JPH062905B2 - 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 - Google Patents
成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法Info
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- JPH062905B2 JPH062905B2 JP12373586A JP12373586A JPH062905B2 JP H062905 B2 JPH062905 B2 JP H062905B2 JP 12373586 A JP12373586 A JP 12373586A JP 12373586 A JP12373586 A JP 12373586A JP H062905 B2 JPH062905 B2 JP H062905B2
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブラウン管用インナーシールド材の製造方法
に関する。
に関する。
テレビ受像器あるいは各種コンビュータのCPT装置に
組み込まれるブラウン管の内壁には、電子銃から放射さ
れる電子線に対する外部電磁場からの影響を遮蔽するた
め、厚さ150μm程度のインナーシールド材が装着されて
いる。最近特に、より高精細度のブラウン管が要求され
るようになり、この種の材料に対しても優れた特性が要
求されている。だが、ブラウン管用インナーシールド材
は電磁波シールド特性が良好であるだけでなく軽量化の
ため板厚は薄くなければならない。しかし、板厚を薄く
すると下記(1)式に示すようにシールド特性に関して不
利であり、これを補うためには素材の軟磁性特性、とく
に透磁率μを高める必要がある。
組み込まれるブラウン管の内壁には、電子銃から放射さ
れる電子線に対する外部電磁場からの影響を遮蔽するた
め、厚さ150μm程度のインナーシールド材が装着されて
いる。最近特に、より高精細度のブラウン管が要求され
るようになり、この種の材料に対しても優れた特性が要
求されている。だが、ブラウン管用インナーシールド材
は電磁波シールド特性が良好であるだけでなく軽量化の
ため板厚は薄くなければならない。しかし、板厚を薄く
すると下記(1)式に示すようにシールド特性に関して不
利であり、これを補うためには素材の軟磁性特性、とく
に透磁率μを高める必要がある。
但し、f:周波数 G:比導電率 KI:定数 t:板厚 μ:透磁率 透磁率μを上げるためには鋼成分の純化、フェライト粒
径の確保、歪取焼鈍の実施等が有効であり、このため従
来では焼鈍により大きなフェライト粒径を確保するよう
にしている。
径の確保、歪取焼鈍の実施等が有効であり、このため従
来では焼鈍により大きなフェライト粒径を確保するよう
にしている。
しかし、粒径を大きくするためには高温焼鈍が有効であ
るが、シールド材にこのような高温焼鈍を施すと焼き付
きの危険性があり、このため低温焼鈍でも粒成長性の良
好なリムド鋼を用いざるを得ず、このため磁気特性の向
上が望めないという大きな問題がある。
るが、シールド材にこのような高温焼鈍を施すと焼き付
きの危険性があり、このため低温焼鈍でも粒成長性の良
好なリムド鋼を用いざるを得ず、このため磁気特性の向
上が望めないという大きな問題がある。
またリムド鋼はキルド鋼に較べ成形性が劣る難点があ
り、また、大きな磁気特性が得られない上に、シールド
材は加工により磁気特性が低下するため、付き合せ或い
は比較的軽度の加工による組み立てを必須とするシール
ド材とならざるを得ず、組立施工上の工数が多くなって
しまう。
り、また、大きな磁気特性が得られない上に、シールド
材は加工により磁気特性が低下するため、付き合せ或い
は比較的軽度の加工による組み立てを必須とするシール
ド材とならざるを得ず、組立施工上の工数が多くなって
しまう。
本発明はこのような従来の問題に鑑みなされたもので、
電磁波シールド特性に優れ、しかも成形性にも優れたブ
ラウン管用インナーシールド材を製造することができる
方法を提供せんとするものである。
電磁波シールド特性に優れ、しかも成形性にも優れたブ
ラウン管用インナーシールド材を製造することができる
方法を提供せんとするものである。
このため本発明は、C:0.0030wt%以下、Al:0.005
〜0.06wt%、N:0.0030wt%以下を含有するスラブを、
1000℃以上の均熱温度であって且つ Ts≦1.65Tc+121.25 を満足させる均熱温度Ts及び巻取温度Tc、720〜870℃
の仕上温度で2.0mm以下まで熱間圧延し、冷間圧延後650
℃以上でバッチ焼鈍または連続焼鈍することをその基本
的特徴とする。
〜0.06wt%、N:0.0030wt%以下を含有するスラブを、
1000℃以上の均熱温度であって且つ Ts≦1.65Tc+121.25 を満足させる均熱温度Ts及び巻取温度Tc、720〜870℃
の仕上温度で2.0mm以下まで熱間圧延し、冷間圧延後650
℃以上でバッチ焼鈍または連続焼鈍することをその基本
的特徴とする。
以下本発明の詳細をその限定理由とともに説明する。
本発明は従来用いられているリムド鋼の代わりにAlキル
ド鋼を用い、このAlキルド鋼において電磁波シールド特
性の向上を図るべく製造条件を規定している。すなわ
ち、前述したように電磁波シールド特性を向上させるた
めには、鋼成分の純化、粒径の確保及び歪取り焼鈍が有
効であり、このような観点からAlキルド鋼の成分及び製
造条件を以下のように規定した。
ド鋼を用い、このAlキルド鋼において電磁波シールド特
性の向上を図るべく製造条件を規定している。すなわ
ち、前述したように電磁波シールド特性を向上させるた
めには、鋼成分の純化、粒径の確保及び歪取り焼鈍が有
効であり、このような観点からAlキルド鋼の成分及び製
造条件を以下のように規定した。
本発明では、鋼成分をC:0.0030wt%以下、Al:0.005
〜0.06wt%、N:0.0030wt%以下に規制する。
〜0.06wt%、N:0.0030wt%以下に規制する。
Alキルド鋼を冷間圧延後焼鈍すると、AlNが析出し、フ
ェライトの粒成長を抑制する。そのため焼鈍温度が十分
高くない場合、リムド鋼に較べ細粒組織となる。そこで
本発明では極力AlNの析出量を抑えるべくNを0.0030wt
%以下とした。
ェライトの粒成長を抑制する。そのため焼鈍温度が十分
高くない場合、リムド鋼に較べ細粒組織となる。そこで
本発明では極力AlNの析出量を抑えるべくNを0.0030wt
%以下とした。
またAlは、侵入型元素であるNの磁気時効によるシール
ド特性の劣化を防止するため、NをAlNとして完全に固
定する目的で下限値を0.005wt%とした。しかしAlを過
剰に添加すると経済性が損なわれ、またシールド特性が
劣化するため、0.06wt%を上限とする。
ド特性の劣化を防止するため、NをAlNとして完全に固
定する目的で下限値を0.005wt%とした。しかしAlを過
剰に添加すると経済性が損なわれ、またシールド特性が
劣化するため、0.06wt%を上限とする。
Cは少ないほど透磁率μが向上し、第2図に示すよう
に、特に0.0030wt%を境にそれ以下で透磁率が著しく向
上する。このため本発明では製鋼脱ガス工程で鋼中C量
を0.0030wt%以下とする。第5表は、第2図の結果が得
られた試験におけるいくつかの製造例および得られた各
材料の磁気特性を示したもので、第1表に示す供試材N
O.3〜NO.5、NO.9のスラブを、第5表に示す条件で板
厚1.2mmに熱間圧延し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延
した後、バツチ焼鈍を施し、さらに、調質圧延率0.5%
の調質圧延を行い、得られた各供試材について磁気特性
を調べたものである。
に、特に0.0030wt%を境にそれ以下で透磁率が著しく向
上する。このため本発明では製鋼脱ガス工程で鋼中C量
を0.0030wt%以下とする。第5表は、第2図の結果が得
られた試験におけるいくつかの製造例および得られた各
材料の磁気特性を示したもので、第1表に示す供試材N
O.3〜NO.5、NO.9のスラブを、第5表に示す条件で板
厚1.2mmに熱間圧延し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延
した後、バツチ焼鈍を施し、さらに、調質圧延率0.5%
の調質圧延を行い、得られた各供試材について磁気特性
を調べたものである。
本発明では以上のような組成のスラブを、1000℃以上の
均熱温度であって且つ Ts≦1.65Tc+121.25 但し、Ts:均熱温度 Tc:巻取温度 を満足させる均熱温度Ts及び巻取温度Tc、720〜870℃
の仕上温度で2.0mm以下まで熱間圧延する。
均熱温度であって且つ Ts≦1.65Tc+121.25 但し、Ts:均熱温度 Tc:巻取温度 を満足させる均熱温度Ts及び巻取温度Tc、720〜870℃
の仕上温度で2.0mm以下まで熱間圧延する。
本発明は上述したようにN量を極力抑えるが、微量なが
ら存在しているNについは、冷間圧延前にAlNとして析
出させることが粒成長性にとって有効な手段であり、こ
のため、熱延段階で低温加熱によりスラブ中のAlNの溶
解を極力抑え、高温巻取りによりAlNを極力多く析出さ
せるようにした。本発明者等はAlNを700Å以上の粒径と
することにより、AlNによりフェライト粒成長を抑制さ
せることなく、十分な粒径が得られることを見い出し、
そのため熱延温度条件を検討した。すなわち、第1表の
供試材NO.2のスラブを均熱温度Tsと巻取温度Tcを変
えて仕上温度850℃で板厚1.8mmに熱間圧延し、均熱温度
Tsおよび巻取温度Tcと巻取処理後のAlN粒子径との
関係を調べた。第1図はその結果を示すもので、均熱温
度Ts及び巻取温度Tcを、 Ts≦1.65Tc+121.25 を満足させるようにして熱間圧延を行うことにより、A
lNの粒径を700Å以上にできることが判った。
ら存在しているNについは、冷間圧延前にAlNとして析
出させることが粒成長性にとって有効な手段であり、こ
のため、熱延段階で低温加熱によりスラブ中のAlNの溶
解を極力抑え、高温巻取りによりAlNを極力多く析出さ
せるようにした。本発明者等はAlNを700Å以上の粒径と
することにより、AlNによりフェライト粒成長を抑制さ
せることなく、十分な粒径が得られることを見い出し、
そのため熱延温度条件を検討した。すなわち、第1表の
供試材NO.2のスラブを均熱温度Tsと巻取温度Tcを変
えて仕上温度850℃で板厚1.8mmに熱間圧延し、均熱温度
Tsおよび巻取温度Tcと巻取処理後のAlN粒子径との
関係を調べた。第1図はその結果を示すもので、均熱温
度Ts及び巻取温度Tcを、 Ts≦1.65Tc+121.25 を満足させるようにして熱間圧延を行うことにより、A
lNの粒径を700Å以上にできることが判った。
また、本発明ではスラブの均熱温度Tsの下限を1000℃
とする。これは均熱温度Tsが1000℃未満では熱間圧延
が困難となるためである。
とする。これは均熱温度Tsが1000℃未満では熱間圧延
が困難となるためである。
なお、粒成長性をより確実なものにするためには、上記
条件に加え、均熱温度Ts1150℃、巻取温度650℃と
することが好ましい。
条件に加え、均熱温度Ts1150℃、巻取温度650℃と
することが好ましい。
軟磁性特性を向上させるためには、板面方向に〈100〉
方位を有する結晶の集積度を高めることが望ましい。し
かし本発明者らが検討したところ、Alキルド鋼のインナ
ーシールド材では、十分なフェライト粒径と成分純化が
成された場合、集合組織制御を目的とした特殊な成分設
計、製造プロセスを経なくともシールド材として充分な
透磁率が得られること、さらにはインナーシールド材と
しては、加工による軟磁特性の劣化が少ないこと、また
組織の均質化が施工上重要な要素となることが判った。
方位を有する結晶の集積度を高めることが望ましい。し
かし本発明者らが検討したところ、Alキルド鋼のインナ
ーシールド材では、十分なフェライト粒径と成分純化が
成された場合、集合組織制御を目的とした特殊な成分設
計、製造プロセスを経なくともシールド材として充分な
透磁率が得られること、さらにはインナーシールド材と
しては、加工による軟磁特性の劣化が少ないこと、また
組織の均質化が施工上重要な要素となることが判った。
本発明では透磁率を低下させる鋼中Cを製鋼脱ガス工程
で0.0030wt%以下としているためAr3点が900℃近くとな
り、コイル全長においてAr3点以上での仕上げ温度を確
保することはプロセス上困難を伴なう。したがって本発
明は、フェライト単相領域での仕上げを前提として組織
の均一化を図ることを狙いとしている。特にフェライト
域で仕上げた場合、本発明が対象とするような極低炭素
鋼では、冷圧・焼鈍後に磁化方向が板面に平行な{11
0}〈100〉あるいは{100}〈001〉の集積度が容易にに
高まることも明らかになった。このため本発明では、仕
上げ温度の上限を870℃とし、下限は、巻き取り温度の
下限値およびランアウトテーブル上での冷却を考慮して
720℃とした。
で0.0030wt%以下としているためAr3点が900℃近くとな
り、コイル全長においてAr3点以上での仕上げ温度を確
保することはプロセス上困難を伴なう。したがって本発
明は、フェライト単相領域での仕上げを前提として組織
の均一化を図ることを狙いとしている。特にフェライト
域で仕上げた場合、本発明が対象とするような極低炭素
鋼では、冷圧・焼鈍後に磁化方向が板面に平行な{11
0}〈100〉あるいは{100}〈001〉の集積度が容易にに
高まることも明らかになった。このため本発明では、仕
上げ温度の上限を870℃とし、下限は、巻き取り温度の
下限値およびランアウトテーブル上での冷却を考慮して
720℃とした。
また、本発明では板厚2.0mm以下まで熱間圧延を行う。
これは、冷間圧延段階で大きな圧下率で圧延すると結晶
粒径が微細化することから、熱間圧延段階で圧下率を大
きく取って板厚を小さくし、冷間圧延での圧下率を低く
抑えるようにしたものである。
これは、冷間圧延段階で大きな圧下率で圧延すると結晶
粒径が微細化することから、熱間圧延段階で圧下率を大
きく取って板厚を小さくし、冷間圧延での圧下率を低く
抑えるようにしたものである。
以上のような熱間圧延後、冷間圧延を施し、しかる後65
0℃以上でバッチまたは連続焼鈍を行う。
0℃以上でバッチまたは連続焼鈍を行う。
焼鈍温度は高温であるほど粒成長性が良くなり、透磁率
μの向上に寄与する。第3図は焼鈍温度と粒成長性及び
透磁率との関係を示すもので、650℃以上の焼鈍温度に
おいて良好な粒成長性と透磁率向上効果が得られてい
る。第6表は、第3図の結果が得られた試験におけるい
くつかの製造例と得られた各材料の磁気特性を示したも
ので、第1表に示す供試材NO.8のスラブを第6表に示
す条件で板厚1.2mmに熱間圧延し、次いで板厚0.15mmま
で冷間圧延した後、バッチ焼鈍を施し、さらに、調質圧
延率0.5%の調質圧延を行い、得られた各供試材につい
てその粒度と磁気特性を調べたものである。
μの向上に寄与する。第3図は焼鈍温度と粒成長性及び
透磁率との関係を示すもので、650℃以上の焼鈍温度に
おいて良好な粒成長性と透磁率向上効果が得られてい
る。第6表は、第3図の結果が得られた試験におけるい
くつかの製造例と得られた各材料の磁気特性を示したも
ので、第1表に示す供試材NO.8のスラブを第6表に示
す条件で板厚1.2mmに熱間圧延し、次いで板厚0.15mmま
で冷間圧延した後、バッチ焼鈍を施し、さらに、調質圧
延率0.5%の調質圧延を行い、得られた各供試材につい
てその粒度と磁気特性を調べたものである。
但し、バッチ焼鈍の場合には、あまり高温域で焼鈍する
と鋼帯の焼付の危険性があり、必然的に上限温度が規制
されることになる。このため本発明法では、ガスフロー
ティングタイプの連続熱処理設備で焼鈍を行うことが好
ましい。
と鋼帯の焼付の危険性があり、必然的に上限温度が規制
されることになる。このため本発明法では、ガスフロー
ティングタイプの連続熱処理設備で焼鈍を行うことが好
ましい。
以上のようにして製造した本発明のシールド材は、従来
のリムド鋼によって製造したシールド材に比べて、Nを
AlNとして完全な固定し、且つ鋼中Cを極めて低レベル
まで下げているため、磁気時効がほとんど問題となら
ず、シールド特性の劣化が無いという極めて優れた性質
を有している。
のリムド鋼によって製造したシールド材に比べて、Nを
AlNとして完全な固定し、且つ鋼中Cを極めて低レベル
まで下げているため、磁気時効がほとんど問題となら
ず、シールド特性の劣化が無いという極めて優れた性質
を有している。
さらに、本発明法により製造されたシールド材は、従来
のリムド鋼に比べて優れた成形性を有している。また成
形は軟磁性特性の劣化を招くが、本発明材は、初期のシ
ールド特性が優れているため、ある程度の成形加工を受
けても十分なシールド特性を維持することができる。
のリムド鋼に比べて優れた成形性を有している。また成
形は軟磁性特性の劣化を招くが、本発明材は、初期のシ
ールド特性が優れているため、ある程度の成形加工を受
けても十分なシールド特性を維持することができる。
第4図は本発明により得られたシールド材の変形量εと
初透磁率μ0との関係を従来のリムド鋼によるシールド
材と比較して示したものであり、本発明材では従来材に
較べ焼鈍までの初透磁率が高いため、変形により透磁率
が低下しても相対的に高い特性が得られている。同図に
示されるように変形量が5.0%までであれば従来材の未
加工時の初透磁率を上回る値を示している。このため本
発明材では調圧により鋼帯表面性状を平滑にできるばか
りでなく、複雑な形状を要求されるシールド材にも容易
に適用できる。第7表は、第4図の結果が得られた試験
におけるいくつかの製造例と得られた各材料の磁気特性
を示したもので、第1表に示す供試材NO.9およびNO.1
4のスラブを第7表に示す条件で板厚1.2mmに熱間圧延
し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延した後、バッチ焼鈍
を施し、得られた各供試材について変形量と磁気特性と
の関係を調べたものである。
初透磁率μ0との関係を従来のリムド鋼によるシールド
材と比較して示したものであり、本発明材では従来材に
較べ焼鈍までの初透磁率が高いため、変形により透磁率
が低下しても相対的に高い特性が得られている。同図に
示されるように変形量が5.0%までであれば従来材の未
加工時の初透磁率を上回る値を示している。このため本
発明材では調圧により鋼帯表面性状を平滑にできるばか
りでなく、複雑な形状を要求されるシールド材にも容易
に適用できる。第7表は、第4図の結果が得られた試験
におけるいくつかの製造例と得られた各材料の磁気特性
を示したもので、第1表に示す供試材NO.9およびNO.1
4のスラブを第7表に示す条件で板厚1.2mmに熱間圧延
し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延した後、バッチ焼鈍
を施し、得られた各供試材について変形量と磁気特性と
の関係を調べたものである。
○実施例(I) 第1表に示す成分のスラブ(供試材NO.1、NO.2、NO.
8〜NO.15)を、第3表に示す条件で板厚1.2mmまで熱
間圧延し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延した後、バッ
チ焼鈍を施し、さらに、供試材NO.1〜NO.13について
は調質圧延率0.5%の調質圧延を行った。得られた各供
試材について磁気特性を測定し、また、一部の供試材に
ついては機械的性質についても測定した。
8〜NO.15)を、第3表に示す条件で板厚1.2mmまで熱
間圧延し、次いで板厚0.15mmまで冷間圧延した後、バッ
チ焼鈍を施し、さらに、供試材NO.1〜NO.13について
は調質圧延率0.5%の調質圧延を行った。得られた各供
試材について磁気特性を測定し、また、一部の供試材に
ついては機械的性質についても測定した。
第2表には、第3表における供試材NO.1、NO.11、N
O.13〜NO.14の機械的性質が示されており、本発明
材は比較材に較べ伸び、値及びn値が高く、優れた成
形性を有していることが判る。
O.13〜NO.14の機械的性質が示されており、本発明
材は比較材に較べ伸び、値及びn値が高く、優れた成
形性を有していることが判る。
また、第3表には各供試材の直流磁気特性が示されてお
り、この磁気特性の面でも、本発明材は良好な透磁率、
保磁力を有している。特に本発明材は0.5%の調圧を施
しているにもかかわらず、未調圧の比較材(従来材)に
較べても優れた電磁波シールド特性を示している。
り、この磁気特性の面でも、本発明材は良好な透磁率、
保磁力を有している。特に本発明材は0.5%の調圧を施
しているにもかかわらず、未調圧の比較材(従来材)に
較べても優れた電磁波シールド特性を示している。
○実施例(II) 第1表に示す供試材NO.1のスラブを、条件を変えて1.2
mm厚まで熱間圧延し、次いで、0.15mmまで冷間圧延した
後、700℃で連続焼鈍し、さらに0.5%の調質圧延を
行い、各供試材の直流磁気特性を調べた。その結果を熱
延条件とともに第4表に示す。
mm厚まで熱間圧延し、次いで、0.15mmまで冷間圧延した
後、700℃で連続焼鈍し、さらに0.5%の調質圧延を
行い、各供試材の直流磁気特性を調べた。その結果を熱
延条件とともに第4表に示す。
〔発明の効果〕 以上述べた本発明によれば、優れた電磁波シールド特性
を有し、しかも成形性にも優れたブラウン管用インナー
シールド材を効率的に製造することができる。
を有し、しかも成形性にも優れたブラウン管用インナー
シールド材を効率的に製造することができる。
第1図は鋼中AlN粒径と熱間圧延における加熱温度及び
巻取温度との関係を示すものである。第2図は鋼中C量
と初透磁率との関係を示すものである。第3図は焼鈍温
度と鋼中結晶粒径及び初透磁率との関係を示すものであ
る。第4図は本発明材及び従来材についてシールド材変
形量と初透磁率との関係を示すものである。
巻取温度との関係を示すものである。第2図は鋼中C量
と初透磁率との関係を示すものである。第3図は焼鈍温
度と鋼中結晶粒径及び初透磁率との関係を示すものであ
る。第4図は本発明材及び従来材についてシールド材変
形量と初透磁率との関係を示すものである。
Claims (1)
- 【請求項1】C:0.0030wt%以下、Al:0.005〜0.06w
t%、N:0.0030wt%以下を含有するスラブを、1000℃
以上の均熱温度であって且つ Ts≦1.65Tc+121.25 を満足させる均熱温度Ts及び巻取温度Tc、720〜870℃
の仕上温度で2.0mm以下まで熱間圧延し、冷間圧延後650
℃以上でバッチ焼鈍または連続焼鈍することを特徴とす
る成形性および電磁波シールド特性の優れたブラウン管
用インナーシールド材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12373586A JPH062905B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12373586A JPH062905B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62280328A JPS62280328A (ja) | 1987-12-05 |
| JPH062905B2 true JPH062905B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=14868044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12373586A Expired - Fee Related JPH062905B2 (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | 成形性および電磁波シ−ルド特性の優れたブラウン管用インナ−シ−ルド材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062905B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02166230A (ja) * | 1988-12-19 | 1990-06-26 | Igeta Kouban Kk | 磁気シールド材の製造方法 |
| JPH03264621A (ja) * | 1990-03-14 | 1991-11-25 | Toyo Kohan Co Ltd | カラーブラウン管シャドウマスク用フレーム材の製造法 |
-
1986
- 1986-05-30 JP JP12373586A patent/JPH062905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62280328A (ja) | 1987-12-05 |
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