JPH06298619A - 殺菌、防虫、防カビ材 - Google Patents

殺菌、防虫、防カビ材

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JPH06298619A
JPH06298619A JP9145693A JP9145693A JPH06298619A JP H06298619 A JPH06298619 A JP H06298619A JP 9145693 A JP9145693 A JP 9145693A JP 9145693 A JP9145693 A JP 9145693A JP H06298619 A JPH06298619 A JP H06298619A
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JP
Japan
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insect
repellent
oil
hinokitiol
bactericidal
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Application number
JP9145693A
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English (en)
Inventor
Shigeo Aoyanagi
重郎 青柳
Tomoko Maeda
知子 前田
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KOKI BUSSAN KK
Original Assignee
KOKI BUSSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた殺菌、防虫、防カビ効果を有し、薬剤
耐性菌が出現しにくく、さらには安全性の高い殺菌、防
虫、防カビ材を得る。 【構成】 少なくとも一部にヒバ油あるいはヒノキチオ
ールまたはクスノキ油が担持されている繊維状物から構
成されることを特徴とする殺菌、防虫、防カビ材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な殺菌、防虫、防
カビ材に関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、少なくとも一部にヒバ油あるいはヒノキチオールま
たはクスノキ油を担持させることによって従来の殺菌、
防虫、防カビ材と同様の効果を有し、さらには安全性の
高い殺菌、防虫、防カビ材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の住宅環境において問題となってい
る菌および害虫の代表は、カビ、シロアリ、ゴキブリお
よびダニである。
【0003】これらのうち、室内塵性ダニ類やイエダ
ニ、さらにはカビは、エアコン等の空調機器のフィルタ
ー、掃除機の粉塵収集部分および一般家庭の絨毯や畳な
ど、いたるところに潜んでおり、家庭内の塵等と共に、
最近、子供、特に幼児の喘息やアトピー性皮膚炎等のア
レルギー病の大きな原因として問題になっている。その
ため、上記のようなアレルギーを持つ子供のいる家で
は、アレルギーの原因となるダニやカビを駆除したり、
増殖を抑制するために、一日に何回も掃除機をかけた
り、市販されている殺ダニ用薬剤を撒いたりする等が行
われている。しかしながら、掃除機をかけたのみでは完
全にダニやカビを除去することはできない上、内袋に防
虫防菌処理を施した紙パックを用いても、ダニやカビの
胞子が掃除機の排気口から再び部屋の中に飛散してしま
うという欠点がある。また、市販されている殺ダニ用薬
剤および防菌剤としては、ピレスロイド系等およびジン
クピリチオンやベンツイミダゾール系等の合成薬剤が使
用されているが、これらは毒性が強く、食器や小児のお
もちゃなどにかかったりしてはならない、畳やカーペッ
トに噴霧した後は薬液が乾くまで直接これらを触らない
ようにする等の様々な制約があり、現在、環境問題にも
なっているという問題点が残っている。さらには、これ
らの薬剤は、一般的に特定のタンパク質合成を阻止する
ことにより菌の発育を阻害しているため、薬剤が菌の内
部に侵入できなかったり、あるいは活性部位をブロック
されるとまったく効力を失ってしまうため、抗菌スペク
トルに偏りがあり、また、薬剤耐性菌が出現する可能性
が高いという欠点をも有するものである。
【0004】また、このようなダニやカビは、一般家庭
や車の空調機器のフィルター等にも付着しておりしかも
掃除機等ではなかなか除去しきれないため、空調器機の
作動時に不快な臭いを発生する原因になったりもしてい
る。このため、除菌および防カビ作用のある空調機器の
フィルターが望まれるところである。現在市販されてい
る車用の除菌、防カビ剤としては、溶剤型および脱溶剤
型のものがあるが、溶剤型のものは、使用している間に
中に含まれている溶剤が揮散してしまうという問題があ
る。このため脱溶剤型のものが望ましいが、十分な除菌
および防カビ作用を有する脱溶剤型の除菌、防カビ剤は
いまだ報告されていない。
【0005】さらに、家を維持する上で大きな問題とな
っているシロアリについても、現在使用されている殺蟻
剤は合成薬剤がほとんどであり、現在、発ガン性や薬剤
の溶出による環境汚染といった人体および自然環境への
薬剤の影響が非常に問題視されている。
【0006】このため、殺菌、防虫、防カビにおいて単
に効果があるというのみでなく、環境に対する影響を十
分に考慮し、確実な安全性が得られる殺菌、防虫、防カ
ビ材が強く求められている。
【0007】一方、ヒバ油は、中性油(ツヨプセン、パ
ラサイメン、ジヒドロサイメン、セドロール、ウィドロ
ール等)及び酸性油(カルバクロール、1−ロジン酸、
ヒノキチオール、β−ドラブリン等)からなり、青森ヒ
バ(ヒノキアスナロ、Thujopsis dorablata Varhondai
Makino)の製材工程で発生する廃材(オガクズ、端材)
から水蒸気蒸留によって抽出され、様々な生物活性を示
す物質である。生物活性としては、高い抗菌作用が挙げ
られ、上記ヒバ油の成分のうち、特にヒノキチオールが
高い抗菌作用を示すことが知られている。さらに、ヒバ
油(特に、ヒノキチオール)の抗菌スペクトルは、一般
細菌に限らず、スピロヘータ、真菌、担子菌など非常に
幅広く、また、ほとんどの耐性菌の出現が認められず、
さらには、高い殺蟻性、ゴキブリに対する強い殺虫活性
および高いダニ忌避効果を有するという性質をも兼ね備
えている。さらに、ヒバ油は、既存の薬剤と比較しても
極めて高い安全性を有しているため、ヒバ油は、従来、
医薬品、養毛剤、歯磨剤、及び化粧品等の医薬部外品、
さらには食品の保存剤として利用されてきた。
【0008】また、クスノキ油は、樟脳やサフロール等
を構成成分として含んでおり、クスノキ(ショウノウの
木(cinnamomum camphora) )の細片を水蒸気蒸留するこ
とによって留出されるものである。このクスノキ油は、
防蛾、防臭、殺虫、さらにはシロアリ予防作用を有する
ことが知られており、従来、これらの薬剤の原料として
使用されてきた。
【0009】しかしながら、本発明は、こうした高い抗
菌、防虫、防カビ作用を有するヒバ油あるいはヒノキチ
オールまたはクスノキ油を従来のような分野に利用する
のではなく、空調機器のフィルター、掃除機の粉塵収集
部分、さらには畳やカーペットに潜んでいるダニやカ
ビ、さらには家の天敵であるシロアリ等を駆除するため
の殺菌、防虫、防カビ材として使用するものであり、今
日までに当該利用分野での利用に関して報告された例は
なかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た殺菌、防虫および防カビ効果を有し、脱溶剤型であ
り、さらには安全性の高い殺菌、防虫、防カビ材を提供
することにある。
【0011】本発明の他の目的は、優れた殺菌、防虫お
よび防カビ効果を有し、広い抗菌スペクトルを有し、薬
剤耐性菌が出現しにくく、さらには、安全性の高い殺
菌、防虫、防カビ材を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、安全性が
高くかつ優れた殺菌、防虫および防カビ効果を有する殺
菌、防虫、防カビ材に関して鋭意検討した結果、ヒバ油
あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油を担持させた
繊維状物を畳やカーペットに撒き、しばらく放置した
後、この繊維状物を掃除機で吸引することにより、ヒバ
油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油の有する高
い殺菌、防虫および防カビ作用を利用し、畳やカーペッ
トに潜んでいるダニやカビ、さらには家の天敵であるシ
ロアリ等を駆除できることを見出だし、これにより上記
目的が達成できることを知り、この知見に基づき本発明
を完成させるに至った。
【0013】すなわち、本発明の諸目的は、少なくとも
一部にヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油
が担持されている繊維状物から構成されることを特徴と
する殺菌、防虫、防カビ材により達成することができ
る。
【0014】本発明はまた、上記繊維状物が少なくとも
長軸方向に沿った溝を有するセグメントAおよび上記溝
に嵌合するセグメントBよりなり、かつ上記セグメント
Bにヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油が
担持されている殺菌、防虫、防カビ材を示すものであ
る。
【0015】本発明はまた、上記繊維状物が微細孔を多
数有する高分子膜よりなる中空糸であり、かつ上記中空
内および/または上記微細孔にヒバ油あるいはヒノキチ
オールまたはクスノキ油が担持されている殺菌、防虫、
防カビ材を示すものである。本発明はまた、上記微細孔
の孔径が20オングストローム〜20μmの範囲である
殺菌、防虫、防カビ材を示すものである。本発明はさら
に、上記微細孔の開孔率が10〜90%の範囲である殺
菌、防虫、防カビ材を示すものである。
【0016】本発明はさらに、上記いずれかに記載の繊
維状物を少なくとも一部に有する布帛の形態を有する殺
菌、防虫、防カビ材により達成することができる。
【0017】本発明はさらに、ポリエチレングリコール
を用いてヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ
油を担持した殺菌、防虫、防カビ材を示すものである。
【0018】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0019】本発明において殺菌、防虫、防カビ材とし
て用いられる繊維状物としては、具体的には、少なくと
も長軸方向に沿った溝を有するセグメントAおよび上記
溝に嵌合するセグメントBより構成されるものおよび微
細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸等が挙げられ
る。
【0020】本発明において用いられる繊維状物が少な
くとも長軸方向に沿った溝を有するセグメントAおよび
上記溝に嵌合するセグメントBより構成される場合の例
としては、図1に示すように、繊維状物の横断面におい
て放射状に分岐するセグメントAと該放射状部を補完す
るセグメントBとから構成されるものがある。さらに、
上記少なくとも長軸方向に沿った溝を有するセグメント
Aおよび上記セグメントAの溝を補完するセグメントB
を有するものの断面は、図1に示す断面形状のほか、図
2および図3に示すような繊維状物の断面が円形である
もの、さらには図4〜7に示すような繊維状物の断面が
異形であるものなどが例示できるが、もちろんその他の
断面形状であってもよい。また、この際、図6または図
7に示すように、セグメントBは少なくとも1つの溝を
補完していればよい。
【0021】また、セグメントAおよびセグメントBの
材質は、相互に接着していれば、その組み合わせは任意
である。
【0022】本発明において使用されるセグメントAの
材質としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹
脂、アクリルニトリル−スチレン共重合樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ナイロン−6、ナイロン−6
6、ナイロン−12、メタアクリル樹脂、ポリアセター
ル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
フッ素樹脂、酢酸セルロース、ポリジメチルシキロサン
−ポリカーボネートブロック共重合体、アクリロニトリ
ル共重合体、再生セルロース、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリサルフォン、エチレン
−ビニルアルコール共重合体等が挙げられる。
【0023】本発明において使用されるセグメントB
は、ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成
分を希釈剤に溶解した後、高い粘稠性を有する担体に混
合することによって製造されるものである。
【0024】本発明において使用されるヒバ油は、青森
ヒバ(ヒノキアスナロ、Thujopsisdorablata Var. hond
ai Makino)の製材工程で発生する廃材(オガクズ、端
材)を水蒸気蒸留によって抽出することによって得られ
る。また、ヒバ油は、中性油(ツヨプセン、パラサイメ
ン、ジヒドロサイメン、セドロール、ウィドロール等)
及び酸性油(カルバクロール、1−ロジン酸、ヒノキチ
オール、β−ドラブリン等)からなる。さらに、特に以
下の化学式に示すような7員環を有する酸性油中のヒノ
キチオール、β−ドラブリンが高い殺菌、防虫、防カビ
活性を有することが知られている。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】また、本発明において使用されるヒバ油
は、非常に抗菌スペクトルが広く、耐性菌がほとんど出
現しないにもかかわらず、毒性や発ガン性の面から見て
安全性が高いという特長を有していることが知られてい
る。このため、このようなヒバ油を使用している本発明
の殺菌、防虫、防カビ材は高い安全性を有するものであ
る。
【0028】本発明において使用されるクスノキ油は、
クスノキ(ショウノウの木(cinnamomum camphora) )の
細片を水蒸気蒸留し、留出することによって得られるも
のである。また、クスノキ油は、以下の化学式に示した
構造を有する樟脳やサフロール等を構成成分として含ん
でおり、防蛾、防臭、殺虫、さらにはシロアリ予防作用
を有することが知られている。
【0029】
【数3】
【0030】
【数4】
【0031】本発明において使用されるヒバ油の使用率
(ヒバ油成分、高い粘稠性を有する担体、希釈剤および
香料成分よりなる溶液の全成分中に占めるヒバ油成分の
重量比)は、100〜1部、好ましくは90〜10部で
ある。また、本発明において使用されるヒノキチオール
の使用率(ヒノキチオール成分、高い粘稠性を有する担
体、希釈剤および香料成分よりなる溶液の全成分中に占
めるヒノキチオール成分の重量比)は、100〜1部、
好ましくは90〜5部である。
【0032】また、本発明において使用されるクスノキ
油の使用率(クスノキ油成分、高い粘稠性を有する担
体、希釈剤および香料成分よりなる溶液の全成分中に占
めるクスノキ油成分の重量比)は、100〜1部、好ま
しくは90〜5部である。
【0033】また、上記高い粘稠性を有する担体として
は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、グリセリ
ン、ポリビニルアルコール、ペンタエリトリトール、ジ
ペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、ス
レイトール、ネオペンチルトール、リビトール、アリト
ール、ダルシトール、キシリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパンまたは無水エンネアヘプチトール等の多価アルコ
ール、ポリビニルピロリドン、およびジエチルフタレー
ト、ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジヘプ
チルフタレートなどのアルコールの炭素数が4から1
2、好ましくは4から8のフタル酸エステル等の可塑剤
が挙げられる。これらのうち、ポリエチレングリコール
は、細胞膜を溶解する作用を有するため、好ましく用い
られる。これら高い粘稠性を有する担体の働きは、単に
ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分を
希釈剤に溶解してセグメントBに担持させた場合、希釈
剤はすぐに揮発しヒバ油あるいはヒノキチオールまたは
クスノキ油成分も同時に逸散してしまうのに比し、該担
体では比較的蒸気圧が高く希釈剤が揮発する際にもヒバ
油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分の逸散
を防止できるものである。
【0034】この際、該高い粘稠性を有する担体の使用
率(ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成
分、高い粘稠性を有する担体、希釈剤および香料成分よ
りなる溶液の全成分中に占める高い粘稠性を有する担体
の重量比)は、80〜10部、好ましくは60〜20部
である。
【0035】さらに、上記希釈剤としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチル
アルコールまたはt−ブチルアルコールなどのような1
価のアルコールが、具体的に挙げられる。該希釈剤の働
きは、上記ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノ
キ油は油性のため、そのままでは上記高い粘稠性を有す
る担体に均一に混合することは困難であるため、一旦ヒ
バ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分を溶
解しやすい希釈剤に溶解し、上記担体に混合させやすい
状態にするためのものである。
【0036】この際、該希釈剤の使用率(ヒバ油あるい
はヒノキチオールまたはクスノキ油成分、高い粘稠性を
有する担体、希釈剤および香料成分よりなる溶液の全成
分中に占める希釈剤の重量比)は、100〜50部、好
ましくは80〜15部である。
【0037】また、必要であれば、消臭または芳香を目
的として、本発明の殺菌、防虫、防カビ材中に香料成分
を添加してもよい。この際、香料成分とは、調香師が素
材となる単品香料(天然香料および合成香料の双方を含
む)を少なくとも1種以上、好ましくは数十〜数百種を
使って、調香師の想ったイメージを香りとして作り上げ
たものをいう。従って、該香料成分は、その組合わせに
より何十万、何百万種類もの調合が可能であり、これら
のうちからその時代の流行などに合うように多種多様に
変化し得るべきものであり、何等限定されるべきもので
はないが、具体的には、グリーン、ムスク、レモン油、
ジャスミン、ペパーミント油およびラベンダー油等が挙
げられる。本発明の殺菌、防虫、防カビ材中に香料成分
が含まれている際の、香料成分の使用率(ヒバ油あるい
はヒノキチオールまたはクスノキ油成分、高い粘稠性を
有する担体、希釈剤および香料成分よりなる溶液の全成
分中に占める香料成分の重量比)は、50〜0.1部、
好ましくは30〜0.8部である。
【0038】さらに、本発明における繊維状物は、通常
の方法によって製造できるが、例えば、上記ヒバ油ある
いはヒノキチオールまたはクスノキ油成分をエタノール
に溶解したものをさらにグリセリンに均一に混合するこ
とによって混合物を調製し、さらに、この混合物を上記
の異形断面を有するように押し出されたセグメントAの
溝に塗布することによって得られる。
【0039】本発明に用いられる前記繊維状物の外径
は、特に限定されるものではないが、繊維状物の強度、
さらにその使用目的等に応じてそれぞれ固有の大きさに
決められるべきものであるが、通常、10μm〜5m
m、好ましくは15μm〜2mm、さらに好ましくは1
8μm〜1.5mmである。
【0040】次に、本発明において用いられる繊維状物
が高分子膜よりなる中空糸である場合について、以下に
説明する。
【0041】本発明において用いられる繊維状物が高分
子膜よりなる中空糸である場合における上記中空糸の材
質は、特に限定されるものではなく、例えば、上記セグ
メントAと同様のものが使用できる。
【0042】本発明に用いられる高分子膜よりなる中空
糸において、これに微細孔を多数形成する方法として
は、例えば、(1)延伸法:上記高分子膜(無孔性)よ
りなる中空糸を熱処理後延伸し、さらに熱処理すること
で、微細孔を多数有する高分子膜を形成する方法、また
は(2)溶剤抽出法:上記高分子膜(無孔性)からなる
中空糸を成形する前に予め充填剤等を含有させて成形
し、成形後に該充填剤のみを溶解しうる溶剤等を用いて
抽出分離することにより微細孔を多数有する高分子膜を
形成する方法等が挙げられる。こうした方法により、後
述する微細孔の孔径、開孔率を任意に付与してなる高分
子膜よりなる中空糸が作製することができるものであ
る。
【0043】このようして得られる微細孔を多数有する
高分子膜よりなる中空糸の該微細孔の孔径は、ヒバ油あ
るいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分を適当に担
持でき、熱的作用により該ヒバ油あるいはヒノキチオー
ルまたはクスノキ油成分を微細孔より、その使用目的に
応じて外部に徐放、発散することができる大きさであれ
ばよく、通常20オングストローム〜20μm、好まし
くは30オングストローム〜15μm、さらに好ましく
は200オングストローム〜10μmである。また同様
に開孔率は、10〜90%、好ましくは、15〜85%
である。ここで開孔率とは、前記高分子膜表面の単位面
積当りの全体の表面積に対する微細孔の面積の占める割
合(百分率、%)をいうものである。
【0044】本発明に用いられる前記中空糸の外径は、
特に限定されるものではないが、中空糸の強度、さらに
その使用目的等に応じてそれぞれ固有の大きさに決めら
れるべきものであるが、通常15μm〜1mm、好まし
くは20〜700μm、さらに好ましくは30〜500
μmである。また同様に、前記中空糸の膜厚は、通常1
0〜100μm、好ましくは18〜50μm、さらに好
ましくは20〜30μmである。
【0045】本発明において用いられる「ヒバ油あるい
はヒノキチオールまたはクスノキ油成分が担持されてな
る該微細孔を多数有する高分子膜よりなる中空糸」と
は、単に中空糸の中空内および/または微細孔部分にの
みヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分
が担持されている場合に限られず、これ以外に中空糸の
外部表面および/または中空糸の中空部の内面等に付着
されている場合をも含むものである。
【0046】続いて、該ヒバ油あるいはヒノキチオール
またはクスノキ油成分をあらかじめ中空糸の微細孔部分
に担持させおく方法としては、特に限定されるものでな
く、適当な方法を用いることができるものであるが、具
体例を図8を参照しながら、以下に示す。図8は、本発
明の殺菌、防虫、防カビ材において用いられる繊維状物
の一態様における断面を示すものである。該ヒバ油ある
いはヒノキチオールまたはクスノキ油成分を希釈剤に溶
解した後、希釈されたヒバ油あるいはヒノキチオールま
たはクスノキ油溶液を高い粘稠性を有する担体に担持さ
せ、該ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油
含有溶液中に前記多孔質の中空糸1を入れ、減圧注入法
または単に毛細管現象の利用により中空糸の中空部分2
や中空糸の微細孔部分3にまで該溶液を注入させ、その
後、中空糸を該溶液中より取り出し、中空部などに残留
する希釈剤を乾燥除去することにより得る方法等が挙げ
られる。
【0047】この際、繊維状物が少なくとも長軸方向に
沿った溝を有するセグメントAおよび上記溝に嵌合する
セグメントBより構成されるものである場合と同様、香
料成分が本発明の殺菌、防虫、防カビ材に含まれていて
もよい。
【0048】さらに、繊維状物が微細孔を多数有する高
分子膜よりなる中空糸である場合のヒバ油あるいはヒノ
キチオールまたはクスノキ油成分、高い粘稠性を有する
担体、希釈剤、香料成分および各々の使用率は、それぞ
れ、繊維状物が少なくとも長軸方向に沿った溝を有する
セグメントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBより
構成されるものである場合に記載したものと同様であ
る。
【0049】本発明に用いられる前記繊維状物の長さ
は、特に限定されるものではないが、掃除機による吸引
のし易さや畳やカーペットに撒く際の扱い易さ等に応じ
て決められるべきものであるが、通常、5mm〜20c
m、好ましくは1〜10cm、さらに好ましくは3〜5
cmである。
【0050】本発明の殺菌、防虫、防カビ材は、前記繊
維状物を1本そのままを使用しても、また、何本かを集
合したまたは束ねた状態で使用してもよい。
【0051】繊維状物である本発明の殺菌、防虫、防カ
ビ材を用いた際のダニ、カビ等の除去方法の例を以下に
示す。本発明の殺菌、防虫、防カビ材を、畳やカーペッ
ト上にまんべんなく広がるくらいの量を撒き、しばらく
放置した後、掃除機で吸引し、畳やカーペット上に撒い
た殺菌、防虫、防カビ材を除去する。このような簡単な
操作を行い、ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクス
ノキ油の有する高い殺菌、防虫および防カビ作用を利用
することによって、畳やカーペットに潜んでいるダニや
カビを効果的に駆除でき、さらに、本発明の殺菌、防
虫、防カビ材は掃除機内に残るため、一度掃除機内に吸
引されたダニやカビは、再び掃除機の排気口から畳やカ
ーペットに飛散することはない。また、本発明において
用いられているヒバ油あるいはヒノキチオールまたはク
スノキ油は高い安全性を有することが知られているの
で、たとえ本発明の殺菌、防虫、防カビ材が畳やカーペ
ットの上に残っていてもなんら人体等に支障は生じない
という利点もある。さらに、本発明の殺菌、防虫、防カ
ビ材をシロアリの住んでいると思われる畳の下に適量撒
くことによって、同様にして、シロアリを除去すること
もできる。
【0052】また、繊維状物である本発明の殺菌、防
虫、防カビ材を空調機器のフィルターの一部の穴に縫い
込むことによりあるいは接着剤等を用いてフィルター上
に固定するという簡単な操作によって、容易にフィルタ
ーからダニおよびカビを忌避もしくは除去することもで
きる。
【0053】本発明の殺菌、防虫、防カビ材は、上記繊
維状物から構成される編布、織布または織編布等の布帛
であってもよい。この際、編布としては、パール編みお
よび平編み等を用いたものが、織布としては、平織、シ
ュス織および斜文織等を用いたものが、さらには、織編
布としては、組物布およびレースなどのようなものが、
それぞれ具体的に挙げられる。また、必要に応じて、こ
れらを立体的に積層または多重に織編した布材であって
もよく、これらを任意に組み合わせて織編した布材であ
ってもよい。
【0054】布帛である本発明の殺菌、防虫、防カビ材
を用いた際のダニ、カビ等の除去方法の例を以下に示
す。本発明の殺菌、防虫、防カビ材を空調機器のフィル
ターにテープあるいは接着剤等を用いて固定する、また
は、本発明の殺菌、防虫、防カビ材を空調機器のフィル
ターとして使用する等の簡単な操作によって、担持され
たヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油成分
がフィルターから発散される。これにより、フィルター
にダニやカビが付着することを防止でき、さらには、空
調を作動時の不快な臭いを予防することができる。ま
た、本発明の殺菌、防虫、防カビ材に香料が含まれてい
る際には、空調を作動させると含まれている香料が飛散
してさらなる効果が現れるものである。
【0055】本発明の殺菌、防虫、防カビ材は、未使用
の状態では、ヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクス
ノキ油が逸散しないように密封された状態に保持されて
いることが好ましく、こうした逸散防止機能を備えてい
る、例えばガラス製容器または包装材などに入れられて
いることが好ましく、また何度でも繰り返し利用できる
ように密封および開封が自在のものがより好ましく、例
えば、開口部にシール用チャックが施されている上記包
装材などに入れられた状態で保存されているものであっ
てもよい。
【0056】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明は、これら実施例のみに限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0057】実施例1〜2 ヒバ油成分を希釈剤であるエタノールに溶解した後、こ
の溶液を高い粘稠性を有する担体としてのポリビニルピ
ロリドン(分子量:40,000)にポリビニルピロリ
ドン:エタノールが1:8(重量比)となるように均一
に混合し、混合物を調製した。なお、この時の該ヒバ油
成分の使用率(高い粘稠性を有する担体、該希釈剤およ
びヒバ油成分よりなる希釈溶液の全成分中に占めるヒバ
油成分の重量比)は約10%および約15%とした。次
に、ポリプロピレンを溶融し、この溶融物を押出機を用
いて押し出し、成形して図1に示される断面形状を有す
るセグメントAを作製した。さらに、セグメントAに上
記混合物を塗布することによって、繊維状物を作製し
た。
【0058】次に、このようにして得られた繊維状物を
切断加工して、約5cm(外径約0.5mm)の長さの
殺菌、防虫、防カビ材1、2を作製し、これをシール用
チャックが施されているヒバ油成分の逸散防止機能を備
えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包装材
に入れて保存した。
【0059】この際、上記殺菌、防虫、防カビ材1およ
び2内にヒバ油成分は、それぞれ約150μg/1本、
約200μg/1本含まれていた。
【0060】実施例3〜4 実施例1においてヒバ油成分を用いる代わりにヒノキチ
オール成分を約10%および約15%の使用率で用いる
以外は実施例1と同様にして、殺菌、防虫、防カビ材3
および4を作製、保存した。
【0061】この際、上記殺菌、防虫、防カビ材3およ
び4内にヒノキチオール成分は、それぞれ約150μg
/1本、約200μg/1本含まれていた。
【0062】実施例5〜6 実施例1においてヒバ油成分を用いる代わりにクスノキ
油成分を約20%および約30%の使用率で用いる以外
は実施例1と同様にして、殺菌、防虫、防カビ材5およ
び6を作製、保存した。
【0063】この際、上記殺菌、防虫、防カビ材5およ
び6内にクスノキ油成分は、それぞれ約300μg/1
本、約450μg/1本含まれていた。
【0064】比較例1 実施例1においてヒバ油成分を用いない以外は実施例1
と同様にして、殺菌、防虫、防カビ材1´を作製、保存
した。
【0065】実施例7〜8 ヒバ油成分を高い粘稠性を有する担体としてのグリセリ
ンに担持させた後、該ヒバ油含有担体を希釈剤であるエ
タノールにグリセリン:エタノールが1:8(重量比)
となるように溶解した。なおこの時の該ヒバ油成分の使
用率(高い粘稠性を有する担体、該希釈剤およびヒバ油
成分よりなる希釈溶液の全成分中に占めるヒバ油成分の
重量比)は約10%および約15%とした。該希釈溶液
中に延伸法により形成した微細孔(孔径が0.28〜
0.3μm、開孔率が75〜80%)を有するポリプロ
ピレン製中空糸(外径280〜300μm、膜厚15〜
20μm)を入れた後、減圧注入法により該中空糸の微
細孔部分まで該ヒバ油含有希釈溶液を注入させた後、該
中空糸を該希釈溶液中より取り出し、希釈剤を乾燥除去
し、得られた中空糸を切断して長さ約5cmの大きさの
殺菌、防虫、防カビ材7、8を作製し、これをシール用
チャックが施されているヒバ油成分の逸散防止機能を備
えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包装材
に入れて保存した。
【0066】この際、上記殺菌、防虫、防カビ材7、8
内にヒバ油成分は、約148μg/1本および約198
μg/1本含まれていた。
【0067】実施例9〜10 実施例1においてヒバ油成分を用いる代わりにクスノキ
油成分を約10%および約15%の使用率で用いる以外
は実施例1と同様にして、殺菌、防虫、防カビ材9およ
び10を作製、保存した。
【0068】この際、上記殺菌、防虫、防カビ材9およ
び10内にクスノキ油成分は、それぞれ約155μg/
1本、約198μg/1本含まれていた。
【0069】比較例2 実施例3においてヒバ油成分を用いない以外は実施例3
と同様にして、殺菌、防虫、防カビ材2´を作製、保存
した。
【0070】実施例11 直径9cmのシャーレに20mlの肉汁寒天培地を流し
固める。表1に示す試験菌を肉汁培養液で一晩培養す
る。この試験菌を、あらかじめ溶融してから約50℃に
冷やした肉汁寒天培地4mlに加え、シャーレ上に重層
する。次に、実施例1から10、および比較例1及び2
でそれぞれ得られた殺菌、防虫、防カビ材1〜10、1
´および2´を、各々、10本を一束にし、これをシャ
ーレに並べた。さらに、これらのシャーレを37℃で約
18時間培養し、シャーレ上にできた阻止円の直径を測
定した。
【0071】結果を表1に示す。ただし、この時のサン
プル数は5とし、各々の直径の平均値を測定し、それぞ
れの測定値によるポイントを表1に示した。
【0072】表1から、殺菌、防虫、防カビ材1から1
0は、非常に広い抗菌スペクトルを有し、さらには高い
抗菌・抗カビ活性を有していることが分かる。
【0073】
【表1】
【0074】実施例12 15cm×30cmの培養器内に100匹のヤマトシロ
アリを2日間飼育した後、培養器の中央部に実施例1か
ら10、および比較例1及び2でそれぞれ得られた殺
菌、防虫、防カビ材1〜10、1´および2´を各々5
0本を一束にしたものを置き、それぞれの殺菌、防虫、
防カビ材から直径5cmの範囲から20匹のヤマトシロ
アリが逃れる時間を測定した。
【0075】結果を表2に示す。ただし、この時のサン
プル数は5とし、各々の時間の平均値を求め、表2に示
した。
【0076】表2から、殺菌、防虫、防カビ材1から1
0は、ヤマトシロアリに対して非常に高い忌避効果を有
することが分かった。
【0077】実施例13 1m×1mの培養器内に70匹のチャバネゴキブリを5
日間飼育した後、培養器の中央部に実施例1から10、
および比較例1及び2でそれぞれ得られた殺菌、防虫、
防カビ材1〜10、1´および2´を各々100本を一
束にしたものを置き、それぞれの殺菌、防虫、防カビ材
から直径10cmの範囲から20匹のチャバネゴキブリ
が逃れる時間を測定した。
【0078】結果を表2に示す。ただし、この時のサン
プル数は5とし、各々の時間の平均値を求め、表2に示
した。
【0079】表2から、殺菌、防虫、防カビ材1から1
0は、チャバネゴキブリに対して非常に高い忌避効果を
有することが分かった。
【0080】実施例14 直径1cmの培養器内に100匹のケナガコナダニを2
日間飼育した後、培養器の中央部に実施例1から10、
および比較例1及び2でそれぞれ得られた殺菌、防虫、
防カビ材1〜10、1´および2´を各々50本を一束
にしたものを置き、それぞれの殺菌、防虫、防カビ材か
ら直径0.3cmの範囲から20匹のケナガコナダニが
逃れる時間を測定した。
【0081】結果を表2に示す。ただし、この時のサン
プル数は5とし、各々の時間の平均値を求め、表2に示
した。
【0082】表2から、殺菌、防虫、防カビ材1から1
0は、ケナガコナダニに対して非常に高い忌避効果を有
することが分かった。
【0083】
【表2】
【0084】実施例15〜16 ヒバ油成分およびインドールを主成分とするジャスミン
調の香料成分を希釈剤であるエタノールに溶解した後、
この溶液を高い粘稠性を有する担体としてのグリセリン
にグリセリン:エタノールが1:8(重量比)となるよ
うに均一に混合し、混合物を調製した。なお、この時の
該ヒバ油成分および該香料成分の使用率(ヒバ油成分、
高い粘稠性を有する担体、希釈剤および香料成分よりな
る溶液の全成分中に占める各成分の重量比)はそれぞれ
約10%および約15%とした。次に、ポリプロピレン
を溶融し、この溶融物を押出機を用いて押し出し、これ
をさらに延伸して図1に示される断面形状を有するセグ
メントAを作製した。さらに、セグメントAに上記混合
物を塗布することによって、繊維状物を作製した。
【0085】次に、このようにして得られた繊維状物を
切断加工して、約5cm(外径約0.5mm)の長さの
殺菌、防虫、防カビ材15、16を作製し、これをシー
ル用チャックが施されているヒバ油成分の逸散防止機能
を備えているポリ塩化ビニルとアルミ箔の2層構造の包
装材に入れて保存した。3ケ月間保存した後、この殺
菌、防虫、防カビ材を10,000本、1m四方のカー
ペットの上に撒いたところ、実際に市販している同種の
香調の香水と大差なく香ることが確認できた。
【0086】実施例17〜18 実施例13の繊維状物を平織し、織布を作製した。次
に、この織布を約3cm×6cmの大きさに切断し、殺
菌、防虫、防カビ材17、18を作製した。この殺菌、
防虫、防カビ材17、18を車のエアコンのフィルター
に両面テープで固定し、2時間/日の割合で1カ月間使
用した。この結果、1カ月経過した後もホコリやカビの
混ざったような不快な臭いは感じられず、また、実際に
市販している同種の香調の香水と大差なく香ることが確
認でき、良好な結果が得られた。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、繊維状物
の少なくとも一部にヒバ油あるいはヒノキチオールまた
はクスノキ油を担持することにより構成されることを特
徴とする殺菌、防虫、防カビ材を提供するものである。
本発明の殺菌、防虫、防カビ材は、優れた殺菌、防虫、
防カビ効果を有し、脱溶剤型であり、さらには、安全性
の高いヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油
を用いるものであることから、従来問題のあった安全性
を解決し、かつ従来と同等の殺菌、防虫、防カビ効果を
有する殺菌、防虫、防カビ材である。
【0088】本発明の殺菌、防虫、防カビ材が繊維状物
から構成される際には、この繊維状物をダニやカビの潜
んでいる畳やカーペットに撒き、しばらく放置した後、
掃除機で吸引することにより、ヒバ油あるいはヒノキチ
オールまたはクスノキ油の有する高い抗菌、防虫、防カ
ビ作用を利用し、ダニやカビを効果的に駆除できる。ま
た、本発明の殺菌、防虫、防カビ材が布帛の形態を有す
る際には、この布帛を空調機器のフィルターに固定する
ことにより、同様にしてフィルター上にダニやカビが付
着することを防止することができる。
【0089】さらに、本発明において用いられているヒ
バ油あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油は家の天
敵であるシロアリに対しても忌避作用を有しているの
で、本発明の殺菌、防虫、防カビ材を畳の下等に撒くこ
とによってシロアリをも駆除できる。
【0090】さらに、本発明の殺菌、防虫、防カビ材
は、非常に幅広い抗菌スペクトルを有し、ほとんど耐性
菌の出現を見ないため、住宅環境で問題になっているカ
ビ、シロアリ、ゴキブリおよびダニ等に対して極めて有
効に作用するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌、防虫、防カビ材に用いられる繊
維状物が少なくとも長軸方向に沿った溝を有するセグメ
ントAおよび上記溝に嵌合するセグメントBより構成さ
れる場合の一態様における断面を示す。
【図2】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図3】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図4】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図5】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図6】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図7】同繊維状物の別態様における断面を示す。
【図8】本発明の殺菌、防虫、防カビ材に用いられる繊
維状物が中空糸である場合の一態様における断面を示
す。
【符号の説明】
A…放射状に分岐するセグメントA B…セグメントAの溝を補完するセグメントB 1…中空糸 2…中空部分 3…微細孔部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部にヒバ油あるいはヒノキ
    チオールまたはクスノキ油が担持されている繊維状物か
    ら構成されることを特徴とする殺菌、防虫、防カビ材。
  2. 【請求項2】 該繊維状物が少なくとも長軸方向に沿っ
    た溝を有するセグメントAおよび該溝に嵌合するセグメ
    ントBよりなり、かつ該セグメントBにヒバ油あるいは
    ヒノキチオールまたはクスノキ油が担持されている請求
    項1に記載の殺菌、防虫、防カビ材。
  3. 【請求項3】 該繊維状物が微細孔を多数有する高分子
    膜よりなる中空糸であり、かつ該中空内および/または
    該微細孔内にヒバ油あるいはヒノキチオールまたはクス
    ノキ油が担持されている請求項1に記載の殺菌、防虫、
    防カビ材。
  4. 【請求項4】 該微細孔の孔径が20オングストローム
    〜20μmの範囲である請求項3に記載の殺菌、防虫、
    防カビ材。
  5. 【請求項5】 該微細孔の開孔率が10〜90%の範囲
    である請求項3に記載の殺菌、防虫、防カビ材。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の繊維
    状物を少なくとも一部に有する布帛の形態を有する殺
    菌、防虫、防カビ材。
  7. 【請求項7】 ポリエチレングリコールを用いてヒバ油
    あるいはヒノキチオールまたはクスノキ油を担持するこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の殺
    菌、防虫、防カビ材。
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