JPH06283554A - 化合物半導体エピタキシャルウェハ - Google Patents

化合物半導体エピタキシャルウェハ

Info

Publication number
JPH06283554A
JPH06283554A JP7147593A JP7147593A JPH06283554A JP H06283554 A JPH06283554 A JP H06283554A JP 7147593 A JP7147593 A JP 7147593A JP 7147593 A JP7147593 A JP 7147593A JP H06283554 A JPH06283554 A JP H06283554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
carrier
undoped
delta doping
epitaxial wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7147593A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Niizawa
正治 新沢
Tadaitsu Tsuchiya
忠厳 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP7147593A priority Critical patent/JPH06283554A/ja
Publication of JPH06283554A publication Critical patent/JPH06283554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】キャリア走行層中に溜まる電子濃度をその移動
度の大幅な低下なしに大幅に向上させる。 【構成】半絶縁性GaAs基板11上にアンドープGa
Asバッファ層12を設ける。その上に、シュードモフ
ィック接合を得るために臨界膜厚以下に制御されたアン
ドープInGaAsキャリア走行層13を設ける。その
上にキャリア供給層が設けられている。このキャリア供
給層の構造は、アンドープのAlGaAs層14と、そ
の上に形成されたデルタドーピング層15と、その上に
形成されたアンドープのAlGaAs層16とから成
る。デルタドーピング層15内にはドーパント素であ
るSi以外にInが含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシュードモフィックHE
MT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウェハに
係り、特にHEMTの特性改善のための素子構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シュードモフィックHEMT(Pseudo m
orphic 電子移動度トランジスタ)と呼ばれるHEMT
が知られている。シュードモフィックは、GaAsとI
nGaAsというように、格子定数の異なる2種類の半
導体が、その界面において面内の格子定数が整合するよ
うに歪んで接合した状態に対して使用される語である。
成長膜厚が臨界膜厚より薄い場合、格子定数が異なって
いても格子が歪むことによって、界面に転位が生じない
接合が得られる。格子が歪んで界面で格子欠陥が生じな
いような状態をシュードモフィック状態と呼ぶ。
【0003】この様なシュードモフィックHEMT構造
の化合物半導体エピタキシャルウェハの基本構造は、図
2のようになっている。半絶縁性GaAs基板21上に
膜厚0.5〜1.0μmのアンドープGaAsバッファ
層22を設け、その上にシュードモフィック状態でアン
ドープInGaAsキャリア走行層23を設け、さらに
その上に膜厚0〜2nmのアンドープAlGaAsスペ
ーサ層24を介して、膜厚30〜50nmのn型AlG
aAsキャリア供給層25を設けている。
【0004】2次元電子ガスは、アンドープInGaA
sキャリア走行層23中に溜まる。このキャリア走行層
23に溜まる電子の濃度とその移動度によって、HEM
Tデバイスの増幅率や、雑音特性といった主要な性能が
大きく変わる。一般的には、電子の濃度が高く、その移
動度が高い程性能は向上する。
【0005】キャリア走行層に溜まる電子の濃度を高め
る手法の1つとして、最近デルタドーピング法と呼ばれ
る手法が検討されている(下記文献1、2)。
【0006】 文献1:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 3
0,No.6,June,1991,pp.1158-1163 文献2:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 7
2,No.1,July,1992,pp.276-278 この場合の基本構造は図3に示すようになっている。図
2と異なる点はキャリア供給層の構造である。つまり図
2ではキャリア発生源となるドーパント原子がキャリア
供給層の全般に分布しているのに対し、図3のデルタド
ーピング法によるものでは、ドーパント原子はキャリア
供給層の一部のデルタドーピング層35にのみ極高濃度
で分布している。
【0007】図3の構造では、キャリア供給層34、3
5、36内でのドーパント原子を含むデルタドーピング
層35の位置の最適化や、デルタドーピング層35の形
成方法の最適化によって、図2の構造に較べキャリア走
行内に留まる電子の濃度をその移動度の大幅な低下なし
にいくらか高めることができる。
【0008】従来、このデルタドーピング層の形成はア
ンドープのAlGaAs層の成長の途中、この成長の原
料となる各元素の供給を一時中断し、適当な雰囲気中で
ドーパント原子であるSi元素のみを供給し、その後、
Si元素の供給をスットプし、一定時間後に再度アンド
ープのAlGaAs層を成長させるという方法で行って
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】HEMTデバイスの増
幅率や雑音特性といった主要な性能は、先に述べたよう
にキャリア走行層中に溜まる電子の濃度とその移動度に
大きく支配されるため、性能向上のためには移動度の低
下なしに電子濃度をできる限り高めることが重要な課題
となっている。ところが、従来の方法では、2次元電子
ガスの濃度を増加させることはできても、逆に電子移動
度が低下してしまい、HEMTとして使用できるものは
得られていない。
【0010】本発明の目標値は、常温(300K)で次
の通りである。
【0011】 2次電子ガス・・・1.9×10cm以上 電子移動度 ・・・ 5×10 cm/V・S 以上 本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消して、
シュードモフィックHEMT構造の特性を大幅に向上さ
せることが可能な化合物半導体エピタキシャルウェハを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体エ
ピタキシャルウェハは、GaAs基板上に、アンドープ
のInGaAsキャリア走行層を設け、その上にキャリ
ア供給層が設けられているシュードモフィックHEMT
構造を有する化合物半導体エピタキシャルウェハにおい
て、キャリア供給層の構造をアンドープのAlGaAs
層内に形成されたデルタドーピング層から成るデルタド
ーピング構造とし、デルタドーピング層にドーパントで
あるSi原子と共にIn(インジウム)原子を供給した
ものである。
【0013】ここで、特にウェハの常温での2次元電子
ガス濃度が1.9×10cm以上、電子移動度が500
0cm/V・S 以上であることが好ましい。
【0014】
【作用】デルタドーピング層にドーパントであるSi原
子と共にIn原子を供給することによって、InGaA
sキャリア走行層に溜まる電子濃度を、その移動度を大
幅に低下させることなく、向上することができるように
なる。
【0015】デルタドーピング層の形成は、通常III 族
元素の供給を止め(したがって層の成長は止ってい
る)、Si原子を十分供給して行う。このためSiの濃
度はその条件での飽和濃度であり、層の厚さは1〜2原
子層程度と考えられる。本発明はIII 族元素であるIn
原子を供給しているが、その濃度、層の厚さはSi原子
の供給の場合と同程度と考えられる。
【0016】デルタドーピング層にSi原子とIn原子
を同時に供給する方法については製造方法や製造条件の
違いによって各種の方法が考えられる。
【0017】例えばMOVPE(有機金属気相エピタキ
シー)法では、アルシン(AsH)ガス雰囲気中で、ジ
シラン(SiH)とトリメチルインジウム(TMI)を
導入することによってデルタドーピング層を形成するこ
とができる。しかし、そのときのアルシンガス雰囲気中
のAs分圧比、基板温度、原料ガス(SiHとTMI)
の流量、原料ガスを導入する時間やその方法等、各種の
方法や条件は限定されない。
【0018】このデルタドーピング層は、上記のような
成長条件では、InとSiとAsの3元素からなる混在
層が1原子から数原子の厚さで成長する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の化合物半導体エピタキシャル
ウェハをn型AlGaAs/InGaAs/GaAs系
シュードモフィックHEMT構造に適用した実施例につ
いて説明する。
【0020】図1に本実施例のシュードモフィックHE
MT構造のエピタキシャルウェハ構造を示す。半絶縁性
GaAs基板11上にアンドープGaAsバッファ層1
2を設ける。その上に、シュードモフィック接合を得る
ために臨界膜厚以下に制御されたアンドープInGaA
sキャリア走行層13を設ける。その上にキャリア供給
層が設けられている。このキャリア供給層の構造は、ア
ンドープのAlGaAs層14と、その上に形成された
デルタドーピング層15と、その上に形成されたアンド
ープのAlGaAs層16とから成る。デルタドーピン
グ層15内にはドーパント原素であるSi以外にIn原
素が含まれている。
【0021】本実施例では上記のようなエピタキシャル
成長させる手段として、原子レベルで微細な成長制御の
可能なMOVPE法を採用した。半絶縁性GaAs基板
11上に0.5μmのアンドープGaAsバッファ層1
2を設け、その上にシュードモフィック状態でアンドー
プInGaAsキャリア走行層13を13nmの厚さ形
成した。
【0022】このキャリア走行層13のIn組成は0.
18とした。その上に膜厚10nmのアンドープAlG
aAs層14を設けたところで、トリメチルガリウム
(TMG)とトリメチルアルミニウム(TMA)の供給
を一時停止し、アルシンガス(AsH)雰囲気中でジシ
ラン(SiH)とTMIの供給を30秒間行い、デルタ
ドーピング層15の形成を行った。その後、ジシランと
TMIの供給を停止し、15秒経過後、再びTMAとT
MGの供給を再開し、アンドープのAlGaAs層16
の形成を行った。膜厚は25nmである。尚、14、1
6のアンドープAlGaAs層のAl組成比は共に0.
3であり、同一の成長条件である。また、全ての層の成
長中、基板温度は650℃一定に保った。
【0023】評価は、上記のように作成したエピタキシ
ャルウェハと、上記と同一条件でデルタドーピング層1
5の形成時、ジシラン(SiH)のみを供給し、TMI
の供給を行わなかったエピタキシャルウェハ(デルタド
ーピングにInを含まないエピタキシャルウェハ)を常
温(300K)と77Kにてホール測定法により電子移
動度とシートキャリア濃度を測定して行った。その結果
を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1によれば、本実施例のデルタドーピン
グ層にInを含むウェハの電子濃度は、デルタドーピン
グ層にInを含まない従来例のウェハに較べ、常温と7
7Kの両方の測定において、移動度の大幅な低下なし
に、約20%増加していることがわかる。
【0026】また、本実施例のエピタキシャルウェハで
は、成長条件を意図的に変更しないかぎり、特性のバラ
ツキは極めて小さく、上記特性差は明らかに有意差があ
ると考えられる。
【0027】デルタドーピング層にInを導入すること
による上記特性向上の原因は、未だ明らかではないが、
In導入によりAlGaAs中へのSiの固溶度が向上
したためではないかと推定される。
【0028】なお、上記実施例では、実用のHEMTデ
バイスを意識した最適条件に近い条件でエピタキシャル
成長を行ったときの特性比較である。しかし、デルタド
ーピング層のドーピング濃度は、デルタドーピング層成
長時のAH雰囲気中のA分圧、基板温度、ジシランやT
MIの流量と、その流している時間や方法等によって大
きく変えることができる。このときのホール測定法によ
る電子濃度とシートキャリア濃度の測定結果において
も、デルタドーピング層にInを導入した本実施例のエ
ピタキシャルウェハの方が、デルタドーピング層にIn
を含まない同一条件での従来例のエピタキシャルウェハ
に較べ、明らかにシートキャリア濃度は高くなっている
ことが認められた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、デルタドーピング層内
にドーパント原素であるSi以外にIn原素を含ませる
ようにしたので、次のような優れた効果がある。
【0030】(1) キャリア走行層中に溜まる電子濃
度をその移動度の大幅な低下なしに大幅に向上すること
ができる。
【0031】(2) デルタドーピング層の特性の再現
性が向上し、性能の安定したHEMTデバイスが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシュードモフィックH
EMT構造のエピタキシャルウェハの断面構造図。
【図2】従来のシュードモフィックHEMT構造のエピ
タキシャルウェハの基本的な断面構成図。
【図3】従来のキャリア供給層にデルタドーピング手法
を用いたシュードモフィックHEMT構造のエピタキシ
ャルウェハの基本的な断面構造図。
【符号の説明】
11 半絶縁性GaAs基板 12 アンドープGaAsバッファ層 13 アンドープInGaAsキャリア走行層 14 アンドープAlGaAsキャリア供給層 15 デルタドーピング層 16 アンドープAlGaAsキャリア供給層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 化合物半導体エピタキシャルウェハ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシュードモフィックHE
MT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウェハに
係り、特にHEMTの特性改善のための素子構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シュードモフィックHEMT(Pseudo m
orphic 電子移動度トランジスタ)と呼ばれるHEMT
が知られている。シュードモフィックは、GaAsとI
nGaAsというように、格子定数の異なる2種類の半
導体が、その界面において面内の格子定数が整合するよ
うに歪んで接合した状態に対して使用される語である。
成長膜厚が臨界膜厚より薄い場合、格子定数が異なって
いても格子が歪むことによって、界面に転位が生じない
接合が得られる。格子が歪んで界面で格子欠陥が生じな
いような状態をシュードモフィック状態と呼ぶ。
【0003】この様なシュードモフィックHEMT構造
の化合物半導体エピタキシャルウェハの基本構造は、図
2のようになっている。半絶縁性GaAs基板21上に
膜厚0.5〜1.0μmのアンドープGaAsバッファ
層22を設け、その上にシュードモフィック状態でアン
ドープInGaAsキャリア走行層23を設け、さらに
その上に膜厚0〜2nmのアンドープAlGaAsスペ
ーサ層24を介して、膜厚30〜50nmのn型AlG
aAsキャリア供給層25を設けている。
【0004】2次元電子ガスは、アンドープInGaA
sキャリア走行層23中に溜まる。このキャリア走行層
23に溜まる電子の濃度とその移動度によって、HEM
Tデバイスの増幅率や、雑音特性といった主要な性能が
大きく変わる。一般的には、電子の濃度が高く、その移
動度が高い程性能は向上する。
【0005】キャリア走行層に溜まる電子の濃度を高め
る手法の1つとして、最近デルタドーピング法と呼ばれ
る手法が検討されている(下記文献1、2)。
【0006】 文献1:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 3
0,No.6,June,1991,pp.1158-1163 文献2:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 7
2,No.1,July,1992,pp.276-278 この場合の基本構造は図3に示すようになっている。図
2と異なる点はキャリア供給層の構造である。つまり図
2ではキャリア発生源となるドーパント原子がキャリア
供給層の全般に分布しているのに対し、図3のデルタド
ーピング法によるものでは、ドーパント原子はキャリア
供給層の一部のデルタドーピング層35にのみ極高濃度
で分布している。
【0007】図3の構造では、キャリア供給層34、3
5、36内でのドーパント原子を含むデルタドーピング
層35の位置の最適化や、デルタドーピング層35の形
成方法の最適化によって、図2の構造に較べキャリア走
行内に留まる電子の濃度をその移動度の大幅な低下なし
にいくらか高めることができる。
【0008】従来、このデルタドーピング層の形成はア
ンドープのAlGaAs層の成長の途中、この成長の原
料となる各元素の供給を一時中断し、適当な雰囲気中で
ドーパント原子であるSi元素のみを供給し、その後、
Si元素の供給をスットプし、一定時間後に再度アンド
ープのAlGaAs層を成長させるという方法で行って
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】HEMTデバイスの増
幅率や雑音特性といった主要な性能は、先に述べたよう
にキャリア走行層中に溜まる電子の濃度とその移動度に
大きく支配されるため、性能向上のためには移動度の低
下なしに電子濃度をできる限り高めることが重要な課題
となっている。ところが、従来の方法では、2次元電子
ガスの濃度を増加させることはできても、逆に電子移動
度が低下してしまい、HEMTとして使用できるものは
得られていない。
【0010】本発明の目標値は、常温(300K)で次
の通りである。
【0011】 2次電子ガス・・・1.9×10 12cm-2以上 電子移動度 ・・・ 5×10 3 cm2 /V・S 以上 本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消して、
シュードモフィックHEMT構造の特性を大幅に向上さ
せることが可能な化合物半導体エピタキシャルウェハを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体エ
ピタキシャルウェハは、GaAs基板上に、アンドープ
のInGaAsキャリア走行層を設け、その上にキャリ
ア供給層が設けられているシュードモフィックHEMT
構造を有する化合物半導体エピタキシャルウェハにおい
て、キャリア供給層の構造をアンドープのAlGaAs
層内に形成されたデルタドーピング層から成るデルタド
ーピング構造とし、デルタドーピング層にドーパントで
あるSi原子と共にIn(インジウム)原子を供給した
ものである。
【0013】ここで、特にウェハの常温での2次元電子
ガス濃度が1.9×10 12cm-2以上、電子移動度が5
000cm 2 /V・S 以上であることが好ましい。
【0014】
【作用】デルタドーピング層にドーパントであるSi原
子と共にIn原子を供給することによって、InGaA
sキャリア走行層に溜まる電子濃度を、その移動度を大
幅に低下させることなく、向上することができるように
なる。
【0015】デルタドーピング層の形成は、通常III 族
元素の供給を止め(したがって層の成長は止ってい
る)、Si原子を十分供給して行う。このためSiの濃
度はその条件での飽和濃度であり、層の厚さは1〜2原
子層程度と考えられる。本発明はIII 族元素であるIn
原子を供給しているが、その濃度、層の厚さはSi原子
の供給の場合と同程度と考えられる。
【0016】デルタドーピング層にSi原子とIn原子
を同時に供給する方法については製造方法や製造条件の
違いによって各種の方法が考えられる。
【0017】例えばMOVPE(有機金属気相エピタキ
シー)法では、アルシン(AsH 3)ガス雰囲気中で、
ジシラン(Si 2 6 )とトリメチルインジウム(TM
I)を導入することによってデルタドーピング層を形成
することができる。しかし、そのときのアルシンガス雰
囲気中のAs分圧比、基板温度、原料ガス(Si 2 6
TMI)の流量、原料ガスを導入する時間やその方法
等、各種の方法や条件は限定されない。
【0018】このデルタドーピング層は、上記のような
成長条件では、InとSiとAsの3元素からなる混在
層が1原子から数原子の厚さで成長する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の化合物半導体エピタキシャル
ウェハをn型AlGaAs/InGaAs/GaAs系
シュードモフィックHEMT構造に適用した実施例につ
いて説明する。
【0020】図1に本実施例のシュードモフィックHE
MT構造のエピタキシャルウェハ構造を示す。半絶縁性
GaAs基板11上にアンドープGaAsバッファ層1
2を設ける。その上に、シュードモフィック接合を得る
ために臨界膜厚以下に制御されたアンドープInGaA
sキャリア走行層13を設ける。その上にキャリア供給
層が設けられている。このキャリア供給層の構造は、ア
ンドープのAlGaAs層14と、その上に形成された
デルタドーピング層15と、その上に形成されたアンド
ープのAlGaAs層16とから成る。デルタドーピン
グ層15内にはドーパント素であるSi以外にInが
含まれている。
【0021】本実施例では上記のようなエピタキシャル
成長させる手段として、原子レベルで微細な成長制御の
可能なMOVPE法を採用した。半絶縁性GaAs基板
11上に0.5μmのアンドープGaAsバッファ層1
2を設け、その上にシュードモフィック状態でアンドー
プInGaAsキャリア走行層13を13nmの厚さ形
成した。
【0022】このキャリア走行層13のIn組成は0.
18とした。その上に膜厚10nmのアンドープAlG
aAs層14を設けたところで、トリメチルガリウム
(TMG)とトリメチルアルミニウム(TMA)の供給
を一時停止し、アルシンガス(AsH 3 )雰囲気中でジ
シラン(Si 2 6 )とTMIの供給を30秒間行い、
デルタドーピング層15の形成を行った。その後、ジシ
ランとTMIの供給を停止し、15秒経過後、再びTM
AとTMGの供給を再開し、アンドープのAlGaAs
層16の形成を行った。膜厚は25nmである。尚、1
4、16のアンドープAlGaAs層のAl組成比は共
に0.3であり、同一の成長条件である。また、全ての
層の成長中、基板温度は650℃一定に保った。
【0023】評価は、上記のように作成したエピタキシ
ャルウェハと、上記と同一条件でデルタドーピング層1
5の形成時、ジシラン(Si 2 6 )のみを供給し、T
MIの供給を行わなかったエピタキシャルウェハ(デル
タドーピングにInを含まないエピタキシャルウェハ)
を常温(300K)と77Kにてホール測定法により電
子移動度とシートキャリア濃度を測定して行った。その
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1によれば、本実施例のデルタドーピン
グ層にInを含むウェハの電子濃度は、デルタドーピン
グ層にInを含まない従来例のウェハに較べ、常温と7
7Kの両方の測定において、移動度の大幅な低下なし
に、約20%増加していることがわかる。
【0026】また、本実施例のエピタキシャルウェハで
は、成長条件を意図的に変更しないかぎり、特性のバラ
ツキは極めて小さく、上記特性差は明らかに有意差があ
ると考えられる。
【0027】デルタドーピング層にInを導入すること
による上記特性向上の原因は、未だ明らかではないが、
In導入によりAlGaAs中へのSiの固溶度が向上
したためではないかと推定される。
【0028】なお、上記実施例では、実用のHEMTデ
バイスを意識した最適条件に近い条件でエピタキシャル
成長を行ったときの特性比較である。しかし、デルタド
ーピング層のドーピング濃度は、デルタドーピング層成
長時のAsH 3 雰囲気中のs分圧、基板温度、ジシラ
ンやTMIの流量と、その流している時間や方法等によ
って大きく変えることができる。このときのホール測定
法による電子濃度とシートキャリア濃度の測定結果にお
いても、デルタドーピング層にInを導入した本実施例
のエピタキシャルウェハの方が、デルタドーピング層に
Inを含まない同一条件での従来例のエピタキシャルウ
ェハに較べ、明らかにシートキャリア濃度は高くなって
いることが認められた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、デルタドーピング層内
にドーパント素であるSi以外にInを含ませるよう
にしたので、次のような優れた効果がある。
【0030】(1) キャリア走行層中に溜まる電子濃
度をその移動度の大幅な低下なしに大幅に向上すること
ができる。
【0031】(2) デルタドーピング層の特性の再現
性が向上し、性能の安定したHEMTデバイスが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシュードモフィックH
EMT構造のエピタキシャルウェハの断面構造図。
【図2】従来のシュードモフィックHEMT構造のエピ
タキシャルウェハの基本的な断面構成図。
【図3】従来のキャリア供給層にデルタドーピング手法
を用いたシュードモフィックHEMT構造のエピタキシ
ャルウェハの基本的な断面構造図。
【符号の説明】 11 半絶縁性GaAs基板 12 アンドープGaAsバッファ層 13 アンドープInGaAsキャリア走行層 14 アンドープAlGaAsキャリア供給層 15 デルタドーピング層 16 アンドープAlGaAsキャリア供給層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/20 8122−4M

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性GaAs基板上に、シュードモフ
    ィック接合を得るために臨界膜厚以下に制御されたアン
    ドープInGaAsキャリア走行層を設け、その上にキ
    ャリア供給層が設けられているシュードモフィックHE
    MT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウェハに
    おいて、上記キャリア供給層の構造がアンドープのAl
    GaAs層と、その層内に形成された極薄層(数原子層
    以下のドーパント元素を含む層で、以下デルタドーピン
    グ層という)から成り、そのデルタドーピング層内には
    ドーパント原素であるSi以外にIn原素を含むことを
    特徴とする化合物半導体エピタキシャルウェハ。
JP7147593A 1993-03-30 1993-03-30 化合物半導体エピタキシャルウェハ Pending JPH06283554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147593A JPH06283554A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 化合物半導体エピタキシャルウェハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7147593A JPH06283554A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 化合物半導体エピタキシャルウェハ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06283554A true JPH06283554A (ja) 1994-10-07

Family

ID=13461692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7147593A Pending JPH06283554A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 化合物半導体エピタキシャルウェハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06283554A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503937A (ja) * 2000-06-12 2004-02-05 モトローラ・インコーポレイテッド ヘテロ構造電界効果トランジスタおよびその製造方法
KR102382347B1 (ko) * 2020-10-26 2022-04-04 (재)한국나노기술원 고전자 이동도 트랜지스터 및 이의 제조 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503937A (ja) * 2000-06-12 2004-02-05 モトローラ・インコーポレイテッド ヘテロ構造電界効果トランジスタおよびその製造方法
KR102382347B1 (ko) * 2020-10-26 2022-04-04 (재)한국나노기술원 고전자 이동도 트랜지스터 및 이의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4859627A (en) Group VI doping of III-V semiconductors during ALE
US5116455A (en) Process of making strain-free, carbon-doped epitaxial layers and products so made
JP3189061B2 (ja) 化合物半導体装置の製造方法
US5856209A (en) Method of making compound semiconductor device having a reduced resistance
US5231298A (en) GaAs device having a strain-free c-doped layer
US5837056A (en) Method for growing III-V group compound semiconductor crystal
EP0715357A1 (en) Carbon-doped GaAsSb semiconductor
US5858818A (en) Formation of InGaSa p-n Junction by control of growth temperature
JP3547320B2 (ja) GaN系化合物半導体装置
EP0439195B1 (en) Method for fabricating a semiconductor device including a semi-insulating semiconductor layer
US5296088A (en) Compound semiconductor crystal growing method
JP3013992B2 (ja) 化合物半導体結晶の成長方法
JP3536699B2 (ja) 化合物半導体気相エピタキシャル成長方法
KR960004591B1 (ko) 도우프된 결정 성장 방법
JPH0722614A (ja) 化合物半導体エピタキシャルウェハ
JP3109149B2 (ja) 化合物半導体結晶成長方法
JP2920838B2 (ja) 半導体装置
JPH01211912A (ja) 半導体基板
JP2936617B2 (ja) 化合物半導体結晶の気相成長法
JPH0621106A (ja) 化合物半導体エピタキシャルウェハ
JP3194327B2 (ja) 有機金属気相成長法
JP2000124444A (ja) 半導体装置及びエピタキシャルウェハ
JP2790013B2 (ja) Iii−v族化合物半導体のエピタキシャル成長方法
JP2002083816A (ja) 化合物半導体ヘテロ接合構造体
JPH06267867A (ja) 化合物半導体の結晶成長法およびこれを用いたオーミックコンタクトの形成法