JPH06285493A - 固定床式脱窒方法 - Google Patents
固定床式脱窒方法Info
- Publication number
- JPH06285493A JPH06285493A JP7562193A JP7562193A JPH06285493A JP H06285493 A JPH06285493 A JP H06285493A JP 7562193 A JP7562193 A JP 7562193A JP 7562193 A JP7562193 A JP 7562193A JP H06285493 A JPH06285493 A JP H06285493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic matter
- denitrification
- concentration
- raw water
- measured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 し尿の湿式触媒酸化処理水のように、TOC
濃度が大きく変化する原水を固定床式脱窒処理する方法
において、有機物の添加量を確実に制御することによ
り、高水質の処理水を安定かつ効率的に得る。 【構成】 脱窒細菌の固定床3Aが形成された脱窒素槽
3に、NOxとBOD成分とを含む原水を通水して脱窒
処理するにあたり、脱窒槽で処理された処理水の酸化還
元電位又はイオウイオン濃度を測定し、この測定値に基
いて原水に有機物を添加する一方で、脱窒槽流入のNO
x濃度及び有機物濃度を測定し、この測定値に基いて該
脱窒槽に流入するすべてのNOxを脱窒するのに必要な
有機物の理論濃度を算出し、この理論濃度と前記有機物
測定値とを比較し、有機物測定値が該理論濃度よりも低
い場合に、両者の差に相当する有機物量の少なくとも一
部を原水に添加する。
濃度が大きく変化する原水を固定床式脱窒処理する方法
において、有機物の添加量を確実に制御することによ
り、高水質の処理水を安定かつ効率的に得る。 【構成】 脱窒細菌の固定床3Aが形成された脱窒素槽
3に、NOxとBOD成分とを含む原水を通水して脱窒
処理するにあたり、脱窒槽で処理された処理水の酸化還
元電位又はイオウイオン濃度を測定し、この測定値に基
いて原水に有機物を添加する一方で、脱窒槽流入のNO
x濃度及び有機物濃度を測定し、この測定値に基いて該
脱窒槽に流入するすべてのNOxを脱窒するのに必要な
有機物の理論濃度を算出し、この理論濃度と前記有機物
測定値とを比較し、有機物測定値が該理論濃度よりも低
い場合に、両者の差に相当する有機物量の少なくとも一
部を原水に添加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定床式脱窒方法に係
り、特に、脱窒細菌の固定床が形成された脱窒槽に硝酸
性窒素(硝酸イオン)及び/又は亜硝酸性窒素(亜硝酸
イオン)とBOD成分を含む原水を、該原水に水素供与
体としての有機物を添加した後通水して脱窒処理するに
あたり、有機物添加量の制御を確実に行なって、有機性
炭素/窒素(C/N)比を最適範囲に調整することによ
り、高水質の処理水を安定的かつ効率的に得る方法に関
する。
り、特に、脱窒細菌の固定床が形成された脱窒槽に硝酸
性窒素(硝酸イオン)及び/又は亜硝酸性窒素(亜硝酸
イオン)とBOD成分を含む原水を、該原水に水素供与
体としての有機物を添加した後通水して脱窒処理するに
あたり、有機物添加量の制御を確実に行なって、有機性
炭素/窒素(C/N)比を最適範囲に調整することによ
り、高水質の処理水を安定的かつ効率的に得る方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び先行技術】し尿等のアンモニア及び有
機物を含む廃液の処理方法として、湿式触媒酸化処理法
が知られている。このようなアンモニア及び有機物を含
む廃液を湿式触媒酸化処理すると、処理条件によっては
低濃度の硝酸性窒素、亜硝酸性窒素及び有機性炭素を含
んだ処理水が得られる。しかして、この触媒湿式酸化処
理の処理水のような、硝酸性窒素(以下「NO3 −N」
と略称する。)及び/又は亜硝酸性窒素(以下「NO2
−N」と略称し、NO3 −N、NO2 −Nを「NOx」
と総称する。)と有機性炭素を含む水は、更に、生物的
脱窒処理にて処理される。この場合、原水中のNOx、
BOD濃度が変化すると、C/N比が変わり、安定処理
ができなくなる。このため、このC/N比を調整するた
めに、メタノール等の有機物を水素供与体として原水に
添加するが、その添加量は、処理水質を高く維持するた
めに、必要最小量とすることが重要である。
機物を含む廃液の処理方法として、湿式触媒酸化処理法
が知られている。このようなアンモニア及び有機物を含
む廃液を湿式触媒酸化処理すると、処理条件によっては
低濃度の硝酸性窒素、亜硝酸性窒素及び有機性炭素を含
んだ処理水が得られる。しかして、この触媒湿式酸化処
理の処理水のような、硝酸性窒素(以下「NO3 −N」
と略称する。)及び/又は亜硝酸性窒素(以下「NO2
−N」と略称し、NO3 −N、NO2 −Nを「NOx」
と総称する。)と有機性炭素を含む水は、更に、生物的
脱窒処理にて処理される。この場合、原水中のNOx、
BOD濃度が変化すると、C/N比が変わり、安定処理
ができなくなる。このため、このC/N比を調整するた
めに、メタノール等の有機物を水素供与体として原水に
添加するが、その添加量は、処理水質を高く維持するた
めに、必要最小量とすることが重要である。
【0003】従来、浮遊方式の脱窒方法においては、酸
化還元電位(以下「ORP」と称す。)とNOxとに関
係があることが知られており、ORPの測定値に基いて
メタノール等の有機物の添加量を制御する方法が提案さ
れている(特公昭63−22877号、同64−684
0号)。
化還元電位(以下「ORP」と称す。)とNOxとに関
係があることが知られており、ORPの測定値に基いて
メタノール等の有機物の添加量を制御する方法が提案さ
れている(特公昭63−22877号、同64−684
0号)。
【0004】また、固定床式の脱窒方法においても、O
RPの測定値に基いて有機物の添加量を制御する方法が
提案された(特願平2−306622号)。
RPの測定値に基いて有機物の添加量を制御する方法が
提案された(特願平2−306622号)。
【0005】更に、このORP測定制御法に代る方法と
して、脱窒処理水のイオウイオン(S2-イオン)濃度を
測定し、この測定値に基いて有機物の添加量を制御する
方法も提案された(特願平4−241864号)。
して、脱窒処理水のイオウイオン(S2-イオン)濃度を
測定し、この測定値に基いて有機物の添加量を制御する
方法も提案された(特願平4−241864号)。
【0006】ところで、し尿の湿式触媒酸化処理水は、
通常、そのTOC濃度が10mg/lまで、以下から数
百mg/lまで、非常に幅広い範囲で経日変化する。こ
のような湿式触媒酸化処理水を原水とする脱窒処理で
は、脱窒処理水のORPやS2-イオン濃度を計測して、
この計測値に基いて脱窒原水への有機物の添加ON−O
FF操作を制御する方法では、原水のTOC濃度の変化
に十分に有機物の添加制御が追従できず、C/N比を最
適値に調整することができない。即ち、脱窒原水のTO
C濃度の変化幅は、脱窒処理水のTOCの変化幅に反映
し、脱窒処理水のTOC濃度も大きく変動することとな
り、このような大きな変化幅に対しては、添加ON−O
FF操作で十分な調整を行えない。特に、TOCが著し
く高い場合には、ORPを正確に計測することが難しい
という問題もある。このため最適C/N比を確実に維持
して、高水質の処理水を安定して得ることができないと
いう欠点があった。
通常、そのTOC濃度が10mg/lまで、以下から数
百mg/lまで、非常に幅広い範囲で経日変化する。こ
のような湿式触媒酸化処理水を原水とする脱窒処理で
は、脱窒処理水のORPやS2-イオン濃度を計測して、
この計測値に基いて脱窒原水への有機物の添加ON−O
FF操作を制御する方法では、原水のTOC濃度の変化
に十分に有機物の添加制御が追従できず、C/N比を最
適値に調整することができない。即ち、脱窒原水のTO
C濃度の変化幅は、脱窒処理水のTOCの変化幅に反映
し、脱窒処理水のTOC濃度も大きく変動することとな
り、このような大きな変化幅に対しては、添加ON−O
FF操作で十分な調整を行えない。特に、TOCが著し
く高い場合には、ORPを正確に計測することが難しい
という問題もある。このため最適C/N比を確実に維持
して、高水質の処理水を安定して得ることができないと
いう欠点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、し尿
の湿式触媒酸化処理水のように、TOC濃度が大きく変
化する原水を固定床式脱窒処理する方法において、有機
物の添加量を確実に制御することにより、高水質の処理
水を安定かつ効率的に得ることを可能とする固定床式脱
窒方法を提供することを目的とする。
の湿式触媒酸化処理水のように、TOC濃度が大きく変
化する原水を固定床式脱窒処理する方法において、有機
物の添加量を確実に制御することにより、高水質の処理
水を安定かつ効率的に得ることを可能とする固定床式脱
窒方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の固定床式脱窒方
法は、脱窒細菌の固定床が形成された脱窒槽に、NOx
とBOD成分とを含む原水を通水して脱窒処理する方法
であって、該脱窒槽で処理された処理水の酸化還元電位
又はイオウイオン濃度を測定し、この測定値に基いて原
水に有機物を添加する固定床式脱窒方法において、該脱
窒槽流入水のNOx濃度及び有機物濃度を測定し、この
測定値に基いて該脱窒槽に流入するすべてのNOxを脱
窒するのに必要な有機物の理論濃度を算出し、この理論
濃度と前記有機物測定値とを比較し、有機物測定値が該
理論濃度よりも低い場合に、両者の差に相当する有機物
量の少なくとも一部を原水に添加することを特徴とす
る。
法は、脱窒細菌の固定床が形成された脱窒槽に、NOx
とBOD成分とを含む原水を通水して脱窒処理する方法
であって、該脱窒槽で処理された処理水の酸化還元電位
又はイオウイオン濃度を測定し、この測定値に基いて原
水に有機物を添加する固定床式脱窒方法において、該脱
窒槽流入水のNOx濃度及び有機物濃度を測定し、この
測定値に基いて該脱窒槽に流入するすべてのNOxを脱
窒するのに必要な有機物の理論濃度を算出し、この理論
濃度と前記有機物測定値とを比較し、有機物測定値が該
理論濃度よりも低い場合に、両者の差に相当する有機物
量の少なくとも一部を原水に添加することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明の固定床式脱窒方法においては、脱窒槽
で処理された処理水のORP又はS2-イオン濃度を測定
し、この測定値に基いて原水に有機物を添加する(以
下、この添加制御を「添加制御I」と称する。)一方
で、脱窒槽流入水のNOx濃度及び有機物濃度を測定
し、この測定値に基いて脱窒槽に流入するすべてのNO
xを脱窒するのに必要な有機物の理論濃度を算出し、こ
の理論濃度と有機物測定値とを比較して有機物測定値が
理論濃度よりも低い場合に、両者の差に相当する有機物
量の少なくとも一部を原水に添加する(以下、この添加
制御を「添加制御II」と称する。)。このように有機物
の添加を、脱窒処理水のORP又はS2-イオン濃度の測
定値による添加制御Iと、原水中のNOxの脱窒に必要
な有機物の理論濃度に対する有機物測定値の差に基く添
加制御IIとの2通りの制御を併用して行なうことによ
り、脱窒処理におけるC/N比を最適値に調整すること
ができる。
で処理された処理水のORP又はS2-イオン濃度を測定
し、この測定値に基いて原水に有機物を添加する(以
下、この添加制御を「添加制御I」と称する。)一方
で、脱窒槽流入水のNOx濃度及び有機物濃度を測定
し、この測定値に基いて脱窒槽に流入するすべてのNO
xを脱窒するのに必要な有機物の理論濃度を算出し、こ
の理論濃度と有機物測定値とを比較して有機物測定値が
理論濃度よりも低い場合に、両者の差に相当する有機物
量の少なくとも一部を原水に添加する(以下、この添加
制御を「添加制御II」と称する。)。このように有機物
の添加を、脱窒処理水のORP又はS2-イオン濃度の測
定値による添加制御Iと、原水中のNOxの脱窒に必要
な有機物の理論濃度に対する有機物測定値の差に基く添
加制御IIとの2通りの制御を併用して行なうことによ
り、脱窒処理におけるC/N比を最適値に調整すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の一実施例につ
いて具体的に説明する。
いて具体的に説明する。
【0011】図1は本発明の固定床式脱窒方法の一実施
例方法を示す系統図である。
例方法を示す系統図である。
【0012】図1において、1は原水槽、2は有機物
(メタノール)貯槽、3は固定床式生物脱窒塔、4は硝
酸廃液貯槽、6はORP計、7はpH計、8はTOC
計、10は制御器、P1 〜P4 はポンプである。
(メタノール)貯槽、3は固定床式生物脱窒塔、4は硝
酸廃液貯槽、6はORP計、7はpH計、8はTOC
計、10は制御器、P1 〜P4 はポンプである。
【0013】本実施例方法において、原水は配管11、
原水槽1及びポンプP3 を備える配管12を経て生物脱
窒塔3に導入され、脱窒処理水は配管13より系外へ排
出される。
原水槽1及びポンプP3 を備える配管12を経て生物脱
窒塔3に導入され、脱窒処理水は配管13より系外へ排
出される。
【0014】原水槽1には、メタノール貯槽2内のメタ
ノールがポンプP1 を備える配管14より注入されると
共に、ポンプP2 を備える配管15からも間欠注入され
るように構成されている。
ノールがポンプP1 を備える配管14より注入されると
共に、ポンプP2 を備える配管15からも間欠注入され
るように構成されている。
【0015】生物脱窒塔3の固定床3Aの上部には抜出
用配管16が接続されており、ORP計6により脱窒処
理水のORPが測定され、測定された水は原水槽1に戻
されるように構成されている。そして、メタノールの間
欠注入用のポンプP2 はこのORP計6の測定値に基い
て制御器10を介してON、OFF操作されるように設
けられている。pH計7は、ORP測定時のpHが一定
となるように塔3の流入水をpH制御するためのもので
あり、配管12に接続された分岐配管17に設けられて
おり、生物脱窒塔3の流入水のpH測定に用いられた水
は原水槽1に戻される。
用配管16が接続されており、ORP計6により脱窒処
理水のORPが測定され、測定された水は原水槽1に戻
されるように構成されている。そして、メタノールの間
欠注入用のポンプP2 はこのORP計6の測定値に基い
て制御器10を介してON、OFF操作されるように設
けられている。pH計7は、ORP測定時のpHが一定
となるように塔3の流入水をpH制御するためのもので
あり、配管12に接続された分岐配管17に設けられて
おり、生物脱窒塔3の流入水のpH測定に用いられた水
は原水槽1に戻される。
【0016】また、原水のTOCは配管11に設けられ
たTOC計8により測定されている。そして、上記pH
計7で測定されたNOx測定値及びTOC計8で測定さ
れたTOC測定値は制御器10に入力され、NOx測定
値から脱窒に必要な有機物理論濃度が求められ、有機物
理論濃度>有機物測定値の場合には、有機物理論濃度−
有機物測定値の少なくとも一部、好ましくは70〜95
%、より好ましくは75〜90%に相当するメタノール
を配管14より原水槽1に添加するように制御器10よ
りポンプP1 の作動が制御される。
たTOC計8により測定されている。そして、上記pH
計7で測定されたNOx測定値及びTOC計8で測定さ
れたTOC測定値は制御器10に入力され、NOx測定
値から脱窒に必要な有機物理論濃度が求められ、有機物
理論濃度>有機物測定値の場合には、有機物理論濃度−
有機物測定値の少なくとも一部、好ましくは70〜95
%、より好ましくは75〜90%に相当するメタノール
を配管14より原水槽1に添加するように制御器10よ
りポンプP1 の作動が制御される。
【0017】なお、本実施例方法においては、硝酸廃液
貯槽4が設けられており、原水中の有機物量が著しく多
く、NOx量が不足することにより、脱窒処理水中に有
機物が多く残留する可能性がある場合には、制御器10
よりポンプP4 の作動信号が出力され、配管18を経て
硝酸廃液(等の窒素供給源)を原水槽1に添加すること
により、脱窒原水のC/N比を適値に調整し、脱窒処理
水の有機物濃度を低減するように構成されている。
貯槽4が設けられており、原水中の有機物量が著しく多
く、NOx量が不足することにより、脱窒処理水中に有
機物が多く残留する可能性がある場合には、制御器10
よりポンプP4 の作動信号が出力され、配管18を経て
硝酸廃液(等の窒素供給源)を原水槽1に添加すること
により、脱窒原水のC/N比を適値に調整し、脱窒処理
水の有機物濃度を低減するように構成されている。
【0018】図1に示す方法によれば、メタノールの注
入をポンプP2 による添加制御IとポンプP1 による添
加制御IIとの併用で行なうため、有機物理論濃度に対し
て、有機物測定値が著しく低い場合には、添加制御IIで
その不足量の大部分を補って脱窒原水の有機物量を最適
値に近づけ、更に、添加制御Iによる間欠注入にて、有
機物添加量を微調整することにより、C/N比を最適値
に調整することができる。有機物理論濃度に対して、有
機物測定値が高い場合には、添加制御IIによるメタノー
ルの注入は行なわず、添加制御Iのみのメタノール注入
制御のみとし、必要に応じて硝酸廃液の注入を行なう。
入をポンプP2 による添加制御IとポンプP1 による添
加制御IIとの併用で行なうため、有機物理論濃度に対し
て、有機物測定値が著しく低い場合には、添加制御IIで
その不足量の大部分を補って脱窒原水の有機物量を最適
値に近づけ、更に、添加制御Iによる間欠注入にて、有
機物添加量を微調整することにより、C/N比を最適値
に調整することができる。有機物理論濃度に対して、有
機物測定値が高い場合には、添加制御IIによるメタノー
ルの注入は行なわず、添加制御Iのみのメタノール注入
制御のみとし、必要に応じて硝酸廃液の注入を行なう。
【0019】なお、添加制御IIは、例えば、有機物理論
濃度が有機物測定値よりも高い場合、その差を算出し、
求めた差に対して、予め設定した割合のメタノールが注
入されるようにポンプの作動を制御するものが挙げられ
ている。この場合、予め設定される割合は、前述の如
く、70〜95%、特に75〜90%が好ましく、この
割合が小さ過ぎても大き過ぎても、本発明による添加制
御Iと添加制御IIとの併用によるC/N比調整の改善効
果は得られない。
濃度が有機物測定値よりも高い場合、その差を算出し、
求めた差に対して、予め設定した割合のメタノールが注
入されるようにポンプの作動を制御するものが挙げられ
ている。この場合、予め設定される割合は、前述の如
く、70〜95%、特に75〜90%が好ましく、この
割合が小さ過ぎても大き過ぎても、本発明による添加制
御Iと添加制御IIとの併用によるC/N比調整の改善効
果は得られない。
【0020】一方、添加制御Iは、ORP計6の測定値
が第1の設定値を超えた場合にポンプP2 を稼働(O
N)させ、第2の設定値を下回った場合にポンプP2 を
停止(OFF)させるなどの方法により行なうことがで
きる。なお、本実施例では原水の有機物量をTOC計8
により求めるが、原水の有機物量はTOC計の他、UV
検出等により求めることもできる。TOC計により原水
のTOCを測定する場合、原水の有機物(BOD)は、
当該原水毎に定められる計算式によりTOC測定値から
容易に求めることができる。同様にNOx測定値からの
有機物理論濃度の算出も、当該原水毎に定められる計算
式により容易に行なうことができる。
が第1の設定値を超えた場合にポンプP2 を稼働(O
N)させ、第2の設定値を下回った場合にポンプP2 を
停止(OFF)させるなどの方法により行なうことがで
きる。なお、本実施例では原水の有機物量をTOC計8
により求めるが、原水の有機物量はTOC計の他、UV
検出等により求めることもできる。TOC計により原水
のTOCを測定する場合、原水の有機物(BOD)は、
当該原水毎に定められる計算式によりTOC測定値から
容易に求めることができる。同様にNOx測定値からの
有機物理論濃度の算出も、当該原水毎に定められる計算
式により容易に行なうことができる。
【0021】また、本実施例では、添加制御IをORP
計6の測定値に基いて行なうが、添加制御Iは、H2 S
センサー等によるS2-イオン濃度の測定値に基いて、脱
窒処理水のS2-イオンが第1の設定値を超えた場合には
ポンプP2 をOFFとし、第2の設定値を下回った場合
にはポンプP2 をONとすることにより行なうこともで
きる。
計6の測定値に基いて行なうが、添加制御Iは、H2 S
センサー等によるS2-イオン濃度の測定値に基いて、脱
窒処理水のS2-イオンが第1の設定値を超えた場合には
ポンプP2 をOFFとし、第2の設定値を下回った場合
にはポンプP2 をONとすることにより行なうこともで
きる。
【0022】本発明において、メタノール等の有機物の
添加制御Iは、注入ポンプのON/OFF操作の他、注
入量の増減制御により行なうこともできる。また、添加
制御IIについては、注入ポンプのON/OFF操作と注
入量の増減制御との併用により行なうのが好ましい。
添加制御Iは、注入ポンプのON/OFF操作の他、注
入量の増減制御により行なうこともできる。また、添加
制御IIについては、注入ポンプのON/OFF操作と注
入量の増減制御との併用により行なうのが好ましい。
【0023】以下に具体的な実施例を挙げて、本発明を
より詳細に説明する。
より詳細に説明する。
【0024】実施例1 図1に示す方法に従って、し尿の湿式触媒酸化処理水を
原水として脱窒処理を行なった。原水の水質変化及び脱
窒処理量は表1に示す通りである。
原水として脱窒処理を行なった。原水の水質変化及び脱
窒処理量は表1に示す通りである。
【0025】このような処理において、有機物として5
0%メタノール水溶液を表1に示す割合で注入した。な
お、硝酸廃液の注入は行なわなかった。
0%メタノール水溶液を表1に示す割合で注入した。な
お、硝酸廃液の注入は行なわなかった。
【0026】本実施例の原水については、 BOD=1.9×TOC−15 の関係が成立し、また、脱窒に必要な有機物量はBOD
換算で BOD=NO3 −N×2.7(mg/l) で求められる(なお、NO2 −NではBOD=NO2 −
N×1.8となる。)。
換算で BOD=NO3 −N×2.7(mg/l) で求められる(なお、NO2 −NではBOD=NO2 −
N×1.8となる。)。
【0027】従って、例えば、「日数5」では、原水の
NO3 −Nが106mg/lであるので、脱窒に必要な
有機物量はBOD換算で BOD=106×2.7=286mg/l となる。
NO3 −Nが106mg/lであるので、脱窒に必要な
有機物量はBOD換算で BOD=106×2.7=286mg/l となる。
【0028】一方、原水のTOC10mg/lより求め
た有機物のBOD換算量は BOD=1.9×10−15=4mg/l であるので、 286−4=282mg−BOD/l の有機物が不足していることとなる。
た有機物のBOD換算量は BOD=1.9×10−15=4mg/l であるので、 286−4=282mg−BOD/l の有機物が不足していることとなる。
【0029】これに対して、50%メタノール水溶液の
BODは、 50%メタノール水溶液=390g−メタノール/l=
390g−BOD/l となる。
BODは、 50%メタノール水溶液=390g−メタノール/l=
390g−BOD/l となる。
【0030】本実施例では、前記不足分の282mg−
BOD/lの約76%に相当する約214mg−BOD
/lを注入するべく、ポンプP1 の作動により下記式よ
り算出した7.64cc/minのメタノール水溶液を
注入した。
BOD/lの約76%に相当する約214mg−BOD
/lを注入するべく、ポンプP1 の作動により下記式よ
り算出した7.64cc/minのメタノール水溶液を
注入した。
【0031】(282×830×0.76)÷390=
4.56リットル/hr =7.64cc/min 同時に、ORP計の測定値に基づき、9.7〜10cc
/minの50%メタノール水溶液を、ORPが−10
0mV以上であればメタノール注入ポンプP2をON、
−150mV以下であればメタノール注入ポンプP2 を
OFFとして、間欠注入した。
4.56リットル/hr =7.64cc/min 同時に、ORP計の測定値に基づき、9.7〜10cc
/minの50%メタノール水溶液を、ORPが−10
0mV以上であればメタノール注入ポンプP2をON、
−150mV以下であればメタノール注入ポンプP2 を
OFFとして、間欠注入した。
【0032】同様に「日数9」においては不足する有機
物BOD換算量は 131×2.7−(1.9×70−15)=235mg
−BOD/l であり、「日数5」の場合と殆ど変わらないため、上記
と同様の50%メタノール水溶液の注入制御を継続し
た。
物BOD換算量は 131×2.7−(1.9×70−15)=235mg
−BOD/l であり、「日数5」の場合と殆ど変わらないため、上記
と同様の50%メタノール水溶液の注入制御を継続し
た。
【0033】「日数14」では、不足する有機物BOD
換算量は 97×2.7−(1.9×166−15)=−38mg
−BOD/l と、有機物過剰となるため、ポンプP1 からの注入は停
止した。
換算量は 97×2.7−(1.9×166−15)=−38mg
−BOD/l と、有機物過剰となるため、ポンプP1 からの注入は停
止した。
【0034】得られた処理水の水質を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】比較例1 ポンプP1 からのメタノール水溶液の注入を行なわず、
ポンプP2 からの間欠注入のみとしたこと以外は実施例
1と同様にして脱窒処理を行ない、結果を表2に示し
た。
ポンプP2 からの間欠注入のみとしたこと以外は実施例
1と同様にして脱窒処理を行ない、結果を表2に示し
た。
【0037】
【表2】
【0038】表1、表2の結果から次のことが明らかで
ある。即ち、従来の脱窒処理水のORP値に基づくメタ
ノールの間欠注入のみの比較例1では、原水のTOCが
変動し、原水TOCが原水NO3 −Nに対して低いと処
理水のNO3 0−Nが高く、逆に、原水TOCが原水N
O3 −Nに対して高いと処理水のTOCが高くなり、い
ずれの場合も高水質の処理水を得ることができない。
ある。即ち、従来の脱窒処理水のORP値に基づくメタ
ノールの間欠注入のみの比較例1では、原水のTOCが
変動し、原水TOCが原水NO3 −Nに対して低いと処
理水のNO3 0−Nが高く、逆に、原水TOCが原水N
O3 −Nに対して高いと処理水のTOCが高くなり、い
ずれの場合も高水質の処理水を得ることができない。
【0039】これに対して、本発明の方法に従って、原
水の測定結果から、予め有機物の不足量を求め、この不
足量の大部分を注入した上で、脱窒処理水のORP値に
基づくメタノールの間欠注入を行なった実施例1によれ
ば、NO3 −N、TOC共に著しく低減され、高水質処
理水を安定かつ確実に得ることができる。
水の測定結果から、予め有機物の不足量を求め、この不
足量の大部分を注入した上で、脱窒処理水のORP値に
基づくメタノールの間欠注入を行なった実施例1によれ
ば、NO3 −N、TOC共に著しく低減され、高水質処
理水を安定かつ確実に得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の固定床式脱
窒方法によれば、有機物量が大きく変動する原水を脱窒
処理する場合において、原水の有機物添加量を最適値に
制御して、高水質の処理水を安定かつ確実に得ることが
可能とされる。
窒方法によれば、有機物量が大きく変動する原水を脱窒
処理する場合において、原水の有機物添加量を最適値に
制御して、高水質の処理水を安定かつ確実に得ることが
可能とされる。
【0041】このような本発明の固定床式脱窒方法は、
し尿の湿式触媒酸化処理水のように、有機物量の変動幅
の大きい水を原水とする場合に極めて有効であり、本発
明の方法によれば、脱窒処理水中の残留有機物量を最小
値に抑えることにより、後工程の再曝気塔(好気性生物
濾過塔)等への流入有機物負荷量を著しく低減し、最終
処理水の水質及び処理効率の向上、処理コストの低廉化
を図ることができる。
し尿の湿式触媒酸化処理水のように、有機物量の変動幅
の大きい水を原水とする場合に極めて有効であり、本発
明の方法によれば、脱窒処理水中の残留有機物量を最小
値に抑えることにより、後工程の再曝気塔(好気性生物
濾過塔)等への流入有機物負荷量を著しく低減し、最終
処理水の水質及び処理効率の向上、処理コストの低廉化
を図ることができる。
【図1】本発明の固定床式脱窒方法の一実施例方法を説
明する系統図である。
明する系統図である。
1 原水槽 2 メタノール貯槽 3 生物脱窒塔 4 硝酸廃液貯槽 6 ORP計 7 pH計 8 TOC計 10 制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恵藤 良弘 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 脱窒細菌の固定床が形成された脱窒槽
に、硝酸性窒素及び/又は亜硝酸性窒素(以下「NO
x」と総称する。)とBOD成分とを含む原水を通水し
て脱窒処理する方法であって、 該脱窒槽で処理された処理水の酸化還元電位又はイオウ
イオン濃度を測定し、この測定値に基いて原水に有機物
を添加する固定床式脱窒方法において、 該脱窒槽流入水のNOx濃度及び有機物濃度を測定し、
この測定値に基いて該脱窒槽に流入するすべてのNOx
を脱窒するのに必要な有機物の理論濃度を算出し、 この理論濃度と前記有機物測定値とを比較し、有機物測
定値が該理論濃度よりも低い場合に、両者の差に相当す
る有機物量の少なくとも一部を原水に添加することを特
徴とする固定床式脱窒方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7562193A JPH06285493A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 固定床式脱窒方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7562193A JPH06285493A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 固定床式脱窒方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06285493A true JPH06285493A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13581470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7562193A Pending JPH06285493A (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | 固定床式脱窒方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06285493A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005087853A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Fuji Electric Systems Co Ltd | メタン発酵廃液の処理方法及び処理装置 |
| JP2009505822A (ja) * | 2005-08-24 | 2009-02-12 | パークソン コーポレーション | 脱窒プロセス及び脱窒装置 |
| WO2013183087A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | 川崎重工業株式会社 | 水処理システム |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP7562193A patent/JPH06285493A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005087853A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Fuji Electric Systems Co Ltd | メタン発酵廃液の処理方法及び処理装置 |
| JP2009505822A (ja) * | 2005-08-24 | 2009-02-12 | パークソン コーポレーション | 脱窒プロセス及び脱窒装置 |
| JP2012187587A (ja) * | 2005-08-24 | 2012-10-04 | Parkson Corp | 脱窒プロセス及び脱窒装置 |
| WO2013183087A1 (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | 川崎重工業株式会社 | 水処理システム |
| JP5848823B2 (ja) * | 2012-06-06 | 2016-01-27 | 川崎重工業株式会社 | 水処理システム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4625806B2 (ja) | 曝気を制御する活性汚泥法を用いた生物学的水処理プロセスおよびプラント | |
| JP2803941B2 (ja) | 間欠曝気式活性汚泥法の制御方法 | |
| CN1926072B (zh) | 含有氨性氮的水的硝化方法及处理方法 | |
| US20120261335A1 (en) | Method for Treating Water Within a Sequential Biological Reactor Including an In-Line Measurement of the Nitrite Concentration Inside Said Reactor | |
| CA2620824C (en) | Denitrification process and system | |
| KR102281691B1 (ko) | 고농도 질소폐수를 처리하는 회분식 반응조의 유리암모니아 및 유리아질산 농도를 조절하여 최적 부분아질산 반응을 유도하는 운전장치 및 방법 | |
| JP4872171B2 (ja) | 生物脱窒装置 | |
| JPH06285493A (ja) | 固定床式脱窒方法 | |
| JP3203774B2 (ja) | 有機性排水の処理方法及びメタン発酵処理装置 | |
| JP3023921B2 (ja) | 活性汚泥処理装置 | |
| Gustavsson et al. | Operation for nitritation of sludge liquor in a full-scale SBR | |
| JP2912901B1 (ja) | 窒素含有排水の処理方法 | |
| JP2006204967A (ja) | 脱窒処理方法及び脱窒処理装置 | |
| JPH08224594A (ja) | 生物学的硝化脱窒装置 | |
| JP3256755B2 (ja) | 脱窒反応における供給廃水量の制御方法 | |
| JP7050204B1 (ja) | 高濃度有機物含有排水の排水処理設備および排水処理方法 | |
| JP3260574B2 (ja) | 間欠曝気式活性汚泥法の制御方法 | |
| JPH0362480B2 (ja) | ||
| JP5934083B2 (ja) | 硝酸及び亜硝酸を含む排水の処理装置及び処理方法 | |
| JP6007679B2 (ja) | 窒素含有排水の生物処理方法 | |
| JPS6320033A (ja) | 酸化還元処理装置 | |
| JPH0475079B2 (ja) | ||
| JPS62155998A (ja) | 生物学的脱窒素プロセスの制御方法 | |
| JPH0476759B2 (ja) | ||
| JP3260554B2 (ja) | 下水処理プロセスの制御方法 |