波長は0.98μmと1.48μmである。従っ
て、0.98μm,1.017 μm,1.48μm帯の光アイソレー
タが必要であり、それに応じて各々の波長に適した磁性
ガーネット単結晶が必要となる。
【0005】現在、このうち、1.48μm帯の磁性ガーネ
ット単結晶は、既存の1.55μm帯用の磁性ガーネット単
結晶を流用し製造している。これに対して0.98μm,1.
017μm帯用に適した磁性ガーネット単結晶は未だ実用
化されていない。この波長帯に既存の1.3μm帯の磁
性ガーネット単結晶を使用しても、光吸収が大きく、特
性が悪化して使用できない。
ット単結晶は、既存の1.55μm帯用の磁性ガーネット単
結晶を流用し製造している。これに対して0.98μm,1.
017μm帯用に適した磁性ガーネット単結晶は未だ実用
化されていない。この波長帯に既存の1.3μm帯の磁
性ガーネット単結晶を使用しても、光吸収が大きく、特
性が悪化して使用できない。
【0006】本発明の目的は、波長0.93〜1.05
μm帯において良好な特性を呈し、LPE法により成膜
した磁性ガーネット単結晶膜からなる磁気光学素子材料
を提供することである。
μm帯において良好な特性を呈し、LPE法により成膜
した磁性ガーネット単結晶膜からなる磁気光学素子材料
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、Gd3 (Sc
Ga)5 O12なる化学式で示される組成を有する非磁性
ガーネット基板上に、組成式がR3-x-y Gdx Biy F
e5 O12 但し、RはSm,Nd,Pr,Laから選ばれる1種以
上の希土類元素 0≦x<1.5 1.2≦y≦1.7 1.2≦x+y<3 で示され、LPE法により育成させた磁性ガーネット単
結晶膜を有する使用波長0.93〜1.05μm帯用の
磁気光学素子材料である。ここで非磁性ガーネット基板
は、Nd,Crをドープしたものであってもよい。
Ga)5 O12なる化学式で示される組成を有する非磁性
ガーネット基板上に、組成式がR3-x-y Gdx Biy F
e5 O12 但し、RはSm,Nd,Pr,Laから選ばれる1種以
上の希土類元素 0≦x<1.5 1.2≦y≦1.7 1.2≦x+y<3 で示され、LPE法により育成させた磁性ガーネット単
結晶膜を有する使用波長0.93〜1.05μm帯用の
磁気光学素子材料である。ここで非磁性ガーネット基板
は、Nd,Crをドープしたものであってもよい。
【0008】0.98μm,1.017 μm帯光アイソレータの
ファラデー素子に鉄ガーネットを用いた場合は、Fe3+
固有の吸収が0.9μm付近にピークを持つため、吸収
が大きい問題がある。フラックス法による磁性ガーネッ
ト単結晶では、結晶の格子定数を大きくすると、吸収の
ピークは短波長側にシフトする。そこで、本発明ではL
PE法の基板として、格子定数の大きいGd3 (ScG
a)5 O12なる化学式で示される非磁性ガーネット基板
を用い、それによって成膜する磁性ガーネット単結晶の
格子定数を大きくしている。
ファラデー素子に鉄ガーネットを用いた場合は、Fe3+
固有の吸収が0.9μm付近にピークを持つため、吸収
が大きい問題がある。フラックス法による磁性ガーネッ
ト単結晶では、結晶の格子定数を大きくすると、吸収の
ピークは短波長側にシフトする。そこで、本発明ではL
PE法の基板として、格子定数の大きいGd3 (ScG
a)5 O12なる化学式で示される非磁性ガーネット基板
を用い、それによって成膜する磁性ガーネット単結晶の
格子定数を大きくしている。
【0009】本発明において必要に応じてガドリニウム
を用いるのは、品川らによる論文、ジャパニーズ・ジャ
ーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese J
ournal of Applied Physics )第13巻(1974)1663頁
より、ガドリニウムがビスマスを最も多く固溶できるか
らである。ガドリニウム置換量xを0以上、1.5未満
としたのは、基板と格子定数を合わせるためである。ま
たビスマスの置換量yを1.2以上、1.7以下と規定
しているのは、下記に示す実験結果に基づくものであ
り、1.2未満では性能指数が改善されず、逆に1.7
を超えると基板との熱膨張率の差が大きくなって亀裂の
発生が生じるからである。
を用いるのは、品川らによる論文、ジャパニーズ・ジャ
ーナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese J
ournal of Applied Physics )第13巻(1974)1663頁
より、ガドリニウムがビスマスを最も多く固溶できるか
らである。ガドリニウム置換量xを0以上、1.5未満
としたのは、基板と格子定数を合わせるためである。ま
たビスマスの置換量yを1.2以上、1.7以下と規定
しているのは、下記に示す実験結果に基づくものであ
り、1.2未満では性能指数が改善されず、逆に1.7
を超えると基板との熱膨張率の差が大きくなって亀裂の
発生が生じるからである。
【0010】ところでLPE法で結晶を育成する場合、
基板と膜の格子定数を合わせなければならない制約を受
ける。そのためビスマス置換量1.2〜1.7が決まる
と、その範囲でGd3 (ScGa)5 O12基板と格子定
数を合わせるためには、B.STROCKA らによる論文〔Phil
ips J.Res.33(1978)186 〕中の式を用いた計算結果に
よれば、Rはイオン半径がユウロピウム(Eu)以上の
希土類元素でなければならない。例えば、格子定数a=
12.561ÅのGd3 (ScGa)5 O12基板と格子定数を
合わせるためには、R=Eu,x=0の場合、Eu1.3
Bi1.7 Fe5O12となり、R=Gdの場合、Gd1.1
Bi1.9 Fe5 O12となる。しかし、ユウロピウムは2
価と3価の両方とも安定であるため、Fe4+を生成させ
る可能性がある。Fe4+が生成すると、0.93〜1.
05μmの吸収が大きくなるため好ましくない。そこ
で、Rはサマリウム、ネオジウム、プラセオジウム、ラ
ンタンから選ばれる1種以上とした。
基板と膜の格子定数を合わせなければならない制約を受
ける。そのためビスマス置換量1.2〜1.7が決まる
と、その範囲でGd3 (ScGa)5 O12基板と格子定
数を合わせるためには、B.STROCKA らによる論文〔Phil
ips J.Res.33(1978)186 〕中の式を用いた計算結果に
よれば、Rはイオン半径がユウロピウム(Eu)以上の
希土類元素でなければならない。例えば、格子定数a=
12.561ÅのGd3 (ScGa)5 O12基板と格子定数を
合わせるためには、R=Eu,x=0の場合、Eu1.3
Bi1.7 Fe5O12となり、R=Gdの場合、Gd1.1
Bi1.9 Fe5 O12となる。しかし、ユウロピウムは2
価と3価の両方とも安定であるため、Fe4+を生成させ
る可能性がある。Fe4+が生成すると、0.93〜1.
05μmの吸収が大きくなるため好ましくない。そこ
で、Rはサマリウム、ネオジウム、プラセオジウム、ラ
ンタンから選ばれる1種以上とした。
【0011】
【作用】LPE法で用いる非磁性ガーネット基板とし
て、格子定数の大きなGd3 (ScGa)5 O12を使用
し、それに合致したビスマス置換鉄ガーネット単結晶を
育成すると、成膜した単結晶の格子定数が大きくなり、
それによって該単結晶膜の0.9μm付近での吸収のピ
ークが短波長側にシフトする。そのため0.93〜1.
05μmの帯域での吸収低減効果が生じ、性能指数が向
上する。
て、格子定数の大きなGd3 (ScGa)5 O12を使用
し、それに合致したビスマス置換鉄ガーネット単結晶を
育成すると、成膜した単結晶の格子定数が大きくなり、
それによって該単結晶膜の0.9μm付近での吸収のピ
ークが短波長側にシフトする。そのため0.93〜1.
05μmの帯域での吸収低減効果が生じ、性能指数が向
上する。
【0012】
【実施例】以下、実験例と比較例について説明する。実
験例1〜7には、全て同一の基板〔格子定数a=12.561
ÅのNd,CrドープGd3 (ScGa)5 O12〕を用
いた。比較例には格子定数a=12.496Åの(CaGd)
3 (MgZrGa)5 O12を用いた。いずれも原料を9
50℃で10時間溶融し、同じ950℃で3時間攪拌し
た。その後、材料に応じた単結晶育成温度まで下げ、L
PE法で磁性ガーネット単結晶を育成した。各実験例及
び比較例で用いた原料、単結晶育成温度、育成した磁性
ガーネットの膜厚、組成は次の通りである。なお、実験
例1〜7で使用した基板はNd,Crがドープされてい
るが、そのドープ量は主成分の約1/100程度であっ
て、ドープには特に意味はない。
験例1〜7には、全て同一の基板〔格子定数a=12.561
ÅのNd,CrドープGd3 (ScGa)5 O12〕を用
いた。比較例には格子定数a=12.496Åの(CaGd)
3 (MgZrGa)5 O12を用いた。いずれも原料を9
50℃で10時間溶融し、同じ950℃で3時間攪拌し
た。その後、材料に応じた単結晶育成温度まで下げ、L
PE法で磁性ガーネット単結晶を育成した。各実験例及
び比較例で用いた原料、単結晶育成温度、育成した磁性
ガーネットの膜厚、組成は次の通りである。なお、実験
例1〜7で使用した基板はNd,Crがドープされてい
るが、そのドープ量は主成分の約1/100程度であっ
て、ドープには特に意味はない。
【0013】(実験例1) 原料…Gd2 O3 ,La2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…850℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…130μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.5 La0.5 Bi
1.0 Fe5 O12 (実験例2) 原料…Sm2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…800℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…125μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Sm1.8 Bi1.2 Fe5
O12 (実験例3) 原料…Gd2 O3 ,Nd2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…760℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…120μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.0 Nd0.6 Bi
1.4 Fe5 O12 (実験例4) 原料…Gd2 O3 ,Pr2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…740℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…140μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Pr0.4 Bi
1.5 Fe5 O12 (実験例5) 原料…Gd2 O3 ,La2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…720℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…145μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.2 La0.1 Bi
1.7 Fe5 O12 (実験例6) 原料…Gd2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…700℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…135μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Bi1.9 Fe5
O12 但し、この場合は、単結晶育成終了後、冷却途中、基板
と育成した磁性ガーネット単結晶の界面に亀裂が生じ
た。 (実験例7) 原料…Tb2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…680℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…120μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Tb0.9 Bi2.1 Fe5
O12 但し、この場合も、単結晶育成終了後、冷却途中、基板
と育成した磁性ガーネット単結晶の界面に亀裂が生じ
た。 (比較例) 原料…Gd2 O3 ,Lu2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 基板…(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12 単結晶育成温度…730℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…145μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Lu0.6 Bi
1.3 Fe5 O12 なお、Luを用いているのは、基板との格子定数を合わ
せるためである。
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…850℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…130μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.5 La0.5 Bi
1.0 Fe5 O12 (実験例2) 原料…Sm2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…800℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…125μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Sm1.8 Bi1.2 Fe5
O12 (実験例3) 原料…Gd2 O3 ,Nd2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…760℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…120μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.0 Nd0.6 Bi
1.4 Fe5 O12 (実験例4) 原料…Gd2 O3 ,Pr2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…740℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…140μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Pr0.4 Bi
1.5 Fe5 O12 (実験例5) 原料…Gd2 O3 ,La2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 単結晶育成温度…720℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…145μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.2 La0.1 Bi
1.7 Fe5 O12 (実験例6) 原料…Gd2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…700℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…135μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Bi1.9 Fe5
O12 但し、この場合は、単結晶育成終了後、冷却途中、基板
と育成した磁性ガーネット単結晶の界面に亀裂が生じ
た。 (実験例7) 原料…Tb2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O3 ,PbO,
B2 O3 単結晶育成温度…680℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…120μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Tb0.9 Bi2.1 Fe5
O12 但し、この場合も、単結晶育成終了後、冷却途中、基板
と育成した磁性ガーネット単結晶の界面に亀裂が生じ
た。 (比較例) 原料…Gd2 O3 ,Lu2 O3 ,Fe2 O3 ,Bi2 O
3 ,PbO,B2 O3 基板…(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12 単結晶育成温度…730℃ 磁性ガーネット単結晶の膜厚…145μm 磁性ガーネット単結晶の組成…Gd1.1 Lu0.6 Bi
1.3 Fe5 O12 なお、Luを用いているのは、基板との格子定数を合わ
せるためである。
【0014】実験例1〜5及び比較例で作製した磁性ガ
ーネット単結晶について、0.85μm〜1.31μmの各波長
帯における吸収係数α(dB/cm )を測定した。その結果
を表1に示す。なお、実験例6及び7の磁性ガーネット
単結晶は、界面の亀裂により入射光が散乱し、透過しな
かったため、測定不能であった。
ーネット単結晶について、0.85μm〜1.31μmの各波長
帯における吸収係数α(dB/cm )を測定した。その結果
を表1に示す。なお、実験例6及び7の磁性ガーネット
単結晶は、界面の亀裂により入射光が散乱し、透過しな
かったため、測定不能であった。
【0015】この表1から、波長0.93〜1.05μ
mの範囲内において、実験例1〜5の磁性ガーネット単
結晶の吸収係数は、比較例の磁性ガーネット単結晶の吸
収係数よりも小さくなることが分かる。つまり、基板と
して格子定数が大きいGd3(ScGa)5 O12を用い
ると、育成した磁性ガーネット単結晶は、0.93〜
1.05μmの波長帯で吸収係数が小さくなる。
mの範囲内において、実験例1〜5の磁性ガーネット単
結晶の吸収係数は、比較例の磁性ガーネット単結晶の吸
収係数よりも小さくなることが分かる。つまり、基板と
して格子定数が大きいGd3(ScGa)5 O12を用い
ると、育成した磁性ガーネット単結晶は、0.93〜
1.05μmの波長帯で吸収係数が小さくなる。
【0016】
【表1】
【0017】次に各試料の波長0.98μmにおけるファラ
デー回転係数θF (deg/cm)を測定し、性能指数F(de
g/dB)を算出した。その結果を表2に示す。併せて吸収
係数α(dB/cm )とビスマス置換量y(atm/f.u.)も記
載する。
デー回転係数θF (deg/cm)を測定し、性能指数F(de
g/dB)を算出した。その結果を表2に示す。併せて吸収
係数α(dB/cm )とビスマス置換量y(atm/f.u.)も記
載する。
【0018】表2から、実験例1の磁性ガーネット単結
晶は、吸収係数αは小さいが、ファラデー回転係数θF
も小さいため、性能指数Fは比較例の磁性ガーネット単
結晶よりも小さくなった。ファラデー回転係数はビスマ
ス置換量に比例するので、この結果からビスマス置換量
yは1.2atm/f.u.以上必要である。
晶は、吸収係数αは小さいが、ファラデー回転係数θF
も小さいため、性能指数Fは比較例の磁性ガーネット単
結晶よりも小さくなった。ファラデー回転係数はビスマ
ス置換量に比例するので、この結果からビスマス置換量
yは1.2atm/f.u.以上必要である。
【0019】
【表2】
【0020】ところで前述のように、実験例6,7の試
料は界面に亀裂が生じた。それについて種々検討した結
果、亀裂の生じた原因は基板と、その上に育成する磁性
ガーネット単結晶との熱膨張率の差によるものであるこ
とが判明した。図1に、実験例1〜7におけるビスマス
置換量yと熱膨張率βの関係を示す。ここで熱膨張率β
は、次式で定義した値である。 β=Δt/t0 =〔(300 ℃における膜厚)−(100 ℃における膜
厚)〕/(100 ℃における膜厚)×〔1/200 〕 図1から、ビスマス置換量yが多くなるほど、基板と磁
性ガーネット単結晶との熱膨張率の差が大きくなること
が分かる。なお、破線は基板の熱膨張率を示している。
これはビスマス置換量yとは無関係であるが、便宜的に
直線で示した。実験例6のビスマス置換量y=1.9at
m/f.u.以上(×印で示す)では、熱膨張率βが大きいた
め、それによる応力増加で亀裂が生じるものと考えられ
る。このため、ビスマス置換量は1.7atm/f.u.以下が
適当である。
料は界面に亀裂が生じた。それについて種々検討した結
果、亀裂の生じた原因は基板と、その上に育成する磁性
ガーネット単結晶との熱膨張率の差によるものであるこ
とが判明した。図1に、実験例1〜7におけるビスマス
置換量yと熱膨張率βの関係を示す。ここで熱膨張率β
は、次式で定義した値である。 β=Δt/t0 =〔(300 ℃における膜厚)−(100 ℃における膜
厚)〕/(100 ℃における膜厚)×〔1/200 〕 図1から、ビスマス置換量yが多くなるほど、基板と磁
性ガーネット単結晶との熱膨張率の差が大きくなること
が分かる。なお、破線は基板の熱膨張率を示している。
これはビスマス置換量yとは無関係であるが、便宜的に
直線で示した。実験例6のビスマス置換量y=1.9at
m/f.u.以上(×印で示す)では、熱膨張率βが大きいた
め、それによる応力増加で亀裂が生じるものと考えられ
る。このため、ビスマス置換量は1.7atm/f.u.以下が
適当である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のように、Gd3 (ScG
a)5 O12なる化学式の格子定数の大きい非磁性ガーネ
ット基板を用い、その上にR3-x-y Gdx Biy Fe5
O12なる組成式の磁性ガーネット単結晶膜をLPE法に
より育成させた磁気光学素子材料であるから、波長0.
93〜1.05μm帯において性能指数が向上し、その
帯域の光アイソレータとして使用可能な材料が得られ
た。これによって、プラセオジウムドープファイバを用
いる1.3μm帯、及びエルビウムドープファイバを用
いる1.55μm帯のファイバ型光増幅器の励起光用光
アイソレータ等の実用化が可能となる。
a)5 O12なる化学式の格子定数の大きい非磁性ガーネ
ット基板を用い、その上にR3-x-y Gdx Biy Fe5
O12なる組成式の磁性ガーネット単結晶膜をLPE法に
より育成させた磁気光学素子材料であるから、波長0.
93〜1.05μm帯において性能指数が向上し、その
帯域の光アイソレータとして使用可能な材料が得られ
た。これによって、プラセオジウムドープファイバを用
いる1.3μm帯、及びエルビウムドープファイバを用
いる1.55μm帯のファイバ型光増幅器の励起光用光
アイソレータ等の実用化が可能となる。
【図1】Bi置換量yと熱膨張率βとの関係を示すグラ
フ。
フ。
Claims (2)
- 【請求項1】 Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で
示される組成を有する非磁性ガーネット基板上に、組成
式がR3-x-y Gdx Biy Fe5 O12但し、RはSm,
Nd,Pr,Laから選ばれる1種以上の希土類元素 0≦x<1.5 1.2≦y≦1.7 1.2≦x+y<3 で示され、液相エピタキシャル法により育成させた磁性
ガーネット単結晶膜を有する使用波長0.93〜1.0
5μm帯用の磁気光学素子材料。 - 【請求項2】 Gd3 (ScGa)5 O12なる化学式で
示される組成を有する非磁性ガーネット基板が、Nd,
Crをドープしたものである請求項1記載の磁気光学素
子材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9068493A JPH06281902A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 磁気光学素子材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9068493A JPH06281902A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 磁気光学素子材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06281902A true JPH06281902A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=14005370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9068493A Pending JPH06281902A (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 磁気光学素子材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06281902A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011256073A (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜の製造方法 |
| WO2012073671A1 (ja) | 2010-11-29 | 2012-06-07 | 住友金属鉱山株式会社 | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| WO2012073670A1 (ja) | 2010-11-29 | 2012-06-07 | 住友金属鉱山株式会社 | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012131690A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-07-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012188302A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-10-04 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012188303A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-10-04 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2013087015A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換希土類−鉄ガーネット膜の液相エピタキシャル成長方法 |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP9068493A patent/JPH06281902A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011256073A (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜の製造方法 |
| CN103228826A (zh) * | 2010-11-29 | 2013-07-31 | 住友金属矿山株式会社 | 铋置换型稀土类铁石榴石晶体膜和光隔离器 |
| WO2012073670A1 (ja) | 2010-11-29 | 2012-06-07 | 住友金属鉱山株式会社 | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012116672A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012131690A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-07-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| CN103221585A (zh) * | 2010-11-29 | 2013-07-24 | 住友金属矿山株式会社 | 铋置换型稀土类铁石榴石晶体膜和光隔离器 |
| WO2012073671A1 (ja) | 2010-11-29 | 2012-06-07 | 住友金属鉱山株式会社 | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| EP2647742A4 (en) * | 2010-11-29 | 2014-07-16 | Sumitomo Metal Mining Co | WISMUT SUBSTITUTED RARE IRON GRANATE CRYSTAL FILM AND OPTICAL ISOLATOR |
| EP2647743A4 (en) * | 2010-11-29 | 2014-07-23 | Sumitomo Metal Mining Co | WISMUT SUBSTITUTED RARE IRON GRANATE CRYSTAL FILM AND OPTICAL ISOLATOR |
| US9303333B2 (en) | 2010-11-29 | 2016-04-05 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Bismuth-substituted rare-earth iron garnet crystal film and optical isolator |
| US9322111B2 (en) | 2010-11-29 | 2016-04-26 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Bismuth-substituted rare-earth iron garnet crystal film and optical isolator |
| JP2012188302A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-10-04 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2012188303A (ja) * | 2011-03-08 | 2012-10-04 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜と光アイソレータ |
| JP2013087015A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | ビスマス置換希土類−鉄ガーネット膜の液相エピタキシャル成長方法 |
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