JPH06297843A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JPH06297843A
JPH06297843A JP5114004A JP11400493A JPH06297843A JP H06297843 A JPH06297843 A JP H06297843A JP 5114004 A JP5114004 A JP 5114004A JP 11400493 A JP11400493 A JP 11400493A JP H06297843 A JPH06297843 A JP H06297843A
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JP
Japan
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layer
resin
reversible thermosensitive
recording material
thermosensitive recording
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Pending
Application number
JP5114004A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Amano
哲也 天野
Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Atsushi Kutami
篤 久田見
Makoto Kawaguchi
誠 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドなどの熱と圧力を同時に加え
る印字加熱手段を用い、画像形成及び消去を繰り返して
も感熱記録体の形状が変化することがなく、優れた搬送
性を維持し、また支持体の厚みを増加させても熱感度の
低下が少なく、かつ、コントラストが高い可逆性感熱記
録材料を提供すること。 【構成】 紙支持体と感熱層の間にプレコート層を設
け、プレコート層の樹脂を水溶性樹脂などの特定された
樹脂とし、その中に微小中空球粒子を内添させたことを
特徴とする可逆性感熱記録材料。またさらに、プレコー
ト層に着色剤を内添加するかまたは前記プレコート層上
に着色層または光反射層を設けた可逆性感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱層の温度による可
逆的な透明度の変化を利用して、記録及び消去を行なう
ための可逆性感熱記録材料に関し、単独で繰り返し使用
できる画像記録の分野、もしくは磁気記録シートなどと
組合わせてディスプレー分野に用いられる可逆性感熱記
録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一時的な画像形成が行なえ、不要
となった時にはその画像の消去ができるようにした可逆
性感熱記録材料が注目されている。その代表的なものと
しては、ガラス転移温度(Tg)が50℃から80℃未
満である低ガラス転移温度の塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体のような樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低
分子物質を分散した可逆性感熱記録材料が知られている
(特開昭54−119377号、特開昭55−1541
98号などの公報)。しかし、これらの可逆性感熱記録
材料はサーマルヘッドなどの加熱手段と用いて画像の記
録及び消去を多数回繰り返すと、変形して感熱層側にカ
ールしてしまう欠点があった。また、前記の基体厚みが
増加すると記録材料自身が変形しにくくなり、サーマル
ヘッドを用いて加熱印字し画像を形成する際、発熱体と
感熱記録材料との接触面積が相対的に減少することで飽
和濃度(最大白濁度)、熱感度が低下する欠点もあっ
た。
【0003】また、上記の欠点を解消するために、特開
平4−189585号公報において、支持体として紙の
両面にプラスチックフィルムを貼着したものを用いる可
逆性感熱記録材料が提案されているが、これについては
上記記載のような感熱層側へのカール、飽和濃度及び熱
感度が低下するという欠点を解消する効果があるもの
の、サーマルヘッドなどの発熱体で画像形成及び消去を
繰り返していくうちに、紙とプラスチックフィルムの貼
着している部分の接着強度が弱いと、この部分が剥離し
てしまうという欠点があり、可逆性感熱記録シートとし
ての形状が変化してしまう恐れがある。また、上記の欠
点のほかに、上記の可逆性感熱記録材料は紙の両面にプ
ラスチックフィルムを貼着したものであるため、感熱層
塗布の反対面がプラスチックフィルムであり、このよう
なプラスチックフィルム表面は紙に比較して表面の平滑
性が高く表面の凹凸が少ないため、サーマルヘッドなど
の発熱体で画像形成及び消去を行なう際にプラテンロー
ルとの接触面で滑りやすく、その結果記録材料がプラテ
ンロールの回転に追従することができず、感熱層の同一
箇所に発熱体からの熱印字が繰り返されてしまうため
に、この部分の繰り返し使用に対する耐久性の劣化が進
行してしまい、全面均一であるべき画像の均一性に問題
が生じるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な欠点を解消し、サーマルヘッドなどの熱と圧力を同時
に加える印字加熱手段を用いて、画像形成及び消去を繰
り返して行なっても感熱記録体の形状が変化することが
なく、また支持体の厚みが増加してもサーマルヘッドな
どで印字加熱して画像形成する際に飽和濃度及び熱感度
の低下が少なく、またサーマルヘッドなどの発熱体で画
像形成及び消去を繰り返し行なっても搬送不良が発生せ
ず繰り返し使用に対する耐久性が良好な可逆性感熱記録
材料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、支
持体上に温度に依存して透明度が可逆的に変化する感熱
層を設けた可逆性感熱記録材料において、前記支持体と
して紙を用い、さらに支持体と感熱層の間にプレコート
層を設けた可逆性感熱記録材料であることを特徴として
おり、好ましくは前記プレコート層が水溶性樹脂、水系
エマルジョン樹脂、及び電子線硬化型樹脂(EB樹脂)
もしくは紫外線硬化型樹脂(UV樹脂)の中の少なくと
も1つの樹脂を主成分とする層であることを特徴とする
ものである。また本発明は好ましくは前記プレコート層
に微小中空球粒子を内添させるか、前記プレコート層に
着色剤を含有させるか、あるいは前記プレコート層上に
着色層または光反射層を設けることを特徴としており、
またさらに好ましくは前記支持体の裏面に水溶性樹脂、
水系エマルジョン樹脂、及びEB樹脂もしくはUV樹脂
の中の少なくとも1つの樹脂と、無機または有機系微粉
末を主成分とするバック層を設けることを特徴とするも
のである。
【0006】本発明者らは、支持体に温度に依存して透
明度が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録
材料をさらに検討した結果、支持体として紙を用い、さ
らに支持体と感熱層の間に水溶性樹脂、水系エマルジョ
ン樹脂、EB樹脂あるいはUV樹脂を少なくとも1つを
主成分とし、微小中空球粒子を内添させたプレコート層
を設けることにより、可逆性感熱記録材料の表面をサー
マルヘッドなどで印字加熱して画像形成する際に飽和濃
度及び熱感度の低下が小さくなることを見出し本発明に
至った。
【0007】本発明においては、支持体として紙を用い
るためプラスチックフィルムよりも支持体の剛性が低
く、サーマルヘッドなどで画像を形成する際、支持体が
ヘッド形状に合わせて変形しやすいために支持体の厚み
が増加しても熱感度及び飽和濃度の低下が少ないこと、
また支持体と感熱層の間にプレコート層を設けているた
めに紙支持体の表面の凹凸をプレコート層により平滑に
しているため、その上に積層される感熱層あるいは保護
層表面の平滑性が高まりサーマルヘッドとの密着性が高
まるため、前記の熱感度及び飽和濃度が向上する。ま
た、このプレコート層に前記の微小中空球粒子を内添さ
せることにより、プレコート層が断熱層としての役割を
果たすことになり、サーマルヘッドなどから伝熱された
微小な熱を感熱層外に逃すことなく保持できるために、
前記の効果をさらに向上させることができる。また、前
記のプレコート層に着色剤を含有させるか、あるいはプ
レコート層上に着色層または光反射層を設けることによ
り、記録画像のコントラストをより向上させることも可
能である。
【0008】また、本発明は上記効果のほかに、サーマ
ルヘッドなどの発熱体で画像形成及び消去を繰り返し行
なっても搬送不良が発生せずに画像耐久性が良好となる
がその理由は次のように考えられる。即ち、支持体とし
て紙を用いるためサーマルヘッドなどの発熱体で画像形
成及び消去を行なう際に、プラテンロールで搬送される
ときに表面の凹凸がプラスチックフィルムよりも多くプ
ラテンロールとの接触面で滑りにくいために搬送が正常
に動作し、感熱層の同一箇所への熱印加が繰り返されな
いために、繰り返しに対する耐久性が良好となると考え
られる。また、この効果は前記の水溶性樹脂、水系エマ
ルジョン樹脂、及びEB樹脂あるいはUV樹脂の少なく
とも1つと無機または有機系微粉末を主成分とした層を
支持体の裏面に設けることにより表面の凹凸がさらに大
きくなり、より一層搬送性がよくなると考えられる。
【0009】以下、本発明を添付の図面に従って、さら
に詳細に説明する。図1は、本発明に係わる可逆性感熱
記録材料の代表的な構成を示す断面図であり支持体紙1
上に着色剤を内添したプレコート層2を有し、その上に
可逆的感熱記録層(TC層)、保護層が順次積層されて
いる。図2は、図1のプレコート層2の中に微小中空球
粒子を含有させたものの例である。また、図3は、図1
の支持体紙の裏面に水溶性樹脂、水系エマルジョン樹
脂、及びEB樹脂あるいはUV樹脂の少なくとも1つと
無機または有機系微粉末を主成分としたバック層5を設
けた例である。また、さらに図4は、記録画像のコント
ラストをより向上させるために図1のプレコート層に着
色剤を含有させずに、着色層あるいは光反射層6を着色
剤を含有しないプレコート層の上側に設けた例である。
【0010】本発明に用いられる紙支持体は、新しい天
然パルプを主体に抄紙されるが、一部再生繊維、合成繊
維または合成パルプ、あるいは無機繊維を混抄すること
も可能である。天然パルプとしては、針葉樹パルプ、広
葉樹パルプ、藁パルプ、エスパルトパルプ、バガスパル
プなどいずれも使用可能であるが、単繊維で平滑性の出
やすい広葉樹パルプが好ましい。パルプの叩解はビータ
ー、ディスクリファイナー、コニカルリファイナー、ジ
ョルダンリファイナーなどにより行なわれるが、濾水度
としては500〜200cc(C.S.F)が好まし
く、特に好ましくは400〜300cc(C.S.F)
である。
【0011】また、パルプ以外の原料として下記のよう
な補助成分を添加することができる。即ち、サイズ剤と
して、ロジン、パラフィンワックス、高級脂肪酸、アル
ケニルコハク酸、脂肪酸無水物、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、アルキルケテンダイマー、エポキシ化脂
肪酸アミドなどを、柔軟化剤として無水マレイン酸共重
合体とポリアルキレンポリアミンとの反応物、高級脂肪
酸の4級アンモニウム塩などを、定着剤として硫酸アル
ミニウム、塩化アルミニウム、ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリンなどを、その他染料、蛍光染料、帯電
防止剤、消泡剤などを必要に応じ添加することができ
る。なお、サイズ剤の添加量は、抄紙後の紙支持体のサ
イズ度がコブサイズ度として30g/cm2以下、好ま
しくは20〜10g/cm2となるように添加量を調節
することが好ましい。
【0012】本発明に使用する紙支持体は、これらの原
料を混合後、長網抄紙機または円網抄紙機により抄紙さ
れたものであり、坪量は30〜400g/m2程度とす
るのが適当である。なお、オンマシンキャレンダまたは
オフマシンのスーパーキャレンダ処理により密度として
0.80〜0.98g/cm3に仕上げられたものが用
いられる。また、本発明の好ましい特性は、感熱層側へ
のカールがなく、また飽和濃度及び熱感度が良好となる
ような特性を持つことであり、具体的には平滑性が高
く、カールがつきにくいことが必要である。これらの点
を考慮すると、前記したように広葉樹パルプを主体とし
た紙支持体が好ましい。また、前記の紙支持体表面にコ
ーティング層を設けて層平滑性が高められたコート紙、
アート紙も同じ理由により支持体として好ましく使用さ
れる。これらの紙支持体は白色でも、染料、顔料及び金
属粉などによって着色されていてもよい。
【0013】また、本発明におけるプレコート層に用い
る水溶性樹脂または水系エマルジョン樹脂としては以下
のものが挙げられる。水溶性樹脂としては、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチ
ルセルロース、メチルセルロース、ビスコース、可溶性
澱粉、カルボキシメチル澱粉、ジアルデヒド澱粉、ゼラ
チン、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、イソブチレン−
無水マレイン酸共重合体、水溶性ナイロンなどが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0014】水系エマルジョン樹脂としては、ポリマー
を微粒子とし温水コロイドで保護し水中に分散したもの
や、ポリマーを必要によっては水以外の溶媒に溶解し水
中に分散したものなどが挙げられ、そのポリマーとして
はオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アミド樹脂、
塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、石油系樹脂、フ
ェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、フッ素系樹脂な
どが挙げられる。この水溶性樹脂または水系エマルジョ
ン樹脂を主成分とする層の厚さは0.01〜10μm好
ましくは0.1〜5μmくらいが適当である。
【0015】また、本発明におけるUV樹脂あるいはE
B樹脂としては、塗布時には無溶剤で液体状であり、塗
布後、紫外線または電子線などの放射線で硬化して成膜
するものであればいずれでもよい。具体的な材料の例と
しては、特開平2−000566号公報に示された「紫
外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂を主成分とする
オーバーコート層」に用いられる材料が用いられる。例
えば、紫外線または電子線照射により重合反応を起こし
硬化して樹脂となるモノマー、オリゴマー、プレポリマ
ーであれば全て使用することができ、このようなモノマ
ーなどとしては、(ポリ)エステルアクリレート、(ポ
リ)ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポ
リブタジエンアクリレート、シリコーンアクリレート、
メラミンアクリレートなどが挙げられる。このUV樹脂
あるいはEB樹脂を主成分とする層の厚さは0.01〜
10μm好ましくは0.1〜5μmくらいが適当であ
る。
【0016】さらに、プレコート層に充填剤を混合して
より強固な膜とすることができる。用いられる充填剤と
しては無機、有機のどちらでもよく、例えばシリカ、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、スチレンポリマー
微粒子などが挙げられる。このプレコート層を形成する
方法としては平版印刷または、凸版印刷が好適に用いら
れる。また、プレコート層材料に放射線により硬化し得
るものを用いた場合、放射線としては紫外線を用いるこ
とができるが、電子線は紫外線に比べてエネルギーが大
きく、透過力も大きいので、プレコート層に充填剤など
を添加した場合には電子線の方が内部まで到達するので
好ましい。
【0017】また、本発明におけるプレコート層に用い
る微小中空球粒子としては以下のものが挙げられる。 1)熱膨張性微小球を膨張させたもの 熱可塑性物質をカプセル壁とする中空の粒子で、該粒子
内部に揮発性の膨張剤を含有する物質。 熱可塑性物質;塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体など 揮発性の膨張剤;n−ブタン、イソブタン、ネオペンタ
ン、石油エーテルなど 熱伝導率=0.02〜0.06W/m・K 例;松本油脂社製:ミクロバール、ケマノード社製:E
xpamcel。 2)ガラス微小中空球粉体 硼珪酸塩ガラスのマイウロスフェアー 熱伝導率=0.11W/m・K 例;グラバーベル社製 Microcel M。 3)アルミノシリケート系微小中空球粉体 低発泡射出成型用及び標準射出型用プレミックス 熱伝導率=0.007W/m・K 例;日本フィライト社製 Fillite。 上記微小中空球粒子の添加量としては水溶性樹脂、水系
エマルジョン樹脂、及びEB樹脂あるいはUV樹脂の1
重量部に対して、0.01〜30重量部が適当であり、
好ましくは0.1〜10重量部がよい。
【0018】また、本発明におけるプレコート層に用い
る着色剤としては、上層の可逆性感熱記録層の透明及び
白色の変化を反射画像として認識できればよく、赤、
黄、青、紺、紫、黒、茶、灰、橙、緑など色や、銀、金
などの光を反射するような色を有する染料、顔料、金属
粉などが使用される。上記着色剤の添加量としては、前
記樹脂1重量部に対し0.01〜25重量部が適当であ
り、さらに好ましくは0.05〜5重量部がよい。ま
た、本発明のプレコート層上に着色層を設けることがで
き、このような着色層は可視光に吸収をもつものであれ
ば何でもよく、黒、青、赤、緑などの各種有機、無機の
染料、顔料を樹脂と混合して、支持体上に塗布する方法
や蒸着する方法などにより形成することができる。着色
層の厚みは、0.01〜10μm好ましくは0.1〜5
μmくらいが適当である。
【0019】本発明において記録材料の画像を反射画像
として用いる場合には、記録層の背面に光を反射する層
を設けると記録層の厚みを薄くしてもコントラストを上
げることができる。具体的には特開昭64−14079
号公報に記載のAl、Ni、Snなどを蒸着する方法が
挙げられる。
【0020】本発明における支持体の裏面に好ましく設
けられるバック層には、水溶性樹脂、耐水化剤、及びE
B樹脂あるいはUV樹脂と、無機または有機系微粉末が
用いられる。
【0021】水溶性樹脂としては、一般に知られている
例えばポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン、澱粉、ゼラチン、メトキシセルロース、
ポリアクリルアミドなどが挙げられる。また、水溶性樹
脂の耐水性を向上させる耐水化剤としては、ホルマリ
ン、グリオキザール、クロム明礬、メラミン、ホルマリ
ン、アミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂
などに耐水化剤が挙げられる。バック層に用いるEB樹
脂あるいはUV樹脂は、プレコート層に用いたものと同
様なものが挙げられる。バック層に用いる、無機もしく
は有機系の微粉末としては、炭酸カルシウム、シリカ、
炭酸亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜
鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処
理されたカルシウムやシリカなどの無機系微粉末の他、
尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合
体、スチレン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂などの有機系
微粉末を挙げることができる。このバック層の厚さは、
0.01〜20μm好ましくは0.1〜10μmであ
る。
【0022】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明における可逆性感熱記録媒体とは、温度変化によって
目に見える変化を可逆的に起こす材料である。目に見え
る変化は色調の変化と形状の変化に分けられるが、本発
明では主に色調の変化を起こす材料を使用する。色調の
変化には、透過率、反射率、吸収波長、散乱度などの変
化があり、実際の可逆性感熱記録媒体はこれらの変化を
組合わせて表示を行なっている。より具体的には、 (イ)透明状態と白濁状態が可逆的に変化する材料。 (ロ)染料等の色彩が可逆的に変化する材料。 という2種類の系統に現状では分類できる。(イ)とし
ては従来の技術でも述べたように、ポリエステル等の樹
脂母材中に高級アルコール、高級脂肪酸等の有機低分子
物質を分散し、必要に応じて助剤を添加した記録層を設
けたものが代表例として挙げられ、また(ロ)としては
従来のロイコ系感熱記録材料の可逆性を増強したもの
(例:日野好弘、渡辺二囲 Japan Hardcopy'90論文
集、P147)などがある。
【0023】以下、前記(イ)の記録媒体を中心にし
て、本発明を説明する。前記(イ)の可逆性感熱記録媒
体は、例えば、前記のごとき温度による透明度変化(透
明状態、白濁不透明状態)を利用しており、この透明状
態と白濁不透明状態との違いは次のように推測される。
すなわち、(i)透明の場合には樹脂母材中に分散された
有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子で
構成されており、片側から入射した光は散乱されること
無く反対側に透過するため透明に見えること、また、
(ii)白濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機低分
子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構成され、個々
の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いているため片側
から入射した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面で何
度も屈折し、散乱されるため白く見えること、等に由来
している。
【0024】図3(熱による透明度の変化を表わしてい
る)において、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT
0以下の常温では白濁不透明状態にある。これを温度T2
に加熱すると透明になり、この状態で再びT0以下の常
温に戻しても透明のままである。これは温度T2からT0
以下に至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経て多
結晶から単結晶へと結晶が成長するためと考えられる。
更にT3以上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不
透明度との中間の半透明状態になる。次に、この温度を
下げて行くと、再び透明状態をとることなく最初の白濁
不透明状態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子物
質が溶融後、冷却されることにより多結晶が析出するた
めであると考えられる。なお、この不透明状態のものを
1〜T2間の温度に加熱した後、常温即ちT0以下の温
度に冷却した場合には透明と不透明との中間の状態をと
ることができる。また、前記常温で透明になったものも
再びT3以上の温度に加熱した後常温に戻せば、再び白
濁不透明状態に戻る。即ち、常温で不透明及び透明の両
形態並びにその中間状態をとることができる。
【0025】従って、熱を選択的に与えることにより記
録層を選択的に加熱し、透明地に白濁画像、白濁地に透
明画像を形成することができ、その変化は何回も繰り返
することが可能である。そして、このような記録層の背
面に着色シートを配置すれば、白地に着色シートの色の
画像または着色シートの色の地に白地の画像を形成する
ことができる。また、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クター)などで投影すれば、白濁部は暗部になり、透明
部は光が透過しスクリーン上では明部となる。
【0026】記録層の厚さは1〜30μmが好ましく、
2〜20μmがさらに好ましい。記録層が厚すぎると層
内での熱の分布が発生し均一に透明化することが困難と
なる。また、記録層が薄すぎると白濁度が低下しコント
ラストが低くなる。なお、記録層中の脂肪酸の量を増加
させると白濁度を増すことができる。
【0027】本発明で用いられる(イ)の可逆性感熱記
録媒体を作るには例えば下記の方法により支持部材上に
皮膜として形成するかあるいはシート状として成形する
ことができる。 1)樹脂母材及び有機低分子物質を溶媒中に溶解し、こ
れを支持部材上に塗布し、溶媒を蒸発させ皮膜あるいは
シート状とする方法。 2)樹脂母材のみを溶解させる溶媒に、樹脂母材を溶解
させ、その中に有機低分子物質を種々の方法で粉砕又は
分散し、これを支持部材上に塗布し、溶媒を蒸発させ皮
膜あるいはシート状とする方法。 3)溶媒を用いず、樹脂母材と有機低分子物質を加熱溶
融、混合し、これを皮膜あるいはシート状に成形して冷
却する方法。 記録層又は感熱記録媒体作成用溶剤としては、樹脂母材
及び有機低分子物質の種類によって種々選択できるが、
例えばテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩化炭素、エタ
ノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられる。なお、分
散液を使用した場合はもちろんであるが、溶液を使用し
た場合も得られる記録層中では有機低分子物質は微粒子
として析出し、分散状態で存在する。
【0028】本発明において、可逆性感熱記録媒体の記
録層の樹脂母材に用いられる樹脂は皮膜またはシートを
形成することができ透明性が良く、機械的に安定な樹脂
が好ましい。このような樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレ
ート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニ
リデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデ
ン系共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリ
レート又はポリメタクリレート或いはアクリレート−メ
タクリレート共重合体;シリコーン樹脂等が挙げられ
る。これらは単独で或いは2種以上混合して使用され
る。
【0029】一方、有機低分子物質としては記録層中で
熱により多結晶から単結晶に変化するもの(図3に示し
た温度T1〜T3の範囲で変化するもの)であればよく、
一般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程
度のものが使用される。このような有機低分子物質とし
てはアルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカ
ノールまたはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミ
ン;アルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカ
ン;ハロゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアル
カン;シクロアルケン;シクロアルキン;飽和または不
飽和モノまたはジカルボン酸又はこれらのエステル、ア
ミド又はアンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂
肪酸またはこれらのエステル、アミド又はアンモニウム
塩;アリルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド
又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸または
それらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;チオア
ルコール;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミ
ンまたはアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸
エステル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上
混合して使用される。これらの化合物の炭素数は10〜
60、好ましくは10〜38、特に10〜30が好まし
い。エステル中のアルコール基部分は飽和していてもよ
く、飽和していなくてもよく、またハロゲン置換されて
いてもよい。いずれにしても有機低分子物質は分子中に
酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種、例えば
−OH、−COOH、−CONH、−COOR、−N
H、−NH2、−S−、−S−S−、−O−、ハロゲン
等を含む化合物であることが好ましい。
【0030】更に具体的には、これら化合物としてはラ
ウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカ
ン酸、アラギン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステア
リン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン
酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン
酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエ
ステル;C1633−O−C1633 , C1633−S−
1633 ,C1837−S−C1837 , C1225
S−C1225 ,C1939−S−C1939 , C12
25−S−S−C1225 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ペンタデカン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸が好ま
しく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好ましい。
【0031】なお、記録層中の有機低分子物質と樹脂母
材との割合は、重量比で2:1〜1:16程度が好まし
く、1:2〜1:8が更に好ましい。樹脂母材の比率が
これ以下になると、有機低分子物質を樹脂母材中に保持
した膜に形成することが困難となり、またこれ以上にな
ると、有機低分子物質の量が少ないため、不透明化が困
難になる。記録層の厚みは1〜30μmが好ましく、2
〜20μmがさらに好ましい。記録層が厚すぎると層内
での熱の分布が発生し均一に透明化することが困難とな
る。また、記録層が薄すぎると白濁度が低下しコントラ
ストが低くなる。更に、感熱層中の有機低分子物質の量
を増加させると白濁度を増すことができる。
【0032】記録層には以上の成分の他に、透明画像の
形成を容易にするために、界面活性剤、高沸点溶剤等の
添加物を添加することができる。これらの添加物の具体
例は次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレ
ジル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸
ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フ
タル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキ
シル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシ
ル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、ア
ジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライン酸ジ−2
−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ
−2−エチルヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾ
エート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラ
ート、アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノー
ル酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセ
チルクエン酸トリブチル。
【0033】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳
香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香族スルホ
ン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ−又はジ−エス
テルのCa、Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖
アルキルアクリレート;アクリル系オルゴマー;ポリ長
鎖アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメタクリレー
ト〜アミン含有モノマー共重合体;スチレン〜無水マレ
イン酸共重合体;オレフィン〜無水マレイン酸共重合
体。
【0034】この(イ)の記録媒体に形成される画像を
反射画像として用いる場合には、記録層の背面に光を反
射する層を設けるのが望ましい。また、反射層があると
記録層の厚みを薄くとてもコントラストを上げることが
できる。具体的にはAl、Ni、Sn等を蒸着すること
が挙げられる(特開昭64−14079号公報に記
載)。
【0035】また、記録層には記録層を保護するために
保護層を設けることができる。保護層(厚さ0.1〜1
0μm)の材料としては、シリコーン系ゴム、シリコー
ン樹脂(特開昭63−221087号公報に記載)、ポ
リシロキサングラフトポリマー(特願昭62−1525
50号に記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂
(特願昭63−310600号に記載)等が挙げられ
る。いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いるが、その溶
剤は、記録層の樹脂ならびに有機低分子物質を溶解しに
くいほうが望ましい。記録層の樹脂及び有機低分子物質
を溶解しにくい溶剤としてn−ヘキサン、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等が
挙げられ、特にアルコール系の溶剤がコスト面から望ま
しい。
【0036】また、保護層形成液の溶剤やモノマー成分
等から記録層を保護するために、保護層と記録層との間
に中間層を設けることができる。(特開平1−1337
81号公報に記載)。中間層の材料としては記録層中の
樹脂母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアル
コール、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポ
リエステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げら
れる。中間層の厚さは0.1〜2μmくらいが好まし
い。またさらに、本発明の可逆性感熱記録材料に磁気記
録層を設けてカードとして用いることも可能である(実
開平2−3876号公報に記載)。
【0037】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳しく説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、こ
こでの部及び%はともに重量基準である。 実施例1 支持体として市販上質紙(坪量157g/cm2)を用
い、その上に カーボンブラック 5部 PVA10%水溶液 50部 水 45部 上記組成物をホモミキサーで分散した液をワイヤーバー
で塗布し、加熱乾燥して約2μm厚のプレコート層を設
けた。さらにその上に、 ステアリン酸 6部 エイコサン2酸 4部 フタル酸ジイソドデシル 2部 塩化ビニル−酢酸ビニル・リン酸エステル共重合体 20部 (電気化学社製;デンカビニール;1000P) THF 150部 トルエン 15部 よりなる溶液を塗布し、加熱乾燥して約5μm厚のプレ
コート層を設けた。その上に、 ポリアミド樹脂(東レ謝せ;CM8000) 5部 メチルアルコール 90部 よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥して約
0.3μm厚の中間層を設け、さらにその上にウレタン
アクリレート系紫外線硬化性樹脂の酢酸ブチル溶液(大
日本インキ社製;ユニディックC7−157)をワイヤ
ーバーで塗布し、加熱乾燥後80W/cmの紫外線ラン
プで3秒間照射して約3μm厚のオーバーコート層を設
け、可逆性感熱記録材料を作成した。
【0038】実施例2 プレコート層を下記組成に変更した以外は実施例1と同
様にして可逆性感熱記録材料を作成した。 熱膨張性微小球(松本油脂社製;ミクロパールF−30) 5部 カーボンブラック 5部 PVA10%水溶液 50部 水 40部
【0039】実施例3 紙支持体の裏面に下記組成の溶液を塗布し、加熱乾燥し
て約2μm厚のバック層を設けた以外は実施例1と同様
にして可逆性感熱記録材料を作成した。 PVA10%水溶液 50部 ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂 3部 炭酸カルシウム(白石カルシウム社製;カルライトSA) 5部 水 87部
【0040】実施例4 プレコート層を下記組成に変更し、かつ、その上にAl
を約400Åとなるように真空蒸着し、光反射層を設け
た以外は実施例1と同様にして可逆性感熱材料を作成し
た。 熱膨張性微小球(松本油脂社製;ミクロパールF−30) 10部 PVA10%水溶液 50部 水 40部
【0041】実施例5 プレコート層を下記のように変更した以外は実施例4と
同様にして可逆性感熱材料を作成した。紙支持体上に無
溶剤のUVオフセット印刷インキ(大日本インキ化学社
製;ダイキュアTMOPニスNY−A)を用い平版印刷
(オフセット印刷)で約2μm厚の膜を形成後、80W
/cmの紫外線ランプで5秒間照射してプレコート層を
設けた。
【0042】実施例6 バック層を下記のように変更した以外は実施例3と同様
にして可逆性感熱材料を作成した。紙支持体面に無溶剤
のUVオフセット印刷インキ(大日本インキ化学社製;
ダイキュアOLOPニスHPNo.2)を用い平版印刷
(オフセット印刷)で約2μm厚の膜を形成後、80W
/cmの紫外線ランプで紫外線を5秒間照射してバック
層を設けた。
【0043】比較例1 支持体として、PETフィルム(188μm厚)を用い
た以外は、実施例1と同様にして可逆性感熱材料を作成
した。
【0044】比較例2 支持体として、PETフィルム(25μm厚)/コート
紙(100μm厚)/PETフィルム(75μm厚)の
3層貼着シートを用いた以外は、実施例1と同様にして
可逆性感熱材料を作成した。
【0045】以上のようにして作成した可逆性感熱記録
材料にサーマルヘッドで0.3mJ〜0.8mJのエネ
ルギーで16段階の階調印字を行なった。そのときの白
濁画像をマクベス反射濃度計により測定した。またさら
に、上記と同じサーマルヘッドを用いて画像形成・消去
の繰返しを100回行ない、100回繰り返し後の白濁
画像をマクベス反射濃度計で測定した。また100回繰
返しでの搬送性についてランク評価を行なった。結果を
表1に示す。
【0046】
【表1】 (註) 熱感度 ; 飽和濃度に達するのに必要なエネ
ルギー(mJ) 飽和濃度;最大白濁度 搬送性ランク;5→搬送不良100回中 0 回 4→ 〃 1〜10回 3→ 〃 11〜20回 2→ 〃 21〜30回 1→ 〃 31回以上
【0047】
【発明の効果】本発明による、支持体として紙を用い、
支持体紙と感熱層の間にプレコート層を設け、前記プレ
コート層の樹脂が水溶性樹脂、水系エマルジョン樹脂、
及び電子線硬化型樹脂もしくは紫外線硬化型樹脂の中の
少なくとも1つの樹脂であり、その中に微小中空球粒子
を内添させた可逆性感熱記録材料は、熱感度、飽和濃度
が向上し、またさらにサーマルヘッドのような発熱体で
画像形成及び消去を繰り返し行なっても搬送性が良好で
あり、繰り返し使用に対する画像耐久性にも優れてい
る。またさらに、プレコート層に着色剤を内添加するか
または前記プレコート層上に着色層または光反射層を設
けることにより、コントラストの極めて高い可逆性感熱
記録材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持体紙上に着色剤を内添したプレコート層を
する本発明の可逆性感熱記録材料の構成を示す断面図で
ある。
【図2】図1のプレコート層2の中に微小中空球粒子を
含有させた本発明の可逆性感熱記録材料の構成を示す断
面図である。
【図3】図1の支持体紙の裏面にバック層5を設けた本
発明の可逆性感熱記録材料の構成を示す断面図である。
【図4】着色層あるいは光反射層を着色剤を含有しない
プレコート層の上側に設けた本発明の可逆性感熱記録材
料の構成を示す断面図である。
【図5】本発明に係る可逆性感熱記録材料の熱による透
明度の変化を表わした図である。
【符号の説明】
1……紙支持体、2……プレコート層、3……TC層、
4……保護層、5……バック層、6……着色層または光
反射層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 誠 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に温度に依存して透明度が可逆
    的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録材料におい
    て、紙支持体と感熱層の間にプレコート層を設けたこと
    を特徴とする可逆性感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 プレコート層が水溶性樹脂、水系エマル
    ジョン樹脂、及び電子線硬化型樹脂もしくは紫外線硬化
    型樹脂の中の少なくとも1つの樹脂を主成分とする層で
    あることを特徴とする請求項1の可逆性感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 プレコート層に微小中空球粒子を内添さ
    せることを特徴とする請求項1の可逆性感熱記録材料。
  4. 【請求項4】 プレコート層に着色剤を含有させること
    を特徴とする請求項1の可逆性感熱記録材料。
  5. 【請求項5】 プレコート層上に着色層または光反射層
    を設けることを特徴とする請求項1の可逆性感熱記録材
    料。
  6. 【請求項6】 支持体の裏面に水溶性樹脂、水系エマル
    ジョン樹脂、及び電子線硬化型樹脂もしくは紫外線硬化
    型樹脂の中の少なくとも1つの樹脂と、無機または有機
    系微粉末を主成分とするバック層を設けることを特徴と
    する可逆性感熱記録材料。
JP5114004A 1993-04-16 1993-04-16 可逆性感熱記録材料 Pending JPH06297843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066899A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 記録材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009066899A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 記録材料

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