JPH0628261U - 3気筒内燃機関用磁石発電機 - Google Patents
3気筒内燃機関用磁石発電機Info
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- JPH0628261U JPH0628261U JP6321392U JP6321392U JPH0628261U JP H0628261 U JPH0628261 U JP H0628261U JP 6321392 U JP6321392 U JP 6321392U JP 6321392 U JP6321392 U JP 6321392U JP H0628261 U JPH0628261 U JP H0628261U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】3つの固定子とともに信号発電子を備えた3気
筒内燃機関用磁石発電機において、信号発電子を配置す
るスペースに余裕を持たせて、信号波形の歪みを少なく
し、信号発電子の取付強度を向上させる。 【構成】3つの固定子4a〜4cの内、点火電源用の2
つの固定子4a及び4bは120度間隔で配置する。他
の1つの固定子4cを固定子4b寄りの位置に配置し、
固定子4cと4bとの間に信号発電子7を配置する。
筒内燃機関用磁石発電機において、信号発電子を配置す
るスペースに余裕を持たせて、信号波形の歪みを少なく
し、信号発電子の取付強度を向上させる。 【構成】3つの固定子4a〜4cの内、点火電源用の2
つの固定子4a及び4bは120度間隔で配置する。他
の1つの固定子4cを固定子4b寄りの位置に配置し、
固定子4cと4bとの間に信号発電子7を配置する。
Description
【0001】
本考案は、2サイクル3気筒内燃機関に用いるのに好適な磁石発電機に関する ものである。
【0002】
内燃機関においては、点火装置や点灯負荷等の他の負荷を駆動するために磁石 発電機を用いている。また内燃機関用の点火装置では、機関の所定の回転角度位 置で発生する制御信号を必要とするため、該制御信号を発生する信号発電子を、 点火電源用の発電コイル及び他の負荷を駆動する発電コイルとともに磁石発電機 に内蔵することが行われている。
【0003】 更に、磁石発電機内の発電コイルを点火電源として内燃機関用点火装置を駆動 する場合、1つの発電コイルでは、機関の低速時及び高速時にともに満足な点火 性能を得ることが難しいため、点火電源用の発電コイルとして、機関の低速時に 大きな出力を発生する低速用の発電コイルと、機関の高速時に大きな出力を発生 する高速用の発電コイルとの2つの発電コイルを設けることが行われている。
【0004】 従って、内燃機関に取り付ける磁石発電機では、点灯負荷等を駆動する発電コ イルとともに、点火電源用の2つの発電コイルと、信号発電子とを設けることが 必要になることが多々ある。この場合、点火電源用の2つの発電コイルは、同位 相または逆位相の出力電圧を発生する必要がある。
【0005】 低速用の発電コイルと高速用の発電コイルと信号発電子とを内蔵した2サイク ル3気筒内燃機関に取付ける磁石発電機として、図8に示したものが知られてい る。この磁石発電機は、内燃機関の回転軸に取付けられた図示しないカップ状の フライホイール(回転子ヨーク)の内周に6個の円弧状の永久磁石1a〜1fを 取付けて6極の磁石界磁を等角度間隔で構成した周知の構造の磁石回転子1と、 磁石回転子1の磁極に対向する磁極部を両端に有するI字形の鉄心2a〜2cに それぞれ発電コイル3a〜3cを巻回した構造を有して磁石回転子の周方向に並 べて配置された第1ないし第3の固定子4a〜4cとを備えており、固定子4a 〜4cは内燃機関のケース等に固定された円板状の固定子台板5の上に等角度間 隔(120度間隔)で配置されている。固定子台板5の中央には、内燃機関の回 転軸に固定されたフライホイールのボス部を貫通させるための孔501が設けら れている。台板5の外周部には、該台板を固定するボルトを貫通させるための円 弧状の長孔502が120度間隔で3個設けられ、これらの長孔を利用して、台 板5の向きを微調整し得るようになっている。
【0006】 磁石回転子1の磁石1a〜1fにそれぞれ表示されたN,Sの記号はそれぞれ の磁石の内周側の磁極の極性を示しており、各磁石は回転子の半径方向に着磁さ れている。
【0007】 固定子の鉄心2a〜2cは所定の形状に打ち抜かれた鋼板を積層したものから なっていて、ボルト6により鉄製の台板5に固定されている。ここで第1及び第 2の固定子4a及び4bの発電コイル3a及び3bは内燃機関用点火装置の電源 として用いられ、第3の固定子4cの発電コイル3cは、バッテリの充電回路や 点灯負荷等の点火装置以外の負荷に電力を供給する電源として用いられる。また 発電コイル3a,3bの一方が、内燃機関の点火時期を定めるための信号を発生 する信号源としても用いられる場合もある。発電コイル3a,3bは、点火装置 の構成に応じて、同位相の出力電圧を誘起するか、または逆位相の出力電圧を誘 起するように巻回される。
【0008】 固定子台板5上の固定子4aと4bとの間に形成されたスペースに信号発電子 7が固定され、固定子4aと4cとの間のスペースに、固定子の発電コイル3a 〜3c及び信号発電子7から引き出された引出線に接続された電線(図示せず。 )を束ねて絶縁チューブで被覆したものからなるワイヤハーネス8の端部が、台 板5にボルト止めされた固定金具9により固定されている。
【0009】 信号発電子7は鉄板を折り曲げたものからなる鉄心701に信号コイル702 を巻回したものからなっていて、鉄心701の基端部がボルト10により台板5 に固定され、鉄心701の先端に形成された磁極部703が磁石回転子1の磁極 に対向させられている。この信号発電子は、例えば内燃機関の逆転を防止するた めの制御信号を得るために用いられる。
【0010】
図8に示した磁石発電機では、固定子3aと3bとの間の狭いスペースに信号 発電子7を配置していたため、信号発電子がその両側の固定子の影響を受けて信 号波形が歪んだり、信号発電子を強固に取付けることができなかったりするとい う問題があった。また信号発電子7を取付けるためのスペースが小さいため、該 信号発電子の位置を調整することが困難になることがあり、常に最適な位置で信 号を発生することが困難になることがあった。
【0011】 そこで、図9に示すように、磁石回転子1のヨークを構成するフライホイール 100の外周にリラクタ101〜103を120度間隔で設けて、該フライホイ ール100の外周に磁石を内蔵した信号発電子7´を対向させ、磁石回転子1の 内側には固定子4a〜4cのみを配置した磁石発電機が多く用いらるようになっ ている。
【0012】 しかしながらフライホイールの外周に内燃機関の始動装置のピニオンギアを噛 み合わせるためのリングギアを取付ける場合には、該フライホイールの外周にリ ラクタ101〜103を設けることができないため、図9の構造を採用すること ができなかった。
【0013】 本考案の目的は、フライホイールの外周部を利用することなく、磁石回転子の 内側に信号発電子を配置して、しかも信号波形を歪ませたり、信号発電子の取付 け強度の不足を来したりすることがないようにした3気筒内燃機関用磁石発電機 を提供することにある。
【0014】
本考案は、内燃機関の回転軸に取付けられたカップ状のフライホイールの内周 に6極の磁石界磁を等角度間隔で形成してなる6極の磁石回転子と、磁石回転子 の磁極に対向する磁極部を両端に有するI字形の鉄心に発電コイルを巻回した構 造を有して磁石回転子の周方向に並べて配置された第1ないし第3の固定子とを 備えて、第1及び第2の固定子の発電コイルを内燃機関用点火装置の電源として 用い、第3の固定子の発電コイルを点火装置以外の負荷に電力を供給するために 用いる3気筒内燃機関用磁石発電機に係わるものである。
【0015】 本考案において、第1の固定子及び第2の固定子は、120度の角度間隔で配 置し、第3の固定子を第2の固定子側に寄った位置に配置して、第1の固定子と 第3の固定子との間の角度間隔を第2の固定子と第3の固定子との角度間隔より も大きく設定する。第1の固定子と第3の固定子との間のスペースに、磁石回転 子の回転に同期して信号を発生する信号発電子を配置する。
【0016】 上記信号発電子は、磁石回転子の磁石界磁から発生する磁束を検知して信号を 発生する形式のものでも良く、磁石を内蔵して、リラクタにより生じさせられる 磁束変化に応じて信号を発生する誘導子形のものでも良い。誘導子形の信号発電 子を用いる場合、リラクタは、例えば磁石回転子のヨークを構成するフライホイ ールのボス部に設けることができる。
【0017】
上記のように、第3の固定子を第2の固定子側に寄った位置に配置することに より、第1の固定子と第3の固定子との間の角度間隔を第2の固定子と第3の固 定子との間の角度間隔よりも大きく設定して、第1の固定子と第3の固定子との 間に形成された大きいスペースに信号発電子を配置するようにすると、信号発電 子とその両側の固定子との間の距離を大きくとることができるため、固定子の影 響を少なくして信号波形の歪みを少なくすることができる。また信号発電子を配 置するためのスペースが大きくなるため、該信号発電子の取付部の寸法に余裕を 持たせることができ、信号発電子の取付強度を高めることができる。
【0018】 また第1の固定子及び第2の固定子は120度間隔で配置されているため、両 固定子に設けられている発電コイルには同位相または逆位相の電圧を発生させる ことができ、点火動作には何等支障を来さない。
【0019】 第3の固定子は点火装置以外の負荷を駆動するために用いられ、第3の固定子 が発生する電圧の位相は特に問題にならないため、上記のように、第3の固定子 を第1の固定子及び第2の固定子に対して不等間隔で配置しても何等支障を来す ことがない。
【0020】
図1は、本考案の実施例を示したもので、同図において、1は内燃機関の回転 軸に取付けられた図示しないカップ状のフライホイール(回転子ヨーク)の内周 に6個の円弧状の永久磁石1a〜1fを取付けた周知の磁石回転子、4a〜4c は、機関のケースに固定された鉄製の固定子台板5に取付けられた第1ないし第 3の固定子である。これらの固定子4a〜4cは、磁石回転子1の磁極に対向す る磁極部を両端に有するI字形の鉄心2a〜2cにそれぞれ発電コイル3a〜3 cを巻回した構造を有している。磁石回転子1、固定子4a〜4c及び台板5の 構成は従来のものと同様である。
【0021】 本実施例では、第1の固定子4a及び第2の固定子4bが120度の角度間隔 で配置されていて、該第1及び第2の固定子の発電コイル3a及び3bは同位相 の出力電圧を誘起するように巻回されている。発電コイル3a及び3bは内燃機 関用点火装置の点火電源(点火エネルギーを供給するための電源)として用いら れ、第3の固定子4cの発電コイル3cは、バッテリの充電回路や点灯負荷等の 点火装置以外の負荷に電力を供給する電源として用いられる。また発電コイル3 a,3bの少なくとも一方が点火時期を定めるための信号を得る信号源として用 いられる場合もある。
【0022】 また第3の固定子4cは第2の固定子4b側に寄った位置に配置されていて、 第1の固定子4aと第3の固定子4cとの間の角度間隔が第2の固定子4bと第 3の固定子4cとの角度間隔よりも大きく設定され、第1の固定子4aと第3の 固定子4cとの間の大きなスペースに、磁石回転子の回転に同期して信号を発生 する信号発電子7が配置されている。
【0023】 信号発電子7は鉄板を折り曲げて形成した鉄心701に信号コイル702を巻 回したものからなっていて、鉄心701の基端部701aがボルト10,10に より台板5に固定され、鉄心701の先端に形成された磁極部703が磁石回転 子1の磁極に対向させられている。磁石回転子の磁極がこの信号発電子の磁極部 703に対向すると、磁石回転子の磁石−鉄心701−台板5−磁石回転子のフ ライホイール(回転子ヨーク)−磁石の経路で磁束が流れ、この磁束変化により 信号コイル702に図4(B)に示すような信号が誘起する。この信号は、前述 のように内燃機関の逆転を防止するための制御信号として用いられる。
【0024】 第1の固定子4a及び第2の固定子4bは120度の角度間隔で配置されてい るため、これらの固定子の発電コイル3a,3bは、それぞれの巻き方向に応じ て同位相の電圧を出力するか、または逆位相の電圧を出力する。
【0025】 8は固定子の発電コイル3a〜3c及び信号発電子7から引き出された引出線 に接続された電線を束ねて絶縁チューブで被覆したものからなるワイヤハーネス で、このワイヤハーネス8の端部は、固定子4aと4bとの間に位置させて、台 板にボルト止めされた固定金具9により台板5に固定されている。その他の点は 従来のものと同様に構成されている。
【0026】 上記のように、第3の固定子4cを第2の固定子4b側に寄った位置に配置す ることにより、第1の固定子4aと第3の固定子4cとの間の角度間隔を第2の 固定子4bと第3の固定子4cとの間の角度間隔よりも大きく設定して、第1の 固定子と第3の固定子との間の大きいスペースに信号発電子を配置するようにす ると、信号発電子とその両側の固定子との間の距離を大きくとることができるた め、信号波形の歪みを少なくすることができる。
【0027】 また信号発電子を配置するためのスペースが大きくなるため、図示のように複 数のボルト10により信号発電子を取り付けることができ、信号発電子の取付強 度を高めることができる。
【0028】 上記の実施例では、信号発電子7の鉄心の基部701aをボルト10により台 板5に固定するとしたが、図2(A),(B)に示したように、鉄心と該鉄心に 巻回された信号コイルとを樹脂でモールドした信号発電子本体7Aに門形の取付 け金具705を嵌合させて、該取付け金具705の両端に形成した基部をボルト 10,10により台板5に固定する構造を採用しても良い。このような構造を採 用すると、信号発電子をいっそう強固に取り付けることができる。
【0029】 また上記の実施例では、信号発電子7として、先端に磁極部703を有する鉄 心に信号コイルを巻回したものを用いて、該信号発電子7の鉄心の先端部の磁極 部703を磁石回転子の磁石界磁に対向させるようにしたが、図3に示したよう に、磁石回転子のフライホイール(図示せず。)のボス部1Aの外周部に120 度間隔でリラクタ1B1〜1B3を設けて、これらのリラクタに誘導子発電形の信号 発電子7´の磁極部703´を対向させるようにしてもよい。誘導子発電形の信 号発電子は、先端に磁極部703´を有する鉄心と、該鉄心に巻回された信号コ イルと、該鉄心に磁束を流す永久磁石とを一体化して樹脂でモールドするか、ま たはケース内に収納した周知のもので、この例では、その鉄心の基部に設けられ た取付け板部がボルト10,10により台板5に固定されている。
【0030】 図5は上記の磁石発電機とともに用いることができる内燃機関用点火装置の回 路構成の一例を示したもので、同図において11a〜11cは内燃機関の3つの 気筒に対応して設けられた点火コイル、12a〜12cは内燃機関の3つの気筒 にそれぞれ取付けられて点火コイル11a〜11cの2次コイルに接続された点 火プラグである。
【0031】 点火コイル11a〜11cの1次コイルは互いに直列に接続されて、該1次コ イルの直列回路の一端が接地され、該直列回路の他端に点火エネルギー蓄積用コ ンデンサ13の一端が接続されている。コンデンサ13の他端と接地間には放電 制御用サイリスタ14が接続され、サイリスタ14のゲートカソード間には抵抗 15が接続されている。
【0032】 固定子4a及び4bの発電コイル3a及び3bはそれぞれの一端が共通接続さ れて、該共通接続点がダイオード16を通してコンデンサ13の他端に接続され 、発電コイル3aの他端は接地されている。ダイオード16の両端には、該ダイ オードを逆電圧から保護するための高抵抗17が接続されている。
【0033】 サイリスタ14のゲートにはコンデンサ18の一端が接続され、該コンデンサ 18の他端と接地間にはアノードを接地側に向けたサイリスタ19が接続されて いる。サイリスタ19のアノードゲート間にはツェナーダイオード20が、また 該サイリスタ19のゲートカソード間には抵抗21がそれぞれ接続されている。 サイリスタ19のカソードにダイオード22のアノードが接続され、ダイオード 22のカソードと接地間にアノードを接地側に向けた点火阻止用スイッチとして のサイリスタ23が接続されている。サイリスタ23のゲートカソード間に抵抗 24が接続され、サイリスタ23のゲート及びカソードにそれぞれダイオード2 5のカソード及びダイオード26のアノードが接続されている。ダイオード25 のアノードとダイオード26のカソードとが共通接続され、両ダイオードの共通 接続点がダイオード27を通して発電コイル3bの他端に接続されている。また 発電コイル3bの両端にダイオード28が並列接続され、ダイオード25及び2 6の共通接続点とサイリスタ23のカソードとの間に信号コイル702が接続さ れている。
【0034】 図5に示した内燃機関用点火装置において、発電コイル3aは、機関の回転に 同期して図4(A)に示すような交流電圧Ve を1回転当たり3サイクル出力す る。発電コイル3bは、発電コイル3aの出力電圧Ve と逆位相の電圧を内燃機 関の回転に同期して出力する。発電コイル3aが図5に示した矢印方向の正の半 サイクルの出力電圧を発生すると、発電コイル3aからダイオード16と点火コ イル11a〜11cの1次コイルとを通してコンデンサ13が図示の極性に充電 される。また発電コイル3bが図5の矢印と反対方向の正の半サイクルの電圧を 誘起するとツェナーダイオード20が導通してサイリスタ19をトリガするため 、該サイリスタ19が導通して、発電コイル3b−ダイオード16−コンデンサ 13−点火コイル11a〜11cの1次コイル−サイリスタ19−ダイオード2 2,26,27−発電コイル3bの経路で電流が流れる。従って発電コイル3b の出力によってもコンデンサ13が図示の極性に充電される。即ち、コンデンサ 13は、発電コイル3aの正の半サイクルの出力電圧により充電された後、続い て発生する発電コイル3bの正の半サイクルの出力電圧により充電される。
【0035】 ここで発電コイル3aは低速用の発電コイルで、内燃機関の低速回転領域で十 分大きな出力電圧を発生するようにその巻数が多く巻回されている。また発電コ イル3bは高速用の発電コイルで、内燃機関の高速回転領域で十分大きな出力電 圧を発生するようにその巻数が発電コイル3aよりも少なく設定されている。従 って機関の低速時には、主として発電コイル3aの出力でコンデンサ13が充電 され、機関の高速時には主として発電コイル3bの出力でコンデンサ13が充電 される。
【0036】 発電コイル3aが図示の矢印と反対の極性の負の半サイクルの電圧を出力する と該発電コイル3aの出力で抵抗15を通してコンデンサ18が図示の極性に充 電される。発電コイル3aの負の半サイクルの電圧が所定のトリガレベルVt 以 上になってコンデンサ18の両端の電圧が所定値に達するとツェナーダイオード 20が導通してサイリスタ19をトリガするため、該サイリスタ19が導通して コンデンサ18の電荷をサイリスタ14のゲートカソード間を通して放電させる 。これによりサイリスタ14にパルス状のトリガ信号が与えられるため、該サイ リスタ14が導通し、コンデンサ13の電荷がサイリスタ14と点火コイル11 a〜11cの1次コイルとを通して放電する。このとき点火コイル11a〜11 cの2次コイルに高電圧が発生し、点火プラグ12a〜12cに同時に火花が発 生する。角度θi1,θi2及びθi3でそれぞれ発生する火花により、機関の第1の 気筒ないし第3の気筒が点火される。各気筒が点火されるときに同時に他の気筒 でも火花が飛ぶが、他の気筒は圧縮行程以外の行程にあって、点火プラグに火花 が発生しても燃料は燃焼しないため、機関は支障なく動作する。
【0037】 この点火装置では、抵抗15、コンデンサ18、サイリスタ19、ツェナーダ イオード20及び抵抗21により、発電コイル3aの負の半サイクルの出力波形 をパルス波形に整形する波形整形回路30が構成されている。
【0038】 信号コイル702は、磁石回転子の磁石界磁の磁束を検出して図4(B)に示 すように正極性の信号Vs1と負極性の信号Vs2とを交互に発生する。正極性信号 Vs1が発生している期間(図4Bにおいて斜線を施して示した期間)点火阻止用 スイッチとしてのサイリスタ23が導通して発電コイル3aの負の半サイクルの 出力を波形整形回路30から側路するが、機関の正回転時には、点火時期θi1〜 θi3で発電コイル3a,3bの負の半サイクルの出力電圧がサイリスタ14のト リガレベルに達した後に信号Vs1が発生するため、該信号Vs1によりサイリスタ 23が導通しても点火動作には何等影響を与えない。
【0039】 これに対し、機関の逆転時には、角度θi3´〜θi1´の位置で発電コイル3a の負の半サイクルの出力電圧がトリガレベルVt に達するより前に正極性信号V s1が発生してサイリスタ23を導通させるため、波形整形回路30に信号が与え られなくなり、サイリスタ14は導通することができなくなる。このようにして 機関の逆転時には点火動作が行われなくなるため、機関の逆転が阻止される。こ の例では、サイリスタ23と抵抗24とダイオード25,26と信号コイル70 2とにより、機関の逆転時に点火動作を停止させる逆転防止回路が構成されてい る。
【0040】 図6は本考案の磁石発電機とともに用いることができる点火装置の他の回路構 成例を示したもので、この例では、発電コイル3a及び3bの一端が共に接地さ れ、発電コイル3a及び3bの非接地側の端子がそれぞれダイオード16a及び 16bを通してコンデンサ13とサイリスタ14との接続点に接続されている。 またダイオード25,26の共通接続点がダイオード27を通して発電コイル3 aの非接地側端子に接続されている。その他の点は図5の点火装置と同様に構成 されている。
【0041】 図6の点火装置では、図示の矢印のように、発電コイル3a及び3bが同位相 の交流電圧を誘起するように設けられ、同時に発生する発電コイル3a及び3b の正の半サイクルの出力電圧により、ダイオード16a及び16bを通してコン デンサ13が図示の極性に充電される。発電コイル3bの負の半サイクルの電圧 により波形成形回路30を通してサイリスタ14にトリガ信号が与えられる点は 図5に示した点火装置と同様である。
【0042】 図7は本考案の磁石発電機とともに用いることができる他の点火装置の例を示 したもので、この例でも発電コイル3a及び3bが同位相の交流電圧を出力する ように設けられている。発電コイル3aの一端は接地され、他端はダイオード1 6aを通してコンデンサ13とサイリスタ14との接続点に接続されている。ま た発電コイル3bの一端はアノードを接地したダイオード31のカソードに接続 され、他端はダイオード16bを通してコンデンサ13とサイリスタ14との接 続点に接続されている。発電コイル3bの一端はまたダイオード32及び33を 通してサイリスタ14のゲートに接続され、発電コイル3bの他端と接地間にア ノードを接地側に向けたダイオード34が接続されている。点火阻止用スイッチ としてのサイリスタ23はダイオード32とダイオード33との接続点と接地間 にカソードを接地側に向けて接続され、該サイリスタ23のゲートカソード間に 信号コイル702が接続されている。点火コイル11a〜11cの1次コイルが 直列に接続されている点は図5の点火装置及び図6の点火装置と同様である。
【0043】 図7の点火装置では、同時に発生する発電コイル3a及び3bの正の半サイク ルの出力電圧によりダイオード16a及び16bを通してコンデンサ13が充電 される。発電コイル3bが負の半サイクルの電圧を発生すると、ダイオード32 、33及び34を通してサイリスタ14にトリガ信号が与えられ、これによりサ イリスタ14が導通して点火動作が行われる。この例では、サイリスタ23と抵 抗24と信号コイル702とにより逆転防止回路が構成されている。
【0044】 本考案の磁石発電機とともに用いる点火装置の回路は図5ないし7に示したも のに限られるものではなく、低速用及び高速用の発電コイルを点火電源とし、信 号発電子から発生する信号により何等かの制御を行う3気筒用の点火装置であれ ばよい。
【0045】 機関の逆転防止制御を行う場合、機関の逆転時に点火動作を停止させる逆転防 止回路を設ければよいが、この回路は機関の逆転時に信号発電子から得られる信 号で点火阻止用の半導体スイッチを導通させて、該半導体スイッチの導通により 点火回路の一部を短絡することによって点火動作を停止させる回路であればよく 、その構成は上記実施例のものに限定されない。
【0046】 また本考案の発電機に設けられる信号発電子は、必ずしも逆転防止用の信号を 得るためのものでなくてもよい。例えば、発電コイル3a及び3bを点火電源( 点火エネルギーを供給する電源)のみとして用い、信号発電子7または7´から 得られる信号を点火時期を定めるための信号として用いるようにしてもよい。
【0047】
以上のように、本考案によれば、第3の固定子を第2の固定子側に寄った位置 に配置することにより、第1の固定子と第3の固定子との間の角度間隔を第2の 固定子と第3の固定子との間の角度間隔よりも大きく設定して、第1の固定子と 第3の固定子との間の大きいスペースに信号発電子を配置するようにしたので、 信号発電子とその両側の固定子との間の距離を大きくとって信号波形の歪みを少 なくすることができる。
【0048】 また本考案によれば、信号発電子を配置するためのスペースが大きくなるため 、該信号発電子の取付部の寸法に余裕を持たせることができ、信号発電子の取付 強度を高めることができる利点がある。
【0049】 更に本考案によれば、信号発電子を配置するためのスペースが大きくなるため 、該信号発電子の取付位置の調整範囲を広くすることができ、信号の発生位置を 常に最適な位置に設定することができる。
【図1】本考案の実施例の構成を回転子の一部を省略し
て示した正面図である。
て示した正面図である。
【図2】(A)は本考案の他の実施例の固定子側の構成
を示した正面図である。(B)は(A)の固定子に設け
られた信号発電子の取付構造を示したZ方向矢視図であ
る。
を示した正面図である。(B)は(A)の固定子に設け
られた信号発電子の取付構造を示したZ方向矢視図であ
る。
【図3】本考案の更に他の実施例の固定子側の構成を示
した正面図である。
した正面図である。
【図4】(A)及び(B)は本考案の発電機により得ら
れる出力電圧波形及び信号波形の一例を示した波形図で
ある。
れる出力電圧波形及び信号波形の一例を示した波形図で
ある。
【図5】本考案の発電機とともに用いることができる点
火装置の構成の一例を示した回路図である。
火装置の構成の一例を示した回路図である。
【図6】本考案の発電機とともに用いることができる点
火装置の他の構成例を示した回路図である。
火装置の他の構成例を示した回路図である。
【図7】本考案の発電機とともに用いることができる点
火装置の更に他の構成例を示した回路図である。
火装置の更に他の構成例を示した回路図である。
【図8】従来の発電機の構成を回転子の一部を省略して
示した正面図である。
示した正面図である。
【図9】従来の他の発電機の構成を示した正面図であ
る。
る。
1 磁石回転子 1a〜1c 磁石 2a〜2c 鉄心 3a〜3c 発電コイル 4a〜4c 固定子 5 固定子台板 7,7´ 信号発電子
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の回転軸に取付けられたカップ
状のフライホイールの内周に6極の磁石界磁を等角度間
隔で形成してなる6極の磁石回転子と、前記磁石回転子
の磁極に対向する磁極部を両端に有するI字形の鉄心に
発電コイルを巻回した構造を有して前記磁石回転子の周
方向に並べて配置された第1ないし第3の固定子とを備
え、前記第1及び第2の固定子の発電コイルは内燃機関
用点火装置の電源として用いられ、前記第3の固定子の
発電コイルは点火装置以外の負荷に電力を供給するため
に用いられる3気筒内燃機関用磁石発電機において、 前記第1の固定子及び第2の固定子は120度の角度間
隔で配置され、 前記第3の固定子は前記第2の固定子側に寄った位置に
配置されていて、前記第1の固定子と第3の固定子との
間の角度間隔が第2の固定子と第3の固定子との角度間
隔よりも大きく設定され、 前記第1の固定子と第3の固定子との間のスペースに、
前記磁石回転子の回転に同期して信号を発生する信号発
電子が配置されていることを特徴とする3気筒内燃機関
用磁石発電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6321392U JP2560031Y2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 3気筒内燃機関用磁石発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6321392U JP2560031Y2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 3気筒内燃機関用磁石発電機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0628261U true JPH0628261U (ja) | 1994-04-15 |
| JP2560031Y2 JP2560031Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=13222698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6321392U Expired - Lifetime JP2560031Y2 (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 3気筒内燃機関用磁石発電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2560031Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP6321392U patent/JP2560031Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2560031Y2 (ja) | 1998-01-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970826 |