JPH0630789B2 - 高温高圧水系のスケ−ル防止方法 - Google Patents
高温高圧水系のスケ−ル防止方法Info
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- JPH0630789B2 JPH0630789B2 JP60059785A JP5978585A JPH0630789B2 JP H0630789 B2 JPH0630789 B2 JP H0630789B2 JP 60059785 A JP60059785 A JP 60059785A JP 5978585 A JP5978585 A JP 5978585A JP H0630789 B2 JPH0630789 B2 JP H0630789B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、高温高圧水系のスケール防止方法に関す
る。さらに詳しくは、150℃以上の高温高圧水を用いる
各種工業用水系、例えば地熱発電所の地熱熱水系、ボイ
ラ水系、紙・パルプ工業の木材蒸解工程などにおいて問
題となつているスケールことにカルシウム系スケールの
発生防止に有用なスケール防止方法に関する。
る。さらに詳しくは、150℃以上の高温高圧水を用いる
各種工業用水系、例えば地熱発電所の地熱熱水系、ボイ
ラ水系、紙・パルプ工業の木材蒸解工程などにおいて問
題となつているスケールことにカルシウム系スケールの
発生防止に有用なスケール防止方法に関する。
蒸気に伴なつて噴出する地熱熱水を利用した地熱発電所
において、地下から噴出した地熱流体は気水分離器で蒸
気と地熱熱水に分けられ、蒸気は発電に、地熱熱水は熱
交換用として農業、観光、地域暖房など多目的に利用さ
れ還元井から地下へ還元されている。
において、地下から噴出した地熱流体は気水分離器で蒸
気と地熱熱水に分けられ、蒸気は発電に、地熱熱水は熱
交換用として農業、観光、地域暖房など多目的に利用さ
れ還元井から地下へ還元されている。
かかる地熱水は、地熱井から各種輸送管や弁を通じて気
水分離器や熱交換器に供給されており、通常輸送管内で
150℃以上の高温高圧水であるが、この際、輸送管や弁
装置にスケール、ことにカルシウム系スケールが付着
し、輸送効率を下げて発電所の出力を低下させたり、熱
交換率を低下させたり、場合によつては系を閉塞させる
という問題があつた。
水分離器や熱交換器に供給されており、通常輸送管内で
150℃以上の高温高圧水であるが、この際、輸送管や弁
装置にスケール、ことにカルシウム系スケールが付着
し、輸送効率を下げて発電所の出力を低下させたり、熱
交換率を低下させたり、場合によつては系を閉塞させる
という問題があつた。
また、150℃以上の高温高圧水を用いるボイラ水系や同
じく高温高圧系となる紙−パイプ工場における木材の蒸
解工程等において、カルシウム系スケールの問題が生じ
ている。
じく高温高圧系となる紙−パイプ工場における木材の蒸
解工程等において、カルシウム系スケールの問題が生じ
ている。
従つてかような高温高圧水系におけるスケール発生を防
止することが望まれていた。
止することが望まれていた。
一般的に、水系のスケール防止には種々のスケール防止
剤を添加する方法が知られており、これらのうちいくつ
かのスケール防止剤は高温高圧水系に使用できるとされ
ている。例えば、地熱熱水系における炭酸カルシウム系
スケールを防止するためにポリアクリル酸またはそのア
ルカリ金属塩の水溶液を添加する提案(特開昭58-12209
6号公報)、ボイラの伝熱面に付着するスケールの防止
にポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸
等のポリカルボン酸系ポリマーや、ホスホン酸やホスホ
ノカルボン酸等の有機リン化合物を添加する提案(特公
昭53-20475、特公昭58-53034号及び特開昭55-1897号公
報)などがなされている。
剤を添加する方法が知られており、これらのうちいくつ
かのスケール防止剤は高温高圧水系に使用できるとされ
ている。例えば、地熱熱水系における炭酸カルシウム系
スケールを防止するためにポリアクリル酸またはそのア
ルカリ金属塩の水溶液を添加する提案(特開昭58-12209
6号公報)、ボイラの伝熱面に付着するスケールの防止
にポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸
等のポリカルボン酸系ポリマーや、ホスホン酸やホスホ
ノカルボン酸等の有機リン化合物を添加する提案(特公
昭53-20475、特公昭58-53034号及び特開昭55-1897号公
報)などがなされている。
しかしながら上記のごとき高温高圧下でスケール防止効
果を有するとされている従来の薬剤の効果は実際の150
℃を越える高温高圧水中において充分なものとはいえ
ず、ことに、前記のごとき地熱熱水のような高温高圧で
かつカルシウム系スケールが発生し易い苛酷な状況下に
おいては、従来よりスケール防止剤の添加によるスケー
ル防止は困難とされ、充分に解決されることなく今日に
到つている。
果を有するとされている従来の薬剤の効果は実際の150
℃を越える高温高圧水中において充分なものとはいえ
ず、ことに、前記のごとき地熱熱水のような高温高圧で
かつカルシウム系スケールが発生し易い苛酷な状況下に
おいては、従来よりスケール防止剤の添加によるスケー
ル防止は困難とされ、充分に解決されることなく今日に
到つている。
又、紙・パルプ工場における木材の蒸解工程においては
通常木材を細かく砕いたチツプを硫化ナトリウム,水酸
化ナトリウムを含んだ薬液を用いて高温・高圧下で蒸解
しているがこの蒸解釜におけるスケール防止はその蒸解
液の特殊性(高アルカリ、有機物の多量存在等)により
現在に至るまで有効なスケール防止薬剤による処理が行
なわれていないのが現状である。
通常木材を細かく砕いたチツプを硫化ナトリウム,水酸
化ナトリウムを含んだ薬液を用いて高温・高圧下で蒸解
しているがこの蒸解釜におけるスケール防止はその蒸解
液の特殊性(高アルカリ、有機物の多量存在等)により
現在に至るまで有効なスケール防止薬剤による処理が行
なわれていないのが現状である。
かかる原因について本発明者らは鋭意研究を行なつた結
果、熱分析等で高温下においても安定であると考えられ
ていた前記のごときポリカルボン酸系ポリマーやホスホ
ン酸系化合物が、実際の高温高圧下ことに150℃〜250℃
の高温水中では何らかの変化を受けて短時間でその効果
が1/2以下に低減し、このことが原因の一つとなつて
充分なカルシウム系スケールの防止がなされないという
知見を得るに至つた。
果、熱分析等で高温下においても安定であると考えられ
ていた前記のごときポリカルボン酸系ポリマーやホスホ
ン酸系化合物が、実際の高温高圧下ことに150℃〜250℃
の高温水中では何らかの変化を受けて短時間でその効果
が1/2以下に低減し、このことが原因の一つとなつて
充分なカルシウム系スケールの防止がなされないという
知見を得るに至つた。
この発明は、かかる状況下においてなされたものであ
り、高温高圧水系におけるスケールの発生を著しく抑制
する方法を提供しようとするものであり、ことに薬剤の
添加によつて、従来困難であつた高温高圧水系における
カルシウム系スケールの防止を理想的に行ない得る方法
を提供しようとするものである 本発明者らは、一般的にスケール防止能を有するとされ
ている各種薬剤についてさらに研究を行なつた結果、特
定のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン酸
又はその塩が実際の150℃〜250℃の高温高圧水中で選択
的に優れたカルシウム系スケール防止効果を発揮すると
いう意外な事実を見出した。このビス(ポリ−2−カル
ボキシエチル)ホスフイン酸類が40〜100℃程度の温度
下において一般的にスケール防止能を有することは、特
公昭54-29316号公報や特開昭55-11092号公報で知られて
いるが、150℃を越える高温高圧水中におけるカルシウ
ム系スケールの防止作用については従来全く知られてい
ない。
り、高温高圧水系におけるスケールの発生を著しく抑制
する方法を提供しようとするものであり、ことに薬剤の
添加によつて、従来困難であつた高温高圧水系における
カルシウム系スケールの防止を理想的に行ない得る方法
を提供しようとするものである 本発明者らは、一般的にスケール防止能を有するとされ
ている各種薬剤についてさらに研究を行なつた結果、特
定のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン酸
又はその塩が実際の150℃〜250℃の高温高圧水中で選択
的に優れたカルシウム系スケール防止効果を発揮すると
いう意外な事実を見出した。このビス(ポリ−2−カル
ボキシエチル)ホスフイン酸類が40〜100℃程度の温度
下において一般的にスケール防止能を有することは、特
公昭54-29316号公報や特開昭55-11092号公報で知られて
いるが、150℃を越える高温高圧水中におけるカルシウ
ム系スケールの防止作用については従来全く知られてい
ない。
かかるビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン
酸又はその塩が高温高圧下において、常温下と比較して
も何ら劣らない優れたスケール防止効果を発現すること
は、これと化学的に類似のポリアクリル酸類、ホスホン
酸、ホスホノカルボン酸類等が高温高圧下で著しくその
効果を低減させる事実から考えて、驚くべき点であり、
この知見に基づきこの発明はなされたものである。
酸又はその塩が高温高圧下において、常温下と比較して
も何ら劣らない優れたスケール防止効果を発現すること
は、これと化学的に類似のポリアクリル酸類、ホスホン
酸、ホスホノカルボン酸類等が高温高圧下で著しくその
効果を低減させる事実から考えて、驚くべき点であり、
この知見に基づきこの発明はなされたものである。
(ロ)発明の構成 かくしてこの発明によれば、150℃〜250℃の高温高圧水
中に分子量約300〜1300のビス(ポリ−2−カルボキシ
エチル)ホスフイン酸又はその塩を添加して、該高温高
圧水中のスケール発生を防止又は抑制することを特徴と
する高温高圧水系のスケール防止方法が提供される。
中に分子量約300〜1300のビス(ポリ−2−カルボキシ
エチル)ホスフイン酸又はその塩を添加して、該高温高
圧水中のスケール発生を防止又は抑制することを特徴と
する高温高圧水系のスケール防止方法が提供される。
この発明に用いるビス(ポリ−2−カルボキシエチル)
ホスフイン酸は一般的に下式: (n,mは整数) で表わされる化合物を示し、分子量はGPC法による平
均分子量として約300〜1300のものがスケール防止効果
の点で好ましい。また、上記ビス(ポリ−2−カルボキ
シエチル)ホスフイン酸の塩としては、アルカリ金属塩
やアンモニウム塩が挙げられるが通常、ナトリウム塩を
用いるのが好ましい。
ホスフイン酸は一般的に下式: (n,mは整数) で表わされる化合物を示し、分子量はGPC法による平
均分子量として約300〜1300のものがスケール防止効果
の点で好ましい。また、上記ビス(ポリ−2−カルボキ
シエチル)ホスフイン酸の塩としては、アルカリ金属塩
やアンモニウム塩が挙げられるが通常、ナトリウム塩を
用いるのが好ましい。
この発明の対象となる150℃〜250℃の高温高圧水系とし
ては、前述の如く、地熱熱水系、ボイラ水系、紙・パル
プ工場における木材蒸解水系等が挙げられる。
ては、前述の如く、地熱熱水系、ボイラ水系、紙・パル
プ工場における木材蒸解水系等が挙げられる。
この発明に用いる前記化合物の添加量は、対象系によつ
ても異なるが、ボイラ水系を対象とする場合には、ボイ
ラ給水中に0.1〜500mg/添加するのが適しており1〜
100mg/が好ましく、また、地熱熱水系を対象とする
場合には、地熱熱水輸送管の一部から地熱熱水中の0.1
〜200mg/圧入添加するのが適しており1〜50mg/
が好ましく、さらに木材蒸解水系を対象とする場合には
蒸解釜中の蒸解液中に0.1〜200mg/添加するのが適し
ており、0.1〜50mg/が好ましい。かような添加によ
り高温高圧下において発生しうるカルシウム系スケー
ル、ことに炭酸カルシウム系スケールを従来に比して著
しく抑制することができる。
ても異なるが、ボイラ水系を対象とする場合には、ボイ
ラ給水中に0.1〜500mg/添加するのが適しており1〜
100mg/が好ましく、また、地熱熱水系を対象とする
場合には、地熱熱水輸送管の一部から地熱熱水中の0.1
〜200mg/圧入添加するのが適しており1〜50mg/
が好ましく、さらに木材蒸解水系を対象とする場合には
蒸解釜中の蒸解液中に0.1〜200mg/添加するのが適し
ており、0.1〜50mg/が好ましい。かような添加によ
り高温高圧下において発生しうるカルシウム系スケー
ル、ことに炭酸カルシウム系スケールを従来に比して著
しく抑制することができる。
なお、添加に当つては、前記化合物の水性溶媒溶液、こ
とに水溶液を用いるのが好ましく、この際必要に応じて
他の薬剤例えば、防食剤やカルシウム系スケール以外の
スケール防止用薬剤を共存させることも可能である。
とに水溶液を用いるのが好ましく、この際必要に応じて
他の薬剤例えば、防食剤やカルシウム系スケール以外の
スケール防止用薬剤を共存させることも可能である。
以下この発明を試験例及び実施例により説明する。
〔試験例〕オートクレーブによる高温・高圧下における
各化合物の安定性試験 ガラス管に各化合物の水溶液を2ml封入し、オートクレ
ーブ中で10kgf/cm2・183℃と35kgf/cm2・241℃の高温・
高圧の条件下24時間放置する。その後常温まで冷却し、
取り出した化合物の水溶液を使用して下記の炭酸カルシ
ウムイオン分散試験を供試した。
各化合物の安定性試験 ガラス管に各化合物の水溶液を2ml封入し、オートクレ
ーブ中で10kgf/cm2・183℃と35kgf/cm2・241℃の高温・
高圧の条件下24時間放置する。その後常温まで冷却し、
取り出した化合物の水溶液を使用して下記の炭酸カルシ
ウムイオン分散試験を供試した。
カルシウムイオン250mg/及びMアルカリ度600mg/cm2
となるようにそれぞれ塩化カルシウム及び重炭酸ソーダ
を純水に加えた。液のpHは8.3であつた。その試験液1
に対し各化合物を所定濃度加え、60℃に内温を保ちつ
つマグネチツクスタラーを用いて100rpmの回転速度で2
時間攪拌試験する。試験終了後東洋濾紙NO.6を用いて
溶液を濾別し濾液のカルシウムイオンを測定する。
となるようにそれぞれ塩化カルシウム及び重炭酸ソーダ
を純水に加えた。液のpHは8.3であつた。その試験液1
に対し各化合物を所定濃度加え、60℃に内温を保ちつ
つマグネチツクスタラーを用いて100rpmの回転速度で2
時間攪拌試験する。試験終了後東洋濾紙NO.6を用いて
溶液を濾別し濾液のカルシウムイオンを測定する。
試験後のカルシウムイオン濃度の試験前のカルシウムイ
オン濃度に対する百分率を供試薬剤のカルシウムイオン
分散率とした。この試験結果及び前記加熱操作を施して
いない各化合物の60℃における炭酸カルシウムイオン分
散試験結果も併せて、第1表に示す。
オン濃度に対する百分率を供試薬剤のカルシウムイオン
分散率とした。この試験結果及び前記加熱操作を施して
いない各化合物の60℃における炭酸カルシウムイオン分
散試験結果も併せて、第1表に示す。
試験結果の考察 試験NO.6〜10で示されるように60℃におけるカルシ
ウムイオン分散効果が優れかつ熱分析によつて高温にお
いても安定であると考えられている化合物であつても10
kgf/cm2・183℃,35kgf/cm2・241℃の高温・高圧条件下
で加熱・加圧後においては、それぞれの化合物のカルシ
ウムイオン分散効果は、加熱・加圧前に比較して10kgf/
cm2・183℃では1/2〜1/3に、35kgf/cm2・241℃で
は1/3〜2/15にまで減少しその効果は薬剤無添加に
おける試験結果に近くなつていることがわかる。
ウムイオン分散効果が優れかつ熱分析によつて高温にお
いても安定であると考えられている化合物であつても10
kgf/cm2・183℃,35kgf/cm2・241℃の高温・高圧条件下
で加熱・加圧後においては、それぞれの化合物のカルシ
ウムイオン分散効果は、加熱・加圧前に比較して10kgf/
cm2・183℃では1/2〜1/3に、35kgf/cm2・241℃で
は1/3〜2/15にまで減少しその効果は薬剤無添加に
おける試験結果に近くなつていることがわかる。
これらに比較して試験NO.2〜5に示されるようにこの
発明の化合物のカルシウムイオン分散効果は、オートク
レーブ加圧・加熱後においても良好な効果を有している
ことが分かる。
発明の化合物のカルシウムイオン分散効果は、オートク
レーブ加圧・加熱後においても良好な効果を有している
ことが分かる。
実施例1 地熱発電所地熱熱水における薬剤の効果をオートクレー
ブを用いて調べた。即ち、某地熱発電所地熱熱水に類似
の検水(第2表の水質参照)所定量の薬剤を添加し、オ
ートクレーブに仕込んだ。オートクレーブを密閉の後、
100rpmで攪拌しつつ、15kgf/cm2、200℃の加圧加熱条件
下で18時間試験をした。試験終了後検水を採取し、試験
前後の検水中の全カルシウム濃度を分析する事により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第3表に示
す。
ブを用いて調べた。即ち、某地熱発電所地熱熱水に類似
の検水(第2表の水質参照)所定量の薬剤を添加し、オ
ートクレーブに仕込んだ。オートクレーブを密閉の後、
100rpmで攪拌しつつ、15kgf/cm2、200℃の加圧加熱条件
下で18時間試験をした。試験終了後検水を採取し、試験
前後の検水中の全カルシウム濃度を分析する事により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第3表に示
す。
以下の実験例においても同様とする。
[考察] 試験NO.4〜9で示されるように公知のスケール防止剤
でも地熱熱水のカルシウムスケールに対しては、充分な
スケール防止効果を有していないことがわかる。
でも地熱熱水のカルシウムスケールに対しては、充分な
スケール防止効果を有していないことがわかる。
より詳細には、試験NO.6で示されるように、特公昭53-
20475号公報によりボイラ等の高温・高圧化において有
効とされるポリマレイン酸でも、地熱熱水のカルシウム
スケールには有効ではなく、試験NO.7,8で示される
ように、その添加濃度を5倍,10倍と増加させても、充
分な効果が得られないことがわかるる。
20475号公報によりボイラ等の高温・高圧化において有
効とされるポリマレイン酸でも、地熱熱水のカルシウム
スケールには有効ではなく、試験NO.7,8で示される
ように、その添加濃度を5倍,10倍と増加させても、充
分な効果が得られないことがわかるる。
又試験NO.9で示されるように、特公昭58-53034号公報
によりボイラ等の高温・高圧下において有効とされこの
発明の化合物と構造が類似しているホスホノカルボン酸
とポリアクリル酸との併用においても、地熱熱水のカル
シウムスケールには有効でないことがわかる。
によりボイラ等の高温・高圧下において有効とされこの
発明の化合物と構造が類似しているホスホノカルボン酸
とポリアクリル酸との併用においても、地熱熱水のカル
シウムスケールには有効でないことがわかる。
そして試験NO.5で示されるように、特開昭58-122096号
公報により、地熱熱水における炭酸カルシウムスケール
防止剤として唯一公知のポリアクリル酸塩も又、その効
果は充分でないことがわかる。
公報により、地熱熱水における炭酸カルシウムスケール
防止剤として唯一公知のポリアクリル酸塩も又、その効
果は充分でないことがわかる。
以上、上記の公知のスケール防止剤の地熱熱水のスケー
ル抑制効果に比較して試験NO.2,3で示されるこの発
明のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン酸
及びその塩は少量の添加濃度で地熱熱水のカルシウムス
ケールを充分に抑制していることがわかる。
ル抑制効果に比較して試験NO.2,3で示されるこの発
明のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン酸
及びその塩は少量の添加濃度で地熱熱水のカルシウムス
ケールを充分に抑制していることがわかる。
これらの事実は、示差熱等の実験により従来高温におい
て安定であると考えられ、実際ボイラ等の高温・高圧下
で有効であつたスケール防止剤でも、地熱熱水のカルシ
ウムスケールに対しては、添加濃度を増加させても、か
ならずしも有効ではないことを示しておりこの発明の化
合物のみが地熱熱水のカルシウムスケールに対して少量
の添加濃度で顕著なスケール防止効果を有することは、
たとえこの発明の化合物が通常スケール防止効果を有す
ることが知られていても、そのことからは容易に予期し
得ない意外な効果であると考える。
て安定であると考えられ、実際ボイラ等の高温・高圧下
で有効であつたスケール防止剤でも、地熱熱水のカルシ
ウムスケールに対しては、添加濃度を増加させても、か
ならずしも有効ではないことを示しておりこの発明の化
合物のみが地熱熱水のカルシウムスケールに対して少量
の添加濃度で顕著なスケール防止効果を有することは、
たとえこの発明の化合物が通常スケール防止効果を有す
ることが知られていても、そのことからは容易に予期し
得ない意外な効果であると考える。
実施例2 紙・パルプ工場における蒸解釜での薬剤の効果を、実施
例1と同様のオートクレーブを用いて調べた。某社蒸解
釜中の黒液と類似の検水(第4表の水質参照)2000mlに
所定量の薬剤を添加し、オートクレーブに仕込んだ。オ
ートクレーブを密閉後、100rpmで攪拌しつつ、10kgf/cm
2・183℃の加圧・加熱条件下で48時間試験を行つた。試
験終了後検水を採取し、実施例1と同様の方法により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第5表に示
す。
例1と同様のオートクレーブを用いて調べた。某社蒸解
釜中の黒液と類似の検水(第4表の水質参照)2000mlに
所定量の薬剤を添加し、オートクレーブに仕込んだ。オ
ートクレーブを密閉後、100rpmで攪拌しつつ、10kgf/cm
2・183℃の加圧・加熱条件下で48時間試験を行つた。試
験終了後検水を採取し、実施例1と同様の方法により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第5表に示
す。
[考察] 試験NO.4〜8で示されるように公知のスケール防止剤
でも蒸解釜中のカルシウムスケールに対しては、充分な
スケール防止効果を有していないことがわかる。
でも蒸解釜中のカルシウムスケールに対しては、充分な
スケール防止効果を有していないことがわかる。
より詳細には、試験NO.6で示されるように、特公昭53-
20475号公報によりボイラ等の高温・高圧下において有
効とされるポリマレイン酸でも蒸解釜中のカルシウムス
ケールには有効ではなく、試験NO.7,8で示されるよ
うに、その添加濃度を2倍。4倍と増加させても、充分
な効果が得られないことがわかる。
20475号公報によりボイラ等の高温・高圧下において有
効とされるポリマレイン酸でも蒸解釜中のカルシウムス
ケールには有効ではなく、試験NO.7,8で示されるよ
うに、その添加濃度を2倍。4倍と増加させても、充分
な効果が得られないことがわかる。
これら公知のスケール防止剤の蒸解釜中のカルシウムス
ケール防止効果に比較して、試験NO.2,3で示される
この発明のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフ
イン酸及びその塩は少量の添加濃度で蒸解釜中のカルシ
ウムスケールを充分抑制していることがわかる。
ケール防止効果に比較して、試験NO.2,3で示される
この発明のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフ
イン酸及びその塩は少量の添加濃度で蒸解釜中のカルシ
ウムスケールを充分抑制していることがわかる。
このように、示差熱等の実験により、従来高温において
安全であると考えられ、実際ボイラ等の高温・高圧下で
有効であつたスケール防止剤でも、蒸解釜中のカルシウ
ムスケールに対しては添加濃度を増加させてもかならず
しも有効ではない事実にもかかわらず、この発明の化合
物のみが蒸解釜中のカルシウムスケールに対して少量の
添加濃度で顕著なスケール防止効果を有することは、た
とえこの発明の化合物が通常スケール防止効果を有する
ことが知られていても、そのことからは容易に予期し得
ない意外な効果であると考える。
安全であると考えられ、実際ボイラ等の高温・高圧下で
有効であつたスケール防止剤でも、蒸解釜中のカルシウ
ムスケールに対しては添加濃度を増加させてもかならず
しも有効ではない事実にもかかわらず、この発明の化合
物のみが蒸解釜中のカルシウムスケールに対して少量の
添加濃度で顕著なスケール防止効果を有することは、た
とえこの発明の化合物が通常スケール防止効果を有する
ことが知られていても、そのことからは容易に予期し得
ない意外な効果であると考える。
実施例3 蒸気取出口、,補給水口を備えたオートクレーブを使用
し、大阪市水を供給しながら、2日間試験を行なつた。
濃縮率は10倍,圧力は10kgf/cm2とした。試験終了後
検水を採取し、実施例1および2と同様の方法により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第6表に示
す。
し、大阪市水を供給しながら、2日間試験を行なつた。
濃縮率は10倍,圧力は10kgf/cm2とした。試験終了後
検水を採取し、実施例1および2と同様の方法により、
カルシウム付着量を算出した。試験結果を第6表に示
す。
[考察] 試験NO.4,5,8,9で示されるように公知のスケー
ル防止剤でも低添加濃度においては、充分なスケール防
止効果を有していないことがわかる。
ル防止剤でも低添加濃度においては、充分なスケール防
止効果を有していないことがわかる。
より詳細には、一般にスケール防止剤として公知の試験
NO.4,5で示されるホスホノカルボン酸やポリアクリ
ル酸においても、低添加濃度では有効ではなく、試験N
O.6,7で示されるように有効なスケール防止効果を発
揮させる為には、10mg/の添加濃度が必要であること
がわかる。
NO.4,5で示されるホスホノカルボン酸やポリアクリ
ル酸においても、低添加濃度では有効ではなく、試験N
O.6,7で示されるように有効なスケール防止効果を発
揮させる為には、10mg/の添加濃度が必要であること
がわかる。
そして試験NO.8で示されるように、特公昭58-53034号
公報によりボイラのスケール防止に有効とされるホスホ
ノカルボン酸とポリアクリル酸との併用においても低添
加濃度においては有効なスケール防止効果を発揮しない
ことがわかる。
公報によりボイラのスケール防止に有効とされるホスホ
ノカルボン酸とポリアクリル酸との併用においても低添
加濃度においては有効なスケール防止効果を発揮しない
ことがわかる。
又、試験NO.9で記されるように、特公昭53-20475号公
報によりボイラのスケール防止に有効とされるポリマレ
イン酸においても低添加濃度においては有効ではなく、
試験NO.10,11で示されるように有効なスケール防止効果
を発揮させる為には、10mg/の添加濃度が必要である
ことがわかる。
報によりボイラのスケール防止に有効とされるポリマレ
イン酸においても低添加濃度においては有効ではなく、
試験NO.10,11で示されるように有効なスケール防止効果
を発揮させる為には、10mg/の添加濃度が必要である
ことがわかる。
以上、上記の公知のスケール防止剤のスケール防止効果
に比較して試験NO.2,3で示されるこの発明の化合物
であるビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン
酸及びその塩は3mg/と、試験例7,11で示される公
知のスケール防止剤の添加濃度の約1/3以下の濃度で
カルシウムスケールを充分に抑制していることがわか
る。
に比較して試験NO.2,3で示されるこの発明の化合物
であるビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフイン
酸及びその塩は3mg/と、試験例7,11で示される公
知のスケール防止剤の添加濃度の約1/3以下の濃度で
カルシウムスケールを充分に抑制していることがわか
る。
(ハ)発明の効果 この発明の方法によれば、高温高圧系のカルシウム系ス
ケールの発生を特定の化合物を用いることにより顕著に
抑制又は防止することができる。かかる効果は従来の高
温高圧水系用のスケール防止剤や類似化合物に比例して
著しく優れたものであり、選択的な効果といえるもので
ある。そしてこの発明の方法により従来問題であつた15
0℃〜250℃の高温高圧水系のスケールトラブルを、簡便
にかつ低濃度で解消することが可能となり、ことに地熱
発電所における地熱熱水輸送管、木材蒸解水系及びボイ
ラ水系中におけるスケールトラブルを解消することがで
きる。
ケールの発生を特定の化合物を用いることにより顕著に
抑制又は防止することができる。かかる効果は従来の高
温高圧水系用のスケール防止剤や類似化合物に比例して
著しく優れたものであり、選択的な効果といえるもので
ある。そしてこの発明の方法により従来問題であつた15
0℃〜250℃の高温高圧水系のスケールトラブルを、簡便
にかつ低濃度で解消することが可能となり、ことに地熱
発電所における地熱熱水輸送管、木材蒸解水系及びボイ
ラ水系中におけるスケールトラブルを解消することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−11092(JP,A) 特開 昭58−25343(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】150℃〜250℃の高温高圧水中に、分子量約
300〜1300のビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホス
フイン酸又はその塩を添加して、該高温高圧水中のスケ
ール発生を防止又は抑制することを特徴とする高温高圧
水系のスケール防止方法。 - 【請求項2】スケールがカルシウム系スケールである特
許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】高温高圧水が地熱熱水である特許請求の範
囲第1項記載の方法。 - 【請求項4】高温高圧水が、紙・パルプ工場における木
材を蒸解する蒸解釜における蒸解液である特許請求の範
囲第1項記載の方法。 - 【請求項5】高温高圧水中への添加量が、0.1〜500mg/
である特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60059785A JPH0630789B2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 高温高圧水系のスケ−ル防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60059785A JPH0630789B2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 高温高圧水系のスケ−ル防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61220794A JPS61220794A (ja) | 1986-10-01 |
| JPH0630789B2 true JPH0630789B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=13123287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60059785A Expired - Lifetime JPH0630789B2 (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 高温高圧水系のスケ−ル防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0630789B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1458235A (en) * | 1974-06-11 | 1976-12-08 | Ciba Geigy Uk Ltd | Inhibiting scale formation in aqueous systems |
| JPS6041008B2 (ja) * | 1977-08-09 | 1985-09-13 | 日本酸素株式会社 | ガラス等の溶融方法 |
| GB1595688A (en) * | 1978-05-26 | 1981-08-12 | Ciba Geigy Uk Ltd | Treatment of aqueous systems |
| US4372870A (en) * | 1981-07-24 | 1983-02-08 | Betz Laboratories, Inc. | Method and composition for treating aqueous mediums |
| JPS5976598A (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-01 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | スケ−ル防止剤 |
-
1985
- 1985-03-25 JP JP60059785A patent/JPH0630789B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61220794A (ja) | 1986-10-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |