JPH06300740A - 超音波顕微鏡 - Google Patents
超音波顕微鏡Info
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- JPH06300740A JPH06300740A JP5091474A JP9147493A JPH06300740A JP H06300740 A JPH06300740 A JP H06300740A JP 5091474 A JP5091474 A JP 5091474A JP 9147493 A JP9147493 A JP 9147493A JP H06300740 A JPH06300740 A JP H06300740A
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Links
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 臨界角を可変にして測定可能とすることで漏
洩弾性表面波、疑似縦波等の任意の波を分離して測定す
る。 【構成】 複数の超音波振動子がアレイ状に列設された
アレイ式超音波探触子20と、試料30に弾性表面波等
の所定の波が励起されるようにアレイ式超音波探触子2
0を励振して所定の波に対応する臨界角θをもって試料
30の表面に超音波送信ビームを入射させる送信制御回
路TCと、試料30表面から出射する所定の波を同じ臨
界角θをもった超音波受信ビームとして受信する受信制
御回路RCとを設けた。
洩弾性表面波、疑似縦波等の任意の波を分離して測定す
る。 【構成】 複数の超音波振動子がアレイ状に列設された
アレイ式超音波探触子20と、試料30に弾性表面波等
の所定の波が励起されるようにアレイ式超音波探触子2
0を励振して所定の波に対応する臨界角θをもって試料
30の表面に超音波送信ビームを入射させる送信制御回
路TCと、試料30表面から出射する所定の波を同じ臨
界角θをもった超音波受信ビームとして受信する受信制
御回路RCとを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料の音速を定量的に
測定することの可能な超音波顕微鏡に関する。
測定することの可能な超音波顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波顕微鏡によりV(z)曲
線を求めて試料の音速が測定されている。図13はV
(z)曲線を計測する超音波顕微鏡の概略構成を示す図で
あり、以下、本図により超音波顕微鏡による試料の観察
動作を説明する。。
線を求めて試料の音速が測定されている。図13はV
(z)曲線を計測する超音波顕微鏡の概略構成を示す図で
あり、以下、本図により超音波顕微鏡による試料の観察
動作を説明する。。
【0003】試料台13上に置かれた試料6にカップラ
ントと呼ばれる媒体(例えば水)5を滴下し、超音波探
触子(送受信型)3を接触させる。送信器1からバース
ト状の電気信号を方向性結合器2を介して探触子3に印
加する。探触子3は電気信号を超音波信号に変換し、探
触子3の端部に設けられたレンズで集束して媒体5を介
して試料6に超音波信号を送信する。試料6の表面層で
反射・散乱した超音波信号は同じレンズに入射して探触
子3により電気信号に変換された後、方向性結合器2を
介して受信器4に送信される。受信器4に送信された電
気信号は適当に増幅され、ピーク検出器7に送出され
る。
ントと呼ばれる媒体(例えば水)5を滴下し、超音波探
触子(送受信型)3を接触させる。送信器1からバース
ト状の電気信号を方向性結合器2を介して探触子3に印
加する。探触子3は電気信号を超音波信号に変換し、探
触子3の端部に設けられたレンズで集束して媒体5を介
して試料6に超音波信号を送信する。試料6の表面層で
反射・散乱した超音波信号は同じレンズに入射して探触
子3により電気信号に変換された後、方向性結合器2を
介して受信器4に送信される。受信器4に送信された電
気信号は適当に増幅され、ピーク検出器7に送出され
る。
【0004】図14は、探触子3および試料6の近傍を
拡大して示した図である。この図に示すように、探触子
3は、圧電素子の両面を電極で挾んでなる超音波トラン
スデューサ3bと、この超音波トランスデューサ3bの
下面に設けられた音響レンズ3aとから構成されてい
る。この探触子3で受信される反射超音波には、レンズ
3a中心近傍の試料6表面から直接反射されてくる直接
反射波と、レーリー臨界角の入射角で試料6表面に入射
して同様にレーリー臨界角の出射角で試料6表面から出
射されるレーリー波(漏洩弾性表面波)とがあり、これ
ら2つの波が干渉したものが反射超音波信号として探触
子3で受信される。図15(イ)は直接反射波を、同図
(ロ)は漏洩弾性表面波を示し、これらが同相で干渉した
ときの干渉波を同図(ハ)に、逆相で干渉したときの干渉
波を同図(ニ)に示す。
拡大して示した図である。この図に示すように、探触子
3は、圧電素子の両面を電極で挾んでなる超音波トラン
スデューサ3bと、この超音波トランスデューサ3bの
下面に設けられた音響レンズ3aとから構成されてい
る。この探触子3で受信される反射超音波には、レンズ
3a中心近傍の試料6表面から直接反射されてくる直接
反射波と、レーリー臨界角の入射角で試料6表面に入射
して同様にレーリー臨界角の出射角で試料6表面から出
射されるレーリー波(漏洩弾性表面波)とがあり、これ
ら2つの波が干渉したものが反射超音波信号として探触
子3で受信される。図15(イ)は直接反射波を、同図
(ロ)は漏洩弾性表面波を示し、これらが同相で干渉した
ときの干渉波を同図(ハ)に、逆相で干渉したときの干渉
波を同図(ニ)に示す。
【0005】この状態で、探触子3と試料6との間の距
離を、コンピュータ9からの命令により制御器11から
制御信号(パルス)を送出することでZ軸ステージ12
により一定方向に変化させ、ピーク検出器7から得られ
るピーク値を測定すると、図15に示すように、直接反
射波と弾性表面波との位相変化により干渉波のピーク値
が変化する。そこで、このピーク値をA/D変換器8を
介してコンピュータ9により取り込み、これをディスプ
レイ10上に表示すると、図16に示すような曲線が得
られる。これをV(z)曲線と呼び、縦軸はピーク値V、
横軸は探触子3と試料6との間の距離zである。なお、
zの値は、探触子3のレンズの焦点位置から試料6に向
かう方向を負とし、通常は負の値のみ測定する。このV
(z)曲線は試料6のレーリー波の音速に依存する形状を
有しており、従って、測定対象たる試料6のV(z)曲線
を求めることで試料6の弾性表面波の音速を測定するこ
とができる。具体的には、弾性表面波の速度CRは、超
音波伝播媒体(水)6の音速をCw、超音波の周波数を
fとすると、次式で与えられる。
離を、コンピュータ9からの命令により制御器11から
制御信号(パルス)を送出することでZ軸ステージ12
により一定方向に変化させ、ピーク検出器7から得られ
るピーク値を測定すると、図15に示すように、直接反
射波と弾性表面波との位相変化により干渉波のピーク値
が変化する。そこで、このピーク値をA/D変換器8を
介してコンピュータ9により取り込み、これをディスプ
レイ10上に表示すると、図16に示すような曲線が得
られる。これをV(z)曲線と呼び、縦軸はピーク値V、
横軸は探触子3と試料6との間の距離zである。なお、
zの値は、探触子3のレンズの焦点位置から試料6に向
かう方向を負とし、通常は負の値のみ測定する。このV
(z)曲線は試料6のレーリー波の音速に依存する形状を
有しており、従って、測定対象たる試料6のV(z)曲線
を求めることで試料6の弾性表面波の音速を測定するこ
とができる。具体的には、弾性表面波の速度CRは、超
音波伝播媒体(水)6の音速をCw、超音波の周波数を
fとすると、次式で与えられる。
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の超音波顕微鏡にあっては、探触子3からの超音
波により試料6の表面には漏洩弾性表面波のみならず疑
似縦波や他のモードの表面波も励振され、これらが混合
した状態で探触子3により受信されていたので、漏洩弾
性表面波や疑似縦波等を分離して測定することが困難で
あった。
た従来の超音波顕微鏡にあっては、探触子3からの超音
波により試料6の表面には漏洩弾性表面波のみならず疑
似縦波や他のモードの表面波も励振され、これらが混合
した状態で探触子3により受信されていたので、漏洩弾
性表面波や疑似縦波等を分離して測定することが困難で
あった。
【0007】これら漏洩弾性表面波、疑似縦波等はそれ
ぞれ固有の臨界角を有しているので、理論的には臨界角
を可変にして超音波の送受信を行えば分離測定は可能で
あるが、従来の超音波顕微鏡に用いられている探触子3
は、その音響レンズ3bの下面凹部の形状により測定可
能な臨界角が定まってしまい、臨界角を可変にして測定
することは困難であった。
ぞれ固有の臨界角を有しているので、理論的には臨界角
を可変にして超音波の送受信を行えば分離測定は可能で
あるが、従来の超音波顕微鏡に用いられている探触子3
は、その音響レンズ3bの下面凹部の形状により測定可
能な臨界角が定まってしまい、臨界角を可変にして測定
することは困難であった。
【0008】疑似縦波の音速は、漏洩弾性表面波の音速
と同様に試料6の物性測定に重要な役割を果たす。漏洩
弾性表面波の音速CRと疑似縦波の音速CLとの間には、
次のような関係式が成立する。
と同様に試料6の物性測定に重要な役割を果たす。漏洩
弾性表面波の音速CRと疑似縦波の音速CLとの間には、
次のような関係式が成立する。
【数2】
【数3】 ただし、Eは試料6のヤング率、ρは試料6の密度、ν
は試料6のポアソン比である。疑似縦波は漏洩弾性表面
波や直接反射波に比較して強度が小さいため、従来の超
音波顕微鏡の測定ではこれを単独で測定することは非常
に困難である。
は試料6のポアソン比である。疑似縦波は漏洩弾性表面
波や直接反射波に比較して強度が小さいため、従来の超
音波顕微鏡の測定ではこれを単独で測定することは非常
に困難である。
【0009】本発明の目的は、臨界角を可変にして測定
可能とすることで漏洩弾性表面波、疑似縦波等の任意の
波を分離して測定可能な超音波顕微鏡を提供することに
ある。
可能とすることで漏洩弾性表面波、疑似縦波等の任意の
波を分離して測定可能な超音波顕微鏡を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1、図
2、図4および図7に対応付けて説明すると、請求項1
の発明は、複数の超音波振動子22がアレイ状に列設さ
れたアレイ式超音波探触子20と、試料30に弾性表面
波等の所定の波が励起されるように前記アレイ式超音波
探触子20を励振して前記所定の波に対応する臨界角θ
をもって前記試料30の表面に超音波送信ビームBTを
入射させる超音波ビーム送信手段TCと、前記試料30
表面から出射する前記所定の波を前記臨界角θをもった
超音波受信ビームBRとして受信する超音波ビーム受信
手段RCとを備えた超音波顕微鏡を構成することにより
上述の目的を達成している。請求項2の発明は、請求項
1に記載の超音波顕微鏡において、前記超音波受信ビー
ムBTを前記超音波振動子22の列設方向に走査する受
信ビーム走査手段RCを備えたようなものである。ま
た、請求項3の発明は、請求項2に記載の超音波顕微鏡
において、前記受信ビーム走査手段RCにより超音波受
信ビームBRを走査しつつ前記超音波ビーム受信手段R
Cにより得られた複数の受信信号の位相差を検出し、こ
の位相差から前記試料30の音速を算出する第1の音速
算出手段33、62を備えたようなものである。さら
に、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の超音
波顕微鏡において、前記超音波送信ビームBTを前記超
音波振動子22の列設方向に走査する送信ビーム走査手
段TCを備えたようなものである。一方、請求項5の発
明は、請求項1に記載の超音波顕微鏡において、前記ア
レイ式超音波探触子20を前記試料30の深さ方向に走
査する探触子走査手段51と、前記探触子走査手段51
により前記アレイ式超音波探触子20を走査させつつ前
記超音波ビーム受信手段RCにより超音波受信ビームB
Rを受信してV(z)曲線を得る曲線計測手段33と、前
記曲線計測手段33で得られたV(z)曲線から前記試料
30の音速を算出する第2の音速算出手段33とを備え
たようなものである。また、請求項6の発明は、請求項
5に記載の超音波顕微鏡において、前記超音波送信ビー
ムBTを前記超音波振動子22の列設方向に走査する送
信ビーム走査手段TCと、前記超音波受信ビームBRを
前記超音波振動子22の列設方向に走査する受信ビーム
走査手段RCとを備えたようなものである。
2、図4および図7に対応付けて説明すると、請求項1
の発明は、複数の超音波振動子22がアレイ状に列設さ
れたアレイ式超音波探触子20と、試料30に弾性表面
波等の所定の波が励起されるように前記アレイ式超音波
探触子20を励振して前記所定の波に対応する臨界角θ
をもって前記試料30の表面に超音波送信ビームBTを
入射させる超音波ビーム送信手段TCと、前記試料30
表面から出射する前記所定の波を前記臨界角θをもった
超音波受信ビームBRとして受信する超音波ビーム受信
手段RCとを備えた超音波顕微鏡を構成することにより
上述の目的を達成している。請求項2の発明は、請求項
1に記載の超音波顕微鏡において、前記超音波受信ビー
ムBTを前記超音波振動子22の列設方向に走査する受
信ビーム走査手段RCを備えたようなものである。ま
た、請求項3の発明は、請求項2に記載の超音波顕微鏡
において、前記受信ビーム走査手段RCにより超音波受
信ビームBRを走査しつつ前記超音波ビーム受信手段R
Cにより得られた複数の受信信号の位相差を検出し、こ
の位相差から前記試料30の音速を算出する第1の音速
算出手段33、62を備えたようなものである。さら
に、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の超音
波顕微鏡において、前記超音波送信ビームBTを前記超
音波振動子22の列設方向に走査する送信ビーム走査手
段TCを備えたようなものである。一方、請求項5の発
明は、請求項1に記載の超音波顕微鏡において、前記ア
レイ式超音波探触子20を前記試料30の深さ方向に走
査する探触子走査手段51と、前記探触子走査手段51
により前記アレイ式超音波探触子20を走査させつつ前
記超音波ビーム受信手段RCにより超音波受信ビームB
Rを受信してV(z)曲線を得る曲線計測手段33と、前
記曲線計測手段33で得られたV(z)曲線から前記試料
30の音速を算出する第2の音速算出手段33とを備え
たようなものである。また、請求項6の発明は、請求項
5に記載の超音波顕微鏡において、前記超音波送信ビー
ムBTを前記超音波振動子22の列設方向に走査する送
信ビーム走査手段TCと、前記超音波受信ビームBRを
前記超音波振動子22の列設方向に走査する受信ビーム
走査手段RCとを備えたようなものである。
【0011】
−請求項1− 超音波ビーム送信手段TCは、試料30に弾性表面波等
の所定の波が励起されるようにアレイ式超音波探触子2
0を励振して所定の波に対応する臨界角θをもって試料
30の表面に超音波送信ビームBTを入射させる。超音
波ビーム受信手段RCは、試料30表面から出射する所
定の波を同じ臨界角θをもった超音波受信ビームBRと
して受信する。超音波送信ビームBTおよび超音波受信
ビームBRはアレイ式超音波探触子20の各超音波振動
子22により形成されるものであり、臨界角θはアレイ
式超音波探触子20の寸法等によらず任意に設定可能で
ある。 −請求項2− 受信ビーム走査手段RCは、超音波受信ビームBRを超
音波振動子22の列設方向に走査する。超音波受信ビー
ムBRの走査により、試料30表面を伝播して超音波ビ
ーム受信手段RCにより受信される上述の所定の波の路
程が変化する。 −請求項3− 第1の音速算出手段33、62は、受信ビーム走査手段
RCにより超音波受信ビームBRを走査しつつ超音波ビ
ーム受信手段RCにより得られた複数の受信信号の位相
差を検出し、この位相差から試料30の音速を算出す
る。受信ビーム走査手段RCにより超音波受信ビームB
Rを走査すると、上述のごとく超音波ビーム受信手段R
Cにより受信される上述の所定の波の路程が変化し、こ
の路程の変化により受信信号に位相差が生じる。この位
相差は、上述の所定の波の音速に関係する値であるた
め、位相差から試料の音速を求めることができる。 −請求項5− 探触子走査手段51は、アレイ式超音波探触子20を試
料30の深さ方向に走査し、曲線計測手段33は、探触
子走査手段51によりアレイ式超音波探触子20を走査
させつつ超音波ビーム受信手段RCにより超音波受信ビ
ームBRを受信してV(z)曲線を得る。第2の音速算出
手段33は、曲線計測手段33で得られたV(z)曲線か
ら試料30の音速を算出する。探触子走査手段51によ
りアレイ式超音波探触子20を試料30の深さ方向に走
査すると超音波ビーム受信手段RCにより受信される上
述の所定の波の路程が変化し、この路程の変化により受
信信号に位相差が生じる。曲線計測手段33は、この受
信信号にたとえば参照波等を強制的に干渉させて従来と
同様のV(z)曲線を得る。 −請求項4、6− 送信ビーム走査手段TCおよび受信ビーム走査手段RC
により超音波送信ビームBTおよび超音波受信ビームBR
を超音波振動子22の列設方向に走査することにより、
上述の所定の波が励起される箇所を試料30の表面で任
意に設定、移動することができる。
の所定の波が励起されるようにアレイ式超音波探触子2
0を励振して所定の波に対応する臨界角θをもって試料
30の表面に超音波送信ビームBTを入射させる。超音
波ビーム受信手段RCは、試料30表面から出射する所
定の波を同じ臨界角θをもった超音波受信ビームBRと
して受信する。超音波送信ビームBTおよび超音波受信
ビームBRはアレイ式超音波探触子20の各超音波振動
子22により形成されるものであり、臨界角θはアレイ
式超音波探触子20の寸法等によらず任意に設定可能で
ある。 −請求項2− 受信ビーム走査手段RCは、超音波受信ビームBRを超
音波振動子22の列設方向に走査する。超音波受信ビー
ムBRの走査により、試料30表面を伝播して超音波ビ
ーム受信手段RCにより受信される上述の所定の波の路
程が変化する。 −請求項3− 第1の音速算出手段33、62は、受信ビーム走査手段
RCにより超音波受信ビームBRを走査しつつ超音波ビ
ーム受信手段RCにより得られた複数の受信信号の位相
差を検出し、この位相差から試料30の音速を算出す
る。受信ビーム走査手段RCにより超音波受信ビームB
Rを走査すると、上述のごとく超音波ビーム受信手段R
Cにより受信される上述の所定の波の路程が変化し、こ
の路程の変化により受信信号に位相差が生じる。この位
相差は、上述の所定の波の音速に関係する値であるた
め、位相差から試料の音速を求めることができる。 −請求項5− 探触子走査手段51は、アレイ式超音波探触子20を試
料30の深さ方向に走査し、曲線計測手段33は、探触
子走査手段51によりアレイ式超音波探触子20を走査
させつつ超音波ビーム受信手段RCにより超音波受信ビ
ームBRを受信してV(z)曲線を得る。第2の音速算出
手段33は、曲線計測手段33で得られたV(z)曲線か
ら試料30の音速を算出する。探触子走査手段51によ
りアレイ式超音波探触子20を試料30の深さ方向に走
査すると超音波ビーム受信手段RCにより受信される上
述の所定の波の路程が変化し、この路程の変化により受
信信号に位相差が生じる。曲線計測手段33は、この受
信信号にたとえば参照波等を強制的に干渉させて従来と
同様のV(z)曲線を得る。 −請求項4、6− 送信ビーム走査手段TCおよび受信ビーム走査手段RC
により超音波送信ビームBTおよび超音波受信ビームBR
を超音波振動子22の列設方向に走査することにより、
上述の所定の波が励起される箇所を試料30の表面で任
意に設定、移動することができる。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0013】
−第1実施例− 図1は、本発明による超音波顕微鏡の第1実施例を示す
概略構成図、図2は本実施例に使用されるアレイ式超音
波探触子を示す図である。
概略構成図、図2は本実施例に使用されるアレイ式超音
波探触子を示す図である。
【0014】まず、本実施例のアレイ式超音波探触子に
ついて先に説明する。図2において、アレイ式超音波探
触子20は、下面21aが凹曲面に形成された音響レン
ズ21と、音響レンズ21の下面21aに配置されたア
レイ状の超音波振動子22とを備え、音響レンズ21の
上面21bにはアレイ状の電極板28が形成されてい
る。超音波振動子22は、図2(b)に示すように、圧電
素子24の両面にそれぞれ上部電極25、下部電極26
が形成されて構成されており、各電極25、26と電極
板28との間は導線27により電気的接続がなされてい
る。電極板28には導線29が接続されており、後述す
る送信・受信回路38(図1参照)との間との電気的接
続がなされている。本実施例では、超音波振動子22の
数はN個、後述する送信用および受信用超音波集束ビー
ムを形成する超音波振動子22の数はn個(1≦n≦
N)とされている。
ついて先に説明する。図2において、アレイ式超音波探
触子20は、下面21aが凹曲面に形成された音響レン
ズ21と、音響レンズ21の下面21aに配置されたア
レイ状の超音波振動子22とを備え、音響レンズ21の
上面21bにはアレイ状の電極板28が形成されてい
る。超音波振動子22は、図2(b)に示すように、圧電
素子24の両面にそれぞれ上部電極25、下部電極26
が形成されて構成されており、各電極25、26と電極
板28との間は導線27により電気的接続がなされてい
る。電極板28には導線29が接続されており、後述す
る送信・受信回路38(図1参照)との間との電気的接
続がなされている。本実施例では、超音波振動子22の
数はN個、後述する送信用および受信用超音波集束ビー
ムを形成する超音波振動子22の数はn個(1≦n≦
N)とされている。
【0015】図1に戻って、試料30は試料台31上に
載置されており、この試料30上に媒体32(たとえば
水)を介して超音波探触子20が接触されている。この
状態で、コンピュータ33の指令に従ってトリガ回路3
4は送信用パルスを発生し、送信遅延回路35は送信用
超音波集束ビーム形成のための遅延パターンを有するn
個のトリガパルスを形成する。送信マトリクス回路36
は送信用パルスが入力される度に遅延パターンの組み替
えを行い、分配回路37はn個のトリガパルスをN個の
超音波振動子22に分配する。送信・受信回路38は送
受信機能を備え、N個のトリガパルスに対応してバース
ト波を生成し、このバースト波によりアレイ式超音波探
触子20の超音波振動子22を励振して被検体に向けて
超音波を送信する。
載置されており、この試料30上に媒体32(たとえば
水)を介して超音波探触子20が接触されている。この
状態で、コンピュータ33の指令に従ってトリガ回路3
4は送信用パルスを発生し、送信遅延回路35は送信用
超音波集束ビーム形成のための遅延パターンを有するn
個のトリガパルスを形成する。送信マトリクス回路36
は送信用パルスが入力される度に遅延パターンの組み替
えを行い、分配回路37はn個のトリガパルスをN個の
超音波振動子22に分配する。送信・受信回路38は送
受信機能を備え、N個のトリガパルスに対応してバース
ト波を生成し、このバースト波によりアレイ式超音波探
触子20の超音波振動子22を励振して被検体に向けて
超音波を送信する。
【0016】被検体からの反射波はアレイ探触子20の
全て(N個)の超音波振動子22で受信され、結合回路
39は、N個の受信信号の中から受信用超音波集束ビー
ムを形成するn個の超音波振動子22からの受信信号の
みが抽出される。受信マトリクス回路40はn個の受信
信号の組み替えを行い、受信用超音波ビームの路程に対
応する遅延パターンとなるように修正される。受信遅延
回路41は、n個の受信信号の位相がすべて合うような
遅延パターンを形成して信号の整相を行う。加算回路4
2は受信用超音波集束ビームを形成する超音波振動子2
2からの受信信号を全て加算し、1個の受信信号を出力
する。
全て(N個)の超音波振動子22で受信され、結合回路
39は、N個の受信信号の中から受信用超音波集束ビー
ムを形成するn個の超音波振動子22からの受信信号の
みが抽出される。受信マトリクス回路40はn個の受信
信号の組み替えを行い、受信用超音波ビームの路程に対
応する遅延パターンとなるように修正される。受信遅延
回路41は、n個の受信信号の位相がすべて合うような
遅延パターンを形成して信号の整相を行う。加算回路4
2は受信用超音波集束ビームを形成する超音波振動子2
2からの受信信号を全て加算し、1個の受信信号を出力
する。
【0017】以上の構成において、送信遅延回路35、
送信マトリクス回路36、分配回路37により、送信用
超音波ビームの生成および電子走査を制御する送信制御
回路TCが構成され、結合回路39、受信マトリクス回
路40、受信遅延回路41および加算回路42により、
受信用超音波ビームの生成および電子走査を制御する受
信制御回路RCが構成される。
送信マトリクス回路36、分配回路37により、送信用
超音波ビームの生成および電子走査を制御する送信制御
回路TCが構成され、結合回路39、受信マトリクス回
路40、受信遅延回路41および加算回路42により、
受信用超音波ビームの生成および電子走査を制御する受
信制御回路RCが構成される。
【0018】探触子20の各超音波振動子22に与えら
れる遅延パターンの一例を図3に示す。送信用超音波集
束ビームBTはn個の超音波振動子22により形成さ
れ、この超音波ビームBTは、その中心線CLが試料30
の表面に所定の角度θをもって入射するように遅延パタ
ーンが設定されている。n個の超音波振動子22に対応
するトリガパルスP1〜Pnのそれぞれは、図示のように
中心線CL近傍を頂点とする包絡線E上に位置するよう
にその遅延時間が定められている。受信用超音波集束ビ
ームも、同様にその中心線が試料30の表面から所定の
角度θをもって出射されるように遅延パターンが設定さ
れており、図3において送信用超音波集束ビーム用遅延
パターンと左右対称に現れる(図示を省略)。したがっ
て、この遅延パターンを振動子22の列設方向に電子的
に走査することによりビームBTの走査が行われる。
れる遅延パターンの一例を図3に示す。送信用超音波集
束ビームBTはn個の超音波振動子22により形成さ
れ、この超音波ビームBTは、その中心線CLが試料30
の表面に所定の角度θをもって入射するように遅延パタ
ーンが設定されている。n個の超音波振動子22に対応
するトリガパルスP1〜Pnのそれぞれは、図示のように
中心線CL近傍を頂点とする包絡線E上に位置するよう
にその遅延時間が定められている。受信用超音波集束ビ
ームも、同様にその中心線が試料30の表面から所定の
角度θをもって出射されるように遅延パターンが設定さ
れており、図3において送信用超音波集束ビーム用遅延
パターンと左右対称に現れる(図示を省略)。したがっ
て、この遅延パターンを振動子22の列設方向に電子的
に走査することによりビームBTの走査が行われる。
【0019】図4は、探触子20により形成される送信
用超音波集束ビームBTおよび受信用超音波集束ビーム
BRを示す図である。本実施例では、図4(a)に示すよ
うに超音波探触子20の幅方向については音響レンズ2
1の下面21aが凹曲面に形成されていることにより集
束され、図4(b)に示すように超音波振動子22の列設
方向については電子的に集束され、送信用および受信用
の集束ビームBT、BRが形成される。図示例では、1〜
n番目のn個の超音波振動子22により送信用ビームB
Tが形成され、m〜m+n−1番目のn個の超音波振動
子22により受信用ビームBRが形成されている(n<
m≦N)。
用超音波集束ビームBTおよび受信用超音波集束ビーム
BRを示す図である。本実施例では、図4(a)に示すよ
うに超音波探触子20の幅方向については音響レンズ2
1の下面21aが凹曲面に形成されていることにより集
束され、図4(b)に示すように超音波振動子22の列設
方向については電子的に集束され、送信用および受信用
の集束ビームBT、BRが形成される。図示例では、1〜
n番目のn個の超音波振動子22により送信用ビームB
Tが形成され、m〜m+n−1番目のn個の超音波振動
子22により受信用ビームBRが形成されている(n<
m≦N)。
【0020】一方、トリガ回路34からのトリガパルス
は参照波発振回路43にも入力され、参照波発振回路4
3は直接反射波の代用となるバースト波を出力する。す
なわち、本実施例では送信用ビームおよび受信用ビーム
は形成されるが、V(z)曲線測定のために必要とされる
直接反射波は形成されない。そこで、直接反射波にかえ
て振動子22励振用のバースト波と受信信号とを強制的
に干渉させ、V(z)曲線を得る。バースト波の振幅は好
ましくは直接反射波に近いものがよいが、振幅の大小に
より変化するのはV(z)曲線の強度であり、周期に影響
は及ぼさない。一方、干渉させる位相は探触子20と試
料30との間の距離に応じて適宜調整する必要がある。
そこで、移相回路44は、探触子20と試料30との間
の距離に応じてバースト波に所定の位相シフトを与え
る。このバースト波と加算回路42からの受信信号とは
加算回路45において加算される。
は参照波発振回路43にも入力され、参照波発振回路4
3は直接反射波の代用となるバースト波を出力する。す
なわち、本実施例では送信用ビームおよび受信用ビーム
は形成されるが、V(z)曲線測定のために必要とされる
直接反射波は形成されない。そこで、直接反射波にかえ
て振動子22励振用のバースト波と受信信号とを強制的
に干渉させ、V(z)曲線を得る。バースト波の振幅は好
ましくは直接反射波に近いものがよいが、振幅の大小に
より変化するのはV(z)曲線の強度であり、周期に影響
は及ぼさない。一方、干渉させる位相は探触子20と試
料30との間の距離に応じて適宜調整する必要がある。
そこで、移相回路44は、探触子20と試料30との間
の距離に応じてバースト波に所定の位相シフトを与え
る。このバースト波と加算回路42からの受信信号とは
加算回路45において加算される。
【0021】加算回路45で加算された受信信号は、ピ
ーク検出器46で必要なピーク情報が取り出され、A/
D変換器47を介してコンピュータ33に入力され、必
要な画像処理が行われて最終的にディスプレイ48の画
面上に表示される。コンピュータ33は超音波検査装置
全体の制御を行い、内蔵するメモリに制御用プログラム
が格納されている。
ーク検出器46で必要なピーク情報が取り出され、A/
D変換器47を介してコンピュータ33に入力され、必
要な画像処理が行われて最終的にディスプレイ48の画
面上に表示される。コンピュータ33は超音波検査装置
全体の制御を行い、内蔵するメモリに制御用プログラム
が格納されている。
【0022】試料台31はXYステージ50およびZ軸
ステージ51により図1のX、YおよびZ軸方向に移動
可能とされ、これらステージ50、51の制御は制御器
52を介してコンピュータ33により行われる。
ステージ51により図1のX、YおよびZ軸方向に移動
可能とされ、これらステージ50、51の制御は制御器
52を介してコンピュータ33により行われる。
【0023】次に、図1〜図4および図5のフローチャ
ートを参照して、本実施例の超音波顕微鏡により試料3
0の音速測定を行う手順を説明する。図5のフローチャ
ートに示すプログラムは、図1に示すように試料30が
試料台31上に載置された状態で開始する。まず、ステ
ップS1では、音速測定に使用する測定波が決定され
る。測定波には、上述のごとく漏洩弾性表面波、疑似縦
波、その他のモードの表面波等がある。各測定波は固有
の臨界角を有し、この臨界角をもって超音波ビームが試
料30の表面に入射されると、臨界角に対応する測定波
が試料30の表面に励起され、この試料30の表面を伝
播して同じ臨界角をもって試料30の表面から出射され
る。漏洩弾性表面波の臨界角θRおよび疑似縦波の臨界
角θLの一例を図6に示す。
ートを参照して、本実施例の超音波顕微鏡により試料3
0の音速測定を行う手順を説明する。図5のフローチャ
ートに示すプログラムは、図1に示すように試料30が
試料台31上に載置された状態で開始する。まず、ステ
ップS1では、音速測定に使用する測定波が決定され
る。測定波には、上述のごとく漏洩弾性表面波、疑似縦
波、その他のモードの表面波等がある。各測定波は固有
の臨界角を有し、この臨界角をもって超音波ビームが試
料30の表面に入射されると、臨界角に対応する測定波
が試料30の表面に励起され、この試料30の表面を伝
播して同じ臨界角をもって試料30の表面から出射され
る。漏洩弾性表面波の臨界角θRおよび疑似縦波の臨界
角θLの一例を図6に示す。
【0024】ステップS2では、Z軸ステージ51を操
作して、送信用ビームおよび受信用ビームの中心線が交
わる位置(すなわちこれがアレイ式超音波探触子20の
焦点位置となる)が試料30の表面となるように探触子
20と試料30との間の距離を調整する。ステップS3
では、測定波の臨界角(以下、θにより代表する)をも
ってその中心線が試料30の表面と交わる送信用および
受信用ビームの遅延パターンを決定する。ステップS4
では、最初に超音波の送受信を行う超音波振動子22を
決定する。本実施例では、図4(b)に示すように、最初
の送信用振動子22は1〜n番目までのn個の振動子2
2とされ、最初の受信用振動子22はm〜m+n−1番
目までのn個の振動子22とされている。
作して、送信用ビームおよび受信用ビームの中心線が交
わる位置(すなわちこれがアレイ式超音波探触子20の
焦点位置となる)が試料30の表面となるように探触子
20と試料30との間の距離を調整する。ステップS3
では、測定波の臨界角(以下、θにより代表する)をも
ってその中心線が試料30の表面と交わる送信用および
受信用ビームの遅延パターンを決定する。ステップS4
では、最初に超音波の送受信を行う超音波振動子22を
決定する。本実施例では、図4(b)に示すように、最初
の送信用振動子22は1〜n番目までのn個の振動子2
2とされ、最初の受信用振動子22はm〜m+n−1番
目までのn個の振動子22とされている。
【0025】ステップS5では、上述の手順により送信
用超音波集束ビームBTを角度θをもって試料30の表
面に入射させてこの試料30表面にステップS1で決定
した測定波を励起させ、この測定波を受信用超音波集束
ビームBRにより受信する。受信信号は上述の手順に従
った処理がなされ、コンピュータ33内の不図示のメモ
リ内に、測定点の位置(測定波が励起された位置)およ
び探触子20と試料30との間の距離とともにピーク値
が格納される。
用超音波集束ビームBTを角度θをもって試料30の表
面に入射させてこの試料30表面にステップS1で決定
した測定波を励起させ、この測定波を受信用超音波集束
ビームBRにより受信する。受信信号は上述の手順に従
った処理がなされ、コンピュータ33内の不図示のメモ
リ内に、測定点の位置(測定波が励起された位置)およ
び探触子20と試料30との間の距離とともにピーク値
が格納される。
【0026】ステップS6では、超音波振動子22の列
設方向(X軸方向)に等しい電子走査方向の1ラインに
ついてステップS5による超音波の送受信が終了したか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS8へ移
行し、判定が否定されるとステップS7へ移行する。ス
テップS7では、送信用および受信用の超音波振動子2
2を1ピッチ(1個)ずつずらし、再度ステップS5に
戻って超音波の送受信を行う。以下、ステップS5〜S
7を繰り返すことにより、送信用ビームおよび受信用ビ
ームをX軸方向に電子走査しつつ各測定点からの受信信
号を得ることができる。
設方向(X軸方向)に等しい電子走査方向の1ラインに
ついてステップS5による超音波の送受信が終了したか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS8へ移
行し、判定が否定されるとステップS7へ移行する。ス
テップS7では、送信用および受信用の超音波振動子2
2を1ピッチ(1個)ずつずらし、再度ステップS5に
戻って超音波の送受信を行う。以下、ステップS5〜S
7を繰り返すことにより、送信用ビームおよび受信用ビ
ームをX軸方向に電子走査しつつ各測定点からの受信信
号を得ることができる。
【0027】ステップS8では、探触子20と試料30
との間の距離が所定距離まで近付いたか否か、すなわち
探触子20が所定量までデフォーカスされたか否かが判
定される。その結果、判定が肯定されるとステップS1
0へ移行し、判定が否定されるとステップS9へ移行す
る。ステップS9では、Z軸ステージ51を駆動制御し
て探触子20を試料30へ所定量(1ピッチ)だけ相対
的に近付け(下げ)、再度ステップS5に戻って超音波
の送受信を行う。以下、ステップS5〜S9を繰り返す
ことにより、送信用ビームおよび受信用ビームをZ軸方
向に機械走査しつつ各測定点からの受信信号を得ること
ができる。
との間の距離が所定距離まで近付いたか否か、すなわち
探触子20が所定量までデフォーカスされたか否かが判
定される。その結果、判定が肯定されるとステップS1
0へ移行し、判定が否定されるとステップS9へ移行す
る。ステップS9では、Z軸ステージ51を駆動制御し
て探触子20を試料30へ所定量(1ピッチ)だけ相対
的に近付け(下げ)、再度ステップS5に戻って超音波
の送受信を行う。以下、ステップS5〜S9を繰り返す
ことにより、送信用ビームおよび受信用ビームをZ軸方
向に機械走査しつつ各測定点からの受信信号を得ること
ができる。
【0028】ステップS10では、XYステージ50に
より探触子20がY軸方向に所定距離だけ走査されたか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS12へ
移行し、判定が否定されるとステップS11へ移行す
る。ステップS11では、XYステージ50を駆動制御
して探触子20を所定量(1ピッチ)だけY軸方向に相
対的に移動させ、再度ステップS5に戻って超音波の送
受信を行う。以下、ステップS5〜S11を繰り返すこ
とにより、送信用ビームおよび受信用ビームをY軸方向
に機械走査しつつ各測定点からの受信信号を得ることが
できる。
より探触子20がY軸方向に所定距離だけ走査されたか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS12へ
移行し、判定が否定されるとステップS11へ移行す
る。ステップS11では、XYステージ50を駆動制御
して探触子20を所定量(1ピッチ)だけY軸方向に相
対的に移動させ、再度ステップS5に戻って超音波の送
受信を行う。以下、ステップS5〜S11を繰り返すこ
とにより、送信用ビームおよび受信用ビームをY軸方向
に機械走査しつつ各測定点からの受信信号を得ることが
できる。
【0029】ステップS12では、コンピュータ33の
不図示のメモリ内に格納されたデータからV(z)曲線を
測定点毎に算出し、このV(z)曲線から上述の式などに
従って音速を算出する。本実施例では、測定点はXY平
面上に2次元的に分布するので、各測定点の音速から音
速マップが算出できる。
不図示のメモリ内に格納されたデータからV(z)曲線を
測定点毎に算出し、このV(z)曲線から上述の式などに
従って音速を算出する。本実施例では、測定点はXY平
面上に2次元的に分布するので、各測定点の音速から音
速マップが算出できる。
【0030】したがって、本実施例によれば、アレイ式
超音波探触子20により電子的に送信用超音波集束ビー
ムBTおよび受信用超音波集束ビームBRを形成し、これ
らビームBT、BRをZ軸方向にデフォーカスしてV(z)
曲線を求めることにより漏洩弾性表面波等の音速を測定
しているので、所望の測定波に応じた任意の臨界角を有
するビームBT、BRを形成することができ、これにより
所望の測定波を分離して受信、測定することが可能とな
る。よって、本実施例の超音波顕微鏡によれば、試料3
0の各種物性値を正確に測定することが可能となる。し
かも、超音波ビームBT、BRを電子走査して各測定点か
らの受信信号を得ているので、従来の超音波顕微鏡のよ
うにX軸方向についても機械的に走査している構成に比
較して高速計測が可能である、という利点もある。
超音波探触子20により電子的に送信用超音波集束ビー
ムBTおよび受信用超音波集束ビームBRを形成し、これ
らビームBT、BRをZ軸方向にデフォーカスしてV(z)
曲線を求めることにより漏洩弾性表面波等の音速を測定
しているので、所望の測定波に応じた任意の臨界角を有
するビームBT、BRを形成することができ、これにより
所望の測定波を分離して受信、測定することが可能とな
る。よって、本実施例の超音波顕微鏡によれば、試料3
0の各種物性値を正確に測定することが可能となる。し
かも、超音波ビームBT、BRを電子走査して各測定点か
らの受信信号を得ているので、従来の超音波顕微鏡のよ
うにX軸方向についても機械的に走査している構成に比
較して高速計測が可能である、という利点もある。
【0031】−第2実施例− 図7は、本発明による超音波顕微鏡の第2実施例を示す
概略構成図である。なお、以下の説明において、上述の
第1実施例と同様の構成については同一の符号を付し、
相違点を中心に説明して全体の説明を簡略化する。本実
施例の特徴は、音速測定時においてZ軸ステージを固定
して、すなわち探触子20と試料30との間の距離を固
定しておくことであり、このため、第1実施例で用いた
V(z)曲線を用いた音速測定法にかえて試料30の表面
を伝播する漏洩弾性表面波等と参照波との位相差を用い
た音速測定法を採用したことである。漏洩弾性表面波と
参照波との位相差を用いて音速を測定する方法は既に提
案されている(例えば特開昭61−20857号公報、
Acoustic Imaging, vol.15,No.15, pp.393〜401(1987)
などを参照)。
概略構成図である。なお、以下の説明において、上述の
第1実施例と同様の構成については同一の符号を付し、
相違点を中心に説明して全体の説明を簡略化する。本実
施例の特徴は、音速測定時においてZ軸ステージを固定
して、すなわち探触子20と試料30との間の距離を固
定しておくことであり、このため、第1実施例で用いた
V(z)曲線を用いた音速測定法にかえて試料30の表面
を伝播する漏洩弾性表面波等と参照波との位相差を用い
た音速測定法を採用したことである。漏洩弾性表面波と
参照波との位相差を用いて音速を測定する方法は既に提
案されている(例えば特開昭61−20857号公報、
Acoustic Imaging, vol.15,No.15, pp.393〜401(1987)
などを参照)。
【0032】具体的に、本実施例では、直接反射波類似
の干渉波形成手段(参照波発信回路43など)が省略さ
れている一方、位相差測定用の参照パルス形成手段が設
けられている。この参照パルス形成手段は、送信用超音
波集束ビームを形成するn個の超音波振動子22に対応
するn個の送信用トリガパルスを、送信・受信回路38
を構成する送信回路38aから受け取り、各パルスに異
なった遅延時間を与えて信号の整相を行う送信整相回路
60と、送信整相回路60からの出力パルスを加算して
1個の参照パルスを形成する加算回路61とを備え、こ
の出力は位相差検出回路62において加算回路42の出
力と比較され、その位相差が検出される。送信整相回路
60は、超音波ビームが単純に試料30の表面で反射さ
れて受信された(つまり試料30の表面からの直接反射
波を受信した)場合に位相差検出回路62から出力され
る位相差が0゜となるように信号の整相を行う。
の干渉波形成手段(参照波発信回路43など)が省略さ
れている一方、位相差測定用の参照パルス形成手段が設
けられている。この参照パルス形成手段は、送信用超音
波集束ビームを形成するn個の超音波振動子22に対応
するn個の送信用トリガパルスを、送信・受信回路38
を構成する送信回路38aから受け取り、各パルスに異
なった遅延時間を与えて信号の整相を行う送信整相回路
60と、送信整相回路60からの出力パルスを加算して
1個の参照パルスを形成する加算回路61とを備え、こ
の出力は位相差検出回路62において加算回路42の出
力と比較され、その位相差が検出される。送信整相回路
60は、超音波ビームが単純に試料30の表面で反射さ
れて受信された(つまり試料30の表面からの直接反射
波を受信した)場合に位相差検出回路62から出力され
る位相差が0゜となるように信号の整相を行う。
【0033】まず、図8〜図11を参照して、本実施例
における音速測定方法の原理について説明する。図8に
示すように、N個の超音波振動子22のうち1〜n番目
までの超音波振動子22を用いて送信用超音波集束ビー
ムBTを形成し、一方、m番目〜m+n−1番目までの
超音波振動子22を用いて受信用超音波集束ビームBR
を形成した場合を考える。送信用ビームBTにより試料
30の表面で励起された漏洩弾性表面波は、路程d(=
l×(m−n+1)、但しlは超音波振動子22のピッ
チ)だけ試料30の表面を伝播して受信用ビームBRに
より受信されるものと考えることができる。したがっ
て、受信信号は、上述の参照パルス(これは直接反射波
と等しい位相を有する)に対して、路程dと漏洩弾性表
面波の音速により定まる位相差φを持つ。そして、受信
用ビームBRを超音波振動子22の列設方向に(図8で
右方向に)電子走査すると路程dが徐々に長くなり、位
相差φもこれに連れて増加する。但し、本実施例では位
相差の単位を[゜]としているため、0゜〜359゜の範
囲で位相差φは変化する。
における音速測定方法の原理について説明する。図8に
示すように、N個の超音波振動子22のうち1〜n番目
までの超音波振動子22を用いて送信用超音波集束ビー
ムBTを形成し、一方、m番目〜m+n−1番目までの
超音波振動子22を用いて受信用超音波集束ビームBR
を形成した場合を考える。送信用ビームBTにより試料
30の表面で励起された漏洩弾性表面波は、路程d(=
l×(m−n+1)、但しlは超音波振動子22のピッ
チ)だけ試料30の表面を伝播して受信用ビームBRに
より受信されるものと考えることができる。したがっ
て、受信信号は、上述の参照パルス(これは直接反射波
と等しい位相を有する)に対して、路程dと漏洩弾性表
面波の音速により定まる位相差φを持つ。そして、受信
用ビームBRを超音波振動子22の列設方向に(図8で
右方向に)電子走査すると路程dが徐々に長くなり、位
相差φもこれに連れて増加する。但し、本実施例では位
相差の単位を[゜]としているため、0゜〜359゜の範
囲で位相差φは変化する。
【0034】図9(a)は参照パルスを示し、図9(b)は
m〜m+n−1番目までの超音波振動子22により受信
用ビームBRを形成した場合の受信信号、図9(c)はm
+1〜m+n番目までの超音波振動子22により受信用
ビームBRを形成した場合の受信信号、図9(d)はm+
2〜m+n+1番目までの超音波振動子22により受信
用ビームBRを形成した場合の受信信号を示す。受信用
ビームBRの電子走査により位相差φ1〜φ3が増加して
いる。
m〜m+n−1番目までの超音波振動子22により受信
用ビームBRを形成した場合の受信信号、図9(c)はm
+1〜m+n番目までの超音波振動子22により受信用
ビームBRを形成した場合の受信信号、図9(d)はm+
2〜m+n+1番目までの超音波振動子22により受信
用ビームBRを形成した場合の受信信号を示す。受信用
ビームBRの電子走査により位相差φ1〜φ3が増加して
いる。
【0035】図11は、受信用ビームBRを電子走査し
たときの測定結果を、位相差φを縦軸に、路程dを横軸
にとって示したグラフである。1周期の位相差φの変化
Δφ(これは、上述のV(z)曲線において周期Δzに対
応する値である)とそのときの路程dの変化Δdからξ
=Δd/Δφなる値を求めれば、漏洩弾性表面波の音速
CRは次式
たときの測定結果を、位相差φを縦軸に、路程dを横軸
にとって示したグラフである。1周期の位相差φの変化
Δφ(これは、上述のV(z)曲線において周期Δzに対
応する値である)とそのときの路程dの変化Δdからξ
=Δd/Δφなる値を求めれば、漏洩弾性表面波の音速
CRは次式
【数4】 により与えられる。
【0036】受信用ビームBRを電子走査する範囲は、
1周期分の位相差φの変動を与える路程dに等しければ
十分であるが、本実施例では2周期分の位相差φの変動
を与える路程dだけ受信用ビームBRを電子走査してい
る。これは、通常、焦点位置近傍では表面波の位相変化
量が小さいためにV(z)曲線の変動が明瞭に表れないこ
とを考慮すると、少なくとも2周期以降のデータを用い
ることが好ましいからであり、最低限2周期目のデータ
を用いて音速測定を行うためである。V(z)曲線におい
て、2周期までのデータを得るためには、試料の材質に
より異なるが、ほぼ2×Δz分だけ探触子30をデフォ
ーカスする必要がある。これを本実施例の場合にあては
めると、2周期分の位相差φの変動を与えるための路程
dmaxは、図10に示すように、漏洩弾性表面波の臨界
角θRおよびV(z)の周期Δzを用いて
1周期分の位相差φの変動を与える路程dに等しければ
十分であるが、本実施例では2周期分の位相差φの変動
を与える路程dだけ受信用ビームBRを電子走査してい
る。これは、通常、焦点位置近傍では表面波の位相変化
量が小さいためにV(z)曲線の変動が明瞭に表れないこ
とを考慮すると、少なくとも2周期以降のデータを用い
ることが好ましいからであり、最低限2周期目のデータ
を用いて音速測定を行うためである。V(z)曲線におい
て、2周期までのデータを得るためには、試料の材質に
より異なるが、ほぼ2×Δz分だけ探触子30をデフォ
ーカスする必要がある。これを本実施例の場合にあては
めると、2周期分の位相差φの変動を与えるための路程
dmaxは、図10に示すように、漏洩弾性表面波の臨界
角θRおよびV(z)の周期Δzを用いて
【数5】dmax=2×tanθR×2・Δz で与えられる。一例として、試料30を石英ガラス、測
定周波数を25MHzとすると、Δz=292μm、θR=26
゜であるから、2×Δz≒600μmとしてdmax=586μ
mとなる。これが、受信用ビームBRの電子走査範囲と
なる。
定周波数を25MHzとすると、Δz=292μm、θR=26
゜であるから、2×Δz≒600μmとしてdmax=586μ
mとなる。これが、受信用ビームBRの電子走査範囲と
なる。
【0037】次に、図7〜図11および図12のフロー
チャートを参照して、本実施例の超音波顕微鏡により試
料30の音速測定を行う手順を説明する。図12のフロ
ーチャートに示すプログラムは、図7に示すように試料
30が試料台31上に載置された状態で開始する。ま
ず、ステップS21では、音速測定に使用する測定波が
決定される。ステップS22では、Z軸ステージ51を
操作して、送信用ビームおよび受信用ビームの中心線が
交わる位置(すなわちこれがアレイ式超音波探触子20
の焦点位置となる)が試料30の表面となるように探触
子20と試料30との間の距離を調整する。以降、音速
測定動作中においてZ軸ステージ51が操作されること
はなく、探触子20と試料30との間の距離は固定され
る。
チャートを参照して、本実施例の超音波顕微鏡により試
料30の音速測定を行う手順を説明する。図12のフロ
ーチャートに示すプログラムは、図7に示すように試料
30が試料台31上に載置された状態で開始する。ま
ず、ステップS21では、音速測定に使用する測定波が
決定される。ステップS22では、Z軸ステージ51を
操作して、送信用ビームおよび受信用ビームの中心線が
交わる位置(すなわちこれがアレイ式超音波探触子20
の焦点位置となる)が試料30の表面となるように探触
子20と試料30との間の距離を調整する。以降、音速
測定動作中においてZ軸ステージ51が操作されること
はなく、探触子20と試料30との間の距離は固定され
る。
【0038】ステップS23では、測定波の臨界角θを
もってその中心線が試料30の表面と交わる送信用およ
び受信用ビームの遅延パターンを決定する。ステップS
24では、最初に超音波の送受信を行う超音波振動子2
2を決定する。本実施例では、図8に示すように、最初
の送信用振動子22は1〜n番目までのn個の振動子2
2とされ、最初の受信用振動子22はm〜m+n−1番
目までのn個の振動子22とされている。
もってその中心線が試料30の表面と交わる送信用およ
び受信用ビームの遅延パターンを決定する。ステップS
24では、最初に超音波の送受信を行う超音波振動子2
2を決定する。本実施例では、図8に示すように、最初
の送信用振動子22は1〜n番目までのn個の振動子2
2とされ、最初の受信用振動子22はm〜m+n−1番
目までのn個の振動子22とされている。
【0039】ステップS25では、上述の手順により送
信用超音波集束ビームBTを角度θをもって試料30の
表面に入射させてこの試料30表面にステップS21で
決定した測定波を励起させ、この測定波を受信用超音波
集束ビームBRにより受信する。ステップS26では、
ステップS25で得られた受信信号から上述の手順によ
り位相差φを算出する。位相差データは、送信用振動子
22の位置(ここから出射される送信用超音波ビームの
到達点が測定点となる)および路程dとともに、コンピ
ュータ33内の不図示のメモリ内に格納される。
信用超音波集束ビームBTを角度θをもって試料30の
表面に入射させてこの試料30表面にステップS21で
決定した測定波を励起させ、この測定波を受信用超音波
集束ビームBRにより受信する。ステップS26では、
ステップS25で得られた受信信号から上述の手順によ
り位相差φを算出する。位相差データは、送信用振動子
22の位置(ここから出射される送信用超音波ビームの
到達点が測定点となる)および路程dとともに、コンピ
ュータ33内の不図示のメモリ内に格納される。
【0040】ステップS27では、ステップS26で得
られた位相差φが2回転、すなわち720゜に至ったか否
かが判定され、判定が肯定されるとステップS29へ移
行し、判定が否定されるとステップS28へ移行する。
ステップS28では、受信用の超音波振動子22を1ピ
ッチ(1個)だけ振動子22の列設方向にずらし、再度
ステップS25に戻って超音波の送受信を行う。以下、
ステップS25〜S28を繰り返すことにより、受信用
ビームをX軸方向に電子走査して路程dを増加させ、受
信信号の位相差φを得ることができる。
られた位相差φが2回転、すなわち720゜に至ったか否
かが判定され、判定が肯定されるとステップS29へ移
行し、判定が否定されるとステップS28へ移行する。
ステップS28では、受信用の超音波振動子22を1ピ
ッチ(1個)だけ振動子22の列設方向にずらし、再度
ステップS25に戻って超音波の送受信を行う。以下、
ステップS25〜S28を繰り返すことにより、受信用
ビームをX軸方向に電子走査して路程dを増加させ、受
信信号の位相差φを得ることができる。
【0041】ステップS29では、上述の手順により測
定波の音速が算出される。この音速は、送信用振動子2
2の位置とともにコンピュータ33内の不図示のメモリ
内に格納される。
定波の音速が算出される。この音速は、送信用振動子2
2の位置とともにコンピュータ33内の不図示のメモリ
内に格納される。
【0042】ステップS30では、電子走査方向の1ラ
インについてステップS25による超音波の送受信が終
了したか否かが判定され、判定が肯定されるとステップ
S32へ移行し、判定が否定されるとステップS31へ
移行する。ステップS7では、送信用の超音波振動子2
2を1ピッチ(1個)ずらすとともにこの送信用超音波
振動子22に対する受信用の超音波振動子22を決定
し、再度ステップS25に戻って超音波の送受信を行
う。以下、ステップS25〜S31を繰り返すことによ
り、送信用ビームおよび受信用ビームをX軸方向に電子
走査しつつ各測定点における音速データを得ることがで
きる。
インについてステップS25による超音波の送受信が終
了したか否かが判定され、判定が肯定されるとステップ
S32へ移行し、判定が否定されるとステップS31へ
移行する。ステップS7では、送信用の超音波振動子2
2を1ピッチ(1個)ずらすとともにこの送信用超音波
振動子22に対する受信用の超音波振動子22を決定
し、再度ステップS25に戻って超音波の送受信を行
う。以下、ステップS25〜S31を繰り返すことによ
り、送信用ビームおよび受信用ビームをX軸方向に電子
走査しつつ各測定点における音速データを得ることがで
きる。
【0043】ステップS32では、XYステージ50に
より探触子20がY軸方向に所定距離だけ走査されたか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS34へ
移行し、判定が否定されるとステップS33へ移行す
る。ステップS33では、XYステージ50を駆動制御
して探触子20を所定量(1ピッチ)だけY軸方向に相
対的に移動させ、再度ステップS25に戻って超音波の
送受信を行う。以下、ステップS25〜S33を繰り返
すことにより、送信用ビームおよび受信用ビームをY軸
方向に機械走査しつつ各測定点における音速データを得
ることができる。ステップS34では、コンピュータ3
3の不図示のメモリ内に格納された音速データから2次
元的音速マップを算出する。
より探触子20がY軸方向に所定距離だけ走査されたか
否かが判定され、判定が肯定されるとステップS34へ
移行し、判定が否定されるとステップS33へ移行す
る。ステップS33では、XYステージ50を駆動制御
して探触子20を所定量(1ピッチ)だけY軸方向に相
対的に移動させ、再度ステップS25に戻って超音波の
送受信を行う。以下、ステップS25〜S33を繰り返
すことにより、送信用ビームおよび受信用ビームをY軸
方向に機械走査しつつ各測定点における音速データを得
ることができる。ステップS34では、コンピュータ3
3の不図示のメモリ内に格納された音速データから2次
元的音速マップを算出する。
【0044】したがって、本実施例によれば、アレイ式
超音波探触子20により電子的に送信用超音波集束ビー
ムBTおよび受信用超音波集束ビームBRを形成し、受信
用超音波集束ビームBRを電子走査して受信信号の位相
差φを測定することにより漏洩弾性表面波等の音速を測
定しているので、所望の測定波に応じた任意の臨界角を
有するビームBT、BRを形成することができ、これによ
り所望の測定波を分離して受信、測定することが可能と
なる。よって、本実施例の超音波顕微鏡によれば、試料
30の各種物性値を正確に測定することが可能となる。
しかも、受信用超音波ビームBRを電子走査して位相差
φを検出しているので、上述の第1実施例のように探触
子20をZ軸方向に機械走査する必要がなく、第1実施
例に比較してさらに高速計測が可能である、という利点
もある。
超音波探触子20により電子的に送信用超音波集束ビー
ムBTおよび受信用超音波集束ビームBRを形成し、受信
用超音波集束ビームBRを電子走査して受信信号の位相
差φを測定することにより漏洩弾性表面波等の音速を測
定しているので、所望の測定波に応じた任意の臨界角を
有するビームBT、BRを形成することができ、これによ
り所望の測定波を分離して受信、測定することが可能と
なる。よって、本実施例の超音波顕微鏡によれば、試料
30の各種物性値を正確に測定することが可能となる。
しかも、受信用超音波ビームBRを電子走査して位相差
φを検出しているので、上述の第1実施例のように探触
子20をZ軸方向に機械走査する必要がなく、第1実施
例に比較してさらに高速計測が可能である、という利点
もある。
【0045】以上説明した各実施例と請求の範囲との対
応において、送信制御回路TCは超音波ビーム送信回路
および送信ビーム走査手段を、受信制御回路RCは超音
波ビーム受信回路および受信ビーム走査手段を、Z軸ス
テージ51は探触子走査手段を、コンピュータ33およ
び位相差検出回路62は一体となって第1の音速算出手
段を、コンピュータ33は曲線計測手段および第2の音
速算出手段をそれぞれ構成している。
応において、送信制御回路TCは超音波ビーム送信回路
および送信ビーム走査手段を、受信制御回路RCは超音
波ビーム受信回路および受信ビーム走査手段を、Z軸ス
テージ51は探触子走査手段を、コンピュータ33およ
び位相差検出回路62は一体となって第1の音速算出手
段を、コンピュータ33は曲線計測手段および第2の音
速算出手段をそれぞれ構成している。
【0046】なお、本発明の超音波顕微鏡は、その細部
が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能であ
る。一例として、上述の第1実施例では直接反射波にか
えて参照用バースト波を用いてV(z)曲線を得ていた
が、送信用および受信用振動子の中間にある振動子を用
いて直接反射波を形成することもできる。この場合、直
接参照波用の送受信回路を第1実施例の構成に付加すれ
ばよい。また、第2実施例において、受信用超音波ビー
ムを電子走査して得られる信号から試料の表面欠陥を知
ることもできる。
が上述の各実施例に限定されず、種々の変形が可能であ
る。一例として、上述の第1実施例では直接反射波にか
えて参照用バースト波を用いてV(z)曲線を得ていた
が、送信用および受信用振動子の中間にある振動子を用
いて直接反射波を形成することもできる。この場合、直
接参照波用の送受信回路を第1実施例の構成に付加すれ
ばよい。また、第2実施例において、受信用超音波ビー
ムを電子走査して得られる信号から試料の表面欠陥を知
ることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、アレイ式超音波探触子により超音波送信ビームお
よび超音波受信ビームを形成しており、これらビーム
は、所望の測定波に応じた任意の臨界角に形成すること
ができるので、所望の測定波のみを分離して受信、測定
することが可能となる。よって、本実施例の超音波顕微
鏡によれば、試料の各種物性値を正確に測定することが
可能となる。また、請求項4、6の発明によれば、超音
波ビームを電子走査して各測定点からの受信信号を得て
いるので、従来の超音波顕微鏡のように機械的に走査し
ている構成に比較して高速計測が可能である、という利
点がある。
れば、アレイ式超音波探触子により超音波送信ビームお
よび超音波受信ビームを形成しており、これらビーム
は、所望の測定波に応じた任意の臨界角に形成すること
ができるので、所望の測定波のみを分離して受信、測定
することが可能となる。よって、本実施例の超音波顕微
鏡によれば、試料の各種物性値を正確に測定することが
可能となる。また、請求項4、6の発明によれば、超音
波ビームを電子走査して各測定点からの受信信号を得て
いるので、従来の超音波顕微鏡のように機械的に走査し
ている構成に比較して高速計測が可能である、という利
点がある。
【図1】本発明の第1実施例である超音波顕微鏡の概略
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】(a)は第1実施例に用いられる超音波探触子を
示す斜視図、(b)は側面図である。
示す斜視図、(b)は側面図である。
【図3】遅延パターンの一例を示す図である。
【図4】(a)は送信用および受信用超音波集束ビームを
示す側面図、(b)は正面図である。
示す側面図、(b)は正面図である。
【図5】第1実施例の動作手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図6】臨界角の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例である超音波顕微鏡の概略
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図8】第2実施例に用いられる音速測定方法の原理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図9】参照用パルスおよび受信信号の一例を示す図で
ある。
ある。
【図10】受信用超音波集束ビームの走査範囲を示す図
である。
である。
【図11】位相差と路程との関係を示す図である。
【図12】第1実施例の動作手順を示すフローチャート
である。
である。
【図13】従来の超音波顕微鏡の一例の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図14】探触子および試料の近傍を拡大して示した断
面図である。
面図である。
【図15】直接反射波とレーリー波との干渉を説明する
ための図である。
ための図である。
【図16】V(z)曲線の一例を示す図である。
θ 臨界角 φ 位相差 BT 送信用超音波集束ビーム BR 受信用超音波集束ビーム TC 送信制御回路 RC 受信制御回路 20 アレイ式超音波探触子 22 超音波振動子 30 試料 33 コンピュータ 51 Z軸ステージ 62 位相差検出回路
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の超音波振動子がアレイ状に列設さ
れたアレイ式超音波探触子と、 試料に弾性表面波等の所定の波が励起されるように前記
アレイ式超音波探触子を励振して前記所定の波に対応す
る臨界角をもって前記試料表面に超音波送信ビームを入
射させる超音波ビーム送信手段と、 前記試料表面から出射する前記所定の波を前記臨界角を
もった超音波受信ビームとして受信する超音波ビーム受
信手段とを備えたことを特徴とする超音波顕微鏡。 - 【請求項2】 請求項1に記載の超音波顕微鏡におい
て、 前記超音波受信ビームを前記超音波振動子の列設方向に
走査する受信ビーム走査手段を備えたことを特徴とする
超音波顕微鏡。 - 【請求項3】 請求項2に記載の超音波顕微鏡におい
て、 前記受信ビーム走査手段により超音波受信ビームを走査
しつつ前記超音波ビーム受信手段により得られた複数の
受信信号の位相差を検出し、この位相差から前記試料の
音速を算出する第1の音速算出手段を備えたことを特徴
とする超音波顕微鏡。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の超音波顕微鏡
において、 前記超音波送信ビームを前記超音波振動子の列設方向に
走査する送信ビーム走査手段を備えたことを特徴とする
超音波顕微鏡。 - 【請求項5】 請求項1に記載の超音波顕微鏡におい
て、 前記アレイ式超音波探触子を前記試料の深さ方向に走査
する探触子走査手段と、 前記探触子走査手段により前記アレイ式超音波探触子を
走査させつつ前記超音波ビーム受信手段により超音波受
信ビームを受信してV(z)曲線を得る曲線計測手段と、 前記曲線計測手段で得られたV(z)曲線から前記試料の
音速を算出する第2の音速算出手段とを備えたことを特
徴とする超音波顕微鏡。 - 【請求項6】 請求項5に記載の超音波顕微鏡におい
て、 前記超音波送信ビームを前記超音波振動子の列設方向に
走査する送信ビーム走査手段と、 前記超音波受信ビームを前記超音波振動子の列設方向に
走査する受信ビーム走査手段とを備えたことを特徴とす
る超音波顕微鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5091474A JPH06300740A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 超音波顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5091474A JPH06300740A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 超音波顕微鏡 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06300740A true JPH06300740A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14027399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5091474A Pending JPH06300740A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 超音波顕微鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06300740A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002214204A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Toshiba Corp | 超音波探傷装置およびその方法 |
| JP2008111846A (ja) * | 2007-12-10 | 2008-05-15 | Toshiba Corp | コーティング材の劣化判定装置 |
| JP2019152549A (ja) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | セイコーエプソン株式会社 | 音速測定装置、及び電子機器 |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP5091474A patent/JPH06300740A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002214204A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-31 | Toshiba Corp | 超音波探傷装置およびその方法 |
| JP2008111846A (ja) * | 2007-12-10 | 2008-05-15 | Toshiba Corp | コーティング材の劣化判定装置 |
| JP2019152549A (ja) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | セイコーエプソン株式会社 | 音速測定装置、及び電子機器 |
| US11566989B2 (en) | 2018-03-05 | 2023-01-31 | Seiko Epson Corporation | Sonic speed measurement device and electronic apparatus |
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