JPH06294446A - フライホイール - Google Patents
フライホイールInfo
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- JPH06294446A JPH06294446A JP5079446A JP7944693A JPH06294446A JP H06294446 A JPH06294446 A JP H06294446A JP 5079446 A JP5079446 A JP 5079446A JP 7944693 A JP7944693 A JP 7944693A JP H06294446 A JPH06294446 A JP H06294446A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper mass
- rolling
- flywheel
- pendulum motion
- center axis
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/14—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
- F16F15/1407—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
- F16F15/145—Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】転動しつつ遠心振り子運動をするダンパマスの
転動軌道を安定させて、良好な回転変動低減効果を得る
とともに、衝撃音の発生を防止する。 【構成】転動室2内で転動面2aに沿って転動しつつフ
ライホイール本体1の径方向外側に膨らむ振り子運動を
するダンパマス5を有するフライホイールにおいて、そ
のダンパマス5の振り子運動の回転中心軸CD を、フラ
イホイール本体1の回転中心軸CF に対して、それら両
軸CD 及びCF が同一平面内に存在する状態で傾斜させ
る。傾斜角θは、ダンパマス5と転動室2側面2bとの
間の摩擦力を許容範囲に収めつつダンパマス5の転動軌
道を安定させることができる程度とする。
転動軌道を安定させて、良好な回転変動低減効果を得る
とともに、衝撃音の発生を防止する。 【構成】転動室2内で転動面2aに沿って転動しつつフ
ライホイール本体1の径方向外側に膨らむ振り子運動を
するダンパマス5を有するフライホイールにおいて、そ
のダンパマス5の振り子運動の回転中心軸CD を、フラ
イホイール本体1の回転中心軸CF に対して、それら両
軸CD 及びCF が同一平面内に存在する状態で傾斜させ
る。傾斜角θは、ダンパマス5と転動室2側面2bとの
間の摩擦力を許容範囲に収めつつダンパマス5の転動軌
道を安定させることができる程度とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のエンジン等の
内燃機関等で発生する定次数回転変動の低減を図る回転
変動低減用フライホイールに関し、特に、転動しつつ遠
心振り子運動をするダンパマスを備えたフライホイール
において、ダンパマスの転動軌道を安定化させて良好な
回転変動低減効果が得られるようにしたものである。
内燃機関等で発生する定次数回転変動の低減を図る回転
変動低減用フライホイールに関し、特に、転動しつつ遠
心振り子運動をするダンパマスを備えたフライホイール
において、ダンパマスの転動軌道を安定化させて良好な
回転変動低減効果が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジン等の内燃機関の駆動力
は、燃焼力をクランク機構により回転力に変換すること
により得られるため、クランク軸等には必然的にトルク
変動に応じた回転変動が発生し、この回転変動が振動,
騒音等の原因となる。例えば、4サイクル4気筒エンジ
ンの場合は2次のトルク変動による回転変動が問題とな
り、6気筒エンジンの場合は3次のトルク変動による回
転変動が問題となる。
は、燃焼力をクランク機構により回転力に変換すること
により得られるため、クランク軸等には必然的にトルク
変動に応じた回転変動が発生し、この回転変動が振動,
騒音等の原因となる。例えば、4サイクル4気筒エンジ
ンの場合は2次のトルク変動による回転変動が問題とな
り、6気筒エンジンの場合は3次のトルク変動による回
転変動が問題となる。
【0003】このようなトルク変動に起因する回転変動
の低減を図る従来のフライホイールとしては、本出願人
が先に提案した特願平3−121037号明細書や特願
平3−274108号明細書等に記載されたものがあ
る。これら従来のフライホイールは、フライホイール本
体に転動室を形成し、その転動室内に転動自在にダンパ
マスを収容したものであって、内燃機関等で生じた定次
数のトルク変動に伴うクランク軸等の回転変動を、その
ダンパマスの振り子運動に伴う重心位置の周期的な変動
によって低減しようとするものである。
の低減を図る従来のフライホイールとしては、本出願人
が先に提案した特願平3−121037号明細書や特願
平3−274108号明細書等に記載されたものがあ
る。これら従来のフライホイールは、フライホイール本
体に転動室を形成し、その転動室内に転動自在にダンパ
マスを収容したものであって、内燃機関等で生じた定次
数のトルク変動に伴うクランク軸等の回転変動を、その
ダンパマスの振り子運動に伴う重心位置の周期的な変動
によって低減しようとするものである。
【0004】図5は、転動自在のダンパマスを備えた従
来のフライホイール構造を示す断面図であって、円盤状
のフライホイール本体1の周面に形成された転動室2内
に、円筒コロ状のダンパマス5を収容した部分を示して
いる。そして、ダンパマス5の遠心振り子運動の回転中
心軸CD は、フライホイール本体1の回転中心軸CF と
平行であった。
来のフライホイール構造を示す断面図であって、円盤状
のフライホイール本体1の周面に形成された転動室2内
に、円筒コロ状のダンパマス5を収容した部分を示して
いる。そして、ダンパマス5の遠心振り子運動の回転中
心軸CD は、フライホイール本体1の回転中心軸CF と
平行であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したような従来のフライホイールにあっては、ダンパ
マス5の滑らかな転動運動を確保するため、転動室2側
面とダンパマス5側面との間に隙間が出来るようにダン
パマス5の厚み方向の寸法等を選定していたのである
が、これはダンパマス5の軌道を積極的に拘束する構造
ではないため、何らかの外乱によりダンパマス5がフラ
イホイール本体1回転面から外れる運動をしてしまう
と、図6に示すようにダンパマス5は蛇行しつつ転動し
てしまい、その結果、ダンパマス5は所望の遠心振り子
運動から大きく外れた挙動をし、十分な回転変動低減効
果が得られなくなってしまう。また、ダンパマス5が蛇
行すると、ダンパマス5が転動室2側面に衝突し衝撃音
が発生するため、騒音レベル悪化の原因にもなる。
示したような従来のフライホイールにあっては、ダンパ
マス5の滑らかな転動運動を確保するため、転動室2側
面とダンパマス5側面との間に隙間が出来るようにダン
パマス5の厚み方向の寸法等を選定していたのである
が、これはダンパマス5の軌道を積極的に拘束する構造
ではないため、何らかの外乱によりダンパマス5がフラ
イホイール本体1回転面から外れる運動をしてしまう
と、図6に示すようにダンパマス5は蛇行しつつ転動し
てしまい、その結果、ダンパマス5は所望の遠心振り子
運動から大きく外れた挙動をし、十分な回転変動低減効
果が得られなくなってしまう。また、ダンパマス5が蛇
行すると、ダンパマス5が転動室2側面に衝突し衝撃音
が発生するため、騒音レベル悪化の原因にもなる。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有する
解決すべき課題に着目してなされたものであって、簡易
な構造でダンパマスの転動軌道を安定化させることがで
きる回転変動低減用のフライホイールを提供することを
目的としている。
解決すべき課題に着目してなされたものであって、簡易
な構造でダンパマスの転動軌道を安定化させることがで
きる回転変動低減用のフライホイールを提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フライホイール本体に形成された転動室
内に、転動しつつ前記フライホイール本体の径方向外側
に膨らむ振り子運動可能にコロ状のダンパマスを収容し
たフライホイールにおいて、前記ダンパマスの振り子運
動の回転中心軸を、前記フライホイール本体の回転中心
軸に対して、それら両軸が同一平面内に存在する状態で
傾斜させた。
に、本発明は、フライホイール本体に形成された転動室
内に、転動しつつ前記フライホイール本体の径方向外側
に膨らむ振り子運動可能にコロ状のダンパマスを収容し
たフライホイールにおいて、前記ダンパマスの振り子運
動の回転中心軸を、前記フライホイール本体の回転中心
軸に対して、それら両軸が同一平面内に存在する状態で
傾斜させた。
【0008】
【作用】フライホイール本体が回転しこれに回転変動が
伝達されると、転動室内に収容されたコロ状のダンパマ
スが転動しつつ遠心振り子運動をするようになるが、ダ
ンパマスの振り子運動の回転中心軸が、フライホイール
本体の回転中心軸に対して傾斜しているため、ダンパマ
スに生じる遠心力の方向とダンパマスの振り子運動の転
動面とは垂直に交わらないから、ダンパマスを一方の転
動室側面に付勢する方向の分力が生じ、ダンパマスはそ
の一方の転動室側面に常に接触した状態で転動するよう
になる。
伝達されると、転動室内に収容されたコロ状のダンパマ
スが転動しつつ遠心振り子運動をするようになるが、ダ
ンパマスの振り子運動の回転中心軸が、フライホイール
本体の回転中心軸に対して傾斜しているため、ダンパマ
スに生じる遠心力の方向とダンパマスの振り子運動の転
動面とは垂直に交わらないから、ダンパマスを一方の転
動室側面に付勢する方向の分力が生じ、ダンパマスはそ
の一方の転動室側面に常に接触した状態で転動するよう
になる。
【0009】この結果、ダンパマスの転動軌道が安定す
るようになり、また転動中にダンパマスが転動室側面に
衝突することもない。
るようになり、また転動中にダンパマスが転動室側面に
衝突することもない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示す図で
あり、図1はフライホイール本体1の一部破断正面図、
図2は図1のA−A線断面図である。先ず、構成を説明
すると、円盤状のフライホイール本体1は、その中央部
に回転駆動系への取付けの際に利用される取付けフラン
ジ部1aを有するとともに、その周面内には、周方向に
等間隔に離隔して同形状の八つの転動室2,…,2が形
成されている。
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示す図で
あり、図1はフライホイール本体1の一部破断正面図、
図2は図1のA−A線断面図である。先ず、構成を説明
すると、円盤状のフライホイール本体1は、その中央部
に回転駆動系への取付けの際に利用される取付けフラン
ジ部1aを有するとともに、その周面内には、周方向に
等間隔に離隔して同形状の八つの転動室2,…,2が形
成されている。
【0011】これら転動室2,…,2は、フライホイー
ル本体1の周面を凹陥させるとともに、その凹陥部の開
口側を薄板リング状のカバー4で封止することにより形
成された閉空間であって、その内側に、円筒コロ状のダ
ンパマス5が転動可能に収容されている。各転動室2,
…,2の形状、特にダンパマス5の転動面となる径方向
外側の面の曲率等は、ダンパマス5の振り子運動の軌跡
が遠心振り子の理論を満足するように選定されている。
ル本体1の周面を凹陥させるとともに、その凹陥部の開
口側を薄板リング状のカバー4で封止することにより形
成された閉空間であって、その内側に、円筒コロ状のダ
ンパマス5が転動可能に収容されている。各転動室2,
…,2の形状、特にダンパマス5の転動面となる径方向
外側の面の曲率等は、ダンパマス5の振り子運動の軌跡
が遠心振り子の理論を満足するように選定されている。
【0012】具体的には、ダンパマス5の質量をmd 、
ダンパマス5の慣性能率をId 、ダンパマス5の半径を
rd 、このフライホイール本体1が取り付けられる回転
駆動系に生じる回転変動次数をnとした場合、フライホ
イール本体の回転中心O1 からダンパマス5の振り子運
動の支点O2 までの距離Rと、ダンパマス5の振り子運
動の支点O2 からダンパマス5の重心Gまでの距離Lと
の比率R/Lを、 R/L=n2 {1+Id /(md ・rd 2 )} という関係に設定すればよい。なお、本実施例では、複
数のダンパマス5を有しているため、質量md 及び慣性
能率Id はいずれもそれら複数のダンパマス5のトータ
ルの値である。
ダンパマス5の慣性能率をId 、ダンパマス5の半径を
rd 、このフライホイール本体1が取り付けられる回転
駆動系に生じる回転変動次数をnとした場合、フライホ
イール本体の回転中心O1 からダンパマス5の振り子運
動の支点O2 までの距離Rと、ダンパマス5の振り子運
動の支点O2 からダンパマス5の重心Gまでの距離Lと
の比率R/Lを、 R/L=n2 {1+Id /(md ・rd 2 )} という関係に設定すればよい。なお、本実施例では、複
数のダンパマス5を有しているため、質量md 及び慣性
能率Id はいずれもそれら複数のダンパマス5のトータ
ルの値である。
【0013】また、転動室2のダンパマス5転動方向の
寸法は、回転駆動系に生じる回転変動の振幅の最大値か
ら決まるダンパマス5の振り子運動の片側最大振幅角φ
を考慮して、その最大振幅角の範囲で転動してもダンパ
マス5が転動室2端面に衝突しない程度にする。そし
て、本実施例では、図2に示すように、転動室2を形成
するフライホイール本体1の凹陥部を、フライホイール
本体1の回転中心軸CF に対して、その底面(転動室2
の一方の側面2b)の径方向内側の部分が外側よりも低
くなる方向に斜めに凹陥させている。
寸法は、回転駆動系に生じる回転変動の振幅の最大値か
ら決まるダンパマス5の振り子運動の片側最大振幅角φ
を考慮して、その最大振幅角の範囲で転動してもダンパ
マス5が転動室2端面に衝突しない程度にする。そし
て、本実施例では、図2に示すように、転動室2を形成
するフライホイール本体1の凹陥部を、フライホイール
本体1の回転中心軸CF に対して、その底面(転動室2
の一方の側面2b)の径方向内側の部分が外側よりも低
くなる方向に斜めに凹陥させている。
【0014】従って、転動室2の転動面2aは、一方の
側面2b側端部の方が径方向外側に位置するように傾斜
しており、ダンパマス5の遠心振り子運動の回転中心軸
CDはフライホイール本体の回転中心軸CF に対して角
度θだけ傾斜している。ただし、回転中心軸CD 及びC
F が捩じれの位置とならないように、回転中心軸CDは
傾斜した状態であっても回転中心軸CF と同一平面内に
存在するようになっている。
側面2b側端部の方が径方向外側に位置するように傾斜
しており、ダンパマス5の遠心振り子運動の回転中心軸
CDはフライホイール本体の回転中心軸CF に対して角
度θだけ傾斜している。ただし、回転中心軸CD 及びC
F が捩じれの位置とならないように、回転中心軸CDは
傾斜した状態であっても回転中心軸CF と同一平面内に
存在するようになっている。
【0015】次に、本実施例の作用を説明する。例えば
車両エンジンのクランク軸には、4気筒エンジンであれ
ば2次の回転変動が、6気筒エンジンであれば3次の回
転変動が生じることになる。そして、そのようなクラン
ク軸に本実施例に係るフライホイールを取り付ければ、
フライホイール本体1の回転によって生じる遠心力と回
転変動とによって、ダンパマス5は転動面2aに沿って
転動しつつ径方向外側に膨らむ遠心振り子運動をするの
であるが、上記比率R/Lを上述したように選定してい
る結果、ダンパマス5の振り子運動は、回転変動を吸収
するように、つまりクランク軸に生じる回転変動と逆相
となるため、そのような回転変動が低減され、振動レベ
ル,騒音レベルの低減が図られる。
車両エンジンのクランク軸には、4気筒エンジンであれ
ば2次の回転変動が、6気筒エンジンであれば3次の回
転変動が生じることになる。そして、そのようなクラン
ク軸に本実施例に係るフライホイールを取り付ければ、
フライホイール本体1の回転によって生じる遠心力と回
転変動とによって、ダンパマス5は転動面2aに沿って
転動しつつ径方向外側に膨らむ遠心振り子運動をするの
であるが、上記比率R/Lを上述したように選定してい
る結果、ダンパマス5の振り子運動は、回転変動を吸収
するように、つまりクランク軸に生じる回転変動と逆相
となるため、そのような回転変動が低減され、振動レベ
ル,騒音レベルの低減が図られる。
【0016】そして、ダンパマス5が遠心振り子運動を
する際には、図2に示すような遠心力Fがダンパマス5
に作用するのであるが、転動室2の転動面2aが上述し
た方向に角度θだけ傾いているため、ダンパマス5を転
動室2の一方の側面2b側に押し付ける方向の分力fが
生じる。従って、転動中のダンパマス5は、図2にも示
すように常に一方の側面2bに接触することになり、そ
の側面2bに沿って振り子運動をするようになる。この
ため、ダンパマス5が図6に示したように蛇行しつつ振
り子運動をすることはなく、所望の遠心振り子運動に近
い挙動をするようになり、良好な回転変動低減効果を得
ることができるし、転動中にダンパマス5が転動室2の
側面2b,2cに衝突することもないから、騒音レベル
の悪化も防止される。
する際には、図2に示すような遠心力Fがダンパマス5
に作用するのであるが、転動室2の転動面2aが上述し
た方向に角度θだけ傾いているため、ダンパマス5を転
動室2の一方の側面2b側に押し付ける方向の分力fが
生じる。従って、転動中のダンパマス5は、図2にも示
すように常に一方の側面2bに接触することになり、そ
の側面2bに沿って振り子運動をするようになる。この
ため、ダンパマス5が図6に示したように蛇行しつつ振
り子運動をすることはなく、所望の遠心振り子運動に近
い挙動をするようになり、良好な回転変動低減効果を得
ることができるし、転動中にダンパマス5が転動室2の
側面2b,2cに衝突することもないから、騒音レベル
の悪化も防止される。
【0017】ただし、分力fが大き過ぎると、ダンパマ
ス5と転動室2側面2bとの間の摩擦力が過大となるか
ら、傾斜角θは、あまり大きくすることは好ましくな
い。具体的には、0°<θ≦5°程度とすれば、摩擦力
を許容範囲に収めつつダンパマス5の転動軌道を安定さ
せることができる。即ち、θが0°よりも僅かでも大き
ければ、分力fは十分ダンパマス5の軌道拘束力となる
し、θが最大でも5°程度であれば、分力fはf=0.0
9Fと遠心力Fの1割程度であり、それによって生じる
摩擦力も振り子運動を妨げる程にはならないからであ
る。
ス5と転動室2側面2bとの間の摩擦力が過大となるか
ら、傾斜角θは、あまり大きくすることは好ましくな
い。具体的には、0°<θ≦5°程度とすれば、摩擦力
を許容範囲に収めつつダンパマス5の転動軌道を安定さ
せることができる。即ち、θが0°よりも僅かでも大き
ければ、分力fは十分ダンパマス5の軌道拘束力となる
し、θが最大でも5°程度であれば、分力fはf=0.0
9Fと遠心力Fの1割程度であり、それによって生じる
摩擦力も振り子運動を妨げる程にはならないからであ
る。
【0018】図3は本発明の第2実施例を示す図であ
り、上記第1実施例の図2と同等の部位の断面図であ
る。なお、上記第1実施例の構成と同等の部材及び部位
には、同じ符号を付しその重複する説明は省略する。こ
の実施例では、ダンパマス5の振り子運動の回転中心軸
CD とフライホイール本体1の回転中心軸CF との傾斜
関係を、上記第1実施例とは逆にすることにより、転動
室2の転動面2aを、他方の側面2c側端部の方が径方
向外側に位置するように傾斜させている。
り、上記第1実施例の図2と同等の部位の断面図であ
る。なお、上記第1実施例の構成と同等の部材及び部位
には、同じ符号を付しその重複する説明は省略する。こ
の実施例では、ダンパマス5の振り子運動の回転中心軸
CD とフライホイール本体1の回転中心軸CF との傾斜
関係を、上記第1実施例とは逆にすることにより、転動
室2の転動面2aを、他方の側面2c側端部の方が径方
向外側に位置するように傾斜させている。
【0019】そして、フライホイール本体1のカバー4
が固定される側の面は、その法線ベクトルNが回転中心
軸CD と平行となるように形成されており、カバー4の
形状もそれが固定されるフライホイール本体1の表面形
状に合わせて角度θだけ傾斜している。このような構成
であれば、ダンパマス5は、上記第1実施例と同等の作
用により転動室2の他方の側面2cに沿って転動するよ
うになるため、上記第1実施例と同等の効果が得られ
る。
が固定される側の面は、その法線ベクトルNが回転中心
軸CD と平行となるように形成されており、カバー4の
形状もそれが固定されるフライホイール本体1の表面形
状に合わせて角度θだけ傾斜している。このような構成
であれば、ダンパマス5は、上記第1実施例と同等の作
用により転動室2の他方の側面2cに沿って転動するよ
うになるため、上記第1実施例と同等の効果が得られ
る。
【0020】そして、本実施例の構成であれば、ダンパ
マス5が他方の側面2cに沿って振り子運動をすること
から、ダンパマス5の滑らかな転動を確保するには側面
2cの仕上げ精度が問題となるが、側面2cはフライホ
イール本体1とは別体のカバー4の一面で形成されるた
め、仕上げ精度を上げ易いという利点がある。図4は本
発明の第3実施例を示す図であり、上記第1実施例の図
2と同等の部位の断面図である。なお、上記第1実施例
の構成と同等の部材及び部位には、同じ符号を付しその
重複する説明は省略する。
マス5が他方の側面2cに沿って振り子運動をすること
から、ダンパマス5の滑らかな転動を確保するには側面
2cの仕上げ精度が問題となるが、側面2cはフライホ
イール本体1とは別体のカバー4の一面で形成されるた
め、仕上げ精度を上げ易いという利点がある。図4は本
発明の第3実施例を示す図であり、上記第1実施例の図
2と同等の部位の断面図である。なお、上記第1実施例
の構成と同等の部材及び部位には、同じ符号を付しその
重複する説明は省略する。
【0021】この実施例の構成は上記第2実施例と略同
じであり、異なるのは、転動室2の内周面の内、径方向
内側の部分2dに開口側がフライホイール本体1の中心
側に近づくように勾配を付けている点である。このよう
な構成とすると、転動室2の開口側が広くなるため、フ
ライホイール本体1を鋳造する際に鋳型を抜き易くなる
という利点がある。
じであり、異なるのは、転動室2の内周面の内、径方向
内側の部分2dに開口側がフライホイール本体1の中心
側に近づくように勾配を付けている点である。このよう
な構成とすると、転動室2の開口側が広くなるため、フ
ライホイール本体1を鋳造する際に鋳型を抜き易くなる
という利点がある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダンパマスの振り子運動の回転中心軸を、フライホイー
ル本体の回転中心軸に対して、それら両軸が同一平面内
に存在する状態で傾斜させたため、ダンパマスの転動軌
道を安定化することができ、良好な回転変動低減効果が
得られるとともに、衝撃音の発生を防止し騒音レベルの
低減が図られるという効果がある。
ダンパマスの振り子運動の回転中心軸を、フライホイー
ル本体の回転中心軸に対して、それら両軸が同一平面内
に存在する状態で傾斜させたため、ダンパマスの転動軌
道を安定化することができ、良好な回転変動低減効果が
得られるとともに、衝撃音の発生を防止し騒音レベルの
低減が図られるという効果がある。
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すフライホイー
ルの一部破断正面図である。
ルの一部破断正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第2実施例の構成を示す断面図である。
【図4】第3実施例の構成を示す断面図である。
【図5】従来の構成を示す断面図である。
【図6】従来の問題点を説明する図である。
1 フライホイール本体 2 転動室 4 カバー 5 ダンパマス CD ダンパマスの振り子運動の回転中心軸 CF フライホイール本体の回転中心軸
Claims (1)
- 【請求項1】 フライホイール本体に形成された転動室
内に、転動しつつ前記フライホイール本体の径方向外側
に膨らむ振り子運動可能にコロ状のダンパマスを収容し
たフライホイールにおいて、 前記ダンパマスの振り子運動の回転中心軸を、前記フラ
イホイール本体の回転中心軸に対して、それら両軸が同
一平面内に存在する状態で傾斜させたことを特徴とする
フライホイール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5079446A JPH06294446A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | フライホイール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5079446A JPH06294446A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | フライホイール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06294446A true JPH06294446A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=13690113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5079446A Pending JPH06294446A (ja) | 1993-04-06 | 1993-04-06 | フライホイール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06294446A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104302944A (zh) * | 2012-05-16 | 2015-01-21 | 舍弗勒技术有限两合公司 | 离心力摆 |
| JP2015200328A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動低減装置 |
| CN113167356A (zh) * | 2019-01-17 | 2021-07-23 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 离心摆 |
-
1993
- 1993-04-06 JP JP5079446A patent/JPH06294446A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104302944A (zh) * | 2012-05-16 | 2015-01-21 | 舍弗勒技术有限两合公司 | 离心力摆 |
| JP2015200328A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動低減装置 |
| CN106170639A (zh) * | 2014-04-04 | 2016-11-30 | 丰田自动车株式会社 | 扭转振动降低装置 |
| CN113167356A (zh) * | 2019-01-17 | 2021-07-23 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 离心摆 |
| CN113167356B (zh) * | 2019-01-17 | 2022-11-01 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 离心摆 |
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