JPH0722614A - 化合物半導体エピタキシャルウェハ - Google Patents
化合物半導体エピタキシャルウェハInfo
- Publication number
- JPH0722614A JPH0722614A JP16653893A JP16653893A JPH0722614A JP H0722614 A JPH0722614 A JP H0722614A JP 16653893 A JP16653893 A JP 16653893A JP 16653893 A JP16653893 A JP 16653893A JP H0722614 A JPH0722614 A JP H0722614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- buffer layer
- carrier
- undoped
- epitaxial wafer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims description 12
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 title claims description 11
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 8
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 5
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 abstract description 27
- 229910000980 Aluminium gallium arsenide Inorganic materials 0.000 abstract description 12
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 abstract description 8
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 21
- 238000000034 method Methods 0.000 description 12
- 239000002019 doping agent Substances 0.000 description 10
- XCZXGTMEAKBVPV-UHFFFAOYSA-N trimethylgallium Chemical compound C[Ga](C)C XCZXGTMEAKBVPV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 229910000530 Gallium indium arsenide Inorganic materials 0.000 description 3
- RBFQJDQYXXHULB-UHFFFAOYSA-N arsane Chemical compound [AsH3] RBFQJDQYXXHULB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 3
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 2
- VZGDMQKNWNREIO-UHFFFAOYSA-N tetrachloromethane Chemical compound ClC(Cl)(Cl)Cl VZGDMQKNWNREIO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000012050 conventional carrier Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- PZPGRFITIJYNEJ-UHFFFAOYSA-N disilane Chemical compound [SiH3][SiH3] PZPGRFITIJYNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- JLTRXTDYQLMHGR-UHFFFAOYSA-N trimethylaluminium Chemical compound C[Al](C)C JLTRXTDYQLMHGR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005533 two-dimensional electron gas Effects 0.000 description 1
- 238000000927 vapour-phase epitaxy Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】バッファ層を改善することにより、低電流域で
のHEMTの特性を大幅に向上させる。 【構成】半絶縁性GaAs基板11上にアンドープGa
Asバッファ層Bを設ける。このバッファ層Bの構造
は、アンドープのGaAsバッファ層12と、その上に
形成されたデルタドーピング層13、及びアンドープの
GaAsスペーサ層14とから成る。バッファ層Bの上
にはさらに、アンドープのGaAsキャリア走行層1
5、アンドープのAlGaAsスペーサ層16、及びn
型AlGaAsキャリア供給層17が設けられる。バッ
ファ層B中に形成されるデルタドーピング層13のドー
ピング元素はC(カーボン)が好ましい。
のHEMTの特性を大幅に向上させる。 【構成】半絶縁性GaAs基板11上にアンドープGa
Asバッファ層Bを設ける。このバッファ層Bの構造
は、アンドープのGaAsバッファ層12と、その上に
形成されたデルタドーピング層13、及びアンドープの
GaAsスペーサ層14とから成る。バッファ層Bの上
にはさらに、アンドープのGaAsキャリア走行層1
5、アンドープのAlGaAsスペーサ層16、及びn
型AlGaAsキャリア供給層17が設けられる。バッ
ファ層B中に形成されるデルタドーピング層13のドー
ピング元素はC(カーボン)が好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体エピタキシ
ャルウェハに係り、特にHEMTの特性改善のための素
子構造に関する。
ャルウェハに係り、特にHEMTの特性改善のための素
子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なHEMT構造の化合物半導体エ
ピタキシャルウェハの基本構造を図5に示す。半絶縁性
GaAs基板51上に膜厚0.1〜1μm のアンドープ
のGaAs52を設け、その上にアンドープのGaAs
キャリア走行層53を設け、さらにその上に0〜2nmの
アンドープのAlGaAsスペーサ層54を介して、膜
厚30〜50nmのn型のAlGaAsキャリア供給層5
5を設けている。
ピタキシャルウェハの基本構造を図5に示す。半絶縁性
GaAs基板51上に膜厚0.1〜1μm のアンドープ
のGaAs52を設け、その上にアンドープのGaAs
キャリア走行層53を設け、さらにその上に0〜2nmの
アンドープのAlGaAsスペーサ層54を介して、膜
厚30〜50nmのn型のAlGaAsキャリア供給層5
5を設けている。
【0003】HEMTを特徴づける2次元電子ガスは、
アンドープInGaAsキャリア走行層53中に溜ま
る。このキャリア走行層53に溜まる電子の濃度とその
移動度によって、HEMTデバイスの増幅率や、雑音特
性といった主要な性能が大きく変わる。一般的には、電
子の濃度が高く、その移動度が高い程性能は向上する。
キャリア走行層中の電子の移動度を高める手法の1つと
して、シュードモフィックHEMT(Pseudo morphic
電子移動度トランジスタ)と呼ばれるHEMTが知られ
ている。シュードモフィックは、GaAsとInGaA
sというように、格子定数の異なる2種類の半導体が、
その界面において面内の格子定数が整合するように歪ん
で接合した状態に対して使用される語である。成長膜厚
が臨界膜厚より薄い場合、格子定数が異なっていても格
子が歪むことによって、界面に転位が生じない接合が得
られる。格子が歪んで界面で格子欠陥が生じないような
状態をシュードモフィック状態と呼ぶ。
アンドープInGaAsキャリア走行層53中に溜ま
る。このキャリア走行層53に溜まる電子の濃度とその
移動度によって、HEMTデバイスの増幅率や、雑音特
性といった主要な性能が大きく変わる。一般的には、電
子の濃度が高く、その移動度が高い程性能は向上する。
キャリア走行層中の電子の移動度を高める手法の1つと
して、シュードモフィックHEMT(Pseudo morphic
電子移動度トランジスタ)と呼ばれるHEMTが知られ
ている。シュードモフィックは、GaAsとInGaA
sというように、格子定数の異なる2種類の半導体が、
その界面において面内の格子定数が整合するように歪ん
で接合した状態に対して使用される語である。成長膜厚
が臨界膜厚より薄い場合、格子定数が異なっていても格
子が歪むことによって、界面に転位が生じない接合が得
られる。格子が歪んで界面で格子欠陥が生じないような
状態をシュードモフィック状態と呼ぶ。
【0004】この様なシュードモフィックHEMT構造
の化合物半導体エピタキシャルウェハの基本構造は、図
6のようになっている。半絶縁性GaAs基板61上に
膜厚0.5〜1.0μm のアンドープGaAsバッファ
層62を設け、その上にシュードモフィック状態でアン
ドープInGaAsキャリア走行層63を設け、さらに
その上に膜厚0〜2nmのアンドープAlGaAsスペー
サ層64を介して、膜厚30〜50nmのn型AlGaA
sキャリア供給層65を設けている。
の化合物半導体エピタキシャルウェハの基本構造は、図
6のようになっている。半絶縁性GaAs基板61上に
膜厚0.5〜1.0μm のアンドープGaAsバッファ
層62を設け、その上にシュードモフィック状態でアン
ドープInGaAsキャリア走行層63を設け、さらに
その上に膜厚0〜2nmのアンドープAlGaAsスペー
サ層64を介して、膜厚30〜50nmのn型AlGaA
sキャリア供給層65を設けている。
【0005】一方、キャリア走行層に溜まる電子の濃度
を高める手法の一つとして、デルタドーピング法と呼ば
れる手法が検討されている(下記文献1、2)。
を高める手法の一つとして、デルタドーピング法と呼ば
れる手法が検討されている(下記文献1、2)。
【0006】 文献1:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 3
0,No.6,June,1991,pp.1158-1163 文献2:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 7
2,No.1,July,1992,pp.276-278 このデルタドーピング法と呼ばれる手法によってキャリ
ア供給層を形成したHEMTの基本構造は図7に示すよ
うになっている。キャリア供給層74、75、76内の
キャリア発生源となるドーパント元素の濃度分布が図
5、図6と異なる。図5、図6はドーパント元素はキャ
リア供給層55、65の全般に分布しているのに対し、
図7のデルタドーピング法では、ドーパント元素はキャ
リア供給層74、75、76の一部の極薄層部分75
(デルタドーピング層と呼ぶ)にのみ極高濃度で分布し
ている。そして、この方法では、デルタドーピング層7
5の位置やその形成方法を最適化することによって、図
5、図6の構造に較べキャリア走行層73内に溜まる電
子の濃度をその移動度の大幅な低下なしにいくらか高め
ることができる。
0,No.6,June,1991,pp.1158-1163 文献2:Japanese Journal Of Applied Physics VOL 7
2,No.1,July,1992,pp.276-278 このデルタドーピング法と呼ばれる手法によってキャリ
ア供給層を形成したHEMTの基本構造は図7に示すよ
うになっている。キャリア供給層74、75、76内の
キャリア発生源となるドーパント元素の濃度分布が図
5、図6と異なる。図5、図6はドーパント元素はキャ
リア供給層55、65の全般に分布しているのに対し、
図7のデルタドーピング法では、ドーパント元素はキャ
リア供給層74、75、76の一部の極薄層部分75
(デルタドーピング層と呼ぶ)にのみ極高濃度で分布し
ている。そして、この方法では、デルタドーピング層7
5の位置やその形成方法を最適化することによって、図
5、図6の構造に較べキャリア走行層73内に溜まる電
子の濃度をその移動度の大幅な低下なしにいくらか高め
ることができる。
【0007】そして、シュードモフィックとデルタドー
ピングの両方を組合せた構造のHEMTも提案されてい
る。これは図8に示すように、アンドープGaAsバッ
ファ層82の上にシュードモフィック状態でアンドープ
InGaAsキャリア走行層83を設け、その上にキャ
リア供給層となるアンドープのAlGaAsスペーサ層
84、ドーパント元素が極高濃度で分布しているデルタ
ドーピング層85、アンドープAlGaAsキャリア供
給層86が設けられたものである。これによれば、キャ
リア走行層中に溜まる電子の濃度とその移動度とを共に
大きくできるので、性能向上がさらに期待できる。
ピングの両方を組合せた構造のHEMTも提案されてい
る。これは図8に示すように、アンドープGaAsバッ
ファ層82の上にシュードモフィック状態でアンドープ
InGaAsキャリア走行層83を設け、その上にキャ
リア供給層となるアンドープのAlGaAsスペーサ層
84、ドーパント元素が極高濃度で分布しているデルタ
ドーピング層85、アンドープAlGaAsキャリア供
給層86が設けられたものである。これによれば、キャ
リア走行層中に溜まる電子の濃度とその移動度とを共に
大きくできるので、性能向上がさらに期待できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】HEMTデバイスの増
幅率や雑音特性といった主要な特性はキャリア走行層に
溜まる電子の濃度とその移動度に大きく支配される。こ
のため、従来はキャリア走行層とキャリア供給層の構造
のみが注目され、キャリア走行層下部のバッファ層構造
については、その上に成長する層の結晶性とその層自身
の半絶縁性特性の面からは検討されているが、その構造
自体についてはあまり検討されていなかった。
幅率や雑音特性といった主要な特性はキャリア走行層に
溜まる電子の濃度とその移動度に大きく支配される。こ
のため、従来はキャリア走行層とキャリア供給層の構造
のみが注目され、キャリア走行層下部のバッファ層構造
については、その上に成長する層の結晶性とその層自身
の半絶縁性特性の面からは検討されているが、その構造
自体についてはあまり検討されていなかった。
【0009】このため、バッファ層構造については、通
常は図5〜図8に示したようなアンドープのGaAsや
AlGaAsを用い、あるいはこれらを多層に組み合せ
て半絶縁性となる層を形成しているに止まる。そして、
通常はドーパントを故意に用いることなく、成長条件を
変えることによってp型の半絶縁性(pマイナス型)や
n型半絶縁性(nマイナス型)として形成する例がほと
んどである。
常は図5〜図8に示したようなアンドープのGaAsや
AlGaAsを用い、あるいはこれらを多層に組み合せ
て半絶縁性となる層を形成しているに止まる。そして、
通常はドーパントを故意に用いることなく、成長条件を
変えることによってp型の半絶縁性(pマイナス型)や
n型半絶縁性(nマイナス型)として形成する例がほと
んどである。
【0010】ところが、最近、HEMTの低消費電力化
の要求が高まり、低動作電流時での特性が重要になって
きた。この低動作電流域ではキャリア走行層内のキャリ
ア濃度は小さく、バッファ層側へ広く分布する傾向にあ
る。従って、低動作電流域でのHEMT特性の向上には
バッファ層構造の最適化が極めて重要となっている。
の要求が高まり、低動作電流時での特性が重要になって
きた。この低動作電流域ではキャリア走行層内のキャリ
ア濃度は小さく、バッファ層側へ広く分布する傾向にあ
る。従って、低動作電流域でのHEMT特性の向上には
バッファ層構造の最適化が極めて重要となっている。
【0011】そこで本発明の目的は、バッファ層構造を
改善することによって、前記した従来技術の問題を解消
して、低電流域でのHEMTの特性を大幅に向上させる
ことが可能な化合物半導体エピタキシャルウェハを提供
することにある。
改善することによって、前記した従来技術の問題を解消
して、低電流域でのHEMTの特性を大幅に向上させる
ことが可能な化合物半導体エピタキシャルウェハを提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体エ
ピタキシャルウェハは、半絶縁性基板上にバッファ層を
設け、その上にキャリア走行層とキャリア供給層が設け
られているHEMT構造を有する化合物半導体エピタキ
シャルウェハにおいて、バッファ層の構造がアンドープ
の層とその層内に形成されたデルタドーピング層からな
るものである。本発明はバッファ層の構造に関するもの
であり、したがってバッファ層中のデルタドーピング層
の位置や、その形成方法を限定するものではない。但
し、ドーパント元素については、結晶成長中の拡散がほ
とんど見られないC(カーボン)が最も適当と考えられ
る。
ピタキシャルウェハは、半絶縁性基板上にバッファ層を
設け、その上にキャリア走行層とキャリア供給層が設け
られているHEMT構造を有する化合物半導体エピタキ
シャルウェハにおいて、バッファ層の構造がアンドープ
の層とその層内に形成されたデルタドーピング層からな
るものである。本発明はバッファ層の構造に関するもの
であり、したがってバッファ層中のデルタドーピング層
の位置や、その形成方法を限定するものではない。但
し、ドーパント元素については、結晶成長中の拡散がほ
とんど見られないC(カーボン)が最も適当と考えられ
る。
【0013】また、キャリア濃度については、キャリア
供給層側のn型キャリア濃度と動作電流範囲によってそ
の最適濃度は異なるが、5×1017cm-3以下程度が適当
である。
供給層側のn型キャリア濃度と動作電流範囲によってそ
の最適濃度は異なるが、5×1017cm-3以下程度が適当
である。
【0014】
【作用】本発明のように、HEMT構造のエピタキシャ
ルウェハにおいて、バッファ層中にデルタドーピング層
が設けられると、FET動作上必要とされるチャネルの
キャリア分布がシャープ化することによって低電流域で
のHEMT特性が向上する。特に、デルタドーピング層
の位置と、そのキャリア濃度とを最適化することによっ
て低電流域でのHEMT特性を大幅に向上することがで
きる。
ルウェハにおいて、バッファ層中にデルタドーピング層
が設けられると、FET動作上必要とされるチャネルの
キャリア分布がシャープ化することによって低電流域で
のHEMT特性が向上する。特に、デルタドーピング層
の位置と、そのキャリア濃度とを最適化することによっ
て低電流域でのHEMT特性を大幅に向上することがで
きる。
【0015】デルタドーピング層の形成は、通常III 族
元素の供給を止め(したがって層の成長は止ってい
る)、ドーパント原子を十分供給して行う。このためド
ーパント原子の濃度はその条件での飽和濃度であり、層
の厚さは1〜2原子層程度と考えられる。
元素の供給を止め(したがって層の成長は止ってい
る)、ドーパント原子を十分供給して行う。このためド
ーパント原子の濃度はその条件での飽和濃度であり、層
の厚さは1〜2原子層程度と考えられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の化合物半導体エピタキシャル
ウェハをn型AlGaAs/GaAs系HEMT構造に
適用した実施例について説明する。図1に、そのHEM
T構造エピタキシャルウェハの断面構造を示す。本実施
例ではエピタキシャル成長の手段として原子レベルでの
結晶成長の制御が可能なMOVPE(有機金属気相エピ
タキシー法)を採用した。
ウェハをn型AlGaAs/GaAs系HEMT構造に
適用した実施例について説明する。図1に、そのHEM
T構造エピタキシャルウェハの断面構造を示す。本実施
例ではエピタキシャル成長の手段として原子レベルでの
結晶成長の制御が可能なMOVPE(有機金属気相エピ
タキシー法)を採用した。
【0017】半絶縁性GaAs基板11上にアンドープ
のGaAsバッファ層Bを設けた。バッファ層Bとし
て、まず、0.4μm のアンドープGaAsバッファ層
12を設けた。原料としてはアルシンガス(AsH3 )
とトリメチルガリウム(TMG)を用い、V/III 比を
適正化することでアンドープの半絶縁性GaAsとして
いる。基板温度は650℃である。アンドープGaAs
バッファ層12の成長が終了したところで、TMGの供
給を一時停止、アルシンガス雰囲気中でCCl4(四塩
化炭素)の供給を20秒間行い、デルタドーピング層1
3の形成を行った。
のGaAsバッファ層Bを設けた。バッファ層Bとし
て、まず、0.4μm のアンドープGaAsバッファ層
12を設けた。原料としてはアルシンガス(AsH3 )
とトリメチルガリウム(TMG)を用い、V/III 比を
適正化することでアンドープの半絶縁性GaAsとして
いる。基板温度は650℃である。アンドープGaAs
バッファ層12の成長が終了したところで、TMGの供
給を一時停止、アルシンガス雰囲気中でCCl4(四塩
化炭素)の供給を20秒間行い、デルタドーピング層1
3の形成を行った。
【0018】CCl4 の供給によりC(カーボン)のデ
ルタドーピング層12が形成される。そのときの実行的
なキャリア濃度はCCl4 の供給時間や供給濃度によっ
て再現性良くコントロールすることができる。本実施例
ではキャリア濃度は1×1016cm-3となる条件を用いて
行った。
ルタドーピング層12が形成される。そのときの実行的
なキャリア濃度はCCl4 の供給時間や供給濃度によっ
て再現性良くコントロールすることができる。本実施例
ではキャリア濃度は1×1016cm-3となる条件を用いて
行った。
【0019】デルタドーピング層13の形成後、CCl
4 の供給を停止し、15秒経過後再びTMGの供給を再
開し、アンドープGaAsバッファ層12と同質のアン
ドープGaAsスペーサ層14を形成した。
4 の供給を停止し、15秒経過後再びTMGの供給を再
開し、アンドープGaAsバッファ層12と同質のアン
ドープGaAsスペーサ層14を形成した。
【0020】このようにしてバッファ層Bの構造を、ア
ンドープの層12、14とその層内に形成されたデルタ
ドーピング層13とから構成した。このバッファ層Bの
上に、アンドープGaAsバッファ層12と同質のGa
Asキャリア走行層15を形成した。スペーサ層14と
キャリア走行層15の膜厚はトータルで25nmである。
ンドープの層12、14とその層内に形成されたデルタ
ドーピング層13とから構成した。このバッファ層Bの
上に、アンドープGaAsバッファ層12と同質のGa
Asキャリア走行層15を形成した。スペーサ層14と
キャリア走行層15の膜厚はトータルで25nmである。
【0021】本実施例では、アンドープのバッファ層1
2、14とアンドープのキャリア走行層15を全く同じ
成長条件で成長している。バッファ層とキャリア走行層
の組成や成長条件が異なる場合には、バッファ層のスペ
ーサ層14を10nm程度、キャリア走行層15を15nm
程度とした場合に、高い性能のHEMTが得られる場合
が多い。
2、14とアンドープのキャリア走行層15を全く同じ
成長条件で成長している。バッファ層とキャリア走行層
の組成や成長条件が異なる場合には、バッファ層のスペ
ーサ層14を10nm程度、キャリア走行層15を15nm
程度とした場合に、高い性能のHEMTが得られる場合
が多い。
【0022】さて、その上に膜厚6nmのアンドープAl
GaAsスペーサ層16を介してn型のAlGaAsキ
ャリア供給層17を厚さ35nm設け、HEMT構造エピ
タキシャルウェハを完成した。スペーサ層16とキャリ
ア供給層17のAl組成Xは共に0.3、キャリア供給
層17のキャリア濃度は2×1018cm-3である。成長に
はアルシンとTMGの他にトリメチルアルミニウム(T
MA)とn型ドーパント用のジシラン(Si2 H6 )を
用いた。
GaAsスペーサ層16を介してn型のAlGaAsキ
ャリア供給層17を厚さ35nm設け、HEMT構造エピ
タキシャルウェハを完成した。スペーサ層16とキャリ
ア供給層17のAl組成Xは共に0.3、キャリア供給
層17のキャリア濃度は2×1018cm-3である。成長に
はアルシンとTMGの他にトリメチルアルミニウム(T
MA)とn型ドーパント用のジシラン(Si2 H6 )を
用いた。
【0023】評価は、バッファ層にデルタドーピング層
13の有る構造の本実施例のエピタキシャルウェハと、
上記と同じ条件で作成し、デルタドーピング層13の無
い構造の比較例のエピタキシャルウェハとのそれぞれ
に、ゲート長0.3μm 、ゲート幅200μm のHEM
Tを作成し、その真正相互コンダクタンスを比較するこ
とにより行った。その結果、動作電流1mmにおける真正
相互コンダクタンスは本実施例のウェハのものが15ms
/200μm 、比較例のものが11ms/200μm と3
0%以上高くなった。さらに動作電流が低下するに従っ
て、この比率は大きくなり、低動作電流域での大きな特
性改善が認められた。
13の有る構造の本実施例のエピタキシャルウェハと、
上記と同じ条件で作成し、デルタドーピング層13の無
い構造の比較例のエピタキシャルウェハとのそれぞれ
に、ゲート長0.3μm 、ゲート幅200μm のHEM
Tを作成し、その真正相互コンダクタンスを比較するこ
とにより行った。その結果、動作電流1mmにおける真正
相互コンダクタンスは本実施例のウェハのものが15ms
/200μm 、比較例のものが11ms/200μm と3
0%以上高くなった。さらに動作電流が低下するに従っ
て、この比率は大きくなり、低動作電流域での大きな特
性改善が認められた。
【0024】なお、本実施例はバッファ層の構造に関す
るものであり、キャリア走行層やキャリア供給層の構造
や組成について限定するものではない。従って、図6な
いし図8のHEMT構造に対して図2〜図4のバッファ
層22〜24、32〜34、42〜44の構造が考えら
れ、これらについても本実施例と同様に低動作電流域で
特に真正相互コンダクタンス特性の大きな特性改善が得
られる。
るものであり、キャリア走行層やキャリア供給層の構造
や組成について限定するものではない。従って、図6な
いし図8のHEMT構造に対して図2〜図4のバッファ
層22〜24、32〜34、42〜44の構造が考えら
れ、これらについても本実施例と同様に低動作電流域で
特に真正相互コンダクタンス特性の大きな特性改善が得
られる。
【0025】
【発明の効果】(1)請求項1に記載の発明によれば、
バッファ層内にデルタドーピング層を形成したので、H
EMT特性の指標の一つである真正相互コンダクタンス
を大幅に向上することができる。さらに、動作電流が低
下するに従って改善効果が大きくなり、小電流型のHE
MTの特性が大幅に向上する。
バッファ層内にデルタドーピング層を形成したので、H
EMT特性の指標の一つである真正相互コンダクタンス
を大幅に向上することができる。さらに、動作電流が低
下するに従って改善効果が大きくなり、小電流型のHE
MTの特性が大幅に向上する。
【0026】(2)請求項2に記載の発明によれば、結
晶成長中の拡散がほとんど見られないC(カーボン)を
ドーパント元素を使用したので、HEMTの特性がより
大幅に向上する。
晶成長中の拡散がほとんど見られないC(カーボン)を
ドーパント元素を使用したので、HEMTの特性がより
大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッファ層構造を持つ実施例を示すH
EMT構造エピタキシャルウェハの断面構造図。
EMT構造エピタキシャルウェハの断面構造図。
【図2】本実施例の変形例を示すシュードモフィックH
EMT構造エピタキシャルウェハの断面構造図。
EMT構造エピタキシャルウェハの断面構造図。
【図3】本実施例の他の変形例を示すHEMT構造エピ
タキシャルウェハの断面構造図。
タキシャルウェハの断面構造図。
【図4】本実施例のさらに他の変形例を示すHEMT構
造エピタキシャルウェハの断面構造図。
造エピタキシャルウェハの断面構造図。
【図5】従来のバッファ層構造を持つHEMT構造エピ
タキシャルウェハの代表的な断面構造図。
タキシャルウェハの代表的な断面構造図。
【図6】従来のシュードモフィックHEMT構造のエピ
タキシャルウェハの基本的な断面構成図。
タキシャルウェハの基本的な断面構成図。
【図7】従来のバッファ層構造を持つHEMT構造エピ
タキシャルウェハの代表的な断面構造図。
タキシャルウェハの代表的な断面構造図。
【図8】従来のキャリア供給層にデルタドーピング手法
を用いたシュードモフィックHEMT構造のエピタキシ
ャルウェハの基本的な断面構造図。
を用いたシュードモフィックHEMT構造のエピタキシ
ャルウェハの基本的な断面構造図。
11 半絶縁性GaAs基板 12 アンドープGaAsバッファ層 13 デルタドーピング層 14 アンドープGaAsスペーサ層 15 アンドープGaAsキャリア走行層 16 アンドープAlGaAsスペーサ層 17 n型AlGaAsキャリア供給層 B バッファ層
Claims (2)
- 【請求項1】半絶縁性化合物半導体基板上にバッファ層
を設け、その上にキャリア走行層とキャリア供給層が設
けられているHEMT構造を有する化合物半導体エピタ
キシャルウェハにおいて、上記バッファ層の構造がアン
ドープの層とその層内に形成されたデルタドーピング層
からなることを特徴とする化合物半導体エピタキシャル
ウェハ。 - 【請求項2】上記バッファ層中に形成されるデルタドー
ピング層のドーピング元素がC(カーボン)であること
を特徴とする請求項1に記載の化合物半導体エピタキシ
ャルウェハ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16653893A JPH0722614A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16653893A JPH0722614A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0722614A true JPH0722614A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15833145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16653893A Pending JPH0722614A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 化合物半導体エピタキシャルウェハ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0722614A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004503937A (ja) * | 2000-06-12 | 2004-02-05 | モトローラ・インコーポレイテッド | ヘテロ構造電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
| JP2007535138A (ja) * | 2004-02-05 | 2007-11-29 | クリー インコーポレイテッド | 電荷移動誘起エネルギー障壁を有する窒化物へテロ接合トランジスタおよびその製造方法 |
| CN102931231A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-02-13 | 中国科学院微电子研究所 | 一种高迁移率iii-v族半导体mos场效应晶体管 |
| US9035354B2 (en) | 2004-02-05 | 2015-05-19 | Cree, Inc. | Heterojunction transistors having barrier layer bandgaps greater than channel layer bandgaps and related methods |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16653893A patent/JPH0722614A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004503937A (ja) * | 2000-06-12 | 2004-02-05 | モトローラ・インコーポレイテッド | ヘテロ構造電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
| JP2007535138A (ja) * | 2004-02-05 | 2007-11-29 | クリー インコーポレイテッド | 電荷移動誘起エネルギー障壁を有する窒化物へテロ接合トランジスタおよびその製造方法 |
| US9035354B2 (en) | 2004-02-05 | 2015-05-19 | Cree, Inc. | Heterojunction transistors having barrier layer bandgaps greater than channel layer bandgaps and related methods |
| CN102931231A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-02-13 | 中国科学院微电子研究所 | 一种高迁移率iii-v族半导体mos场效应晶体管 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3428962B2 (ja) | GaN系高移動度トランジスタ | |
| US6756615B2 (en) | Heterojunction bipolar transistor and its manufacturing method | |
| EP0740350B1 (en) | Compound semiconductor device having reduced resistance | |
| EP0381396A1 (en) | Compound semiconductor devices | |
| JP3439111B2 (ja) | 高移動度トランジスタ | |
| US5322808A (en) | Method of fabricating inverted modulation-doped heterostructure | |
| US5751028A (en) | Semiconductor device formed on a substrate having an off-angle surface | |
| JPH0722614A (ja) | 化合物半導体エピタキシャルウェハ | |
| US5321278A (en) | High electron mobility transistor | |
| JP3547320B2 (ja) | GaN系化合物半導体装置 | |
| US5661318A (en) | Junction type field-effect transistor | |
| JPH05335346A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| JP2572484B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
| US7157749B2 (en) | Bipolar transistor with a GaAs substrate and a SiGe base or collector | |
| JP3255973B2 (ja) | 半導体装置 | |
| JPH0621106A (ja) | 化合物半導体エピタキシャルウェハ | |
| JP2708492B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JPH1074700A (ja) | 半導体結晶成長方法 | |
| JP2002083816A (ja) | 化合物半導体ヘテロ接合構造体 | |
| JP2629631B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
| JPH09246529A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
| JPH06283554A (ja) | 化合物半導体エピタキシャルウェハ | |
| JP2844853B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JPH01211912A (ja) | 半導体基板 | |
| JPH09260643A (ja) | 高電子移動度トランジスタ |