JPH06285135A - 薬液用プラスチック容器 - Google Patents
薬液用プラスチック容器Info
- Publication number
- JPH06285135A JPH06285135A JP5096892A JP9689293A JPH06285135A JP H06285135 A JPH06285135 A JP H06285135A JP 5096892 A JP5096892 A JP 5096892A JP 9689293 A JP9689293 A JP 9689293A JP H06285135 A JPH06285135 A JP H06285135A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface layer
- plastic container
- base material
- ethylene
- material layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性が高く、柔軟性に富み、高温で殺菌処
理をしても高い透明性を保持する薬液用プラスチック容
器を得る。 【構成】 基材層7、外表面層8および内表面層9の積
層構造である。基材層7は、少なくとも50%の肉厚を
占める。外表面層8と内表面層9は、合わせて少なくと
も5%の肉厚を占める。基材層7は、主鎖のエチレン中
の炭素の個数1000個あたりのα−オレフィンの短鎖
分岐の個数が1〜20個で密度が0.920〜0.97
0g/cm3の線状ポリエチレンに、10〜50重量%
の高圧法低密度ポリエチレンをブレンドした樹脂で構成
する。外表面層8および内表面層9は、プロピレンの含
有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜15
モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体で構成す
る。
理をしても高い透明性を保持する薬液用プラスチック容
器を得る。 【構成】 基材層7、外表面層8および内表面層9の積
層構造である。基材層7は、少なくとも50%の肉厚を
占める。外表面層8と内表面層9は、合わせて少なくと
も5%の肉厚を占める。基材層7は、主鎖のエチレン中
の炭素の個数1000個あたりのα−オレフィンの短鎖
分岐の個数が1〜20個で密度が0.920〜0.97
0g/cm3の線状ポリエチレンに、10〜50重量%
の高圧法低密度ポリエチレンをブレンドした樹脂で構成
する。外表面層8および内表面層9は、プロピレンの含
有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜15
モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体で構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖質輸液剤、電解質輸
液剤、血漿増量剤、浸透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂
肪乳剤、高カロリー輸液剤等の静脈注射用薬液や、経腸
栄養剤、高蛋白栄養剤、成分栄養剤、流動食等の経腸的
高カロリー栄養剤などの経口用薬液を内部に収容する、
耐熱性、透明性および柔軟性に優れた積層構造からなる
薬液用プラスチック容器に関するものである。
液剤、血漿増量剤、浸透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂
肪乳剤、高カロリー輸液剤等の静脈注射用薬液や、経腸
栄養剤、高蛋白栄養剤、成分栄養剤、流動食等の経腸的
高カロリー栄養剤などの経口用薬液を内部に収容する、
耐熱性、透明性および柔軟性に優れた積層構造からなる
薬液用プラスチック容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の薬液用プラスチック
容器は、殺菌時の耐熱性が105℃以上であり、薬液投
与時の自然滴下に適した柔軟性を有し、さらに、内部の
医薬品や流動食の薬液が外部から良く観察することがで
きるように透明性を有することが要求されている。現
在、このような物性を満足する素材として、プロピレン
の含有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜
15モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体があ
る。そして、プロピレン・エチレンの共重合体で構成し
た輸液バッグは、特開昭60−63059号公報に、ポ
リプロピレン、プロピレン・エチレンの共重合体および
エチレン・プロピレン共重合体とのブレンド物で構成し
た薬液用プラスチック容器は特開平2−208339号
公報にそれぞれ記載されている。
容器は、殺菌時の耐熱性が105℃以上であり、薬液投
与時の自然滴下に適した柔軟性を有し、さらに、内部の
医薬品や流動食の薬液が外部から良く観察することがで
きるように透明性を有することが要求されている。現
在、このような物性を満足する素材として、プロピレン
の含有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜
15モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体があ
る。そして、プロピレン・エチレンの共重合体で構成し
た輸液バッグは、特開昭60−63059号公報に、ポ
リプロピレン、プロピレン・エチレンの共重合体および
エチレン・プロピレン共重合体とのブレンド物で構成し
た薬液用プラスチック容器は特開平2−208339号
公報にそれぞれ記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前掲特開昭
60−63059号公報に記載されている輸液バッグ
は、耐熱性に優れている反面、柔軟性に劣るので、自然
滴下による薬液用プラスチック容器としては不適当であ
る。これに対して、前掲特開平2−208339号公報
に記載されている薬液用プラスチック容器は、柔軟性に
優れているが、高温雰囲気で殺菌処理を行うと透明性が
著しく低下する欠点がある。
60−63059号公報に記載されている輸液バッグ
は、耐熱性に優れている反面、柔軟性に劣るので、自然
滴下による薬液用プラスチック容器としては不適当であ
る。これに対して、前掲特開平2−208339号公報
に記載されている薬液用プラスチック容器は、柔軟性に
優れているが、高温雰囲気で殺菌処理を行うと透明性が
著しく低下する欠点がある。
【0004】本発明は、上記従来のものにおける欠点に
鑑み、耐熱性が高く、柔軟性に富み、高温で殺菌処理を
しても高い透明性を保持する薬液用プラスチック容器を
提供することを目的とするものである。
鑑み、耐熱性が高く、柔軟性に富み、高温で殺菌処理を
しても高い透明性を保持する薬液用プラスチック容器を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、薬液用プラスチック容器を、少なくとも
50%の肉厚を占める基材層と、少なくとも5%の肉厚
を占める表面層の積層構造の樹脂で構成されており、基
材層を、主鎖のエチレン中の炭素の個数1000個あた
りのα−オレフィンの短鎖分岐の個数が1〜20個で密
度が0.920〜0.970g/cm3の線状ポリエチ
レン(以下、H−LLという)に、10〜50重量%の
高圧法低密度ポリエチレン(以下、LDPEという)を
ブレンドした樹脂で構成し、表面層を、プロピレンの含
有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜15
モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体(以下、
P−E樹脂という)で構成した。
達成するため、薬液用プラスチック容器を、少なくとも
50%の肉厚を占める基材層と、少なくとも5%の肉厚
を占める表面層の積層構造の樹脂で構成されており、基
材層を、主鎖のエチレン中の炭素の個数1000個あた
りのα−オレフィンの短鎖分岐の個数が1〜20個で密
度が0.920〜0.970g/cm3の線状ポリエチ
レン(以下、H−LLという)に、10〜50重量%の
高圧法低密度ポリエチレン(以下、LDPEという)を
ブレンドした樹脂で構成し、表面層を、プロピレンの含
有率が95〜85モル%でエチレンの含有率が5〜15
モル%からなるプロピレン・エチレン共重合体(以下、
P−E樹脂という)で構成した。
【0006】
【作用】本発明に係る薬液用プラスチック容器は、基材
層が耐熱性に優れたH−LLと柔軟性に優れたLDPE
のブレンド物であり、しかも、表面層が耐熱性に特に優
れているP−E樹脂で構成されているので、全体として
高温に耐え得る耐熱性に優れたものである。そして、基
材層の肉厚が少なくとも50%あり、表面層の肉厚が少
なくとも5%であるから、表面層を構成するP−E樹脂
が柔軟性に劣るものであっても、全体として柔軟性を損
なわずに耐熱性に優れ、しかも高温による殺菌処理を行
っても透明性が損なわれない薬液用プラスチックが得ら
れる。
層が耐熱性に優れたH−LLと柔軟性に優れたLDPE
のブレンド物であり、しかも、表面層が耐熱性に特に優
れているP−E樹脂で構成されているので、全体として
高温に耐え得る耐熱性に優れたものである。そして、基
材層の肉厚が少なくとも50%あり、表面層の肉厚が少
なくとも5%であるから、表面層を構成するP−E樹脂
が柔軟性に劣るものであっても、全体として柔軟性を損
なわずに耐熱性に優れ、しかも高温による殺菌処理を行
っても透明性が損なわれない薬液用プラスチックが得ら
れる。
【0007】
【実施例】図1および図2には、本発明に係る薬液用プ
ラスチック容器が例示されている。この薬液用プラスチ
ック容器1は、ブロー成形により構成されたものであ
り、胴部2の上端に口部3を、かつ底面4に吊片5を有
している。口部3には栓体6が溶着されている。薬液用
プラスチック容器1は、図3に示すように、基材層7、
外表面層8および内表面層9の3層構造をなしている。
基材層7は、H−LLにLDPEをブレンドした物で構
成されており、外表面層8および内表面層9は、P−E
樹脂で構成されている。
ラスチック容器が例示されている。この薬液用プラスチ
ック容器1は、ブロー成形により構成されたものであ
り、胴部2の上端に口部3を、かつ底面4に吊片5を有
している。口部3には栓体6が溶着されている。薬液用
プラスチック容器1は、図3に示すように、基材層7、
外表面層8および内表面層9の3層構造をなしている。
基材層7は、H−LLにLDPEをブレンドした物で構
成されており、外表面層8および内表面層9は、P−E
樹脂で構成されている。
【0008】基材層7を構成するH−LLは、エチレン
とブテン−1との共重合体で、主鎖のエチレン中の炭素
の個数1000個あたりのブテン−1の短鎖分岐の個数
が100個で密度が0.935g/cm3,MFR=
5.0,曲げ弾性率:5300Kg/cm2である。基
材層7を構成するLDPEは、エチレンに高圧でラジカ
ル重合させた密度が0.920g/cm3の高圧法低密
度ポリエチレンで、MFR=0.3,曲げ弾性率:21
00Kg/cm2である。外表面層8および内表面層9
を構成するP−E樹脂は、プロピレンの含有率が12モ
ル%でエチレンの含有率が88モル%の共重合体であ
り、密度:0.90g/cm3,曲げ弾性率:5500
Kg/cm2である。基材層7の肉厚は、全体の肉厚の
少なくとも50%、外表面層8と内表面層9を合わせた
肉厚は、全体の肉厚の少なくとも5%である。したがっ
て、表面層8,9を構成するP−E樹脂が柔軟性に劣る
ものであっても、全体として柔軟性を損なわずに耐熱性
に優れ、しかも高温による殺菌処理を行っても透明性が
損なわれない薬液用プラスチック容器1が得られる。
とブテン−1との共重合体で、主鎖のエチレン中の炭素
の個数1000個あたりのブテン−1の短鎖分岐の個数
が100個で密度が0.935g/cm3,MFR=
5.0,曲げ弾性率:5300Kg/cm2である。基
材層7を構成するLDPEは、エチレンに高圧でラジカ
ル重合させた密度が0.920g/cm3の高圧法低密
度ポリエチレンで、MFR=0.3,曲げ弾性率:21
00Kg/cm2である。外表面層8および内表面層9
を構成するP−E樹脂は、プロピレンの含有率が12モ
ル%でエチレンの含有率が88モル%の共重合体であ
り、密度:0.90g/cm3,曲げ弾性率:5500
Kg/cm2である。基材層7の肉厚は、全体の肉厚の
少なくとも50%、外表面層8と内表面層9を合わせた
肉厚は、全体の肉厚の少なくとも5%である。したがっ
て、表面層8,9を構成するP−E樹脂が柔軟性に劣る
ものであっても、全体として柔軟性を損なわずに耐熱性
に優れ、しかも高温による殺菌処理を行っても透明性が
損なわれない薬液用プラスチック容器1が得られる。
【0009】以下、実施例および比較例により具体的に
説明する。
説明する。
【表1】 表1には、図1ないし図3に示す形状の薬液用プラスチ
ック容器1において、A=20mm,B=220mm、
幅100mm,厚さ40mmのものの実施例1〜8、比
較例1〜4が示されている。
ック容器1において、A=20mm,B=220mm、
幅100mm,厚さ40mmのものの実施例1〜8、比
較例1〜4が示されている。
【0010】表1中の◎,○,△,×は、次の評価結果
を示す。 (柔軟性)薬液を内部に充填し、滴下性により判断し
た。 ◎:良好な滴下性が得られた。 ○:滴下速度に若干のバラツキがあったが、薬液の残留
がみられなかった。 △:滴下速度にバラツキがあり、若干薬液の残留がみら
れた。 ×:滴下速度にバラツキがあり、多くの薬液の残留がみ
られた。 (透明性)115℃で30分間滅菌処理をし、その前後
の全光線透過率を測定した。全光線透過率は、JIS
K6714に規定する450nmの波長の可視光の入射
量と全光線透過量との比を表わしたもので、滅菌処理前
と滅菌処理後の薬液用プラスチック容器の全光線透過率
をエルマ光電比色計で測定し、百分率で表わした。 ◎:処理前と同じ高い透明性を保持している。 ○:僅かに透明性が低下した程度で、高い透明性を保持
している。 △:かなり透明性が低下した。 ×:著しく透明性が低下した。 以上、実施例および比較例の評価から明かなように、本
発明に係る薬液用プラスチック容器1は、高温の殺菌処
理に耐え、しかも、柔軟性および透明性に優れたもので
あることがわかる。
を示す。 (柔軟性)薬液を内部に充填し、滴下性により判断し
た。 ◎:良好な滴下性が得られた。 ○:滴下速度に若干のバラツキがあったが、薬液の残留
がみられなかった。 △:滴下速度にバラツキがあり、若干薬液の残留がみら
れた。 ×:滴下速度にバラツキがあり、多くの薬液の残留がみ
られた。 (透明性)115℃で30分間滅菌処理をし、その前後
の全光線透過率を測定した。全光線透過率は、JIS
K6714に規定する450nmの波長の可視光の入射
量と全光線透過量との比を表わしたもので、滅菌処理前
と滅菌処理後の薬液用プラスチック容器の全光線透過率
をエルマ光電比色計で測定し、百分率で表わした。 ◎:処理前と同じ高い透明性を保持している。 ○:僅かに透明性が低下した程度で、高い透明性を保持
している。 △:かなり透明性が低下した。 ×:著しく透明性が低下した。 以上、実施例および比較例の評価から明かなように、本
発明に係る薬液用プラスチック容器1は、高温の殺菌処
理に耐え、しかも、柔軟性および透明性に優れたもので
あることがわかる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性が高く、柔軟性
に富み、高温で殺菌処理をしても高い透明性を保持する
薬液用プラスチック容器を得ることができる。
に富み、高温で殺菌処理をしても高い透明性を保持する
薬液用プラスチック容器を得ることができる。
【図1】本発明に係る薬液用プラスチック容器の正面図
である。
である。
【図2】本発明に係る薬液用プラスチック容器の側面図
である。
である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
1 薬液用プラスチック容器 2 胴部 3 口部 4 底面 5 吊片 6 栓体 7 基材層 8 外表面層 9 内表面層
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも50%の肉厚を占める基材層
と、少なくとも5%の肉厚を占める表面層の積層構造の
樹脂で構成されており、 基材層を、主鎖のエチレン中の炭素の個数1000個あ
たりのα−オレフィンの短鎖分岐の個数が1〜20個で
密度が0.920〜0.970g/cm3の線状ポリエ
チレンに、10〜50重量%の高圧法低密度ポリエチレ
ンをブレンドした樹脂で構成し、 表面層を、プロピレンの含有率が95〜85モル%でエ
チレンの含有率が5〜15モル%からなるプロピレン・
エチレン共重合体で構成したことを特徴とする薬液用プ
ラスチック容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5096892A JPH06285135A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薬液用プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5096892A JPH06285135A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薬液用プラスチック容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06285135A true JPH06285135A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14177038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5096892A Pending JPH06285135A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 薬液用プラスチック容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06285135A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101283874B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2013-07-08 | 산텐 세이야꾸 가부시키가이샤 | 프로스타글란딘 F2α유도체 함유 제품 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5096892A patent/JPH06285135A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101283874B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2013-07-08 | 산텐 세이야꾸 가부시키가이샤 | 프로스타글란딘 F2α유도체 함유 제품 |
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