JPH06284061A - 宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置 - Google Patents
宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置Info
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- JPH06284061A JPH06284061A JP5069958A JP6995893A JPH06284061A JP H06284061 A JPH06284061 A JP H06284061A JP 5069958 A JP5069958 A JP 5069958A JP 6995893 A JP6995893 A JP 6995893A JP H06284061 A JPH06284061 A JP H06284061A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 定常運用における一時的な通信回線のダウン
の際に、アンテナを正確に相手側の宇宙機の方向に指向
させ、確実な通信回復の実現を可能とする宇宙機間通信
用アンテナ指向制御装置を得る。 【構成】 バイアス誤差推定部24にて、角度センサ7
より出力される回転角信号16との比較によりアンテナ
指向方向指令値19のバイアス誤差推定値22を算出す
る。一時的な通信回線のダウンの際、上記バイアス誤差
推定値22により補正を加えた補正後指向方向指令値2
3を基準としてアンテナ駆動制御を行う。
の際に、アンテナを正確に相手側の宇宙機の方向に指向
させ、確実な通信回復の実現を可能とする宇宙機間通信
用アンテナ指向制御装置を得る。 【構成】 バイアス誤差推定部24にて、角度センサ7
より出力される回転角信号16との比較によりアンテナ
指向方向指令値19のバイアス誤差推定値22を算出す
る。一時的な通信回線のダウンの際、上記バイアス誤差
推定値22により補正を加えた補正後指向方向指令値2
3を基準としてアンテナ駆動制御を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地球観測機やロボッ
ト実験機の様に高速データ通信を必要とする宇宙機に搭
載され、宇宙機相互間の通信に用いられるアンテナに関
し、さらに詳しくはこれらアンテナの指向制御を行うア
ンテナ指向制御装置に関連するものである。
ト実験機の様に高速データ通信を必要とする宇宙機に搭
載され、宇宙機相互間の通信に用いられるアンテナに関
し、さらに詳しくはこれらアンテナの指向制御を行うア
ンテナ指向制御装置に関連するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、上記アンテナを使用した宇宙機間
の通信について図5を用いて説明する。図5において1
a、1bは宇宙空間の異なる軌道上を航行する宇宙機で
あって、それらには相互間のデータ通信を行うためのア
ンテナ2a、2bが搭載されている。アンテナ2a、2
bは伝送距離が大きい等の理由から非常に大きな形状を
有しており、さらにビーム幅の狭い、指向性の強い特性
を有している。高速に相対移動する宇宙機間でデータ通
信を連続的に行うために、上記アンテナを高精度に追
尾、指向させる宇宙機間通信用アンテナ制御装置3が上
記アンテナに取付けられている。上記アンテナ制御装置
3の内部には、通信ビームの到来方向を検出する追尾セ
ンサ4と、宇宙機本体に固定されたアンテナ支持用ブー
ム5と上記アンテナ間に取付けられアンテナ駆動を行う
アンテナ駆動機構6と、上記アンテナ駆動機構6に取付
けられ駆動角度を検出する角度センサ7とアンテナ駆動
機構6に対しアンテナ駆動指令を発生するアンテナ制御
電子回路8とを備えている。図6は従来の宇宙機間通信
用アンテナ指向制御装置の一例を示すブロック図であ
る。図において2はデータ通信を行うためのアンテナ、
4は通信ビームを受信することで受信ステータス14及
びアンテナ指向方向の誤差を表わす追尾誤差信号15を
出力する追尾センサ、6はアンテナ駆動信号20に従い
アンテナ2aを動かすアンテナ駆動機構、7は回転角信
号16を出力する角度センサ、8はアンテナ制御電子回
路、9は上記追尾誤差信号15からアンテナの指向方向
指令値17を算出する誤差信号処理部、10は2つの宇
宙機の軌道位置を予測し軌道データ18を出力する軌道
伝播部、11は軌道データ18から相手側の宇宙機の相
対角計算を行い、アンテナの指向方向指令値19を算出
する相対角計算部、12はスイッチ13において受信ス
テータス14に基づき選択された指向方向指令値20と
回転角信号16とを入力しアンテナ駆動信号21を出力
するサーボ制御部である。
の通信について図5を用いて説明する。図5において1
a、1bは宇宙空間の異なる軌道上を航行する宇宙機で
あって、それらには相互間のデータ通信を行うためのア
ンテナ2a、2bが搭載されている。アンテナ2a、2
bは伝送距離が大きい等の理由から非常に大きな形状を
有しており、さらにビーム幅の狭い、指向性の強い特性
を有している。高速に相対移動する宇宙機間でデータ通
信を連続的に行うために、上記アンテナを高精度に追
尾、指向させる宇宙機間通信用アンテナ制御装置3が上
記アンテナに取付けられている。上記アンテナ制御装置
3の内部には、通信ビームの到来方向を検出する追尾セ
ンサ4と、宇宙機本体に固定されたアンテナ支持用ブー
ム5と上記アンテナ間に取付けられアンテナ駆動を行う
アンテナ駆動機構6と、上記アンテナ駆動機構6に取付
けられ駆動角度を検出する角度センサ7とアンテナ駆動
機構6に対しアンテナ駆動指令を発生するアンテナ制御
電子回路8とを備えている。図6は従来の宇宙機間通信
用アンテナ指向制御装置の一例を示すブロック図であ
る。図において2はデータ通信を行うためのアンテナ、
4は通信ビームを受信することで受信ステータス14及
びアンテナ指向方向の誤差を表わす追尾誤差信号15を
出力する追尾センサ、6はアンテナ駆動信号20に従い
アンテナ2aを動かすアンテナ駆動機構、7は回転角信
号16を出力する角度センサ、8はアンテナ制御電子回
路、9は上記追尾誤差信号15からアンテナの指向方向
指令値17を算出する誤差信号処理部、10は2つの宇
宙機の軌道位置を予測し軌道データ18を出力する軌道
伝播部、11は軌道データ18から相手側の宇宙機の相
対角計算を行い、アンテナの指向方向指令値19を算出
する相対角計算部、12はスイッチ13において受信ス
テータス14に基づき選択された指向方向指令値20と
回転角信号16とを入力しアンテナ駆動信号21を出力
するサーボ制御部である。
【0003】次に動作について説明する。まず宇宙機間
通信アンテナの指向制御の基本的な動作について説明す
る。アンテナ指向制御の基本動作はアンテナ制御電子回
路にて管理され、通信の状態に応じて2種類の動作モー
ドを使い分ける。 (1)モード1 アンテナ制御電子回路において二つの宇宙機の軌道位置
予測より相対方位角を算出し、角度センサ出力をこの相
対方位角に合わせる様にアンテナ駆動を行う。初期捕捉
時等データ通信が確立していない状況において使用され
るモード。 (2)モード2 追尾センサからの追尾誤差信号に基づき、追尾誤差をゼ
ロにする様にアンテナ駆動を行う。アンテナ追尾時等デ
ータ通信が確立している状況において使用されるモー
ド。
通信アンテナの指向制御の基本的な動作について説明す
る。アンテナ指向制御の基本動作はアンテナ制御電子回
路にて管理され、通信の状態に応じて2種類の動作モー
ドを使い分ける。 (1)モード1 アンテナ制御電子回路において二つの宇宙機の軌道位置
予測より相対方位角を算出し、角度センサ出力をこの相
対方位角に合わせる様にアンテナ駆動を行う。初期捕捉
時等データ通信が確立していない状況において使用され
るモード。 (2)モード2 追尾センサからの追尾誤差信号に基づき、追尾誤差をゼ
ロにする様にアンテナ駆動を行う。アンテナ追尾時等デ
ータ通信が確立している状況において使用されるモー
ド。
【0004】次に図6に従って具体的に動作を説明す
る。データ通信が確立しているモード2使用時には、追
尾センサ4は相手側の宇宙機からの通信ビームを受け、
その電波強度分布から追尾誤差を検出し追尾誤差信号1
5を出力する。誤差信号処理部9は、この追尾誤差信号
15からアジマス/エレベーションと呼ばれるアンテナ
駆動機構の二つの回軸軸に対する指向方向指令値17を
生成する。スイッチ13は動作モードに応じて入力信号
を切り換えるスイッチで、上記追尾センサ4からの受信
ステータス15がデータ通信状態時すなわちモード2使
用時には、上記指向方向指令値17を選択する。サーボ
制御部12はスイッチ13にて選択された指向方向指令
値20を受け、アンテナ駆動機構6のアジマス/エレベ
ーション軸を上記指向方向指令値20に合わせる様にア
ンテナ駆動信号21を出力し、アンテナ制御を行う。モ
ード2使用時には、この様にしてアンテナ追尾/指向制
御を行い、連続的なデータ通信を可能としている。他方
データ通信が確立していないモード1使用時には、追尾
センサ4からの追尾誤差信号15は得られず、モード1
とは別な方法によりアンテナの指向方向指令値を生成す
る。軌道伝播部10は、予め設定されている二つの宇宙
機の初期軌道情報を基に軌道伝播計算を行い現在の宇宙
機の予測位置を算出し、軌道データ18を出力する。相
対角計算部11は、この軌道データ18から相手側の宇
宙機の相対方向角を算出し、アンテナ駆動機構6のアジ
マス/エレベーション軸に対する指向方向指令値19を
出力する。スイッチ13はモード1時には上記指向方向
指令値19を選択する。サーボ制御部12は、選択され
た指向方向指令値20を受け、アンテナ駆動機構6のア
ジマス/エレベーション軸に取り付けられた角度センサ
7から出力される回転角信号16を上記指令値20に一
致させる様にアンテナ駆動信号21を出力し、アンテナ
制御を行う。モード1使用時にはこの様にしてアンテナ
追尾/指向制御を行うが、モード2に比べアンテナ指向
精度は劣る。すなわち、宇宙機1aの姿勢誤差、アンテ
ナ2aやアンテナ支持用ブーム5等の取付けアライメン
ト誤差や熱変形誤差等に起因するバイアス誤差が存在す
る場合、モード2使用時には追尾センサ4によりこのバ
イアス誤差を検出し補償することが可能であるのに対
し、モード1使用時にはこのバイアス誤差がアンテナ指
向誤差として残留する。従ってデータ通信を行う定常運
用中は、原則的にモード2を使用する。ただし宇宙機姿
勢変動の急変や通信機器の瞬時異常等により通信回線が
ダウンした場合にはモード1に移行し、通信回線が回復
するまでモード1を継続する。
る。データ通信が確立しているモード2使用時には、追
尾センサ4は相手側の宇宙機からの通信ビームを受け、
その電波強度分布から追尾誤差を検出し追尾誤差信号1
5を出力する。誤差信号処理部9は、この追尾誤差信号
15からアジマス/エレベーションと呼ばれるアンテナ
駆動機構の二つの回軸軸に対する指向方向指令値17を
生成する。スイッチ13は動作モードに応じて入力信号
を切り換えるスイッチで、上記追尾センサ4からの受信
ステータス15がデータ通信状態時すなわちモード2使
用時には、上記指向方向指令値17を選択する。サーボ
制御部12はスイッチ13にて選択された指向方向指令
値20を受け、アンテナ駆動機構6のアジマス/エレベ
ーション軸を上記指向方向指令値20に合わせる様にア
ンテナ駆動信号21を出力し、アンテナ制御を行う。モ
ード2使用時には、この様にしてアンテナ追尾/指向制
御を行い、連続的なデータ通信を可能としている。他方
データ通信が確立していないモード1使用時には、追尾
センサ4からの追尾誤差信号15は得られず、モード1
とは別な方法によりアンテナの指向方向指令値を生成す
る。軌道伝播部10は、予め設定されている二つの宇宙
機の初期軌道情報を基に軌道伝播計算を行い現在の宇宙
機の予測位置を算出し、軌道データ18を出力する。相
対角計算部11は、この軌道データ18から相手側の宇
宙機の相対方向角を算出し、アンテナ駆動機構6のアジ
マス/エレベーション軸に対する指向方向指令値19を
出力する。スイッチ13はモード1時には上記指向方向
指令値19を選択する。サーボ制御部12は、選択され
た指向方向指令値20を受け、アンテナ駆動機構6のア
ジマス/エレベーション軸に取り付けられた角度センサ
7から出力される回転角信号16を上記指令値20に一
致させる様にアンテナ駆動信号21を出力し、アンテナ
制御を行う。モード1使用時にはこの様にしてアンテナ
追尾/指向制御を行うが、モード2に比べアンテナ指向
精度は劣る。すなわち、宇宙機1aの姿勢誤差、アンテ
ナ2aやアンテナ支持用ブーム5等の取付けアライメン
ト誤差や熱変形誤差等に起因するバイアス誤差が存在す
る場合、モード2使用時には追尾センサ4によりこのバ
イアス誤差を検出し補償することが可能であるのに対
し、モード1使用時にはこのバイアス誤差がアンテナ指
向誤差として残留する。従ってデータ通信を行う定常運
用中は、原則的にモード2を使用する。ただし宇宙機姿
勢変動の急変や通信機器の瞬時異常等により通信回線が
ダウンした場合にはモード1に移行し、通信回線が回復
するまでモード1を継続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の宇宙機間通信用
アンテナ指向制御装置は以上のように構成されているの
で、宇宙機姿勢誤差、アンテナやアンテナ支持用ブーム
等の取付けアライメント誤差や熱変形誤差等に起因する
バイアス誤差が大きい場合、定常運用中に通信回線が一
時的にダウンした際に、アンテナを相手側の宇宙機の方
向に正確に指向できず、最悪、電波の再受信が不可能
で、通信回復が実現できないなどの問題があった。
アンテナ指向制御装置は以上のように構成されているの
で、宇宙機姿勢誤差、アンテナやアンテナ支持用ブーム
等の取付けアライメント誤差や熱変形誤差等に起因する
バイアス誤差が大きい場合、定常運用中に通信回線が一
時的にダウンした際に、アンテナを相手側の宇宙機の方
向に正確に指向できず、最悪、電波の再受信が不可能
で、通信回復が実現できないなどの問題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、定常運用における一時的な通信回
線のダウンに際して上記の様なバイアス誤差が存在する
場合にも確実に通信回復が実現できる宇宙機間通信用ア
ンテナ指向制御装置を得ることを目的とする。
めになされたもので、定常運用における一時的な通信回
線のダウンに際して上記の様なバイアス誤差が存在する
場合にも確実に通信回復が実現できる宇宙機間通信用ア
ンテナ指向制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る宇宙機間
通信用アンテナ指向制御装置は、バイアス誤差推定部ま
たはバイアス誤差モデル計算部を具備することで、通信
回線の一時的なダウンの際に、このバイアス誤差推定部
またはバイアス誤差モデル計算部から出力されるバイア
ス誤差推定値を利用して指向方向指令値に対し補正を加
え、アンテナ駆動制御を実施する手段を設けたものであ
る。
通信用アンテナ指向制御装置は、バイアス誤差推定部ま
たはバイアス誤差モデル計算部を具備することで、通信
回線の一時的なダウンの際に、このバイアス誤差推定部
またはバイアス誤差モデル計算部から出力されるバイア
ス誤差推定値を利用して指向方向指令値に対し補正を加
え、アンテナ駆動制御を実施する手段を設けたものであ
る。
【0008】
【作用】この発明における宇宙機間通信用アンテナ指向
制御装置は、一時的な通信回線のダウンの際に、バイア
ス誤差推定部またはバイアス誤差モデル計算部から出力
されるバイアス誤差推定値を用いてアンテナの指向方向
指令値または回転角信号を補正し、アンテナ駆動制御を
行うので、アンテナを相手側の宇宙機の方向に継続的に
指向でき、通信回復が確実に実現できる。
制御装置は、一時的な通信回線のダウンの際に、バイア
ス誤差推定部またはバイアス誤差モデル計算部から出力
されるバイアス誤差推定値を用いてアンテナの指向方向
指令値または回転角信号を補正し、アンテナ駆動制御を
行うので、アンテナを相手側の宇宙機の方向に継続的に
指向でき、通信回復が確実に実現できる。
【0009】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、24はアンテナの指向
方向指令値19を角度センサ7の出力である回転角信号
16と比較し、指令値バイアス誤差推定値22を出力す
るバイアス誤差推定部、24は指向方向指令値19から
上記バイアス誤差推定値22を減算し、補正後指向方向
指令値23を出力する減算器である。
ついて説明する。図1において、24はアンテナの指向
方向指令値19を角度センサ7の出力である回転角信号
16と比較し、指令値バイアス誤差推定値22を出力す
るバイアス誤差推定部、24は指向方向指令値19から
上記バイアス誤差推定値22を減算し、補正後指向方向
指令値23を出力する減算器である。
【0010】上記のように構成された宇宙機間通信用ア
ンテナ指向制御装置の動作を図1を参照しながら説明す
る。宇宙機姿勢誤差、アンテナやアンテナ支持用ブーム
等のアライメント誤差や熱変形誤差等に起因するバイア
ス誤差は一定値または長周期変動成分を有する。このバ
イアス誤差を推定するために、バイアス誤差推定部24
を具備する。データ通信が確立している定常運用時モー
ド2において従来の一実施例と同様に追尾センサ4の出
力する追尾誤差信号15を基準に算出した指向方向指令
値17に従いアンテナ駆動制御を実施する。その際、相
対角計算部11より出力される指向方向指令値19と角
度センサ7より出力される回転角信号16とを比較する
ことで、バイアス誤差推定部24は上記のバイアス誤差
を推定し指令値バイアス誤差推定値22を出力する。上
記指向方向指令値19は、減算器25にて指令値バイア
ス誤差推定値22により補正が加えられ、補正後指向方
向指令値23が生成される。一時的な通信回線のダウン
が発生し動作モードがモード1に移行するとスイッチ1
3は上記補正後指向方向指令値23を選択し、これに基
づきアンテナ駆動制御が行われる。この様にしてモード
1においても問題となるバイアス誤差を補償することに
よりモード2使用時と同等に正確に相手側の宇宙機を追
尾指向でき、確実な通信回復が実現可能である。なお、
バイアス誤差推定部24は通信回線ダウン中には指令値
バイアス誤差推定値22の更新を中断するが、バイアス
誤差の長周期性より考えて比較的長期の回線ダウンに対
しても上記指令値バイアス誤差推定値の有効性は保存さ
れ、確実な回線回復を可能としている。
ンテナ指向制御装置の動作を図1を参照しながら説明す
る。宇宙機姿勢誤差、アンテナやアンテナ支持用ブーム
等のアライメント誤差や熱変形誤差等に起因するバイア
ス誤差は一定値または長周期変動成分を有する。このバ
イアス誤差を推定するために、バイアス誤差推定部24
を具備する。データ通信が確立している定常運用時モー
ド2において従来の一実施例と同様に追尾センサ4の出
力する追尾誤差信号15を基準に算出した指向方向指令
値17に従いアンテナ駆動制御を実施する。その際、相
対角計算部11より出力される指向方向指令値19と角
度センサ7より出力される回転角信号16とを比較する
ことで、バイアス誤差推定部24は上記のバイアス誤差
を推定し指令値バイアス誤差推定値22を出力する。上
記指向方向指令値19は、減算器25にて指令値バイア
ス誤差推定値22により補正が加えられ、補正後指向方
向指令値23が生成される。一時的な通信回線のダウン
が発生し動作モードがモード1に移行するとスイッチ1
3は上記補正後指向方向指令値23を選択し、これに基
づきアンテナ駆動制御が行われる。この様にしてモード
1においても問題となるバイアス誤差を補償することに
よりモード2使用時と同等に正確に相手側の宇宙機を追
尾指向でき、確実な通信回復が実現可能である。なお、
バイアス誤差推定部24は通信回線ダウン中には指令値
バイアス誤差推定値22の更新を中断するが、バイアス
誤差の長周期性より考えて比較的長期の回線ダウンに対
しても上記指令値バイアス誤差推定値の有効性は保存さ
れ、確実な回線回復を可能としている。
【0011】実施例2.上記実施例1では、アンテナの
指向方向指令値19に対してバイアス誤差補正を行うた
めにバイアス誤差推定部24を設けたものを示したが、
バイアス誤差モデル計算部26を設けても実施例1と同
じ効果を達成できる。図2はこの発明を実施した宇宙機
間通信用アンテナ指向制御装置の構成図である。図中、
2a、4、6〜21、23、25は図1と同じである。
26は軌道データ18からバイアス誤差モデルを用いて
アンテナの指向方向指令値19に対する指令値バイアス
誤差推定値27を出力するバイアス誤差モデル計算部で
ある。
指向方向指令値19に対してバイアス誤差補正を行うた
めにバイアス誤差推定部24を設けたものを示したが、
バイアス誤差モデル計算部26を設けても実施例1と同
じ効果を達成できる。図2はこの発明を実施した宇宙機
間通信用アンテナ指向制御装置の構成図である。図中、
2a、4、6〜21、23、25は図1と同じである。
26は軌道データ18からバイアス誤差モデルを用いて
アンテナの指向方向指令値19に対する指令値バイアス
誤差推定値27を出力するバイアス誤差モデル計算部で
ある。
【0012】次に動作について説明する。先にも示した
様にモード1使用時にアンテナ指向誤差を生成するバイ
アス誤差は一定値または長周期変動成分を有する誤差
で、その誤差の発生源から考えて、宇宙機の軌道情報を
状態変数とした誤差モデルで近似できる。特に宇宙機姿
勢誤差の支配要因である地球センサバイアス誤差やアン
テナ、アンテナ支持用ブームの熱変形誤差はその変動を
軌道一周を周期としたフーリエ級数等の関数で近似でき
る。バイアス誤差モデル計算部26は、上記に示した誤
差モデルを使用し、軌道データ18を入力に指令値バイ
アス誤差推定値27を出力する。上記指向方向指令値1
9は、減算器25にて指令値バイアス誤差推定値27に
より補正が加えられ、補正後指向方向指令値23が生成
される。一時的な通信回線のダウンが発生した際、スイ
ッチ13は上記補正後指向方向指令値23を選択し、こ
れに基づきアンテナの駆動制御が行われるので、正確な
宇宙機追尾が継続でき確実な通信回復を実現できる。
様にモード1使用時にアンテナ指向誤差を生成するバイ
アス誤差は一定値または長周期変動成分を有する誤差
で、その誤差の発生源から考えて、宇宙機の軌道情報を
状態変数とした誤差モデルで近似できる。特に宇宙機姿
勢誤差の支配要因である地球センサバイアス誤差やアン
テナ、アンテナ支持用ブームの熱変形誤差はその変動を
軌道一周を周期としたフーリエ級数等の関数で近似でき
る。バイアス誤差モデル計算部26は、上記に示した誤
差モデルを使用し、軌道データ18を入力に指令値バイ
アス誤差推定値27を出力する。上記指向方向指令値1
9は、減算器25にて指令値バイアス誤差推定値27に
より補正が加えられ、補正後指向方向指令値23が生成
される。一時的な通信回線のダウンが発生した際、スイ
ッチ13は上記補正後指向方向指令値23を選択し、こ
れに基づきアンテナの駆動制御が行われるので、正確な
宇宙機追尾が継続でき確実な通信回復を実現できる。
【0013】実施例3.また、図3に示す様に、アンテ
ナの指向方向指令値19に対してバイアス誤差モデル計
算部26より出力される指令値バイアス誤差推定値27
を減算し補正を加えた後、バイアス誤差推定部24にお
いて回転角信号16との比較によりその残差を推定し、
この指令値バイアス誤差残差推定値29をさらに減算し
て補正を加え、補正後指向方向指令値23を生成するこ
とにより、上記実施例2と同じ効果を達成できる。図
中、2a、4、6〜21、23、25〜27は図2と同
じである。24は指令値バイアス誤差推定値27により
補正を加えられた補正後指向方向指令値28と回転角信
号16とを比較し、指令値バイアス誤差残差推定値29
を出力するバイアス誤差推定部である。
ナの指向方向指令値19に対してバイアス誤差モデル計
算部26より出力される指令値バイアス誤差推定値27
を減算し補正を加えた後、バイアス誤差推定部24にお
いて回転角信号16との比較によりその残差を推定し、
この指令値バイアス誤差残差推定値29をさらに減算し
て補正を加え、補正後指向方向指令値23を生成するこ
とにより、上記実施例2と同じ効果を達成できる。図
中、2a、4、6〜21、23、25〜27は図2と同
じである。24は指令値バイアス誤差推定値27により
補正を加えられた補正後指向方向指令値28と回転角信
号16とを比較し、指令値バイアス誤差残差推定値29
を出力するバイアス誤差推定部である。
【0014】実施例4.また、図4に示す様に、バイア
ス誤差モデル計算部26より出力される指令値バイアス
誤差推定値27を、アンテナの指向方向指令値19に減
算するかわりに、回転角信号16に加算し補正を加える
ことで、上記実施例2と同じ効果を達成できる。図中、
2a、4、6〜21、26、27は図2と同じである。
31は指令値バイアス誤差推定値27と回転角信号16
とを加算し、補正後回転角信号30を出力する加算器で
ある。
ス誤差モデル計算部26より出力される指令値バイアス
誤差推定値27を、アンテナの指向方向指令値19に減
算するかわりに、回転角信号16に加算し補正を加える
ことで、上記実施例2と同じ効果を達成できる。図中、
2a、4、6〜21、26、27は図2と同じである。
31は指令値バイアス誤差推定値27と回転角信号16
とを加算し、補正後回転角信号30を出力する加算器で
ある。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば一時的
な通信回線のダウンの際に、バイアス誤差推定部または
バイアス誤差モデル計算部から出力されるバイアス誤差
推定値を用いてアンテナの指向方向指令値に対して補正
を加える様に構成したので、アンテナの指向精度が高
く、通信回復が確実に実現できる装置を得ることができ
る。
な通信回線のダウンの際に、バイアス誤差推定部または
バイアス誤差モデル計算部から出力されるバイアス誤差
推定値を用いてアンテナの指向方向指令値に対して補正
を加える様に構成したので、アンテナの指向精度が高
く、通信回復が確実に実現できる装置を得ることができ
る。
【図1】この発明の実施例1による宇宙機間通信用アン
テナ指向制御装置の構成図である。
テナ指向制御装置の構成図である。
【図2】この発明の実施例2による宇宙機間通信用アン
テナ指向制御装置の構成図である。
テナ指向制御装置の構成図である。
【図3】この発明の実施例3による宇宙機間通信用アン
テナ指向制御装置の構成図である。
テナ指向制御装置の構成図である。
【図4】この発明の実施例4による宇宙機間通信用アン
テナ指向制御装置の構成図である。
テナ指向制御装置の構成図である。
【図5】宇宙機間通信用アンテナを使用した宇宙機相互
間の通信の概念図である。
間の通信の概念図である。
【図6】従来の宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置の
構成図である。
構成図である。
1 宇宙機 2 アンテナ 3 衛星間通信用アンテナ指向制御装置 4 追尾センサ 5 アンテナ支持用ブーム 6 アンテナ駆動機構 7 角度センサ 8 アンテナ制御電子回路 9 誤差信号処理部 10 軌道伝播部 11 相対方位角計算部 12 サーボ制御部 13 スイッチ 14 受信ステータス 15 追尾誤差信号 16 回転角信号 17 指向方向指令値 18 軌道データ 19 指向方向指令値 20 指向方向指令値 21 アンテナ駆動信号 22 指令値バイアス誤差推定値 23 補正後指向方向指令値 24 指令値バイアス誤差推定部 25 減算器 26 バイアス誤差モデル計算部 27 指令値バイアス誤差推定値 28 補正後指向方向指令値 29 指令値バイアス誤差残差推定値 30 補正後回転角信号 31 加算器
Claims (4)
- 【請求項1】 追尾誤差を検出する追尾センサと、角度
センサを備え、アンテナ駆動を行うアンテナ駆動機構
と、通信を行う二つの宇宙機の軌道を伝播する軌道伝播
部と、アンテナの指向方向指令値を算出する相対角計算
部と、上記指向方向指令値を上記角度センサの出力値と
比較し指令値バイアス誤差を推定するバイアス誤差推定
部と、このバイアス誤差推定値により補正を加えた指向
方向指令値、または追尾センサにて検出した追尾誤差に
基づき誤差信号処理部で算出した指向方向指令値を基準
とし、アンテナ駆動制御を行うサーボ制御部とを具備し
たことを特徴とする宇宙機間通信用アンテナ指向制御装
置。 - 【請求項2】 追尾センサと、角度センサを備えたアン
テナ駆動機構と、軌道伝播部と、アンテナの指令方向指
令値を算出する相対角計算部と、軌道伝播部が出力する
軌道データを基にバイアス誤差モデルを用いて、上記指
令値のバイアス誤差を算出するバイアス誤差モデル計算
部と、この指令値バイアス誤差推定値により補正を加え
た指向方向指令値または誤差信号処理部で算出した指向
方向指令値を基準とし、アンテナ駆動制御を行うサーボ
制御部とを具備したことを特徴とする請求項1記載の宇
宙機間通信用アンテナ指向制御装置。 - 【請求項3】 追尾センサと、角度センサを備えたアン
テナ駆動機構と、軌道伝播部と、アンテナの指令方向指
令値を算出する相対角計算部と、上記指令値のバイアス
誤差を算出するバイアス誤差モデル計算部と、この指令
値バイアス誤差推定値により補正を加えた指向方向指令
値を上記角度センサの出力値と比較しその残差を推定す
るバイアス誤差推定部と、この指令値バイアス誤差残差
推定値により補正を加えた指向方向指令値、または誤差
信号処理部で算出した指向方向指令値を基準として、ア
ンテナ駆動制御を行うサーボ制御部とを具備したことを
特徴とする請求項2記載の宇宙機間通信用アンテナ指向
制御装置。 - 【請求項4】 追尾センサと、角度センサを備えたアン
テナ駆動機構と、バイアス誤差モデル計算部と、軌道伝
播部及び相対角計算部または誤差信号処理部で算出した
アンテナの指向方向指令値を基準とし、バイアス誤差モ
デル計算部が出力する上記指令値のバイアス誤差推定値
により補正した角度センサ出力値を用いて、アンテナの
駆動制御を行うサーボ制御部とを具備したことを特徴と
する請求項2記載の宇宙機間通信用アンテナ指向制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5069958A JPH06284061A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5069958A JPH06284061A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06284061A true JPH06284061A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13417677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5069958A Pending JPH06284061A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 宇宙機間通信用アンテナ指向制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06284061A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6224676B1 (en) | 1998-12-02 | 2001-05-01 | Hitachi, Ltd. | Gas supply apparatus and film forming apparatus |
| JP2021526998A (ja) * | 2018-08-23 | 2021-10-11 | エアバス・ディフェンス・アンド・スペース・エスアーエス | スペースクラフト、ランチャ、およびスペースクラフトのスタック |
| KR20240078815A (ko) * | 2022-11-28 | 2024-06-04 | 한국항공우주연구원 | 저궤도 위성 및 이를 포함하는 위성 시스템과 이의 제어방법 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5069958A patent/JPH06284061A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6224676B1 (en) | 1998-12-02 | 2001-05-01 | Hitachi, Ltd. | Gas supply apparatus and film forming apparatus |
| JP2021526998A (ja) * | 2018-08-23 | 2021-10-11 | エアバス・ディフェンス・アンド・スペース・エスアーエス | スペースクラフト、ランチャ、およびスペースクラフトのスタック |
| KR20240078815A (ko) * | 2022-11-28 | 2024-06-04 | 한국항공우주연구원 | 저궤도 위성 및 이를 포함하는 위성 시스템과 이의 제어방법 |
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