JPH06297828A - レーザーマーキング方法及びレーザーマーキングされた成形品 - Google Patents
レーザーマーキング方法及びレーザーマーキングされた成形品Info
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- JPH06297828A JPH06297828A JP5092885A JP9288593A JPH06297828A JP H06297828 A JPH06297828 A JP H06297828A JP 5092885 A JP5092885 A JP 5092885A JP 9288593 A JP9288593 A JP 9288593A JP H06297828 A JPH06297828 A JP H06297828A
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Abstract
たは該樹脂により被覆された成形品の表面に所望の色の
鮮明な文字、記号等のマークを付与する。 【構成】 熱可塑性樹脂より成形された成形品の表面に
レーザー光を照射してマーキングする方法において、レ
ーザー光を吸収し加熱されることにより変色又は脱色す
る添加物と、レーザー光の影響を受けにくい有機顔料・
染料とを併せて含有してなる熱可塑性樹脂組成物より成
形された成形品の表面にレーザー光を照射してマーキン
グする。
Description
熱可塑性樹脂成形品または該樹脂により被覆された成形
品の表面に所望の色の鮮明な文字、記号等のマークを付
与するレーザーマーキング方法およびこれによって良好
なマーキングが行われた成形品に関する。
ー光を照射して熱可塑性樹脂にマーキングを行う方法と
して既に多くの方法が提案されており、(1) 照射部分の
蝕刻による表面状態の変化(粗面化、凹み)によりマー
キングを行う方法、(2) 変色及び脱色可能な充填物を添
加することによりマーキングを行う方法が知られてい
る。しかしながら、ほとんどの場合、従来技術で得られ
るマーキング文字の色は、樹脂の炭化による黒色文字、
あるいは添加した顔料・染料による白色文字しか得られ
ず、任意の色のマーキング文字を得ることは不可能であ
った。
術に鑑み、レーザーマーキング文字の色の多様化につい
て鋭意検討した結果、有機顔料・染料の多くはレーザー
光に対し安定であることに着目し、レーザーマーキング
方法へのこれらの有機顔料・染料の応用について更に検
討した結果、本発明を完成するに到った。即ち、本発明
は熱可塑性樹脂より成形された成形品の表面にレーザー
光を照射してマーキングする方法において、レーザー光
を吸収し加熱されることにより変色又は脱色する添加物
と、レーザー光の影響を受けにくい有機顔料・染料とを
併せて含有してなる熱可塑性樹脂組成物より成形された
成形品の表面にレーザー光を照射してマーキングするこ
とを特徴とするレーザーマーキング方法、熱可塑性樹脂
より成形された成形品の表面にレーザー光を照射してマ
ーキングする方法において、レーザー光を吸収し加熱さ
れることにより変色又は脱色する添加物を含有してなる
熱可塑性樹脂組成物より成形された成形品に、レーザー
光の影響を受けにくい染料により染色を施し、次いで成
形品の表面にレーザー光を照射してマーキングすること
を特徴とするレーザーマーキング方法、及び熱可塑性樹
脂より成形された成形品の表面にレーザー光を照射して
マーキングする方法において、レーザー光を吸収し加熱
されることにより変色又は脱色する添加物を含有してな
る熱可塑性樹脂組成物より成形された成形品の表面にレ
ーザー光を照射してマーキングを行い、次いで該成形品
に染料により染色を施すことを特徴とするレーザーマー
キング方法である。
詳細に説明する。先ず、本発明において用いられる熱可
塑性樹脂としては特に限定されるものではなく、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
(メタ)アクリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
セタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、液晶性ポリエステル等のポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂等の公
知の熱可塑性樹脂がいずれも使用できる。これらの樹脂
は単独あるいは2種以上を混合して使用することも可能
である。これらの樹脂のうち、本発明においてはレーザ
ーの加熱により炭化しにくいポリオレフィン系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエステル樹
脂が好ましく、特にポリアセタール樹脂、ポリエステル
樹脂が好ましく、かかる樹脂を用いた場合には特に鮮明
な色のマーキングが可能である。ここで本発明に用いら
れるポリアセタール樹脂は(-CH2O-) を主たる構成単位
とする高分子化合物で、ポリオキシメチレンホモポリマ
ー、オキシメチレン基以外に他の構成単位を少量含有す
るコポリマー(ブロックコポリマーを含む)、ターポリ
マーの何れにてもよく、また分子が線状のみならず、分
岐、架橋構造を有するものであっても良い。又、その重
合度等に関しても特に制限はない。又、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリアルキレンテレフタ
レート樹脂が挙げられる。
き樹脂に、レーザー光を吸収し加熱されることにより変
色又は脱色する添加物と、レーザー光の影響を受けにく
い有機顔料・染料とを併せて配合し、かかる樹脂組成物
より成形された成形品の表面にレーザー光を照射してマ
ーキングすることを特徴とする。また、第2の方法にお
いては、上記の如き樹脂に、レーザー光を吸収し加熱さ
れることにより変色又は脱色する添加物を配合し、かか
る樹脂組成物より成形された成形品に、レーザー光の影
響を受けにくい染料により染色を施し、次いで成形品の
表面にレーザー光を照射してマーキングすることを特徴
とする。また、第3の方法においては、上記の如き樹脂
に、レーザー光を吸収し加熱されることにより変色又は
脱色する添加物を配合し、かかる樹脂組成物より成形さ
れた成形品の表面にレーザー光を照射してマーキングを
行い、次いで該成形品に染料により染色を施すことによ
り所望の色のマーキングとすることを特徴とする。
を吸収し加熱されることにより変色又は脱色する添加物
としては、例えばカーボンブラック、酸化鉄、群青、酸
化チタン、チタンイエロー等が挙げられる。好ましくは
カーボンブラックである。その配合量は0.01〜0.5 重量
%が好ましい。カーボンブラックの配合量が0.01重量%
未満では充分なコントラストを持つマーキングを行うこ
とができず、逆に0.5重量%を越えるとレーザー照射に
よる樹脂成形品表面の蝕刻が激しくなりコントラストの
良いマーキングが難しくなる。より鮮明なマーキングを
行うためには、カーボンブラックの配合量を0.03〜0.3
重量%とするのが特に好ましい。カーボンブラックは、
その製法の違いによりファーネスブラック、チャネルブ
ラック、サーマルブラック等に、また、原料の違いによ
りアセチレンブラック、オイルブラック、ガスブラック
等に分類されるが、本発明においてはこれらのいずれも
使用できる。また、ケッチェンブラックの使用も可能で
ある。かかる如く低濃度のカーボンブラックを配合した
熱可塑性樹脂組成物からなる成形品もしくは該樹脂組成
物によって被覆された成形品の表面にレーザー光を照射
することにより、一般的には、レーザー照射部がごく僅
か、例えば5〜50μm程度、凸状に盛り上がり、コント
ラストの良いマーキングが得られる。
の色のマーキング文字を得るために、上記添加物と併せ
て配合されるレーザー光の影響を受けにくい有機顔料・
染料としては、レーザー光の影響を受けにくいものであ
って、熱可塑性樹脂の着色、染色が可能なものであれば
特に限定されない。ここで、レーザー光の影響を受けに
くい有機顔料とは、レーザー光に曝されても変色あるい
は脱色等を起こしにくい耐熱性の高いものを意味し、例
えばアンストラキノン系、ペリレン系、イソインドリノ
ン系、フタロシアニン系、ポリアゾ系顔料が挙げられ
る。又、染料としては、分散染料、昇華性染料、カチオ
ン染料、塩基性染料等の中から、レーザー光に曝されて
も変色あるいは脱色等を起こしにくいものが選択され
る。特に好ましくは、疎水性繊維を染色するために開発
された疎水性染料(分散染料)である。また、本発明の
第2の方法においても、成形品の染色後レーザー照射が
行われるため、成形品の染色のための染料としては、上
記の如くレーザー光による変色あるいは脱色等を起こし
にくいものを用いる必要がある。これに対し、本発明の
第3の方法においては、レーザー照射後に染色するもの
であり、染料としての制約は特にない。
てレーザーマーキングに供される上記の如き樹脂組成物
には、レーザー照射によるマーキングを損なわない範囲
で、必要に応じて公知の添加剤、無機充填剤等を加える
ことができる。例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外
線吸収剤、光安定剤等の安定剤、帯電防止剤、染料や顔
料等の着色剤、潤滑剤、可塑剤、離型剤、界面活性剤、
結晶化促進剤、結晶核剤等を配合することも可能であ
る。
の何れも可能であるが、特に第1の方法が好ましく、前
述した特定樹脂組成物からなる成形品あるいは該樹脂組
成物を印刷、塗布、多重成形等によって被覆した樹脂、
セラミック、金属等の成形品に対し、その所望位置にレ
ーザー光線を照射するだけで、容易に鮮明なマーキング
が行われる。所望の形状のマーキングを行うためには、
例えば、レーザー光を適当な大きさのスポットにして対
象物の表面を走査する方法、レーザー光をマスクするこ
とによって所望形状のレーザー光とし、これを対象物の
表面に照射する方法等が挙げられる。使用されるレーザ
ーの種類としては特に限定はないが、例えば炭酸ガスレ
ーザー、ルビーレーザー、半導体レーザー、アルゴンレ
ーザー、エキシマレーザー、YAG レーザー等が挙げられ
る。なかでも波長が1.06μm であることを特徴とするN
d:YAG レーザーが好ましい。その発振形態は連続発振
であってもパルス発振であっても構わないが、特に適し
たものはQスイッチを用いた連続発振であるスキャン式
のNd:YAG レーザーである。
次のように推測される。即ち、本発明の如く、レーザー
光を吸収し加熱されることにより変色又は脱色する添加
物(例えばカーボンブラック)と、レーザー光の影響を
受けにくい有機顔料・染料とを併せて含有してなる熱可
塑性樹脂組成物より成形された成形品もしくは該樹脂組
成物によって被覆された成形品の表面にレーザー光を照
射すると、レーザー光は成形品表面を透過し、樹脂中の
カーボンブラックを選択的に加熱する。特に樹脂自身に
よる吸収の少ないNd:YAG レーザーの場合、効率的に加
熱される。加熱されたカーボンブラックは、まわりの樹
脂を加熱溶融し、局所的に分解させると同時に、カーボ
ンブラック自身も過度の加熱により酸化されガスとな
る。そのため、レーザー光を照射した部分には、カーボ
ンブラックの存在しない発泡領域が形成される。有機顔
料・染料の色をカーボンブラックにより隠蔽された本成
形品の場合、カーボンブラックの存在しない領域が形成
されることにより、隠蔽されていた有機顔料・染料の色
が現れ、添加した有機顔料・染料の色と同一のレーザー
マーキング文字が得られる。特に、レーザー光を吸収し
たり、加熱により変色や脱色をしない、つまりレーザー
光の影響をほとんど受けない有機顔料・染料を使用する
ことで達成されるものであると考えられる。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 ポリアセタール樹脂に、カーボンブラック0.05重量%
と、下記染料aを1重量%を添加し、押出機で練込み、
黒色系のペレットを得た。このペレットを射出成形し、
7mm×5mmで厚さ3mmの黒色の平板を成形した。次に、
この平板に下記条件にてマーキングを行ったところ、染
料と同色(この場合はピンク)の鮮明なマーキング文字
を得た。又、染料として下記b、cを用い、カーボンブ
ラックの添加量を0.1 重量%にした場合についても同様
に行ったところ、染料と同色(bの場合は紺色、cの場
合は黄色)の鮮明なマーキング文字を得た。
添加し、押出機で練込み、黒色系のペレットを得た。こ
のペレットを射出成形し、7mm×5mmで厚さ3mmの黒色
の平板を成形した。次に、この平板を下記染料aを水に
溶かした濃度2g/リットルの染色水溶液(水温:90
℃)に10分間浸漬後、水洗した。染色後この平板に下記
条件にてマーキングを行ったところ、染料と同色(この
場合はピンク)の鮮明なマーキング文字を得た。又、カ
ーボンブラックの添加量を0.1 重量%とし、染料として
下記b、cを用いて30分間浸漬処理したものについても
同様に行ったところ、染料と同色(bの場合は紺色、c
の場合は黄色)の鮮明なマーキング文字を得た。
添加し、押出機で練込み、黒色系のペレットを得た。こ
のペレットを射出成形し、7mm×5mmで厚さ3mmの黒色
の平板を成形した。次に、この平板に下記条件にてマー
キングを行い、白色文字を得た。その後、この平板を下
記染料aを水に溶かした濃度2g/リットルの染色水溶
液(水温:90℃)に10分間浸漬後、水洗したところ染料
と同色(この場合はピンク)の鮮明なマーキング文字を
得た。又、カーボンブラックの添加量を0.1 重量%と
し、染料として下記b、cを用いて30分間浸漬処理した
ものについても同様に行ったところ、染料と同色(bの
場合は紺色、cの場合は黄色)の鮮明なマーキング文字
を得た。
載) マーキング方式: 一筆書き方式(スキャン方式) マーキング部での加工パワー: 1〜3W スキャンスピード: 100 〜400mm/sec バイトサイズ: 30〜50μm Qスイッチ周波数: 1〜3kHz 又、実施例に使用した染料a〜cは三菱化成(株)製の
分散染料である。 a;Dianix Red AC-E b;Dianix Blue AC-E c;Diacelliton Fast Yellow GL
ーキング技術は、無人化、自動化、無溶剤化、信頼性等
の点で優れた表面装飾方法として知られていたが、得ら
れるマーキング文字の色が黒または白の無彩色であるた
めに利用分野が非常に限られていたが、本発明によれば
得られるマーキング文字の色が多様化することで応用分
野が広がり、経済的価値が高い。
Claims (7)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂より成形された成形品の表
面にレーザー光を照射してマーキングする方法におい
て、レーザー光を吸収し加熱されることにより変色又は
脱色する添加物と、レーザー光の影響を受けにくい有機
顔料・染料とを併せて含有してなる熱可塑性樹脂組成物
より成形された成形品の表面にレーザー光を照射してマ
ーキングすることを特徴とするレーザーマーキング方
法。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂より成形された成形品の表
面にレーザー光を照射してマーキングする方法におい
て、レーザー光を吸収し加熱されることにより変色又は
脱色する添加物を含有してなる熱可塑性樹脂組成物より
成形された成形品に、レーザー光の影響を受けにくい染
料により染色を施し、次いで成形品の表面にレーザー光
を照射してマーキングすることを特徴とするレーザーマ
ーキング方法。 - 【請求項3】 熱可塑性樹脂より成形された成形品の表
面にレーザー光を照射してマーキングする方法におい
て、レーザー光を吸収し加熱されることにより変色又は
脱色する添加物を含有してなる熱可塑性樹脂組成物より
成形された成形品の表面にレーザー光を照射してマーキ
ングを行い、次いで該成形品に染料により染色を施すこ
とを特徴とするレーザーマーキング方法。 - 【請求項4】 レーザー光を吸収し加熱されることによ
り変色又は脱色する添加物がカーボンブラックであり、
その配合量が組成物中0.01〜0.5 重量%である請求項1
〜3の何れか1項記載のレーザーマーキング方法。 - 【請求項5】 マーキングがスキャン式のNd:YAGレーザ
ーを用いて行われる請求項1〜4の何れか1項記載のレ
ーザーマーキング方法。 - 【請求項6】 熱可塑性樹脂がポリアセタール樹脂又は
熱可塑性ポリエステル樹脂を主体とするものである請求
項1〜5の何れか1項記載のレーザーマーキング方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載のレー
ザーマーキング方法によりマーキングされた成形品。
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|---|---|---|---|
| JP09288593A JP3610078B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | レーザーマーキング方法及びレーザーマーキングされた成形品 |
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