JPH08304125A - プラント診断装置 - Google Patents

プラント診断装置

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Publication number
JPH08304125A
JPH08304125A JP12755695A JP12755695A JPH08304125A JP H08304125 A JPH08304125 A JP H08304125A JP 12755695 A JP12755695 A JP 12755695A JP 12755695 A JP12755695 A JP 12755695A JP H08304125 A JPH08304125 A JP H08304125A
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JP
Japan
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data
analysis
unit
plant
frequency
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Application number
JP12755695A
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English (en)
Inventor
Futoshi Saeki
太 佐伯
Hiroshi Nakamura
弘志 中村
Koji Uemoto
浩司 上本
Masahiro Horiguchi
雅裕 堀口
Makoto Fujii
誠 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 周波数解析部103は、データ入力部102
により取込まれたデータを用い所定のサンプリング周期
と所定のデータ数とからなる解析パラメータによってオ
ンラインで周波数解析を行ってオンライン周波数解析デ
ータを出力する。比較処理部104は、オンライン周波
数解析データと正常時周波数解析データとを比較して比
較結果を出力し、判定部106は、比較結果からプラン
トの状態を判定して判定結果データを出力し、判定結果
通知部107は、判定結果データを外部へ通知する。解
析パラメータ指示部108は、判定結果データを取込み
判定結果データに応じて周波数解析部103が解析する
解析パラメータを設定変更する。 【効果】プラントの状態に応じて解析パラメータを設定
変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力・火力等の発電
プラントや化学・鉄鋼などの各種プラントに設置され、
そのプラントの状態を監視・診断するプラント診断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力・火力等の発電プラントや化学・
鉄鋼などのプラントは、社会的な重要性も大きく、その
運転・管理には充分な配慮が必要である。プラントを安
全、かつ、効率良く運転・管理するには、プラントの各
部がその機能を正しく果たしているかどうかを監視し、
プラントの状態に応じて適切な運転操作をしなければな
らない。また、万一プラントのいずれかの部分に故障が
発生し、異常な状態に陥ったときには、その異常の内容
に応じてプラントがさらに重大な異常状態に陥らないよ
う適切な運転操作を行い、必要に応じて対応処置をとる
必要がある。
【0003】このようなプラントの運転・管理は、人間
がプラント各部から得られる信号をもとに、解釈・判断
を行い、状況に応じた運転操作を行っている。従来は、
プラントの各部に設置されたセンサで採取された信号を
ケーブルで中央操作室に伝送し、その信号を中央操作室
内の指示計や記録計で運転員に提示していた。運転員
は、指示計や記録計からプラント各部のプロセス状態を
読取り、その内容を解釈・判断して適切な対応操作を行
っていた。
【0004】近年、これらのプラントは大規模化し、プ
ラントを運転・管理するために、監視すべき範囲は広く
なっている。従って、運転・管理のために必要なデータ
の点数も多くなり、指示計や記録計に基づく管理では、
一人の人間があまりにも広い範囲(多数くの)データを
監視しなければならなくなっている。
【0005】このようなことから、プラントの大規模化
に伴って、プラントの運転・監視を支援するために計算
機が広く導入されている。プラント各部に設置されたセ
ンサのデータはケーブルで伝送された後、指示計や記録
計と並行して計算機へ入力される。計算機では取込んだ
データを自動的に処理・解釈し、その内容に応じた適切
な信号として外部に出力する。
【0006】このようなシステムにおける計算機の機能
としては、監視支援・運転支援等がある。監視支援機能
とは、計算機に入力された信号を人間に分かりやすい形
に加工して、CRT表示装置等を介して外部に出力する
機能である。運転支援機能とは、さらに入力された信号
処理を高度にしたもので、プラント各部の状態から次に
実施すべき運転操作を判断し、その結果を外部に出力す
るものである。外部に出力する形態としては、CRT表
示装置等にガイドメッセージとして出力し、実際の運転
は人間が実施する。また、計算機が出力する信号が直接
プラント各部のアクチュエータを起動して自動的にプラ
ントを運転するものもある。
【0007】このような監視・運転に関わる機能のほか
に、プラントの管理に関わる人間の活動を代行する機能
を計算機に持たせるシステムを導入されてきている。こ
れは、プラントのいずれかの箇所に故障が発生し、プラ
ントが異常な状態に陥った場合に、その異常状態を検出
し、異常の内容を解釈して故障箇所を同定するための機
能である。
【0008】プラントはその社会的な重要性から、故障
発生をできる限り抑えることが必要であるが、それでも
万一故障が発生した場合には、その故障発生をできる限
り早期に発見し、発生場所や原因を同定して適切な対応
処置を迅速に実施しなければならない。このような活動
を支援するための機能を実行するシステムである。この
ようなシステムはプラント診断システムと呼ばれる。プ
ラント診断システムはプラント各部に設置されたセンサ
の信号を伝送線を介して取込める構成を有している。こ
の際、取込む信号の種類は、プラントに発生した異常の
兆候を反映するものを選択する。
【0009】プラント診断システムは、プラント各部か
ら伝送されてくるセンサ信号をオンラインで時系列に入
力し、得られたデータに対して特定の処理を行って、そ
の内容を解釈・判断するものである。通常は、得られた
時系列データに対して一定の周期で周期的に処理を実行
し、異常の兆候をとらえるとその旨外部に伝える。
【0010】このようなプラント診断システムにおい
て、診断のための信号解析に用いられる手法の1つとし
てノイズ解析がある。ノイズ解析は、プラント各部のプ
ロセスの時系列信号の変化をゆらぎ(ノイズ)としてと
らえ、信号を周波数解析することによりノイズがどのよ
うな周波数特性を有するかを解析する方法である。これ
は、プラントのいずれかの箇所に異常が発生した場合
に、それが原因となって通常とは異なる種類の変化(ゆ
らぎ)が信号に表れることに着目した手法である。診断
ではこのようなゆらぎの特殊成分を検知して異常を検出
する。
【0011】周波数解析では、信号のゆらぎ波形は、互
いに独立した周波数の異なる定常波の合成により表され
るものとして、対象とする波形が各周波数の波がどの程
度のパワーと位相のずれを持って合成されたものかを解
析するものである。対象信号に対する周波数解析の結果
は、解析範囲の周波数帯域内を解析アルゴリズムにより
定義される一定の数で分割して得られる各周波数成分に
対し、バワーを表す絶対値と位相差を表す角度(すなわ
ち、ベクトルにより表される)が得られる。
【0012】このような周波数解析の手法としては、い
くつかの解析方法があるが、実際のシステムにおいても
よく用いられる方法として、フーリエ変換がある。フー
リエ変換は上記の定常波として正弦波を用いて解析する
方法であり、次に示すようなアリゴリズムにより求めら
れる。
【0013】時間tの関数g(t)に対し、下記の変換
式(1)により角周波数ωの関数の関数に変換する方法
をフーリエ変換と呼ぶ。
【0014】
【数1】
【0015】フーリエ変換により、時間に関する関数
(波形)は角周波数の連続関数に変換される。この計算
をディジタル計算機で実行する場合には、波形データを
サンプリングにより離散的なデータに変換(ディジタル
化)し、上記の変換式に基づく処理を離散的に行うFF
T(高速フーリエ変換)等のアリゴリズムにより変換を
実行する。
【0016】このようなフーリエ変換による周波数解析
に基づくプラント診断システムでは、計算機に入力され
ている信号の中から、プラントの状態を診断するのに適
したプロセス信号を選択し、それらの時系列データを一
定の周期で取込んでフーリエ変換により周波数解析を実
行する。周波数解析の結果は、前述のように、解析範囲
の周波数帯域内を解析アリゴリズムにより定義される一
定の数で分割して得られる各周波数成分に対するパワー
と位相角度が得られる。
【0017】通常の診断では、この結果の中からパワー
のデータ(パワースペクトル密度)を用いる。周波数解
析結果の中からパワーのデータのみを用いることによ
り、周波数の次元とパワースペクトル密度の次元の2次
元のパターンが得られる。システムでは、正常の信号の
周波数解析結果を基準として持ち、診断を実行する時点
での解析結果と比較・照合して大きくずれを生じた場合
に、異常の発生と判断する。
【0018】異常と判断する際のアリゴリズムとして
は、以下のようなものが用いられる。
【0019】(1)各周波数毎に正常パターンと診断実
施時点のパターンの差をとり、解析周波数帯域の全域に
わたってその差をたし合わせ、その和が一定範囲内に納
まっている場合には正常とし、その範囲を超えた場合に
異常と判定する方法。
【0020】(2)各周波数ごとに正常パターンと診断
実施時点のパターンの差の自乗をとり、上記と同様の方
法によって判定を行う方法。
【0021】(3)上記2つの組合せにより判定する方
法。
【0022】以上のような周波数解析をベースとするプ
ラント診断装置は、基本的に図8に示すような構成を有
する。
【0023】プラントの各部に設置されたセンサにより
検出された信号は、データ伝送線21を介して計算機の
データ入力部(プロセス入出力装置)22に伝送され
る。そこで、一定のサンプリング周期で計算機で処理可
能にディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変
換された信号は、順次時系列で周波数解析部23に送ら
れ、フーリエ解析等の信号処理により周波数解析が行わ
れる。
【0024】周波数解析部23で解析された結果は、比
較処理部24に送られ、そこで予め正常時周波数特性デ
ータベース25に格納された正常時の周波数特性パター
ンのデータと比較・照合される。比較処理を行って結果
は判定部26に送られ、そこで正常/異常の判定を行
う、正常/異常の判定結果は、判定結果通知部27から
外部に伝えられる。
【0025】このような周波数解析では、解析の対象と
なる周波数の帯域(レンジ)と、解像度が重要な意味を
持つ。すなわち、予め診断対象のプロセス信号がどのよ
うな特徴をもつものかを予め分析しておき、その特徴が
表れる周波数帯域が解析の対象範囲に入っていなければ
ならない。
【0026】また、解析の対象範囲が着目すべき周波数
帯域に対してあまり大き過ぎても目的の周波数帯域の特
性が得られないということになる。従って、解析を行う
目的と解析対象信号の特性に応じて、適切な解析対象範
囲を設定することが必要となる。
【0027】さらに、解析の結果が得られる周波数の解
像度が適切に設定されており、対象信号の特徴周波数の
特性が他の周波数と充分に分離されて顕在化されるよう
になっていなければならない。あまり粗い解像度で解析
を実施すると、特徴周波数の特性が埋没してしまう可能
性がある。また、あまり細かい解像度で解析を実施する
と、特徴周波数のわずかなずれにより、診断の判定に大
きな影響を与え、正しく判断できない可能性がある。
【0028】このようなことから、周波数解析において
は、解析の対象となる周波数帯域と解像度を解析の目的
と対象の信号の特性に応じて適切に設定しなければなら
ない。
【0029】上記で説明した通常の周波数解析に用いら
れるフーリエ変換では、解析対象の周波数帯域は対象信
号のサンプリング周波数により決定され、解析の解像度
は解析に用いる信号の数によって決定される。すなわ
ち、サンプリング周波数の1/2の周波数が解析範囲と
なり、解析の解像度に関しては、解析に用いる信号の数
に比例して設定され、信号数が多ければ多いほど解像度
が高くなる。
【0030】従来のプラント診断システムでは、診断に
用いるプロセス信号の特性に応じて周波数解析の周波数
帯域と解像度を設定し、それに応じた信号のサンプリン
グ周期と解析に用いる信号を固定して診断を行ってい
た。
【0031】沸騰水型原子力発電プラント(BWR)の
診断システムを例にとると、ノイズ解析に基づく診断に
は下記のようなサンプリング周期と1回の周波数解析に
用いるデータ点数に設定されている場合がある。
【0032】炉心の信号(炉内中性子束信号:局所中性
子領域モニタ信号等) サンプリング周期:50msec 1回の解析の時系列点数:1024点(周波数帯域0.
0195〜10Hz)
【0033】制御系の信号(給水制御系,再循環制御
系,圧力制御系等) サンプリング周期:100msec 1回の解析の時系列点数:1024点(周波数帯域0.
00977〜5Hz)
【0034】ジェットポンプ関連の信号 サンプリング周期:50msec 1回の解析の時系列点数:256点(周波数帯域0.0
78〜10Hz)
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプラン
ト診断装置では周波数解析に用いる信号のサンプリング
周期や解析に用いる信号数は一定に固定されているた
め、柔軟な診断は不可能となっており、診断できる内容
も一種類に固定されており、詳細な状態解析はできない
という問題があった。
【0036】本発明は、このような状況を考慮してなさ
れたものであり、その目的とするところは、プラントの
状態に応じて、解析・診断の条件を変化させることによ
り、詳細な診断を行えるようにし、また、オンラインの
診断により何らかの異常を発見した場合に、オフライン
により詳細な診断を行えるプラント診断装置を提供する
ことを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ントデータを取込むデータ入力部と、このデータ入力部
により取込まれたデータを用い所定のサンプリング周期
と所定のデータ数とからなる解析パラメータによってオ
ンラインで周波数解析を行ってオンライン周波数解析デ
ータを出力する周波数解析部と、プラントが正常のとき
の周波数解析結果を正常時周波数解析データとして保存
する正常時周波数特性データベースと、オンライン周波
数解析データと正常時周波数解析データとを比較してプ
ラントの状態を判定して判定結果データを出力する判定
部と、この判定部による判定結果データを外部へ通知す
る判定結果通知部とを有するプラント診断装置におい
て、判定部から判定結果データを取込み判定結果データ
に応じて周波数解析部が解析する解析パラメータを設定
変更する解析パラメータ指示部を設けるようにしたもの
である。
【0038】請求項2の発明は、請求項1記載のプラン
ト診断装置において、判定部による判定結果データを取
込み、この判定結果データに基づいてデータ入力部が入
力するプラントデータを保存するか否かを判断するデー
タ採取指示部と、このデータ採取指示部によってプラン
トデータを格納すると判断したとき、データ入力部から
プラントデータを取込んでプラントデータベースへ格納
するデータ格納処理部とを付加するようにしたものであ
る。
【0039】請求項3の発明は、プラントデータを取込
むデータ入力部と、このデータ入力部により取込まれた
データを用い所定のサンプリング周期と所定のデータ数
とからなる解析パラメータによってオンラインで周波数
解析を行ってオンライン周波数解析データを出力する周
波数解析部と、プラントが正常のときの周波数解析結果
を正常時周波数解析データとして保存する正常時周波数
特性データベースと、オンライン周波数解析データと正
常時周波数解析データとを比較してプラントの状態を判
定して判定結果データを出力する判定部と、この判定部
による判定結果データを外部へ通知する判定結果通知部
とを有するプラント診断装置において、判定部から判定
結果データを取込み判定結果データに応じて周波数解析
部が解析する解析パラメータを設定変更する解析パラメ
ータ指示部と、判定部による判定結果データを取込み、
この判定結果データに基づいてデータ入力部が入力する
プラントデータを保存するか否かを判断するデータ採取
指示部と、このデータ採取指示部によってプラントデー
タを格納すると判断されたとき、データ入力部からプラ
ントデータを取込んでプラントデータベースへ格納する
データ格納処理部とプラントデータベースに格納された
プラントデータについて一次解析パラメータを用いて周
波数解析を繰返し実行して得られる時系列の周波数解析
結果データから特徴周波数の時系列データを抽出する一
次解析部とを設けるようにしたものである。
【0040】請求項4の発明は、請求項3記載のプラン
ト診断装置において、一次解析部により得られた特徴周
波数の時系列データに基づいて二次解析パラメータによ
って詳細な解析を実行し得られた二次周波数解析結果デ
ータを判定してその判定結果を外部へ通知する二次解析
部を付加するようにしたものである。
【0041】請求項5の発明は、請求項3記載のプラン
ト診断装置において、一次解析部は、解析条件として周
波数帯域が広い一次解析パラメータを設定する一次解析
パラメータ設定部と、この一次解析パラメータ設定部に
より設定される一次解析パラメータによりプラントデー
タベースのプラントデータを用いて繰返し周波数解析を
実行して時系列の周波数解析結果データを出力する時系
列周波数解析部と、この時系列周波数解析部により得ら
れた時系列の周波数解析結果データから特徴周波数の時
系列データを抽出する解析結果時系列データ抽出部とを
設けるようにしたものである。
【0042】請求項6の発明は、請求項4記載のプラン
ト診断装置において、二次解析部は、解析条件として周
波数帯域を特徴周波数帯域に絞った二次解析パラメータ
を設定する二次解析パラメータ設定部と、この二次解析
パラメータ設定部により設定された二次解析パラメータ
によって周波数解析を実行する二次周波数解析部と、こ
の二次周波数解析部により得られた周波数解析データに
よってプラントの状態を判定する二次判定部と、この二
次判定部による判定結果を外部へ通知する二次判定結果
通知部とを設けるようにしたものである。
【0043】請求項7の発明は、請求項1記載の乃至請
求項6記載のいずれかのプラント診断装置において、解
析パラメータ指示部により設定変更する解析パラメータ
は、サンプリング周期とデータの個数とのいずれか一
方、若しくは双方としたことである。
【0044】請求項8の発明は、請求項5記載のプラン
ト診断装置において、一次解析パラメータ設定部により
設定する解析パラメータは、サンプリング周期とデータ
の個数としたことである。
【0045】請求項9の発明は、請求項6記載のプラン
ト診断装置において、二次解析パラメータ設定部により
設定する二次解析パラメータは、周波数帯域とデータの
個数とするものである。
【0046】
【作用】請求項1のプラント診断装置によれば、オンラ
インの周波数解析の判定結果データに応じて解析パラメ
ータが設定変更される。これにより、判定結果データが
異常のとき解析対象の周波数帯域あるいはデータ数が変
更できるから詳細な周波数解析ができ、プラントの状況
に応じてオンラインの診断が実行できる。
【0047】請求項2のプラント診断装置によれば、オ
ンラインの判定結果データによってプラントデータをプ
ラントデータベースへ格納するか否かの判断がされ、判
定結果によってプラントデータがプラントデータベース
へ格納される。これによって、プラントデータベースに
格納されたプラントデータを用いて、さらに、詳細な解
析ができ、より詳細なプラント診断ができる。
【0048】請求項3のプラント診断装置によれば、プ
ラントデータベースに格納されたプラントデータについ
て一次解析パラメータを用いて周波数解析が繰返し実行
され、得られる周波数解析結果データを時系列に並べた
時系列の周波数解析結果データから特徴周波数の時系列
データが抽出される。これにより、特徴周波数の時系列
データから絞込んだ周波数解析ができる。
【0049】請求項4のプラント診断装置によれば、特
徴周波数の時系列データから二次解析パラメータによっ
て、特徴周波数の時系列データを用いて二次周波数解析
がされる。これにより、特徴周波数の時系列データの変
化状態を把えた解析ができ、より詳細な診断ができる。
【0050】請求項5のプラント診断装置によれば、解
析条件として比較的に周波数帯域のプラントデータを用
いて繰返し周波数解析して得られる周波数解析結果デー
タを時系列に並べた周波数解析結果データの時系列デー
タが得られる。さらに、周波数解析結果データの時系列
データからデータの特徴周波数の値を抽出した特徴周波
数の時系列データが抽出される。これにより、特徴周波
数の時系列データから、さらに、詳細な診断ができる。
【0051】請求項6のプラント診断装置によれば、特
徴周波数帯域に絞った周波数解析ができ詳細な診断がで
きる。
【0052】請求項7のプラント診断装置によれば、プ
ラントの状況によって解析条件としてサンプリング周期
とデータの個数を設定変更できる。
【0053】請求項8のプラント診断装置によれば、解
析パラメータであるサンプリング周期とデータ個数を解
析対象の信号の特徴に応じて設定し繰返し周波数解析が
されるから的確な特徴周波数の時系列データが得られ
る。
【0054】請求項9のプラント診断装置によれば、解
析パラメータとして周波数帯域とデータの個数として解
析対象の信号の特性に応じて設定されるから詳細なプラ
ント診断ができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0056】図1は、本発明の第1実施例を示すプラン
ト診断装置の構成図である。
【0057】プラント診断装置Aは、データ入力部10
2と周波数解析部103と比較処理部104と正常時周
波数特性データベース105と判定部106と判定結果
通知部107と解析パラメータ指示部108とから構成
され、データ伝送線101に接続されている。
【0058】デ−タ入力部102は、プラントデータを
取込む。周波数解析部103は、データ入力部102に
より取込まれたデータを用い所定のサンプリング周期と
所定のデータ数とからなる解析パラメータによってオン
ラインで周波数解析を行ってオンライン周波数解析デー
タを出力する。
【0059】正常時周波数特性データベース105は、
プラントが正常のときの周波数解析結果を正常時周波数
解析データとして保存する。比較処理部104は、オン
ライン周波数解析データと正常時周波数解析データとを
比較して比較結果を出力する。
【0060】判定部106は、比較結果からプラントの
状態を判定して判定結果データを出力する。判定結果通
知部107は、判定結果データを外部へ通知する。解析
パラメータ指示部108は、判定結果データを取込み判
定結果データに応じて周波数解析部103が解析する解
析パラメータを設定変更する。
【0061】まず、プラント各部から伝送されるセンサ
からの信号がデータ伝送線101を介して計算機のプロ
セス入出力装置であるデータ入力部102に入力され
る。データ入力部102では、入力された信号を高速の
サンプリング周期(例えば、1msec)で計算機で処
理可能な形式(ディジタル信号)に変換して時系列に取
込む。取込まれた時系列のディジタル信号のうち解析対
象の信号のデータが、周波数解析部103に送られる。
【0062】周波数解析部103では、時系列データに
対して前述したフーリエ解析のアリゴリズム等に基づい
て周波数解析を実行する。フーリエ解析を実行する際に
は、前述したように解析に用いる信号のサンプリング周
期と、解析に用いるデータの数が重要な意味を持つ。す
なわち、サンプリング周期は解析対象の周波数帯域(レ
ンジ)を決定し、解析に用いるデータ数は解析の解像度
を決定するからである。
【0063】周波数解析部103では、これらの解析パ
ラメータを解析パラメータ指示部108で指示されるデ
ータを用いて解析を行う。例えば、解析パラメータ指示
部108で100msecサンプリング(10Hz)の
データを用い、256個のデータを用いて解析を行うよ
う設定されると、周波数解析部103からは0〜5Hz
の帯域を256分割した周波数解析結果が得られる。
【0064】この場合、100msecサンプリングの
データがデータ入力部102により採取された1mse
cサンプリングのデータを100個毎に間引き処理を行
って得ることができる。
【0065】このような、周波数解析部103で実施さ
れた周期解析の結果は、図2に示すような周波数とパワ
ースペクトル密度の2次元のパターンとなる。
【0066】このようにして得られた周波数解析結果が
比較処理部104へ送られる。比較処理部104では、
送られてきたデータに対し、正常時周波数特性データベ
ース105に格納されたデータとの比較処理を行う。正
常時周波数特性データベース105は正常に採取したプ
ラントのプロセスデータを格納したデータベースであ
る。比較処理部104では、対象信号と同じ種類の正常
時の周波数特性データを正常時周波数特性データベース
105から読出して以下のような比較のための演算を行
う。
【0067】(1)各周波数ごとに正常パターンと診断
実施時点のパターンの差をとり、解析周波数帯域の全域
にわたってその値をたし合わせて、和を計算する。
【0068】(2)各周波数ごとに正常パターンと診断
実施時点のパターンの差の自乗をとり、解析周波数帯域
の全域にわたってその値をたし合わせて、和を計算す
る。
【0069】次に、比較処理の結果が判定部106へ送
られる。判定部106では、送られてきた比較処理の結
果の値が、ある設定された範囲内にあるかどうかを比較
判定し、範囲内にある場合を正常、範囲を逸脱する場合
を異常と判定する。
【0070】従って、判定部106により判定された結
果が判定結果通知部107へ伝送され、そこから外部に
通知される。通知の形態としては、CRT表示装置など
のメッセージとして提示される方法や、自動的に別の装
置を起動する方法等が考えられる。
【0071】一方、判定部106により判定された結果
が解析パラメータ指示部108にも伝送される。解析パ
ラメータ指示部108では、それまでの解析の結果から
何らかの異常が発生したと判定された場合に、さらに、
解析を詳細にするために、図示省略するデータベースを
参照して解析条件の調整を行う。データベースには、解
析結果に応じた解析条件としてサンプリング周期とデー
タ数が記述されている。これにより、解析パラメータ指
示部108における条件再設定の結果に基づき、周波数
解析部103では新たな条件での解析が行われ、同様の
判定が行われる。
【0072】例えば、前述の例で100msecサンプ
リング、256個のデータで実施していた解析をデータ
は同じサンプリング周期にしたまま、解析に使うデータ
数を512個や1024個に変更した場合には解析対象
の周波数帯域は0〜5Hzとそのままであるが、その範
囲内を分割する解像度が高くなり、さらに、詳細な分析
が可能となる。
【0073】また、対象データのサンプリング周期を1
0msecサンプリング(10個ごとの間引きデータ)
や1msecサンプリングにして解析を行うよう条件を
設定し直した場合には、解析対象の周波数帯域がそれぞ
れ0〜50Hz,0〜500Hzとなり、解析対象とし
て着目する範囲を広くすることができる。
【0074】このように第1実施例によれば、オンライ
ンの周波数解析の判定結果データに応じて解析パラメー
タが設定変更される。これにより、判定結果データが異
常のとき解析対象の周波数帯域あるいはデータ数が変更
できるから詳細な周波数解析ができ、プラントの状況に
応じてオンラインの診断が実行できる。
【0075】図3は、本発明の第2実施例を示すプラン
ト診断装置の構成図である。
【0076】プラント診断装置Bは、データ入力部10
2と周波数解析部103と比較処理部104と正常時周
波数特性データベース105と判定部106と判定結果
通知部107と解析パラメータ指示部108とデータ採
取指示部109とデータ格納処理部110とプラントデ
ータベース111とから構成され、データ伝送線101
に接続され、第1実施例にデータ採取指示部109とデ
ータ格納処理部110とプラントデータベース111と
を付加している。
【0077】データ採取指示部109は判定部106に
よる判定結果データを取込み、この判定結果データに基
づいてデータ入力部102が入力するプラントデータを
保存するか否かを判断する。データ格納処理部110
は、データ採取指示部109によってプラントデータを
格納すると判断したとき、データ入力部102からプラ
ントデータを取込んでプラントデータベース111へ格
納する。
【0078】次に、第2実施例の作用を説明する。
【0079】まず、プラント各部から伝送されるセンサ
からの信号が第1実施例と同様にデータ伝送線101を
介して計算機のプロセス入出力装置であるデータ入力部
102に入力される。データ入力部102では、入力さ
れた信号を高速のサンプリング周期(例えば、1mse
c)で計算機で処理可能な形式(ディジタル信号)に変
換して時系列に取込む。取込まれた時系列のディジタル
信号のうち解析対象の信号のデータが、周波数解析部1
03に送られる。
【0080】周波数解析部103では、第1実施例と同
様にこれらの解析パラメータを解析パラメータ指示部1
08で指示されるデータを用いて解析を行う。
【0081】このような、周波数解析部103で実施さ
れた周期解析の結果は、図2に示すような周波数とパワ
ースペクトル密度の2次元のパターンとなる。
【0082】このようにして得られた周波数解析結果が
比較処理部104へ送られる。比較処理部104では、
送られてきたデータに対し、正常時周波数特性データベ
ース105に格納されたデータとの比較処理を行う。
【0083】次に、比較処理の結果が判定部106へ送
られる。判定部106では、送られてきた比較処理の結
果の値が、ある設定された範囲内にあるかどうかを比較
判定し、範囲内にある場合を正常、範囲を逸脱する場合
を異常と判定する。
【0084】従って、判定部106により判定された結
果が判定結果通知部107へ伝送され、そこから外部に
通知される。
【0085】一方、判定部106により判定された結果
が解析パラメータ指示部108にも伝送される。解析パ
ラメータ指示部108では、それまでの解析の結果から
何らかの異常が発生したと判定された場合に、さらに、
解析を詳細にするために、解析条件の調整を行う。これ
により、解析パラメータ指示部108における条件再設
定の結果に基づき、周波数解析部103では新たな条件
での解析が行われ、同様の判定が行われる。
【0086】さらに、判定部106により判定された結
果がデータ採取指示部109へ伝送される。データ採取
指示部109では、判定部106で判定された結果に基
づいてプロセス信号の時系列データを保存するかどうか
を判断し、保存する場合には、その旨をデータ格納処理
部110に指示する。通常の処理では異常発生と判定し
たときに、その時点のデータを保存するよう指示する。
【0087】データ格納処理部110では、データ採取
指示部109からの指示に基づきデータ入力部102で
入力されたプロセスの時系列データを採取し、プラント
データベース111へ保存する。ここで、保存するデー
タとしては、異常の前後の経緯を解析するために、異常
と判定された時点から一定時間前のデータから、一定時
間後のデータを採取して保存する。
【0088】プラントデータベース111に保存された
データは、プラントに異常が発生したとき、プラントの
状態を表す時系列として重要な意味を持ち、プラントに
発生した異常の内容をさらに詳細に解析する場合には、
このデータに対して処理を行って解析を実行する。
【0089】このように第2実施例によれば、オンライ
ンの判定結果データによってプラントデータをプラント
データベースへ格納するか否かの判断がされ、判定結果
によってプラントデータがプラントデータベースへ格納
される。これによって、プラントデータベースに格納さ
れたプラントデータを用いて、さらに、詳細な解析がで
き、より詳細なプラント診断ができる。
【0090】図4は、本発明の第3実施例を示すプラン
ト診断装置の構成図である。
【0091】第3実施例は原子力発電プラントにプラン
ト診断装置を適用したもので、プラント診断装置Cは、
データ入力部102と周波数解析部103と比較処理部
104と正常時周波数特性データベース105と判定部
106と判定結果通知部107と解析パラメータ指示部
108とデータ採取指示部109とデータ格納処理部1
10とプラントデータベース111とからなり、さら
に、一次解析部120である時系列周波数解析部112
と解析結果時系列データ抽出部113と一次解析パラメ
ータ設定部115と、さらに、二次解析部121である
二次周波数解析部114と二次解析パラメータ設定部1
16と二次判定部117と二次判定結果通知部118と
から構成され、データ伝送線101に接続され、第2実
施例に一次解析部120と二次解析部121とを付加し
ている。
【0092】一次解析パラメータ設定部115は、解析
条件として周波数帯域が広い一次解析パラメータを設定
する。時系列周波数解析部112は、一次解析パラメー
タ設定部115により設定される一次解析パラメータに
よりプラントデータベース111のプラントデータを用
いて繰返し周波数解析を実行して時系列の周波数解析結
果データを出力する。解析結果時系列データ抽出部11
3は時系列周波数解析部112により得られた時系列の
周波数解析結果データから特徴周波数の時系列データを
抽出する。
【0093】二次解析パラメータ設定部116は、解析
条件として周波数帯域を特徴周波数帯域に絞った二次解
析パラメータを設定する。二次周波数解析部114は、
二次解析パラメータ設定部116により設定された二次
解析パラメータによって周波数解析を実行する。二次判
定部117は、二次周波数解析部114により得られた
周波数解析データによってプラントの状態を判定する。
二次判定結果通知部118は、二次判定部117による
判定結果を外部へ通知する。
【0094】次に、第3実施例の作用を説明する。
【0095】原子力発電プラントの各部には、各部のプ
ロセスを監視するための各種のセンサが設置されてい
る。
【0096】例えば、原子炉の炉心内部の中性子量、配
管や弁やポンプの中を流れる液体(水)の流量や圧力、
原子炉をはじめとする各種容器の中の液体(水)の液
位、プラント各部やその内部の液体(水)の温度等のプ
ロセス量は重要な監視項目である。これらのプロセス量
はプラントの内部状態を表す量として有効であり、これ
らの量により外部からでも実際には見ることができない
内部状態を把握することができる。
【0097】また、このようなアナログ値のほかに、ポ
ンプの停止/動作、弁の開/閉、スイッチ等の接点のO
N/OFF、ある状態のON/OFF等の2値の状態を
表すディジタル値も重要な監視項目である。
【0098】まず、プラント各部から伝送されるセンサ
からの信号がデータ伝送線101を介して計算機のプロ
セス入出力装置であるデータ入力部102に入力され
る。データ入力部102では、入力された信号を高速の
サンプリング周期(例えば、1msec)で計算機で処
理可能な形式(ディジタル信号)に変換して時系列に取
込む。取込まれた時系列のディジタル信号のうち解析対
象の信号のデータが、周波数解析部103に送られる。
【0099】周波数解析部103では、時系列データに
対して前述したフーリエ解析のアリゴリズム等に基づい
て周波数解析を実行する。フーリエ解析を実行する際に
は、前述したように解析に用いる信号のサンプリング周
期と、解析に用いるデータの数が重要な意味を持つ。す
なわち、サンプリング周期は解析対象の周波数帯域(レ
ンジ)を決定し、解析に用いるデータ数は解析の解像度
を決定するからである。
【0100】周波数解析部103では、これらの解析パ
ラメータを解析パラメータ指示部108で指示されるデ
ータを用いて解析を行う。例えば、解析パラメータ指示
部108で100msecサンプリング(10Hz)の
データを用い、256個のデータを用いて解析を行うよ
う設定されると、周波数解析部103からは0〜5Hz
の帯域を256分割した周波数解析結果が得られる。
【0101】この場合、100msecサンプリングの
データがデータ入力部102により採取された1mse
cサンプリングのデータを100個毎に間引き処理を行
って得ることができる。
【0102】このような条件での解析は、比較的低周波
帯域での変化をとらえるのに適した解析といえる。例え
ば、原子力発電プラントにおける炉心内の核熱水力的な
振動現象(すなわち、炉心安定性・チャンネル安定性)
の監視には、炉心中性子束信号(平均出力領域モニタ
APRM)のパワースペクトルの0.5Hz近傍のピー
クを監視し、炉内計装管の振動の監視には、炉心中性子
束信号(局所出力領域モニタ LPRM)のパワースペ
クトルの3Hzの成分を監視する。このような低周波の
ゆらぎ(ノイズ)の監視には、このようなパラメータ条
件の解析が適している。
【0103】このパラメータは、計算機の処理速度およ
び負荷、解析に要する時間等を配慮して設定しなければ
ならない。すなわち、速いサンプリング周期のデータを
処理するには計算の負荷が大きくなり、また、解析に用
いるデータの数が多いとそれだけ計算量が増え、計算の
負荷が大きくなる。このような計算の負荷の問題と、着
目する周波数帯域から適切なパラメータの値を設定す
る。
【0104】このような、周波数解析部103で実施さ
れた周期解析の結果は、図2に示すような周波数とパワ
ースペクトル密度の2次元のパターンとなる。
【0105】このようにして得られた周波数解析結果が
比較処理部104へ送られる。比較処理部104では、
送られてきたデータに対し、正常時周波数特性データベ
ース105に格納されたデータとの比較処理を行う。正
常時周波数特性データベース105は正常に採取したプ
ラントのプロセスデータを格納したデータベースであ
る。比較処理部104では、対象信号と同じ種類の正常
時の周波数特性データを正常時周波数特性データベース
105から読出して以下のような比較のための演算を行
う。
【0106】(1)各周波数ごとに正常パターンと診断
実施時点のパターンの差をとり、解析周波数帯域の全域
にわたってその値をたし合わせて、和を計算する。
【0107】(2)各周波数ごとに正常パターンと診断
実施時点のパターンの差の自乗をとり、解析周波数帯域
の全域にわたってその値をたし合わせて、和を計算す
る。
【0108】次に、比較処理の結果が判定部106へ送
られる。判定部106では、送られてきた比較処理の結
果の値が、ある設定された範囲内にあるかどうかを比較
判定し、範囲内にある場合を正常、範囲を逸脱する場合
を異常と判定する。
【0109】従って、判定部106により判定された結
果が判定結果通知部107へ伝送され、そこから外部に
通知される。通知の形態としては、CRT表示装置など
のメッセージとして提示される方法や、自動的に別の装
置を起動する方法等が考えられる。
【0110】一方、判定部106により判定された結果
が解析パラメータ指示部108にも伝送される。解析パ
ラメータ指示部108では、それまでの解析の結果から
何らかの異常が発生したと判定された場合に、さらに、
解析を詳細にするために、解析条件の調整を行う。これ
により、解析パラメータ指示部108における条件再設
定の結果に基づき、周波数解析部103では新たな条件
での解析が行われ、同様の判定が行われる。
【0111】例えば、前述の例で100msecサンプ
リング、256個のデータで実施していた解析をデータ
は同じサンプリング周期にしたまま、解析に使うデータ
数を512個や1024個に変更した場合には解析対象
の周波数帯域は0〜5Hzとそのままであるが、その範
囲内を分割する解像度が高くなり、さらに、詳細な分析
が可能となる。
【0112】また、対象データのサンプリング周期を1
0msecサンプリング(10個ごとの間引きデータ)
や1msecサンプリングにして解析を行うよう条件を
設定し直した場合には、解析対象の周波数帯域がそれぞ
れ0〜50Hz,0〜500Hzとなり、解析対象とし
て着目する範囲を広くすることができる。
【0113】さらに、判定部106により判定された結
果がデータ採取指示部109へ伝送される。データ採取
指示部109では、判定部106で判定された結果に基
づいてプロセス信号の時系列データを保存するかどうか
を判断し、保存する場合には、その旨をデータ格納処理
部110に指示する。通常の処理では異常発生と判定し
たときに、その時点のデータを保存するよう指示する。
【0114】データ格納処理部110では、データ採取
指示部109からの指示に基づきデータ入力部102で
入力されたプロセスの時系列データを採取し、プラント
データベース111へ保存する。ここで、保存するデー
タとしては、異常の前後の経緯を解析するために、異常
と判定された時点から一定時間前のデータから、一定時
間後のデータを採取して保存する。
【0115】プラントデータベース111に保存された
データは、プラントに異常が発生したとき、プラントの
状態を表す時系列として重要な意味を持ち、プラントに
発生した異常の内容をさらに詳細に解析する場合には、
このデータに対して処理を行って解析を実行する。
【0116】時系列周波数解析部112では、プラント
データベース111に格納されたデータの時系列の周波
数特性(周波数特性は時間の経過に応じてどのように変
化するか)を得る。すなわち、時系列周波数解析部11
2では、一次解析パラメータ設定部115で設定された
パラメータに基づいて、プラントデータベース111に
格納されたプラントプロセスの時系列データに対し、繰
返し周波数解析を実行する。一次解析パラメータ設定部
115で設定されるパラメータとしては、解析に用いる
データのサンプリング周期、個数、解析を実施する間隔
(次の解析を実施する際に、前の解析の開始時点からい
くつ進んだ点から解析を実行するか)および解析の回数
がある。これらは、解析対象の信号の特性に応じて設定
される。
【0117】時系列周波数解析部112では、これらの
条件に基づいて解析を実行し、図5または図6に示した
ような周波数解析結果のパターンを時系列に並べた図7
に示す如く周波数解析結果データの時系列データを作成
する。
【0118】ここで、図5に示す周波数解析結果データ
について説明すると、解析対象は炉内中性子束信号(局
所出力領域モニタLPRM)であり、図示12−45
(C)は測定位置を示し、実線が正常時のデータを示
し、点線が実際のデータを示している。また、図6も図
5と同様の周波数解析結果データであり、図示36−3
7(C)は測定位置を示し、×印は実際の解析時のデー
タを示し、・印は正常時のデータを示している。また、
図7は時間の要素と周波数とパワースペクトル密度を三
次元で表したもので、図5または図6に示す周波数解析
結果データを時系列に並べたものである。
【01119】時系列周波数解析部112で得られた解
析結果は、さらに、詳細な解析のフェーズに伝えられ
る。次のフェーズでは、周波数解析結果の特徴周波数の
時系列的な変化を解析する。時系列周波数解析部112
からの出力は、次の解析結果時系列データ抽出部113
に伝えられる。解析結果時系列データ抽出部113で
は、二次解析パラメータ設定部116で設定された特徴
周波数に着目し、時系列周波数解析部112で得られた
図7に示す時系列の周波数解析結果から、指定された周
波数の値を順次読取って抽出する。このようにして抽出
されたデータは、特徴周波数パワーの時系列の変化を表
す。
【0119】このようにして得られた特徴周波数の時系
列データは、次の二次周波数解析部114に送られる。
二次周波数解析部114では、この時系列データに対
し、前述の二次解析パラメータ設定部116で設定され
たパラメータに基づいて周波数解析を実行する。この部
分で使われる解析パラメータとしては、周波数解析に用
いるデータの数がある。二次周波数解析部114で得ら
れる解析結果は、特徴周波数がどのような周波数で変化
しているかを表すものであり、図5または図6に示すも
のと同様な2次元のパターンとして得られる。
【0120】二次周波数解析部114で実行された周波
数解析の結果は、二次判定部117に伝えられ、そこ
で、正常か異常かが判定される。正常/異常の判定は、
いろいろなものが考えられる。例えば、最高の値を示す
周波数が定められた範囲にあるかどうかを判定したり、
ある定められた周波数における値が定められた範囲にあ
るかどうかを判定したりする方法がある。また、前述し
たように、正常時の解析結果を格納しておき、それとの
比較により判定を行う方法も考えられる。
【0121】二次判定部117での判定結果は、二次判
定結果通知部118に伝えられ、そこから外部に通知さ
れる。通知の形態としては、前述の判定結果通知部10
7と同様、CRT表示装置などのメッセージとして提示
される方法や、自動的に別の装置を起動する方法等が考
えられる。また、二次判定結果通知部118には解析結
果時系列データ抽出部113および二次周波数解析部1
14からのデータも伝えられ、それぞれの結果を外部に
通知することもできる。
【0122】以上のように第3実施例によれば、原子力
発電プラントの異常診断において、プラントの状態に応
じた解析の範囲と解像度により診断が行え、より詳細に
異常の内容を把握することが可能になる。また、異常発
生時のデータはデータベースとして保存され、事後に異
常発生時の状況を再現し、より詳細な解析が可能とな
る。さらに、保存されたデータに対して二次周波数解析
を実施することにより、特徴周波数の時系列的な変化を
とらえる解析も可能となり、より詳細な診断が可能とな
る。
【0123】なお、第3実施例では、原子力発電プラン
トに適用した例を説明したが、火力発電プラントや化学
プラント、鉄鋼プラントでも同じような診断システムが
適用可能である。その際には、解析パラメータ指示部、
一次パラメータ指示部、二次パラメータ指示部で設定さ
れるパラメータの値や正常時周波数特性データベースに
格納されるデータに関しては、それぞれのプラントの特
徴的なものとなる。
【0124】また、解析結果に対して異常の有無を判定
する判定処理に関しても、前述の実施例で示したものだ
けではない、画像処理の手法を用いて波形のパターンを
比較する方法や、単純にピークの数と値を比較する方法
等もある。すなわち、2つのパターンを比較する方法で
さえあれば、そのアリゴリズムに関しては特に制限はな
い。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、オンラインの周波数解析の判定結果データに応じ
て解析パラメータを設定変更するようにしたから判定結
果データが異常のとき解析対象の周波数帯域あるいはデ
ータ数が変更でき、より詳細な周波数解析ができ、プラ
ントの状況に応じてオンラインの診断が実行できる。
【0126】請求項2の発明によれば、オンラインの判
定結果データによってプラントデータをプラントデータ
ベースへ格納するからプラントデータベースに格納され
たプラントデータを用いて、さらに、詳細な解析がで
き、より詳細なプラント診断ができる。
【0127】請求項3の発明によれば、プラントデータ
ベースに格納されたプラントデータについて一次解析パ
ラメータを用いて周波数解析が繰返し実行され、得られ
る周波数解析結果データを時系列に並べた時系列の周波
数解析結果データから特徴周波数の時系列データが抽出
される。これにより、特徴周波数の時系列データから絞
り込んだ周波数解析ができる。
【0128】請求項4の発明によれば、特徴周波数の時
系列データから二次解析パラメータによって、特徴周波
数の時系列データを用いて二次周波数解析を実行し特徴
周波数の時系列データの変化状態を把えた解析ができ、
より詳細な診断ができる。
【0129】請求項5の発明によれば、解析条件として
比較的に広い周波数帯域のプラントデータを用いて繰返
し周波数解析をして得られる周波数解析結果データを時
系列に並べた周波数解析結果データの時系列データを取
出し、周波数解析結果データの時系列データから特徴周
波数の値を抽出した特徴周波数の時系列データが抽出さ
れる。これにより、特徴周波数の時系列データから、さ
らに、詳細な診断ができる。
【0130】請求項6の発明によれば、特徴周波数帯域
に絞った周波数解析ができ詳細な診断ができる。
【0131】請求項7の発明によれば、プラントの状況
によって解析条件としてサンプリング周期とデータの個
数を設定変更できる。
【0132】請求項8の発明によれば、解析パラメータ
であるサンプリング周期とデータ個数を解析対象の信号
の特性に応じて設定し繰返し周波数解析がされるから的
確な特徴周波数の時系列データが得られる。
【0133】請求項9の発明によれば、解析パラメータ
として周波数帯域とデータの個数として解析対象の信号
の特性に応じて設定されるから詳細なプラント診断がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すプラント診断装置の
構成図である。
【図2】図1のプラント診断装置に備える周波数解析部
で得られる周波数解析データの一例を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示すプラント診断装置の
構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すプラント診断装置の
構成図である。
【図5】図4のプラント診断装置で得られる周波数解析
データの第一の例を示す説明図である。
【図6】図4のプラント診断装置で得られる周波数解析
データの第二の例を示す説明図である。
【図7】図4のプラント診断装置に備える一次解析部で
得られる周波数解析結果データの時系列データを示す説
明図である。
【図8】従来例を示すプラント診断装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
101 データ伝送線 102 データ入力部 103 周波数解析部 104 比較処理部 105 正常時周波数特性データベース 106 判定部 107 判定結果通知部 108 解析パラメータ指示部 109 データ採取指示部 110 データ格納処理部 111 プラントデータベース 112 時系列周波数解析部 113 解析結果時系列データ抽出部 114 二次周波数解析部 115 一次解析パラメータ設定部 116 二次解析パラメータ設定部 117 二次判定部 118 二次判定結果通知部 120 一次解析部 121 二次解析部
フロントページの続き (72)発明者 堀口 雅裕 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 藤井 誠 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントデータを取込むデータ入力部
    と、このデータ入力部により取込まれたデータを用い所
    定のサンプリング周期と所定のデータ数とからなる解析
    パラメータによってオンラインで周波数解析を行ってオ
    ンライン周波数解析データを出力する周波数解析部と、
    プラントが正常のときの周波数解析結果を正常時周波数
    解析データとして保存する正常時周波数特性データベー
    スと、前記オンライン周波数解析データと前記正常時周
    波数解析データとを比較してプラントの状態を判定して
    判定結果データを出力する判定部と、この判定部による
    判定結果データを外部へ通知する判定結果通知部とを有
    するプラント診断装置において、 前記判定部から前記判定結果データを取込み判定結果デ
    ータに応じて前記周波数解析部が解析する解析パラメー
    タを設定変更する解析パラメータ指示部を備えることを
    特徴とするプラント診断装置。
  2. 【請求項2】 前記判定部による判定結果データを取込
    み、この判定結果データに基づいて前記データ入力部が
    入力するプラントデータを保存するか否かを判断するデ
    ータ採取指示部と、このデータ採取指示部によってプラ
    ントデータを格納すると判断したとき、前記データ入力
    部からプラントデータを取込んでプラントデータベース
    へ格納するデータ格納処理部とを付加することを特徴と
    する請求項1記載のプラント診断装置。
  3. 【請求項3】 プラントデータを取込むデータ入力部
    と、このデータ入力部により取込まれたデータを用い所
    定のサンプリング周期と所定のデータ数とからなる解析
    パラメータによってオンラインで周波数解析を行ってオ
    ンライン周波数解析データを出力する周波数解析部と、
    プラントが正常のときの周波数解析結果を正常時周波数
    解析データとして保存する正常時周波数特性データベー
    スと、前記オンライン周波数解析データと前記正常時周
    波数解析データとを比較してプラントの状態を判定して
    判定結果データを出力する判定部と、この判定部による
    判定結果データを外部へ通知する判定結果通知部とを有
    するプラント診断装置において、 前記判定部から判定結果データを取込み判定結果データ
    に応じて前記周波数解析部が解析する解析パラメータを
    設定変更する解析パラメータ指示部と、 前記判定部による判定結果データを取込み、この判定結
    果データに基づいて前記データ入力部が入力するプラン
    トデータを保存するか否かを判断するデータ採取指示部
    と、 このデータ採取指示部によってプラントデータを格納す
    ると判断されたとき、前記データ入力部からプラントデ
    ータを取込んでプラントデータベースへ格納するデータ
    格納処理部と、 前記プラントデータベースに格納されたプラントデータ
    について一次解析パラメータを用いて周波数解析を繰返
    し実行して得られる時系列の周波数解析結果データから
    特徴周波数の時系列データを抽出する一次解析部とを備
    えることを特徴とするプラント診断装置。
  4. 【請求項4】 前記一次解析部により得られた特徴周波
    数の時系列データに基づいて二次解析パラメータによっ
    て詳細な解析を実行し得られた二次周波数解析結果デー
    タを判定してその判定結果を外部へ通知する二次解析部
    を付加したことを特徴とする請求項3記載のプラント診
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記一次解析部は、解析条件として周波
    数帯域が広い一次解析パラメータを設定する一次解析パ
    ラメータ設定部と、 この一次解析パラメータ設定部により設定される一次解
    析パラメータにより前記プラントデータベースのプラン
    トデータを用いて繰返し周波数解析を実行して時系列の
    周波数解析結果データを出力する時系列周波数解析部
    と、 この時系列周波数解析部により得られた時系列の前記周
    波数解析結果データから特徴周波数の時系列データを抽
    出する解析結果時系列データ抽出部とを設けることを特
    徴とする請求項3記載のプラント診断装置。
  6. 【請求項6】 前記二次解析部は、解析条件として周波
    数帯域を特徴周波数帯域に絞った二次解析パラメータを
    設定する二次解析パラメータ設定部と、 この二次解析パラメータ設定部により設定された二次解
    析パラメータによって周波数解析を実行する二次周波数
    解析部と、 この二次周波数解析部により得られた周波数解析データ
    によってプラントの状態を判定する二次判定部と、 この二次判定部による判定結果を外部へ通知する二次判
    定結果通知部とを設けることを特徴とする請求項4記載
    のプラント診断装置。
  7. 【請求項7】 前記解析パラメータ指示部により設定変
    更する解析パラメータは、サンプリング周期とデータの
    個数とのいずれか一方、若しくは双方としたことを特徴
    とする請求項1記載乃至請求項6記載のいずれかのプラ
    ント診断装置。
  8. 【請求項8】 前記一次解析パラメータ設定部により設
    定する解析パラメータは、サンプリング周期とデータの
    個数とすることを特徴とする請求項5記載のプラント診
    断装置。
  9. 【請求項9】 前記二次解析パラメータ設定部により設
    定する二次解析パラメータは、周波数帯域とデータの個
    数とすることを特徴とする請求項6記載のプラント診断
    装置。
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