JPH06302834A - 薄膜構造の製造方法 - Google Patents
薄膜構造の製造方法Info
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- JPH06302834A JPH06302834A JP10756493A JP10756493A JPH06302834A JP H06302834 A JPH06302834 A JP H06302834A JP 10756493 A JP10756493 A JP 10756493A JP 10756493 A JP10756493 A JP 10756493A JP H06302834 A JPH06302834 A JP H06302834A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリコンIC製造プロセスとの整合性が良好
で、しかもホトリソグラフィ技術上の問題を生じる段差
をなくして基板と可動部との間隔を大きくできるよう
に、薄膜構造の製造方法を改善する。 【構成】 シリコン基板11の表面にシリコン酸化膜1
2を設け、このシリコン酸化膜12を部分的に除去して
凹部13を設けることによりシリコン基板11を露出さ
せる。この凹部13内にゲルマニウム層14を選択的に
成長させて表面を平坦とし、さらにその平坦な表面上に
第2のシリコン酸化膜15を形成する。このシリコン酸
化膜15にゲルマニウム層14に到達するようなエッチ
穴16を設け、H2O2液を用いてこの穴16からゲルマ
ニウム層14のみを選択的にエッチングする。これによ
って空洞部17を設け、シリコン酸化膜15のダイアフ
ラム18となる部分を、シリコン基板11から分離させ
る。
で、しかもホトリソグラフィ技術上の問題を生じる段差
をなくして基板と可動部との間隔を大きくできるよう
に、薄膜構造の製造方法を改善する。 【構成】 シリコン基板11の表面にシリコン酸化膜1
2を設け、このシリコン酸化膜12を部分的に除去して
凹部13を設けることによりシリコン基板11を露出さ
せる。この凹部13内にゲルマニウム層14を選択的に
成長させて表面を平坦とし、さらにその平坦な表面上に
第2のシリコン酸化膜15を形成する。このシリコン酸
化膜15にゲルマニウム層14に到達するようなエッチ
穴16を設け、H2O2液を用いてこの穴16からゲルマ
ニウム層14のみを選択的にエッチングする。これによ
って空洞部17を設け、シリコン酸化膜15のダイアフ
ラム18となる部分を、シリコン基板11から分離させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、微小機械やセンサの
製造を可能にするサーフェスマイクロマシーニングの分
野に関し、とくに半導体圧力センサなどにおいて基板か
ら部分的にあるいは全体的に分離した薄膜の可動部(ダ
イアフラム、ブリッジ等)を形成する方法に関する。
製造を可能にするサーフェスマイクロマシーニングの分
野に関し、とくに半導体圧力センサなどにおいて基板か
ら部分的にあるいは全体的に分離した薄膜の可動部(ダ
イアフラム、ブリッジ等)を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体圧力センサでは圧力に
感応して変形するダイアフラムを設け、この上に歪みゲ
ージを形成する必要がある。このようなダイアフラム
や、あるいは他のブリッジ構造等の、基板から部分的に
あるいは全体的に分離した薄膜の可動部を製造する方法
として、従来より、犠牲層エッチング法が知られてい
る。この犠牲層エッチング法というのは、基板の上にあ
らかじめ薄膜層を形成しておいて、その上に、ダイアフ
ラム等となる薄膜層を形成した後、その最初の薄膜層の
みをエッチングによって除去することにより第2の薄膜
層を基板から分離させる、というものである。すなわ
ち、基板の上に形成した2種類の薄膜層のエッチングレ
ートの相違を利用している。第1の薄膜層は最終的に除
去・消滅させられるため、犠牲層と呼ばれ、代表的に
は、多結晶シリコンやPSG(P系シリカガラス)など
が知られている。
感応して変形するダイアフラムを設け、この上に歪みゲ
ージを形成する必要がある。このようなダイアフラム
や、あるいは他のブリッジ構造等の、基板から部分的に
あるいは全体的に分離した薄膜の可動部を製造する方法
として、従来より、犠牲層エッチング法が知られてい
る。この犠牲層エッチング法というのは、基板の上にあ
らかじめ薄膜層を形成しておいて、その上に、ダイアフ
ラム等となる薄膜層を形成した後、その最初の薄膜層の
みをエッチングによって除去することにより第2の薄膜
層を基板から分離させる、というものである。すなわ
ち、基板の上に形成した2種類の薄膜層のエッチングレ
ートの相違を利用している。第1の薄膜層は最終的に除
去・消滅させられるため、犠牲層と呼ばれ、代表的に
は、多結晶シリコンやPSG(P系シリカガラス)など
が知られている。
【0003】ダイアフラムを形成する場合を例として説
明すると、まず、図3のAに示すように、ウェハ(シリ
コン基板)31の上に犠牲層32を形成し、その上に図
3のBに示すように薄膜層33を形成した後エッチ穴3
4を設ける。この薄膜層33は後に構造材(ダイアフラ
ム)となるものである。このエッチ穴34から、犠牲層
32と薄膜層33とのエッチングレートの相違を利用し
て、エッチングを行なうことにより、犠牲層32のみを
エッチングする。こうして、犠牲層32が除去されるの
で、図3のCに示すように、犠牲層32があった部分が
空洞部35となり、その上の薄膜層33が基板31から
分離したダイアフラムとなる。
明すると、まず、図3のAに示すように、ウェハ(シリ
コン基板)31の上に犠牲層32を形成し、その上に図
3のBに示すように薄膜層33を形成した後エッチ穴3
4を設ける。この薄膜層33は後に構造材(ダイアフラ
ム)となるものである。このエッチ穴34から、犠牲層
32と薄膜層33とのエッチングレートの相違を利用し
て、エッチングを行なうことにより、犠牲層32のみを
エッチングする。こうして、犠牲層32が除去されるの
で、図3のCに示すように、犠牲層32があった部分が
空洞部35となり、その上の薄膜層33が基板31から
分離したダイアフラムとなる。
【0004】この犠牲層エッチング法では、第1に、犠
牲層と構造材となる薄膜層との間のエッチングレート比
がきわめて大きいこと、第2に、犠牲層をエッチングす
るエッチング液がプロセス全体に悪影響を与えないこ
と、つまりプロセス(多くの場合シリコンICプロセ
ス)との整合性が良好であること、などが要求される。
牲層と構造材となる薄膜層との間のエッチングレート比
がきわめて大きいこと、第2に、犠牲層をエッチングす
るエッチング液がプロセス全体に悪影響を与えないこ
と、つまりプロセス(多くの場合シリコンICプロセ
ス)との整合性が良好であること、などが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
犠牲層エッチング法ではつぎのような問題がある。すな
わち、犠牲層として多結晶シリコンを用いる場合には、
一般的には、構造材となる薄膜層を形成する材料として
シリコン窒化膜を用い、エッチング液としてKOHエッ
チング液を用いるが、KOHは汚染の問題があるのでI
Cプロセスとの整合性はよくない。また、シリコン基板
がエッチングされないように、シリコン基板の表面にシ
リコン窒化膜30を形成しておく必要があり、プロセス
が煩雑となる点も問題である。
犠牲層エッチング法ではつぎのような問題がある。すな
わち、犠牲層として多結晶シリコンを用いる場合には、
一般的には、構造材となる薄膜層を形成する材料として
シリコン窒化膜を用い、エッチング液としてKOHエッ
チング液を用いるが、KOHは汚染の問題があるのでI
Cプロセスとの整合性はよくない。また、シリコン基板
がエッチングされないように、シリコン基板の表面にシ
リコン窒化膜30を形成しておく必要があり、プロセス
が煩雑となる点も問題である。
【0006】さらに、犠牲層としてPSGを用いる場
合、構造材となる薄膜層の材料として多結晶シリコンを
用い、エッチング液としてHFエッチング液を用いるの
が一般的である。この場合、エッチング速度が遅い点が
根本的に問題であるとともに、HFにより、シリコン酸
化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜がエッチングされる
という問題などがある。
合、構造材となる薄膜層の材料として多結晶シリコンを
用い、エッチング液としてHFエッチング液を用いるの
が一般的である。この場合、エッチング速度が遅い点が
根本的に問題であるとともに、HFにより、シリコン酸
化膜やシリコン窒化膜などの絶縁膜がエッチングされる
という問題などがある。
【0007】また、従来では、犠牲層を基板の表面上に
堆積し、その上に構造材となる薄膜層を形成して加工す
るため、犠牲層を厚くすると段差が大きくなり、ホトリ
ソグラフィ技術を使用することができなくなってしまう
等の問題がある。すなわち、基板から分離した薄膜の可
動部と、基板との間の間隔をあまり大きくすることがで
きない。
堆積し、その上に構造材となる薄膜層を形成して加工す
るため、犠牲層を厚くすると段差が大きくなり、ホトリ
ソグラフィ技術を使用することができなくなってしまう
等の問題がある。すなわち、基板から分離した薄膜の可
動部と、基板との間の間隔をあまり大きくすることがで
きない。
【0008】この発明は、上記に鑑み、シリコンIC製
造プロセスとの整合性が良好で、しかもホトリソグラフ
ィ技術上の問題を生じる段差をなくして基板と可動部と
の間隔を大きくできるように改善した、薄膜構造の製造
方法を提供することを目的とする。
造プロセスとの整合性が良好で、しかもホトリソグラフ
ィ技術上の問題を生じる段差をなくして基板と可動部と
の間隔を大きくできるように改善した、薄膜構造の製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】さらに、この発明は、上記の薄膜構造の製
造方法を応用することにより、設計の自由度が大きく、
しかもプロセスが簡単で製造歩留りを向上させ、コスト
削減を図ることができる、半導体圧力センサを製造する
方法をも目的とする。
造方法を応用することにより、設計の自由度が大きく、
しかもプロセスが簡単で製造歩留りを向上させ、コスト
削減を図ることができる、半導体圧力センサを製造する
方法をも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による薄膜構造の製造方法においては、表
面のシリコン反応物膜を部分的に除去することによりシ
リコン基板の該表面に凹部を設けてシリコン基板を露出
させ、該凹部内にのみゲルマニウムを選択的に堆積する
ことにより該凹部を埋め尽くして表面を平坦にし、該表
面上に構造材となる薄膜層を形成し、H2O2を用いて上
記ゲルマニウム層のみを選択的にエッチングして除去す
ることにより上記薄膜層を基板から分離させることが特
徴となっている。
め、この発明による薄膜構造の製造方法においては、表
面のシリコン反応物膜を部分的に除去することによりシ
リコン基板の該表面に凹部を設けてシリコン基板を露出
させ、該凹部内にのみゲルマニウムを選択的に堆積する
ことにより該凹部を埋め尽くして表面を平坦にし、該表
面上に構造材となる薄膜層を形成し、H2O2を用いて上
記ゲルマニウム層のみを選択的にエッチングして除去す
ることにより上記薄膜層を基板から分離させることが特
徴となっている。
【0011】また、この発明による半導体圧力センサの
製造方法では、表面のシリコン反応物膜を部分的に除去
することによりシリコン基板の該表面に凹部を設けてシ
リコン基板を露出させ、該凹部内にのみゲルマニウムを
選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽くして表面
を平坦にし、該表面上にダイアフラムとなる薄膜層を形
成し、該薄膜層上に歪みゲージを形成し、H2O2を用い
て上記ゲルマニウム層のみを選択的にエッチングして除
去することにより上記薄膜層を基板から分離させてダイ
アフラムとすることが特徴となっている。
製造方法では、表面のシリコン反応物膜を部分的に除去
することによりシリコン基板の該表面に凹部を設けてシ
リコン基板を露出させ、該凹部内にのみゲルマニウムを
選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽くして表面
を平坦にし、該表面上にダイアフラムとなる薄膜層を形
成し、該薄膜層上に歪みゲージを形成し、H2O2を用い
て上記ゲルマニウム層のみを選択的にエッチングして除
去することにより上記薄膜層を基板から分離させてダイ
アフラムとすることが特徴となっている。
【0012】
【作用】ゲルマニウムは、シリコン基板の表面露出部に
のみ堆積し、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの表
面を覆うシリコン化合物膜上には堆積しない性質を持
つ。そこで、表面の膜を除いた部分に凹部を設ければ、
上記の性質を利用してその凹部内にのみゲルマニウムを
選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽くして表面
を平坦にすることができる。この平坦な表面上に構造材
となる薄膜層を形成し、後にH2O2を用いてゲルマニウ
ム層のみを選択的にエッチングして除去すれば、上記薄
膜層を基板から分離させて、ダイアフラムやブリッジと
することができる。この場合ゲルマニウムの堆積によっ
て表面が平坦になるので、段差を原因とするホトリソグ
ラフィ技術上の問題は解決され、基板とダイアフラム等
との間隔を大きくすることが可能となる。ゲルマニウム
とH2O2との組み合わせは、シリコンIC製造プロセス
と完全に整合性がとれ、今までのシリコンIC製造プロ
セスをそのまま使用することができる。また、エッチン
グ液としてH2O2を用いており、このH2O2はほとんど
の物質をエッチングすることがなく、しかも安価で安全
であるから、構造材となる薄膜層の材料として種々のも
のを使用することができ、設計の自由度が高まる。
のみ堆積し、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの表
面を覆うシリコン化合物膜上には堆積しない性質を持
つ。そこで、表面の膜を除いた部分に凹部を設ければ、
上記の性質を利用してその凹部内にのみゲルマニウムを
選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽くして表面
を平坦にすることができる。この平坦な表面上に構造材
となる薄膜層を形成し、後にH2O2を用いてゲルマニウ
ム層のみを選択的にエッチングして除去すれば、上記薄
膜層を基板から分離させて、ダイアフラムやブリッジと
することができる。この場合ゲルマニウムの堆積によっ
て表面が平坦になるので、段差を原因とするホトリソグ
ラフィ技術上の問題は解決され、基板とダイアフラム等
との間隔を大きくすることが可能となる。ゲルマニウム
とH2O2との組み合わせは、シリコンIC製造プロセス
と完全に整合性がとれ、今までのシリコンIC製造プロ
セスをそのまま使用することができる。また、エッチン
グ液としてH2O2を用いており、このH2O2はほとんど
の物質をエッチングすることがなく、しかも安価で安全
であるから、構造材となる薄膜層の材料として種々のも
のを使用することができ、設計の自由度が高まる。
【0013】さらに、この薄膜構造の製造方法を利用し
て半導体圧力センサを製造することにすれば、ダイアフ
ラムとなる薄膜層の材料として種々のものを使用できる
とともに、ダイアフラムと基板との間の間隔の制限もな
くなるため、任意形状で任意間隔のダイアフラムを得る
ことができ、半導体圧力センサの設計の自由度が大きく
なる。また、半導体圧力センサの製造プロセスが簡単に
なり、製造歩留りが向上してコスト削減を図ることがで
きる。
て半導体圧力センサを製造することにすれば、ダイアフ
ラムとなる薄膜層の材料として種々のものを使用できる
とともに、ダイアフラムと基板との間の間隔の制限もな
くなるため、任意形状で任意間隔のダイアフラムを得る
ことができ、半導体圧力センサの設計の自由度が大きく
なる。また、半導体圧力センサの製造プロセスが簡単に
なり、製造歩留りが向上してコスト削減を図ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1のAに
示すように、シリコン基板11に対して熱酸化やCVD
法などの処理を施すことにより、その表面にシリコン酸
化膜12を形成し、その後、ホトリソグラフィ技術によ
って酸化膜12を部分的に除去し、その除去部分からシ
リコン基板11をエッチングすることにより、所定深さ
の凹部13を形成する。凹部13の深さがあまり大きく
なくてシリコン基板11までエッチングする必要のない
ときはシリコン酸化膜12のみをエッチングするだけに
とどめる。
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1のAに
示すように、シリコン基板11に対して熱酸化やCVD
法などの処理を施すことにより、その表面にシリコン酸
化膜12を形成し、その後、ホトリソグラフィ技術によ
って酸化膜12を部分的に除去し、その除去部分からシ
リコン基板11をエッチングすることにより、所定深さ
の凹部13を形成する。凹部13の深さがあまり大きく
なくてシリコン基板11までエッチングする必要のない
ときはシリコン酸化膜12のみをエッチングするだけに
とどめる。
【0015】つぎに、GeH4ガスを用いて減圧CVD
法により、400℃程度の低温でゲルマニウムを酸化膜
12のない領域、つまり凹部13内に選択的に成長させ
る。ゲルマニウムは酸化膜12がなくてシリコン基板1
1が露出している部分にのみ選択的に堆積する性質があ
るので、これを利用することにより上記のように凹部1
3内にのみゲルマニウムの堆積ができる。こうして、図
1のBに示すように凹部13内にゲルマニウム層14を
堆積してシリコン酸化膜12と同じ高さとし、表面を平
坦にすることができる。
法により、400℃程度の低温でゲルマニウムを酸化膜
12のない領域、つまり凹部13内に選択的に成長させ
る。ゲルマニウムは酸化膜12がなくてシリコン基板1
1が露出している部分にのみ選択的に堆積する性質があ
るので、これを利用することにより上記のように凹部1
3内にのみゲルマニウムの堆積ができる。こうして、図
1のBに示すように凹部13内にゲルマニウム層14を
堆積してシリコン酸化膜12と同じ高さとし、表面を平
坦にすることができる。
【0016】その後、図1のCに示すように、さらにC
VD法により表面にシリコン酸化膜15を形成し、ホト
リソグラフィ技術によって酸化膜15を部分的に除去し
て、エッチング用の穴16を設ける。
VD法により表面にシリコン酸化膜15を形成し、ホト
リソグラフィ技術によって酸化膜15を部分的に除去し
て、エッチング用の穴16を設ける。
【0017】最後に、このエッチ穴16からゲルマニウ
ム層14のみをエッチングする。エッチング液としてH
2O2を用いることにより、ゲルマニウム層14のみを選
択的にエッチングし、その上のシリコン酸化膜15を残
すことができる。こうして、図1のDに示すように、シ
リコン酸化膜15の一部18をシリコン基板11から分
離させることができ、この部分18がダイアフラムとな
る。
ム層14のみをエッチングする。エッチング液としてH
2O2を用いることにより、ゲルマニウム層14のみを選
択的にエッチングし、その上のシリコン酸化膜15を残
すことができる。こうして、図1のDに示すように、シ
リコン酸化膜15の一部18をシリコン基板11から分
離させることができ、この部分18がダイアフラムとな
る。
【0018】なお、シリコン酸化膜12の代わりにシリ
コン窒化膜など、図1のBで示したゲルマニウム層14
の成長をシリコン基板11の露出面についてのみ選択的
に行なわせるような材質のシリコン反応物膜を用いるこ
とができる。また、ダイアフラム18となるシリコン酸
化膜15も、これに限られない。この膜15は、H2O2
液によりゲルマニウム層14をエッチングする際に、エ
ッチングレートがゲルマニウム層14に比較して小さい
材質なら何でもよく、その形成方法もCVD法に限ら
ず、たとえば真空蒸着法により形成されたアルミニウム
膜でもよい。
コン窒化膜など、図1のBで示したゲルマニウム層14
の成長をシリコン基板11の露出面についてのみ選択的
に行なわせるような材質のシリコン反応物膜を用いるこ
とができる。また、ダイアフラム18となるシリコン酸
化膜15も、これに限られない。この膜15は、H2O2
液によりゲルマニウム層14をエッチングする際に、エ
ッチングレートがゲルマニウム層14に比較して小さい
材質なら何でもよく、その形成方法もCVD法に限ら
ず、たとえば真空蒸着法により形成されたアルミニウム
膜でもよい。
【0019】このような方法によれば、凹部13にゲル
マニウム層14を形成して表面を平坦としているため、
表面の段差を原因とするホトリソグラフィ技術上の問題
は生じることがなく、シリコン基板11とダイアフラム
18との間隔を大きくすることが可能となる。また、ゲ
ルマニウムとH2O2との組み合わせは、シリコンIC製
造プロセスと完全に整合性がとれ、今までのシリコンI
C製造プロセスをそのまま使用することができる。H2
O2はシリコン基板11をエッチングしないため、従来
のエッチング液としてKOHを用いた場合のあらかじめ
基板上にシリコン窒化膜を形成しておくという煩雑さが
なくなる。さらに、エッチング液としてH2O2を用いて
おり、このH2O2はHFなどと異なりほとんどの物質を
エッチングすることがなく、しかも安価で安全であるか
ら、ダイアフラム18となる膜15の材料として種々の
ものを使用することができ、設計の自由度が高まる。
マニウム層14を形成して表面を平坦としているため、
表面の段差を原因とするホトリソグラフィ技術上の問題
は生じることがなく、シリコン基板11とダイアフラム
18との間隔を大きくすることが可能となる。また、ゲ
ルマニウムとH2O2との組み合わせは、シリコンIC製
造プロセスと完全に整合性がとれ、今までのシリコンI
C製造プロセスをそのまま使用することができる。H2
O2はシリコン基板11をエッチングしないため、従来
のエッチング液としてKOHを用いた場合のあらかじめ
基板上にシリコン窒化膜を形成しておくという煩雑さが
なくなる。さらに、エッチング液としてH2O2を用いて
おり、このH2O2はHFなどと異なりほとんどの物質を
エッチングすることがなく、しかも安価で安全であるか
ら、ダイアフラム18となる膜15の材料として種々の
ものを使用することができ、設計の自由度が高まる。
【0020】つぎに、第2の実施例について説明する。
この実施例は、この発明を半導体圧力センサを製造する
ことに適用したものである。まず図2のAに示すよう
に、シリコン基板21の表面に形成したシリコン酸化膜
22を部分的に除去して、その除去した部分からシリコ
ン基板21を所定の深さにエッチングして凹部23を形
成する。凹部23の深さがシリコン酸化膜22の厚さに
等しいときはシリコン酸化膜22のみをエッチングによ
って除去するだけでよい。
この実施例は、この発明を半導体圧力センサを製造する
ことに適用したものである。まず図2のAに示すよう
に、シリコン基板21の表面に形成したシリコン酸化膜
22を部分的に除去して、その除去した部分からシリコ
ン基板21を所定の深さにエッチングして凹部23を形
成する。凹部23の深さがシリコン酸化膜22の厚さに
等しいときはシリコン酸化膜22のみをエッチングによ
って除去するだけでよい。
【0021】その後、400℃程度の低温においてGe
H4ガスを用いた減圧CVD法により、図2のBで示す
ようにゲルマニウム層24を凹部23内に選択的に成長
させる。こうしてゲルマニウム層24とシリコン酸化膜
22の表面を平坦とし、その平坦な表面上に図2のCで
示すように第2のシリコン酸化膜25を形成する。つぎ
にこのシリコン酸化膜25の上の所定位置に多結晶シリ
コンの歪みゲージ27を形成し、さらにエッチ穴26を
ゲルマニウム層24に到達するように設ける。
H4ガスを用いた減圧CVD法により、図2のBで示す
ようにゲルマニウム層24を凹部23内に選択的に成長
させる。こうしてゲルマニウム層24とシリコン酸化膜
22の表面を平坦とし、その平坦な表面上に図2のCで
示すように第2のシリコン酸化膜25を形成する。つぎ
にこのシリコン酸化膜25の上の所定位置に多結晶シリ
コンの歪みゲージ27を形成し、さらにエッチ穴26を
ゲルマニウム層24に到達するように設ける。
【0022】つぎにエッチ穴26よりH2O2液を用いて
ゲルマニウム層24のみを選択的にエッチングする。こ
うして、図2のDに示すように第2のシリコン酸化膜2
5の一部29の下に空洞部28が形成されて、この部分
29がシリコン基板21より分離される。この部分29
がダイアフラムとなり、上記の歪みゲージ27はこのダ
イアフラム29の上に位置することになる。
ゲルマニウム層24のみを選択的にエッチングする。こ
うして、図2のDに示すように第2のシリコン酸化膜2
5の一部29の下に空洞部28が形成されて、この部分
29がシリコン基板21より分離される。この部分29
がダイアフラムとなり、上記の歪みゲージ27はこのダ
イアフラム29の上に位置することになる。
【0023】その後、適当なマスクを用いてアルミニウ
ム電極(図示しない)を設け、たとえばプラズマCVD
法によりシリコン基板21の表面全体にシリコン窒化膜
30を形成する。これにより図2のEに示すようにシリ
コン窒化膜30で表面全体が保護されるとともに、エッ
チ穴26が封止されることになる。
ム電極(図示しない)を設け、たとえばプラズマCVD
法によりシリコン基板21の表面全体にシリコン窒化膜
30を形成する。これにより図2のEに示すようにシリ
コン窒化膜30で表面全体が保護されるとともに、エッ
チ穴26が封止されることになる。
【0024】この場合も、上記と第1の実施例と同様に
ダイアフラム29の基板21からの間隔を大きくするこ
とができる。また、ゲルマニウムとH2O2との組み合わ
せにより、シリコンIC製造プロセスと完全に整合性が
とれ、今までのシリコンIC製造プロセスをそのまま使
用することができる。犠牲層エッチング用のエッチング
液として、ほとんどの物質をエッチングしない安価で安
全なH2O2を用いているため、ダイアフラム29となる
膜25の材料に種々のものが使用できるようになり、プ
ロセス上の制限が小さくなり、任意形状のダイアフラム
29を作ることができ、半導体圧力センサの設計の自由
度が高まる。さらに、従来のKOH液を用いた異方性エ
ッチングによる犠牲層エッチング法に比較してマスクの
数が少なくなり、プロセスが簡単となり製造歩留りを向
上させて製造コストを削減できる。
ダイアフラム29の基板21からの間隔を大きくするこ
とができる。また、ゲルマニウムとH2O2との組み合わ
せにより、シリコンIC製造プロセスと完全に整合性が
とれ、今までのシリコンIC製造プロセスをそのまま使
用することができる。犠牲層エッチング用のエッチング
液として、ほとんどの物質をエッチングしない安価で安
全なH2O2を用いているため、ダイアフラム29となる
膜25の材料に種々のものが使用できるようになり、プ
ロセス上の制限が小さくなり、任意形状のダイアフラム
29を作ることができ、半導体圧力センサの設計の自由
度が高まる。さらに、従来のKOH液を用いた異方性エ
ッチングによる犠牲層エッチング法に比較してマスクの
数が少なくなり、プロセスが簡単となり製造歩留りを向
上させて製造コストを削減できる。
【0025】
【発明の効果】以上、実施例について説明したように、
この発明の薄膜構造の製造方法によれば、ダイアフラム
やブリッジなどの薄膜が基板から分離した構造を、シリ
コンIC製造プロセスとの整合性をとりながら、安価・
安全に、かつ設計の自由度を高めつつ、製造することが
可能となる。さらにこの薄膜構造の製造方法を応用した
半導体圧力センサの製造方法によれば、任意形状で任意
間隔のダイアフラムを得ることができ、半導体圧力セン
サの設計の自由度が大きくなるとともに、その製造プロ
セスを簡単にし、製造歩留りを向上させてコスト削減を
図ることができる。
この発明の薄膜構造の製造方法によれば、ダイアフラム
やブリッジなどの薄膜が基板から分離した構造を、シリ
コンIC製造プロセスとの整合性をとりながら、安価・
安全に、かつ設計の自由度を高めつつ、製造することが
可能となる。さらにこの薄膜構造の製造方法を応用した
半導体圧力センサの製造方法によれば、任意形状で任意
間隔のダイアフラムを得ることができ、半導体圧力セン
サの設計の自由度が大きくなるとともに、その製造プロ
セスを簡単にし、製造歩留りを向上させてコスト削減を
図ることができる。
【図1】この発明の一実施例にかかる製造方法の各プロ
セスを示す断面図。
セスを示す断面図。
【図2】他の実施例にかかる製造方法の各プロセスを示
す断面図。
す断面図。
【図3】従来例の製造方法の各プロセスを示す断面図。
11、21、31 シリコン基板 12、15、22、25 シリコン酸化膜 13、23 凹部 14、24 ゲルマニウム層 16、26、34 エッチ穴 17、28、35 空洞部 18、29、36 ダイアフラム 30 シリコン窒化膜 32 犠牲層 33 構造材となる薄膜
層
層
Claims (2)
- 【請求項1】 表面のシリコン反応物膜を部分的に除去
することによりシリコン基板の該表面に凹部を設けてシ
リコン基板を露出させる工程と、該凹部内にのみゲルマ
ニウムを選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽く
して表面を平坦にする工程と、該表面上に構造材となる
薄膜層を形成する工程と、H2O2を用いて上記ゲルマニ
ウム層のみを選択的にエッチングして除去することによ
り上記薄膜層を基板から分離させる工程とを有すること
を特徴とする薄膜構造の製造方法。 - 【請求項2】 表面のシリコン反応物膜を部分的に除去
することによりシリコン基板の該表面に凹部を設けてシ
リコン基板を露出させる工程と、該凹部内にのみゲルマ
ニウムを選択的に堆積することにより該凹部を埋め尽く
して表面を平坦にする工程と、該表面上にダイアフラム
となる薄膜層を形成する工程と、該薄膜層上に歪みゲー
ジを形成する工程と、H2O2を用いて上記ゲルマニウム
層のみを選択的にエッチングして除去することにより上
記薄膜層を基板から分離させてダイアフラムとする工程
とを有することを特徴とする半導体圧力センサの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10756493A JPH06302834A (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 薄膜構造の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10756493A JPH06302834A (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 薄膜構造の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06302834A true JPH06302834A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14462373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10756493A Pending JPH06302834A (ja) | 1993-04-09 | 1993-04-09 | 薄膜構造の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06302834A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-04-09 JP JP10756493A patent/JPH06302834A/ja active Pending
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| CN115028139A (zh) * | 2022-05-10 | 2022-09-09 | 美满芯盛(杭州)微电子有限公司 | 一种mems硅应变片的分离方法 |
| CN115028139B (zh) * | 2022-05-10 | 2023-05-16 | 美满芯盛(杭州)微电子有限公司 | 一种mems硅应变片的分离方法 |
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