JPH06304987A - 複合管の製造方法 - Google Patents

複合管の製造方法

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JPH06304987A
JPH06304987A JP5099472A JP9947293A JPH06304987A JP H06304987 A JPH06304987 A JP H06304987A JP 5099472 A JP5099472 A JP 5099472A JP 9947293 A JP9947293 A JP 9947293A JP H06304987 A JPH06304987 A JP H06304987A
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JP
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pipe
metal
primer layer
welding
resin
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JP5099472A
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English (en)
Inventor
Yasushi Goto
靖志 五藤
Seiichi Enomoto
聖一 榎本
Hisao Ikeda
尚夫 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続生産方式であって生産性に優れていると
ともに、金属管製管時の溶接によるビード部の材質劣化
の影響が出ない、金属管と樹脂被覆層との接着性、接着
耐久性の優れた複合管の製造方法を提供する。 【構成】 帯状金属板21を連続的に供給して、金属フ
ォーミング装置3、次いで円管成形機6を通過させて円
形断面に成形し、両側縁部を溶接機7で溶接して金属管
23としながら、管成形途上の開口部分から金属管23
の内面に挿入したポリタンニン酸塗布装置8によって、
溶接ビード部にポリタンニン酸溶液を塗布・乾燥させて
ポリタンニン酸からなるプライマー層を形成し、同プラ
イマー層の上に、同じく上記開口部分から挿入した樹脂
被覆装置9によって溶融樹脂を押し出し被覆して、複合
管Pを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水、給湯、排水、空
調用等の流体を移送するために用いられる管のうち、耐
蝕性、耐薬品性等を向上させる目的で、金属管の内面を
樹脂で被覆した複合管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属管の内面を合成樹脂で被覆した複合
管の製造方法としては、従来、ポリ塩化ビニル等の合成
樹脂管の外面に接着剤を塗布した後、金属管の内面に挿
入し、合成樹脂管を加熱・加圧して膨径させたり、ある
いは金属管を外面から打撃したりあるいはしごきをかけ
て縮径させることによって、金属管の内面に合成樹脂管
を密着させ接着する方法や、金属管の内面に、接着剤を
使用することなく、ポリエチレンやポリフェニレンサル
ファイド等の合成樹脂を粉体コーティングする方法等が
知られている。
【0003】このような方法で製造された複合管は、通
常の防錆皮膜や防錆塗装を施した管に比較すると、樹脂
被覆層の厚さが厚いために、耐久性はやや優れているも
のの、バッチ式の製造方法で製造されるために、生産性
が低いという欠点がある。
【0004】これに対し、例えば特開平1−23711
4号公報に開示されている金属複合管の製造方法は、帯
状金属板の両側縁部を突き合わせて円管状に成形し、突
き合わせ部を溶接して金属管を製管しながら、製管され
た金属管の内面に溶融樹脂を押し出して被覆する連続式
の複合管製造方法であって、生産性が高い上に、得られ
た複合管も接着性及び接着耐久性に優れている。
【0005】また、金属管と樹脂被覆層の接着性を向上
させる技術として、特開平3−281667号公報に
は、金属体の表面に金属チタンのアルコキシドによる焼
結プライマー層を形成する技術が開示されている。これ
は、金属チタンのアルコキシドからなるプライマー組成
物を加熱・焼結する際に、上記プライマー組成物のアル
コキシル基が加水分解し、その際に生成する水酸基によ
って金属との密着性の良好なプライマー層が得られるこ
と、及び、プライマー層の表面に焼結によって無数の微
細なクラックが生成し、その中に溶融樹脂が入り込んで
アンカー効果が発揮されることによって、金属と樹脂被
覆層の接着性、接着耐久性が向上することによるものと
考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開平1−
237114号公報に記載されているような連続的な複
合管の製造方法においては、溶接後のビード部を除去す
ることが難しく、溶接熱により高温酸化した金属表面に
樹脂被覆層を設けることとなり、これが接着性、接着耐
久性を悪化させる原因の一つとなっている。
【0007】また、特開平3−281667号公報記載
の技術と特開平1−237114号公報記載の技術を組
合せ、金属チタンのアルコキシドによる焼結プライマー
層を形成し、同焼結プライマー層の上に樹脂被覆層を形
成する、連続式の複合管製造方法の場合には、帯状金属
板をほぼU字形に成形した後に、前記プライマー組成物
を塗布・焼結してプライマー層を形成し、次いで溶接・
製管するという工程順となるために、ビード部の焼結プ
ライマー層が損傷あるいは破壊されてしまい、上記と同
様に、接着性、接着耐久性を悪化させる結果となってし
まう。
【0008】そこで、このような溶接の悪影響を避ける
ため、特開平3−227218号公報には、溶接時に管
内面を微量の酸素を含有する不活性ガスの雰囲気に保つ
技術が提案されている。
【0009】しかし、この方法を用いて製造された複合
管の場合でも、管内を熱湯が連続的に流れたり、あるい
は熱湯と冷水が交互に流れるような苛酷な条件下で使用
されるような場合、溶接ビード部付近の金属に錆や腐食
が発生し、あるいは樹脂被覆層が剥離して、長期の使用
に耐えられないことがある。
【0010】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、従来技術のこのような問題点を解
消し、生産性に優れた連続的な製造方法であるととも
に、金属管製管時の溶接によるビード部の材質劣化があ
っても、金属管と樹脂被覆層との接着性及び接着耐久性
に優れた複合管の製造方法を提供することを目的とした
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明の複合管の製造方法は、帯状
金属板を、その両側縁部を互いに突き合わせ、または重
ね合わせるように円管状に成形し、両側縁部を溶接して
連続的に金属管を製管しながら、成形途上の帯状金属板
の開口部分から溶接後の金属管の内部に樹脂押出金型を
挿入し、金属管の内面に溶融樹脂を押し出して被覆する
複合管の製造方法において、溶接後の金属管内面の少な
くとも溶接ビード部に、ポリタンニン酸からなるプライ
マー層を形成し、その上(内面)に溶融樹脂を押し出し
て金属管の内面を被覆することを要旨とするものであ
る。
【0012】また、請求項2記載の本発明の複合管の製
造方法は、帯状金属板を、その両側縁部を互いに突き合
わせ、または重ね合わせるように円管状に成形し、両側
縁部を溶接して連続的に金属管を製管しながら、成形途
上の帯状金属板の開口部分から溶接後の金属管の内部に
樹脂押出金型を挿入し、金属管の内面に溶融樹脂を押し
出して被覆する複合管の製造方法において、帯状金属板
の内面に有機チタネートの焼結プライマー層を形成した
後、帯状金属板の両側縁部を溶接し、溶接後の管内面の
少なくとも溶接ビード部に、ポリタンニン酸からなるプ
ライマー層を形成し、その上(内面)に溶融樹脂を押し
出して金属管の内面を被覆することを要旨とするもので
ある。
【0013】本発明において、金属板としては、鋼板、
ステンレス鋼板、メッキ鋼板、アルミニウム板、銅板等
の一般的な金属板が挙げられる。これら金属板の表面に
は、サンドブラスト等の脱スケール処理、アルカリ等に
よる脱脂処理、塩酸、硫酸、硝酸等による酸化膜や錆の
除去処理等の表面処理を施すことが望ましい。しかし、
リン酸塩等による化成皮膜処理は接着性を低下させるこ
とがあるので、これを施さない方がよい。
【0014】本発明に用いられるポリタンニン酸は、例
えば、下記の化学式1で表されるようなタンニン酸のモ
ノマー(但し構造の一例を示したもの)を重合して、ポ
リマーとしたものである。
【0015】
【化1】
【0016】通常には、ポリタンニン酸を0.1〜50
重量%含む溶液が用いられる。ポリタンニン酸の濃度が
0.1重量%未満では防錆効果を充分に発揮できず、5
0重量%超では形成されたプライマー層が厚過ぎて、樹
脂との接着性が低下してしまう。なお、溶媒は、ポリタ
ンニン酸の種類によって、水、アルコール類、ケトン類
等の中から適宜選ばれる。
【0017】本発明に用いられる有機チタネートとして
は、テトラ−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブト
キシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)
チタン、テトラステアリルオキシチタン、ジ−i−プロ
ポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタン、ジ−n−
ブトキシ・ビス(トリエタノールアミナト)チタン、ジ
ヒドロキシ・ビス(ラクタト)チタン等が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる被覆用合成樹脂として
は、金属との接着性の良好なものが好ましく、例えば、
シラン架橋ポリエチレン、カルボン酸変性ポリエチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリビニ
ルアルコール、ポリアミド等の熱可塑性樹脂が挙げられ
る。
【0019】また、遮音性、断熱性等の向上を目的とし
て、例えば、発泡シラン架橋ポリエチレン等の発泡性樹
脂を使用してもよい。
【0020】また、被覆用樹脂には、樹脂被覆層の線膨
張係数を低減させ、あるいは樹脂被覆層成形時の残留歪
みを抑制する目的で、ガラス短繊維、タルク、マイカ、
ウォラストナイト、チタン酸カリウムウィスカー、シリ
カ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、カオリン
クレー、ロウ石クレー、カーボンブラック、グラファイ
ト、酸化チタン、アスベスト等の充填材、抗酸化剤、着
色剤等を添加してもよい。
【0021】請求項1記載の本発明方法において、溶接
ビード部にポリタンニン酸からなるプライマー層を形成
する方法としては、溶接・製管された後の金属管の内面
に、スポンジ、刷毛、ロール、スプレー噴霧等の通常の
塗布手段によってポリタンニン酸溶液を管内面に塗布
し、加熱乾燥、通風乾燥、もしくは自然乾燥によって乾
燥する。
【0022】ポリタンニン酸からなるプライマー層の好
適な厚さは、0.01〜20μm、より好ましくは0.
1〜5μmとする。
【0023】なお、ポリタンニン酸からなるプライマー
層は、溶接ビード部のみに限られることなく、金属管の
内面全体に形成してもよい。
【0024】請求項2記載の本発明方法において、金属
管の内面に有機チタネートの焼結プライマー層を形成す
る方法としては、好ましくは帯状金属板がほぼU字形の
断面形状に成形された位置において、有機チタネートの
プライマー組成物を金属管の内面となる側に、金属板の
長手方向に沿った軸を中心として回転する回転ブラシ、
スプレー、コーティングロッド等の塗布手段によって塗
布後、ガスバーナー加熱、熱風吹き付け、赤外線ヒータ
ー照射、誘導加熱等の手段によって加熱し焼結する。
【0025】なお、有機チタネートのプライマー組成物
の好ましい塗布位置を上記のようにしたのは、プライマ
ー組成物を塗布後、内面成形用フォーミングロールが未
乾燥の塗膜に接触して剥落させたり、フォーミングロー
ルに付着して経時変化したプライマー組成物が再付着す
るのを避けるためである。
【0026】プライマー組成物の好ましい塗布厚は、焼
結後のプライマー層の厚さが0.01〜100μm、よ
り好ましくは0.1〜10μmとなるようにする。
【0027】また、プライマー組成物を焼結する時の金
属管の加熱温度は、250〜450℃、好ましくは30
0〜420℃とする。250℃未満ではプライマー層の
強度が充分に強くなく、また450℃超ではプライマー
層が脆くなり、破壊しやすくなる。
【0028】有機チタネートの焼結プライマー層が形成
された金属管の溶接ビード部に、ポリタンニン酸からな
るプライマー層を形成する方法は、基本的には前記の通
りであるから省略する。
【0029】
【作用】ポリタンニン酸を、金属(例えば鉄)属の表面
に塗布すると、微量の水の存在によって発生した鉄イオ
ンをキレート作用により不動態化して薄い防錆皮膜を形
成し、錆や腐食の進行を食い止める働きをする。
【0030】また、ポリタンニン酸はポリマーであるた
めに、形成される防錆皮膜は緻密であり、また、金属面
との密着性も良好である。
【0031】一方、金属管の溶接ビード部は、高温酸化
膜のため、他の部分に比べて溶融樹脂の接着性が劣って
いるとともに、浮き上がって剥落しやすい。
【0032】また、微量の金属面付着水、樹脂被覆層中
の浸透水、管端部接着界面からの侵入水等によって金属
イオンが発生し、その結果、錆や腐食が進行する。
【0033】しかるに、請求項1及び2記載の本発明方
法のように金属管内面の溶接ビード部にポリタンニン酸
を塗布することによって、「肌荒れ状態」の表面にポリ
タンニン酸が進入し、シール効果を発揮して、溶融樹脂
との接着性が改善される。この皮膜はポリマーの皮膜で
あるため、丈夫で破壊されにくく、その上に形成された
樹脂被覆層も剥離しにくい。
【0034】また、金属管内面の溶接ビード部にポリタ
ンニン酸を塗布すると、上記のような微量の水の存在に
よって発生した金属イオンを、キレート作用によって不
動態化して、不動態の皮膜が形成される。そして、この
皮膜によって金属管の錆や腐食の進行が妨げられる。
【0035】また、請求項2記載の本発明方法では、有
機チタネートの焼結プライマー層を形成するので、焼結
プライマー層の金属面との密着性、及び焼結プライマー
層に形成された微細なクラックによるアンカー効果によ
って、焼結プライマー層を介して金属管内面と樹脂被覆
層の接着性が更に向上する。
【0036】なお、ポリタンニン酸は、塗布、乾燥させ
るだけでよく、リン酸塩による化成皮膜防錆の場合のよ
うに水洗等の処理を必要としないので、本発明方法のよ
うな狭いスペース内で、且つ内面ビード部に塗布するよ
うな場合に適している。
【0037】
【実施例】以下、本発明を、実施例により図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は、請求項1記載の本発明方法を適用
した複合管の製造工程の一例を示す説明図である。アン
コイラー1にセットされた帯状金属板21を順次引き出
して表面処理槽2に供給し、ここで、帯状金属板21の
表面に、例えば、脱脂処理、除錆処理、防錆処理等の表
面処理を施す。
【0038】表面処理槽2で表面処理した帯状金属板2
1を、次いで金属フォーミング装置3に導き、断面がほ
ぼU字形の金属板22に成形する。この金属フォーミン
グ装置3は、図2に示すような、対向する一対の凹曲面
状の外面フォーミングロール31と凸曲面状の内面フォ
ーミングロール32とを、帯状金属板21の流れる方向
に複数段配列したもので、帯状金属板21の上流側から
下流側に向かって各段のロールの曲率半径が順次小さく
なるように配置されており、帯状金属板21はこれら各
段のフォーミングロール対を通過することにより、平板
状から順次断面がほぼU字形へと成形されていく。
【0039】次いで金属フォーミング装置3を経た断面
略U字形の金属板22を、円管成形機6の外接成形ロー
ルの間を通過させることによって漸次円形断面に成形
し、溶接機7によって溶接・製管し、金属管23とす
る。
【0040】次に、図3に示すように、円管成形機6に
より断面が円形に成形される直前の金属板22の開口部
から金属管23の内面に、ポリタンニン酸塗布装置8が
挿入されていて、その先端の塗布部81は溶接点の下流
に達している。そして、この塗布部81によって、ポリ
タンニン酸溶液を金属管23の溶接ビード部に塗布し、
乾燥して、ポリタンニン酸からなるプライマー層を形成
する。
【0041】更に、円形に成形される直前の金属板22
の開口部からは、溶接された金属管23の内面へ樹脂被
覆装置9が挿入され、その先端に形成された樹脂吐出口
91はポリタンニン酸の塗布部81の更に下流に達して
いて、樹脂吐出口91から溶融樹脂Rを溶接ビード部に
ポリタンニン酸からなるプライマー層が形成された金属
管23の内面に押出して被覆する。なお、樹脂被覆装置
9の下流側には、冷却装置10、切断装置11が順に配
設されている。
【0042】次に、上記の製造工程によって、鋼管内面
の溶接ビード部に、ポリタンニン酸からなるプライマー
層が形成され、その内面にシラン変性ポリエチレンの樹
脂被覆層が形成された複合管を製造した実施例について
説明する。
【0043】図1において、巾359mm、厚さ2.8
mmの熱間圧延鋼板をアンコイラー1から連続的に供給
し、表面処理槽2でアルカリ溶液による脱脂処理及び硝
酸による酸化膜除去処理を施した後乾燥し、金属フォー
ミング装置3によってほぼU字形断面に成形し、引き続
き円管成形機6によって円形断面に成形し、両側縁部を
溶接機7によって突き合わせ溶接して、外径114.3
mm、肉厚2.8mmの鋼管を連続的に製管した。
【0044】次いで、上記突き合わせ溶接位置の下流の
塗布部81で、鋼管内面の溶接ビード部の上にポリタン
ニン酸溶液(テイカ社製K−ポリマーLをメチルエチ
ルケトンで2倍に希釈したもの)をスポンジで塗布し、
溶接の余熱で自然乾燥させて、ポリタンニン酸からなる
プライマー層を形成した。形成された同プライマー層の
厚さは5μmであった。
【0045】次いで、線状低密度ポリエチレン100重
量部に対し、有機過酸化物(日本油脂(株)製パーブチル
D)0.04重量部、不飽和シランカップリング剤(チ
ッソ(株)製VTS−M)1重量部を180℃で混練・変
性したものを、樹脂吐出口91から押し出して、厚さ
1.7mmのシラン変性ポリエチレン樹脂被覆層を形成
した複合管Pを得た。
【0046】この複合管Pの、溶接ビード部を含む部分
について、JIS K6854「接着剤の剥離接着強さ
試験方法」に準じて(但し巾10mmの「T型剥離試験
片」で実施)剥離接着強度を測定した結果、20kgf
/10mmであった。また、樹脂被覆層の剥離状態は凝
集破壊であった。
【0047】更に、この複合管Pの5mについて、90
℃の熱湯を3分間、次いで20℃の水道水を3分間通す
操作を13000サイクル繰り返す加熱−冷却テストを
行って、樹脂被覆層の剥離、収縮、その他異常発生の有
無を観察した結果、異常は全く見られなかった。
【0048】(実施例2)図4は、請求項2記載の本発
明方法を適用した複合管の製造工程の一例を示す説明図
である。図4に示す複合管の製造工程は、金属フォーミ
ング装置3で帯状金属板21の断面をほぼU字形に成形
した後、図5に示すような、帯状金属板21の長手方向
に沿った軸を中心として回転する回転ブラシ41を備え
たプライマー塗布装置4を用いて、ポンプ42から供給
される有機チタネートのプライマー組成物を金属板22
の内面に塗布し、高周波誘導加熱装置5を通過させて加
熱・焼結して、有機チタネートの焼結プライマー層を形
成する以外は、実施例1と同じであるから、詳細な説明
は省略する。
【0049】次に、図4に示す製造工程によって、鋼管
内面に有機チタネートの焼結プライマー層が形成され、
その溶接ビード部の上にポリタンニン酸からなるプライ
マー層が形成され、更にその内面にシラン変性ポリエチ
レンの樹脂被覆層が形成された複合管を製造した実施例
について説明する。
【0050】実施例1と同じ方法で帯状金属板をほぼU
字形断面に成形し、その内面に回転ブラシ式プライマー
塗布装置4によってジ−i−プロポキシ・ビス(アセチ
ルアセトナト)チタンの60%イソプロパノール溶液を
塗布し、高周波誘導加熱装置5によって400℃に加熱
して、有機チタネートの焼結プライマー層を形成した。
この焼結プライマー層の厚さは10μmであった。
【0051】次いで、実施例1と同じ方法によって、外
径114.3mm、肉厚2.8mmの鋼管を連続的に製
管し、溶接ビード部の上にポリタンニン酸からなるプラ
イマー層を形成し、更に、その内面にシラン変性ポリエ
チレン樹脂被覆層を形成した複合管Pa を得た。
【0052】この複合管Pa の溶接ビード部を含む部分
について、実施例1と同じ剥離接着強度を測定した結
果、20kgf/10mmであった。また、樹脂被覆層
の剥離状態は凝集破壊であった。
【0053】更に、実施例1と同じ加熱−冷却テストを
行った結果、被覆層の剥離、収縮、その他異常は全く見
られなかった。
【0054】(比較例1)ポリタンニン酸からなるプラ
イマー層を形成しなかった以外は、実施例1と同じ方法
で複合管を得た。
【0055】この複合管について、実施例1と同じ剥離
接着強度を測定した結果、18kgf/10mmであっ
た。また、樹脂被覆層の剥離状態は凝集破壊であった。
【0056】次いで、実施例1と同じ加熱−冷却テスト
を行った結果、溶接ビード部の樹脂被覆層が管端より約
50mmにわたって剥離し、露出した鋼管の表面に腐食
が発生しているのが見られた。
【0057】(比較例2)ポリタンニン酸からなるプラ
イマー層を形成しなかった以外は、実施例2と同じ方法
で複合管を得た。
【0058】この複合管について、実施例1と同じ剥離
接着強度を測定した結果、17kgf/10mmであっ
た。また、樹脂被覆層の剥離状態は凝集破壊であった。
【0059】次いで、実施例1と同じ加熱−冷却テスト
を行った結果、溶接ビード部の樹脂被覆層が管端より約
15mmにわたって剥離し、露出した鋼管の表面に腐食
が発生しているのが見られた。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び2記載の本発明方法によれば、製管時の溶接によ
って損傷を受けた溶接ビード部の上に、溶融樹脂との接
着性及び防錆性に優れた丈夫な皮膜が形成されるので、
その上に溶融樹脂を融着して形成された樹脂被覆層は金
属管内面から剥離しにくく、また、金属管の表面が錆や
腐食の進行によって剥落しにくい。その結果、金属管と
樹脂被覆層との接着性及び接着耐久性の良好な複合管が
得られる。
【0061】また、請求項2記載の本発明方法によれ
ば、上記の効果に加えて、金属管内面との密着性及び樹
脂被覆層との接着性の優れた有機チタネートの焼結プラ
イマー層が形成されるので、管内面全面にわたって金属
管と樹脂被覆層の接着性及び接着耐久性の良好な複合管
が得られる。
【0062】なお、ポリタンニン酸溶液は、塗布・乾燥
するだけでプライマー層が形成され、水洗い等の面倒な
処理を要しないので、管内面のような狭い部分には、簡
便に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明方法の工程の実施例を示
す概略説明図。
【図2】金属フォーミング装置の構成を示す正面図。
【図3】ポリタンニン酸塗布装置及び樹脂被覆装置の近
傍の要部拡大縦断面図。
【図4】請求項2記載の本発明方法の工程の実施例を示
す概略説明図。
【図5】有機チタネートのプライマー組成物塗布装置の
実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 アンコイラー 3 金属フォーミング装置 4 プライマー塗布装置 41 回転ブラシ 5 高周波誘導加熱装置 6 円管成形機 7 溶接機 8 ポリタンニン酸塗布装置 81 ポリタンニン酸の塗布部 9 樹脂被覆装置 91 樹脂吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 23:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状金属板を、その両側縁部を互いに突
    き合わせ、または重ね合わせるように円管状に成形し、
    両側縁部を溶接して連続的に金属管を製管しながら、成
    形途上の帯状金属板の開口部分から溶接後の金属管の内
    部に樹脂押出金型を挿入し、金属管の内面に溶融樹脂を
    押し出して被覆する複合管の製造方法において、溶接後
    の金属管内面の少なくとも溶接ビード部に、ポリタンニ
    ン酸からなるプライマー層を形成し、その上に溶融樹脂
    を押し出して金属管の内面を被覆することを特徴とす
    る、複合管の製造方法。
  2. 【請求項2】 帯状金属板を、その両側縁部を互いに突
    き合わせ、または重ね合わせるように円管状に成形し、
    両側縁部を溶接して連続的に金属管を製管しながら、成
    形途上の帯状金属板の開口部分から溶接後の金属管の内
    部に樹脂押出金型を挿入し、金属管の内面に溶融樹脂を
    押し出して被覆する複合管の製造方法において、帯状金
    属板の内面に有機チタネートの焼結プライマー層を形成
    した後、帯状金属板の両側縁部を溶接し、溶接後の管内
    面の少なくとも溶接ビード部に、ポリタンニン酸からな
    るプライマー層を形成し、その上に溶融樹脂を押し出し
    て金属管の内面を被覆することを特徴とする、複合管の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001002154A1 (en) * 1999-07-05 2001-01-11 Tungtay (Chengdu) Industrial Co., Ltd. The apparatus for producing a multiorifice metal plate net skeleton reinforced plastic composite tubing
US10697566B2 (en) 2012-04-23 2020-06-30 Kumkang Co., Ltd. Methods for manufacturing metal-resin composite pipe that can be easily wound into ring shape

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