JPH06299193A - ハロゲン捕捉剤 - Google Patents
ハロゲン捕捉剤Info
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- JPH06299193A JPH06299193A JP6083568A JP8356894A JPH06299193A JP H06299193 A JPH06299193 A JP H06299193A JP 6083568 A JP6083568 A JP 6083568A JP 8356894 A JP8356894 A JP 8356894A JP H06299193 A JPH06299193 A JP H06299193A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 次の式(I)
R1−NR2R3 (I)
(式中、R1は芳香環を、R2およびR3はそれぞれ無機
残基または有機残基を示す)で表わされる芳香族化合物
を有効成分とするハロゲン捕捉剤が開示されている。 【効果】 本発明のハロゲン捕捉剤は、ハロゲンガス
の発生を有効に抑制するので、ハロゲンガスの発生が懸
念される場合に有効に利用することができる。また、ハ
ロゲンガスの発生が予想される態様で使用される可能性
のある製品、例えば、酸性洗浄剤、漂白剤等に予め添加
しておけば、万一の場合のハロゲンガスの発生が防止さ
れるので、製品の安全性を確保し、事故を防止すること
が可能となる。
残基または有機残基を示す)で表わされる芳香族化合物
を有効成分とするハロゲン捕捉剤が開示されている。 【効果】 本発明のハロゲン捕捉剤は、ハロゲンガス
の発生を有効に抑制するので、ハロゲンガスの発生が懸
念される場合に有効に利用することができる。また、ハ
ロゲンガスの発生が予想される態様で使用される可能性
のある製品、例えば、酸性洗浄剤、漂白剤等に予め添加
しておけば、万一の場合のハロゲンガスの発生が防止さ
れるので、製品の安全性を確保し、事故を防止すること
が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン捕捉剤に関し、
更に詳細には、人体に有害なハロゲンガスの発生を抑え
ることのできるハロゲン捕捉剤に関する。
更に詳細には、人体に有害なハロゲンガスの発生を抑え
ることのできるハロゲン捕捉剤に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の化学反応により発生する、塩素ガ
ス等のハロゲンガスは、人体に極めて有害なもので、そ
の発生の抑制が強く求められていた。例えば、次亜塩素
酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩は、その優れた漂白力を
生かし、衣料用漂白剤、台所用漂白剤、カビ取り剤、ト
イレ用洗浄剤、排水パイプ用洗浄剤、消毒用洗浄剤等の
漂白剤に用いられている。しかし、この次亜塩素酸塩は
酸の作用により有毒な塩素ガスを発生するので、酸性洗
浄剤と組み合わせ使用すると非常に危険であった。事
実、カビ取り剤と酸性洗浄剤の混用による事故が何件か
報告され、現在では、次亜塩素酸ナトリウム等を含む漂
白洗浄剤および塩酸等を含む酸性洗浄剤に「まぜるな危
険」という表示を行なうことが義務づけられている。
ス等のハロゲンガスは、人体に極めて有害なもので、そ
の発生の抑制が強く求められていた。例えば、次亜塩素
酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩は、その優れた漂白力を
生かし、衣料用漂白剤、台所用漂白剤、カビ取り剤、ト
イレ用洗浄剤、排水パイプ用洗浄剤、消毒用洗浄剤等の
漂白剤に用いられている。しかし、この次亜塩素酸塩は
酸の作用により有毒な塩素ガスを発生するので、酸性洗
浄剤と組み合わせ使用すると非常に危険であった。事
実、カビ取り剤と酸性洗浄剤の混用による事故が何件か
報告され、現在では、次亜塩素酸ナトリウム等を含む漂
白洗浄剤および塩酸等を含む酸性洗浄剤に「まぜるな危
険」という表示を行なうことが義務づけられている。
【0003】また、塩酸を含む酸性洗浄剤も、酸化的な
雰囲気下では塩化水素が塩素ガスに変わるので、工業的
に利用される酸性洗浄剤でも塩素ガスの生成が予想され
るときにはドラフト設備のある作業場を設けているが、
家庭的な利用においてはこのような手段を取ることは困
難であった。さらに、ハロゲンを取り扱う研究設備・生
産設備の空気の清浄化、樹脂の特性改良のためにもハロ
ゲンを除去する有効な方法が必要とされている。
雰囲気下では塩化水素が塩素ガスに変わるので、工業的
に利用される酸性洗浄剤でも塩素ガスの生成が予想され
るときにはドラフト設備のある作業場を設けているが、
家庭的な利用においてはこのような手段を取ることは困
難であった。さらに、ハロゲンを取り扱う研究設備・生
産設備の空気の清浄化、樹脂の特性改良のためにもハロ
ゲンを除去する有効な方法が必要とされている。
【0004】これまで上記目的のためにハロゲン捕捉剤
としてスルファミン酸、レゾルシン、ピログルタミン酸
(特公昭60−56154号)、カテキン類(特公平2
−18909号)、ホウ素およびヨウ素化合物(特公平
2−10178号)、イソシアヌル酸(特開昭64−5
8328号)、テトラチアフルバレン(特開平1−17
1624号)および第4アンモニウム塩(特開平3−5
6599号)が提案されている。また、このほか明細書
中に記されている捕捉剤としては2−メチル−2−ブテ
ン、ピネン(特開昭62−142137号)、ハロゲン
と結合する物質としては、フェノール、ナイロン、ポリ
アセチレン、テトラチアフルバレン誘導体(特開平1−
171624号)がある。
としてスルファミン酸、レゾルシン、ピログルタミン酸
(特公昭60−56154号)、カテキン類(特公平2
−18909号)、ホウ素およびヨウ素化合物(特公平
2−10178号)、イソシアヌル酸(特開昭64−5
8328号)、テトラチアフルバレン(特開平1−17
1624号)および第4アンモニウム塩(特開平3−5
6599号)が提案されている。また、このほか明細書
中に記されている捕捉剤としては2−メチル−2−ブテ
ン、ピネン(特開昭62−142137号)、ハロゲン
と結合する物質としては、フェノール、ナイロン、ポリ
アセチレン、テトラチアフルバレン誘導体(特開平1−
171624号)がある。
【0005】しかし、これらのほとんどは溶液内に存在
する塩素や溶液内で徐々に発生する塩素を捕捉すること
が目的であり、塩素系漂白剤と酸タイプの洗浄剤を混合
した場合のように急激に発生する塩素ガスをそれが空気
中に出る前に素速く捕捉するような捕捉剤については第
4アンモニウム塩を除いてなにも知られていない。一
方、多くの芳香族化合物などが、ハロゲンと電荷移動錯
体を生成することは公知である。しかし、ハロゲンと電
荷移動錯体を生成しうる物質の、ハロゲンの捕捉、吸収
との関連は不明であり、これらの物質のうちテトラチア
フルバレンのみが選択的に効率よくハロゲンを捕捉する
とされている(特開平1−171624号)。
する塩素や溶液内で徐々に発生する塩素を捕捉すること
が目的であり、塩素系漂白剤と酸タイプの洗浄剤を混合
した場合のように急激に発生する塩素ガスをそれが空気
中に出る前に素速く捕捉するような捕捉剤については第
4アンモニウム塩を除いてなにも知られていない。一
方、多くの芳香族化合物などが、ハロゲンと電荷移動錯
体を生成することは公知である。しかし、ハロゲンと電
荷移動錯体を生成しうる物質の、ハロゲンの捕捉、吸収
との関連は不明であり、これらの物質のうちテトラチア
フルバレンのみが選択的に効率よくハロゲンを捕捉する
とされている(特開平1−171624号)。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】従って、塩素ガスや
臭素ガス等の有毒、有害なハロゲンガスが、特に急速に
発生することが予想される薬剤、化学品において、これ
に添加するだけでハロゲンガスの発生を抑制することの
できる製品の開発が切望されていた。
臭素ガス等の有毒、有害なハロゲンガスが、特に急速に
発生することが予想される薬剤、化学品において、これ
に添加するだけでハロゲンガスの発生を抑制することの
できる製品の開発が切望されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意検討を行なった結果、特定の芳香族
化合物はハロゲンを捕捉し、ハロゲンガスの発生を有効
に抑制することを見出し、本発明を完成した。
を解決すべく、鋭意検討を行なった結果、特定の芳香族
化合物はハロゲンを捕捉し、ハロゲンガスの発生を有効
に抑制することを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は共鳴効果による電子供
与基を置換基として有する次の式(I) R1−NR2R3 (I) (式中、R1は芳香環を、R2およびR3はそれぞれ無機
残基または有機残基を示す)で表わされる芳香族化合物
を有効成分として含有するハロゲン捕捉剤を提供するも
のである。
与基を置換基として有する次の式(I) R1−NR2R3 (I) (式中、R1は芳香環を、R2およびR3はそれぞれ無機
残基または有機残基を示す)で表わされる芳香族化合物
を有効成分として含有するハロゲン捕捉剤を提供するも
のである。
【0009】本発明の芳香族化合物(I)において、基
R1で表わされる芳香環としては、置換されていても良
いベンゼン環、置換されていても良いナフタリン環、置
換されていても良いアントラセン環、置換されていても
良いピリジン環等が挙げられる。 また、R2およびR3
で表わされる無機残基または有機残基の例としては、水
素原子、置換されていても良いアルキル基、置換されて
いても良いアリール基、置換されていても良いアシル
基、置換されていても良いポリオキシアルキレン基、ニ
トロ基等が挙げられる。
R1で表わされる芳香環としては、置換されていても良
いベンゼン環、置換されていても良いナフタリン環、置
換されていても良いアントラセン環、置換されていても
良いピリジン環等が挙げられる。 また、R2およびR3
で表わされる無機残基または有機残基の例としては、水
素原子、置換されていても良いアルキル基、置換されて
いても良いアリール基、置換されていても良いアシル
基、置換されていても良いポリオキシアルキレン基、ニ
トロ基等が挙げられる。
【0010】上記芳香族化合物の具体例としては、
(1)アニリン、N−アルキルアニリン、N,N−ジア
ルキルアニリン、N−エチルアニリン、ジフェニルアミ
ン、3−メチルアニリン、クロロアニリン、N−ニトロ
アニリン、N−アルキル−N−ニトロアニリン、フェニ
レンジアミン、N,N−ジクロロエチルアニリン、N−
ヒドロキシエチルアニリン、N−メチル−N−ヒドロキ
シエチルアニリン等の核アミン類;(2)前記核アミン
類のアルキレンオキサイド付加物;(3)ホルムアニリ
ド、N−メチルホルムアニリド、アセトアニリド、アセ
ト酢酸アニリド、クロロアセトアニリド等の核アミンの
カルボン酸誘導体;(4)前記(1)〜(3)のすべて
の化合物のスルホン基置換体およびその塩類等が挙げら
れる。
(1)アニリン、N−アルキルアニリン、N,N−ジア
ルキルアニリン、N−エチルアニリン、ジフェニルアミ
ン、3−メチルアニリン、クロロアニリン、N−ニトロ
アニリン、N−アルキル−N−ニトロアニリン、フェニ
レンジアミン、N,N−ジクロロエチルアニリン、N−
ヒドロキシエチルアニリン、N−メチル−N−ヒドロキ
シエチルアニリン等の核アミン類;(2)前記核アミン
類のアルキレンオキサイド付加物;(3)ホルムアニリ
ド、N−メチルホルムアニリド、アセトアニリド、アセ
ト酢酸アニリド、クロロアセトアニリド等の核アミンの
カルボン酸誘導体;(4)前記(1)〜(3)のすべて
の化合物のスルホン基置換体およびその塩類等が挙げら
れる。
【0011】これらの化合物の内、アルキレンオキサイ
ド付加物は、アミノ基が複数ある場合は、そのすべてに
アルキレンオキサイドが付加していても良く、また、付
加アルキレンオキサイド末端に更にアルキル基、アリル
基、アシル基、硫酸根、リン酸根等が存在しても良い。
ド付加物は、アミノ基が複数ある場合は、そのすべてに
アルキレンオキサイドが付加していても良く、また、付
加アルキレンオキサイド末端に更にアルキル基、アリル
基、アシル基、硫酸根、リン酸根等が存在しても良い。
【0012】本発明においては、芳香族化合物(I)と
ハロゲン分子が電荷移動錯体を形成するか、または電荷
移動錯体を経由してハロゲン化物を生成し、ハロゲンガ
スの発生を抑えるものと考えられるので、芳香族化合物
(I)は、経済的な意味から、より分子量が小さいもの
が好ましい。
ハロゲン分子が電荷移動錯体を形成するか、または電荷
移動錯体を経由してハロゲン化物を生成し、ハロゲンガ
スの発生を抑えるものと考えられるので、芳香族化合物
(I)は、経済的な意味から、より分子量が小さいもの
が好ましい。
【0013】これらの芳香族化合物(I)のうち好まし
いものの一例は (1)アニリン、ホルムアニリド、アセトアニリド、アミ
ノピリジン、 (2)アニリンのアルキレンオキサイド付加物 (3)(2)に掲げる化合物の硫酸エステル塩もしくはリン酸
エステル塩である。
いものの一例は (1)アニリン、ホルムアニリド、アセトアニリド、アミ
ノピリジン、 (2)アニリンのアルキレンオキサイド付加物 (3)(2)に掲げる化合物の硫酸エステル塩もしくはリン酸
エステル塩である。
【0014】一般に酸性洗浄剤あるいは漂白剤にハロゲ
ン捕捉剤を用いる系は水系である場合が多いので、本発
明において芳香族化合物(I)は水溶性を有することが
望ましい。 従って、アルキレンオキサイドとしてはエ
チレンオキサイドが好ましく、その付加モル数は、水溶
性を失わない程度で少ないことが望ましい。
ン捕捉剤を用いる系は水系である場合が多いので、本発
明において芳香族化合物(I)は水溶性を有することが
望ましい。 従って、アルキレンオキサイドとしてはエ
チレンオキサイドが好ましく、その付加モル数は、水溶
性を失わない程度で少ないことが望ましい。
【0015】水系で用いるハロゲン捕捉剤において、特
に好ましい芳香族化合物(I)としては、アニリンのア
ルキレンオキサイド付加物およびその硫酸エステル塩も
しくはリン酸エステル塩である。
に好ましい芳香族化合物(I)としては、アニリンのア
ルキレンオキサイド付加物およびその硫酸エステル塩も
しくはリン酸エステル塩である。
【0016】本発明のハロゲン捕捉剤は、上記の芳香族
化合物(I)の他、必要に応じて界面活性剤、香料等の
任意成分を配合することにより調製できる。
化合物(I)の他、必要に応じて界面活性剤、香料等の
任意成分を配合することにより調製できる。
【0017】このハロゲン捕捉剤は、予測されるハロゲ
ンガスの発生量に応じて、有効成分である芳香族化合物
(I)の量を調整することができる。すなわち、芳香族
化合物はハロゲン分子と等モルで反応すると考えられる
ので、ハロゲンガスの発生量が多いことが予想されると
きは、芳香族化合物(I)の量がこれに応じて多くなる
ようハロゲン捕捉剤を加えることが必要である。
ンガスの発生量に応じて、有効成分である芳香族化合物
(I)の量を調整することができる。すなわち、芳香族
化合物はハロゲン分子と等モルで反応すると考えられる
ので、ハロゲンガスの発生量が多いことが予想されると
きは、芳香族化合物(I)の量がこれに応じて多くなる
ようハロゲン捕捉剤を加えることが必要である。
【0018】また、本発明のハロゲン捕捉剤は、ハロゲ
ンガスの発生が予想される製品、例えば酸性洗浄剤、漂
白剤等に予め添加、配合することができる。
ンガスの発生が予想される製品、例えば酸性洗浄剤、漂
白剤等に予め添加、配合することができる。
【0019】本発明のハロゲン捕捉剤を配合した酸性洗
浄剤は、従来の酸性洗浄剤成分、例えば、塩酸、硫酸、
リン酸、シュウ酸、乳酸、クエン酸、酢酸、グリコール
酸、リンゴ酸、こはく酸、グルコン酸、酒石酸等の酸に
上記した芳香族化合物(I)および任意成分としての界
面活性剤、香料、さらに必要に応じてエタノール等の溶
剤を加えることにより調製される。
浄剤は、従来の酸性洗浄剤成分、例えば、塩酸、硫酸、
リン酸、シュウ酸、乳酸、クエン酸、酢酸、グリコール
酸、リンゴ酸、こはく酸、グルコン酸、酒石酸等の酸に
上記した芳香族化合物(I)および任意成分としての界
面活性剤、香料、さらに必要に応じてエタノール等の溶
剤を加えることにより調製される。
【0020】酸性洗浄剤に加える芳香族化合物(I)の
量としては、例えば次亜塩素酸塩を主成分とする漂白剤
等と混合したときに生ずるハロゲン量を算定し、これと
等モルかあるいは若干多めの芳香族化合物(I)を用い
ることが好ましい。 しかしながら、完全にハロゲンガ
スの発生を抑制する必要のない場合は、より少ない量の
添加でも良いことは勿論である。
量としては、例えば次亜塩素酸塩を主成分とする漂白剤
等と混合したときに生ずるハロゲン量を算定し、これと
等モルかあるいは若干多めの芳香族化合物(I)を用い
ることが好ましい。 しかしながら、完全にハロゲンガ
スの発生を抑制する必要のない場合は、より少ない量の
添加でも良いことは勿論である。
【0021】本発明のハロゲン捕捉剤を用いて漂白剤を
調製するには、これら製品の主成分である、次亜塩素
酸、亜塩素酸、次亜臭素酸、亜臭素酸または塩素化イソ
シアヌル酸およびそれらの塩等の酸化剤、任意成分であ
る界面活性剤、香料に加え、芳香族化合物(I)を加え
れば良い。
調製するには、これら製品の主成分である、次亜塩素
酸、亜塩素酸、次亜臭素酸、亜臭素酸または塩素化イソ
シアヌル酸およびそれらの塩等の酸化剤、任意成分であ
る界面活性剤、香料に加え、芳香族化合物(I)を加え
れば良い。
【0022】この漂白剤は、主成分として用いる酸化剤
および製品の剤形によって種々の態様とすることができ
る。 例えば、保存期間が比較的短くても良い場合は各
成分を予め混合し、漂白剤としても良い。次亜塩素酸
塩、亜塩素酸塩、亜臭素酸塩等は、それ自体比較的安定
であるが、芳香族化合物(I)と若干の相互作用を生じ
ることがあるので、適当な強さの相互作用を有する芳香
族化合物(I)を選ぶ必要がある。
および製品の剤形によって種々の態様とすることができ
る。 例えば、保存期間が比較的短くても良い場合は各
成分を予め混合し、漂白剤としても良い。次亜塩素酸
塩、亜塩素酸塩、亜臭素酸塩等は、それ自体比較的安定
であるが、芳香族化合物(I)と若干の相互作用を生じ
ることがあるので、適当な強さの相互作用を有する芳香
族化合物(I)を選ぶ必要がある。
【0023】酸化剤として、次亜臭素酸塩を用いる場合
や、前記酸化剤を用いる場合でも、長期間の保存を必要
とする場合は、使用直前に2種以上の薬剤を混合して目
的の酸化剤を生成せしめる用時混合型の剤形にすること
が好ましい。
や、前記酸化剤を用いる場合でも、長期間の保存を必要
とする場合は、使用直前に2種以上の薬剤を混合して目
的の酸化剤を生成せしめる用時混合型の剤形にすること
が好ましい。
【0024】例えば、用時に次亜臭素酸塩を生成させる
ための手段としては、臭化物を含有する第1剤と次亜塩
素酸塩を含有する第2剤をそれぞれ別個に調製し、これ
を用時に混合することにより、速やかに次亜臭素酸塩を
生成せしめる方法が挙げられる。
ための手段としては、臭化物を含有する第1剤と次亜塩
素酸塩を含有する第2剤をそれぞれ別個に調製し、これ
を用時に混合することにより、速やかに次亜臭素酸塩を
生成せしめる方法が挙げられる。
【0025】この方法において用いることのできる次亜
塩素酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸
カリウム等が、臭化物としては、臭化ナトリウム、臭化
カリウム等がそれぞれ挙げらる。これらは混合後の組成
物中で所定量の次亜臭素酸塩を生成せしめる量を配合す
ることが好ましい。
塩素酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸
カリウム等が、臭化物としては、臭化ナトリウム、臭化
カリウム等がそれぞれ挙げらる。これらは混合後の組成
物中で所定量の次亜臭素酸塩を生成せしめる量を配合す
ることが好ましい。
【0026】ハロゲン捕捉剤は、用時混合型の剤形を取
る場合は、第1剤及び第2剤の何れか一方のみまたは双
方に入れて良いが、保存安定性の点からは第1剤に入れ
るほうが好ましい。またこの時の配合量は、混合後の組
成物に対して上記した範囲の量とすれば良い。
る場合は、第1剤及び第2剤の何れか一方のみまたは双
方に入れて良いが、保存安定性の点からは第1剤に入れ
るほうが好ましい。またこの時の配合量は、混合後の組
成物に対して上記した範囲の量とすれば良い。
【0027】更に、酸化剤として塩素化イソシアヌル酸
や次亜塩素酸カルシウムのような固体塩素系酸化物を用
いる場合は、これと芳香族化合物(I)を混合もしくは
別々に包装しておき、使用直前に水中に投入して用いて
も良い。また必要に応じて、メタケイ酸ソーダ等のアル
カリ剤を加えてもよい。この場合3成分は予め混合して
おいても良く、2または3部に別々に包装しておいても
良い。さらに、これらのいずれかの部分に臭化ナトリウ
ム等の臭化物を加えても良い。さらに芳香族化合物
(I)、アルカリ剤、臭化物のうちの1、2又は3成分
を予め水に溶解しておき、これに固体塩素系化合物およ
び上記成分のうちの1部を使用直前に投入しても良い。
この場合、この混合物は例えば水溶性フィルムで1回使
用分ごとに包装しておいても良い。
や次亜塩素酸カルシウムのような固体塩素系酸化物を用
いる場合は、これと芳香族化合物(I)を混合もしくは
別々に包装しておき、使用直前に水中に投入して用いて
も良い。また必要に応じて、メタケイ酸ソーダ等のアル
カリ剤を加えてもよい。この場合3成分は予め混合して
おいても良く、2または3部に別々に包装しておいても
良い。さらに、これらのいずれかの部分に臭化ナトリウ
ム等の臭化物を加えても良い。さらに芳香族化合物
(I)、アルカリ剤、臭化物のうちの1、2又は3成分
を予め水に溶解しておき、これに固体塩素系化合物およ
び上記成分のうちの1部を使用直前に投入しても良い。
この場合、この混合物は例えば水溶性フィルムで1回使
用分ごとに包装しておいても良い。
【0028】本発明のハロゲン捕捉剤を、家庭用の漂白
洗浄剤や酸性洗浄剤以外の用途、例えば、工業設備にお
ける反応液中のハロゲンの捕捉、研究設備や生産設備の
空気の浄化、有機合成の反応促進や副反応抑制などに用
いる場合には、直接液中に投入するほか、多孔質無機担
体や布・紙などに担持せしめることも可能である。
洗浄剤や酸性洗浄剤以外の用途、例えば、工業設備にお
ける反応液中のハロゲンの捕捉、研究設備や生産設備の
空気の浄化、有機合成の反応促進や副反応抑制などに用
いる場合には、直接液中に投入するほか、多孔質無機担
体や布・紙などに担持せしめることも可能である。
【0029】
【作用】本発明の作用は、後記実施例中でも示すよう
に、芳香族化合物(I)が発生するハロゲン分子と電荷
移動錯体を形成するか、あるいは電荷移動錯体を経由し
てハロゲン化物を生成し、ハロゲンガスの発生を抑える
ことによるものと考えられる。
に、芳香族化合物(I)が発生するハロゲン分子と電荷
移動錯体を形成するか、あるいは電荷移動錯体を経由し
てハロゲン化物を生成し、ハロゲンガスの発生を抑える
ことによるものと考えられる。
【0030】
【発明の効果】本発明のハロゲン捕捉剤は、ハロゲンガ
スの発生を有効に抑制するので、ハロゲンガスの発生が
懸念される場合に有効に利用することができる。 ま
た、ハロゲンガスの発生が予想される態様で使用される
可能性のある製品、例えば、酸性洗浄剤、漂白剤等に予
め添加しておけば、万一の場合のハロゲンガスの発生が
防止されるので、製品の安全性を確保し、事故を防止す
ることが可能となる。
スの発生を有効に抑制するので、ハロゲンガスの発生が
懸念される場合に有効に利用することができる。 ま
た、ハロゲンガスの発生が予想される態様で使用される
可能性のある製品、例えば、酸性洗浄剤、漂白剤等に予
め添加しておけば、万一の場合のハロゲンガスの発生が
防止されるので、製品の安全性を確保し、事故を防止す
ることが可能となる。
【0031】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はなんらこれら実施例に制約されるもの
ではない。なお、実施例におけるハロゲンガスの測定
は、原則として以下の方法によりおこなった。
するが、本発明はなんらこれら実施例に制約されるもの
ではない。なお、実施例におけるハロゲンガスの測定
は、原則として以下の方法によりおこなった。
【0032】( ハロゲンガス発生量の測定 )容量20
lの図1に示すような装置を用い、ハロゲンガスの発生
量を測定した。図1の E で示されるビーカーに酸性溶
液(塩酸等)あるいは酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム水
溶液、次亜臭素酸ナトリウム水溶液、塩素化イソシアヌ
ル酸水溶液等)を3ml取り、この中に酸化剤あるいは
酸性溶液3mlを加え、直ちに蓋をし、マグネティック
スターラー F で撹拌した。また、容器中のファン D
により下方に送風した。 5分経過後、検知管 B を備
えたガス採取器 C によりガスを吸引し、容器中のハロ
ゲンガス濃度を測定した。なお、ハロゲン捕捉剤を用い
る場合は、酸性溶液、酸化剤のいずれかに添加した。
lの図1に示すような装置を用い、ハロゲンガスの発生
量を測定した。図1の E で示されるビーカーに酸性溶
液(塩酸等)あるいは酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム水
溶液、次亜臭素酸ナトリウム水溶液、塩素化イソシアヌ
ル酸水溶液等)を3ml取り、この中に酸化剤あるいは
酸性溶液3mlを加え、直ちに蓋をし、マグネティック
スターラー F で撹拌した。また、容器中のファン D
により下方に送風した。 5分経過後、検知管 B を備
えたガス採取器 C によりガスを吸引し、容器中のハロ
ゲンガス濃度を測定した。なお、ハロゲン捕捉剤を用い
る場合は、酸性溶液、酸化剤のいずれかに添加した。
【0033】実 施 例 1 水−エタノール混合溶媒(体積比 1:2.5)を用いて
10%塩酸溶液10mlを調製した。 この塩酸溶液に
芳香族化合物(I)を加え、これを試料とした。添加す
る芳香族化合物の量は、塩酸溶液10mlと5%次亜塩
素酸ナトリウム10mlとを混合したとき生成する塩素
分子のモル数(6.75×10-3mol)に対し等モル
とした。この試料3mlを分取し、5%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液3mlを混合したとき発生する塩素ガス発
生量を定量した。 この結果を表1に示す。
10%塩酸溶液10mlを調製した。 この塩酸溶液に
芳香族化合物(I)を加え、これを試料とした。添加す
る芳香族化合物の量は、塩酸溶液10mlと5%次亜塩
素酸ナトリウム10mlとを混合したとき生成する塩素
分子のモル数(6.75×10-3mol)に対し等モル
とした。この試料3mlを分取し、5%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液3mlを混合したとき発生する塩素ガス発
生量を定量した。 この結果を表1に示す。
【0034】
【0035】実 施 例 2 10%塩酸水溶液10mlを調製し、この溶液に5%次
亜塩素酸ナトリウム水溶液10mlを加えた場合に生成
される塩素分子のモル数(6.75×10-3mol)と
等モルの芳香族化合物を添加し、これをサンプルとし
た。このサンプル3mlを分取し、5%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液3mlと混合した時に発生する塩素ガスの
量を定量した。添加した化合物と塩素発生量の関係は表
2のとおりである
亜塩素酸ナトリウム水溶液10mlを加えた場合に生成
される塩素分子のモル数(6.75×10-3mol)と
等モルの芳香族化合物を添加し、これをサンプルとし
た。このサンプル3mlを分取し、5%次亜塩素酸ナト
リウム水溶液3mlと混合した時に発生する塩素ガスの
量を定量した。添加した化合物と塩素発生量の関係は表
2のとおりである
【0036】 (注1)POE;ポリオキシエチレン付加の意。以下、実
施例において同じ。 (注2)( )内の数字はエチレンオキサイド付加モル数
を示す。以下、実施例において同じ。 (1) ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのエチレ
ンオキシド付加化合物 (2) 飽和水溶液での測定結果
施例において同じ。 (注2)( )内の数字はエチレンオキサイド付加モル数
を示す。以下、実施例において同じ。 (1) ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのエチレ
ンオキシド付加化合物 (2) 飽和水溶液での測定結果
【0037】実 施 例 3 3%塩酸水溶液10mlに5%次亜塩素酸ナトリウム水
溶液10mlを加えた場合に生成される塩素分子のモル
数(4.1×10-3mol)と等モルのポリオキシエチ
レン(4)フェニルエーテルを3%塩酸水溶液10ml
に添加し、これをサンプルとした。このサンプル3ml
を分取し、5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液3mlと混
合した時に発生する塩素ガスの量を定量した。添加した
化合物と塩素発生量の関係は表3のとおりである。
溶液10mlを加えた場合に生成される塩素分子のモル
数(4.1×10-3mol)と等モルのポリオキシエチ
レン(4)フェニルエーテルを3%塩酸水溶液10ml
に添加し、これをサンプルとした。このサンプル3ml
を分取し、5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液3mlと混
合した時に発生する塩素ガスの量を定量した。添加した
化合物と塩素発生量の関係は表3のとおりである。
【0038】
【0039】実 施 例 4 0.675mol/lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液1
0mlを調製し、この溶液に10%の塩酸10ml加え
たとき、生成される塩素分子のモル数(6.75×10
-3mol)に対し1/2、1、1.5倍のAO付加フェ
ノールを0.675mol/lの次亜塩素酸ナトリウム
水溶液10mlに添加した。
0mlを調製し、この溶液に10%の塩酸10ml加え
たとき、生成される塩素分子のモル数(6.75×10
-3mol)に対し1/2、1、1.5倍のAO付加フェ
ノールを0.675mol/lの次亜塩素酸ナトリウム
水溶液10mlに添加した。
【0040】また、0.135mol/lの次亜塩素酸
ナトリウム水溶液5mlに0.135mol/lの臭化
ナトリウム水溶液5mlを加え、6.75×10-2mo
l/lの次亜臭素酸ナトリウム水溶液を10ml調製し
た。さらにこの溶液に10%の塩酸10ml加えたと
き、生成される臭素分子のモル数(3.375×10-4
mol)に対し、1/2、1、2倍のAO付加フェノー
ルを6.75×10-2mol/lの次亜臭素酸ナトリウ
ム水溶液10mlに添加した。これらの溶液3mlを分
取し、10%塩酸3mlと混合したときの塩素ガスおよ
び臭素ガスの発生量を定量した。この結果を表4に示
す。
ナトリウム水溶液5mlに0.135mol/lの臭化
ナトリウム水溶液5mlを加え、6.75×10-2mo
l/lの次亜臭素酸ナトリウム水溶液を10ml調製し
た。さらにこの溶液に10%の塩酸10ml加えたと
き、生成される臭素分子のモル数(3.375×10-4
mol)に対し、1/2、1、2倍のAO付加フェノー
ルを6.75×10-2mol/lの次亜臭素酸ナトリウ
ム水溶液10mlに添加した。これらの溶液3mlを分
取し、10%塩酸3mlと混合したときの塩素ガスおよ
び臭素ガスの発生量を定量した。この結果を表4に示
す。
【0041】
【0042】実 施 例 5 表5に示すAO付加フェノールを10%含む、2.7%
(0.27mol/l)の臭化ナトリウム水溶液を調製
し、これを第1剤とした。 一方、2%(0.27mol
/l)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製し、これを
第2剤とした。この第1剤及び第2剤を混合して得た漂
白洗浄剤についてその漂白効果および10%塩酸3ml
に本漂白洗浄剤3mlを加えた時の臭素発生量を測定し
た。
(0.27mol/l)の臭化ナトリウム水溶液を調製
し、これを第1剤とした。 一方、2%(0.27mol
/l)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製し、これを
第2剤とした。この第1剤及び第2剤を混合して得た漂
白洗浄剤についてその漂白効果および10%塩酸3ml
に本漂白洗浄剤3mlを加えた時の臭素発生量を測定し
た。
【0043】( 漂白効果 )漂白力は、一般に酸化還元
電位で示されることが知られている(日本繊維製品消費
科学会編,新版 繊維製品消費科学ハンドブック,P.
495,光生館)。そこで、第1剤100mlと第2剤
100mlを混合して漂白洗浄剤を調製し、この漂白洗
浄剤の酸化還元電位を測定した。 ここで、比較品とし
て4%(0.54mol/l)次亜塩素酸ナトリウム水
溶液を用いた。
電位で示されることが知られている(日本繊維製品消費
科学会編,新版 繊維製品消費科学ハンドブック,P.
495,光生館)。そこで、第1剤100mlと第2剤
100mlを混合して漂白洗浄剤を調製し、この漂白洗
浄剤の酸化還元電位を測定した。 ここで、比較品とし
て4%(0.54mol/l)次亜塩素酸ナトリウム水
溶液を用いた。
【0044】( 結 果 )AO付加フェノールとして
10%のPOE(11)ノニルフェニルエーテルと2.
7%(0.27mol/l)の臭化ナトリウムを含有す
る第1剤と2%(0.27mol/l)の次亜塩素酸ナ
トリウムを含有する第2剤を混合して得た漂白洗浄剤の
酸化還元電位は814mVであった。また、比較品とし
て用いた4%次亜塩素酸ナトリウム水溶液の酸化還元電
位は775mVであった。この結果、本発明漂白洗浄剤
の漂白力は、4%次亜塩素酸ナトリウムより低濃度であ
りながら、4%次亜塩素酸ナトリウムの漂白力に十分匹
敵することが明かとなった。
10%のPOE(11)ノニルフェニルエーテルと2.
7%(0.27mol/l)の臭化ナトリウムを含有す
る第1剤と2%(0.27mol/l)の次亜塩素酸ナ
トリウムを含有する第2剤を混合して得た漂白洗浄剤の
酸化還元電位は814mVであった。また、比較品とし
て用いた4%次亜塩素酸ナトリウム水溶液の酸化還元電
位は775mVであった。この結果、本発明漂白洗浄剤
の漂白力は、4%次亜塩素酸ナトリウムより低濃度であ
りながら、4%次亜塩素酸ナトリウムの漂白力に十分匹
敵することが明かとなった。
【0045】また、第1剤に添加したAO付加フェノー
ルと発生臭素の関係(2.7%(0.27mol/l)臭
化ナトリウム ;2%(0.27mol/l)次亜塩素酸
ナトリウム)は次の表5の通りである。
ルと発生臭素の関係(2.7%(0.27mol/l)臭
化ナトリウム ;2%(0.27mol/l)次亜塩素酸
ナトリウム)は次の表5の通りである。
【0046】 (1) ノニポール 110;三洋化成工業(株)製 (2) ペネロールSP−24;松本油脂製薬(株)製 (3) ペネロールSN;松本油脂製薬(株)製 (4) アデカコールCS−141E;旭電化工業(株)製
【0047】実 施 例 6 電荷移動錯体の形成確認:以下に示した3つのサンプル
のUVスペクトルを測定し、これらを比較した。 1%次亜臭素酸ナトリウム−POE(11)ノニル
フェニルエーテル混合水溶液(対照サンプル:水) と10%塩酸を体積比1:1で混合した水溶液
(対照サンプル:POE(11)ノニルフェニルエーテ
ル水溶液) 臭素水溶液(対照サンプル:水)
のUVスペクトルを測定し、これらを比較した。 1%次亜臭素酸ナトリウム−POE(11)ノニル
フェニルエーテル混合水溶液(対照サンプル:水) と10%塩酸を体積比1:1で混合した水溶液
(対照サンプル:POE(11)ノニルフェニルエーテ
ル水溶液) 臭素水溶液(対照サンプル:水)
【0048】この結果、各サンプルの最大吸収波長は、
試料 では330nm付近(次亜臭素酸ナトリウムに
よるもの)および270nm付近(POE(11)ノニ
ルフェニルエーテルのベンゼン環によるもの)であった
のに対し、試料 では330−360nm(電荷移動
錯体によるもの)であった。 また、試料 では400
nm付近(Br2によるもの)に最大吸収波長が認めら
れた。この結果から、試料 では電荷移動錯体が形成
されたものと判断された。
試料 では330nm付近(次亜臭素酸ナトリウムに
よるもの)および270nm付近(POE(11)ノニ
ルフェニルエーテルのベンゼン環によるもの)であった
のに対し、試料 では330−360nm(電荷移動
錯体によるもの)であった。 また、試料 では400
nm付近(Br2によるもの)に最大吸収波長が認めら
れた。この結果から、試料 では電荷移動錯体が形成
されたものと判断された。
【0049】実 施 例 7 酸性洗浄剤への適用: ( 方 法 )10%塩酸10mlと5%次亜塩素酸ナト
リウム10mlとを混合したとき生成する塩素分子のモ
ル数(6.75×10-3mol)の1.5倍のAO付加フ
ェノールを、10%塩酸10mlに添加し、これを試料
とした。 この試料3mlに5%次亜塩素酸ナトリウム
3mlを添加したとき発生する塩素ガス濃度を定量し
た。 この結果を表6に示す。
リウム10mlとを混合したとき生成する塩素分子のモ
ル数(6.75×10-3mol)の1.5倍のAO付加フ
ェノールを、10%塩酸10mlに添加し、これを試料
とした。 この試料3mlに5%次亜塩素酸ナトリウム
3mlを添加したとき発生する塩素ガス濃度を定量し
た。 この結果を表6に示す。
【0050】( 結 果 )
【0051】実 施 例 8 酸性洗浄剤の洗浄力試験: ( 実験方法 )実施例7の方法で得られた酸性洗浄剤3
種および対照サンプル(10%塩酸水溶液)について、
その洗浄力を下記方法により調べた。
種および対照サンプル(10%塩酸水溶液)について、
その洗浄力を下記方法により調べた。
【0052】(1) 汚垢サンプルの調製 エタノール247.5mlに塩化第2鉄5gを添加し、
またクロロホルム2.5mlにラノリン0.25g添加
し、この2溶液を水250mlに混合して懸濁液を調製
した。
またクロロホルム2.5mlにラノリン0.25g添加
し、この2溶液を水250mlに混合して懸濁液を調製
した。
【0053】(2) 汚垢付着法 半磁器タイル(10cm×10cm)24枚を洗浄し1
20℃で1時間加熱乾燥させた。 これらに上記懸濁溶
液25mlをスプレーして120℃で1時間加熱乾燥し
た。 この操作を9回行ない、10回目においては14
時間加熱乾燥させ、汚垢付着タイルサンプルを調製し
た。
20℃で1時間加熱乾燥させた。 これらに上記懸濁溶
液25mlをスプレーして120℃で1時間加熱乾燥し
た。 この操作を9回行ない、10回目においては14
時間加熱乾燥させ、汚垢付着タイルサンプルを調製し
た。
【0054】(3) 洗浄方法および洗浄効力の測定 酸性洗浄剤250mlに汚垢付着タイルを30分間浸透
させ、引き上げた後、ガードナー・ストレートタイプ洗
浄試験機を用いて縦5回、横5回(中央部は合計10
回)摩擦した。 その後、約1lの水で洗浄し、風乾さ
せ、光電反射率計を用いて反射率を測定した。 更に、
この反射率から次式により洗浄度(W)を求めた。 こ
の結果を表7に示す。
させ、引き上げた後、ガードナー・ストレートタイプ洗
浄試験機を用いて縦5回、横5回(中央部は合計10
回)摩擦した。 その後、約1lの水で洗浄し、風乾さ
せ、光電反射率計を用いて反射率を測定した。 更に、
この反射率から次式により洗浄度(W)を求めた。 こ
の結果を表7に示す。
【0055】 RC;汚垢付着タイルの洗浄後反射率(%) RS;汚垢付着タイルの洗浄前反射率(%) RB;原タイルの反射率(%)
【0056】(4) 結果
【0057】表から明らかなように、新規酸性洗浄剤の
洗浄効力は、何れにおいても約90%と非常に高く、さ
らに10%塩酸水溶液よりも効果が高いことが分かっ
た。
洗浄効力は、何れにおいても約90%と非常に高く、さ
らに10%塩酸水溶液よりも効果が高いことが分かっ
た。
【0058】実 施 例 9 酸性洗浄剤への適用:下記組成の酸性洗浄剤を調製し
た。 ( 組 成 ) 塩酸 10% N,N−ジポリオキシエチレンアニリン 19% 水 71% この酸性洗浄剤3mlに5%次亜塩素酸ナトリウム水溶
液3mlを混合し、発生する塩素量を実施例1と同様な
方法を用いて定量した。 その結果、塩素ガスの発生は
認められなかった。
た。 ( 組 成 ) 塩酸 10% N,N−ジポリオキシエチレンアニリン 19% 水 71% この酸性洗浄剤3mlに5%次亜塩素酸ナトリウム水溶
液3mlを混合し、発生する塩素量を実施例1と同様な
方法を用いて定量した。 その結果、塩素ガスの発生は
認められなかった。
【0059】実 施 例 10 塩素系カビ取り剤への適用: ( 方法1 )0.54mol/l次亜塩素酸ナトリウム
水溶液10mlあるいは0.135mol/l 次亜臭素
酸ナトリウム水溶液10mlと10%塩酸10mlとを
混合したとき生成する塩素分子あるいは臭素分子のモル
数(塩素;5.4×10-3mol,臭素;6.75×10
-4mol)の1.5倍のAO付加フェノールを0.54m
ol/l 次亜塩素酸ナトリウム水溶液10mlあるい
は0.135mol/l次亜臭素酸ナトリウム水溶液1
0mlに添加し、これらをサンプルとした。これらのサ
ンプル3mlに10%塩酸3mlを添加し、このとき発
生する塩素ガスあるいは臭素ガスの濃度を定量した。
この結果を表8に示す。
水溶液10mlあるいは0.135mol/l 次亜臭素
酸ナトリウム水溶液10mlと10%塩酸10mlとを
混合したとき生成する塩素分子あるいは臭素分子のモル
数(塩素;5.4×10-3mol,臭素;6.75×10
-4mol)の1.5倍のAO付加フェノールを0.54m
ol/l 次亜塩素酸ナトリウム水溶液10mlあるい
は0.135mol/l次亜臭素酸ナトリウム水溶液1
0mlに添加し、これらをサンプルとした。これらのサ
ンプル3mlに10%塩酸3mlを添加し、このとき発
生する塩素ガスあるいは臭素ガスの濃度を定量した。
この結果を表8に示す。
【0060】
【0061】( 方法2 )方法1で調製された次亜塩素
酸ナトリウム−AO付加フェノール混合水溶液あるいは
次亜臭素酸ナトリウム−AO付加フェノール混合水溶液
の酸化還元電位を測定した。また、カビを育成した木片
に上記のサンプル10mlを散布し、3分後の漂白状態
を確認した。 対照サンプルとして、4%次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液を用いた。 この結果を表9に示す。
酸ナトリウム−AO付加フェノール混合水溶液あるいは
次亜臭素酸ナトリウム−AO付加フェノール混合水溶液
の酸化還元電位を測定した。また、カビを育成した木片
に上記のサンプル10mlを散布し、3分後の漂白状態
を確認した。 対照サンプルとして、4%次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液を用いた。 この結果を表9に示す。
【0062】
【0063】また、カビ取り効果は、いずれのサンプル
も対照サンプルの4%次亜塩素酸ナトリウムと同等であ
った。
も対照サンプルの4%次亜塩素酸ナトリウムと同等であ
った。
【0064】実 施 例 11 ( 方法1 )酸化剤として、次亜塩素酸ナトリウムに代
えてジクロルイソシアヌル酸ナトリウムを用い、下記の
組成物を調製した。 この組成物に10%塩酸を添加し
たときの塩素ガス発生量を定量した。 この定量は、各
組成に10mlの水を添加する前後で行なった。 結果
を表10に示す。
えてジクロルイソシアヌル酸ナトリウムを用い、下記の
組成物を調製した。 この組成物に10%塩酸を添加し
たときの塩素ガス発生量を定量した。 この定量は、各
組成に10mlの水を添加する前後で行なった。 結果
を表10に示す。
【0065】漂白剤 : ジクロルイソシアヌル酸ナ
トリウム 0.58g+POE(5.0)フェニルエーテ
ル 2.42g 漂白剤 : ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム 0.
62g+POE(6.5)メチルフェニルエーテル 2.
38g
トリウム 0.58g+POE(5.0)フェニルエーテ
ル 2.42g 漂白剤 : ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム 0.
62g+POE(6.5)メチルフェニルエーテル 2.
38g
【0066】
【0067】( 方法2 )方法1で調製した組成物お
よびに10mlの水を添加し、その酸化還元電位およ
びカビ取り効果を実施例10の方法で調べた。結果を表
11に示す。
よびに10mlの水を添加し、その酸化還元電位およ
びカビ取り効果を実施例10の方法で調べた。結果を表
11に示す。
【0068】
【0069】何れの組成物も、そのカビ取り効果は4%
次亜塩素酸ナトリウムと同等であった。
次亜塩素酸ナトリウムと同等であった。
【0070】実 施 例 12 下記の組成のカビ取り剤を調製し、この組成物の酸化還
元電位および10%塩酸水溶液を添加したときに発生す
る塩素ガスおよび臭素ガスの量を定量した。
元電位および10%塩酸水溶液を添加したときに発生す
る塩素ガスおよび臭素ガスの量を定量した。
【0071】 ( 組 成 ) ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム 1.5% 臭化ナトリウム 1.5% POE(4)フェニルエーテル 2 % 水酸化ナトリウム 1 % 水 94 %
【0072】このカビ取り剤の酸化還元電位は720m
Vであり、塩素および臭素はまったく発生しなかった。
Vであり、塩素および臭素はまったく発生しなかった。
【図1】 ハロゲンガス濃度を測定するために用いる装
置を示す図面。
置を示す図面。
A 測定容器 B ハロゲンガス検知管 C ガス採取器 D 撹拌用ファン E ビーカー F スターラービーズ G マグネティックスターラー 以 上
Claims (10)
- 【請求項1】 次の式(I) R1−NR2R3 (I) (式中、R1は芳香環を、R2およびR3はそれぞれ無機
残基または有機残基を示す)で表わされる芳香族化合物
を有効成分とするハロゲン捕捉剤。 - 【請求項2】 R1の芳香環が、置換されていても良い
ベンゼン環、置換されていても良いナフタレン環、置換
されていても良いアントラセン環または置換されていて
も良いピリジン環であり、無機残基および有機残基が、
水素原子、置換されていても良いアルキル基、置換され
ていても良いアリール基、置換されていても良いアシル
基、置換されていても良いポリオキシアルキレン基また
はニトロ基である請求項第1項記載のハロゲン捕捉剤。 - 【請求項3】 式(I)で表される化合物が、次の群 (1)アニリン、ホルムアニリド、アセトアニリド、アミ
ノピリジン、 (2)アニリンのアルキレンオキサイド付加物 (3)(2)に掲げる化合物の硫酸エステル塩もしくはリン酸
エステル塩 から選ばれたものである請求項第1項記載のハロゲン捕
捉剤。 - 【請求項4】 酸性洗浄剤中に添加されるものである請
求項第1項ないし請求項第3項の何れかの項記載のハロ
ゲン捕捉剤。 - 【請求項5】 漂白剤中に添加されるものである請求項
第1項ないし請求項第3項の何れかの項記載のハロゲン
捕捉剤。 - 【請求項6】 添加する酸性洗浄剤が、塩酸、硫酸、リ
ン酸、シュウ酸、乳酸、酢酸、グリコール酸、リンゴ
酸、こはく酸、グルコン酸、クエン酸または酒石酸の1
種または2種以上を有効成分とするものである請求項第
4項記載のハロゲン捕捉剤。 - 【請求項7】 添加する漂白剤が、次亜塩素酸、亜塩素
酸、次亜臭素酸、亜臭素酸または塩素化イソシアヌル酸
およびそれらの塩の1種または2種以上を有効成分とす
るものである請求項第5項記載のハロゲン捕捉剤。 - 【請求項8】 請求項第1項ないし請求項第4項または
第6項の何れかの項記載のハロゲン捕捉剤を添加してな
る酸性洗浄剤。 - 【請求項9】 請求項第1項ないし3項、第5項または
第7項の何れかの項記載のハロゲン捕捉剤を添加してな
る漂白剤。 - 【請求項10】 衣料用漂白剤、台所用漂白剤、カビ取
り剤、トイレ用洗浄剤、排水パイプ用洗浄剤および消毒
用洗浄剤から選ばれたものである請求項第9項記載の漂
白剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6083568A JP2970992B2 (ja) | 1991-06-06 | 1994-03-31 | ハロゲン捕捉剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16090191 | 1991-06-06 | ||
| JP3-160901 | 1991-06-06 | ||
| JP6083568A JP2970992B2 (ja) | 1991-06-06 | 1994-03-31 | ハロゲン捕捉剤 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4089291A Division JPH07113B2 (ja) | 1991-06-06 | 1992-03-16 | ハロゲン捕捉剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299193A true JPH06299193A (ja) | 1994-10-25 |
| JP2970992B2 JP2970992B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=26424600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6083568A Expired - Lifetime JP2970992B2 (ja) | 1991-06-06 | 1994-03-31 | ハロゲン捕捉剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2970992B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017001977A (ja) * | 2015-06-08 | 2017-01-05 | 大日本除蟲菊株式会社 | 薬剤組成物、害虫防除用線香、及び加熱蒸散用製剤 |
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1994
- 1994-03-31 JP JP6083568A patent/JP2970992B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017001977A (ja) * | 2015-06-08 | 2017-01-05 | 大日本除蟲菊株式会社 | 薬剤組成物、害虫防除用線香、及び加熱蒸散用製剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2970992B2 (ja) | 1999-11-02 |
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