JPH06303695A - スピーカ振動板 - Google Patents
スピーカ振動板Info
- Publication number
- JPH06303695A JPH06303695A JP5088508A JP8850893A JPH06303695A JP H06303695 A JPH06303695 A JP H06303695A JP 5088508 A JP5088508 A JP 5088508A JP 8850893 A JP8850893 A JP 8850893A JP H06303695 A JPH06303695 A JP H06303695A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gel
- speaker
- diaphragm
- viscoelastic body
- elastic modulus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した比弾性率を有すると共に、著しい振
動減衰能を有するスピーカ振動板を得る。 【構成】 振動板9は、水中に分散した木材繊維を抄き
上げて作製した、口径12cm型スピーカ振動板に、溶
液粘度を100cpsに調整されたポリオレフィンポリ
オールとポリイソシアネートの混合溶液を含浸した後、
60°C雰囲気下で1時間の加熱処理を行い含浸溶液を
ゲル状粘弾性体とし、結果として空隙にゲル状粘弾性体
が内包されたものである。そのため、振動板9は、安定
した比弾性率を有すると共に、著しい振動減衰能を有
し、平坦な音圧周波数特性を得ることができる。
動減衰能を有するスピーカ振動板を得る。 【構成】 振動板9は、水中に分散した木材繊維を抄き
上げて作製した、口径12cm型スピーカ振動板に、溶
液粘度を100cpsに調整されたポリオレフィンポリ
オールとポリイソシアネートの混合溶液を含浸した後、
60°C雰囲気下で1時間の加熱処理を行い含浸溶液を
ゲル状粘弾性体とし、結果として空隙にゲル状粘弾性体
が内包されたものである。そのため、振動板9は、安定
した比弾性率を有すると共に、著しい振動減衰能を有
し、平坦な音圧周波数特性を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカの振動板に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にスピーカ振動板は、音を放射する
ためのものであり、固有共振を抑えるために高い弾性率
を有することが要求され、従来からのスピーカ振動板に
は、例えば木材パルプの抄造による紙製振動板に高分子
材料よりなるダンプ剤を塗布、または、オイル状の可塑
剤を含浸することによって所望の弾性率を有していた。
ためのものであり、固有共振を抑えるために高い弾性率
を有することが要求され、従来からのスピーカ振動板に
は、例えば木材パルプの抄造による紙製振動板に高分子
材料よりなるダンプ剤を塗布、または、オイル状の可塑
剤を含浸することによって所望の弾性率を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に紙製振動板に高い弾性率を与えるため高分子材料より
なるダンプ剤を塗布した場合、塗布時の粘性が大きく、
紙のような微細な空孔には浸透せず含浸できないため、
比弾性率が小さくなると共に、振動板表面にダンプ剤が
露出し、埃等が付着するため、外観上好ましくないもの
となるといった問題点があった。
に紙製振動板に高い弾性率を与えるため高分子材料より
なるダンプ剤を塗布した場合、塗布時の粘性が大きく、
紙のような微細な空孔には浸透せず含浸できないため、
比弾性率が小さくなると共に、振動板表面にダンプ剤が
露出し、埃等が付着するため、外観上好ましくないもの
となるといった問題点があった。
【0004】また、オイル状の可塑剤を含浸した場合、
このオイル状の可塑剤が完全には振動板に固着されない
ため、経時変化により染み出したり拡散し、振動板の比
弾性率が不安定であるといった問題点があった。
このオイル状の可塑剤が完全には振動板に固着されない
ため、経時変化により染み出したり拡散し、振動板の比
弾性率が不安定であるといった問題点があった。
【0005】本発明は、安定した比弾性率を有するスピ
ーカ振動板を提供することにある。
ーカ振動板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然繊維等の
内部に空隙を有する多孔質材により形成されたスピーカ
振動板において、溶液粘度が低粘度に調整されたゲル状
粘弾性体の原料溶液をを含浸し、加熱処理によって該ゲ
ル状粘弾性体を上記空隙に内包したものである。
内部に空隙を有する多孔質材により形成されたスピーカ
振動板において、溶液粘度が低粘度に調整されたゲル状
粘弾性体の原料溶液をを含浸し、加熱処理によって該ゲ
ル状粘弾性体を上記空隙に内包したものである。
【0007】また、上記ゲル状粘弾性体はポリオレフィ
ンポリオールとポリイソシアネートを主成分とする混合
溶液によって構成されたものである。
ンポリオールとポリイソシアネートを主成分とする混合
溶液によって構成されたものである。
【0008】
【作用】従って、内部に空隙を有する多孔質材により形
成されたスピーカ振動板にポリオレフィンポリオールと
ポリイソシアネートを主成分とする混合溶液を含浸させ
た後、常温または加熱乾燥にて含浸された混合溶液を反
応させることにより、空隙にゲル状粘弾性体が内包され
たスピーカ振動板となり、著しい振動減衰能か得られ、
特定周波数による固有共振を抑制することができる。
成されたスピーカ振動板にポリオレフィンポリオールと
ポリイソシアネートを主成分とする混合溶液を含浸させ
た後、常温または加熱乾燥にて含浸された混合溶液を反
応させることにより、空隙にゲル状粘弾性体が内包され
たスピーカ振動板となり、著しい振動減衰能か得られ、
特定周波数による固有共振を抑制することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について図1および図2にお
いて説明する。図1は本発明の一実施例であるスピーカ
振動板を用いたスピーカの概略を示す側面断面図、図2
は周波数特性図である。
いて説明する。図1は本発明の一実施例であるスピーカ
振動板を用いたスピーカの概略を示す側面断面図、図2
は周波数特性図である。
【0010】本実施例に係るスピーカは、図1に示すよ
うに、磁気回路部1と振動部2からなっており、このう
ち上記磁気回路部1は、円形の平板部3aとこの平板部
3aの中央に設けられた円柱状のセンターポール3bか
らなる支持プレート3と、この平板部3aのセンターポ
ール3b側にセンターポール3bと同心に固定された環
状のマグネット4と、このマグネット4の上端面にマグ
ネット4と同心に設けられた環状の上部プレート6とか
らなっている。そして、上記マグネット4及び上部プレ
ート6と、上記センターポール3bとの間に形成される
空隙を磁気ギャップとしてマグネット4からの磁束を後
述のボイスコイル5に導かせるようにしている。
うに、磁気回路部1と振動部2からなっており、このう
ち上記磁気回路部1は、円形の平板部3aとこの平板部
3aの中央に設けられた円柱状のセンターポール3bか
らなる支持プレート3と、この平板部3aのセンターポ
ール3b側にセンターポール3bと同心に固定された環
状のマグネット4と、このマグネット4の上端面にマグ
ネット4と同心に設けられた環状の上部プレート6とか
らなっている。そして、上記マグネット4及び上部プレ
ート6と、上記センターポール3bとの間に形成される
空隙を磁気ギャップとしてマグネット4からの磁束を後
述のボイスコイル5に導かせるようにしている。
【0011】また、上記振動部2は、円錐(コーン)状
の振動板9を有しており、この振動板9のコーン頂部に
あたる中心孔部分には、振動源としてのボイスコイル5
のボイスコイルボビン5aが接着等により固定されてい
る。そして、このボイスコイル5及び振動板9には、柔
軟性のある環状のダンパ11が接着等により固定され、
ダンパ11の外周部は、上記上部プレート6の上端面に
固定された、円錐状のフレーム7に接着等により弾性的
に支持されている。一方、振動板9のコーン底部外周に
は、エッジ8が接着されており、このエッジ8はフレー
ム7のエッジ支持部7aに接着等により固定されてい
る。つまり、上記フレーム7はエッジ8を介して振動板
9もまた支持している。また、振動板9のボイスコイル
5側には、妨塵のためのダストキャップ10が設けられ
ている。
の振動板9を有しており、この振動板9のコーン頂部に
あたる中心孔部分には、振動源としてのボイスコイル5
のボイスコイルボビン5aが接着等により固定されてい
る。そして、このボイスコイル5及び振動板9には、柔
軟性のある環状のダンパ11が接着等により固定され、
ダンパ11の外周部は、上記上部プレート6の上端面に
固定された、円錐状のフレーム7に接着等により弾性的
に支持されている。一方、振動板9のコーン底部外周に
は、エッジ8が接着されており、このエッジ8はフレー
ム7のエッジ支持部7aに接着等により固定されてい
る。つまり、上記フレーム7はエッジ8を介して振動板
9もまた支持している。また、振動板9のボイスコイル
5側には、妨塵のためのダストキャップ10が設けられ
ている。
【0012】また、振動板9は、水中に分散した木材繊
維を抄き上げて作製した、口径12cm型スピーカ振動
板に、溶液粘度を100cpsに調整されたポリオレフ
ィンポリオール、例えばポリオール(登録商標)HA
と、ポリイソシアネート、例えばPAPI(登録商標)
135との混合溶液を含浸した後、60°C雰囲気下で
1時間の加熱処理を行い含浸溶液をゲル状粘弾性体と
し、結果として空隙にゲル状粘弾性体が内包されたもの
である。
維を抄き上げて作製した、口径12cm型スピーカ振動
板に、溶液粘度を100cpsに調整されたポリオレフ
ィンポリオール、例えばポリオール(登録商標)HA
と、ポリイソシアネート、例えばPAPI(登録商標)
135との混合溶液を含浸した後、60°C雰囲気下で
1時間の加熱処理を行い含浸溶液をゲル状粘弾性体と
し、結果として空隙にゲル状粘弾性体が内包されたもの
である。
【0013】ところで、このポリオレフィンポリオール
とポリイソシアネートが反応してなるゲル状粘弾性体は
半永久的な粘弾性を有し、そのため安定した比弾性率を
有すると共に、著しい振動減衰能が得られる。
とポリイソシアネートが反応してなるゲル状粘弾性体は
半永久的な粘弾性を有し、そのため安定した比弾性率を
有すると共に、著しい振動減衰能が得られる。
【0014】そこで、上記振動板9を用いた口経12c
mスピーカの周波数特性を図2の実線Aに示す。尚、図
2中の破線Bは本実施例と同一形状に作製した紙製のス
ピーカ振動板に何らの含浸処理を行わずに試作したスピ
ーカによる比較例の周波数特性を示すものとする。
mスピーカの周波数特性を図2の実線Aに示す。尚、図
2中の破線Bは本実施例と同一形状に作製した紙製のス
ピーカ振動板に何らの含浸処理を行わずに試作したスピ
ーカによる比較例の周波数特性を示すものとする。
【0015】ここで、図2の破線Bで示される周波数特
性は約5kHzおよび7kHz前後において振動板の固
有共振による音圧のピーク及び逆共振によるディップが
発生していることが分かる。一方、実施例による振動板
を用いたスピーカでの周波数特性においては、このよう
なピーク及びディップは認められない。つまり、ポリオ
レフィンポリオールとポリイソシアネートの混合溶液を
含浸した振動板9は、その後の加熱処理によって空隙に
ゲル状粘弾性体が内包されたものとなり、安定した比弾
性率を有すると共に、著しい振動減衰能を有するため、
平坦な音圧周波数特性を得ることができる。このため、
振動板9の固有共振がなくなり、スピーカの周波数特性
における著しいピークあるいはディップの発生を抑制す
ることができる。
性は約5kHzおよび7kHz前後において振動板の固
有共振による音圧のピーク及び逆共振によるディップが
発生していることが分かる。一方、実施例による振動板
を用いたスピーカでの周波数特性においては、このよう
なピーク及びディップは認められない。つまり、ポリオ
レフィンポリオールとポリイソシアネートの混合溶液を
含浸した振動板9は、その後の加熱処理によって空隙に
ゲル状粘弾性体が内包されたものとなり、安定した比弾
性率を有すると共に、著しい振動減衰能を有するため、
平坦な音圧周波数特性を得ることができる。このため、
振動板9の固有共振がなくなり、スピーカの周波数特性
における著しいピークあるいはディップの発生を抑制す
ることができる。
【0016】従って、上記のようにポリオレフィンポリ
オールとポリイソシアネートの混合溶液を含浸したスピ
ーカは、周波数特性が良好な優れた音響特性を有するも
のとなる。
オールとポリイソシアネートの混合溶液を含浸したスピ
ーカは、周波数特性が良好な優れた音響特性を有するも
のとなる。
【0017】尚、本実施例では、ポリオレフィンポリオ
ールとポリイソシアネートの混合溶液の溶液粘度を10
0cpsと調整したが、上記効果を得るものであればこ
れに限定しない。
ールとポリイソシアネートの混合溶液の溶液粘度を10
0cpsと調整したが、上記効果を得るものであればこ
れに限定しない。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明は、内部に空隙を
有する多孔質材により形成される振動板に、溶液粘度が
低粘度に調整されたゲル状粘弾性体の原料溶液を含浸
し、この原料溶液がその後の加熱処理によって化学的に
安定な流動性のないゲル状粘弾性体になることにより、
振動板の微細な内部空隙に内包された上記ゲル状粘弾性
体は染み出したり拡散したりせず、安定した比弾性率を
有すると共に、著しい振動減衰能が得られるため、固有
共振によるピーク及び逆共振によるディップが発生する
こともなく、従って、スピーカは平坦な音圧周波数特性
を得ることができる。
有する多孔質材により形成される振動板に、溶液粘度が
低粘度に調整されたゲル状粘弾性体の原料溶液を含浸
し、この原料溶液がその後の加熱処理によって化学的に
安定な流動性のないゲル状粘弾性体になることにより、
振動板の微細な内部空隙に内包された上記ゲル状粘弾性
体は染み出したり拡散したりせず、安定した比弾性率を
有すると共に、著しい振動減衰能が得られるため、固有
共振によるピーク及び逆共振によるディップが発生する
こともなく、従って、スピーカは平坦な音圧周波数特性
を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例であるスピーカ振動板を用い
たスピーカの概略を示す側面断面図。
たスピーカの概略を示す側面断面図。
【図2】スピーカの周波数特性図。
1 磁気回路 2 振動部 3 支持プレート 4 マグネット 5 ボイスコイル 6 プレート 7 フレーム 8 エッジ 9 振動板 10 ダストキャップ 11 ダンパ
Claims (2)
- 【請求項1】 天然繊維等の内部に空隙を有する多孔質
材により形成されたスピーカ振動板において、 溶液粘度が低粘度に調整されたゲル状粘弾性体の原料溶
液を含浸し、加熱処理によって該ゲル状粘弾性体を上記
空隙に内包したことを特徴とするスピーカ振動板。 - 【請求項2】 上記ゲル状粘弾性体はポリオレフィンポ
リオールとポリイソシアネートを主成分とする混合溶液
によって構成されたことを特徴とする請求項1記載のス
ピーカ振動板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5088508A JPH06303695A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | スピーカ振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5088508A JPH06303695A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | スピーカ振動板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06303695A true JPH06303695A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=13944768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5088508A Pending JPH06303695A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | スピーカ振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06303695A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010010701A1 (ja) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | パナソニック株式会社 | スピーカ用振動板、スピーカ、スピーカ用振動板の製造方法 |
| JP2010035083A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Panasonic Corp | スピーカ用振動板の製造方法、及びこの製造方法により製造したスピーカ用振動板、同振動板を用いたスピーカ、同スピーカを用いた電子機器及び移動体 |
| CN117183041A (zh) * | 2023-07-11 | 2023-12-08 | 南京林业大学 | 明胶-木质素磺酸木质复合声学振膜及其制备方法和应用 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP5088508A patent/JPH06303695A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010010701A1 (ja) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | パナソニック株式会社 | スピーカ用振動板、スピーカ、スピーカ用振動板の製造方法 |
| CN101981946A (zh) * | 2008-07-25 | 2011-02-23 | 松下电器产业株式会社 | 扬声器用振动膜、扬声器、扬声器用振动膜的制造方法 |
| JP2010035083A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Panasonic Corp | スピーカ用振動板の製造方法、及びこの製造方法により製造したスピーカ用振動板、同振動板を用いたスピーカ、同スピーカを用いた電子機器及び移動体 |
| CN117183041A (zh) * | 2023-07-11 | 2023-12-08 | 南京林业大学 | 明胶-木质素磺酸木质复合声学振膜及其制备方法和应用 |
| CN117183041B (zh) * | 2023-07-11 | 2024-06-07 | 南京林业大学 | 明胶-木质素磺酸木质复合声学振膜及其制备方法和应用 |
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