JPH06298666A - 骨髄抑制保護剤 - Google Patents
骨髄抑制保護剤Info
- Publication number
- JPH06298666A JPH06298666A JP5086369A JP8636993A JPH06298666A JP H06298666 A JPH06298666 A JP H06298666A JP 5086369 A JP5086369 A JP 5086369A JP 8636993 A JP8636993 A JP 8636993A JP H06298666 A JPH06298666 A JP H06298666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interferon
- cells
- present
- agent
- myelosuppression
- Prior art date
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- Pending
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 インターフェロンを有効成分とする骨髄抑制
保護剤。 【効果】 化学療法および放射線療法による骨髄抑制を
保護し、白血球減少および血小板減少の保護剤や治療剤
として有用である。
保護剤。 【効果】 化学療法および放射線療法による骨髄抑制を
保護し、白血球減少および血小板減少の保護剤や治療剤
として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効率よく化学療法もし
くは放射線療法から骨髄細胞を保護する治療薬に関す
る。
くは放射線療法から骨髄細胞を保護する治療薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】骨髄抑制は血小板減少、白血球減少、貧
血として現れ、癌、白血病の化学療法もしくは放射線療
法に伴い、癌、白血病の治療上問題となっている。現在
これら骨髄抑制に対しては対症療法として赤血球輸血、
血小板輸血が適用されているに過ぎない。現在、このよ
うな白血球減少にたいしてCSF(コロニー刺激因子)
が減少した白血球を増加させる医薬品として応用されつ
つあるが、有効に骨髄抑制を保護する医薬は知られてい
ない。
血として現れ、癌、白血病の化学療法もしくは放射線療
法に伴い、癌、白血病の治療上問題となっている。現在
これら骨髄抑制に対しては対症療法として赤血球輸血、
血小板輸血が適用されているに過ぎない。現在、このよ
うな白血球減少にたいしてCSF(コロニー刺激因子)
が減少した白血球を増加させる医薬品として応用されつ
つあるが、有効に骨髄抑制を保護する医薬は知られてい
ない。
【0003】生体由来の生理活性物質のある種のものは
骨髄抑制を保護することが初期的実験により報告されて
いる。IL−1(インターロイキン−1)およびMIP
−1αなどがその例である(G,Damia, Cancer Res. 4082
-4089, 52, 1992, B,Lord, Blood,2605-2609, 79, 199
2) 。しかしながらIL−1は強い炎症性作用を持ち、
頭痛、発熱などを初めとする炎症性やショックなどの副
作用が懸念される(斉藤ら、外科治療、65,156-164,199
1 )。また、MIP−1αについては、初期的実験以外
の報告はない。
骨髄抑制を保護することが初期的実験により報告されて
いる。IL−1(インターロイキン−1)およびMIP
−1αなどがその例である(G,Damia, Cancer Res. 4082
-4089, 52, 1992, B,Lord, Blood,2605-2609, 79, 199
2) 。しかしながらIL−1は強い炎症性作用を持ち、
頭痛、発熱などを初めとする炎症性やショックなどの副
作用が懸念される(斉藤ら、外科治療、65,156-164,199
1 )。また、MIP−1αについては、初期的実験以外
の報告はない。
【0004】インターフェロンは、ウイルス感染に際し
て、動物細胞が産性、分泌するタンパク質であり、α、
β、γの3種が知られており、α体には更にいくつかの
亜種がある。インターフェロンは細胞の表面レセプター
に結合して細胞の状態を変えることにより、ウイルスの
増殖を阻止し、ウイルス感染初期の生態防御機構として
機能している。また、インターフェロンには細胞増殖抑
制や免疫エフェクター作用があり、腫瘍細胞の増殖抑制
にも関与している(R.M.Friedman、インターフェロン、
東京化学同人,72-87,1983 )。
て、動物細胞が産性、分泌するタンパク質であり、α、
β、γの3種が知られており、α体には更にいくつかの
亜種がある。インターフェロンは細胞の表面レセプター
に結合して細胞の状態を変えることにより、ウイルスの
増殖を阻止し、ウイルス感染初期の生態防御機構として
機能している。また、インターフェロンには細胞増殖抑
制や免疫エフェクター作用があり、腫瘍細胞の増殖抑制
にも関与している(R.M.Friedman、インターフェロン、
東京化学同人,72-87,1983 )。
【0005】一方、インターフェロンの造血に対する作
用としては次のようなことが知られている。インターフ
ェロンを腎癌の治療のため週2〜3あるいは連日投与す
ると、3000/ul 以下の白血球減少が25% 、10万以下の血
小板減少が約10% の癌患者でみられる(野口、医学のあ
ゆみ、164,389-392,1993)。マウスに1〜2週間リコン
ビナント・インターフェロンを100 万〜1000万単位/kg
の割合で投与したところ、ヘマトクリットが46% から38
% に減少し、血液細胞の成熟が抑制または延長が示唆さ
れた(D.Orlic, Ann. N.Y. Acad. Sci.,554,36-48,198
9)。この様にインターフェロンは、造血に関しては抑
制的に働くことが報告されているのみであり、化療剤や
放射線療法における骨髄抑制における血球細胞の保護剤
として使われた例はない。
用としては次のようなことが知られている。インターフ
ェロンを腎癌の治療のため週2〜3あるいは連日投与す
ると、3000/ul 以下の白血球減少が25% 、10万以下の血
小板減少が約10% の癌患者でみられる(野口、医学のあ
ゆみ、164,389-392,1993)。マウスに1〜2週間リコン
ビナント・インターフェロンを100 万〜1000万単位/kg
の割合で投与したところ、ヘマトクリットが46% から38
% に減少し、血液細胞の成熟が抑制または延長が示唆さ
れた(D.Orlic, Ann. N.Y. Acad. Sci.,554,36-48,198
9)。この様にインターフェロンは、造血に関しては抑
制的に働くことが報告されているのみであり、化療剤や
放射線療法における骨髄抑制における血球細胞の保護剤
として使われた例はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、化学療法、
放射線療法により生じる骨髄抑制に対し、造血細胞の障
害を有効に保護し、白血球減少や血小板減少を保護・予
防する治療薬を提供することを目的とする。
放射線療法により生じる骨髄抑制に対し、造血細胞の障
害を有効に保護し、白血球減少や血小板減少を保護・予
防する治療薬を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するために鋭意検討をおこない、本発明に到達
した。すなわち本発明は、インターフェロンを有効成分
とする骨髄抑制保護剤である。本発明者らは、化学療法
もしくは放射線療法時にインターフェロンを投与するこ
とによって、化学療法や放射線療法によって起こる骨髄
抑制を防止して、結果として骨髄系細胞、血小板、白血
球などの血球細胞の減少が保護・防止されること、すな
わち本来骨髄細胞抑制的に働くインターフェロンが逆に
化学療法や放射線療法によって起こる骨髄抑制の程度を
緩和することを発見したことによって本発明を完成し
た。
的を達成するために鋭意検討をおこない、本発明に到達
した。すなわち本発明は、インターフェロンを有効成分
とする骨髄抑制保護剤である。本発明者らは、化学療法
もしくは放射線療法時にインターフェロンを投与するこ
とによって、化学療法や放射線療法によって起こる骨髄
抑制を防止して、結果として骨髄系細胞、血小板、白血
球などの血球細胞の減少が保護・防止されること、すな
わち本来骨髄細胞抑制的に働くインターフェロンが逆に
化学療法や放射線療法によって起こる骨髄抑制の程度を
緩和することを発見したことによって本発明を完成し
た。
【0008】本発明の実施例ではマウスインターフェロ
ンをマウスやラットに投与することによって、化学療法
や放射線療法に起因する骨髄抑制からマウスを効果的に
保護できることを示した。ヒトインターフェロンはマウ
スに作用しないことが、一般的に知られているので、実
施例ではマウスインターフェロンを投与したマウスやラ
ットの系を用いているが、この結果は当然ヒトにも演繹
することができ、したがってマウスやラットの系で認め
られた薬効は、ヒトにおいても期待できる。
ンをマウスやラットに投与することによって、化学療法
や放射線療法に起因する骨髄抑制からマウスを効果的に
保護できることを示した。ヒトインターフェロンはマウ
スに作用しないことが、一般的に知られているので、実
施例ではマウスインターフェロンを投与したマウスやラ
ットの系を用いているが、この結果は当然ヒトにも演繹
することができ、したがってマウスやラットの系で認め
られた薬効は、ヒトにおいても期待できる。
【0009】本発明のインターフェロンとは、α、β、
γを包含し、更に現在一般的な手法として確立された遺
伝子組換え法によって得られるインターフェロンα、
β、γを包含する。インターフェロンは3種類が存在
し、α、β、γが知られている。実施例ではβ型を用い
たが、本発明の目的は、これら3種類の型どれを使用し
ても達成される。本発明のインターフェロンはまた、ヒ
ト・インターフェロンに限定されず、動物のインターフ
ェロンを動物の同様な治療用途に使用する場合も含む。
γを包含し、更に現在一般的な手法として確立された遺
伝子組換え法によって得られるインターフェロンα、
β、γを包含する。インターフェロンは3種類が存在
し、α、β、γが知られている。実施例ではβ型を用い
たが、本発明の目的は、これら3種類の型どれを使用し
ても達成される。本発明のインターフェロンはまた、ヒ
ト・インターフェロンに限定されず、動物のインターフ
ェロンを動物の同様な治療用途に使用する場合も含む。
【0010】インターフェロンの産生手段としてはもと
もとインターフェロンを産生する培養細胞より精製する
手段と、遺伝子組換え技術を利用して製造/精製する手
段がある。例えば、ハムスター細胞、マウス細胞、サル
細胞などの動物細胞や昆虫細胞あるいは酵母に、インタ
ーフェロン遺伝子をその宿主で機能するプロモーターな
どの下流に連結して導入することによっても本発明の目
的に使用するインターフェロンが調製することができ
る。
もとインターフェロンを産生する培養細胞より精製する
手段と、遺伝子組換え技術を利用して製造/精製する手
段がある。例えば、ハムスター細胞、マウス細胞、サル
細胞などの動物細胞や昆虫細胞あるいは酵母に、インタ
ーフェロン遺伝子をその宿主で機能するプロモーターな
どの下流に連結して導入することによっても本発明の目
的に使用するインターフェロンが調製することができ
る。
【0011】組換え型インターフェロンは、既知の方法
により製造することができる。一例として、大腸菌を宿
主とした例を実施例として示したが、これ以外でも広く
知られた遺伝子操作法を用いることによって製造するこ
とができる。たとえば、枯草菌などの原核細胞、酵母、
ハムスター細胞・マウス細胞・サル細胞・ヒト細胞など
の動物細胞、昆虫細胞、昆虫体に、インターフェロン遺
伝子をその宿主で機能するプロモーターなどの下流に連
結してDNAもしくはウイルスなどの形態で導入するこ
とによっても調製することができる。
により製造することができる。一例として、大腸菌を宿
主とした例を実施例として示したが、これ以外でも広く
知られた遺伝子操作法を用いることによって製造するこ
とができる。たとえば、枯草菌などの原核細胞、酵母、
ハムスター細胞・マウス細胞・サル細胞・ヒト細胞など
の動物細胞、昆虫細胞、昆虫体に、インターフェロン遺
伝子をその宿主で機能するプロモーターなどの下流に連
結してDNAもしくはウイルスなどの形態で導入するこ
とによっても調製することができる。
【0012】細胞由来のインターフェロンは一例とし
て、培養した線維芽細胞を適当なインターフェロン誘発
剤例えば合成核酸であるポリI:Cによって処理するこ
とにより、培地中に分泌される。線維芽細胞由来のイン
ターフェロンβはこれをブルー担体のようなアフィニテ
ィクロマトグラフィーを利用して精製することができ
る。またインターフェロンαは白血球画分の血球細胞や
血球細胞由来の株化細胞を培養して後、誘発剤により処
理することによって得られる。
て、培養した線維芽細胞を適当なインターフェロン誘発
剤例えば合成核酸であるポリI:Cによって処理するこ
とにより、培地中に分泌される。線維芽細胞由来のイン
ターフェロンβはこれをブルー担体のようなアフィニテ
ィクロマトグラフィーを利用して精製することができ
る。またインターフェロンαは白血球画分の血球細胞や
血球細胞由来の株化細胞を培養して後、誘発剤により処
理することによって得られる。
【0013】本発明の骨髄抑制保護剤は前述した方法で
製造されるインターフェロンを主成分として含有する。
他の成分としては、一般的な医薬添加物が選ばれる。も
ちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成される。一
般的には主として安定化のために添加物が加えられる。
そのような医薬添加物としては、日本薬局法に記載され
た、医薬品添加物として使えるタンパク質および/また
は糖類の中から選ばれる。特に好適にはヒト血清アルブ
ミン(HSA)、ゼラチン、マンニトール、ソルビトー
ル、ラクトース、トレハロース、界面活性剤などの中か
ら適宜あるいは組み合わせて選ばれるが、もちろんこれ
らに限定するものではない。
製造されるインターフェロンを主成分として含有する。
他の成分としては、一般的な医薬添加物が選ばれる。も
ちろん添加物が無くとも本発明の目的は達成される。一
般的には主として安定化のために添加物が加えられる。
そのような医薬添加物としては、日本薬局法に記載され
た、医薬品添加物として使えるタンパク質および/また
は糖類の中から選ばれる。特に好適にはヒト血清アルブ
ミン(HSA)、ゼラチン、マンニトール、ソルビトー
ル、ラクトース、トレハロース、界面活性剤などの中か
ら適宜あるいは組み合わせて選ばれるが、もちろんこれ
らに限定するものではない。
【0014】本発明はまた、インターフェロンと他の薬
剤、生物学的医薬品、合成医薬品などとの、同時もしく
は逐次的な併用投与をも包含する。他の薬剤としては、
IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−7、
IL−11などのインターロイキン類やCSF(コロニ
ー刺激因子)やEPO(エリスロポイエチン)、トロン
ボポイエチン、MSF(巨核球刺激因子)などのサイト
カイン類、あるいは本発明の目的を補完、補助する既知
の医薬品などのなかから選ばれる。
剤、生物学的医薬品、合成医薬品などとの、同時もしく
は逐次的な併用投与をも包含する。他の薬剤としては、
IL−1、IL−2、IL−3、IL−6、IL−7、
IL−11などのインターロイキン類やCSF(コロニ
ー刺激因子)やEPO(エリスロポイエチン)、トロン
ボポイエチン、MSF(巨核球刺激因子)などのサイト
カイン類、あるいは本発明の目的を補完、補助する既知
の医薬品などのなかから選ばれる。
【0015】本発明の目的である骨髄抑制保護作用を具
体的に達成するためには、こうして得られたインターフ
ェロンを主成分とする組成物を生体に投与する。投与方
法としては、特に限定するものではないが、一般的な注
射、すなわち静脈注射、皮下注射、筋肉注射、点滴静脈
内注入などの内適当な一つが選ばれる。経口、経鼻、経
肺、経腸のような経粘膜投与法も場合により、好適に実
施される。
体的に達成するためには、こうして得られたインターフ
ェロンを主成分とする組成物を生体に投与する。投与方
法としては、特に限定するものではないが、一般的な注
射、すなわち静脈注射、皮下注射、筋肉注射、点滴静脈
内注入などの内適当な一つが選ばれる。経口、経鼻、経
肺、経腸のような経粘膜投与法も場合により、好適に実
施される。
【0016】有効投与量としては、1日につき体重1K
g当たり10単位から1 億単位の範囲で選ばれる。好適に
は体重1Kg当たり1000単位ないし100 万単位の範囲で
選ばれる。
g当たり10単位から1 億単位の範囲で選ばれる。好適に
は体重1Kg当たり1000単位ないし100 万単位の範囲で
選ばれる。
【0017】前述の投与量は症状によっても異なり、こ
れらの値に限定されるものでは勿論ない。本発明の特徴
として、投与量は生体内で血小板増加を示す用量よりも
通常低い用量が好適に選ばれるが勿論これに限定される
ものではない。
れらの値に限定されるものでは勿論ない。本発明の特徴
として、投与量は生体内で血小板増加を示す用量よりも
通常低い用量が好適に選ばれるが勿論これに限定される
ものではない。
【0018】投与回数としては通常1日1ないし2回、
もしくは2ないし3日に1回の範囲で選ばれるがこれに
限定されるものではない。骨髄抑制保護作用の見られる
時期は、投与方法によって若干のずれがあり、化学療法
や放射線療法の種類と強さによってインターフェロン投
与のプロトコールは適宜、選択される。
もしくは2ないし3日に1回の範囲で選ばれるがこれに
限定されるものではない。骨髄抑制保護作用の見られる
時期は、投与方法によって若干のずれがあり、化学療法
や放射線療法の種類と強さによってインターフェロン投
与のプロトコールは適宜、選択される。
【0019】投与対象としては、生体が骨髄抑制すなわ
ち血小板数の低下や白血球数の低下を伴う治療法や薬剤
投与を受ける時の患者が選ばれる。投与時期としてはそ
の様な治療もしくは薬剤投与の前にインターフェロンを
投与する例を実施例に示したが、特に限定されるもので
はなく、同時もしくは事後投与も本発明に含まれる。本
発明の投与スケジュールは例えば化学療法剤など治療法
の性質や投与スケジュールによって適宜選択される。
ち血小板数の低下や白血球数の低下を伴う治療法や薬剤
投与を受ける時の患者が選ばれる。投与時期としてはそ
の様な治療もしくは薬剤投与の前にインターフェロンを
投与する例を実施例に示したが、特に限定されるもので
はなく、同時もしくは事後投与も本発明に含まれる。本
発明の投与スケジュールは例えば化学療法剤など治療法
の性質や投与スケジュールによって適宜選択される。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例によって、より詳細
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。ヒトインターフェロン
はマウスに作用しないことが、一般的に知られているの
で、実施例にはマウスインターフェロンを投与したマウ
スやラットでの結果を例示している。インターフェロン
は種特異性があるので、マウスではマウスインターフェ
ロンで試験する必要があるためである。しかしながら、
マウスやラットで認められた薬効は当然ヒトにおいても
期待できる。
に、より具体的に説明するが、もちろんこれによって本
発明が制限されるものではない。ヒトインターフェロン
はマウスに作用しないことが、一般的に知られているの
で、実施例にはマウスインターフェロンを投与したマウ
スやラットでの結果を例示している。インターフェロン
は種特異性があるので、マウスではマウスインターフェ
ロンで試験する必要があるためである。しかしながら、
マウスやラットで認められた薬効は当然ヒトにおいても
期待できる。
【0021】実施例1マウスインターフェロンの調製: 本発明のインターフェ
ロンはTanakaらの方法によって調製した(Tanaka et a
l,J. Interferon Research, 6, 429-435 )。すなわ
ち、マウスインターフェロンβのcDNAの成熟蛋白質
をコードする部分の先端(5´末端)にメチオニンをコ
ードするATGをつけ、大腸菌のトリプトファンプロモ
ータの下流につないだ大腸菌用発現プラスミドを調製し
た。このプラスミドを大腸菌HB101株に導入(形質
転換)し、培養した後、インドールアクリル酸で誘発す
ることによって大腸菌菌体内に目的のマウスインターフ
ェロンを蓄積させた。
ロンはTanakaらの方法によって調製した(Tanaka et a
l,J. Interferon Research, 6, 429-435 )。すなわ
ち、マウスインターフェロンβのcDNAの成熟蛋白質
をコードする部分の先端(5´末端)にメチオニンをコ
ードするATGをつけ、大腸菌のトリプトファンプロモ
ータの下流につないだ大腸菌用発現プラスミドを調製し
た。このプラスミドを大腸菌HB101株に導入(形質
転換)し、培養した後、インドールアクリル酸で誘発す
ることによって大腸菌菌体内に目的のマウスインターフ
ェロンを蓄積させた。
【0022】こうして得られたマウスインターフェロン
βの精製は本出願人らによる既報に準じて行った(特開
昭61-224996 、特開昭61-249397 )。すなわち大腸菌よ
り抽出した粗マウスインターフェロンをシリカゲルクロ
マトグラフィー、ブルー色素クロマトグラフィー、銅キ
レートクロマトグラフィーおよびカルボキシメチルセル
ロースクロマトグラフィーの組み合わせによって精製し
た。
βの精製は本出願人らによる既報に準じて行った(特開
昭61-224996 、特開昭61-249397 )。すなわち大腸菌よ
り抽出した粗マウスインターフェロンをシリカゲルクロ
マトグラフィー、ブルー色素クロマトグラフィー、銅キ
レートクロマトグラフィーおよびカルボキシメチルセル
ロースクロマトグラフィーの組み合わせによって精製し
た。
【0023】実施例2マイトマイシン誘発骨髄抑制モデルでの保護効果: 実施
例1で得たインターフェロンを0.1%同種マウス血清含有
生理食塩水にて溶解し、1日1回、1匹当たり10万単位
をC57BL/6マウス(雄、6週齢)に5日間皮下投
与した。次に骨髄抑制を誘導するために、マイトマイシ
ンC(協和発酵)を2mg/kg の投与量で腹腔内に1回投
与した。対照群には0.1%同種マウス血清含有生理食塩水
を投与した。測定はエーテル麻酔下、えき下動静脈より
全血150ul を採血し、抗凝固剤として15%EDTA・
2Kを5ul 添加し、自動血球数測定装置Sysmex(東亜医
用電子)にて白血球数、血小板数を測定した。
例1で得たインターフェロンを0.1%同種マウス血清含有
生理食塩水にて溶解し、1日1回、1匹当たり10万単位
をC57BL/6マウス(雄、6週齢)に5日間皮下投
与した。次に骨髄抑制を誘導するために、マイトマイシ
ンC(協和発酵)を2mg/kg の投与量で腹腔内に1回投
与した。対照群には0.1%同種マウス血清含有生理食塩水
を投与した。測定はエーテル麻酔下、えき下動静脈より
全血150ul を採血し、抗凝固剤として15%EDTA・
2Kを5ul 添加し、自動血球数測定装置Sysmex(東亜医
用電子)にて白血球数、血小板数を測定した。
【0024】結果を表1および表2に示す。表から明ら
かなように、インターフェロン用いた群では、投与開始
後5日目以降に、白血球数、血小板数の減少を抑えるこ
とができた。
かなように、インターフェロン用いた群では、投与開始
後5日目以降に、白血球数、血小板数の減少を抑えるこ
とができた。
【0025】
【表1】
【表2】
【0026】実施例3放射線誘発骨髄抑制モデルでの保護効果: 実施例1で得
たインターフェロンを0.1%同種マウス血清含有生理食塩
水にて溶解し、1日1回、1匹当たり10万単位をC57
BL/6マウス(雄、6週齢)に5日間皮下投与した。
次に骨髄抑制を誘導するために、9Gyの放射線を1回照
射した。対照群には0.1%自家血清含有生理食塩水を投与
した。測定はエーテル麻酔下、えき下動静脈より全血15
0ul を採血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを
5ul 、添加し、自動血球数測定装置Sysmex(東亜医用電
子)にて白血球数、血小板数を測定した。結果を表3お
よび表4に示す。表から明らかなように、インターフェ
ロン用いた群では、投与開始後5日目以降に、白血球
数、血小板数の減少を抑えることができた。
たインターフェロンを0.1%同種マウス血清含有生理食塩
水にて溶解し、1日1回、1匹当たり10万単位をC57
BL/6マウス(雄、6週齢)に5日間皮下投与した。
次に骨髄抑制を誘導するために、9Gyの放射線を1回照
射した。対照群には0.1%自家血清含有生理食塩水を投与
した。測定はエーテル麻酔下、えき下動静脈より全血15
0ul を採血し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを
5ul 、添加し、自動血球数測定装置Sysmex(東亜医用電
子)にて白血球数、血小板数を測定した。結果を表3お
よび表4に示す。表から明らかなように、インターフェ
ロン用いた群では、投与開始後5日目以降に、白血球
数、血小板数の減少を抑えることができた。
【0027】
【表3】
【表4】
【0028】実施例4ニムスチン誘発骨髄抑制モデルでの保護効果: 実施例1
で得たインターフェロンを0.1%同種ラット血清含有生理
食塩水にて溶解し、1匹当たり100 万単位/日の用量で
SDラット(雄、7週齢)に7日間、皮下にアルザポン
プ(アルザ)を用いて持続投与した。次に骨髄抑制を誘
導するために、実験開始5日目にニムスチン(三共)を
25mg/kg の投与量で静脈内に1回投与した。対照群には
0.1%同種ラット血清含有生理食塩水を投与した。測定は
エーテル麻酔下、えき下動静脈より全血250ul を採血
し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを10ul添加し、
自動血球数測定装置Sysmex(東亜医用電子)にて白血球
数、血小板数を測定した。
で得たインターフェロンを0.1%同種ラット血清含有生理
食塩水にて溶解し、1匹当たり100 万単位/日の用量で
SDラット(雄、7週齢)に7日間、皮下にアルザポン
プ(アルザ)を用いて持続投与した。次に骨髄抑制を誘
導するために、実験開始5日目にニムスチン(三共)を
25mg/kg の投与量で静脈内に1回投与した。対照群には
0.1%同種ラット血清含有生理食塩水を投与した。測定は
エーテル麻酔下、えき下動静脈より全血250ul を採血
し、抗凝固剤として15%EDTA・2Kを10ul添加し、
自動血球数測定装置Sysmex(東亜医用電子)にて白血球
数、血小板数を測定した。
【0029】結果を表5および表6に示す。表から明ら
かなように、インターフェロン用いた群では、投与開始
後5日目以降に、白血球数、血小板数の減少を抑えるこ
とができた。
かなように、インターフェロン用いた群では、投与開始
後5日目以降に、白血球数、血小板数の減少を抑えるこ
とができた。
【0030】
【表5】
【表6】
【0031】
【発明の効果】本発明は、化学療法および放射線療法に
よる骨髄抑制を保護し、白血球減少および血小板減少の
保護剤や治療剤として有用である。
よる骨髄抑制を保護し、白血球減少および血小板減少の
保護剤や治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 亘隆 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内 (72)発明者 笠間 協子 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 インターフェロンを有効成分とする骨髄
抑制保護剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5086369A JPH06298666A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 骨髄抑制保護剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5086369A JPH06298666A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 骨髄抑制保護剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06298666A true JPH06298666A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13884973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5086369A Pending JPH06298666A (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 骨髄抑制保護剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06298666A (ja) |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP5086369A patent/JPH06298666A/ja active Pending
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