JPH06307439A - 電動モータ用転がり軸受装置 - Google Patents

電動モータ用転がり軸受装置

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JPH06307439A
JPH06307439A JP11426793A JP11426793A JPH06307439A JP H06307439 A JPH06307439 A JP H06307439A JP 11426793 A JP11426793 A JP 11426793A JP 11426793 A JP11426793 A JP 11426793A JP H06307439 A JPH06307439 A JP H06307439A
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JP
Japan
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fixed
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rolling bearing
outer ring
bearing device
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JP11426793A
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Seizo Miyazaki
晴三 宮崎
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハブ12を回転自在に支持する為の複列玉軸受
に適正な予圧を付与する作業の容易化を図る。 【構成】固定軸15の周囲にハブ12を、複列玉軸受に
より回転自在に支持する。複列にそれぞれ複数個ずつ配
置した玉19、19の接触角の方向並びに角度は同じと
する。上記各玉19、19には、ハブ12に固定したロ
ータ13とハウジング11に固定したステータ14との
間に作用する磁気吸引力によって、予圧を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受装置を
組み込んだ電動モータは、例えばビデオテープレコーダ
(VTR)、ハードディスクドライブ(HDD)、レー
ザビームプリンタ(LBP)等に組み込んで、各種回転
部分を回転駆動するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】例えばVTRのキャプスタン、HDDの
ディスク、LBPのポリゴンミラーを回転させる為に電
動モータを使用している。この様な精密回転部分に使用
する電動モータの回転軸は、振れ回り運動(軸と直角な
方向の運動)及び軸方向の振れを防止する必要上、複数
組の玉軸受により支持し、且つ、この複数組の玉軸受
に、適正な予圧を付与している。
【0003】図12は、VTRのキャプスタン等を回転
駆動する為に使用すべく従来から考えられていた電動モ
ータで、実開昭64−16163号公報に記載されたも
のを示している。円筒状のハウジング1は、その外周面
に固定された支持板2により、VTRの基板等に支持固
定される。そして、このハウジング1の内側に回転軸7
を、1対の玉軸受3、3により、回転自在に支持してい
る。各玉軸受3、3はそれぞれ、外周面に内輪軌道を有
する内輪4、4と、内周面に外輪軌道を有する外輪5、
5と、上記内輪軌道と外輪軌道との間にそれぞれ複数個
ずつ、転動自在に設けられた玉6、6とから構成され
る。
【0004】そして、各外輪5、5は上記ハウジング1
内に内嵌固定している。一方、各内輪4、4の内、一方
(例えば図12の上方)の内輪4は、回転軸7の外周面
に、緩く外嵌している。そして、両内輪4、4の端面同
士の間に圧縮ばね8を挟持して、上記両内輪4、4同士
が離れる方向の弾力を付与し、上記各玉軸受3、3に、
上記圧縮ばね8の弾力に応じた、適正な予圧を付与して
いる。
【0005】更に、上記ハウジング1の一端部(図12
の下端部)外周面にはステータ9を固定し、上記回転軸
7の一端部に固定したロータ10の内周面を、このステ
ータ9の外周面と対向させている。従って、このステー
タ9に通電する事により、上記回転軸7を回転駆動させ
る事が出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様な
転がり軸受装置を組み込んだ電動モータの場合、次に述
べる様な問題を生じる。先ず第一の問題として、圧縮ば
ね8を設ける事に起因して、その分転がり軸受装置部分
が大型化し、重量も嵩んでしまう。VTRやHDD用の
電動モータは極めて小型軽量化が進んでおり、この様な
圧縮ばね8による大型化は好ましくない。
【0007】又、圧縮ばね8による予圧付与を可能とす
べく、一方の内輪4を回転軸7の外周面に、緩く外嵌し
ている為、この内輪4の内周面と回転軸7の外周面との
間に、僅かとは言え、がたつきを生じる事が避けられな
い。この様ながたつきは、回転軸7が触れ回り運動した
り、或は回転に伴って振動が発生する原因となる為、好
ましくない。
【0008】これに対して、例えば回転軸7に緩く外嵌
した内輪4を、玉6、6に適性予圧を付与した状態で、
接着剤により回転軸7に対し固定する方法もあるが、接
着剤の塗布面を脱脂処理する手間が必要になったり、更
には接着剤が固化する迄の間上記内輪4を適性位置に保
持しておく必要がある等、転がり軸受装置の製造作業が
面倒になる。
【0009】本発明の電動モータ用転がり軸受装置は、
上述の様な事情に鑑みて発明されたものである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明の電動モータ用転が
り軸受装置は、固定部材と、回転部材と、この回転部材
に支持固定されたロータと、上記固定部材に支持固定さ
れ、その軸方向端面と上記ロータの軸方向端面とを対向
させたステータと、上記固定部材と回転部材との一方
に、上記ロータ並びにステータと同心に固定され、その
外周面に複列の内輪軌道を有する内輪相当部材と、上記
固定部材と回転部材との他方に、上記内輪相当部材と同
心に固定され、その内周面に上記各内輪軌道と対向する
複列の外輪軌道を形成した外輪相当部材と、各内輪軌道
と各外輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に
設けられた転動体とを備えている。そして、上記ロータ
とステータとの間に働く磁力に基づく力により、上記複
列の内輪軌道と外輪軌道との間に存在する各転動体にそ
れぞれ適正な予圧を付与している。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受装置
を組み込んだ電動モータの使用時には、ステータに通電
する事により、ロータ並びにこのロータを支持固定した
回転部材を回転させる。この回転部材は固定部材に対
し、複列の転がり軸受により回転自在に支持されている
が、この転がり軸受を構成する複数の転動体には、磁力
に基づく力によって、常に適正な予圧が付与されてい
る。従って、上記回転部材の回転に伴って振れ回り運動
や軸方向の運動が発生しにくい。
【0012】しかも、上記適正な予圧を付与する為に、
元々電動モータに組み込まれているロータとステータと
の間に働く磁力に基づく力を利用している為、本発明の
転がり軸受装置を組み込んだ電動モータが大型化した
り、或は重量が嵩んだりする事がない。
【0013】
【実施例】図1〜2は本発明の第一実施例を示してい
る。固定部材であるハウジング11は、アルミニウム合
金のダイキャスト成形等により、円板状に形成されてい
る。又、このハウジング11に対して回転する回転部材
であるハブ12は、やはりアルミニウム合金のダイキャ
スト成形等により、円輪状に形成されている。そして、
このハブ12の片側面で上記ハウジング11と対向する
面に、永久磁石により構成され、円周方向に亙って磁極
が交互に変化する円輪状のロータ13を支持固定してい
る。
【0014】又、上記ハウジング11の片側面でこのロ
ータ13と対向する面には、磁性材製のヨークを含んで
構成される、ステータ14を支持固定している。そし
て、このステータ14と上記ロータ13とを、それぞれ
の軸方向(図1〜2の上下方向)端面同士で対向させて
いる。従って、これらステータ14とロータ13との間
には、ロータ13を構成する永久磁石の磁気吸引力に基
づいて、上記ハブ12をハウジング11に向け、図1で
下方に引っ張る方向の力が作用する。
【0015】又、上記ハウジング11の中心部には、内
輪相当部材である固定軸15の基端部(図1の下端部)
を嵌合固定し、この固定軸15を、上記ロータ13並び
にステータ14と同心に支持している。この固定軸15
の外周面には、複列の内輪軌道16、16を設けてい
る。
【0016】一方、上記ハブ12の中心部には円筒状の
外輪17の基端部(図1の上端部)を嵌合固定し、この
外輪17を上記固定軸15の周囲に、この固定軸15と
同心に支持している。この外輪17の内周面には複列の
外輪軌道18、18を形成し、この外輪軌道18、18
と上記内輪軌道16、16とを対向させている。尚、複
列の外輪軌道18、18のピッチと、同じく複列の内輪
軌道16、16のピッチとは、互いにほぼ等しくしてい
る。
【0017】そして、上記各内輪軌道16、16と各外
輪軌道18、18との間に玉19、19を、それぞれ複
数個ずつ、転動自在に設けている。そして、これら複数
の玉19、19に、前述したロータ13とステータ14
との間の磁気吸引力に基づく引っ張り力により、それぞ
れ適正な予圧を付与している。即ち、互いにほぼ等ピッ
チに形成された複列の内輪軌道16、16と外輪軌道1
8、18との間に外径を選択した玉19、19を設け、
前記ハブ12を介して上記外輪17を軸方向(図1〜2
の下方)に弾性的に変位させる事で、上記各玉19、1
9を各内輪軌道16、16及び外輪軌道18、18に、
図2に鎖線で示す様な方向の接触角を持って接触させる
と同時に、各玉19、19に上記磁気吸引力に応じた予
圧を付与している。尚、21、21はシールリングであ
る。
【0018】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
装置を組み込んだ電動モータの使用時には、ステータ1
4に通電する事により、ロータ13並びにこのロータ1
3を支持固定したハブ12を回転させる。このハブ12
はハウジング11に対し、固定軸15と外輪17と複数
の玉19、19とから成る、複列の転がり軸受により回
転自在に支持されているが、上記複数の玉19、19に
は、磁気吸引力に基づく弾性引っ張り力によって、常に
適正な予圧が付与されている。従って、上記ハブ12の
回転に伴って振れ回り運動や軸方向の運動が発生しにく
い。
【0019】しかも、上記適正な予圧を付与する為に、
元々電動モータに組み込まれているロータ13とステー
タ14との間に働く、磁気吸引力に基づく引っ張り力を
利用している為、転がり軸受装置を組み込んだ電動モー
タが大型化したり、或は重量が嵩んだりする事がない。
【0020】次に、図3は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合、固定軸15aの基半部(図3の
下半部)外周面に一方の内輪軌道16を形成すると共
に、この固定軸15aの先半部(図3の上半部)外周面
に外嵌固定した内輪20の外周面に他方の内輪軌道16
を形成している。本実施例の場合、固定軸15aと内輪
20とで内輪相当部材を構成する。この様に2個の部材
15a、20から成る内輪相当部材外周面の内輪軌道1
6、16のピッチは、上記内輪20に軸方向(図3の上
下方向)に亙る大きな力を加える事で、調節自在であ
る。
【0021】従って、本実施例の場合には、上記内輪2
0の固定位置を調節する事で、各玉19、19に付与さ
れた予圧を均等にしたり、或はハブ12に加わる加重に
応じて、一方の列の玉19、19に付与した予圧を、他
方の列の玉19、19に付与した予圧よりも大きくした
りする調節が可能となる。その他の構成及び作用は、上
述の第一実施例と同様である。
【0022】次に、図4は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、互いに独立した1対の外輪2
2、22の端面同士を突き当てる事で、内周面に複列の
外輪軌道18、18を形成した外輪相当部材を構成して
いる。一方、それぞれが上記外輪22、22の幅寸法よ
りも小さな幅寸法を有する内輪20、20は、固定軸1
5bの外周面に外嵌固定している。この固定軸15bの
外周面には内輪軌道は形成していない。即ち、本実施例
の場合には、この固定軸15bと上記内輪20、20と
が内輪相当部材を構成する。
【0023】本実施例の場合、内輪軌道16、16のピ
ッチは、上記各内輪20、20に軸方向に亙る大きな力
を加える事で、調節自在である。従って、本実施例の場
合には、上記内輪20、20の固定位置を調節する事
で、各玉19、19に付与された予圧を均等にしたり、
或は一方の列の玉19、19に付与した予圧を、他方の
列の玉19、19に付与した予圧よりも大きくしたりす
る調節が可能となる。尚、本実施例の場合、一方(図4
の下方)の外輪22のラジアル方向への変位は、この一
方の外輪22の端面と他方の外輪22の端面との突き合
わせ部分での摩擦力によって阻止する。その他の構成及
び作用は、前述の第一実施例と同様である。
【0024】次に、図5は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合、上述した第一〜第三実施例の場
合とは異なり、ハブ12の中心部に回転軸23の基端部
を嵌合固定している。そして、この回転軸23の外周面
と、ハウジング11の中心部に形成した円筒部24の内
周面との間に転がり軸受装置を設けて、上記ハウジング
11に対し上記回転軸23並びにハブ12を、回転自在
に支持している。
【0025】上記転がり軸受装置を構成すべく、上記回
転軸23の外周面には1対の内輪20、20を外嵌固定
し、上記円筒部24の外周面には1対の外輪22、22
を内嵌固定している。各外輪22、22の端面は、上記
円筒部24の中間部内周面に形成した鍔部25に突き当
てている。従って、上記各外輪22、22の位置は不動
である。但し、上記内輪20、20の固定位置を調節す
る事で、各玉19、19に付与された予圧を均等にした
り、或は一方の列の玉19、19に付与した予圧を、他
方の列の玉19、19に付与した予圧よりも大きくした
りする調節が可能である。その他の構成及び作用は、前
述した第一実施例と同様である。
【0026】次に、図6は本発明の第五実施例を示して
いる。本実施例の場合、回転軸23の外周面に外嵌固定
した内輪20、20の端面同士を突き当てている。従っ
て、これら内輪20、20の位置は不動である。但し、
円筒部24の内側での外輪22、22の固定位置を調節
する事で、各玉19、19に付与された予圧を均等にし
たり、或は一方の列の玉19、19に付与した予圧を、
他方の列の玉19、19に付与した予圧よりも大きくし
たりする調節が可能である。その他の構成及び作用は、
上述した第四実施例と同様である。
【0027】次に、図7は本発明の第六実施例である。
本実施例の場合、内輪20、20の固定位置並びに外輪
22、22の固定位置を、何れも調節自在である。その
他の構成及び作用は、上述した第四〜第五実施例と同様
である。
【0028】次に、図8は本発明の第七実施例を示して
いる。本実施例の場合、上述した第六実施例に於ける回
転軸23を延長する事で、VTR等に組み込まれて所定
速度でテープを送る、キャプスタン26を構成してい
る。
【0029】次に、転がり軸受装置の接触角が、転がり
軸受装置に組み込まれた状態で所望値になる様に調整す
る方法に就いて説明する。図9は、その第1例を示して
いる。前記図3に示す様な転がり軸受装置の接触角を調
整する場合、保持具27に固定軸15aの端部(図9の
左端部)を保持すると共に、外輪17の一端面(図9の
左端面)に加振器28を突き当て、この外輪17を介し
て上記転がり軸受装置に振動を加える。又、上記外輪1
7の他端面(図9の右端面)には振動センサ29を突き
当てて、上記転がり軸受装置の共振周波数、或は振動特
性を測定自在としている。
【0030】上記振動センサ29が検出した、転がり軸
受装置の共振周波数(或は振動特性)は、増幅器30
と、高速フーリエ変換( FFT=fast Fourier transfor
m)を行なうFFT変換器31とを介して、制御器32
に入力している。この制御器32は、上記固定軸15a
の先半部(図9の右半部)に内輪20を押し込む為の押
し込み装置33を制御する。図9に示した第1例の場
合、この押し込み装置33として油圧シリンダを使用し
ている。上記制御器32は、上記押し込み装置33に送
り込む圧油の量、又は圧力を制御する事で、この押し込
み装置33の押し込み腕34に上記内輪20を押圧させ
る力を調節する。
【0031】転がり軸受装置の製造時、上記先半部に内
輪20を押し込んで、各玉19、19の接触角が適正値
となる様に調整する場合には、上記加振器28により外
輪17に振動を加えると共に、押圧腕35によりこの外
輪17を、軸方向(図9の左右方向)に弾性的に押圧す
る。この押圧腕35には、エアシリンダ36とばね37
とにより弾性が付与されている。そしてこの押圧腕35
の先端部は、前記ロータ13とステータ14との間に働
く磁気吸引力に基づく弾性力と同じ方向に同じ力の大き
さで、上記外輪17を軸方向に押圧する。
【0032】前記接触角の調整作業を行なう場合には、
この様に外輪17を加振すると共にこの外輪17を軸方
向に押圧した状態で、上記振動センサ29により転がり
軸受装置の共振周波数(或は振動特性)を測定しつつ、
上記押し込み装置33に圧油を送り込み、押し込み腕3
4により内輪20を押圧する事で、この内輪20を上記
固定軸15aの先半部に圧入嵌合する。
【0033】そして、上記共振周波数(或は振動特性)
が予め設定した周波数(或は振動特性)にほぼ一致した
状態で、上記押し込み装置33への圧油の送り込みを停
止し、圧入作業を終了する。この状態で、適正な予圧を
付与された転がり軸受装置が完成する。
【0034】転がり軸受装置の共振周波数或は振動特性
と玉19、19の接触角との間に一定の関係がある事は
従来から知られている。従って、製造すべき転がり軸受
装置と同じ構成を有し、且つ適正な接触角を付与された
転がり軸受装置の共振周波数或は振動特性を予め測定し
ておき、この測定値を上記制御器32に設定しておけ
ば、転がり軸受装置を構成する玉19、19の接触角が
適正値に達した状態で、上記押し込み装置33への圧油
の供給が停止される。共振周波数或は振動特性設定用の
転がり軸受装置の玉19、19に適正な接触角を付与す
る作業は、一度だけ行なえば良いので、適正接触角を付
与する為の作業が面倒になっても、製造作業の能率化を
阻害する事はない。
【0035】尚、内輪20を押圧する為の押し込み装置
33としては、図示の様な油圧シリンダの他、エアシリ
ンダや送り螺子装置を利用する事も出来る。
【0036】次に、図10は、玉19、19の接触角を
適正値にすべく、固定軸15aの先半部(図10の右半
部)に対する内輪20の変位量を調節する方法の第2例
を示している。固定軸15aの基端部(図10の左端
部)を保持した保持具38は、気体軸受39により、回
転自在に支持されている。この保持具38並びに固定軸
15aは、図示しない電動モータにより、ベルト40を
介して回転駆動される。固定軸15aの周囲に設けられ
た外輪17には、上記固定軸15aの回転に伴って回転
しない様に、適宜の回り止めを施している。但し、回り
止めは、転がり軸受装置の振動を抑えない構造とする。
そして、この外輪17の外周面に、振動センサ41の測
定子42を突き当てている。
【0037】転がり軸受装置の製造時、上記固定軸15
aの先半部に内輪20を押し込んで、各玉19、19の
接触角を適正値とする場合には、上記振動センサ41に
よる転がり軸受装置の振動特性の解析、即ちこの転がり
軸受装置の音響若しくは振動の周波数分析を行ないつ
つ、押し込み装置33に圧油を送り込む。この際、外輪
17を押圧腕35、35により弾性的に押圧しておく事
は、前記図9に示した第1例の場合と同様である。そし
て、押し込み腕34により内輪20を押圧する事で、こ
の内輪20を上記固定軸15aの先半部に圧入嵌合す
る。そして、上記振動特性が予め設定した特性にほぼ一
致した状態で、上記押し込み装置33への圧油の送り込
みを停止し、圧入作業を終了する。
【0038】転がり軸受装置の振動特性と接触角との間
に一定の関係がある事は、従来から知られている。従っ
て、製造すべき転がり軸受装置と同じ構成を有し、且つ
玉19、19の接触角を適正値とした転がり軸受装置の
振動特性を予め解析しておき、この解析データを制御器
32に設定しておけば、転がり軸受装置を構成する玉1
9、19の接触角が適正値に達した状態で、上記押し込
み装置33への圧油の供給が停止される。
【0039】次に、図11は、玉19、19の接触角を
適正値とすべく、回転軸23に対する内輪20、20の
変位量を調節する方法を示している。押圧腕35の先端
部は、重り43の重さに基づいて外輪17を、前記ロー
タ13とステータ14との間の磁気吸引力に見合う弾性
力で押圧している。転がり軸受装置を構成する玉19、
19に適正な接触角を付与する際には、1対の押圧装置
44a、44bを交互に作動させる事により、外輪17
に軸方向(図11の左右方向)に亙り所定の大きさの荷
重を加え、この外輪17を軸方向に変位させて、変位セ
ンサ45により、この外輪17の変位量を測定する。こ
の変位センサ45の測定値は、制御器46に入力され、
この制御器46は、この測定値に基づいて、上記転がり
軸受装置の軸方向に亙る遊び量を求める。外輪17に所
定の荷重を加えた場合の変位量から遊び量を求める事
は、従来から知られた技術により容易に行なえる。
【0040】更に、この制御器46は、押し込み装置3
3を作動させて一方の内輪20を、この様にして求め
た、現実の遊び量と適正な接触角を得る為に必要な遊び
量との差分だけ、軸方向に押圧する。内輪20を軸方向
に押圧した後、上記各玉19、19の接触角が適正値と
なる。本例の場合、内輪20を押圧する長さを厳密に規
制する。
【0041】尚、本発明の電動モータ用転がり軸受装置
の場合、各内輪軌道16、16及び各外輪軌道18、1
8の曲率は互いに等しく、各玉19、19の径は互いに
等しい事が一般的であるが、各列の内輪軌道16、16
及び外輪軌道18、18の曲率を互いに異ならせたり、
或は各列の玉19、19の径を互いに異ならせる事も出
来る。そして、上記曲率や玉径を異ならせる事で、各列
の玉19、19にほぼ同じ様な荷重が加わる様にした
り、或は一方の列に大きな荷重が加わる様にすると共
に、この一方の列を構成する玉19、19の径を大きく
して、この一方の列の負荷容量を大きくしたりする事も
出来る。
【0042】又、図示は省略したが、転がり軸受装置の
接触角が、転がり軸受装置に組み込まれた状態で所望値
になる様に調整する方法として、前述した3例の他、回
転部材である外輪17(第一〜第二実施例)、22(第
三〜第四実施例)、内輪20(第五〜第七実施例)の回
転時のロストルクを測定し、このロストルクが予め設定
したロストルクにほぼ一致した状態で圧入作業を終了す
る方法も採用出来る。
【0043】
【発明の効果】本発明の電動モータ用転がり軸受装置
は、以上に述べた通り構成され作用するので、余分な部
品や加工の手間が不要で、小型軽量且つ安価に制作出
来、しかも精密且つ安定した回転運動をする電動モータ
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、電動モータの断面
図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の第二実施例を示す、図2と同様の図。
【図4】本発明の第三実施例を示す、図2と同様の図。
【図5】本発明の第四実施例を示す、図2と同様の図。
【図6】本発明の第五実施例を示す、図2と同様の図。
【図7】本発明の第六実施例を示す、図2と同様の図。
【図8】本発明の第七実施例を示す、電動モータの断面
図。
【図9】適正な接触角を付与する方法の第1例を示す断
面図。
【図10】同第2例を示す断面図。
【図11】同第3例を示す断面図。
【図12】従来の転がり軸受装置を組み込んだ電動モー
タの断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 支持板 3 玉軸受 4 内輪 5 外輪 6 玉 7 回転軸 8 圧縮ばね 9 ステータ 10 ロータ 11 ハウジング 12 ハブ 13 ロータ 14 ステータ 15、15a、15b 固定軸 16 内輪軌道 17 外輪 18 外輪軌道 19 玉 20 内輪 21 シールリング 22 外輪 23 回転軸 24 円筒部 25 鍔部 26 キャプスタン 27 保持具 28 加振器 29 振動センサ 30 増幅器 31 FFT変換器 32 制御器 33 押し込み装置 34 押し込み腕 35 押圧腕 36 エアシリンダ 37 ばね 38 保持具 39 気体軸受 40 ベルト 41 振動センサ 42 測定子 43 重り 44a、44b 押圧装置 45 変位センサ 46 制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、回転部材と、この回転部材
    に支持固定されたロータと、上記固定部材に支持固定さ
    れ、その軸方向端面と上記ロータの軸方向端面とを対向
    させたステータと、上記固定部材と回転部材との一方
    に、上記ロータ並びにステータと同心に固定され、その
    外周面に複列の内輪軌道を有する内輪相当部材と、上記
    固定部材と回転部材との他方に、上記内輪相当部材と同
    心に固定され、その内周面に上記各内輪軌道と対向する
    複列の外輪軌道を形成した外輪相当部材と、各内輪軌道
    と各外輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に
    設けられた転動体とを備え、上記ロータとステータとの
    間に働く磁力に基づく力により、上記複列の内輪軌道と
    外輪軌道との間に存在する各転動体にそれぞれ適正な予
    圧を付与した電動モータ用転がり軸受装置。
JP11426793A 1993-04-19 1993-04-19 電動モータ用転がり軸受装置 Pending JPH06307439A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256989A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Seiko Instruments (Thailand) Ltd 軸受装置、情報記録再生装置
CN109238677A (zh) * 2018-09-20 2019-01-18 中北大学 一种基于压电薄膜的球转子轨迹的实验室测试方法
US10634497B2 (en) 2016-08-03 2020-04-28 Topcon Corporation Shaft support structure, laser beam projecting unit and surveying instrument
JP2023163862A (ja) * 2022-04-28 2023-11-10 日本精工株式会社 変速機

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