JPH06301064A - Mim型非線形素子及びその製造方法 - Google Patents
Mim型非線形素子及びその製造方法Info
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- JPH06301064A JPH06301064A JP8887493A JP8887493A JPH06301064A JP H06301064 A JPH06301064 A JP H06301064A JP 8887493 A JP8887493 A JP 8887493A JP 8887493 A JP8887493 A JP 8887493A JP H06301064 A JPH06301064 A JP H06301064A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の材料構成のMIM型非線形素子に比
べ、配線抵抗が小さく、素子容量が小さくなったMIM
型非線形素子を提供する。 【構成】 第1の金属電極層−素子絶縁膜−第2の金属
電極層で構成されているMIM型非線形素子において、
第1の金属電極層を下層がアルミニウム、上層がタンタ
ルの2層構造とし、なおかつタンタルはアルミニウムよ
りパターン幅が狭くなっており、素子絶縁膜の上面部は
タンタルの酸化膜であり、斜面部はアルミニウムの酸化
膜である。
べ、配線抵抗が小さく、素子容量が小さくなったMIM
型非線形素子を提供する。 【構成】 第1の金属電極層−素子絶縁膜−第2の金属
電極層で構成されているMIM型非線形素子において、
第1の金属電極層を下層がアルミニウム、上層がタンタ
ルの2層構造とし、なおかつタンタルはアルミニウムよ
りパターン幅が狭くなっており、素子絶縁膜の上面部は
タンタルの酸化膜であり、斜面部はアルミニウムの酸化
膜である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネルなどのス
イッチング素子に用いるMIM型非線形素子の構造、材
料構成及び製造方法に関する。
イッチング素子に用いるMIM型非線形素子の構造、材
料構成及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アクティブマトリクス方式の液
晶表示パネルにおいては、画素領域毎に非線形素子を設
けてマトリクスアレイを形成した一方側の基板と、カラ
ーフィルタが形成された他方側の基板との間に液晶を充
填しておき、各画素領域毎に液晶の配向状態を制御して
所定の情報を表示する。ここで非線形素子として、薄膜
トランジスタ(TFT)などの3端子素子または金属−
絶縁体−金属(MIM)型非線形素子などの2端子素子
を用いるが、液晶表示パネルに対する画面の大型化、低
コスト化などの要求に対応するには、素子構造が簡単で
プロセスが短いMIM型非線形素子を用いた方式が有利
である。また、MIM型非線形素子を用いた場合には、
マトリクスアレイを形成した一方側の基板に走査線を設
け、他方側の基板に信号線を設けることができるので、
走査線と信号線とのクロスオーバー短絡が発生しないと
いうメリットもある。
晶表示パネルにおいては、画素領域毎に非線形素子を設
けてマトリクスアレイを形成した一方側の基板と、カラ
ーフィルタが形成された他方側の基板との間に液晶を充
填しておき、各画素領域毎に液晶の配向状態を制御して
所定の情報を表示する。ここで非線形素子として、薄膜
トランジスタ(TFT)などの3端子素子または金属−
絶縁体−金属(MIM)型非線形素子などの2端子素子
を用いるが、液晶表示パネルに対する画面の大型化、低
コスト化などの要求に対応するには、素子構造が簡単で
プロセスが短いMIM型非線形素子を用いた方式が有利
である。また、MIM型非線形素子を用いた場合には、
マトリクスアレイを形成した一方側の基板に走査線を設
け、他方側の基板に信号線を設けることができるので、
走査線と信号線とのクロスオーバー短絡が発生しないと
いうメリットもある。
【0003】MIM型非線形素子を用いたアクティブマ
トリクス方式の液晶表示パネルにおいては、図4に示す
ように、各画素領域403毎に各走査線401と各信号
線402との間にMIM型非線形素子404(図中バリ
スタの符号で示す。)と液晶表示素子405(図中、コ
ンデンサの符号で示す。)が直列接続された構成として
表され、走査線及び信号線に印加された信号に基づいて
液晶表示素子を表示状態及び非表示状態あるいはその中
間状態に切り換えて表示動作を制御する。
トリクス方式の液晶表示パネルにおいては、図4に示す
ように、各画素領域403毎に各走査線401と各信号
線402との間にMIM型非線形素子404(図中バリ
スタの符号で示す。)と液晶表示素子405(図中、コ
ンデンサの符号で示す。)が直列接続された構成として
表され、走査線及び信号線に印加された信号に基づいて
液晶表示素子を表示状態及び非表示状態あるいはその中
間状態に切り換えて表示動作を制御する。
【0004】図5(a)の501で示すように、MIM
型非線形素子において、印加電圧VNLと電流INLとは非
線形の関係を有している。MIM型非線形素子のしきい
値電圧をVth、液晶表示素子のしきい値電圧をVb、表
示状態となる電位を(Vb+ΔV)とすると、図5
(b)に示すように選択期間では、所定の画素領域40
3における走査線401と信号線402との間の電位差
V(単位画素への印加電圧)を(Vb+Vth)とするこ
とによって、液晶表示素子405を非表示状態とするこ
とができ、走査線401と信号線402との間の電位差
Vを(Vb+Vth+ΔV)とすることによって、液晶表
示素子405を表示状態とすることができる。一方、非
選択期間では単位画素に印加する電圧Vを、液晶表示素
子405に残留した電位に対して概ね近接するように設
定し、その差がVth以下であれば非選択期間内でMIM
型非線形素子404は常に遮断状態となり、選択期間に
定められた状態をそのまま維持することになる。
型非線形素子において、印加電圧VNLと電流INLとは非
線形の関係を有している。MIM型非線形素子のしきい
値電圧をVth、液晶表示素子のしきい値電圧をVb、表
示状態となる電位を(Vb+ΔV)とすると、図5
(b)に示すように選択期間では、所定の画素領域40
3における走査線401と信号線402との間の電位差
V(単位画素への印加電圧)を(Vb+Vth)とするこ
とによって、液晶表示素子405を非表示状態とするこ
とができ、走査線401と信号線402との間の電位差
Vを(Vb+Vth+ΔV)とすることによって、液晶表
示素子405を表示状態とすることができる。一方、非
選択期間では単位画素に印加する電圧Vを、液晶表示素
子405に残留した電位に対して概ね近接するように設
定し、その差がVth以下であれば非選択期間内でMIM
型非線形素子404は常に遮断状態となり、選択期間に
定められた状態をそのまま維持することになる。
【0005】以上は、液晶容量に比べ素子容量が十分小
さく、電圧−電流特性の非線形性が十分高い理想的なM
IM型非線形素子404を得ることができた場合の最も
基本的な動作例である。実際には、MIM型非線形素子
404と液晶表示素子405との容量比が小さいことや
電圧−電流特性の非線形性が不十分であるなどの問題が
あるために、非常に複雑な駆動法(印加電圧波形)が考
案され使用されている。
さく、電圧−電流特性の非線形性が十分高い理想的なM
IM型非線形素子404を得ることができた場合の最も
基本的な動作例である。実際には、MIM型非線形素子
404と液晶表示素子405との容量比が小さいことや
電圧−電流特性の非線形性が不十分であるなどの問題が
あるために、非常に複雑な駆動法(印加電圧波形)が考
案され使用されている。
【0006】従来のMIM型非線形素子は図3に示すよ
うに、透明基板301の表面に形成されて、走査線を介
して走査回路に導電接続するTa電極層302と、その
表面に形成されたTaOx膜303と、その表面に形成
されて画素電極305に導電接続するCr電極層304
から構成されている。また、TaOx膜303はTa電
極層302の表面に均一でしかもピンホールが無い状態
で形成されるように、Ta電極層302に対する陽極酸
化によって形成される。
うに、透明基板301の表面に形成されて、走査線を介
して走査回路に導電接続するTa電極層302と、その
表面に形成されたTaOx膜303と、その表面に形成
されて画素電極305に導電接続するCr電極層304
から構成されている。また、TaOx膜303はTa電
極層302の表面に均一でしかもピンホールが無い状態
で形成されるように、Ta電極層302に対する陽極酸
化によって形成される。
【0007】この構造を実現する一般的なプロセス例は
以下のようになる。
以下のようになる。
【0008】(従来例1) 1.ガラス基板上に、タン
タル膜をスパッタリングにより堆積し、熱酸化をするこ
とで、約1000Åの酸化タンタル膜を形成する工程
と、 2.次に、スパッタリング法でタンタル膜を3500Å
堆積し、パターニングする工程と、 3.次に、例えばクエン酸水溶液を化成液とし30Vで
陽極酸化を行って酸化タンタル膜を形成する工程と、 4.次に、窒素雰囲気中で400〜600℃の温度で1
〜2時間熱処理する工程と、 5.次に、MIM型非線形素子の第2の金属電極層とな
るクロム膜を1500Åスパッタリング法で堆積し、パ
ターニングする工程と、 6.次に、画素電極となるITO膜をスパッタリング法
で1000Å堆積し、パターニングする工程からなる。
タル膜をスパッタリングにより堆積し、熱酸化をするこ
とで、約1000Åの酸化タンタル膜を形成する工程
と、 2.次に、スパッタリング法でタンタル膜を3500Å
堆積し、パターニングする工程と、 3.次に、例えばクエン酸水溶液を化成液とし30Vで
陽極酸化を行って酸化タンタル膜を形成する工程と、 4.次に、窒素雰囲気中で400〜600℃の温度で1
〜2時間熱処理する工程と、 5.次に、MIM型非線形素子の第2の金属電極層とな
るクロム膜を1500Åスパッタリング法で堆積し、パ
ターニングする工程と、 6.次に、画素電極となるITO膜をスパッタリング法
で1000Å堆積し、パターニングする工程からなる。
【0009】しかし、従来例1の構造のMIM型非線形
素子とした場合、走査線及び第1の金属電極層となるタ
ンタルは比抵抗が高く、大型の液晶表示パネルを作製す
る場合、配線抵抗が高いことによる信号遅延によって表
示品質の劣化を招く恐れがあるために、走査線幅を太く
するあるいはタンタル膜厚を厚くするといった手段を講
じる必要があったが、これにより有効表示面積の低下、
微細化への障害といった問題が生じる。
素子とした場合、走査線及び第1の金属電極層となるタ
ンタルは比抵抗が高く、大型の液晶表示パネルを作製す
る場合、配線抵抗が高いことによる信号遅延によって表
示品質の劣化を招く恐れがあるために、走査線幅を太く
するあるいはタンタル膜厚を厚くするといった手段を講
じる必要があったが、これにより有効表示面積の低下、
微細化への障害といった問題が生じる。
【0010】これを解決するために、特開平3−463
81号公報で基板とタンタルの間に金属層を介在させる
方法が紹介されている。
81号公報で基板とタンタルの間に金属層を介在させる
方法が紹介されている。
【0011】これによれば、上記の問題を解決するため
のMIM型非線形素子を実現するためのプロセスの1例
は次のようになる。
のMIM型非線形素子を実現するためのプロセスの1例
は次のようになる。
【0012】(従来例2) 1.ガラス基板上にスパッ
タリング法により厚さ200nmのタングステンあるい
はモリブデンあるいはアルミニウムと厚さ50nmのタ
ンタルを連続成膜する工程と、 2.次に通常のフォトリソ法とドライエッチングにより
下部電極と走査線の形状にパターニングする工程と、 3.クエン酸0.1%水溶液で30Vで陽極酸化を行
い、タングステンあるいはモリブデンあるいはアルミニ
ウムとタンタルの表面に、50nmのタングステンある
いはモリブデンあるいはアルミニウムの酸化膜とタンタ
ルの酸化膜からなる絶縁体を形成する工程と、 4.ITOをスパッタリング法により200nmの厚さ
に形成し、通常のフォトエッチングによりパターニング
する工程からなる。
タリング法により厚さ200nmのタングステンあるい
はモリブデンあるいはアルミニウムと厚さ50nmのタ
ンタルを連続成膜する工程と、 2.次に通常のフォトリソ法とドライエッチングにより
下部電極と走査線の形状にパターニングする工程と、 3.クエン酸0.1%水溶液で30Vで陽極酸化を行
い、タングステンあるいはモリブデンあるいはアルミニ
ウムとタンタルの表面に、50nmのタングステンある
いはモリブデンあるいはアルミニウムの酸化膜とタンタ
ルの酸化膜からなる絶縁体を形成する工程と、 4.ITOをスパッタリング法により200nmの厚さ
に形成し、通常のフォトエッチングによりパターニング
する工程からなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来例2に示したプロ
セスは、タンタルとその下の金属を一括でドライエッチ
ングする方法であり、アルミニウムを用いる場合はエッ
チングの際に用いるガスが異なるため、エッチング装置
などの観点から制約があった。
セスは、タンタルとその下の金属を一括でドライエッチ
ングする方法であり、アルミニウムを用いる場合はエッ
チングの際に用いるガスが異なるため、エッチング装置
などの観点から制約があった。
【0014】また、タンタルの陽極酸化膜とその下の金
属の陽極酸化膜を比較すると、タンタルの陽極酸化膜の
方が成長率が大きいために、その差がオーバーハングと
なり、第2の金属電極層の断線を招く恐れがあった。タ
ングステンやモリブデンを用いる場合は、これらの酸化
物の絶縁性が悪いために素子特性に大きな影響を及ぼす
恐れがある。
属の陽極酸化膜を比較すると、タンタルの陽極酸化膜の
方が成長率が大きいために、その差がオーバーハングと
なり、第2の金属電極層の断線を招く恐れがあった。タ
ングステンやモリブデンを用いる場合は、これらの酸化
物の絶縁性が悪いために素子特性に大きな影響を及ぼす
恐れがある。
【0015】また、上層に形成するタンタルの膜厚を5
00Åとすると、下層の金属がタンタル膜中に拡散し、
それがタンタルの酸化膜中に取り込まれて、素子特性に
影響を及ぼしていた。
00Åとすると、下層の金属がタンタル膜中に拡散し、
それがタンタルの酸化膜中に取り込まれて、素子特性に
影響を及ぼしていた。
【0016】さらに、素子絶縁膜に用いる酸化タンタル
は比誘電率が大きく、従来例1の構造ではMIM型非線
形素子の素子容量が大きく、素子容量と液晶容量の比が
十分に取れず、これも画質を低下させる一因となってい
た。
は比誘電率が大きく、従来例1の構造ではMIM型非線
形素子の素子容量が大きく、素子容量と液晶容量の比が
十分に取れず、これも画質を低下させる一因となってい
た。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において講じた手段は、走査線及び第1の金属
電極層において、陽極酸化が可能であり、比抵抗が小さ
く、生成する酸化膜がタンタルの酸化膜より比誘電率が
小さい金属を下層金属、タンタルあるいはタンタルを主
成分とする合金を上層金属とした2層構造とし、上層金
属のパターン幅を下層金属のパターン幅より狭くし、な
おかつタンタルの膜厚を酸化膜中に下層金属が拡散しな
い程度まで厚くすることである。
に本発明において講じた手段は、走査線及び第1の金属
電極層において、陽極酸化が可能であり、比抵抗が小さ
く、生成する酸化膜がタンタルの酸化膜より比誘電率が
小さい金属を下層金属、タンタルあるいはタンタルを主
成分とする合金を上層金属とした2層構造とし、上層金
属のパターン幅を下層金属のパターン幅より狭くし、な
おかつタンタルの膜厚を酸化膜中に下層金属が拡散しな
い程度まで厚くすることである。
【0018】また、走査線及び第1の金属電極層をパタ
ーニングする際に、上層金属をドライエッチング法で、
下層金属をウェットエッチング法でエッチングすること
である。
ーニングする際に、上層金属をドライエッチング法で、
下層金属をウェットエッチング法でエッチングすること
である。
【0019】
【実施例】本発明に関わるMIM型非線形素子の製造方
法について、以下に図を用いて説明する。
法について、以下に図を用いて説明する。
【0020】図1は本発明のMIM型非線形素子の断面
図、図2は本発明のMIM型非線形素子の製造過程を示
す図である。
図、図2は本発明のMIM型非線形素子の製造過程を示
す図である。
【0021】(実施例1) 本発明の実施例では、走査
線及び第1の金属電極層を構成する金属のうち、下層金
属としてアルミニウム、上層金属としてタンタルを用い
た。
線及び第1の金属電極層を構成する金属のうち、下層金
属としてアルミニウム、上層金属としてタンタルを用い
た。
【0022】まず、透明基板201の表面に1500〜
2000Å程度のアルミニウム層202と800〜13
00Åのタンタル層203をスパッタリングで連続形成
した後、通常のフォトリソ技術によりフォトレジストパ
ターンを形成した後、まずタンタル層203を四弗化炭
素を用いたケミカルドライエッチング法によって図2
(a)に示すようにエッチングする。アルミニウムはタ
ンタルをドライエッチングする条件ではエッチングされ
ないので、タンタルのエッチングの際のストッパーの役
割も果たす。
2000Å程度のアルミニウム層202と800〜13
00Åのタンタル層203をスパッタリングで連続形成
した後、通常のフォトリソ技術によりフォトレジストパ
ターンを形成した後、まずタンタル層203を四弗化炭
素を用いたケミカルドライエッチング法によって図2
(a)に示すようにエッチングする。アルミニウムはタ
ンタルをドライエッチングする条件ではエッチングされ
ないので、タンタルのエッチングの際のストッパーの役
割も果たす。
【0023】また、アルミニウムと基板の密着性は良好
であるので、走査線及び第1の金属電極層がタンタル1
層の場合に必要としていたタンタルの熱酸化膜による下
地膜は不要となる。
であるので、走査線及び第1の金属電極層がタンタル1
層の場合に必要としていたタンタルの熱酸化膜による下
地膜は不要となる。
【0024】次に、タンタル層203をパターニングす
る際に塗布したフォトレジスト204を残したまま、こ
れらをマスクとしてアルミニウム層202を図2(b)
に示すようにパターニングする。
る際に塗布したフォトレジスト204を残したまま、こ
れらをマスクとしてアルミニウム層202を図2(b)
に示すようにパターニングする。
【0025】アルミニウム層202はウェットエッチン
グ法でエッチングし、ここで用いたエッチング液は、燐
酸/硝酸/酢酸を20:1:3の割合で混合し、40℃
まで加熱したものである。
グ法でエッチングし、ここで用いたエッチング液は、燐
酸/硝酸/酢酸を20:1:3の割合で混合し、40℃
まで加熱したものである。
【0026】図2(b)の状態では、アルミニウム層2
02がサイドエッチングされておりタンタル層203が
オーバーハング状態となっている。このままで陽極酸化
を行い素子絶縁膜を形成すると、オーバーハングの状態
はそのまま残されてしまい、この後の第2の金属電極層
を形成したときに断線が発生してしまい、欠陥の原因と
なる。
02がサイドエッチングされておりタンタル層203が
オーバーハング状態となっている。このままで陽極酸化
を行い素子絶縁膜を形成すると、オーバーハングの状態
はそのまま残されてしまい、この後の第2の金属電極層
を形成したときに断線が発生してしまい、欠陥の原因と
なる。
【0027】これを解消するために、アルミニウム層2
02をパターニングした後、再度タンタル層203をエ
ッチングし、図2(c)に示すようにタンタル層のパタ
ーン幅がアルミニウム層のパターン幅より細くなった形
状とする。この様にして、走査線及び第1の金属電極層
を形成する。
02をパターニングした後、再度タンタル層203をエ
ッチングし、図2(c)に示すようにタンタル層のパタ
ーン幅がアルミニウム層のパターン幅より細くなった形
状とする。この様にして、走査線及び第1の金属電極層
を形成する。
【0028】次に、pHを調整した酒石酸アンモニウム
水溶液などの多孔質のアルミニウム酸化膜を形成しない
ような電解液を用いて、25〜50Vの電圧で陽極酸化
を行い、所定の膜厚の素子絶縁膜205及び206を形
成し、図2(d)の様な状態とする。
水溶液などの多孔質のアルミニウム酸化膜を形成しない
ような電解液を用いて、25〜50Vの電圧で陽極酸化
を行い、所定の膜厚の素子絶縁膜205及び206を形
成し、図2(d)の様な状態とする。
【0029】次に、200〜400℃の温度で窒素雰囲
気中で、1〜2時間熱処理を行う。
気中で、1〜2時間熱処理を行う。
【0030】次に、所定の膜厚のクロム膜をスパッタリ
ングにより形成した後、パターニングを行い、図2
(e)の様に第2の金属電極層207を形成する。ここ
で、第2の金属電極層としては、クロムの代わりにチタ
ン、モリブデンが用いられることもある。
ングにより形成した後、パターニングを行い、図2
(e)の様に第2の金属電極層207を形成する。ここ
で、第2の金属電極層としては、クロムの代わりにチタ
ン、モリブデンが用いられることもある。
【0031】次に、所定の膜厚のITO膜をスパッタリ
ングにより形成した後、パターニングを行い、図2
(e)の様に画素電極208を形成する。この際、第2
の金属電極層207と画素電極208の形成順は、どち
らが先になっても構わない。
ングにより形成した後、パターニングを行い、図2
(e)の様に画素電極208を形成する。この際、第2
の金属電極層207と画素電極208の形成順は、どち
らが先になっても構わない。
【0032】(実施例2) タンタル層203のエッチ
ングまでは、実施例1と同一である。次に、150℃の
温度で30分程度の熱処理を行い、フォトレジストがパ
ターニングされたタンタル層203を完全に被覆するよ
うに、図2(f)の様な形状にする。このフォトレジス
トをマスクとしてアルミニウム層202のエッチングを
実施例1と同様の方法で行い、図2(c)に示すような
形状とする。
ングまでは、実施例1と同一である。次に、150℃の
温度で30分程度の熱処理を行い、フォトレジストがパ
ターニングされたタンタル層203を完全に被覆するよ
うに、図2(f)の様な形状にする。このフォトレジス
トをマスクとしてアルミニウム層202のエッチングを
実施例1と同様の方法で行い、図2(c)に示すような
形状とする。
【0033】このパターニング後、陽極酸化から画素電
極形成までの工程は、実施例1と同一である。
極形成までの工程は、実施例1と同一である。
【0034】実施例1、2の場合は、走査線及び第1の
金属電極層をアルミニウムとタンタルの積層構造として
おり、例えば、アルミニウムを2000Å、タンタルを
1000Å積層した場合では、シート抵抗が133mΩ
/□となる。タンタルを3000Åとした場合のシート
抵抗は6.4〜6.5Ω/□であり、約2%まで配線抵
抗を小さくすることが可能である。
金属電極層をアルミニウムとタンタルの積層構造として
おり、例えば、アルミニウムを2000Å、タンタルを
1000Å積層した場合では、シート抵抗が133mΩ
/□となる。タンタルを3000Åとした場合のシート
抵抗は6.4〜6.5Ω/□であり、約2%まで配線抵
抗を小さくすることが可能である。
【0035】仮にタンタルの膜厚を1000Åとし、ア
ルミニウムの膜厚を1000Åとしても、従来より十分
低い配線抵抗が実現できる。
ルミニウムの膜厚を1000Åとしても、従来より十分
低い配線抵抗が実現できる。
【0036】配線抵抗を小さくするだけならばアルミニ
ウム1層としても十分であるが、アルミニウムの陽極酸
化膜は絶縁膜としての信頼性がタンタルの陽極酸化膜よ
り劣る。アルミニウムとタンタルの2層構造とすること
で、絶縁膜の信頼性が確保でき、安定した素子特性が得
られる。
ウム1層としても十分であるが、アルミニウムの陽極酸
化膜は絶縁膜としての信頼性がタンタルの陽極酸化膜よ
り劣る。アルミニウムとタンタルの2層構造とすること
で、絶縁膜の信頼性が確保でき、安定した素子特性が得
られる。
【0037】また、タンタルの膜厚をある程度まで厚く
することにより、タンタルの酸化膜中へのアルミニウム
の拡散を防ぐことができ、安定した素子特性が得られ
る。
することにより、タンタルの酸化膜中へのアルミニウム
の拡散を防ぐことができ、安定した素子特性が得られ
る。
【0038】実施例1、2のMIM型非線形素子と、従
来例1のMIM型非線形素子を比較すると、素子の面積
は大差ないが、実施例1、2では素子絶縁膜のうち、第
1の金属電極層の上面部はタンタルの酸化膜、側面部は
ほとんどアルミニウムの酸化膜によって占められてお
り、従来は素子絶縁膜は全てタンタルの酸化膜である点
が異なる。
来例1のMIM型非線形素子を比較すると、素子の面積
は大差ないが、実施例1、2では素子絶縁膜のうち、第
1の金属電極層の上面部はタンタルの酸化膜、側面部は
ほとんどアルミニウムの酸化膜によって占められてお
り、従来は素子絶縁膜は全てタンタルの酸化膜である点
が異なる。
【0039】アルミニウムの酸化物の比誘電率はタンタ
ルの酸化物の比誘電率の2分の1〜4分の1であるの
で、素子の面積が同一であっても、実施例1、2のMI
M型非線形素子は従来のMIM型非線形素子より、素子
容量を小さくすることができる。
ルの酸化物の比誘電率の2分の1〜4分の1であるの
で、素子の面積が同一であっても、実施例1、2のMI
M型非線形素子は従来のMIM型非線形素子より、素子
容量を小さくすることができる。
【0040】例えば、第1の金属電極層の膜厚が350
0Å、第1の金属電極層のテーパー角が45度、平面で
見た場合のMIM型非線形素子の面積が4μm2である
とした場合、従来例1のように第1の金属電極層がタン
タル1層の場合は素子容量が1.65×10-15Fとな
る。
0Å、第1の金属電極層のテーパー角が45度、平面で
見た場合のMIM型非線形素子の面積が4μm2である
とした場合、従来例1のように第1の金属電極層がタン
タル1層の場合は素子容量が1.65×10-15Fとな
る。
【0041】それに対して、本発明において第1の金属
電極層の下層のアルミニウムの膜厚が2500Å、上層
のタンタルの膜厚が1000Åの2層構造とした場合、
素子容量は1.00×10-15Fとなり、従来の60%
まで素子容量を小さくすることが可能である。
電極層の下層のアルミニウムの膜厚が2500Å、上層
のタンタルの膜厚が1000Åの2層構造とした場合、
素子容量は1.00×10-15Fとなり、従来の60%
まで素子容量を小さくすることが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の通り、本発明においては、走査線
及びMIM型非線形素子を構成する第1の金属電極層を
下層部がアルミニウムあるいはアルミニウムを主成分と
した合金、上層部がタンタルあるいはタンタルを主成分
とした合金である2層構造とし、上層金属は下層金属よ
りもパターン幅が狭くなっていることに特徴を有する。
及びMIM型非線形素子を構成する第1の金属電極層を
下層部がアルミニウムあるいはアルミニウムを主成分と
した合金、上層部がタンタルあるいはタンタルを主成分
とした合金である2層構造とし、上層金属は下層金属よ
りもパターン幅が狭くなっていることに特徴を有する。
【0043】本発明によれば、以下のような効果を奏す
る。
る。
【0044】 走査線をアルミニウムとタンタルの2
層構造とすることにより、配線抵抗を従来の数十分の1
にまで低減することが可能となるので、信号遅延による
液晶表示パネルの表示品質の劣化を防ぐことができる。
層構造とすることにより、配線抵抗を従来の数十分の1
にまで低減することが可能となるので、信号遅延による
液晶表示パネルの表示品質の劣化を防ぐことができる。
【0045】 第1の金属電極層の表面に形成された
素子絶縁膜のうち、側面部の素子絶縁膜の大半をアルミ
ニウムの酸化膜とし、また上層部のタンタルのパターン
幅をアルミニウムのパターン幅より狭くすることによ
り、第2の金属電極層の断線が防止でき、なおかつMI
M型非線形素子の素子容量を低減することができる。
素子絶縁膜のうち、側面部の素子絶縁膜の大半をアルミ
ニウムの酸化膜とし、また上層部のタンタルのパターン
幅をアルミニウムのパターン幅より狭くすることによ
り、第2の金属電極層の断線が防止でき、なおかつMI
M型非線形素子の素子容量を低減することができる。
【0046】 タンタルの膜厚を800Å以上とする
ことにより、タンタルの酸化膜中へのアルミニウムの拡
散を防止することができるので、安定した素子特性が得
られる。
ことにより、タンタルの酸化膜中へのアルミニウムの拡
散を防止することができるので、安定した素子特性が得
られる。
【0047】 基板との密着性がよいアルミニウムを
タンタルの下地代わりとすることができるので、従来の
ような比較的高温下での熱処理による下地膜形成が不要
となる。従って、透明基板に安価なソーダガラスを用い
ることが可能となり、MIM型非線形素子の最大の特徴
であるコストメリットを生かすことができる。
タンタルの下地代わりとすることができるので、従来の
ような比較的高温下での熱処理による下地膜形成が不要
となる。従って、透明基板に安価なソーダガラスを用い
ることが可能となり、MIM型非線形素子の最大の特徴
であるコストメリットを生かすことができる。
【図1】 本発明のMIM型非線形素子の断面図。
【図2】 (a)から(f)は本発明のMIM型非線形
素子の製造過程を示す図。
素子の製造過程を示す図。
【図3】 従来のMIM型非線形素子の断面図。
【図4】 MIM型非線形素子を用いたアクティブマト
リクス方式の液晶表示パネルの等価回路図。
リクス方式の液晶表示パネルの等価回路図。
【図5】 (a)は液晶表示パネルのマトリクスアレイ
を構成するMIM型非線形素子の印加電圧と電流との関
係図。(b)は単位画素ヘの印加電圧と表示の明るさと
の関係を示す関係図。
を構成するMIM型非線形素子の印加電圧と電流との関
係図。(b)は単位画素ヘの印加電圧と表示の明るさと
の関係を示す関係図。
101、201、301・・・透明基板 102、202・・・Al電極層 103、203、302・・・Ta電極層 104、205・・・素子絶縁膜(Al陽極酸化膜) 105、206、303・・・素子絶縁膜(Ta陽極酸
化膜) 106、207、304・・・Cr電極層 107、208、305・・・画素電極 204・・・フォトレジスト 401・・・走査線 402・・・信号線 403・・・画素領域 404・・・MIM型非線形素子 405・・・液晶表示素子 501・・・典型的なMIM型非線形素子の電圧−電流
特性
化膜) 106、207、304・・・Cr電極層 107、208、305・・・画素電極 204・・・フォトレジスト 401・・・走査線 402・・・信号線 403・・・画素領域 404・・・MIM型非線形素子 405・・・液晶表示素子 501・・・典型的なMIM型非線形素子の電圧−電流
特性
Claims (7)
- 【請求項1】 陽極酸化が可能でありなおかつ比抵抗の
小さい下層金属、タンタルあるいはタンタルを主成分と
する合金が上層金属である2層構造とした、走査線を介
して走査回路に導電接続する第1の金属電極層と、該第
1の金属電極層表面に陽極酸化によって形成された酸化
膜から成る素子絶縁膜と、該素子絶縁膜表面に形成され
た第2の金属電極層とによって構成されているMIM型
非線形素子において、該上層金属は該下層金属よりもパ
ターン幅が狭くなっていることを特徴とするMIM型非
線形素子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の該タンタルあるいはタ
ンタルを主成分とする合金の膜厚は、800Å以上であ
ることを特徴とするMIM型非線形素子。 - 【請求項3】 請求項1に記載の該下層金属は、タンタ
ルの酸化膜より比誘電率の小さい酸化膜を生成する金属
であることを特徴とするMIM型非線形素子。 - 【請求項4】 請求項1に記載の該下層電極は、アルミ
ニウムあるいはアルミニウムを主成分とする合金である
ことを特徴とするMIM型非線形素子。 - 【請求項5】 請求項1に記載のMIM型非線形素子の
製造方法の内、該走査線及び該下部電極を加工する工程
が、 (1)通常のフォトリソ技術によりフォトレジストパタ
ーンを形成し、該上層金属をエッチングする工程と、 (2)前記フォトレジストと該上層金属をマスクとし
て、該下層金属をエッチングする工程と、 (3)前記フォトレジストをマスクとして、該上層金属
を再度エッチングする工程、から成ることを特徴とする
MIM型非線形素子の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載のMIM型非線形素子の
製造方法の内、該走査線及び該下部電極を加工する工程
が、 (1)通常のフォトリソ技術によりフォトレジストパタ
ーンを形成し、該上層金属をエッチングする工程と、 (2)前記フォトレジストがエッチングされた該下層金
属を被覆するように熱処理を行う工程と、 (3)前記熱処理を行ったフォトレジストをマスクとし
て、該下層金属をエッチングする工程、から成ることを
特徴とするMIM型非線形素子の製造方法。 - 【請求項7】 請求項5及び6において、上層金属はド
ライエッチング法で、下層金属はウェットエッチング法
でエッチングすることを特徴とするMIM型非線形素子
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8887493A JPH06301064A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | Mim型非線形素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8887493A JPH06301064A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | Mim型非線形素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06301064A true JPH06301064A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=13955161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8887493A Pending JPH06301064A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | Mim型非線形素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06301064A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999007027A1 (fr) * | 1997-07-31 | 1999-02-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Elements a deux bornes et a couche mince, procede de production de ceux-ci, et affichage a cristaux liquides |
| KR100718171B1 (ko) * | 2001-04-26 | 2007-05-15 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 반도체 장치 및 그 제조 방법 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP8887493A patent/JPH06301064A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999007027A1 (fr) * | 1997-07-31 | 1999-02-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Elements a deux bornes et a couche mince, procede de production de ceux-ci, et affichage a cristaux liquides |
| US6350557B1 (en) | 1997-07-31 | 2002-02-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Thin-film two-terminal elements, method of production thereof, liquid crystal display |
| KR100364650B1 (ko) * | 1997-07-31 | 2002-12-16 | 샤프 가부시키가이샤 | 박막 2단자 소자, 그 제조 방법 및 액정 표시 장치 |
| CN100355102C (zh) * | 1997-07-31 | 2007-12-12 | 夏普公司 | 薄膜二端元件、其制造方法和液晶显示装置 |
| KR100718171B1 (ko) * | 2001-04-26 | 2007-05-15 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 반도체 장치 및 그 제조 방법 |
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