JPH06306966A - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JPH06306966A
JPH06306966A JP11542893A JP11542893A JPH06306966A JP H06306966 A JPH06306966 A JP H06306966A JP 11542893 A JP11542893 A JP 11542893A JP 11542893 A JP11542893 A JP 11542893A JP H06306966 A JPH06306966 A JP H06306966A
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JP11542893A
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R Parker Kenneth
アール.パーカー ケネス
Daniel Taylor W
テーラー ダブリュー.ダニエル
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WILLIAM DANIEL TAYLOR
Original Assignee
WILLIAM DANIEL TAYLOR
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2枚の外側シート(B, C)の間に挟まれたスペ
ーサ部材(A) を有し、外側シート(B, C)とスペーサ部材
(A) との間には小さなスペーサ要素(21)が挟まれている
密封された断熱パネル。少なくとも1つの真空チャンバ
を区画する形成するシール手段がパネル全体を取り囲ん
でいる。スペーサ部材(A) の両側のスペーサ要素は互い
違いに配置されている。 【効果】 大気圧はスペーサ部材(A) とスペーサ要素(2
1)とで支持され、熱伝導路が長くなり、断熱性および遮
音性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空断熱パネル(evacuat
ed insulating panel)に関するものであり、特にガラス
取付けユニット(glazing unit)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デュワー瓶は最も効果的な断熱構造の1
つとして周知である。このデュワー瓶では2つのシェル
を同心状に配置し、両者の口の部分を密封して両者の間
に真空チャンバを形成する。こして作られた真空によっ
て熱伝導および熱対流が大幅に減少し、内側シェルの放
熱面が小さくなり、輻射熱による熱移動も大幅に減少す
る。デュワー瓶の原理を窓、壁、太陽熱コレクター等の
平らな断熱構造物に応用しようとする努力が続けられて
きた。この場合には、2枚のシートを一定距離だけ離し
て保持し、2枚のシートの外周縁部を密封し、排気して
いる。現在では、放射熱(emissive heat) を下げる塗料
が開発され、密封を長期間維持する技術もできている。
しかし、断熱効率を保持したまま2枚のシートの間に間
隙(スペース)を維持する方法はない。
【0003】2枚のシート間に間隙を維持するために、
従来ではスペーサとして柱状体、ボール、ハチの巣構造
体が用いられ、最近ではアエロゲルやガラス繊維が用い
られている。しかし、これらのスペーサ材料は熱伝導性
が高いか、厚くなり過ぎるか、ガラスの場合にはガラス
の光学特性を悪くしてしまう。
【0004】真空パネルの2枚のパネルの間隔を保持す
るスペーサとして提案されているものは、外気圧を支持
できるだけの強度を有していなければならず、大抵のス
ペーサは短い間隔で配置されている。そのため、スペー
サが大きな伝熱路となって断熱効果が損なわれてしま
う。
【0005】カナダ自然研究所 (National Research Co
uncil of Canada)のビルディング研究部 (Division of
Building Research)のソルヴァゾン(Solvason)とウィル
ソン(Wilson)の論文『工場で密封した二重ガラスユニッ
ト』〔カナディアン ビルディング ダイジェスト(Can
adian Building Digest),1963年10月〕には多重ガラス
取付けユニットが記載されている。この論文に記載の構
造は典型的な断熱ガラスユニットで、2枚のガラス板が
中空の金属スペーサによって間隔を介して保持され、中
空金属スペーサ中には乾燥剤が収容され、乾燥剤はフレ
ームとガラス板との間がシーラント(密閉部材)で取り
囲まれている。この形式の構造の1つの欠点はガラス板
間の空間の空気が熱と音を簡単に伝導する点にある。他
の欠点は気圧や温度の変化に応じてガラス板がポンプ作
用をする点、すなわちガラス板が内外に湾曲して反射特
性が変わって構造物の美的品質が影響を受け、密閉性が
破壊されてユニット自体の破壊に通じる原因となる点に
ある。金属スペーサには別の問題もある。すなわちエッ
ジの所で熱が伝導されて内周部で水分の凝結が生じ、熱
応力によってユニットが破壊する原因にある。また、乾
燥剤は高価である他、ユニットの内部気圧に影響を与え
る傾向がある。すなわち、乾燥剤は低温で空気から窒素
を吸収し、高温では逆のことが起こってガラスを湾曲さ
せる原因になる。
【0006】これらの問題を解決するために種々の方法
が提案されているが、それらの方法はガラスの嵌め込み
構造を極めて高価なものとするか、ガラスのエッジが運
動できるようにシーラントの構造を極めて複雑なものに
する方法である。いずれにせよ、現在世界中で製造され
ているほとんど全ての断熱ガラスユニットは上記の構造
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は改良さ
れた構造を有する断熱パネルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の提供する断熱パ
ネルは、スペーサ部材と、このスペーサ部材を間に配置
した状態で並べられた1対の外側シートと、外側シート
をスペーサ部材から離して保持するための一方の外側シ
ートとスペーサ部材との間に配置された第1組のスペー
サ要素と他方の外側シートとスペーサ部材との間に配置
された第2組のスペーサ要素とで構成される2組のスペ
ーサ要素と、1対の外側シートを気密に密閉してチャン
バを区画し、このチャンバ内に部分的な真空を作る外側
シート間のシール (密封) 手段とで構成され、第1組の
スペーサ要素は第2組のスペーサ要素に対して互い違い
に配置され、外側シートに加わる大気圧がスペーサ要素
とスペーサ部材とによって支持される点に特徴がある。
【0009】
【作用】「スペーサ部材」には2つの機能、すなわち互
い違いに配置された「スペーサ要素」間で荷重を伝える
役目と、熱抵抗を増加させる役目すなわち外側シート間
での熱伝導を減少させる役目とがある。このスペーサ部
材は不連続でもよく、必ずしも均一厚さである必要もな
いが、スペーサ部材は連続シートであるのが好ましい。
また、スペーサ部材とスペーサ要素とを一体化すること
もできる。シール手段は、空気および湿気の両方に対し
て非浸透性シールを形成するエポキシ接着剤等の適当な
任意材料で作ることができる。このシール手段は外側シ
ートの外周縁部で互いに対向した面を接着するのが好ま
しい。荷重伝達シートの役目をするスペーサ部材が連続
シートである場合でも、シール手段とスペーサ部材とを
接触して2つの独立したチャンバを区画する必要は必ず
しもない。外側シートを構成する材料と同じまたは類似
な組成を有する材料を接着または溶融してシール手段を
形成することもできる。
【0010】中央にスペーサ部材を設けることによって
得られる別の利点は、2枚の外側シート間の間隔を最小
にすることができる点にある。従来法とは違って、本発
明では小さい断面の長い熱伝導路が維持され、従って、
外側シート間の間隔が狭い時でも高い熱抵抗性が維持さ
れる。その理由は、本発明ではスペーサ部材に沿った熱
伝導路が主要な熱伝導路となるためである。その結果、
スペーサ部材と外側シートとの間の間隔を各シートの厚
さより小さくすることができ、従って、チャンバの容積
を小さくした時に万一爆発したとしても、その危険性は
小さくなる。
【0011】本発明の断熱パネルはポックス等の容器や
パイプ構造にすることができる。本発明は、さらに、上
記断熱パネルの組み立て方法を提供する。以下、本発明
の好ましい実施例を添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0012】
【実施例】添付図面には板ガラス取付けユニットと不透
明パネルとの両方が示してある。図1〜図4に示す板ガ
ラス取付けユニットは、スペーサ部材となる中心ガラス
板Aと、その片側の付属ガラス板Bと、その反対側の同
じ形状の付属ガラス板Cとを有し、互いに対をなすガラ
ス板AとBとの間およびガラス板AとCとの間にはスペ
ーサ要素となる薄い平らなスペーサ円板21が各々挟まれ
ている。これらのスペーサ円板21は各ガラス板を互いに
平行に保持して、ガラスAとBとの間に薄い空間23をを
形成し、ガラスAとCとの間に同様な空間25を形成して
いる。ガラス板B,A,Cよりなる組立体の外周端縁部
に配置したシールキャップD1 はこの組立体の外周端縁
部を気密にシールするシール手段の役目をし、空間23,
25は気密に密封されたチャンバとなる。これらのチャン
バ23,25は永久に部分真空を維持する。
【0013】図1〜図4に示す板ガラス取付けユニット
の好ましい製造方法では、ガラス板Bを水平にし、その
表面上にスペーサ円板21を適当に配置し、スペーサ円板
21の上にガラス板Aを重ね、次に、ガラス板A上にスペ
ーサ円板21を配置し、このスペーサ円板21上にガラス板
Cを重ねて、互いに並べたガラス板B,A,Cとそれら
の間のスペーサ円板21とで組立体を形成する。シールキ
ャップD1 は任意の適当な材料、例えばエポキシ接着剤
で作られている。図4に示すようにシールキャップD1
を中心ガラス板Aに接着させないで、ガラス板BとCの
互いに対向する外周辺表面の間に配置して2つのチャン
バを形成すると、板ガラス取付けユニットの寸法は最小
になる。この組立体はガラス板B,A,Cで形成され、
これらの間にスペーサ円板が挟まれ、気密な密閉チャン
バ23,25が区画されている。
【0014】図5と図6は本発明の別の構造を示してお
り、シールキャップは組立体の外周端縁の周りに延びた
ハンダまたはその他の材料で作られた連続層D1 であ
り、この連続層D1 を形成する際には、先ず最初にガラ
スの端縁部に銅の薄い下塗り膜を形成する。真空を作る
ためのパイプ31はシールキャップを貫通している。図3
に示すように、ガラス板Aを小さくして2つのチャンバ
23,25を連結すると、別々に排気する必要はない。図6
では、真空をパイプ31を介して生じさせた後にパイプ31
を挟んで、密封する。
【0015】本発明の板ガラス取付けユニットは下記構
成要素で作るのが好ましい。ガラス ガラスの種類は重要ではなく、着色ガラスおよび/また
は被覆ガラスを含む任意のガラスが使用できるが、本発
明の構造では厚さが約2〜約6mm、好ましくは4mmの薄
いガラスを使用するのが好ましい。耐熱ガラスまたは熱
強化ガラスを使用するのが好ましい。断熱性が極めて高
い低熱放射(low emissive)ガラスが特に有利であるが、
中心ガラス板Aは多量の熱を除去する必要はないので中
心ガラス板Aに低熱放射ガラスを使用すべきではない。
【0016】スペーサ スペーサは透明プラスチック材料、例えばポリ塩化ビニ
ルまたはポリカーボネートの薄いシートから作るのが好
ましい。好ましい材料は紫外線阻害剤を含む可塑化ポリ
塩化ビニルとポリカーボネートである。スペーサは直径
が 1.5〜6.5 mmの円板であり、この円板は平らなシート
から打ち抜いた明るい透明な円板にするのが好ましい。
スペーサの当初厚さを約 0.5〜1mmとして、ガラス板の
間に個々のガラスの厚さより薄い間隔を残すのが好まし
い。
【0017】各スペーサの間の離反間隔は中心から中心
までが約12〜約75mm、好ましくは50mmにするのが好まし
い。この中心間離反の距離はスペーサが耐えることがで
きる外部圧力値と、外観上の歪みと接触の原因となるガ
ラスの湾曲を起こす大気圧値とによって制限される。ス
ペーサは互い違いに配置して断熱パネルを介した熱伝導
路を実質的に大きくする。すなわち、有効伝導路は1つ
のスペーサ要素を通った後、中心ガラス板を通って長い
距離進み、次いで、最も近い次のスペーサ要素を通る道
である。スペーサはガラス表面に接着してもしなくても
よい。接着しないスペーサは大気圧によって定位置に保
持される。この場合には、鉛直に配置した板ガラス取付
けユニットでは真空が破れるとスペーサが底部に落下す
るので、スペーサが自動表示器の役目をする。
【0018】スペーサは剛体ではなく、ガラス板間で2
〜20%の範囲で軽く圧縮されるのが好ましい。弾性材料
のスペーサ要素は下記の役目をする: (1) 振動の減衰および/または反射(パネルを介した音
の伝導の抑制) (2) 衝撃、風圧または温度差に起因するガラス板間の運
動の吸収 (3) ガラス表面を圧縮して、光学特性を良くする。
【0019】以下、本発明の板ガラス取付けユニットの
例を説明する。チャンバ23,25内の真空度の好ましい範
囲は約10-3〜10-12 torr、好ましくは10-4である。チャ
ンバ23,25に空気以外の気体を少し入れることもでき
る。本発明の板ガラス取付けユニットは従来のものより
も大きな構造強度を有するので、大面積の板ガラス取付
けユニットにすることができる。また、圧縮構造下の積
層構造とすることによって圧力が全てのガラス板に分配
され、強度が高くなる。例えば、本発明の特殊なスペー
サを用いることによって本発明の板ガラス取付けユニッ
トの耐風荷重は全てのガラス板で支持される。本発明の
板ガラス取付けユニットは極めて高い耐熱移動性を示
す。すなわち、真空作用と低熱放射性との組み合せで熱
移動の3つの共通モード:伝導,対流,輻射は無くなる
か、少なくとも大幅に減少する。
【0020】上記のスペーサ要素は図7に参照番号30で
示す湾曲端部を含む種々の形状の断熱パネルで使用する
ことができる。図8は第1シート33と、1対の内側の第
2シート34a,34bと、第3シート36とを有する断熱パ
ネル32を示している。第1シート33と第2シート34a,
34bとの間には2組のスペーサ要素38,40が配置されて
おり、第2シート34bと第3シート36との間には追加の
スペーサ要素42が配置されている。スぺーサ要素38の各
々はそれに隣接したスペーサ要素40の各々に対して互い
違いに配置されており、同様に、スペーサ要素40の各々
はそれに隣接したスペーサ要素42に対して互い違いに配
置されている。スペーサ要素38と42とは1列に並んでも
よい。図9は上記の断熱パネル32と同じ構造であるが、
この図の断熱パネル50は湾曲している。
【0021】上記の構造はガラスシートよりなる透明な
板ガラス取付けユニットでも、その他の材料、例えば金
属の不透明シートよりなる不透明パネルにも適用するこ
とができる。以下の実施例は、凹部や突起を一体に有す
るシートまたはパネルを用いたもので、主として不透明
な材料を使用することを意図したものであるが、用途に
よっては、ガラスやその他の透明な材料のシートまたは
パネルを図示した形状に成形することもできる。
【0022】図10はスペーサ部材としての第1シート62
と、1対の第2シート64とを有する他の断熱パネル60を
示している。この場合には、互い違いに配置されたスペ
ーサ要素は第1シート62と一体化されている。このスペ
ーサ要素は薄板を凹ませて形成した互い違いの凹部 (デ
ィンプル) 62a,62bである。図11は第1パネル72と、
1対の第2パネル74とを有する別の断熱パネル70を示し
ている。この場合には、スペーサ要素72a、72bは第1
のパネル72の両側表面に互い違いに形成されている。
【0023】図10と図11に示したスペーサ要素は点接触
する半球形をしているので、スペーサ要素を介した熱伝
導は減少する。この点接触を図12に示すような他の形状
にすることもできる。図12のパネルでは図11と同一の参
照番号を付けてあるが、図12aではスペーサ要素は例え
ば第2シート74に形成した円錐75で、この円錐75は第1
シート72に対して点接触している。図12bと図12cでは
ボール76および円柱77が用いられている。
【0024】これらのスペーサはパネルから独立してい
てもよく、また、パネルと一体に形成されていてもよ
い。独立スペーサの場合には各スペーサを細かな網で互
いに結合することによって大きなパネルに迅速且つ正確
に配置できるようにすることができる。この方法はかな
りの厚さを有するパネル、例えば強度の要求される不透
明パネルの場合に特に適している。この場合には網の厚
さをパネル間隔よりも大幅に小さな寸法にして、網とパ
ネルとの接触を防止するか、少なくとも接触を最小にす
る。
【0025】2枚の第2パネル74の端部を皿形に変形し
て、第1パネル72に近接させ、それによってエッジのシ
ールストリップの巾をできる限り狭くして真空度の維持
を容易にすることもできる。また、中心パネル72を連続
させないで、各チャンバを接続させることもできる(図
3)。中心パネル72の1つの機能は2組のスペーサ要素
間で荷重を伝えるスペーサ部材として機能である。従っ
て、スペーサ要素と中心パネル72とは一体化することが
でき、逆にスペーサ要素間に間隔や穴を形成することも
できる。
【0026】スペーサがパネルと一体化されている場合
には、スペーサの位置決めを確実にするために、パネル
にスペーサと係合する係合部を形成する。すなわち、2
枚の互いに対向するパネル上に互いに係合する相補形の
スペーサ部分を形成し、2つの相補形スペーサ部分を互
いに合わせた時に1つのスペーサとなって、2枚のパネ
ルを正確に位置決めさせることもできる。
【0027】図13は、第1パネル82と、第2パネル84,
85とを有する太陽熱コレクタ80の形をした断熱パネルで
ある。前記の実施例と同様に、第1パネル82と各第2パ
ネル84、85との間には2組の互い違いに配置されたスペ
ーサ要素86,88が配置されている。第2パネル85から離
れた位置には断熱パネル90が配置されていて、ヒートト
ラップ92が形成されている。一般に、このヒートトラッ
プ92内には熱吸収流体の管路が収容される。断熱パネル
90を本発明方法で断熱することもできる。第1パネル82
および第2パネル84,85は透明で、輻射熱をヒートトラ
ップ92へ直接伝える。第2パネル85には外部へ失われる
輻射熱損失を無くすために低放射性被膜93が形成されて
いる。逆に、第2パネル85を任意の適当な不透明材料で
作ってコレクタに入る輻射熱を吸収し、吸収した熱をヒ
ートトラップ92へ導くこともできる。
【0028】図14 (a)と(b) には断熱パネル 102を有す
る容器 100が示されている。この容器 100は2つの立方
体構造体 106,108 を入れ子式に重ね合わせて一体化し
た底104 を有している。断熱パネル 102は共通エッジ部
112を有し、各立方体構造体106, 108は5つの側面を有
する箱で形成されている。2つの箱 106,108 のパネル
はスペーサ部材 110と2組のスペーサ要素 110a, 110
bとによって分離されている。すなわち、2組のスペー
サ要素 110a, 110bが両側表面に互い違いに配置され
ているパネル 110がスペーサ手段を構成している。この
パネル 110は連続している必要はない。図示した例では
スペーサ要素は、図11の場合と同様に、スペーサ部材を
構成するパネルと一体化されている。共通エッジ部 112
には外周シールが形成されている。この容器 100は密封
されていないエッジ部で過度の端部損失がなく、単一の
真空チャンバであるので製造が容易であるという点で重
要である。スペーサ部材となるパネルは大気圧で互いに
接触状態に維持されるので、それらの下端エッジ部を互
いに連結する必要はない。
【0029】上記方法を用いることによって、側面が五
角形等の任意多角形、円錐形または半球状の構造体を作
ることができる。また、底の無い容器、例えばパイプ構
造にすることもできる。この場合には外周シールは断熱
パネルの上下両方の外周縁端部に形成する。さらに複雑
な形状の場合にはさらに多くの数のパネルが必要になる
が、一連のパネルを結合させることにって、例えば開口
部以外では外部と直接熱伝導のない物品にすることがで
きる。
【0030】以上の説明ではスペーサ要素は透明な弾性
材料であったが、大気圧に耐えることができ且つガスを
実質的に放出しないその他の任意の適当な材料で作るこ
ともできる。透明性のみが要求される場合もある。断縁
パネル内に真空を維持するためには、大気圧に耐える強
度を有し、ガスを通ず、しかも、ガスを実質的に放出し
ない材料を使用する。
【0031】また、上記の実施例では3枚または4枚の
シートを有するユニットを説明したが、パネルの数は5
枚でもそれ以上でもよく、内側シートは不連続でもよ
い。本発明ユニットではパネル間にほとんど動かないの
で、接着の境界面には応力はほとんど加わらない。従来
の断熱パネルでは、大気圧または温度が変化した場合
に、外側と連通している時には呼吸し、密封されている
時には湾曲する。呼吸をすると湿気が入って断熱性が低
下し、劣化する。一方、湾曲すると断熱特性が低下し、
パネルが弱くなり、外観も悪くなる。従って、従来の断
熱パネルの外周シールは構造部材の役目をしていた。こ
れに対して本発明の断熱パネルの外周シールの第1の機
能は真空を維持することである。
【0032】従来のパネルの断熱性はトラップされた空
気によるものであり、断熱性能値はトラップされた空気
量に比例する。しかし、空気の量が増加すると、パネル
が厚くなり、呼吸量が増え、湾曲量も大きくなり、重量
とコストも大きくなる。これに対して、本発明の断熱パ
ネルではシート間の間隙は接触が防止できれば十分であ
る。従って、本発明の断熱パネルは薄くて強い経済的な
積層構造になる。なお、断熱度を変えるため、あるいは
熱伝導を良くするために、図6に示すように、ポンプ 1
20と弁122 をチャンバに接続して、空気、その他の適当
な気体を必要に応じて導入・排気することができる。空
気以外の気体の場合には、ポンプ120 を適当なガス容器
に接続する。高真空が必要な場合には、残留ガスや蒸気
を制御するために焼結体やゲッターを入れることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 外周シール手段の一部を除去して示した本発
明のガラス取付けユニットの部分斜視図。
【図2】 図1の線2−2による横断面図。
【図3】 2つの真空チャンバ間を連通するために中央
のスペーサ部材のコーナーを切断した構造の図1の線5
−5に部分斜視図。
【図4】 エポキシキャップを用いた図1の線5−5に
よる部分横断面図。
【図5】 キャップ材料としてハンダを用い、密封用パ
イプを図示した図4と類似の図。
【図6】 内部圧力の制御用ポンプと弁とを含む図5と
類似の図。
【図7】 本発明の別の実施例を示す斜視図。
【図8】 本発明の別の実施例を示す断面図。
【図9】 本発明の別の実施例を示す断面図。
【図10】 本発明の別の実施例を示す断面図。
【図11】 本発明のさらに別の実施例を示す断面図。
【図12】 (a), (b), (c) は本発明のさらに別の実施
例を示す断面図。
【図13】 本発明のさらに別の実施例を示す断面図。
【図14】 本発明のさらに別の実施例を示し、(a) は
部分断面斜視図、(b)は概念的断面図。
【主な参照番号】
A スペーサ部材 B、C 外側シ
ート D シール手段 21 スペーサ要
素 23、25 チャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス アール.パーカー カナダ国 エル1エヌ 6ピー4 オンタ リオ ホイットビー リーガル ブライア ー ストリート 353 (72)発明者 ダブリュー.ダニエル テーラー カナダ国 エム4ダブリュー 2ジー3 オンタリオトロント ネスビット ドライ ブ 4

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサ部材(A) と、このスペーサ部材
    を間に配置した状態で並べられた1対の外側シート(B,
    C)と、外側シートをスペーサ部材から離して保持するた
    めの一方の外側シート(B) とスペーサ部材(A) との間に
    配置された第1組のスペーサ要素(21)と他方の外側シー
    ト(C) とスペーサ部材(A) との間に配置された第2組の
    スペーサ要素(21)とで構成される2組のスペーサ要素
    と、1対の外側シートを気密に密閉してチャンバを区画
    し、このチャンバ内に部分的な真空を作る外側シート間
    の密封手段(D1)とで構成され、第1組のスペーサ要素は
    第2組のスペーサ要素に対して互い違いに配置され、外
    側シート(B, C)に加わる大気圧はスペーサ要素(21)とス
    ペーサ部材(A) とによって支持されることを特徴とする
    断熱パネル。
  2. 【請求項2】 スペーサ部材(A) と、1対の外側シート
    (B, C)とがほぼ平らである請求項1に記載の断熱パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 非平面パネルである請求項1に記載の断
    熱パネル。
  4. 【請求項4】 追加のシートを有し、この追加のシート
    と1つの外側シートとの間に追加のスペーサ要素の組を
    有し、第1組のスペーサ要素が追加のスペーサ要素の組
    と互い違いに配置されている請求項1に記載の断熱パネ
    ル。
  5. 【請求項5】 第2組スペーサ要素の組と追加のスペー
    サ要素の組とが互いに整合している請求項4に記載の断
    熱パネル。
  6. 【請求項6】 スペーサ要素が弾性材料で作られている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の断熱パネル。
  7. 【請求項7】 全てのシート、スペーサ部材およびスペ
    ーサ要素が透明な材料で作られている請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の断熱パネル。
  8. 【請求項8】 スペーサ要素がポリ塩化ビニルまたはポ
    リカーボネート材料の円板である請求項6または7に記
    載の断熱パネル。
  9. 【請求項9】 スペーサ要素がスペーサ部材および外側
    シートの少なくとも1つと一体化されている請求項1に
    記載の断熱パネル。
  10. 【請求項10】 スペーサ要素がスペーサ部材と一体化
    されている請求項9に記載の断熱パネル。
  11. 【請求項11】 スペーサ部材が均一厚さのシートで、
    スペーサ要素がこの第1シートに形成した凸部である請
    求項10に記載の断熱パネル。
  12. 【請求項12】 スペーサ要素がスペーサ部材と一体成
    形されている請求項10に記載の断熱パネル。
  13. 【請求項13】 スペーサ要素が外側シートと一体化さ
    れている請求項9に記載の断熱パネル。
  14. 【請求項14】 各スペーサ要素がスペーサ部材または
    外側シートと一体に形成された主スペーサ要素部分と、
    残りの外側シートまたはスペーサ部材と一体に形成され
    た追加の連結具とで構成される請求項9〜13のいずれか
    一項に記載の断熱パネル。
  15. 【請求項15】 少なくとも1枚の外側シートが輻射熱
    の移動を少なくする低放射被覆を有する請求項1〜14の
    いずれか一項に記載の断熱パネル。
  16. 【請求項16】 ヒートトラップを区画するように第2
    シートと対向し且つそれと離間して第3シートが配置さ
    れている請求項1〜15のいずれか一項に記載の断熱パネ
    ル。
  17. 【請求項17】 第3シートと第2シートとの間の間隔
    が第1シートと第2シートとの間の間隔より実質的に大
    きい請求項16に記載の断熱パネル。
  18. 【請求項18】 第3シートが2枚の第2層とその間に
    配置された第1層とで構成され、第1層の片面には第1
    組のスペーサ要素が配置され、その反対面には第2組の
    スペーサ部品が配置れ、上記3層間が第2のシール手段
    でシールされ、第3シート内に真空が作られ、スペーサ
    要素が大気圧に対して第2層を支持する請求項16または
    17に記載の断熱パネル。
  19. 【請求項19】 パネルが容器を形成している請求項1
    〜14のいずれか一項に記載の断熱パネル。
  20. 【請求項20】 チャンバ内の気体圧力を制御するため
    のポンプと弁とがチャンバに接続されている請求項1〜
    18のいずれか一項に記載の絶縁パネル。
  21. 【請求項21】 スペーサ部材と外側シートとが互いに
    入れ子式に重ね合わされた構造体を有することを特徴と
    する請求項19に記載の容器。
  22. 【請求項22】 容器が立方体で、互いに間隔を介して
    隔てられた底部、側壁および端部壁を区画し、各スペー
    サ部材と外側シートとは底部、側壁および端部壁を介し
    て連続しており、側壁および端部壁の底部と反対側の末
    端外周部にはスペーサ部材と外側シートとを密封するた
    めのシール手段が設けられている請求項21に記載の容
    器。
  23. 【請求項23】 下記段階を特徴とする断熱パネルの製
    造方法: (1) スペーサ部材と1対の外側シートとを用意し、(2)
    スペーサ部材と1つの外側シートとの間に第1組のスペ
    ーサ要素を配置し、(3) 第1組のスペーサ要素と互い違
    いになるように、スペーサ部材と他方の外側シートとの
    間に第2組のスペーサ部品を配置し(4) 1対の外側シー
    トの間にシール手段を形成して外側シート間のチャンバ
    を密封し、(5) チャンバを少なくとも部分的に排気して
    熱伝導を下げ、スペーサ要素で大気圧に対して外側シー
    トを支持する。
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