JPH06289242A - 光導波路素子 - Google Patents
光導波路素子Info
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- JPH06289242A JPH06289242A JP5077176A JP7717693A JPH06289242A JP H06289242 A JPH06289242 A JP H06289242A JP 5077176 A JP5077176 A JP 5077176A JP 7717693 A JP7717693 A JP 7717693A JP H06289242 A JPH06289242 A JP H06289242A
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- mode
- layer
- waveguide
- optical waveguide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】伝搬損失が小さく、所望のモード数を有する化
合物半導体系光導波路素子を提供する。 【構成】基板51と、前記基板51上に順に配置された
第1クラッド層52および第2クラッド層54と、第1
クラッド層52と第2クラッド層54との間に配置され
たコア層53とを有する光導波路素子である。コア層5
3は、帯状の形状を有している。第1クラッド層52、
第2クラッド層54、および、コア層53は、化合物半
導体系の材料で形成されている。 【効果】コア層53が埋め込まれているため、モード数
の制御が容易である。化合物半導体系の材料で構成され
ているため、発光素子や受光素子一体に形成可能であ
る。また、第2クラッド層54上に容易に電極等を配置
できる。
合物半導体系光導波路素子を提供する。 【構成】基板51と、前記基板51上に順に配置された
第1クラッド層52および第2クラッド層54と、第1
クラッド層52と第2クラッド層54との間に配置され
たコア層53とを有する光導波路素子である。コア層5
3は、帯状の形状を有している。第1クラッド層52、
第2クラッド層54、および、コア層53は、化合物半
導体系の材料で形成されている。 【効果】コア層53が埋め込まれているため、モード数
の制御が容易である。化合物半導体系の材料で構成され
ているため、発光素子や受光素子一体に形成可能であ
る。また、第2クラッド層54上に容易に電極等を配置
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光計測装置等に多用さ
れる光半導体素子のうち、光導波路素子、および、光の
偏波モードを分離する偏波モードスプリッタに関するも
のである。
れる光半導体素子のうち、光導波路素子、および、光の
偏波モードを分離する偏波モードスプリッタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光集積回路を実現するため
に、光源、受光素子ならびに光導波路等の光素子を基板
上に形成する技術が研究されている。
に、光源、受光素子ならびに光導波路等の光素子を基板
上に形成する技術が研究されている。
【0003】例えば、半導体基板上に形成された光導波
路としては、リッジ装荷型の単一モードGaAs系光導
波路が知られている。この単一モードGaAs系光導波
路は、図12に示すように、GaAs基板101上に、
AlGaAsクラッド層102を配置し、このクラッド
層102上に、GaAsコア層103を配置している。
このGaAsコア層103のうち、コアとして機能させ
たい部分の上のみに、AlGaAs装荷層104を配置
している。そして、さらに、GaAsコア層103のう
ち、この装荷層104が配置されている部分の等価屈折
率は、空気と接している部分の等価屈折率よりも高くな
る。従って、コア層103のうち装荷層104が配置さ
れている部分は、基板101の面に平行な方向および法
線に平行な方向の何れの方向の光についても、周囲より
等価屈折率が高く、TEモード光およびTMモード光を
閉じ込めて導波させる。
路としては、リッジ装荷型の単一モードGaAs系光導
波路が知られている。この単一モードGaAs系光導波
路は、図12に示すように、GaAs基板101上に、
AlGaAsクラッド層102を配置し、このクラッド
層102上に、GaAsコア層103を配置している。
このGaAsコア層103のうち、コアとして機能させ
たい部分の上のみに、AlGaAs装荷層104を配置
している。そして、さらに、GaAsコア層103のう
ち、この装荷層104が配置されている部分の等価屈折
率は、空気と接している部分の等価屈折率よりも高くな
る。従って、コア層103のうち装荷層104が配置さ
れている部分は、基板101の面に平行な方向および法
線に平行な方向の何れの方向の光についても、周囲より
等価屈折率が高く、TEモード光およびTMモード光を
閉じ込めて導波させる。
【0004】AlGaAsクラッド層102中のAlは
空気に触れると表面に酸化Al膜を形成してしまうた
め、上層の結晶を成長させることが困難であるが、この
リッジ装荷型の単一モードGaAs系光導波路は、すべ
ての層を空気にさらすことなく連続して成長させ、成長
後に装荷層104をエッチングで加工するという手順を
とることができる。
空気に触れると表面に酸化Al膜を形成してしまうた
め、上層の結晶を成長させることが困難であるが、この
リッジ装荷型の単一モードGaAs系光導波路は、すべ
ての層を空気にさらすことなく連続して成長させ、成長
後に装荷層104をエッチングで加工するという手順を
とることができる。
【0005】また、干渉光学系を繰り込んだ光集積回路
等には必要不可欠な、光導波路型偏光ビームスプリッタ
(以下、TE/TMモードスプリッタと記述する)の開
発も進んでいる。これは、偏波(TE/TMモード)を
分離する作用を有している。このようなモードスプリッ
タとしては、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)系誘電
体基板を主体としたデバイスが報告されている。図11
を用いて、金属クラッドを備えた方向性結合器型モード
スプリッタの例を説明する。基板105は、Xカットニ
オブ酸リチウムである。この基板105の一部を一般的
なチタン拡散によって屈折率を向上させて、単一モード
導波路部51、54を形成している。光波は、Z方向に
伝搬する。導波路51と導波路54とは、所定の長さに
渡って、平行に配置されている。平行に配置されている
部分の長さは、完全結合長となっており、方向性結合器
を構成している。導波路54の方向性結合器の部分に
は、アルミニウムを装荷してある。ここで、図11のモ
ードスプリッタの動作原理を簡単に説明する。
等には必要不可欠な、光導波路型偏光ビームスプリッタ
(以下、TE/TMモードスプリッタと記述する)の開
発も進んでいる。これは、偏波(TE/TMモード)を
分離する作用を有している。このようなモードスプリッ
タとしては、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)系誘電
体基板を主体としたデバイスが報告されている。図11
を用いて、金属クラッドを備えた方向性結合器型モード
スプリッタの例を説明する。基板105は、Xカットニ
オブ酸リチウムである。この基板105の一部を一般的
なチタン拡散によって屈折率を向上させて、単一モード
導波路部51、54を形成している。光波は、Z方向に
伝搬する。導波路51と導波路54とは、所定の長さに
渡って、平行に配置されている。平行に配置されている
部分の長さは、完全結合長となっており、方向性結合器
を構成している。導波路54の方向性結合器の部分に
は、アルミニウムを装荷してある。ここで、図11のモ
ードスプリッタの動作原理を簡単に説明する。
【0006】単一モード導波路51を進行してきた光波
は、方向性結合器に到達する、結合器部において光波
は、導波路モード結合理論に基づき、TE,TM各モー
ドの伝搬定数に依存する結合が起き、導波路51、54
間で移行する。導波路54上にはAlクラッドが装荷さ
れているが、この種の金属は、大きな負の誘電率を有す
るため、事実上TMモード光波に対して等価屈折率が約
10~4オーダーで減少する。そのため、TMモード光波
の導波路51、54間の移行は、極端に抑制されるた
め、光波は結合せずに、導波路51を進行する。一方、
TEモード光は、TMモードに比してAlクラッドの影
響を受けにくいため、先述の導波路モード結合理論に基
づき、導波路51、54間の位相整合条件は満足され、
光波は、導波路51、54間を移行して行く。以上の作
用により、導波路54の出射端からは、TEモード光が
出射することとなり、また、導波路51の出射端からは
TMモード光が出射され、所望のモードスプリッタが達
成される。この場合に消光比は−10dB程度が報告さ
れている。
は、方向性結合器に到達する、結合器部において光波
は、導波路モード結合理論に基づき、TE,TM各モー
ドの伝搬定数に依存する結合が起き、導波路51、54
間で移行する。導波路54上にはAlクラッドが装荷さ
れているが、この種の金属は、大きな負の誘電率を有す
るため、事実上TMモード光波に対して等価屈折率が約
10~4オーダーで減少する。そのため、TMモード光波
の導波路51、54間の移行は、極端に抑制されるた
め、光波は結合せずに、導波路51を進行する。一方、
TEモード光は、TMモードに比してAlクラッドの影
響を受けにくいため、先述の導波路モード結合理論に基
づき、導波路51、54間の位相整合条件は満足され、
光波は、導波路51、54間を移行して行く。以上の作
用により、導波路54の出射端からは、TEモード光が
出射することとなり、また、導波路51の出射端からは
TMモード光が出射され、所望のモードスプリッタが達
成される。この場合に消光比は−10dB程度が報告さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
GaAs系光導波路は、AlGaAs装荷層104をエ
ッチングする際に生じるエッチング残渣量δにより、コ
ア層103の等価屈折率が大幅に変化し、所望の伝搬定
数を得ることができなくなるという問題がある。
GaAs系光導波路は、AlGaAs装荷層104をエ
ッチングする際に生じるエッチング残渣量δにより、コ
ア層103の等価屈折率が大幅に変化し、所望の伝搬定
数を得ることができなくなるという問題がある。
【0008】また、AlGaAs装荷層104の側面
が、エッチングにより荒れるために、この荒れが伝搬光
のエバネッセント波に散乱を与え、光量を低減させてし
まうという問題があった。
が、エッチングにより荒れるために、この荒れが伝搬光
のエバネッセント波に散乱を与え、光量を低減させてし
まうという問題があった。
【0009】そのため、図12のような従来のリッジ装
荷型の光導波路は、その性能が製造プロセスに大きく依
存してしまうために、伝搬損失が小さく、所望のモード
数を有する導波路を得ることは非常に困難であった。
荷型の光導波路は、その性能が製造プロセスに大きく依
存してしまうために、伝搬損失が小さく、所望のモード
数を有する導波路を得ることは非常に困難であった。
【0010】また、上述の図11のモードスプリッタ
は、ニオブ酸リチウム基板上に形成されているために、
半導体基板上に形成される発光素子、受光素子等を集積
一体化することができない。また、図11のモードスプ
リッタは、方向性結合器構造を利用しているが、方向性
結合器の性能を左右する導波路間の結合係数は、導波路
間の間隔に依存する。この導波路間の間隔は、製造プロ
セスにより容易に変化するため、結合係数の変化をきた
し、モードスプリッタにおいて必要となるモード間消光
比が大幅に低減されることになるという問題点があっ
た。
は、ニオブ酸リチウム基板上に形成されているために、
半導体基板上に形成される発光素子、受光素子等を集積
一体化することができない。また、図11のモードスプ
リッタは、方向性結合器構造を利用しているが、方向性
結合器の性能を左右する導波路間の結合係数は、導波路
間の間隔に依存する。この導波路間の間隔は、製造プロ
セスにより容易に変化するため、結合係数の変化をきた
し、モードスプリッタにおいて必要となるモード間消光
比が大幅に低減されることになるという問題点があっ
た。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、伝搬損失が小さく、所望のモード数を有す
る化合物半導体系光導波路素子を提供することを第1の
目的とする。
れたもので、伝搬損失が小さく、所望のモード数を有す
る化合物半導体系光導波路素子を提供することを第1の
目的とする。
【0012】また、本発明は、化合物半導体系光導波路
を用いて、モード間消光比が大きなモードスプリッタ作
用を有する光導波路素子を提供することを第2の目的と
する。
を用いて、モード間消光比が大きなモードスプリッタ作
用を有する光導波路素子を提供することを第2の目的と
する。
【0013】
【課題を解決する為の手段】上記第1の目的を達成する
ために、本発明の第1の態様によれば、基板と、前記基
板上に順に配置された第1クラッド層および第2クラッ
ド層と、前記第1クラッド層と第2クラッド層との間に
配置されたコア層とを有する光導波路素子であって、前
記コア層は、帯状の形状を有し、前記第1クラッド層、
第2クラッド層、および、コア層は、化合物半導体系の
材料で形成されていることを特徴とする光導波路素子が
提供される。
ために、本発明の第1の態様によれば、基板と、前記基
板上に順に配置された第1クラッド層および第2クラッ
ド層と、前記第1クラッド層と第2クラッド層との間に
配置されたコア層とを有する光導波路素子であって、前
記コア層は、帯状の形状を有し、前記第1クラッド層、
第2クラッド層、および、コア層は、化合物半導体系の
材料で形成されていることを特徴とする光導波路素子が
提供される。
【0014】前記化合物半導体系の材料として、GaA
s系の材料を用いることができる。この場合、前記第1
クラッド層および第2クラッド層は、AlGaAs化合
物を含む材料で構成され、前記コア層は、GaAs化合
物とを含む材料で構成されることができる。
s系の材料を用いることができる。この場合、前記第1
クラッド層および第2クラッド層は、AlGaAs化合
物を含む材料で構成され、前記コア層は、GaAs化合
物とを含む材料で構成されることができる。
【0015】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第2の態様によれば、入射した光のTEモード光とT
Mモード光とを分離して出射するモードスプリッタ作用
を有する光導波路素子であって、偏心した入射端を有す
るダブルモード導波路と、前記ダブルモード導波路を伝
搬した光を分岐して導波する2本の導波路とを有し、前
記ダブルモード導波路は、請求項1から9記載の光導波
路素子のうち何れか1つの導波路であり、前記ダブルモ
ード導波路は、TEモード光に対する等価屈折率とTM
モード光に対する等価屈折率とが異なり、また、前記ダ
ブルモード導波路の長さlは、下式で表わされるD1お
よびD2とは等しくない長さであることを特徴とするモ
ードスプリッタ作用を有する光導波路素子が提供され
る。
の第2の態様によれば、入射した光のTEモード光とT
Mモード光とを分離して出射するモードスプリッタ作用
を有する光導波路素子であって、偏心した入射端を有す
るダブルモード導波路と、前記ダブルモード導波路を伝
搬した光を分岐して導波する2本の導波路とを有し、前
記ダブルモード導波路は、請求項1から9記載の光導波
路素子のうち何れか1つの導波路であり、前記ダブルモ
ード導波路は、TEモード光に対する等価屈折率とTM
モード光に対する等価屈折率とが異なり、また、前記ダ
ブルモード導波路の長さlは、下式で表わされるD1お
よびD2とは等しくない長さであることを特徴とするモ
ードスプリッタ作用を有する光導波路素子が提供され
る。
【0016】D1=LTE・2m1≒LTM・2n1 D2=LTE(2m2+1)≒LTM(2n2+1) (但し、LTE:前記ダブルモード導波路において、予め
同相であったTEモードの0次モードと1次モードの位
相差がπになる長さ、 LTM:前記ダブルモード導波路において、予め同相であ
ったTMモードの0次モードと1次モードの位相差がπ
になる長さ、 n1、n2、m1、m2:自然数)
同相であったTEモードの0次モードと1次モードの位
相差がπになる長さ、 LTM:前記ダブルモード導波路において、予め同相であ
ったTMモードの0次モードと1次モードの位相差がπ
になる長さ、 n1、n2、m1、m2:自然数)
【0017】
【作用】本発明の第1の態様による光導波路は、化合物
半導体系の材料でクラッド層とコア層を形成している。
そして、第1クラッド層および第2クラッド層との間
に、帯状のコア層を配置し、帯状のコア層を第1クラッ
ド層と第2クラッド層との間に埋め込む構成にしたもの
である。従って、コア層の周囲は、すべて化合物半導体
系の材料のクラッド層に囲まれているため、エッチング
時に残渣層が生じても残渣層の厚さの影響は受けにく
く、コア層およびクラッド層の屈折率を任意に設定する
ことにより、従来に比べて所望の伝搬定数を容易に得る
ことができる。よって、予め、屈折率およびコアの大き
さを設計しておくことにより、シングルモード導波路や
ダブルモード導波路等の任意のモード数の導波路を容易
に形成できる。また、コア層の下側の面は第1クラッド
に接し、上側の面は第2クラッドに接しているので、第
1クラッドと第2クラッドを屈折率の異なる材料で形成
することにより、コア層を伝搬するTEモード光とTM
モード光の等価屈折率を変えることも可能になる。
半導体系の材料でクラッド層とコア層を形成している。
そして、第1クラッド層および第2クラッド層との間
に、帯状のコア層を配置し、帯状のコア層を第1クラッ
ド層と第2クラッド層との間に埋め込む構成にしたもの
である。従って、コア層の周囲は、すべて化合物半導体
系の材料のクラッド層に囲まれているため、エッチング
時に残渣層が生じても残渣層の厚さの影響は受けにく
く、コア層およびクラッド層の屈折率を任意に設定する
ことにより、従来に比べて所望の伝搬定数を容易に得る
ことができる。よって、予め、屈折率およびコアの大き
さを設計しておくことにより、シングルモード導波路や
ダブルモード導波路等の任意のモード数の導波路を容易
に形成できる。また、コア層の下側の面は第1クラッド
に接し、上側の面は第2クラッドに接しているので、第
1クラッドと第2クラッドを屈折率の異なる材料で形成
することにより、コア層を伝搬するTEモード光とTM
モード光の等価屈折率を変えることも可能になる。
【0018】また、第1クラッド層上に帯状のコア層を
エッチングで形成する際に、コア層の残渣が生じたとし
ても、残渣部分がコアとして作用しない大きさであれば
伝搬定数は変化はないため、残渣の許容幅が大きい。ま
た、コア層をエッチングで形成する際に第1クラッド層
をオーバーエッチングしたとしても、第2クラッド層で
覆われるため、伝搬定数に変化がない。
エッチングで形成する際に、コア層の残渣が生じたとし
ても、残渣部分がコアとして作用しない大きさであれば
伝搬定数は変化はないため、残渣の許容幅が大きい。ま
た、コア層をエッチングで形成する際に第1クラッド層
をオーバーエッチングしたとしても、第2クラッド層で
覆われるため、伝搬定数に変化がない。
【0019】また、クラッドをAlGaAs系の材料で
構成した場合、Alの酸化物が上層の結晶成長に影響を
およぼす可能性があるが、適正な製造条件を選択するこ
とにより、上層の成長に影響を与えることはない。
構成した場合、Alの酸化物が上層の結晶成長に影響を
およぼす可能性があるが、適正な製造条件を選択するこ
とにより、上層の成長に影響を与えることはない。
【0020】また、本発明の第2の態様のモードスプリ
ッタは、TEモードとTMモードとで、等価屈折率の異
なるダブルモード導波路を利用して、TEモード光とT
Mモード光とを分離する。ダブルモード導波路は、第1
の態様の導波路により構成される。第1の態様に示した
光導波路を用いることによって、化合物半導体からなる
ダブルモード導波路を容易に得ることができる。また、
第1クラッドと第2クラッドの組成を変えることによ
り、TEモード光とTMモード光の等価屈折率を変えて
いる。
ッタは、TEモードとTMモードとで、等価屈折率の異
なるダブルモード導波路を利用して、TEモード光とT
Mモード光とを分離する。ダブルモード導波路は、第1
の態様の導波路により構成される。第1の態様に示した
光導波路を用いることによって、化合物半導体からなる
ダブルモード導波路を容易に得ることができる。また、
第1クラッドと第2クラッドの組成を変えることによ
り、TEモード光とTMモード光の等価屈折率を変えて
いる。
【0021】化合物半導体を用いたダブルモード導波路
の入射端は、導波路の中心からずらして配置し、偏心し
た入射端にしている。偏心した入射端からダブルモード
導波路に入射したTEモード光は、TEモードの0次モ
ードとTEモードの1次モードとが干渉して、ダブルモ
ード導波路内を蛇行しながら伝搬する。また、TMモー
ド光は、TMモードの0次モードとTMモードの1次モ
ードとが干渉して、ダブルモード導波路内を蛇行しなが
ら伝搬する。
の入射端は、導波路の中心からずらして配置し、偏心し
た入射端にしている。偏心した入射端からダブルモード
導波路に入射したTEモード光は、TEモードの0次モ
ードとTEモードの1次モードとが干渉して、ダブルモ
ード導波路内を蛇行しながら伝搬する。また、TMモー
ド光は、TMモードの0次モードとTMモードの1次モ
ードとが干渉して、ダブルモード導波路内を蛇行しなが
ら伝搬する。
【0022】このとき、ダブルモード導波路のTEモー
ド光に対する等価屈折率とTMモード光に対する等価屈
折率とが異なるので、TEモードの蛇行の周期と、TM
モードの蛇行の周期とが異なる。TEモードの蛇行の半
周期(TEモードの0次モードと1次モードの位相差が
πになる長さ)をLTE、TMモードの蛇行の半周期(T
Mモードの0次モードと1次モードの位相差がπになる
長さ)をLTMとした場合、ダブルモード導波路の長さl
は、下式で表わされるD1およびD2とは等しくない長さ
としている。
ド光に対する等価屈折率とTMモード光に対する等価屈
折率とが異なるので、TEモードの蛇行の周期と、TM
モードの蛇行の周期とが異なる。TEモードの蛇行の半
周期(TEモードの0次モードと1次モードの位相差が
πになる長さ)をLTE、TMモードの蛇行の半周期(T
Mモードの0次モードと1次モードの位相差がπになる
長さ)をLTMとした場合、ダブルモード導波路の長さl
は、下式で表わされるD1およびD2とは等しくない長さ
としている。
【0023】D1=LTE・2m1≒LTM・2n1 D2=LTE(2m2+1)≒LTM(2n2+1) (但し、n1、n2、m1、m2:自然数) ダブルモード導波路の長さlが、D1またはD2と等しい
場合、ダブルモード導波路の出射端において、TEモー
ド光とTMモード光とが出射する位置は完全に一致する
ため、モードを分離することはできない。本発明では、
ダブルモード導波路の長さlを、D1およびD2とは等し
くない長さにすることにより、ダブルモード導波路の出
射端において、TEモード光とTMモード光は、それぞ
れダブルモード導波路の出射端において、それぞれ異な
る方向に偏心している。この偏心によって、TEモード
光の多くは、ダブルモード導波路に接続された2本の導
波路のうち一方の導波路に伝搬し、TMモード光の多く
は、他方の導波路に伝搬する。これにより、TEモード
光とTMモード光とを分離することができる。
場合、ダブルモード導波路の出射端において、TEモー
ド光とTMモード光とが出射する位置は完全に一致する
ため、モードを分離することはできない。本発明では、
ダブルモード導波路の長さlを、D1およびD2とは等し
くない長さにすることにより、ダブルモード導波路の出
射端において、TEモード光とTMモード光は、それぞ
れダブルモード導波路の出射端において、それぞれ異な
る方向に偏心している。この偏心によって、TEモード
光の多くは、ダブルモード導波路に接続された2本の導
波路のうち一方の導波路に伝搬し、TMモード光の多く
は、他方の導波路に伝搬する。これにより、TEモード
光とTMモード光とを分離することができる。
【0024】また、ダブルモード導波路の長さlが、下
記D3またはD4と等しい長さである場には、TEモード
光とTMモード光の偏心は最も大きくなり、TEモード
光とTMモード光とを最も効率よく分離することができ
る。
記D3またはD4と等しい長さである場には、TEモード
光とTMモード光の偏心は最も大きくなり、TEモード
光とTMモード光とを最も効率よく分離することができ
る。
【0025】D3=LTE・2m3≒LTM(2n3+1) D4=LTE(2m4−1)≒LTM・2n4 (但し、n3、n4、m3、m4:自然数) このように、本発明の第1の態様および第2の態様によ
れば、化合物半導体で構成された光導波路およびモード
スプリッタが提供することができるので、半導体レーザ
素子や受光素子と一体化することができ、光集積回路を
提供することができる。
れば、化合物半導体で構成された光導波路およびモード
スプリッタが提供することができるので、半導体レーザ
素子や受光素子と一体化することができ、光集積回路を
提供することができる。
【0026】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0027】(実施例1)本発明の第1の実施例の単一
モード導波路を図1(a)を用いて説明する。
モード導波路を図1(a)を用いて説明する。
【0028】図1(a)の単一モード導波路は、単結晶
の基板51上に、順に、下部クラッド層52、帯状のコ
ア層53、上部クラッド層54、キャップ層55を備え
ている。基板51は、(001)面のn−GaAs単結
晶基板、下部クラッド層52は、AlxGa1-xAs(x
=0.30)単結晶、コア層53は、GaAs単結晶、
上部クラッド層52は、AlyGa1-yAs(y=0.1
0)単結晶、キャップ層55は、GaAs単結晶で形成
した。光の進行方向は、[10]方向もしくは[11
0]方向(但し、は、1の上に−を付けたものを示
す)とした。帯状のコア層53は、幅2μm、厚さは
0.4μmとした。また、コア層53の両脇には、コア
層53のエッチング残渣層53aが残してある。残渣層
53aの厚さδは、コア層の厚さの1/4以下の0.1
μm以下とした。
の基板51上に、順に、下部クラッド層52、帯状のコ
ア層53、上部クラッド層54、キャップ層55を備え
ている。基板51は、(001)面のn−GaAs単結
晶基板、下部クラッド層52は、AlxGa1-xAs(x
=0.30)単結晶、コア層53は、GaAs単結晶、
上部クラッド層52は、AlyGa1-yAs(y=0.1
0)単結晶、キャップ層55は、GaAs単結晶で形成
した。光の進行方向は、[10]方向もしくは[11
0]方向(但し、は、1の上に−を付けたものを示
す)とした。帯状のコア層53は、幅2μm、厚さは
0.4μmとした。また、コア層53の両脇には、コア
層53のエッチング残渣層53aが残してある。残渣層
53aの厚さδは、コア層の厚さの1/4以下の0.1
μm以下とした。
【0029】コア層53は、厚さ方向幅方向の4面が下
部クラッド層52および上部クラッド層54に囲まれた
埋込型の導波路である。コア層53を伝搬する光のう
ち、TEモード光は、下部クラッド層52と上部クラッ
ド層54とによって閉じ込められる。また、TMモード
光は、上部クラッド層54に閉じ込められる。この時、
コア層53の残渣の厚さδは、コア層の厚さの1/4以
下である場合には、クラッド層52、54とコア層53
との屈折率差を調節することにより、残渣層53aに光
を伝搬させない条件をつくり、かつ、コア層53のモー
ド数を任意の数にすることができる。
部クラッド層52および上部クラッド層54に囲まれた
埋込型の導波路である。コア層53を伝搬する光のう
ち、TEモード光は、下部クラッド層52と上部クラッ
ド層54とによって閉じ込められる。また、TMモード
光は、上部クラッド層54に閉じ込められる。この時、
コア層53の残渣の厚さδは、コア層の厚さの1/4以
下である場合には、クラッド層52、54とコア層53
との屈折率差を調節することにより、残渣層53aに光
を伝搬させない条件をつくり、かつ、コア層53のモー
ド数を任意の数にすることができる。
【0030】まず、ここで図1(a)の単一モード導波
路の製造方法について説明する。本実施例では、概し
て、2回の結晶成長により製造される。まずGaAs基
板51上に一回目の結晶成長として、MOCVD(有機
金属気相成長法),MBE(分子線エピタキシャル
法),LPE(液相エピタキシャル法)の何れかで、下
部クラッド層52のAlXGa1-XAs及びコア層53の
GaAsを連続して成長させる。
路の製造方法について説明する。本実施例では、概し
て、2回の結晶成長により製造される。まずGaAs基
板51上に一回目の結晶成長として、MOCVD(有機
金属気相成長法),MBE(分子線エピタキシャル
法),LPE(液相エピタキシャル法)の何れかで、下
部クラッド層52のAlXGa1-XAs及びコア層53の
GaAsを連続して成長させる。
【0031】その後、ドライ若しくはウェットエッチン
グにより、コア層53を帯状にエッチングし、リッジ構
造を形成する。この時、厚さ0.1μm以下の残渣層5
3aを残すようにする。
グにより、コア層53を帯状にエッチングし、リッジ構
造を形成する。この時、厚さ0.1μm以下の残渣層5
3aを残すようにする。
【0032】その後、2回目結晶成長として、LPE法
で、上部クラッド層54のAlyGa1-yAsおよびキャ
ップ層55のGaAsを成長させる。コア層53および
残渣層53aの上に、上部クラッド層54を成長させる
場合に、コア層53と残渣層との間に段差があるが、段
差における過冷却度の相異により、段差部分および残渣
層53a上から効果的に上部クラッド層54が成長し、
コア層53は埋め込まれて、上部クラッド層54層の上
部は平坦化される。
で、上部クラッド層54のAlyGa1-yAsおよびキャ
ップ層55のGaAsを成長させる。コア層53および
残渣層53aの上に、上部クラッド層54を成長させる
場合に、コア層53と残渣層との間に段差があるが、段
差における過冷却度の相異により、段差部分および残渣
層53a上から効果的に上部クラッド層54が成長し、
コア層53は埋め込まれて、上部クラッド層54層の上
部は平坦化される。
【0033】図1(a)の光導波路では、下部クラッド
層52に酸化しやすいAlを用いているが、本実施例で
は、コア層53をエッチングする際に残渣層53aを残
しているため、下部クラッド層52上に、酸化アルミニ
ウム膜が生じることはなく、GaAsのコア層53およ
び残渣層53a上に、容易に上部クラッド層54を成長
させることができる。
層52に酸化しやすいAlを用いているが、本実施例で
は、コア層53をエッチングする際に残渣層53aを残
しているため、下部クラッド層52上に、酸化アルミニ
ウム膜が生じることはなく、GaAsのコア層53およ
び残渣層53a上に、容易に上部クラッド層54を成長
させることができる。
【0034】また、2回目の成長で上部クラッド層54
を成長させる前に、下部クラッド層52のAl組成xを
調べることにより下部クラッド層52の屈折率を調べる
ことができる。また、伝搬定数に影響を与える残渣層5
3aの厚さδを測定することができる。下部クラッド層
52のAl組成xは、1回目の結晶成長をMBEで成長
を行う場合には、flux値(分子線流量)をモニター
するか、若しくはRHEED(反射高エネルギ電子線回
折)信号によりその成長速度を検出することから調べる
ことができる。また、1回目の結晶成長においてMOC
VDやLPEで行った場合には、X線回折等で調べるこ
とができる。何らかの誤差により下部クラッド層52の
Al組成結果が異なる場合や、残渣層53aの厚さδが
高くなった場合などには、上部クラッド54層を成長さ
せる前に、導波路を単一モードにするために必要な上部
クラッド層54の屈折率を計算し直し、Al組成yを補
正してから上部クラッド層54の成長を行う。このよう
に、下部クラッド層52およびコア層53の結晶成長時
の誤差を、上部クラッド層54にフィードバックするこ
とにより、常に所望の単一モード条件を得ることができ
る。
を成長させる前に、下部クラッド層52のAl組成xを
調べることにより下部クラッド層52の屈折率を調べる
ことができる。また、伝搬定数に影響を与える残渣層5
3aの厚さδを測定することができる。下部クラッド層
52のAl組成xは、1回目の結晶成長をMBEで成長
を行う場合には、flux値(分子線流量)をモニター
するか、若しくはRHEED(反射高エネルギ電子線回
折)信号によりその成長速度を検出することから調べる
ことができる。また、1回目の結晶成長においてMOC
VDやLPEで行った場合には、X線回折等で調べるこ
とができる。何らかの誤差により下部クラッド層52の
Al組成結果が異なる場合や、残渣層53aの厚さδが
高くなった場合などには、上部クラッド54層を成長さ
せる前に、導波路を単一モードにするために必要な上部
クラッド層54の屈折率を計算し直し、Al組成yを補
正してから上部クラッド層54の成長を行う。このよう
に、下部クラッド層52およびコア層53の結晶成長時
の誤差を、上部クラッド層54にフィードバックするこ
とにより、常に所望の単一モード条件を得ることができ
る。
【0035】また、本実施例では、上部クラッド層54
をLPE法で成長させているが、この時コア層54の側
面に、メルトバック効果が生じ、コア層54の側面が滑
らかになる。メルトバック効果は、GaAsをコア層5
3に用いた場合、800℃成長で、特に良好に発生し、
コア層53をエッチングする時に発生した側壁の荒れを
消滅させることが可能となる。図13に、図1の埋め込
み型導波路の断面を電子顕微鏡で撮影した写真のスケッ
チを示す。コア層53は、側面が滑らかな形状であり、
良好に埋め込み成長が達成されていることがわかる。我
々の実験結果では、i−Al1-yGayAs上部クラッド
層54/i−GaAsコア層53/i−Al1-xGaxA
s下部クラッド層52/n−GaAs基板51におい
て、コア層53の幅2μmの単一モード導波路で1.0
dB/cmまで低減可能であった。これは従来のリッジ
装荷型と同等以上の結果といえる。
をLPE法で成長させているが、この時コア層54の側
面に、メルトバック効果が生じ、コア層54の側面が滑
らかになる。メルトバック効果は、GaAsをコア層5
3に用いた場合、800℃成長で、特に良好に発生し、
コア層53をエッチングする時に発生した側壁の荒れを
消滅させることが可能となる。図13に、図1の埋め込
み型導波路の断面を電子顕微鏡で撮影した写真のスケッ
チを示す。コア層53は、側面が滑らかな形状であり、
良好に埋め込み成長が達成されていることがわかる。我
々の実験結果では、i−Al1-yGayAs上部クラッド
層54/i−GaAsコア層53/i−Al1-xGaxA
s下部クラッド層52/n−GaAs基板51におい
て、コア層53の幅2μmの単一モード導波路で1.0
dB/cmまで低減可能であった。これは従来のリッジ
装荷型と同等以上の結果といえる。
【0036】また、本実施例の導波路は、後の実施例に
説明するように、電気光学効果を有するGaAsのコア
層53を有しているので、上部に不純物拡散等により電
極を配置して、電気光学効果による等価屈折率を変化さ
せる能動型の素子にすることが可能である。この場合、
本実施例では、上部クラッド層54をLPEにより成長
しているのでコア層53が埋め込まれ、上面が平板状に
なっている。従って、電極を形成しやすいという利点が
ある。また、この場合、不純物拡散を行う位置を定める
アライメントマークとして、例えばSiO2等のパター
ンを、下部クラッド層52の上にマーキングしておけ
ば、選択成長により、キャップ層55上に所望のアライ
メントマークを形成することが可能である。但し、結晶
面方位を十分に考慮を入れるべきであることは言うまで
もない。
説明するように、電気光学効果を有するGaAsのコア
層53を有しているので、上部に不純物拡散等により電
極を配置して、電気光学効果による等価屈折率を変化さ
せる能動型の素子にすることが可能である。この場合、
本実施例では、上部クラッド層54をLPEにより成長
しているのでコア層53が埋め込まれ、上面が平板状に
なっている。従って、電極を形成しやすいという利点が
ある。また、この場合、不純物拡散を行う位置を定める
アライメントマークとして、例えばSiO2等のパター
ンを、下部クラッド層52の上にマーキングしておけ
ば、選択成長により、キャップ層55上に所望のアライ
メントマークを形成することが可能である。但し、結晶
面方位を十分に考慮を入れるべきであることは言うまで
もない。
【0037】また、図1(a)の光導波路では、コア層
53の残渣層53aを残すことによって、Al酸化物の
形成しやすい下部クラッド層52を露出させることな
く、GaAsのコア層53および残渣層53aの上に、
良好に上部クラッド層54を形成するさせている。しか
しながら、発明者らの実験によれば、図1(b)の様
に、残渣層を残さずオーバーエッチングした場合におい
ても、適正な条件を選択することにより、上部クラッド
層54を成長させることが可能である。
53の残渣層53aを残すことによって、Al酸化物の
形成しやすい下部クラッド層52を露出させることな
く、GaAsのコア層53および残渣層53aの上に、
良好に上部クラッド層54を形成するさせている。しか
しながら、発明者らの実験によれば、図1(b)の様
に、残渣層を残さずオーバーエッチングした場合におい
ても、適正な条件を選択することにより、上部クラッド
層54を成長させることが可能である。
【0038】図1(b)のように、コア層53をエッチ
ングする際にオーバーエッチングすると、エッチング後
下部クラッド層52が露出し、表面に酸化Alが析出す
る。そのため、上部クラッド層54を成長させる際に、
下部クラッド層52の表面が酸化Alで覆われているた
め、上部クラッド層54がエピタキシャルに成長するこ
とができない。しかしながら、以下のような場合には、
良好に上部クラッド層54を成長させることができる。
まず、下部クラッド層52のAlの組成xが0.1以下
の場合には、良好に上部クラッド層54が成長する。ま
た、Alの組成xが0.1以上の場合であって、上部ク
ラッド層54を成長させる面において、コア層53の面
積が、下部クラッド層52の面積と同等かそれより大き
い場合には、良好に上部クラッド層54が成長する。こ
れは、GaAsの単結晶であるコア層53の上部で、上
部クラッド層54の単結晶が成長し、これが種結晶とな
り、下部クラッド層52上に回り込むためであると推測
される。
ングする際にオーバーエッチングすると、エッチング後
下部クラッド層52が露出し、表面に酸化Alが析出す
る。そのため、上部クラッド層54を成長させる際に、
下部クラッド層52の表面が酸化Alで覆われているた
め、上部クラッド層54がエピタキシャルに成長するこ
とができない。しかしながら、以下のような場合には、
良好に上部クラッド層54を成長させることができる。
まず、下部クラッド層52のAlの組成xが0.1以下
の場合には、良好に上部クラッド層54が成長する。ま
た、Alの組成xが0.1以上の場合であって、上部ク
ラッド層54を成長させる面において、コア層53の面
積が、下部クラッド層52の面積と同等かそれより大き
い場合には、良好に上部クラッド層54が成長する。こ
れは、GaAsの単結晶であるコア層53の上部で、上
部クラッド層54の単結晶が成長し、これが種結晶とな
り、下部クラッド層52上に回り込むためであると推測
される。
【0039】また、図1(a)、(b)の光導波路にお
いては、上述の様にTMモード光については、上部クラ
ッド層54がクラッドなり、TMモード光については、
上部クラッド層54と下部クラッド層52とがクラッド
となるので、上部クラッド層と下部クラッド層の組成を
変えて屈折率を異なるものとすることにより、TMモー
ド光とTEモード光についての等価屈折率を異なる値に
することが可能である。 さらに、図1(c)のよう
に、上部クラッド層54を、クラッド層54aとクラッ
ド層54bとに分割し、クラッド層54aをコア層53
の両脇に配置する構成にすることも可能である。クラッ
ド層54aとクラッド層54bの組成を変えて屈折率を
変えることにより、TEモードとTMモードについての
等価屈折率を変えることができる。この構成を製造する
場合には、LPEにより、まずクラッド層54aの組成
で結晶成長させると、結晶がコア層53の両脇に回り込
んで成長するため、クラッド層54aが形成される。ク
ラッド層54aが、コア層53と等しい厚さに成長した
ら、クラッド層54bの組成に変えて結晶成長させるこ
とで、図1(c)の構造が製造できる。
いては、上述の様にTMモード光については、上部クラ
ッド層54がクラッドなり、TMモード光については、
上部クラッド層54と下部クラッド層52とがクラッド
となるので、上部クラッド層と下部クラッド層の組成を
変えて屈折率を異なるものとすることにより、TMモー
ド光とTEモード光についての等価屈折率を異なる値に
することが可能である。 さらに、図1(c)のよう
に、上部クラッド層54を、クラッド層54aとクラッ
ド層54bとに分割し、クラッド層54aをコア層53
の両脇に配置する構成にすることも可能である。クラッ
ド層54aとクラッド層54bの組成を変えて屈折率を
変えることにより、TEモードとTMモードについての
等価屈折率を変えることができる。この構成を製造する
場合には、LPEにより、まずクラッド層54aの組成
で結晶成長させると、結晶がコア層53の両脇に回り込
んで成長するため、クラッド層54aが形成される。ク
ラッド層54aが、コア層53と等しい厚さに成長した
ら、クラッド層54bの組成に変えて結晶成長させるこ
とで、図1(c)の構造が製造できる。
【0040】また、本実施例では、クラッド層54をL
PE法で成長させたが、MBE法やMOCVD法で成長
させることも可能である。この場合、LPE法のように
メルトバックの効果は得られないが、上述のAl組成
0.1以下またはコア層の面積53が下部クラッド層5
2の露出面積より大きい場合には、良好に上部クラッド
層54を成長させることができる。
PE法で成長させたが、MBE法やMOCVD法で成長
させることも可能である。この場合、LPE法のように
メルトバックの効果は得られないが、上述のAl組成
0.1以下またはコア層の面積53が下部クラッド層5
2の露出面積より大きい場合には、良好に上部クラッド
層54を成長させることができる。
【0041】また、本実施例では、n−GaAs基板5
1の上に、AlGaAsクラッド層52を成長させてい
るが、n−GaAs基板51とAlGaAsクラッド層
52との間に、バッファ層として、i−GaAs層を配
置することも可能である。また、基板51として、Al
GaAs単結晶を用いることももちろん可能である。こ
の場合には、下部クラッド層52を設けず、基板51上
に直接コア層53を成長させることによって、導波路構
造を構成することができる。
1の上に、AlGaAsクラッド層52を成長させてい
るが、n−GaAs基板51とAlGaAsクラッド層
52との間に、バッファ層として、i−GaAs層を配
置することも可能である。また、基板51として、Al
GaAs単結晶を用いることももちろん可能である。こ
の場合には、下部クラッド層52を設けず、基板51上
に直接コア層53を成長させることによって、導波路構
造を構成することができる。
【0042】(実施例2)次に本発明の第2の実施例と
して、第1の実施例の光導波路を用いたTE/TMモー
ドスプリッタについて図2を用いて説明する。
して、第1の実施例の光導波路を用いたTE/TMモー
ドスプリッタについて図2を用いて説明する。
【0043】本実施例のモードスプリッタは、ダブルモ
ード導波路2と、ダブルモード導波路2に、スプリット
すべきTE/TM光を入射させるための単一モード導波
路1と、ダブルモード導波路2を伝搬した光を2つの単
一モード導波路4、5に分岐させて入射させるY型の分
岐導波路3を備えている。Y型の分岐導波路3の分岐部
の角度はθである。単一モード導波路1の中心軸は、ダ
ブルモード導波路2の中心軸とずれるように偏心して接
合している。
ード導波路2と、ダブルモード導波路2に、スプリット
すべきTE/TM光を入射させるための単一モード導波
路1と、ダブルモード導波路2を伝搬した光を2つの単
一モード導波路4、5に分岐させて入射させるY型の分
岐導波路3を備えている。Y型の分岐導波路3の分岐部
の角度はθである。単一モード導波路1の中心軸は、ダ
ブルモード導波路2の中心軸とずれるように偏心して接
合している。
【0044】これらの導波路は、1つのGaAs単結晶
基板51上に一体に形成されている。層構成は、実施例
1の図1(a)の光導波路と同様であるので説明を省略
する。ダブルモード導波路2は、コア層53の幅を4μ
mにすることによりダブルモードにしている。等方性結
晶であるGaAsでは、TEモード/TMモードは殆ど
縮退している。そこで、本実施例では、下部クラッド層
52のAl組成をx=0.30とし、上部クラッド層5
4のAl組成y=0.10とし、TMモードとTEモー
ドの等価屈折率が異なる(縮退を解く)ようにしてあ
る。
基板51上に一体に形成されている。層構成は、実施例
1の図1(a)の光導波路と同様であるので説明を省略
する。ダブルモード導波路2は、コア層53の幅を4μ
mにすることによりダブルモードにしている。等方性結
晶であるGaAsでは、TEモード/TMモードは殆ど
縮退している。そこで、本実施例では、下部クラッド層
52のAl組成をx=0.30とし、上部クラッド層5
4のAl組成y=0.10とし、TMモードとTEモー
ドの等価屈折率が異なる(縮退を解く)ようにしてあ
る。
【0045】ここで、ダブルモード導波路2および単一
モード導波路1における各モードの等価屈折率(波長
1.06μm)を下表に示す。
モード導波路1における各モードの等価屈折率(波長
1.06μm)を下表に示す。
【0046】 TE00 TE01 TM00 TM01 ダブルモード導波路2 3.4197 3.4156 3.4184 3.4145 単一モード導波路1 3.4176 − 3.4164 − 偏心した入射端からダブルモード導波路2に入射したT
Eモード光は、TEモードの0次モードとTEモードの
1次モードとが干渉して、ダブルモード導波路内を蛇行
しながら伝搬する。また、TMモード光は、TMモード
の0次モードとTMモードの1次モードとが干渉して、
ダブルモード導波路内を蛇行しながら伝搬する。TEモ
ードの蛇行の半周期(TEモードの0次モードと1次モ
ードの位相差がπになる長さ)をLTE、TMモードの蛇
行の半周期(TMモードの0次モードと1次モードの位
相差がπになる長さ)をLTMとした場合、ダブルモード
導波路2の長さlは、下記D4と等しい長さにしてあ
る。
Eモード光は、TEモードの0次モードとTEモードの
1次モードとが干渉して、ダブルモード導波路内を蛇行
しながら伝搬する。また、TMモード光は、TMモード
の0次モードとTMモードの1次モードとが干渉して、
ダブルモード導波路内を蛇行しながら伝搬する。TEモ
ードの蛇行の半周期(TEモードの0次モードと1次モ
ードの位相差がπになる長さ)をLTE、TMモードの蛇
行の半周期(TMモードの0次モードと1次モードの位
相差がπになる長さ)をLTMとした場合、ダブルモード
導波路2の長さlは、下記D4と等しい長さにしてあ
る。
【0047】D4=LTE(2m4−1)≒LTM・2n4 (但し、n4、m4:自然数) 次に、図2のモードスプリッタの動作について説明す
る。
る。
【0048】単一モード導波路1を進行してきた、TE
モードTMモードを双方を含む0次モード(基本モー
ド)光波は、ダブルモード導波路2の端部の偏心した位
置に入射する。入射光は、ダブルモード導波路2に偏心
して入射するため、0次モードと1次モードが干渉した
光と同等の強度分布を有しており、これによりダブルモ
ード導波路2には、TEモードTMモードそれぞれにつ
いて、2つのモード(0次モードと1次モード)とが発
生する。偏心した入射端からダブルモード導波路に入射
したTEモード光は、TEモードの0次モードとTEモ
ードの1次モードとが干渉して、ダブルモード導波路内
を蛇行しながら伝搬する。また、TMモード光は、TM
モードの0次モードとTMモードの1次モードとが干渉
して、ダブルモード導波路内を蛇行しながら伝搬する。
ここで、等価屈折率がTE/TMモード間で異なるた
め、下式で示されるTEモードTMモードの両モードの
蛇行の半周期(0次モードと1次モードの位相差がπと
なる長さ)は異なる。
モードTMモードを双方を含む0次モード(基本モー
ド)光波は、ダブルモード導波路2の端部の偏心した位
置に入射する。入射光は、ダブルモード導波路2に偏心
して入射するため、0次モードと1次モードが干渉した
光と同等の強度分布を有しており、これによりダブルモ
ード導波路2には、TEモードTMモードそれぞれにつ
いて、2つのモード(0次モードと1次モード)とが発
生する。偏心した入射端からダブルモード導波路に入射
したTEモード光は、TEモードの0次モードとTEモ
ードの1次モードとが干渉して、ダブルモード導波路内
を蛇行しながら伝搬する。また、TMモード光は、TM
モードの0次モードとTMモードの1次モードとが干渉
して、ダブルモード導波路内を蛇行しながら伝搬する。
ここで、等価屈折率がTE/TMモード間で異なるた
め、下式で示されるTEモードTMモードの両モードの
蛇行の半周期(0次モードと1次モードの位相差がπと
なる長さ)は異なる。
【0049】LTE=π/ΔβTE、 LTM=π/ΔβTM (但し、Δβは0次/1次両モード間の伝搬定数差を示
す。)よって、図2のように、TEモード光とTMモー
ド光は、異なる周期で蛇行しながら伝搬し、ダブルモー
ド導波路2の長さlが上記式を満たすため、分岐導波路
3において、TEモード光は、単一モード導波路4側に
入射し、TMモード光は、単一モード導波路5側に入射
し、モードスプリットが達成される。
す。)よって、図2のように、TEモード光とTMモー
ド光は、異なる周期で蛇行しながら伝搬し、ダブルモー
ド導波路2の長さlが上記式を満たすため、分岐導波路
3において、TEモード光は、単一モード導波路4側に
入射し、TMモード光は、単一モード導波路5側に入射
し、モードスプリットが達成される。
【0050】以上の様に、ダブルモード導波路2の長さ
lの最適化により、TE/TMモード間のスプリットが
良好に達成されることを示したが、実際には、分岐導波
路3の角度θが小さい場合、分岐導波路3の初期におい
て、2つの分岐されたTE/TMモード間において、光
波の結合が起きる。そのため、分岐導波路3において光
波の結合が生じるおける長さlxを、ダブルモード導波
路2の長さlに加えて、最適化することが望まれる。
lの最適化により、TE/TMモード間のスプリットが
良好に達成されることを示したが、実際には、分岐導波
路3の角度θが小さい場合、分岐導波路3の初期におい
て、2つの分岐されたTE/TMモード間において、光
波の結合が起きる。そのため、分岐導波路3において光
波の結合が生じるおける長さlxを、ダブルモード導波
路2の長さlに加えて、最適化することが望まれる。
【0051】(実施例3)次に本発明の第1の実施例の
導波路を用いたモードスプリッタの別の例を図3を用い
て説明する。
導波路を用いたモードスプリッタの別の例を図3を用い
て説明する。
【0052】図3の実施例のモードスプリッタは、等方
性結晶であるGaAsでは、TEモード/TMモードの
縮退を解く(等価屈折率を変える)ことなく、モードを
スプリットするものである。
性結晶であるGaAsでは、TEモード/TMモードの
縮退を解く(等価屈折率を変える)ことなく、モードを
スプリットするものである。
【0053】図3の実施例のモードスプリッタは、図2
に示したモードスプリッタの構成とほぼ同様であるが、
ダブルモード導波路2の長さl’は、 l’=LTE(2m4−1) (但し、m4:自然数) を満たす長さにしている。
に示したモードスプリッタの構成とほぼ同様であるが、
ダブルモード導波路2の長さl’は、 l’=LTE(2m4−1) (但し、m4:自然数) を満たす長さにしている。
【0054】また、ダブルモード導波路2のキャップ層
55およびクラッド層54の一部には、軸方向に沿っ
て、図4に示すように溝部62が設けられている。溝部
62は、底面がコア層53を伝搬する光のエバネッセン
トフィールド63に達している。溝部62は、コア層5
3のうち、導波路1が偏心して接続されている側には、
設けられていない。溝部が設けられていないコア層53
の領域の幅wは、単一モード導波路1と等しい幅(2μ
m)である。溝部62の内壁には、金属クラッド61が
配置されている。金属クラッド61は、大きな負の誘電
率を有しコア層53の等価屈折率が10~4のオーダで減
少するために、伝搬するTMモード光を選択的に吸収す
る。金属クラッド61は、AlまたはAu等の金属によ
り構成する。
55およびクラッド層54の一部には、軸方向に沿っ
て、図4に示すように溝部62が設けられている。溝部
62は、底面がコア層53を伝搬する光のエバネッセン
トフィールド63に達している。溝部62は、コア層5
3のうち、導波路1が偏心して接続されている側には、
設けられていない。溝部が設けられていないコア層53
の領域の幅wは、単一モード導波路1と等しい幅(2μ
m)である。溝部62の内壁には、金属クラッド61が
配置されている。金属クラッド61は、大きな負の誘電
率を有しコア層53の等価屈折率が10~4のオーダで減
少するために、伝搬するTMモード光を選択的に吸収す
る。金属クラッド61は、AlまたはAu等の金属によ
り構成する。
【0055】次に、図3のモードスプリッタの動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0056】導波路1を伝搬してきたTEモード光およ
びTMモード光は、偏心して導波路2に入射する。TE
モードについては、実施例2と同様に、0次モード1次
モードを励起し、0次モード1次モードが干渉しなが
ら、ダブルモード導波路2中を蛇行しながら進む。導波
路2の長さl’は、上述の様にLTE/2の奇数倍に設定
されているので、分岐導波路2において、TEモード光
は、入射したがyとは反対の側に偏心し、導波路4に入
射する。
びTMモード光は、偏心して導波路2に入射する。TE
モードについては、実施例2と同様に、0次モード1次
モードを励起し、0次モード1次モードが干渉しなが
ら、ダブルモード導波路2中を蛇行しながら進む。導波
路2の長さl’は、上述の様にLTE/2の奇数倍に設定
されているので、分岐導波路2において、TEモード光
は、入射したがyとは反対の側に偏心し、導波路4に入
射する。
【0057】また、一方、ダブルモード導波路2に入射
したTMモード光については、金属クラッド61がエバ
ネッセントフィールド内に配置されている部分では、吸
収されてしまうため、モードが立たない。したがって、
TMモード光は、金属クラッド61が配置されていな
い、幅wの領域を0次モードで伝搬して、分岐導波路3
に達し、導波路5に入射する。これにより、TEモード
TMモードのモードスプリットが達成される。
したTMモード光については、金属クラッド61がエバ
ネッセントフィールド内に配置されている部分では、吸
収されてしまうため、モードが立たない。したがって、
TMモード光は、金属クラッド61が配置されていな
い、幅wの領域を0次モードで伝搬して、分岐導波路3
に達し、導波路5に入射する。これにより、TEモード
TMモードのモードスプリットが達成される。
【0058】図3のモードスプリッタは、ダブルモード
導波路2において、TEモード光とTMモード光の縮退
を解く必要がないので、下部クラッド層52と、上部ク
ラッド層54との組成を変える必要がない。また、ダブ
ルモード導波路2の長さl’が、LTEの奇数倍という条
件を満たすのみでよいため、図2に示した第2の実施例
のモードスプリッタと比較して、短い長さでモードスプ
リットを達成することができる。
導波路2において、TEモード光とTMモード光の縮退
を解く必要がないので、下部クラッド層52と、上部ク
ラッド層54との組成を変える必要がない。また、ダブ
ルモード導波路2の長さl’が、LTEの奇数倍という条
件を満たすのみでよいため、図2に示した第2の実施例
のモードスプリッタと比較して、短い長さでモードスプ
リットを達成することができる。
【0059】また、図2および図3のモードスプリッタ
において、スプリットされたTEモード光を伝搬する単
一モード導波路4に、図5のような金属クラッド64を
設けることにより、導波路4にノイズとして伝搬してい
るTM光を取り除くことが可能になる。この場合、導波
路4のキャップ層55および上部クラッド層54に、底
面が導波路4のエバネッセントフィールド66に達する
深さの溝部65を設け、この溝部65の内壁に金属クラ
ッド64を配置する。金属クラッド64は、コア層53
の幅方向全体を覆うように設ける。
において、スプリットされたTEモード光を伝搬する単
一モード導波路4に、図5のような金属クラッド64を
設けることにより、導波路4にノイズとして伝搬してい
るTM光を取り除くことが可能になる。この場合、導波
路4のキャップ層55および上部クラッド層54に、底
面が導波路4のエバネッセントフィールド66に達する
深さの溝部65を設け、この溝部65の内壁に金属クラ
ッド64を配置する。金属クラッド64は、コア層53
の幅方向全体を覆うように設ける。
【0060】(実施例4)次に、第4の実施例として、
電気光学効果を利用したモードスプリッタについて、図
7、図8(a)を用いて説明する。
電気光学効果を利用したモードスプリッタについて、図
7、図8(a)を用いて説明する。
【0061】図7のモードスプリッタは、図2のモード
スプリッタと同様な構成であるが、ダブルモード導波路
2に電界を印加して、電気光学効果により、TEモード
TMモードの縮退を解いている。ダブルモード導波路2
の基板51は、n型GaAs基板を用い、図8(a)に
示すように、上部クラッド層54にp型拡散領域74を
形成し、p型拡散領域74上にAu電極72配置し、ま
た、基板51の裏面にAu電極73を配置し、コア層5
3の法線方向に電界を印加している。p型拡散領域72
は、ダブルモード導波路2のコア層53の中心軸に沿う
部分のみに配置されている。またキャップ層55と電極
72との間には、さらにフィールド絶縁膜71が配置さ
れている。フィールド絶縁膜71は、SiO2で形成し
ている。
スプリッタと同様な構成であるが、ダブルモード導波路
2に電界を印加して、電気光学効果により、TEモード
TMモードの縮退を解いている。ダブルモード導波路2
の基板51は、n型GaAs基板を用い、図8(a)に
示すように、上部クラッド層54にp型拡散領域74を
形成し、p型拡散領域74上にAu電極72配置し、ま
た、基板51の裏面にAu電極73を配置し、コア層5
3の法線方向に電界を印加している。p型拡散領域72
は、ダブルモード導波路2のコア層53の中心軸に沿う
部分のみに配置されている。またキャップ層55と電極
72との間には、さらにフィールド絶縁膜71が配置さ
れている。フィールド絶縁膜71は、SiO2で形成し
ている。
【0062】ここで、電気光学効果による屈折率変化に
ついて簡単に説明する。
ついて簡単に説明する。
【0063】物質(電気光学結晶)に加えた電界により
その物質の屈折率が変化する現象を電気光学効果と称す
るが、これには屈折率変化量Δnが電界強度Eに比例す
る1次電気光学効果と屈折率変化量Δnが電界強度E2
に比例する2次電気光学効果とがある。1次電気光学効
果による屈折率変化は、ある結晶軸に沿って電圧(電
界)を印加した時に下記の数式で示される屈折率楕円体
(異方性結晶中の光の伝搬の様子を示す)がどのように
変化し、あるいは回転するかを考えることで求めること
が可能である。
その物質の屈折率が変化する現象を電気光学効果と称す
るが、これには屈折率変化量Δnが電界強度Eに比例す
る1次電気光学効果と屈折率変化量Δnが電界強度E2
に比例する2次電気光学効果とがある。1次電気光学効
果による屈折率変化は、ある結晶軸に沿って電圧(電
界)を印加した時に下記の数式で示される屈折率楕円体
(異方性結晶中の光の伝搬の様子を示す)がどのように
変化し、あるいは回転するかを考えることで求めること
が可能である。
【0064】 X2/nx 2+Y2/ny 2+Z2/nz 2=1 ……(1) 電圧が印加された場合、上式のX,Y,Z,は主軸では
なくなるため、屈折率楕円体はより一般的な下式で示さ
れることになる。
なくなるため、屈折率楕円体はより一般的な下式で示さ
れることになる。
【0065】 B11X2+B22Y2+B33Z2+2B23YZ+2B31ZX+2B12XY=1 ……(2) これら数式の各係数は、電気光学定数テンソルと印加電
界ベクトル ( E0=(Ex0,Ey0,Ez0)) により与えられる。
界ベクトル ( E0=(Ex0,Ey0,Ez0)) により与えられる。
【0066】また、ある結晶群(Td型)に属するIII
−V属化合物半導体の一次電気光学定数テンソルは下式
の右辺第一項に示された成分を有することが知られてい
る。
−V属化合物半導体の一次電気光学定数テンソルは下式
の右辺第一項に示された成分を有することが知られてい
る。
【0067】
【数1】
【0068】そしてこの式に外部印加電界成分Ei 0を代
入することにより、電界印加時の屈折率楕円体の一般式
を導入できる。こうして得られた二次形式を座標変換し
屈折率楕円体の標準形にすることにより、光波の感ずる
偏波方向に依存した屈折率が得られる。
入することにより、電界印加時の屈折率楕円体の一般式
を導入できる。こうして得られた二次形式を座標変換し
屈折率楕円体の標準形にすることにより、光波の感ずる
偏波方向に依存した屈折率が得られる。
【0069】本実施例のコア層53では、結晶面が(0
01)で表されるGaAsを利用し、[10]方向、
もしくは、[110]方向(但し、は1の上に一を付
けたものを示す)に光波が伝搬しているので、コア層5
3に垂直な電界Eを印加した場合の屈折率変化Δnは TEモードでは |Δn|TE=1/2・n0 3γ41・
E TMモードでは |Δn|TM=0 となる。
01)で表されるGaAsを利用し、[10]方向、
もしくは、[110]方向(但し、は1の上に一を付
けたものを示す)に光波が伝搬しているので、コア層5
3に垂直な電界Eを印加した場合の屈折率変化Δnは TEモードでは |Δn|TE=1/2・n0 3γ41・
E TMモードでは |Δn|TM=0 となる。
【0070】したがって、導波路上に選択的に縦電界を
印加することにより、ダブルモード導波路2のTEモー
ド光について、等価屈折率を変化させることができる。
印加することにより、ダブルモード導波路2のTEモー
ド光について、等価屈折率を変化させることができる。
【0071】よって、図7のモードスプリッタでは、図
2に示した上部クラッド層54と下部クラッド層52の
組成を代えることなく、電界の印加により、TEモード
とTMモードの等価屈折率を代えて、縮退を解いてい
る。
2に示した上部クラッド層54と下部クラッド層52の
組成を代えることなく、電界の印加により、TEモード
とTMモードの等価屈折率を代えて、縮退を解いてい
る。
【0072】また、p型拡散領域74をコア層53の中
心軸部分のみに配置しているので、電界は、中心軸のみ
に印加され、等価屈折率がコア層53の中心軸部分のみ
で変化する。中心軸部分のみで変化した等価屈折率は、
図8(a)の様に中心部で最も大きな電界強度を有する
0次モード光には効果的に作用するが、中心部で電界強
度が0の1次モード光には作用しない。そのため、変化
するのは、TEモード光の0次モード光の等価屈折率の
みである。従って、電界強度に応じて、TEモード光の
0次モード光と1次モード光の伝搬定数差Δβが変化
し、TEモードの0次モード光と1次モード光とが干渉
した光の蛇行半周期LTEが変化する。
心軸部分のみに配置しているので、電界は、中心軸のみ
に印加され、等価屈折率がコア層53の中心軸部分のみ
で変化する。中心軸部分のみで変化した等価屈折率は、
図8(a)の様に中心部で最も大きな電界強度を有する
0次モード光には効果的に作用するが、中心部で電界強
度が0の1次モード光には作用しない。そのため、変化
するのは、TEモード光の0次モード光の等価屈折率の
みである。従って、電界強度に応じて、TEモード光の
0次モード光と1次モード光の伝搬定数差Δβが変化
し、TEモードの0次モード光と1次モード光とが干渉
した光の蛇行半周期LTEが変化する。
【0073】ダブルモード導波路2の長さlは、実施例
2で述べたように、下記D4と等しい長さにしてある。
2で述べたように、下記D4と等しい長さにしてある。
【0074】D4=LTE(2m4−1)≒LTM・2n4 (但し、n4、m4:自然数) 本実施例のモードスプリッタでは、電界の強度に応じ
て、LTEが変化するので、図2のモードスプリッタより
も、短い長さlのダブルモード導波路2によって、モー
ドをスプリットすることができる。また、電界によっ
て、LTEを変化させることで、上式を満たすことができ
るので、ダブルモード導波路2の長さlの精度の許容範
囲を大きくすることができ、しかも、上式を完全に満た
すことができるので、TEモード光とTMモード光とを
高い消光比で良好に分離できる。
て、LTEが変化するので、図2のモードスプリッタより
も、短い長さlのダブルモード導波路2によって、モー
ドをスプリットすることができる。また、電界によっ
て、LTEを変化させることで、上式を満たすことができ
るので、ダブルモード導波路2の長さlの精度の許容範
囲を大きくすることができ、しかも、上式を完全に満た
すことができるので、TEモード光とTMモード光とを
高い消光比で良好に分離できる。
【0075】次に図7のモードスプリッタの製造方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0076】まず、基板51上に、実施例1で説明した
ように、下部クラッド層52、コア層53、上部クラッ
ド層54、キャップ層55を順に成長させ、導波路1、
2、3、4、5を一体に製造する。つぎに、p型拡散領
域74をダブルモード導波路2の上部クラッド層54の
みに選択的に形成する。発明者らは、p型拡散領域74
を、簡便な開管拡散法により形成した。これは、シラノ
ール系溶剤に溶かした亜鉛錯体をスピンコート法でクラ
ッド層54上に塗布し、通常のフォトリソ/エッチング
技術によりパターニングし、さらに表層をSiO3,S
iN系で皮膜する。この後、不活性ガス中で850℃、
20分程度の加熱し、亜鉛をクラッド層54に拡散させ
ることにより、表面濃度〜1020cm~3、拡散深さ2.
0μm程度のp型拡散領域74が容易に形成することが
できる。勿論、この拡散領域は、イオン注入法によって
も容易に形成できる。
ように、下部クラッド層52、コア層53、上部クラッ
ド層54、キャップ層55を順に成長させ、導波路1、
2、3、4、5を一体に製造する。つぎに、p型拡散領
域74をダブルモード導波路2の上部クラッド層54の
みに選択的に形成する。発明者らは、p型拡散領域74
を、簡便な開管拡散法により形成した。これは、シラノ
ール系溶剤に溶かした亜鉛錯体をスピンコート法でクラ
ッド層54上に塗布し、通常のフォトリソ/エッチング
技術によりパターニングし、さらに表層をSiO3,S
iN系で皮膜する。この後、不活性ガス中で850℃、
20分程度の加熱し、亜鉛をクラッド層54に拡散させ
ることにより、表面濃度〜1020cm~3、拡散深さ2.
0μm程度のp型拡散領域74が容易に形成することが
できる。勿論、この拡散領域は、イオン注入法によって
も容易に形成できる。
【0077】この後、フィールド絶縁膜71を形成し、
p型拡散領域74の位置に、コンタクトホールを形成、
さらにAu電極72を蒸着し、パターニングをする。さ
らにGaAs基板51の裏面に、Au電極73を蒸着す
ることで素子は完成する。
p型拡散領域74の位置に、コンタクトホールを形成、
さらにAu電極72を蒸着し、パターニングをする。さ
らにGaAs基板51の裏面に、Au電極73を蒸着す
ることで素子は完成する。
【0078】また、図8(b)のように、p型拡散領域
74の代わりに、p型不純物層174を設けることによ
っても同様の効果が得られる。
74の代わりに、p型不純物層174を設けることによ
っても同様の効果が得られる。
【0079】(実施例5)次に本発明の第5の実施例と
して、電気光学効果を利用したモードスプリッタの別の
例について図9、図10を用いて説明する。
して、電気光学効果を利用したモードスプリッタの別の
例について図9、図10を用いて説明する。
【0080】図9のモードスプリッタは、図7のモード
スプリッタとほぼ同様の構成であるが、ダブルモード導
波路2の両脇に、一対のn型拡散領域21、23が配置
されている。n型拡散領域21、23には、電極22、
24が取り付けられている。基板51としては、半絶縁
性GaAs基板を用いた。
スプリッタとほぼ同様の構成であるが、ダブルモード導
波路2の両脇に、一対のn型拡散領域21、23が配置
されている。n型拡散領域21、23には、電極22、
24が取り付けられている。基板51としては、半絶縁
性GaAs基板を用いた。
【0081】図9のモードスプリッタでは、半絶縁性の
基板51を用いているため、直接オーミック電極をとる
ことはできない。そこで、n型拡散領域21、23を設
けることで、実施例1と同様なpinダイオードの構成
をとり、コア層に対して有効に電界を与えることができ
る。
基板51を用いているため、直接オーミック電極をとる
ことはできない。そこで、n型拡散領域21、23を設
けることで、実施例1と同様なpinダイオードの構成
をとり、コア層に対して有効に電界を与えることができ
る。
【0082】つぎに、図9、図10のモードスプリッタ
の製造方法について説明する。まず実施例1で述べたよ
うに、基板51上に、下部クラッド層52、コア層5
3、上部クラッド層54を積層し、導波路1、2、3、
4、5を一体に形成する。次に、実施例4で述べた方法
で、p型拡散領域74を形成する。
の製造方法について説明する。まず実施例1で述べたよ
うに、基板51上に、下部クラッド層52、コア層5
3、上部クラッド層54を積層し、導波路1、2、3、
4、5を一体に形成する。次に、実施例4で述べた方法
で、p型拡散領域74を形成する。
【0083】次に、n型拡散領域21、23を形成す
る。上部クラッド層54上に、錫錯体をドープしたシラ
ノール系溶剤のスピンコートし、加熱してSnをクラッ
ド層54中に拡散させて、n型拡散領域21、23を形
成する。つぎに、フィールド絶縁膜71を成膜し、スル
ーホールを設けて、電極22、24、72を形成する。
さらに、基板51の裏面に電極73を形成する。これに
より、図9、図10のモードスプリッタが完成する。
る。上部クラッド層54上に、錫錯体をドープしたシラ
ノール系溶剤のスピンコートし、加熱してSnをクラッ
ド層54中に拡散させて、n型拡散領域21、23を形
成する。つぎに、フィールド絶縁膜71を成膜し、スル
ーホールを設けて、電極22、24、72を形成する。
さらに、基板51の裏面に電極73を形成する。これに
より、図9、図10のモードスプリッタが完成する。
【0084】図7、図9に示した電気光学効果を利用す
るモードスプリッタの導波路4に、図5に示した金属ク
ラッド63を設けることももちろん可能であり、さらに
高い消光比を得ることができる。
るモードスプリッタの導波路4に、図5に示した金属ク
ラッド63を設けることももちろん可能であり、さらに
高い消光比を得ることができる。
【0085】また、上述の実施例1から実施例5におい
て、ここではコア層53をGaAs/AlGaAs等で
構成される多重量子井戸構造とすることも可能であり、
この場合、吸収端近傍においては高い複屈折性がえら
れ、高い消光比を得るうえでは有利である。
て、ここではコア層53をGaAs/AlGaAs等で
構成される多重量子井戸構造とすることも可能であり、
この場合、吸収端近傍においては高い複屈折性がえら
れ、高い消光比を得るうえでは有利である。
【0086】また、上述の各実施例では、GaAs/A
lGaAs系材料を用いた導波路およびモードスプリッ
タついて記述したが、光通信等で多用される半導体基板
InP系等を用いることも可能であることは言うまでも
ない。
lGaAs系材料を用いた導波路およびモードスプリッ
タついて記述したが、光通信等で多用される半導体基板
InP系等を用いることも可能であることは言うまでも
ない。
【0087】さらに、本実施例では、コア埋込型の実施
例1の導波路を利用したモードスプリッタについて説明
したが、本実施例の光導波路は、モードスプリッタに限
らず、光導波路を利用した他の光学素子に用いることも
もちろん可能である。本実施例の光導波路は、任意のモ
ード数を導波路を容易に形成可能であり、また、コアが
埋め込まれているため、クラッド層に電極を設けること
も容易に行うことができる。本実施例の光導波路を用い
て、例えば、モードフィルタ、モードコンバータ等を形
成することができる。
例1の導波路を利用したモードスプリッタについて説明
したが、本実施例の光導波路は、モードスプリッタに限
らず、光導波路を利用した他の光学素子に用いることも
もちろん可能である。本実施例の光導波路は、任意のモ
ード数を導波路を容易に形成可能であり、また、コアが
埋め込まれているため、クラッド層に電極を設けること
も容易に行うことができる。本実施例の光導波路を用い
て、例えば、モードフィルタ、モードコンバータ等を形
成することができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発光素子
および受光素子等が集積可能な半導体で形成され、か
つ、伝搬損失の低く、プロセス許容値の高い半導体光導
波路と、この導波路を用いたを用いた消光比の高いモー
ドスプリッタが提供される。
および受光素子等が集積可能な半導体で形成され、か
つ、伝搬損失の低く、プロセス許容値の高い半導体光導
波路と、この導波路を用いたを用いた消光比の高いモー
ドスプリッタが提供される。
【図1】本発明の第1の実施例である単一モード導波路
構造の断面図である。
構造の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例である受動型モードスプ
リッタの平面図である。
リッタの平面図である。
【図3】本発明の第3の実施例である片側金属装荷受動
型モードスプリッタの平面図である。
型モードスプリッタの平面図である。
【図4】図3の実施例のモードスプリッタのダブルモー
ド導波路2の断面図である。
ド導波路2の断面図である。
【図5】図2、図3のモードスプリッタにTEモードを
低減する金属クラッドを適用した場合の平面図。
低減する金属クラッドを適用した場合の平面図。
【図6】図5の実施例の金属クラッドを配置した導波路
4の断面図である。
4の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例であるP型拡散領域を設
けた能動型モードスプリッタの平面図である。
けた能動型モードスプリッタの平面図である。
【図8】図7の実施例のモードスプリッタのダブルモー
ド導波路2の断面図である。
ド導波路2の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例である、p型,n型拡散
領域を設けた能動型モードスプリッタの平面図である。
領域を設けた能動型モードスプリッタの平面図である。
【図10】図9のモードスプリッタのダブルモード導波
路2の断面図である。
路2の断面図である。
【図11】従来の実施例である、ニオブ酸リチウム基板
を用いた、方向性結合器型モードスプリッタの平面図で
ある。
を用いた、方向性結合器型モードスプリッタの平面図で
ある。
【図12】従来の実施例である、リッジ装荷型化合物半
導体系光導波路の断面図である。
導体系光導波路の断面図である。
【図13】図1の実施例である単一モード導波路の断面
の電子顕微鏡写真のスケッチ。
の電子顕微鏡写真のスケッチ。
1、4、5…単一モード導波路、2…ダブルモード導波
路、3…分岐導波路、21、23…n型拡散領域、2
2、24…Au電極、51…基板、52…下部クラッド
層、53…コア層、53a…残渣層、54…上部クラッ
ド層、55…キャップ層、61、64…Auクラッド、
62、65…溝部、63、66…エバネッセントフィー
ルド、72、73…Au電極、74…p型拡散領域。
路、3…分岐導波路、21、23…n型拡散領域、2
2、24…Au電極、51…基板、52…下部クラッド
層、53…コア層、53a…残渣層、54…上部クラッ
ド層、55…キャップ層、61、64…Auクラッド、
62、65…溝部、63、66…エバネッセントフィー
ルド、72、73…Au電極、74…p型拡散領域。
Claims (20)
- 【請求項1】基板と、前記基板上に順に配置された第1
クラッド層および第2クラッド層と、前記第1クラッド
層と第2クラッド層との間に配置されたコア層とを有す
る光導波路であって、 前記コア層は、帯状の形状を有し、 前記第1クラッド層、第2クラッド層、および、コア層
は、化合物半導体系の材料で形成されていることを特徴
とする光導波路素子。 - 【請求項2】請求項1において、前記第1クラッド層お
よび第2クラッド層は、AlGaAs化合物を含む材料
で構成され、前記コア層は、GaAs化合物を含む材料
で構成されていることを特徴とする光導波路素子。 - 【請求項3】請求項2において、前記第1クラッド層お
よび第2クラッド層は、ノンドープのAlGaAs化合
物で構成され、前記コア層は、ノンドープのGaAs化
合物で構成されていることを特徴とする光導波路素子。 - 【請求項4】請求項1において、前記第2のクラッド層
とコア層とが接する面積は、前記第1クラッド層と第2
クラッド層とが接する面積よりも大きいことを特徴とす
る光導波路素子。 - 【請求項5】請求項1において、前記第1クラッド層と
第2クラッド層とが接する部分には、前記コア層を構成
する材料と同材料で構成された中間層がさらに配置さ
れ、前記中間層は、前記コア層よりも薄いことを特徴と
する光導波路素子。 - 【請求項6】請求項5において、前記中間層とコア層
は、一体に形成されていることを特徴とする光導波路素
子。 - 【請求項7】請求項1において、前記第1クラッド層と
第2クラッド層とが接する部分には、第3のクラッド層
がさらに配置されていることを特徴とする光導波路素
子。 - 【請求項8】請求項1において、前記第1クラッド層
は、前記第2クラッド層の等価屈折率と異なる等価屈折
率を有することを特徴とする光導波路素子。 - 【請求項9】請求項7において、前記第3のクラッド層
は、第1クラッド層および第2クラッド層の等価屈折率
と異なる等価屈折率を有することを特徴とする光導波路
素子。 - 【請求項10】入射した光のTEモード光とTMモード
光とを分離して出射するモードスプリッタ作用を有する
光導波路素子であって、 偏心した入射端を有するダブルモード導波路と、前記ダ
ブルモード導波路を伝搬した光を分岐して導波する2本
の導波路とを有し、 前記ダブルモード導波路は、請求項1から9記載の光導
波路素子のうち何れか1つの導波路であり、 前記ダブルモード導波路は、TEモード光に対する等価
屈折率とTMモード光に対する等価屈折率とが異なり、 また、前記ダブルモード導波路の長さlは、下式で表わ
されるD1およびD2とは等しくない長さであることを特
徴とするモードスプリッタ作用を有する光導波路素子。 D1=LTE・2m1≒LTM・2n1 D2=LTE(2m2+1)≒LTM(2n2+1) (但し、LTE:前記ダブルモード導波路において、予め
同相であったTEモードの0次モードと1次モードの位
相差がπになる長さ、 LTM:前記ダブルモード導波路において、予め同相であ
ったTMモードの0次モードと1次モードの位相差がπ
になる長さ、 n1、n2、m1、m2:自然数) - 【請求項11】請求項10において、前記ダブルモード
導波路の第1クラッド層または第2クラッド層中には、
前記コア層の一部を長手方向に沿って覆う金属層が配置
され、 前記金属層は、コア層のエバネッセント領域に位置し、 前記コア層の金属層が配置されていない部分の幅は、前
記TMモード光の0次モードが励起可能な大きさである
ことを特徴とするモードスプリッタ作用を有する光導波
路素子。 - 【請求項12】請求項10において、前記2本の導波路
は、請求項1から10記載の光導波路素子のうち何れか
一つの導波路であり、 前記2本の導波路の一方の導波路の第1クラッド層また
は第2クラッド層中には、前記一方の導波路のコア層の
一部を長手方向に沿って覆う金属層が配置され、 前記金属層は、前記一方のコア層のエバネッセント波領
域に位置することを特徴とするモードスプリッタ作用を
有する光導波路素子。 - 【請求項13】請求項11または12において、前記第
2のクラッド層は、溝部を有し、前記溝部の底面は、前
記コア層のエバネッセント波領域に達し、前記金属層
は、少なくとも前記溝部の底部に配置されていることを
特徴とするモードスプリッタ作用を有する光導波路素
子。 - 【請求項14】ダブルモード導波路と、前記ダブルモー
ド導波路を伝搬した光を分岐して導波する2本の導波路
とを有するモードスプリッタであって、 前記ダブルモード導波路は、電気光学効果を有する材料
で構成され、 前記ダブルモード導波路は、伝搬する0次モード光と1
次モード光との位相差がπとなる長さを変化させるため
に前記ダブルモード導波路に電界を印加する電極を有
し、 前記電極は、前記ダブルモード導波路のコアの中心軸部
分のみに電界を印加する位置に配置されていることを特
徴とするモードスプリッタ作用を有する光導波路素子。 - 【請求項15】請求項14において、前記ダブルモード
導波路は、請求項1から10記載の光導波路素子のうち
何れか1つの導波路であることを特徴とするモードスプ
リッタ作用を有する光導波路素子。 - 【請求項16】請求項15において、前記電極は、前記
第2クラッド層上に配置された金属電極と、前記クラッ
ド層中に設けられた不純物拡散領域とを有することを特
徴とするモードスプリッタ作用を有する光導波路素子。 - 【請求項17】請求項15において、前記ダブルモード
導波路のコア層は、(001)面のGaAs単結晶で構
成され、光を伝搬する方向が、前記GaAs単結晶の
[10]方向もしくは[110]方向(但し、は1
の上に−をつけたものを示す)であることを特徴とする
光導波路素子。 - 【請求項18】化合物半導体材料から成る光導波路素子
の製造方法であって、 GaAs基板上に、AlとGaとAsとを含む第1クラ
ッド層を形成し、 前記第1クラッド層上に、GaとAsとを含むコア層を
形成し、 前記コア層をエッチングにより帯状に加工し、 前記帯状のコア層および第1クラッド層上に、AlGa
Asを含む第2クラッド層を形成することを特徴とする
光導波路素子の製造方法。 - 【請求項19】請求項18において、前記第2クラッド
層を、液相エピタキシャル成長法で形成することを特徴
とする光導波路素子の製造方法。 - 【請求項20】請求項18において、前記コア層をエッ
チングにより帯状に加工する場合に、前記コア層が前記
第1クラッド層に接する部分を残すようにエッチングす
ることを特徴とする光導波路素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5077176A JPH06289242A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 光導波路素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5077176A JPH06289242A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 光導波路素子 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001305050A Division JP2002156540A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | モードスプリッタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06289242A true JPH06289242A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=13626497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5077176A Pending JPH06289242A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 光導波路素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06289242A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6845196B2 (en) | 2002-04-01 | 2005-01-18 | Tdk Corporation | Optical branching device |
| JP2007256400A (ja) * | 2006-03-21 | 2007-10-04 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | 偏波分離素子 |
| JP2013125276A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | モード展開複合変換器 |
| JP2024148142A (ja) * | 2023-04-04 | 2024-10-17 | 株式会社東芝 | 合成ユニット |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP5077176A patent/JPH06289242A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6845196B2 (en) | 2002-04-01 | 2005-01-18 | Tdk Corporation | Optical branching device |
| JP2007256400A (ja) * | 2006-03-21 | 2007-10-04 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | 偏波分離素子 |
| JP2013125276A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | モード展開複合変換器 |
| US9128242B2 (en) | 2011-12-15 | 2015-09-08 | Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. | Mode-evolution compound converter |
| JP2024148142A (ja) * | 2023-04-04 | 2024-10-17 | 株式会社東芝 | 合成ユニット |
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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