JPH06296455A - 不通気性容器入り乳性飲料の製造方法 - Google Patents

不通気性容器入り乳性飲料の製造方法

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JPH06296455A
JPH06296455A JP10885993A JP10885993A JPH06296455A JP H06296455 A JPH06296455 A JP H06296455A JP 10885993 A JP10885993 A JP 10885993A JP 10885993 A JP10885993 A JP 10885993A JP H06296455 A JPH06296455 A JP H06296455A
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JP
Japan
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milk
minutes
heat
impermeable container
temperature
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JP10885993A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Miyata
保彦 宮田
Hirokatsu Kajiwara
洋克 梶原
Izumi Sakata
泉 坂田
Tokusuke Inoue
徳輔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
Mikuni Coca Cola Bottling Co Ltd
Original Assignee
MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
Mikuni Coca Cola Bottling Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳性飲料の品質を向上させ、かつ、長期保存
が可能な不通気性容器入り乳性飲料の製造方法を実現す
ること。 【構成】 原料乳を直径が1μ以下の脂肪球が約90%
以上になるまで均質化した後に、スチール缶に充填、密
封する。つぎに、スチール缶入り牛乳を約123℃の温
度条件で約3.5分間加熱すると、それを常温の雰囲気
中で保存しても、酸敗しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶などの不通気性容器
入り乳性飲料の製造方法に関し、特に、その殺菌処理技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳や乳飲料などの乳性飲料としては、
従来からある紙製容器入りの乳性飲料に加えて、スチー
ル缶などの不通気性容器入りのものが生産され始め、缶
入りジュースと同様に、自動販売機などで販売されてい
る。ただし、乳性飲料の場合には、ジュース類と異な
り、保存中に乳分分離や変敗が生じやすいため、その保
存方法が乳及び乳製品の成分規格等に関する省令に規定
されている。また、この省令には、乳飲料の保存の方法
の基準について、乳性飲料(乳飲料)を保存性のある容
器に入れ、かつ、115℃以上の温度条件で15分間以
上加熱処理を行ったものを除き、牛乳の例(殺菌後、直
ちに10℃以下に冷却して保存すること)によることと
規定されている。従って、乳性飲料を加温販売する場
合、常温で輸送や保存を行う場合には、乳製飲料を11
5℃以上の温度条件で15分間以上加熱して、乳分分離
や変敗を防止して保存性を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加熱処理条件のように、高温での加熱処理を15分間以
上も行うと、白色の牛乳が褐色に変色しやすいことに加
えて、その味覚も低下しやすいという問題点がある。こ
のため、飲料品としての味覚などの品質および保存性の
一方を高めようとすると、他方が犠牲になっているのが
現状である。
【0004】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
乳性飲料に対する処理条件の検討結果から得られた最適
条件で加熱処理を行うことによって、乳性飲料の品質を
向上させ、長期保存が可能な不通気性容器入り乳性飲料
の製造方法を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る不通気性容器入り乳性飲料の製造方
法においては、直径が1μ以下の脂肪球が約90%以上
になるまで均質化した原料乳を含む牛乳や乳飲料などの
乳性飲料を不通気性容器に充填、密封した後に、乳性飲
料を温度が約120℃から125℃までの条件で約3分
間から約5分間加熱することに特徴を有する。
【0006】
【作用】本願発明者が行った検討結果によれば、直径が
1μ以下の脂肪球が約90%以上になるまで原料乳を均
質化した乳性飲料を不通気性容器に充填、密封した後
に、この乳性飲料を加熱殺菌するときに、その温度条件
を約120℃から125℃までの範囲に設定するととも
に、その加熱時間を約3分間から約5分間までの範囲に
設定すると、優れた殺菌効果が得られる。また、本発明
に係る乳性飲料においては、その原料乳が充分に均質化
してあることに加えて、殺菌のための加熱処理によっ
て、乳性飲料の成分が適度に熱変性するため、乳分分離
しにくい。従って、乳性飲料の長期保存性が向上する。
また、上記の加熱処理条件範囲内であれば、乳性飲料の
褐変や味覚の低下をかなり抑えることができる。それ
故、乳性飲料の品質が向上し、しかも、長期保存が可能
である。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例について説明す
る。
【0008】本例に係るスチール缶入り牛乳(不通気性
容器入り乳性飲料)の製造方法においては、まず、乳脂
肪分が3.0%以上かつ無脂乳固形分が8.0%以上の
生乳(原料乳)に、pH緩衝剤としてのリン酸水素2ナ
トリウムもしくは重炭酸ナトリウム、乳化剤としてのグ
リセリンエステル類を添加し、さらに、栄養学的な付加
価値を高めるために、ビタミンE、オリゴ糖、レシチン
なども添加して、牛乳(乳性飲料)を調製する。
【0009】つぎに、牛乳に対して、温度が約100℃
から130℃の条件で約20秒間から約30秒間の予備
加熱処理を行った後に、ホモゲナイザーによって150
kg/cm2 から300kg/cm2 の条件でホモゲナ
イズ処理を行う。この均質化処理によって、原料乳に含
まれる脂肪球のうちの約90%以上は、その直径が1μ
以下の脂肪球になり、牛乳は乳分分離しにくくなる。
【0010】つぎに、牛乳を約90℃にまで加熱し、そ
れを65℃から85℃の温度に保持しながらスチール缶
に充填した後に、それを密封する。
【0011】つぎに、スチール缶入り牛乳をレトルト殺
菌釜内で加熱殺菌処理を行う。この処理においては、そ
の加熱殺菌温度を123℃に設定し、加熱時間について
は約3分間から約5分間に設定する。
【0012】このようにして製造されたスチール缶入り
牛乳においては、加熱殺菌温度が高くても加熱時間が短
いので、牛乳は褐変せずに加熱前の原料乳と同等の白色
を呈し、そのL値は、87.46であり、従来の処理方
法によって得られる牛乳のL値(L値が84.99)に
比して高い。また、味覚の評価として、16人の官能パ
ネラーによる3点識別テストの結果、本例の製造方法に
係るスチール缶入り牛乳が味覚の優位性を有することを
5%以下の危険率をもって確認できた。
【0013】さらに、本例の製造方法に係る加熱殺菌処
理の殺菌効果を確認した結果、充分な殺菌効果を奏して
いることが確認されている。この殺菌効果の判定にあた
っては、原材料からまたは製造工程中に菌が混入する場
合を想定して、以下の方法の評価を行った。
【0014】まず、充分に均質化した牛乳を充填、密封
した後のスチール缶の蓋側に無菌的に穴を開けて、そこ
に滅菌したシリコンゴム製の注入用パッキンを嵌め込
み、この注入用パッキンを介して、滅菌処理済のシリン
ジによって、牛乳に菌液を菌濃度が103 個/ccにな
るように注入する。ここで、牛乳に注入する菌液として
は、中温菌としての Bacillus coagulans ( B. co
agulans ) が含まれる菌液と、高温菌としての Bacillu
s stearothermophilus ( B. stearothermophilus)
が含まれる菌液とを用いた。これらの菌種の選定にあた
っては、B. coagulans (中温菌)の生育条件は、pH
が4.0から6.0までの範囲、温度が30℃から55
℃までの範囲にある一方、B. stearothermophilus(高
温菌)の生育条件は、pHが5.0から6.0までの範
囲、温度が40℃から65℃までの範囲にあり、いずれ
の菌も、牛乳のpH範囲と略同じpH範囲の生育条件を
有し、しかも、高温雰囲気に晒されても芽胞を形成して
耐熱性を示すからである。また、これらの菌が牛乳中に
混入したときに、その殺菌が不十分であると、これらの
菌の繁殖によって牛乳が酸敗してしまうなど、製品の保
存性を損なうからである。なお、菌液を調製するにあた
っては、中温菌であれば45℃で24時間培養した培養
液、高温菌であれば55℃で24時間培養した培養液を
それぞれ0.3ccずつ普通寒天培地に塗抹し、それを
中温菌であれば45℃で3日間培養したもの、高温菌で
あれば55℃で3日間培養したものを集めて、0.01
M滅菌リン酸緩衝液に懸濁した後に、懸濁液を遠心分離
して上澄み液を除く。この洗浄処理を3回繰り返して、
胞子をリン酸緩衝液に懸濁する胞子懸濁液としての菌液
を調製した。
【0015】そして、本例の製造方法においては、各菌
液を注入したスチール缶入り牛乳に対して3.5分間の
加熱殺菌処理を施す(以下、試料Aと称する。)。ここ
で、本例の製造方法を比較評価するために、同様な製造
条件でスチール缶入り牛乳を製造し、その加熱殺菌条件
のみを変えたもの、具体的には、温度が123℃で1分
間の加熱殺菌を行ったもの(試料B)、温度が123℃
で6分間の加熱殺菌を行ったもの(試料C)、温度が1
23℃で10分間の加熱殺菌を行ったもの(試料D)を
比較例として、温度が115℃で15分間の加熱殺菌を
行ったもの(試料E)を従来例として製造し、これらに
ついても品質の安定性を評価した。
【0016】つぎに、加熱殺菌処理後のスチール缶入り
牛乳(試料A,B,C,D,E)を温度が35℃の雰囲
気中で保存し、1日、3日、7日および14日経過した
後の牛乳のpH値、凝固の発生の有無および牛乳中の生
菌数について調査した。ここで、生菌数のカウントは、
以下の方法で行った。まず、所定の保存期間(培養期
間)が経過した牛乳を、後でコロニーの数をカウント可
能な範囲にまでクリーンベンチ内で所定の条件で希釈
し、この希釈液から1ccを採取したものを標準寒天培
地に混釈(希釈平板法)した後に、中温菌については3
5℃で培養し、高温菌については55℃で培養し、生育
してきたコロニーの数をカウントした。
【0017】その結果を表1(中温菌を注入した試料)
および表2(高温菌を注入した試料)に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1および表2に示すとおり、本例の製造
方法に係る123℃で3.5分間の加熱殺菌処理(レト
ルト殺菌処理)を行った試料A,123℃で6分間の加
熱殺菌処理を行った試料Cおよび123℃で10分間の
加熱殺菌処理を行った試料Dにおいては、中温菌および
高温菌のいずれの菌を注入した場合であっても、pH値
の変化が小さいとともに、生菌の生育および凝固が確認
できず、充分な殺菌効果を奏することが確認できた。こ
れに対して、123℃で1分間の加熱殺菌処理を行った
試料Bおよび115℃で15分間の加熱殺菌処理を行っ
た試料Eにおいては、高温菌を注入した場合には、pH
値の変化が大きいとともに、凝固の発生が確認されてお
り、しかも、生菌の生育が確認されていることから、高
温菌に対する殺菌効果が不十分であることが確認され
た。
【0021】また、図1には、上記の評価方法と同様な
評価方法から得られた加熱殺菌時間と菌の死滅時間との
関係を示してある。ここで、図1(a)には、スチール
缶入り牛乳に中温菌としてのB. coagulans の胞子懸濁
液を接種した場合、図1(b)には、スチール缶入り牛
乳に高温菌としてのB. stearothermophilusの胞子懸濁
液を接種した場合における123℃での加熱殺菌時間
と、牛乳のpHおよび生菌数の放置期間にともなう変化
との関係を示してある。
【0022】これらの図に示すように、スチール缶入り
の牛乳においては、123℃で1分間の加熱殺菌処理で
は滅菌が充分でないが、3.5分間以上の加熱で充分な
滅菌効果が得られることが確認できた。
【0023】以上のとおり、本例の製造方法に係るスチ
ール缶入り牛乳(試料A)においては、乳性飲料の褐変
や味覚の低下を生じることなく、充分な殺菌効果が得ら
れ、飲料品としての品質が向上し、しかも、長期保存が
可能である。
【0024】なお、上記の実験条件の他にも、その加熱
温度および加熱時間を変えて、殺菌効果を検討した結
果、脂肪球の90%以上が直径が1μ以下にまで均質化
した乳性飲料を不通気性容器に充填、密封した後に、温
度が約120℃から125℃までの範囲で、かつ、加熱
時間が約3分間から約5分間までの範囲で加熱殺菌処理
を行った場合には、充分な殺菌効果が得られるととも
に、乳分分離しにくいなど、品質が向上し、長期保存が
可能であることが確認されている。また、上記の範囲内
であれば、乳性飲料の褐変や味覚の低下を従来より抑え
ることができ、飲料品としての品質も高いことが確認さ
れている。これに対して、加熱殺菌条件を上記の条件範
囲から緩めた場合には、殺菌効果が充分でない一方、加
熱殺菌条件を強めた場合には、乳性飲料の褐変や味覚の
低下を生じやすい。従って、加熱殺菌温度を約123℃
に設定することが最適である。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る不通気性容
器入り乳性飲料の製造方法においては、原料乳を直径が
1μ以下の脂肪球が約90%以上になるまで均質化する
とともに、不通気性容器に充填、密封した後に、約12
0℃から125℃までの温度で約3分間から約5分間加
熱殺菌することに特徴を有する。従って、本発明によれ
ば、優れた殺菌効果が得られるとともに、その加熱効果
および均質化効果によって、乳分分離も防止でき、しか
も、乳性飲料の長期保存が可能である。また、上記の加
熱処理条件範囲内であれば、乳性飲料の褐変や味覚の低
下が生じないので、乳性飲料の品質が向上し、かつ、長
期保存が可能である。さらに、殺菌時間を短縮できるの
で、プラントにおける生産効率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の実施例に係る缶入
り牛乳の製造方法において、その殺菌処理における殺菌
時間と、pHおよび生菌数の放置期間にともなう変化と
の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 徳輔 宮崎県都城市金田町2140番

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径が1μ以下の脂肪球が約90%以上
    になるまで均質化した原料乳を含む乳性飲料を不通気性
    容器に充填、密封した後に、前記乳性飲料を温度が約1
    20℃から125℃までの条件で約3分間から約5分間
    加熱殺菌することを特徴とする不通気性容器入り乳性飲
    料の製造方法。
JP10885993A 1993-04-12 1993-04-12 不通気性容器入り乳性飲料の製造方法 Pending JPH06296455A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075178A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Suntory Holdings Ltd ミルク入り飲料
CN114504026A (zh) * 2022-03-08 2022-05-17 北京再益生物科技有限公司 一种常温酸乳饮品及其制备方法

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