JPH06299569A - 浚渫方法及び浚渫船 - Google Patents

浚渫方法及び浚渫船

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JPH06299569A
JPH06299569A JP8637693A JP8637693A JPH06299569A JP H06299569 A JPH06299569 A JP H06299569A JP 8637693 A JP8637693 A JP 8637693A JP 8637693 A JP8637693 A JP 8637693A JP H06299569 A JPH06299569 A JP H06299569A
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JP
Japan
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dredging
bucket
barge
discharge stage
hole
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JP8637693A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Omichi
保彦 大道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Eng Kk
Original Assignee
Daido Eng Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浚渫方法及び浚渫船に関し、作業性及び作業
の安全性を高められるようにした浚渫方法及び浚渫船を
提供することを目的とする。 【構成】 台船1にこれの平面投影内を上下に貫通する
浚渫孔4を形成し、この浚渫孔4から浚渫バケット2を
水底に下降させて浚渫物をすくい取り、この後、浚渫バ
ケット2を浚渫孔4よりも高く引上げてから台船1上に
設けた排出ステージ5の上方まで横行させ、更にこの
後、浚渫物を浚渫バケット2から排出ステージ5に投下
し、排出ステージ5から延出されたシュート7を介して
土搬船3に投下する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は浚渫方法及び浚渫船に
関し、特に作業性及び作業の安全性を高められるように
した浚渫方法及び浚渫船に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浚渫バケットを用いる浚渫方法に
おいては、浚渫船に艤装された旋回クレーンの先端に浚
渫バケットをロープで吊り下げ、浚渫バケットを開いた
状態で台船の外側方の水底に降下させ、浚渫バケットを
閉じて水底の泥土類をすくい取り、水上の所定の高さま
で吊り上げてからクレーンを旋回させて浚渫バケットを
浚渫船に横付けしている土搬船上に移動させ、この後、
浚渫バケットを開いて土搬船に浚渫物を投下している。
【0003】浚渫物を土搬船に投下した後、クレーンを
戻して浚渫バケットを前とは少し違った位置で降下させ
て、その位置での浚渫が行われる。また、1艘の土搬船
への浚渫物の積み込みが行われた後、次の土搬船が横付
けするまでの間は、浚渫バケット以外に浚渫物をストッ
クするところがないので、浚渫作業は中断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、浚渫バケッ
トを水底に下ろす時と、浚渫物をすくい取った浚渫バケ
ットを吊り上げる時では、当然のことながらクレーンに
作用する重量は異なるので、台船はロールする。
【0005】また、土搬船に浚渫物を投下する時に、浚
渫バケットの開き具合によって浚渫物の落下量を調整す
ることは極めて困難であり、水を含むことにより流動性
が高くなっている浚渫物が短時間内で多量に浚渫バケッ
トから土搬船に落下し、この反動によって台船がロール
するとともに、急激な浚渫物の投下によって土搬船もロ
ールする。
【0006】この台船や土搬船のロールやピッチは船上
の作業員の作業の安全性を高める上で好ましくなく、極
力発生しないようにすることが望ましい。また、上記従
来の浚渫方法では、クレーンを操作して浚渫バケットの
位置を三次元的に制御するという熟練を要する作業を伴
う上、クレーンを旋回させてロープで吊り下げた浚渫バ
ケットを所定の位置に位置させるために時間がかかり、
作業性を高める上で不利である。
【0007】更に、旋回クレーンは高価であり、船価の
低減を図る上で不利になる。本発明は、上記従来の欠点
を鑑みて提案されたものであって、安全性及び作業性を
高められるようにした浚渫方法及び浚渫船を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の浚渫方法は、例
えば図1に示すように、台船1に浚渫バケット2を水底
と水上の所定の高さとにわたって昇降可能に吊持させ、
浚渫バケット2で水底の泥土をすくい取って土搬船3に
投下する浚渫方法を前提として、上記の目的を達成する
ため、台船1にこれの平面投影内を上下に貫通する浚渫
孔4を形成し、この浚渫孔4から浚渫バケット2を水底
に下降させて浚渫物を救い取り、この後、浚渫バケット
2を浚渫孔4よりも高く引上げてから台船1上に設けた
排出ステージ5の上方まで横行させ、更にこの後、浚渫
物を浚渫バケット2から排出ステージ5に投下し、排出
ステージ5から延出されたシュート6を介して土搬船3
に投下することを特徴とする。
【0009】また、本発明の浚渫船は、台船1と、これ
に昇降可能に吊持される浚渫バケット2とを備える浚渫
船において、上記本発明の浚渫方法を実施するため、上
記台船1の平面投影内でその台船1を上下に貫通する浚
渫孔4と、船上で浚渫バケット2から投下される浚渫物
を受ける排出ステージ5と、浚渫バケット2を吊持し
て、浚渫孔4の上方と排出ステージ5の上方との間で往
復する横行装置6と、排出ステージ5から台船1に横付
けされた土搬船3に浚渫物を案内するシュート7とを備
えることを特徴とする。
【0010】
【作 用】本発明においては、横行装置6に浚渫バケッ
ト2を昇降可能に支持させてあるので、横行装置6によ
って浚渫バケット2を浚渫孔4の上方に位置させ、浚渫
バケット2を開いてから浚渫バケット2を下降させるこ
とにより、浚渫バケット2を浚渫孔4から水底に降下さ
せることができ、更に、水底で浚渫バケット2を閉じる
ことにより水底の泥土をすくい取ることができる。
【0011】ここで、浚渫孔4が台船1の平面投影内を
上下に貫通するので、浚渫物の有無により台船1が受け
る浚渫バケット2の重量変化の影響は、台船1の外側に
張り出すクレーンのビームの先端にその重量が作用する
場合に比べて小さくなり、台船1のロールが小さくな
る。
【0012】また、本発明において、特に浚渫孔4を台
船1の中央部に配置する場合には、浚渫バケット2及び
浚渫物の重量によって台船1に回転力が生じることを防
止できる。
【0013】浚渫バケット2で水底の泥土をすくい取っ
た後、浚渫バケットを浚渫孔4の上方に吊り上げ、この
後、横行装置6を横行させて浚渫バケット2を排出ステ
ージ5の上方に位置させ、浚渫バケット2を開くと、浚
渫物を排出ステージ5に投下することができる。
【0014】ここで、排出ステージ5は台船1上に設け
てあるので、浚渫バケット2から排出ステージ5への浚
渫物の投下は台船1の荷重状態に実質的な変化を与える
ことはなく、浚渫バケット2からの浚渫物の投下の反動
で台船1が揺れるおそれはなくなる。
【0015】また、浚渫バケット2は浚渫孔4での昇降
と、浚渫孔4の上方と排出ステージ5の上方とにわたる
横行との2次元の位置制御を別々にすればよいので、3
次元の位置制御が必要な旋回クレーンに比べて、位置制
御が簡単に、しかも、短時間でできる。
【0016】更に、排出ステージ5から土搬船3への浚
渫物の投下はシュート7を介して行われるので、たとえ
ば排出ステージ5の出口に設けたシャッターの開度を制
御してシュート7の流量を制御することにより、簡単に
土搬船3への浚渫物の投下速度を制御でき、土搬船3へ
の浚渫物の投下速度を遅くして土搬船3の揺れを減少さ
せることができる。
【0017】また、台船1上の排出ステージに浚渫物を
溜めることができるので、土搬船3の繋ぎ替えの間に浚
渫作業をして浚渫工期を短縮することができる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例に係る浚渫船を図面に基づ
いて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0019】図1の平面図に示すように、本発明の一実
施例に係る浚渫船は、台船1の中央部のメンテナンスデ
ッキ8と、その両側に順に並ぶそれぞれ3つの浚渫孔
4、排出ステージ5及びシリンダ室9とを備えている。
【0020】また、図2の正面図に示すように、この浚
渫船は、3つの浚渫バケット2を備え、その中の1つは
予備品としてメンテナンスデッキ8に保管される。台船
1のデッキ上には、各浚渫バケット2を昇降可能に吊持
して台船1の長手方向、すなわち、メンテナンスデッキ
8、浚渫孔4及び排出ステージ5が並ぶ方向に横行する
横行装置6が設けられる。
【0021】この横行装置6は各浚渫バケット2を昇降
可能に吊持して台船1の長手方向に横行できるように構
成してあればよいが、この実施例の横行装置は、クラブ
トロリ61と、これを支持するレール62とを備えてい
る。
【0022】1つの浚渫バケット2を昇降させる昇降駆
動装置11は、それぞれ1端が浚渫バケット2に連結さ
れる4本の支持ロープ12と、これらを巻き取る4台の
支持ウインチ13と、シリンダ室9の上部に回転自在に
支持させた4輪の固定滑車14と、各クラブトロリ61
に回転自在に支持させた4輪の移動滑車15とを備えて
いる。
【0023】各支持ロープ12は表側と友側とが対にな
ってそれぞれ別のシリンダ室9に引き込まれ、一方のシ
リンダ室9の支持ロープ12を支持ウインチ13に巻き
取ると同時に、他方のシリンダ室9の支持ロープ12を
同じ速度で繰り出すことにより、浚渫バケット2の高さ
を一定に保持したまま、クラブトロリ61及び浚渫バケ
ット2を一方のシリンダ室9側に移動させることができ
る。
【0024】また、両方のシリンダ室9の支持ロープ1
2を同時に巻き取るとクラブトロリ61を一定の位置に
位置させたまま、浚渫バケット2を上昇させることがで
き、両方のシリンダ室9の支持ロープ12を同時に繰り
出すとクラブトロリ61を一定の位置に位置させたま
ま、浚渫バケット2を下降させることができる。
【0025】なお、この浚渫船では、各浚渫バケット2
を互いに独立して操作できるようにするため、2組の昇
降駆動装置8が搭載されている。各浚渫バケット2を開
閉させる開閉駆動装置16は、2本の開閉ロープ17、
各開閉ロープ17の端部を巻き取る4台の開閉ウィンチ
18、シリンダ室9の上部に回転自在に支持させた4輪
の固定滑車19と、図3及び図4の各側面図に示すよう
に、各クラブトロリ61に回転自在に支持させた4輪の
移動滑車20と、各浚渫バケット2の基枠21に回転自
在に支持させた案内滑車22と、各浚渫バケット2の昇
降枠23に回転自在に支持させた昇降滑車24とを備え
る。
【0026】各開閉ロープ17は一方のシリンダ室9の
開閉ウインチ18から順に固定滑車19、移動滑車2
0、及び案内滑車22を経て昇降滑車24に巻掛けら
れ、反対側の案内滑車22、移動滑車20、固定滑車1
9を経て他方のシリンダ室9の開閉ウインチ18に巻取
られる。
【0027】したがって、両開閉ウインチ18を停止さ
せておけば、クラブトロリ61を移動させても浚渫バケ
ット2は開閉されないが、浚渫バケット2を昇降させる
時には支持ウインチ13に同調して一方または両方の開
閉ウインチ18を作動させなければ浚渫バケット2は開
閉してしまう。
【0028】この実施例では、両方の支持ウインチ13
が支持ロープ12を巻き取る時に両方の開閉ウインチ1
8も同時に開閉ロープ17を支持ロープ12と同じだけ
巻取り、両方の支持ウインチ13が支持ロープ12を繰
り出す時に両方の開閉ウインチ18も同時に開閉ロープ
17を支持ロープ12と同じだけ繰り出すようにして、
浚渫バケット2が開閉しないようにしている。
【0029】そして、浚渫バケット2が昇降しない時
に、いずれか一方、又は両方の開閉ウインチ18を作動
させることにより、クラブトロリ61の位置を問わずに
浚渫バケット2を開閉させるようにしている。
【0030】図4の側面図に示すように、排出ステージ
5には浚渫バケット2から投下される浚渫物を受けるホ
ッパー25が設けられる。ホッパー25の底部には山型
に折り曲げた固定底板26とこれの上側で回転する可動
底板27とが設けられる。
【0031】そして、この可動底板27を土搬船3が繋
留される表側(または友側)と反対側に、固定底板26
とほぼ同じ様に傾斜する位置に位置させることにより、
ホッパー25に投下された浚渫物を土搬船3が繋留され
る表側(または友側)に導くようにしている。
【0032】図2及び図3に示すように、このホッパー
25の出口にはシャッター28が設けられ、このシャッ
ター28の開度を調節することにより、浚渫物の排出ス
テージ5からの排出速度を調節できるようにしている。
【0033】なお、ホッパー25の両外側には出口から
排出される浚渫物が飛び散らないようにカバー29が設
けられる。図1ないし図3に示すように、各排出ステー
ジ5の両外側にはその出口から排出される浚渫物を受け
て土搬船3に導くシュート7が設けられる。
【0034】このシュート7は、角樋状に形成され、ス
ラストベアリング30を介して台船1に回転自在に支持
されるとともに、クレビス継手31を介して台船1に昇
降揺動可能に支持され、吊持ロープ32の繰り出し長さ
を調節することによりその傾斜角度を調節できるように
してある。
【0035】なお、図1に示すように、台船1には、シ
ュート7を台船1上に収納した時に各シュート7の先端
部を受ける受台33が設けられる。次に、この浚渫船を
用いて実施する本発明の一実施例に係る浚渫方法につい
て図面に基づいて具体的に説明する。
【0036】浚渫現場の所定の位置に投錨(アンカーリ
ング)したり、スタッドを立てることにより浚渫船を固
定した後、浚渫工事が行われる。ここで、1つの浚渫バ
ケット2を用いた場合を例にとって、浚渫作業の手順と
負荷変動について、図5の負荷変動特性図に基づいて説
明する。
【0037】初期状態aでは、浚渫バケット2を開い
て、浚渫孔4の上方で待機させておき、始動させること
により、開かれた浚渫バケット2をいずれか1つの浚渫
孔4から水中に降下させる。
【0038】始動時bには起動抵抗に打ち勝つために一
次的に負荷が増大するが、浚渫バケット2が下降し始め
ると急激に負荷が減少し、下降中cには浚渫バケット2
の重量によって負荷がマイナスになり、静止することに
より負荷は0となる。
【0039】なお、この浚渫バケット2の降下に要する
時間は水深によって異なる。この後、浚渫バケット2を
閉じて水底の泥土をすくい取るが、この閉鎖時dには負
荷がプラスになり、閉鎖が終了すると負荷は再び0にな
る。
【0040】浚渫バケット2を閉じてから浚渫バケット
2を浚渫孔4から船上に引き上げるが、この引上げ時e
には大きなプラスの負荷がかかり、引上げを終了すると
負荷は0になる。
【0041】なお、この浚渫バケット2の引上げに要す
る時間も水深によって異なる。浚渫物をすくい取る時に
台船1の荷重条件が変動するが、浚渫孔4が台船1の平
面投影内を上下に貫通するので、浚渫物の有無により台
船1が受ける浚渫バケット2の重量変化の影響は、台船
1の外側に張り出すクレーンのビームの先端にその重量
が作用する場合に比べて小さくなり、台船1のロールが
小さくなる。
【0042】特に、この実施例では、浚渫孔4が台船1
の船央部に形成されているので、台船1の長手方向に並
行な軸心回りのロールが発生するおそれはなく、また、
台船1の長手方向に直角方向の軸心回りのロールも小さ
く抑えられる。
【0043】更にこの後、浚渫バケット2を浚渫孔4の
上方から排出ステージ5の上方に横行させるが、この横
行時fに再びプラスの負荷がかかり、横行が終了すれば
負荷はまた0に戻る。
【0044】この時にも、台船1の荷重条件が変動する
が、浚渫バケット2が台船2の中央部を移動するように
してあるので、その移動方向に並行な軸心を中心とする
ロールが発生する恐れはなく、また、その移動方向を台
船2の長手方向に並行に設定してあるので、移動方向に
直角な軸心を中心とするロールも台船2の浮力によって
小さく抑えられる。
【0045】そして、排出ステージ5の上方に横行した
浚渫バケット2を開くことにより、浚渫物を浚渫バケッ
ト2から排出ステージ5のホッパー25に投下する。排
出ステージ5上で浚渫バケット2を開く時gには、開き
始めに起動抵抗があるため、一旦負荷はプラスになる
が、浚渫バケット2の昇降枠23以下の重量が作用する
ので、負荷はすぐにマイナスに変わり、開放が完了すれ
ば、負荷が0に戻る。
【0046】この後、浚渫バケット2を浚渫孔4の上方
に復帰させるため、浚渫バケット2を横行させるが、こ
の横行時hには排出ステージ5への横行時fと同様にプ
ラスの負荷がかかり、横行の終了と同時に負荷が0に戻
る。ただし、この横行時iには浚渫物がなくなっている
ので、起動抵抗は小さくて済み、短時間内に負荷が低下
する。
【0047】このようにして1サイクルの浚渫作業が終
了するが、この浚渫船は2つの浚渫バケット2を備えて
いるので、2つの浚渫バケット2を同時に水底に下ろし
て同時に浚渫をすることも可能である。
【0048】しかしながら、この場合には、同時に多量
の動力を必要とするので不利になることから、この実施
例では、2つの浚渫バケット2の浚渫作業に例えば約1
/3周期の時差を設けて順に浚渫バケット2を水底に下
ろすことにより、図5に破線又は1点鎖線で示す1つの
浚渫バケット2だけで浚渫する場合に比べて、同図に実
線で示すように、一方の浚渫バケット2の負荷がプラス
になる時と他方の浚渫バケット2の負荷がマイナスにな
る時とを重ね合わせて、総負荷を小さくしている。
【0049】排出ステージ5からの浚渫物は、ある程度
の浚渫物を浚渫バケット2の他に排出ステージ5に浚渫
物を保管することができるので、浚渫作業とは別に排出
時間を設定することができる。
【0050】また、排出ステージ5から浚渫物を排出す
る場合、ホッパー25の出口にはシャッター28を設
け、このシャッター28の開度を調節することにより、
浚渫物の排出ステージ5からの排出速度を調節しながら
土搬船3に浚渫物を投下することができる。
【0051】したがって、浚渫物の投下による荷重変動
を小さく抑えることができ、この荷重変動による浚渫船
のロールを小さくすることができるとともに、浚渫物の
投下による土搬船3の荷重変動を小さくして、土搬船3
のロールを小さく抑えることができる。
【0052】また、両方の排出ステージ5から土搬船3
に並行して浚渫物を投下することができ、土搬船3への
積み込み作業の作業時間を短縮できる。更に、土搬船3
の繋ぎ替えの間にも、排出ステージ5に浚渫物を溜める
ことができるので、浚渫作業を中断する必要はなく、浚
渫作業を続行することにより浚渫工期を短縮できる。
【0053】本発明は、3つ以上の多数の浚渫バケット
2を使用して浚渫を行う場合にも適用することが可能で
あり、例えば3つの浚渫バケット2を用いる場合には、
図6の負荷変動特性図に実線で示すように、1/3周期
ずつ各浚渫バケット2の浚渫作業をずらすことにより、
浚渫バケット2や浚渫物の重量を利用して総負荷を小さ
くできる。
【0054】なお、図6において、破線、1点鎖線及び
2点鎖線は、各浚渫バケットの負荷変動特性を示してい
る。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、台船の平面投影内で浚渫バケットを昇降させて浚渫
作業を行い、浚渫物をすくい取って船上に引上げられた
浚渫バケットを船上で横行させて、排出ステージに浚渫
物を投下し、排出ステージからシュートを介して土搬船
に浚渫物を投下するので、浚渫バケットの昇降、浚渫バ
ケットへの浚渫物のすくい取り、及び浚渫物の土搬船へ
の投下に伴う浚渫船の荷重変動の影響が小さくなり、こ
の荷重変動によるロールを小さくして、作業の安全性を
高めることができる。
【0056】また、排出ステージからシュートを介して
土搬船に浚渫物を投下するので、浚渫物の投下速度を遅
くして、浚渫船及び土搬船の荷重変動を緩やかにするこ
とができ、これにより、浚渫船及び土搬船のロールを小
さくして、作業の安全性を高めることができる。
【0057】また、本発明によれば、浚渫バケットの位
置制御が二次元の位置制御であり、しかも、昇降制御と
横行制御とを別々に行うので、3次元の位置制御が必要
な旋回クレーンを用いる場合に比べて、簡単に、かつ、
短時間で浚渫バケットの位置制御ができ、作業時間を短
縮して作業性を高めることができる。
【0058】更に、排出ステージ5に浚渫物を溜めるこ
とができるので、土搬船の繋ぎ替えの間にも浚渫作業を
続行することができ、これにより浚渫工事の工期を短縮
することができる。
【0059】本発明において、特に浚渫孔を台船の船央
部に配置する場合には、浚渫船のロールを最小限度に抑
えることができ、作業の安全性を一層高めることができ
るとともに、浚渫物の重量が偏心荷重として作用する場
合に比べると、偏心荷重に対応するカウンタウェイトを
設ける必要がなくなり、台船を小型にできるとともに、
安価にできる。
【0060】また、本発明において、特に浚渫バケット
を台船の長手方向に横行させる場合には、台船上での荷
重移動による台船のロールを小さく抑えることができ、
作業の安全性を一層高めることができる。
【0061】更に、本発明において、特に台船に複数の
浚渫バケットを設け、各浚渫バケットを順次交互に水底
に降下させて浚渫を行う場合には、浚渫バケットの重量
あるいはこれとともに浚渫物の重量によって負荷がマイ
ナスになる時に他の浚渫バケットを上昇させたり、横行
させたりする時が重なるようにして、総負荷を小さくす
ることができ、エネルギーを節約する上で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面図である。
【図2】本発明の正面図である。
【図3】本発明の側面図である。
【図4】本発明の要部の側面図である。
【図5】本発明の総負荷の変動を示す負荷変動特性図で
ある。
【図6】本発明の総負荷の変動を示す負荷変動特性図で
ある。
【符号の説明】
1 台船 2 浚渫バケット 3 土搬船 4 浚渫孔 5 排出ステージ 6 横行装置 7 シュート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台船(1) に浚渫バケット(2) を水底と水
    上の所定の高さとにわたって昇降可能に吊持させ、浚渫
    バケット(2) で水底の泥土をすくい取って土搬船(3) に
    投下する浚渫方法において、 台船(1) にこれの平面投影内を上下に貫通する浚渫孔
    (4) を形成し、この浚渫孔(4) から浚渫バケット(2) を
    水底に下降させて浚渫物をすくい取り、この後、浚渫バ
    ケット(2) を浚渫孔(4) よりも高く引上げてから台船
    (1) 上に設けた排出ステージ(5) の上方まで横行させ、
    更にこの後、浚渫物を浚渫バケット(2) から排出ステー
    ジ(5) に投下し、排出ステージ(5) から延出されたシュ
    ート(7) を介して土搬船(3) に投下することを特徴とす
    る浚渫方法。
  2. 【請求項2】 複数の浚渫バケット(2) を用い、各浚渫
    バケット(2) を順次交互に水底に降下させて浚渫を行う
    請求項1に記載の浚渫方法。
  3. 【請求項3】 台船(1) と、これに昇降可能に吊持され
    る浚渫バケット(2)とを備える浚渫船において、 上記台船(1) の平面投影内でその台船(1) を上下に貫通
    する浚渫孔(4) と、台船(1) 上で浚渫バケット(2) から
    投下される浚渫物を受ける排出ステージ(5) と、浚渫バ
    ケット(2) を吊持して、浚渫孔(4) の上方と排出ステー
    ジ(5) の上方との間で往復する横行装置(6) と、排出ス
    テージ(5) から台船(1) に横付けされた土搬船(3) に浚
    渫物を案内するシュート(7) とを備えることを特徴とす
    る浚渫船。
  4. 【請求項4】 浚渫孔(4) が台船(1) の船央部に配置さ
    れる請求項3に記載の浚渫船。
  5. 【請求項5】 横行装置(6) が台船(1) の長手方向に走
    行する請求項3又は4又は5に記載の浚渫船。
  6. 【請求項6】 複数の横行装置(6) 及び浚渫バケット
    (2) が設けられる請求項3、4又は5に記載の浚渫船。
JP8637693A 1993-04-13 1993-04-13 浚渫方法及び浚渫船 Pending JPH06299569A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5634031A (en) * 1994-03-04 1997-05-27 Sakuma; Hiroto Optical disk system having table-of-contents information data

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5634031A (en) * 1994-03-04 1997-05-27 Sakuma; Hiroto Optical disk system having table-of-contents information data

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