JPH0628926A - 電線用素線及びその製造方法並びに水密絶縁電線 - Google Patents
電線用素線及びその製造方法並びに水密絶縁電線Info
- Publication number
- JPH0628926A JPH0628926A JP5095487A JP9548793A JPH0628926A JP H0628926 A JPH0628926 A JP H0628926A JP 5095487 A JP5095487 A JP 5095487A JP 9548793 A JP9548793 A JP 9548793A JP H0628926 A JPH0628926 A JP H0628926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- electric wire
- groove
- layer
- watertight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素線1,2間の隙間8に水密混和物6が完全
に充填された水密絶縁電線を提供する。 【構成】 素線1の1本を中心の第1層3とし、その外
周に同心状に多数の素線2を撚り合わせた第2層4で撚
線導体5を形成し、撚線導体5の各層3,4を形成する
素線1,2間の隙間8に水密混和物6を充填した水密絶
縁電線において、第2層4における素線2の長手方向に
溝10が設けられ、この溝10が形成する連通路で隙間
8に水密混和物6を充填可能としたものである。
に充填された水密絶縁電線を提供する。 【構成】 素線1の1本を中心の第1層3とし、その外
周に同心状に多数の素線2を撚り合わせた第2層4で撚
線導体5を形成し、撚線導体5の各層3,4を形成する
素線1,2間の隙間8に水密混和物6を充填した水密絶
縁電線において、第2層4における素線2の長手方向に
溝10が設けられ、この溝10が形成する連通路で隙間
8に水密混和物6を充填可能としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撚線導体の各層を形成
する素線間の隙間に水密混和物を充填し、応力腐食割れ
による断線の防止が特に求められる架空配電線などに用
いられる水密絶縁電線に関し、更にこの水密絶縁電線な
どに適した電線用素線及びその製造方法に関する。
する素線間の隙間に水密混和物を充填し、応力腐食割れ
による断線の防止が特に求められる架空配電線などに用
いられる水密絶縁電線に関し、更にこの水密絶縁電線な
どに適した電線用素線及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の水密絶縁電線の従来例を図8に
より説明する。1,2は素線であり、素線1の一本が中
心の第1層3となり、素線2の6本が第1層3の外周に
同心状に撚り合わされて第2層4となっている。そし
て、第1層3と第2層4で撚線導体5が形成されてい
る。6は水密混和物、7は絶縁被覆層である。
より説明する。1,2は素線であり、素線1の一本が中
心の第1層3となり、素線2の6本が第1層3の外周に
同心状に撚り合わされて第2層4となっている。そし
て、第1層3と第2層4で撚線導体5が形成されてい
る。6は水密混和物、7は絶縁被覆層である。
【0003】通常、素線1,2は荒引銅線を常温におい
て所定の線径に伸線した硬銅線であり、送配変電の如く
強度を必要とする架空線などに用いられる。水密混和物
6は素線1,2から形成される撚線導体5の全体を水密
状態に密閉するものであり、雨水の浸入を遮断して素線
1,2の応力腐食割れによる断線を防止するものであ
る。この雨水は撚線導体5の長手方向から浸入すること
もあるので、素線1,2間の隙間8にも水密混和物6が
充填される必要がある。
て所定の線径に伸線した硬銅線であり、送配変電の如く
強度を必要とする架空線などに用いられる。水密混和物
6は素線1,2から形成される撚線導体5の全体を水密
状態に密閉するものであり、雨水の浸入を遮断して素線
1,2の応力腐食割れによる断線を防止するものであ
る。この雨水は撚線導体5の長手方向から浸入すること
もあるので、素線1,2間の隙間8にも水密混和物6が
充填される必要がある。
【0004】ところが、図示例の7本撚りの如く、中心
に一本の素線1を第1層3とする同心撚りの場合には、
第2層4の6本の素線2が互いに密着した状態で素線1
を取り巻いており、素線1,2間の隙間8は密閉空間と
なって外部から水密混和物6を充填することは容易なこ
とではない。水密混和物6の充填は、押出機による被覆
成形又はポンプによる圧入などにより行われるが、水密
絶縁電線を架設するときの作業性や季節条件、負荷電流
による高温時に水密混和物が流失して水密性が損われな
いように粘度の高い材質の水密混和物が使用されるた
め、素線1,2間の隙間8に水密混和物6を充填するこ
とが一層困難になる。
に一本の素線1を第1層3とする同心撚りの場合には、
第2層4の6本の素線2が互いに密着した状態で素線1
を取り巻いており、素線1,2間の隙間8は密閉空間と
なって外部から水密混和物6を充填することは容易なこ
とではない。水密混和物6の充填は、押出機による被覆
成形又はポンプによる圧入などにより行われるが、水密
絶縁電線を架設するときの作業性や季節条件、負荷電流
による高温時に水密混和物が流失して水密性が損われな
いように粘度の高い材質の水密混和物が使用されるた
め、素線1,2間の隙間8に水密混和物6を充填するこ
とが一層困難になる。
【0005】この対策として、従来、第1層3の素線1
の周囲に水密混和物6予め被覆しておき、その上に第2
層4の素線2を順次撚り合わせ、更にその外周から水密
混和物6を充填するものが提案されている。また、他の
対策として、第1層3の素線1外径を第2層4の素線2
外径より太くして、素線2相互間に間隙が形成されるよ
うにしたものも提案されている。
の周囲に水密混和物6予め被覆しておき、その上に第2
層4の素線2を順次撚り合わせ、更にその外周から水密
混和物6を充填するものが提案されている。また、他の
対策として、第1層3の素線1外径を第2層4の素線2
外径より太くして、素線2相互間に間隙が形成されるよ
うにしたものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
対策の場合には、水密混和物6の充填が2段階となって
工程が複雑であるという問題点がある。後者の対策の場
合には、第2層の素線2相互間の間隙が長手方向に一定
にならず、素線2間の接触具合いのばらつきや撚り癖が
あるため、間隙があるところとないところが生じること
がある。そのため、部分的に水密混和物6が完全に充填
されない部分が生じ、応力腐食割れの解消が不完全にな
るという問題点がある。
対策の場合には、水密混和物6の充填が2段階となって
工程が複雑であるという問題点がある。後者の対策の場
合には、第2層の素線2相互間の間隙が長手方向に一定
にならず、素線2間の接触具合いのばらつきや撚り癖が
あるため、間隙があるところとないところが生じること
がある。そのため、部分的に水密混和物6が完全に充填
されない部分が生じ、応力腐食割れの解消が不完全にな
るという問題点がある。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、素線1,2間の隙間8に水密混和物6が完全に
充填された水密絶縁電線を提供することにある。更に、
このような水密絶縁電線等に適した電線用素線及びその
製造方法を提供する。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、素線1,2間の隙間8に水密混和物6が完全に
充填された水密絶縁電線を提供することにある。更に、
このような水密絶縁電線等に適した電線用素線及びその
製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電線用素線は、
断面が円形であって長手方向に真っ直ぐな溝条が素線の
外周に設けられているものである。この電線用素線の製
造方法としては、円弧溝を有するローラの一対を対向配
置して円形引き抜き空間を形成すると共に、一方のロー
ラの円弧溝にローラ回転方向に延在する突起条を設け、
電線用素線を一対の該ローラで挟んで引き抜き、電線用
素線の長手方向に真っ直ぐな溝条を形成する方法があ
る。
断面が円形であって長手方向に真っ直ぐな溝条が素線の
外周に設けられているものである。この電線用素線の製
造方法としては、円弧溝を有するローラの一対を対向配
置して円形引き抜き空間を形成すると共に、一方のロー
ラの円弧溝にローラ回転方向に延在する突起条を設け、
電線用素線を一対の該ローラで挟んで引き抜き、電線用
素線の長手方向に真っ直ぐな溝条を形成する方法があ
る。
【0009】そして、本発明の水密絶縁電線は、素線1
本を中心の第1層とし、その外周に同心状に多数の素線
を撚り合わせた第2層以上で撚線導体を形成し、撚線導
体の各層を形成する素線間の隙間に水密混和物を充填し
た水密絶縁電線において、少なくとも第2層における素
線であって隣合う素線の一方又は両方に長手方向に溝が
設けられているものである。また、素線の3本以上を撚
って第1層とし、その外周に同心状に多数の素線を撚り
合わせた第2層以上で導体撚線を形成し、導体撚線の各
層を形成する素線間の隙間に水密混和物を充填した水密
絶縁電線において、少なくとも第1層における素線の1
本以上に長手方向に捩じれた溝が設けられているもので
ある。
本を中心の第1層とし、その外周に同心状に多数の素線
を撚り合わせた第2層以上で撚線導体を形成し、撚線導
体の各層を形成する素線間の隙間に水密混和物を充填し
た水密絶縁電線において、少なくとも第2層における素
線であって隣合う素線の一方又は両方に長手方向に溝が
設けられているものである。また、素線の3本以上を撚
って第1層とし、その外周に同心状に多数の素線を撚り
合わせた第2層以上で導体撚線を形成し、導体撚線の各
層を形成する素線間の隙間に水密混和物を充填した水密
絶縁電線において、少なくとも第1層における素線の1
本以上に長手方向に捩じれた溝が設けられているもので
ある。
【0010】
【作用】素線の長手方向に真っ直ぐな溝条を設けると、
素線の撚りによりこの溝条が素線の回りを公転し、連通
溝となって撚りの内側への通路となる。一対のローラの
一方に突起条を設けて、引き抜くと、連続的に真っ直ぐ
な溝条を形成できる。
素線の撚りによりこの溝条が素線の回りを公転し、連通
溝となって撚りの内側への通路となる。一対のローラの
一方に突起条を設けて、引き抜くと、連続的に真っ直ぐ
な溝条を形成できる。
【0011】水密絶縁電線の素線の長手方向に溝を設け
ると、この溝に沿って水密混和物が流れ、素線間の隙間
にも水密混和物が充填される。
ると、この溝に沿って水密混和物が流れ、素線間の隙間
にも水密混和物が充填される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の第1実施例に係る水密絶縁電線
の断面図である。
明する。図1は本発明の第1実施例に係る水密絶縁電線
の断面図である。
【0013】図1において、図7の水密絶縁電線と異な
る点は、第2層4の素線2の長手方向に断面U字状の微
小深さの溝条10が設けられている点である。この溝条
10の存在により、素線1,2が互いに密着した状態で
あっても、素線1,2間の隙間8に水密混和物6が充填
されたものとすることができる。
る点は、第2層4の素線2の長手方向に断面U字状の微
小深さの溝条10が設けられている点である。この溝条
10の存在により、素線1,2が互いに密着した状態で
あっても、素線1,2間の隙間8に水密混和物6が充填
されたものとすることができる。
【0014】この直線溝10の作動を図2で詳しく説明
する。同図(a)は撚線導体5の斜視図であり、同図
(b)は斜線が施された特定の素線2の溝条10の位置
を示す断面図である。撚りをかける前の素線2は真っ直
ぐな溝条10が設けられている。そして同図(a)にお
いて、斜線の素線2は撚り返しのある撚線機でピッチP
で撚られているとする。素線2は撚り返されているの
で、A点にある溝条10は1ピッチPでB点に戻る。こ
の間の素線2の公転と溝条10の位置を同図(b)の
〜に示す。で外層側に位置する溝条10は、→
で外層から内層に向かって180度公転し、→で内
層から外層に向かって180度公転し、合計360度公
転する。したがって、からへの公転する間の溝条1
0が隙間8aに至る通路となり、水密混和物が隙間8a
に充填される。また、からへの公転する間の溝条1
0が隙間8bに至る通路となり水密混和物が隙間8bに
充填される。
する。同図(a)は撚線導体5の斜視図であり、同図
(b)は斜線が施された特定の素線2の溝条10の位置
を示す断面図である。撚りをかける前の素線2は真っ直
ぐな溝条10が設けられている。そして同図(a)にお
いて、斜線の素線2は撚り返しのある撚線機でピッチP
で撚られているとする。素線2は撚り返されているの
で、A点にある溝条10は1ピッチPでB点に戻る。こ
の間の素線2の公転と溝条10の位置を同図(b)の
〜に示す。で外層側に位置する溝条10は、→
で外層から内層に向かって180度公転し、→で内
層から外層に向かって180度公転し、合計360度公
転する。したがって、からへの公転する間の溝条1
0が隙間8aに至る通路となり、水密混和物が隙間8a
に充填される。また、からへの公転する間の溝条1
0が隙間8bに至る通路となり水密混和物が隙間8bに
充填される。
【0015】結局、特定の素線2の360度公転によ
り、素線2の両側にある隙間8a,8bに水密混和物が
充填される。そのため、素線2における溝条10は隣合
う素線の内少なくとも一方に設けられておれば、全ての
隙間に水密混和物が充填されることになる。しかし、図
1のように、第2層4の素線2の全てに溝条10が設け
られていると、一つの隙間8に対して2つの連通路が形
成されることになり、それだけ隙間8に対する水密混和
物の充填は確実となる。さらに、素線2に隣合う素線が
素線2の溝条10にはまり込むことで素線間が、わずか
の間隙を有することになり、該間隙を通じて水密混和物
の充填が確実となる。また、図1の中心の素線1に、真
っ直ぐな状態で存在する螺旋溝を設けておくと、素線1
の回りの隙間8の全てが螺旋溝を通じて連通するので、
隙間8に対する水密混和物の充填は一層確実となる。
り、素線2の両側にある隙間8a,8bに水密混和物が
充填される。そのため、素線2における溝条10は隣合
う素線の内少なくとも一方に設けられておれば、全ての
隙間に水密混和物が充填されることになる。しかし、図
1のように、第2層4の素線2の全てに溝条10が設け
られていると、一つの隙間8に対して2つの連通路が形
成されることになり、それだけ隙間8に対する水密混和
物の充填は確実となる。さらに、素線2に隣合う素線が
素線2の溝条10にはまり込むことで素線間が、わずか
の間隙を有することになり、該間隙を通じて水密混和物
の充填が確実となる。また、図1の中心の素線1に、真
っ直ぐな状態で存在する螺旋溝を設けておくと、素線1
の回りの隙間8の全てが螺旋溝を通じて連通するので、
隙間8に対する水密混和物の充填は一層確実となる。
【0016】また、図1の第1層3の素線1外径を第2
層4の素線2外径より大きくした場合にも、素線2の溝
条10は有効である。すなわち、第2層4の素線2の内
3本は互いに接触し、残りの3本は間隙を有するという
ように外径の差に起因する素線2相互間の間隙が偏在す
るからである。例えば、素線1の外径を素線2の外径
2.6mmより2〜4%大きくし、素線2の長手方向に
幅0.5mm深さ0.1mmの断面U字状の溝条10を
設けた撚線導体に押出機で水密混和物を被覆成形したと
ころ、素線1,2間の隙間8を完全に水密混和物で充填
することができた。
層4の素線2外径より大きくした場合にも、素線2の溝
条10は有効である。すなわち、第2層4の素線2の内
3本は互いに接触し、残りの3本は間隙を有するという
ように外径の差に起因する素線2相互間の間隙が偏在す
るからである。例えば、素線1の外径を素線2の外径
2.6mmより2〜4%大きくし、素線2の長手方向に
幅0.5mm深さ0.1mmの断面U字状の溝条10を
設けた撚線導体に押出機で水密混和物を被覆成形したと
ころ、素線1,2間の隙間8を完全に水密混和物で充填
することができた。
【0017】なお、上述した第1実施例では、撚線導体
として、同心7本撚りの場合を説明したが、第2層の更
に外側に第3層が形成された同心19本撚りの場合にも
本発明を適用できる。この場合、第3層の素線にも溝を
設けることが望ましいが、第3層の素線相互間に間隙が
生じやすいので、少なくとも第2層には溝を設ける必要
がある。
として、同心7本撚りの場合を説明したが、第2層の更
に外側に第3層が形成された同心19本撚りの場合にも
本発明を適用できる。この場合、第3層の素線にも溝を
設けることが望ましいが、第3層の素線相互間に間隙が
生じやすいので、少なくとも第2層には溝を設ける必要
がある。
【0018】つぎに、本発明の第2実施例にかかる水密
絶縁電線を図3により説明する。図1と異なる点は、中
心の第1層23が3本の素線21で撚られてなり、この
第1層23の外周に同心状に9本の素線22が撚られて
第2層24となり、これらで導体撚線25が形成されて
いるものである。この場合、第1層23の中心に素線2
1で密閉された隙間28が生じる。そこで第1層23の
素線21にも長手方向に溝条10が設けられている。隙
間28に水密混合物6を導くためには、3本の素線21
のうち少なくとも1本に溝条10が設けられている必要
がある。
絶縁電線を図3により説明する。図1と異なる点は、中
心の第1層23が3本の素線21で撚られてなり、この
第1層23の外周に同心状に9本の素線22が撚られて
第2層24となり、これらで導体撚線25が形成されて
いるものである。この場合、第1層23の中心に素線2
1で密閉された隙間28が生じる。そこで第1層23の
素線21にも長手方向に溝条10が設けられている。隙
間28に水密混合物6を導くためには、3本の素線21
のうち少なくとも1本に溝条10が設けられている必要
がある。
【0019】つぎに、上述したような水密絶縁電線に用
いられる電線用素線とその製造方法を以下に説明する。
図4は製造方法を示す図である。図4において、素線1
の走行方向に、一対のダイスローラ31,32と一対の
ニップローラ33,34が順に配設されている。ダイス
ローラ31,32はそれぞれ円弧溝35を有し、素線1
0が通過する円形空間が形成されている。特にダイスロ
ーラ31の円弧溝35には突起条35が設けられてい
る。この突起条35はダイスローラ31の回転方向に延
在しており、素線1の長手方向に真っ直ぐで同じ形の溝
条10を塑性変形で形成する。ニップローラ33,34
もそれぞれ円弧溝37を有しており、素線10を挟んで
引き出すことができる。
いられる電線用素線とその製造方法を以下に説明する。
図4は製造方法を示す図である。図4において、素線1
の走行方向に、一対のダイスローラ31,32と一対の
ニップローラ33,34が順に配設されている。ダイス
ローラ31,32はそれぞれ円弧溝35を有し、素線1
0が通過する円形空間が形成されている。特にダイスロ
ーラ31の円弧溝35には突起条35が設けられてい
る。この突起条35はダイスローラ31の回転方向に延
在しており、素線1の長手方向に真っ直ぐで同じ形の溝
条10を塑性変形で形成する。ニップローラ33,34
もそれぞれ円弧溝37を有しており、素線10を挟んで
引き出すことができる。
【0020】一対のダイスローラ31,32を通過する
素線1は一対のニップローラ33,34で補助的に引き
抜かれ、図示のように素線1の長手方向に真っ直ぐな溝
条10が素線の外周に設けられる。この溝条10の形成
は連続的に行われ、素線1の線引き工程に一対のダイス
ローラ31,32を追加するだけでよい。なお引き取り
機が用いられる場合には、一対のニップローラ33,3
4を省力することができる。
素線1は一対のニップローラ33,34で補助的に引き
抜かれ、図示のように素線1の長手方向に真っ直ぐな溝
条10が素線の外周に設けられる。この溝条10の形成
は連続的に行われ、素線1の線引き工程に一対のダイス
ローラ31,32を追加するだけでよい。なお引き取り
機が用いられる場合には、一対のニップローラ33,3
4を省力することができる。
【0021】つぎに、図5乃至図6により溝条の形状を
更に詳しく説明する。水密混和物などの流れを考慮する
と、図5に示される素線2の溝条10の幅Lは0.1〜
0.5mm、深さHは0.1〜0.5mmが好適であ
る。0.1mm未満であると、水密混和物の流れがスム
ーズではなくなり、0.5mmを越えると水密混和物の
流れに対して不必要に大きくなり加工しにくくなるから
である。また、この溝条10は素線2に対して1本では
なく2本以上を円周等配分に設けてもよい。
更に詳しく説明する。水密混和物などの流れを考慮する
と、図5に示される素線2の溝条10の幅Lは0.1〜
0.5mm、深さHは0.1〜0.5mmが好適であ
る。0.1mm未満であると、水密混和物の流れがスム
ーズではなくなり、0.5mmを越えると水密混和物の
流れに対して不必要に大きくなり加工しにくくなるから
である。また、この溝条10は素線2に対して1本では
なく2本以上を円周等配分に設けてもよい。
【0022】また、溝条10の断面形状は、U溝に限ら
ず、図6(a)の如き半円溝、同図(b)の如きV溝、
同図(c)の如き角溝、同図(d)の如き円弧の一部を
切り欠いた平溝とすることができる。
ず、図6(a)の如き半円溝、同図(b)の如きV溝、
同図(c)の如き角溝、同図(d)の如き円弧の一部を
切り欠いた平溝とすることができる。
【0023】さらに、溝の長手方向の形状についても、
直線に限らず、図7(a)の螺旋溝とすることができ
る。特に、撚り返しの無い撚線機で撚線導体を形成する
と、素線2は撚り返し無しで撚られた状態のままである
ので、素線2に残った撚りの方向と導体撚りの方向と一
致し、ピッチも同じ程度であると、直線溝が公転しない
ことになるので、導体撚りの方向と逆方向の螺旋溝11
とすることが好ましい。また、撚り返し有りの撚線機で
撚線導体を形成し、素線2に螺旋溝11を採用すること
ができるが、螺旋溝11の撚り方向と導体撚りの方向が
一致し、ピッチも同じ程度であると、直線溝が公転しな
いことになるので、導体撚りの方向と逆方向の螺旋溝1
1とすることが好ましい。このような螺旋溝11は図4
のダイスローラ31,32を素線1を中心にして回転さ
せることで形成可能である。
直線に限らず、図7(a)の螺旋溝とすることができ
る。特に、撚り返しの無い撚線機で撚線導体を形成する
と、素線2は撚り返し無しで撚られた状態のままである
ので、素線2に残った撚りの方向と導体撚りの方向と一
致し、ピッチも同じ程度であると、直線溝が公転しない
ことになるので、導体撚りの方向と逆方向の螺旋溝11
とすることが好ましい。また、撚り返し有りの撚線機で
撚線導体を形成し、素線2に螺旋溝11を採用すること
ができるが、螺旋溝11の撚り方向と導体撚りの方向が
一致し、ピッチも同じ程度であると、直線溝が公転しな
いことになるので、導体撚りの方向と逆方向の螺旋溝1
1とすることが好ましい。このような螺旋溝11は図4
のダイスローラ31,32を素線1を中心にして回転さ
せることで形成可能である。
【0024】また、図7(b)のように、溝の長手方向
の深さが必ずしも一定である必要がなく、図示のように
凹凸溝となっており、実質的に水密混和物の流れが確保
できるものであればよい。このような凹凸溝は、図4の
ダイスローラ31の突起条36の高さをローラ回転方向
に変化させることで形成可能である。
の深さが必ずしも一定である必要がなく、図示のように
凹凸溝となっており、実質的に水密混和物の流れが確保
できるものであればよい。このような凹凸溝は、図4の
ダイスローラ31の突起条36の高さをローラ回転方向
に変化させることで形成可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明の水密絶縁電線は、撚線導体を形
成する素線に長手方向に溝が設けられているものであ
り、この溝に沿って水密混和物が流れ、素線間の隙間に
も水密混和物が充填されるので、部分的に水密混和物が
完全に充填されない部分が生じることがなく、応力腐食
割れを完全に解消できる。また、溝によって水密混和物
の流れが確保できるので、粘度の高い水密混和物を用い
て、水密を完璧にできると共に、押出機による被覆成形
又はポンプによる圧入がし易くなる。
成する素線に長手方向に溝が設けられているものであ
り、この溝に沿って水密混和物が流れ、素線間の隙間に
も水密混和物が充填されるので、部分的に水密混和物が
完全に充填されない部分が生じることがなく、応力腐食
割れを完全に解消できる。また、溝によって水密混和物
の流れが確保できるので、粘度の高い水密混和物を用い
て、水密を完璧にできると共に、押出機による被覆成形
又はポンプによる圧入がし易くなる。
【0026】このような水密絶縁電線に用いられる電線
用素線は、素線の長手方向に真っ直ぐな溝条が設けらて
いるものであり、これらの素線を撚り合わせると、溝条
が素線の回りを公転し、撚りによって形成される内部空
間への連通溝となる。すなわち、素線の撚り合わせによ
って形成される密閉内部空間が問題になる電線にこの溝
条付の電線用素線が有効である。また一方に突起条が形
成されたダイスローラを用いると、連続的且つ安価に溝
条付電線用素線を製造できる。
用素線は、素線の長手方向に真っ直ぐな溝条が設けらて
いるものであり、これらの素線を撚り合わせると、溝条
が素線の回りを公転し、撚りによって形成される内部空
間への連通溝となる。すなわち、素線の撚り合わせによ
って形成される密閉内部空間が問題になる電線にこの溝
条付の電線用素線が有効である。また一方に突起条が形
成されたダイスローラを用いると、連続的且つ安価に溝
条付電線用素線を製造できる。
【図1】第1実施例に係る水密絶縁電線の断面図であ
る。
る。
【図2】素線の溝の作動図である。
【図3】第2実施例に係る水密絶縁電線の断面図であ
る。
る。
【図4】溝条付素線の製造方法を示す図である。
【図5】素線の溝条を示す斜視図である。
【図6】素線の他の溝条を示す断面図である。
【図7】素線の他の溝形状を示す側面図である。
【図8】従来の水密絶縁電線の断面図である。
1,2,21,22 素線 3,23 第1層 4,24 第2層 5,25 撚線導体 6 水密混和物 8,28 隙間 10 溝条 31,32 ダイスローラ 36 突起条
Claims (4)
- 【請求項1】 断面が円形の電線用素線であって、素線
の長手方向に真っ直ぐな溝条が素線の外周に設けられて
いる電線用素線。 - 【請求項2】 円弧溝を有するローラの一対を対向配置
して円形引き抜き空間を形成すると共に、一方のローラ
の円弧溝にローラ回転方向に延在する突起条を設け、電
線用素線を一対の該ローラで挟んで引き抜き、電線用素
線の長手方向に真っ直ぐな溝条を形成する電線用素線の
製造方法。 - 【請求項3】 素線1本を中心の第1層とし、その外周
に同心状に多数の素線を撚り合わせた第2層以上で導体
撚線を形成し、導体撚線の各層を形成する素線間の隙間
に水密混和物を充填した水密絶縁電線において、少なく
とも第2層における素線であって隣合う素線の一方又は
両方に長手方向に溝が設けられていることを特徴とする
水密絶縁電線。 - 【請求項4】 素線の3本以上を撚って第1層とし、そ
の外周に同心状に多数の素線を撚り合わせた第2層以上
で導体撚線を形成し、導体撚線の各層を形成する素線間
の隙間に水密混和物を充填した水密絶縁電線において、
少なくとも第1層における素線の1本以上に長手方向に
溝が設けられていることを特徴とする水密絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5095487A JPH0628926A (ja) | 1992-03-30 | 1993-03-29 | 電線用素線及びその製造方法並びに水密絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10612892 | 1992-03-30 | ||
| JP4-106128 | 1992-03-30 | ||
| JP5095487A JPH0628926A (ja) | 1992-03-30 | 1993-03-29 | 電線用素線及びその製造方法並びに水密絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0628926A true JPH0628926A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=26436707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5095487A Pending JPH0628926A (ja) | 1992-03-30 | 1993-03-29 | 電線用素線及びその製造方法並びに水密絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0628926A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7128458B2 (en) | 2003-08-19 | 2006-10-31 | Au Optronics Corp. | Backlight module having UV light filter |
| CN113488228A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-10-08 | 中国核电工程有限公司 | 一种电缆及其制备方法 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5095487A patent/JPH0628926A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7128458B2 (en) | 2003-08-19 | 2006-10-31 | Au Optronics Corp. | Backlight module having UV light filter |
| CN113488228A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-10-08 | 中国核电工程有限公司 | 一种电缆及其制备方法 |
| CN113488228B (zh) * | 2021-06-29 | 2023-01-31 | 中国核电工程有限公司 | 一种电缆及其制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2285932C (en) | Multi-wire sz and helical stranded conductor and method of forming same | |
| CN104995692B (zh) | 密封的导体电缆 | |
| US3444684A (en) | Method of forming a multi-strand cable | |
| US3760093A (en) | Compact conductor | |
| US3823542A (en) | Method of making compact conductor | |
| US20230163581A1 (en) | Armored cable assembly with grounding path component equipped armor | |
| GB2078810A (en) | Apparatus and method for the manufacture of electrical cables | |
| US9887022B2 (en) | Stranded conductors and method for producing stranded conductors | |
| JP2023040869A (ja) | 撚線導体 | |
| CN209766055U (zh) | 一种电缆导体 | |
| CN112885535A (zh) | 防翻身电缆导体结构 | |
| KR101200616B1 (ko) | 전력케이블용 도체의 연선구조 | |
| JPH0620523A (ja) | 電力ケーブル用導体 | |
| US4101728A (en) | Gas insulated high voltage cable | |
| CN220381807U (zh) | 一种便于使用的柔性电缆 | |
| JPH0862462A (ja) | ルースチューブ型光ファイバケーブル | |
| CN223624743U (zh) | 一种便于生产的型线导体结构 | |
| KR100232542B1 (ko) | 고압 전력 케이블의 수밀 도체 형성 방법 및 그 케이블 | |
| JP3516042B2 (ja) | フラットシールドケーブル | |
| JPH01304621A (ja) | 水密電線の製造方法 | |
| WO1983001337A1 (en) | Metal screen for a power cable | |
| JPH10340640A (ja) | 電力ケーブル用導体 | |
| JP2000243157A (ja) | 撚線用扇形素線とそれを用いた撚線およびその製造方法 | |
| CN115116653A (zh) | 一种钢芯铝绞线导体架空绝缘电缆及其制备工艺 | |
| JPS5934019Y2 (ja) | フラツトケ−ブル |