JPH06309647A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH06309647A
JPH06309647A JP10318193A JP10318193A JPH06309647A JP H06309647 A JPH06309647 A JP H06309647A JP 10318193 A JP10318193 A JP 10318193A JP 10318193 A JP10318193 A JP 10318193A JP H06309647 A JPH06309647 A JP H06309647A
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ray diffraction
crystal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2200Oe以上の保磁力Hc を有する磁気
記録媒体及びその製造方法を提供する。 【構成】 磁気ディスク1はCo−Cr−Ta−Ptの
四元合金からなる磁性膜2が、Crからなる下地膜3、
及びプリコート膜4を設けたガラス基板5の上に形成さ
れている。そして、磁気ディスク1は、Cr結晶の格子
面Cr(200)及びCo結晶の格子面Co(110)
が共にガラス基板面に平行に優先配向した場合のX線回
折強度と比較して、Cr(200)及びCo(110)
のX線回折強度は低くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板を使用した
磁気記録媒体に関し、特に、高い保磁力Hcを有する高
密度記録に好適な磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、磁気記録媒体はますます高密度記
録の可能なものが希求されており、そのためにより高い
保磁力Hcをもつ磁気記録媒体の開発努力がなされてい
る。磁気ディスクの分野に関しては、従来塗布型ディス
クであったものが高密度記録に対応できるスパッタ型デ
ィスクが主流となってきている。
【0003】上記スパッタ型による磁気ディスクは、当
初NiPをめっきしたAl基板上にCr下地膜、Co−Ni
あるいはCo−Ni−Cr磁性膜をこの順に設け、この磁
性膜の上にカーボン膜及び潤滑層を設けたものが開発さ
れた。そして、記録密度の向上により、ヘッドの浮上量
をより少なくできるガラス基板が登場し、磁性膜につい
ては低ノイズのCo−Cr−Ta、Co−Cr−Ptが開発さ
れた。
【0004】上記保磁力Hcをより高くするために、例
えば特開平1−256017号公報にはCo−Cr−Ta
−Ptからなる磁性層を用いる技術が記載され、また、
特公平4−50653号公報には、負のバイアス電圧を
印加しながら成膜するバイアススパッタ技術が記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のいずれ
の技術においても、前記低浮上量特性に優れたガラス基
板を用いた場合には、保磁力Hcが2200(Oe)を
超える高特性の磁気ディスクは得られていない。本発明
の目的は、上記2200(Oe)以上の保磁力Hcを有
する磁気記録媒体及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の磁気記録媒体は、磁性膜中のCr結晶及び
Co結晶の格子面が、Cr結晶の格子面Cr(200)及
びCo結晶の格子面Co(110)が共にガラス基板面に
平行に優先配向した場合のX線回折強度と比較して、C
r(200)及びCo(110)のX線回折強度を低くし
てある。
【0007】また本発明の製造方法は、プリコート膜を
少なくともV,Mo,NiPのうちの1種を含む材料によ
って成膜し、さらに下地膜及び磁性膜を、負のバイアス
電圧を印加しながらスパッタ法によって形成してある。
【0008】
【作用】本発明の磁気記録媒体は、プリコート膜、下地
膜及び磁性膜の成膜条件等を操作することにより、成長
するCr結晶及びCo結晶の格子面とガラス基板面との相
対位置を調整し、保磁力Hcの向上を図る。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。ここにおいて図1は本発明に基づく磁気ディスクの
一例を示す部分断面図である。この磁気ディスク1はC
o−Cr−Ta−Ptの四元合金からなる磁性膜2が、Cr
からなる下地膜3、及びプリコート膜4を設けたガラス
基板5の上に形成されている。磁気ディスク1として使
用するには、磁性膜2の上に図示しないカーボン潤滑層
をおき、さらにその上に潤滑剤を塗布する。
【0010】そして、磁性膜2においては、Cr結晶
(体心立方晶)及びCo結晶(六方晶)の格子面は、Cr
結晶の格子面Cr(200)及びCo結晶の格子面Co
(110)が共にガラス基板面に平行に優先配向した場
合のX線回折強度と比較して、Cr(200)及びCo
(110)のX線回折強度は低くなっている。また、同
様にCr(110)のX線回折強度は高くなっている。
このような格子面を有する本発明に基づく磁気ディスク
1は保磁力Hcが2200(Oe)以上となり、さらに
は3200(Oe)を超えることも可能である。
【0011】上記内容を具体的に説明する。図9は、従
来のCr(200)及びCo(110)がガラス基板面に
平行に優先配向した磁性膜2に係るCr結晶及びCo結晶
の単位胞を示す概念図である。2θ/θ法によるX線回
折においては、ガラス基板5の面に対して平行となった
格子面のみからX線が回折されるため、図9においては
これらCr(200)及びCo(110)の回折強度が強
く出る。
【0012】しかし、上述のようにCr(200)及び
Co(110)がガラス基板5面に平行に優先配向した
場合には、図10に示すように、Cr(110)はガラ
ス基板5の面と平行でなくなる。従って、このCr(1
10)の回折強度は低下する。
【0013】図2は、本発明に基づくCr(110)が
ガラス基板面に平行に優先配向した磁性膜2のCr結晶
の単位胞を示す概念図である。この図2及び上記図10
の比較から明らかなように、図2におけるCr(11
0)の回折強度は図10の場合よりも強くなる。一方、
図3には本発明に基づくCr(200)及びCo(11
0)の様子を示したが、図9との比較から明らかなよう
に図3におけるCr(200)及びCo(110)の回折
強度は図9の場合よりも弱くなる。
【0014】すなわち、本発明に基づく磁性膜2中のC
r(200)及びCo(110)のX線回折強度をそれぞ
れICr(200)及びICo(110)とし、前記図9におけるCr
(200)及びCo(110)のX線回折強度をそれぞ
れI0Cr(200)及びI0Co(110)としたとき、(ICr(200)
/I0Cr(200))<1となるが好ましくは(ICr(200)
0Cr(200))≦0.4である。また(ICo(110)/I
0Co(110))<1となるが好ましくは(ICo(110)/I
0Co(110))≦0.6である。
【0015】また、本発明に基づく磁性膜2中のCr
(110)のX線回折強度をICr(110)とし、前記図1
0におけるCr(110)のX線回折強度をI0Cr(110)
としたとき、(ICr(110)/I0Cr(110))>1となるが
好ましくは(ICr(110)/I0Cr(11 0))≧1.35であ
る。
【0016】次に、本発明に基づく磁気ディスク1の製
造方法の一例を説明するが、上述のように、磁性膜2中
のCr及びCo結晶の優先配向面が変化することが最も大
事であり、この配向面の変化を引き起こすことができる
製造方法であればどのようなものでも制限はない。
【0017】図4は、本発明に係るスパッタ装置の一例
を示す概略図である。同図において、スパッタ装置6は
真空層7内にターゲット8及び磁気ディスクホルダ9を
備えており、また、Ar等の不活性ガスの導入口10及
び真空排気口11が設けられている。そして、ターゲッ
ト8にはスパッタ用直流電源12が接続されており、ま
た、磁気ディスクホルダ9にはバイアス用直流電源13
が接続されている。
【0018】スパッタ装置6を用いて本発明に基づく磁
気ディスク1を製造するには、先ず、既にスパッタ法等
によってV,Mo,NiPのうちの1種以上を含む材料に
よって成膜してあるプリコート膜4付きのガラス基板5
を磁気ディスクホルダ9に取り付ける。そして、真空排
気口11から真空引きした後に導入口10から例えばA
rガスを導入し、スパッタ用直流電源12及びバイアス
用直流電源13によってそれぞれDC電圧を印加する。
【0019】上述のようにプリコート膜4付きのガラス
基板5に負のバイアス電圧を印加しながらCrの下地膜
3あるいはCo−Cr−Ta−Ptの四元合金の磁性膜2を
形成する場合、ターゲット8から飛来してガラス基板5
に付着したCr等の原子の一部は、負のバイアス電圧の
影響でスパッタされて優先配向面の変化を生じ、前記本
発明に基づく格子面を有するようになり、保磁力Hc2
200(Oe)以上の磁気ディスク1とすることができ
る。
【0020】次に、本発明に基づく実施例をさらに詳細
に説明する。実施例1 3.5インチのガラス基板5上に、直流マグネトロン法
によりVからなるプリコート膜4を60Å成膜した。こ
のときの成膜条件は、到達真空度を2×10-6Tor
r、Arスパッタガス圧を2mTorr、ガラス基板5
の加熱温度を200℃とした。上記プリコート膜4の成
膜後、ガラス基板5を冷却して真空装置から取り外し
た。
【0021】次に、上記プリコート膜4付きのガラス基
板5をスパッタ装置6の磁気ディスクホルダ9に取り付
け、ガラス基板5に−200Vのバイアス電圧を印加し
ながらCrからなる下地膜3を4000Å、さらにこの
上にCo75.2Cr9.4Ta5.7Pt9 .7(各原子に添えた数値
はat%である)の組成からなる四元合金の磁性膜2を2
50Å成膜して磁気ディスク1とした。このときの成膜
条件は、到達真空度を2×10-6Torr、Arスパッ
タガス圧を2mTorr、ガラス基板5の加熱温度を2
50℃とした。
【0022】また、本実施例の比較用として、バイアス
電圧を印加しない以外は上記製造方法と全く同様にして
磁気ディスク1(R−1)を作成した。そして、実施例
1及びR−1の磁性膜2の結晶配向性をX線回折装置に
よって、また、磁気特性(保磁力Hc)を振動試料型磁
力計(VSM)によって測定した。
【0023】得られた磁気ディスク1に関する結果を図
5、図7及び図8に示した。図5はX線回折強度の測定
チャートであり、R−1に比較して本実施例の磁性膜2
はCr(200)及びCo(110)の強度が低くなり、
Cr(110)の強度が高くなっていた。また、図7は
バイアス電圧−保磁力Hc線図であり、R−1の磁気デ
ィスク1の保磁力Hcは2100(Oe)であるのに対
して本実施例のものは3060(Oe)と高かった。
【0024】さらに、図8はX線回折強度比−保磁力H
c線図であり、図中のA〜Cは下記内容を表す。なお、
下記中のIは各実施例の磁性膜2のX線回折強度、I0
は比較用の磁性膜2のX線回折強度である。 A……Cr(200)のX線回折強度比;A=ICr(200)
/I0Cr(200) B……Co(110)のX線回折強度比;B=ICo(110)
/I0Co(110) C……Cr(110)のX線回折強度比;C=ICr(110)
/I0Cr(110) 図8に示したように本実施例による磁性膜2の上記Aは
0.08、Bは0.16、Cは2.77であった(な
お、R−1の磁性膜2はA,B,Cとも1である)。
【0025】実施例2〜4 実施例1のガラス基板5に印加するバイアス電圧を−1
00V(実施例2)、−300V(実施例3)、−40
0V(実施例4)と代えた以外は実施例1と同様にして
それぞれ磁気ディスク1を製造した。
【0026】これらの結果も図5、図7及び図8に示し
た。図5において、本実施例の磁性膜2はいずれもR−
1に比較してCr(200)及びCo(110)の強度が
低くなり、Cr(110)の強度が高くなっている。ま
た、図7に示すように、本実施例2〜4のものの保磁力
Hcはそれぞれ2450(Oe),3100(Oe),
2800(Oe)と高かった。
【0027】さらに、図8において本実施例2〜4によ
る磁性膜2の上記Aはそれぞれ0.15,0.03,
0.07、Bは0.26,0.13,0.26、Cは
2.81,2.93,1.38であった。
【0028】実施例5 実施例1の下地膜3の厚さを1000Åに代えた以外は
実施例1と同様にして磁気ディスク1を製造した。この
磁気ディスク1の保磁力Hcは2300(Oe)であっ
た。また、バイアス電圧を印加しない比較用の磁気ディ
スク1(R−2)も作成したが、この保磁力Hcは14
00(Oe)と低かった。
【0029】図6は本実施例に係るX線回折強度の測定
チャートであり、R−2に比較してCr(200)及び
Co(110)の強度が低くなっている。
【0030】実施例6 実施例1のVからなるプリコート膜4に代えて、Cr膜
500Å、カーボン膜500Å及びMo膜60Åをこの
順に形成してプリコート膜4とした以外は実施例1と同
様にして磁気ディスク1を製造した。この磁気ディスク
1の保磁力Hcは3230(Oe)であった。また、バ
イアス電圧を印加しない比較用の磁気ディスク1(R−
3)も作成したが、この保磁力Hcは2150(Oe)
と低かった。
【0031】比較例1 実施例1のVからなるプリコート膜4に代えて、Cr膜
60Åを成膜し、真空装置から取り出さずに、続けて−
200Vのバイアス電圧を印加しながらCrからなる下
地膜3を2000Å成膜した以外は実施例1と同様にし
て磁気ディスク1を製造したが、この保磁力Hcは20
50(Oe)と低かった。
【0032】以上の結果から明らかなように、負のバイ
アス電圧を印加して形成した本発明に基づく磁気ディス
ク1は、いずれも負のバイアス電圧を印加せずに形成し
たR−1〜R−3の磁気ディスク1よりも高い保磁力H
cを有している。また、バイアス電圧が−300V近辺
に保磁力Hcのピークがあり、約3100(Oe)の磁
性膜2を得ることができる。また、表1の実施例7に示
すようにプリコート膜4の種類を代えることで保磁力H
c3230(Oe)と非常に高性能の磁性膜2も得てい
る。
【0033】そして、図5及び図6から明らかなよう
に、負のバイアスを印加せずに形成したR−1及びR−
2の磁性膜2は、Cr(200)及びCo(110)がガ
ラス基板5に平行に優先配向しているが、負のバイアス
を印加した各実施例の磁性膜2はCr(200),Co
(110)のガラス基板面に対する結晶配向性が低下
し、Cr(110)がガラス基板5に平行に優先配向さ
れる傾向がある。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、ガラス
基板面に対するCr(200),Co(110)の結晶配
向性を低下させCr(110)の格子面をガラス基板面
に平行に優先配向してあるため、保磁力Hcの非常に高
い高密度記録の可能な磁気記録媒体である。
【0035】また、本発明の製造方法は、プリコート膜
を少なくともV,Mo,NiPのうちの1種を含む材料に
よって成膜し、さらに下地膜及び磁性膜を、負のバイア
ス電圧を印加しながらスパッタ法によって形成するた
め、Cr(110)の格子面をガラス基板面に平行に優
先配向させ、高密度記録の可能な磁気記録媒体とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく磁気ディスクの一例を示す部分
断面図
【図2】本発明に基づくCr(110)がガラス基板面
に平行に優先配向した磁性膜のCr結晶の単位胞を示す
概念図
【図3】本発明に基づくCr(200)及びCo(11
0)の配向を示す概念図
【図4】本発明に係るスパッタ装置の一例を示す概略図
【図5】実施例1〜4のX線回折強度の測定チャート
【図6】実施例5のX線回折強度の測定チャート
【図7】実施例1〜4のバイアス電圧−保磁力Hc線図
【図8】実施例1〜4のX線回折強度比−保磁力Hc線
【図9】従来のCr(200)及びCo(110)がガラ
ス基板面に平行に優先配向した磁性膜に係るCr結晶及
びCo結晶の単位胞を示す概念図
【図10】従来のCr(110)の配向を示す概念図
【符号の説明】
1…磁気記録媒体(磁気ディスク)、2…磁性膜、3…
下地膜、4…プリコート膜、5…ガラス基板、6…スパ
ッタ装置、7…真空層、8…ターゲット、9…磁気ディ
スクホルダ、12…スパッタ用直流電源、13…バイア
ス用直流電源。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の磁気記録媒体は、Cr結晶の格子面Cr
(200)及びCo結晶の格子面Co(110)が共に
ガラス基板面に平行に優先配向した場合のX線回折強度
と比較して、Cr(200)及びCo(110)のX線
回折強度を低くしてある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そして、Cr結晶(体心立方晶)及びCo
結晶(六方晶)の格子面は、Cr結晶の格子面Cr(2
00)及びCo結晶の格子面Co(110)が共にガラ
ス基板面に平行に優先配向した場合のX線回折強度と比
較して、Cr(200)及びCo(110)のX線回折
強度は低くなっている。また、同様にCr(110)の
X線回折強度は高くなっている。このような格子面を有
する本発明に基づく磁気ディスク1は保磁力Hcが22
00(Oe)以上となり、さらには3200(Oe)を
超えることも可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】上記内容を具体的に説明する。図9は、従
来のCr(200)及びCo(110)がガラス基板面
に平行に優先配向したCr結晶及びCo結晶の単位胞を
示す概念図である。2θ/θ法によるX線回折において
は、ガラス基板5の面に対して平行となった格子面のみ
からX線が回折されるため、図9においてはこれらCr
(200)及びCo(110)の回折強度が強く出る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図2は、本発明に基づくCr(110)が
ガラス基板面に平行に優先配向した下地膜3のCr結晶
の単位胞を示す概念図である。この図2及び上記図10
の比較から明らかなように、図2におけるCr(11
0)の回折強度は図10の場合よりも強くなる。一方、
図3には本発明に基づくCr(200)及びCo(11
0)の様子を示したが、図9との比較から明らかなよう
に図3におけるCr(200)及びCo(110)の回
折強度は図9の場合よりも弱くなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】すなわち、本発明に基づく下地膜3中のC
r(200)及び磁性膜2中のCo(110)のX線回
折強度をそれぞれICr(200) 及びICo(110) とし、前記
図9におけるCr(200)及びCo(110)のX線
回折強度をそれぞれIOCr(20 0)及びIOCo(110)としたと
き、(ICr(200) /IOCr(200))<1となるが、好まし
くは(ICr(200) /IOCr(200))≦0.4である。また
(ICo(110) /IOCo( 110))<1となるが、好ましくは
(ICo(110) /IOCo(110))≦0.6である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、本発明に基づく下地膜3中のCr
(110)のX線回折強度をICr(110 ) とし、前記図1
0におけるCr(110)のX線回折強度をIOCr(110)
としたとき、(ICr(110) /IOCr(110))>1となる
が、好ましくは(ICr(110) /IOCr(110))≧1.35
である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次に、本発明に基づく磁気ディスク1の製
造方法の一例を説明するが、上述のように、下地膜3中
のCr及び磁性膜2中のCo結晶の優先配向面が変化す
ることが最も大事であり、この配向面の変化を引き起こ
すことができる製造方法であればどのようなものでも制
限はない。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】得られた磁気ディスク1に関する結果を図
5、図7及び図8に示した。図5はX線回折強度の測定
チャートであり、R−1に比較して本実施例の磁気ディ
スク1はCr(200)及びCo(110)の強度が低
くなり、Cr(110)の強度が高くなっていた。ま
た、図7はバイアス電圧−保磁力Hc線図であり、R−
1の磁気ディスク1の保磁力Hcは2100(Oe)で
あるのに対して本実施例のものは3060(Oe)と高
かった。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】さらに、図8はX線回折強度比−保磁力H
c線図であり、図中のA〜Cは下記内容を表す。なお、
下記中のIは各実施例の磁気ディスク1のX線回折強
度、IO は比較用の磁気ディスク1のX線回折強度で
ある。 A……Cr(200)のX線回折強度比;A=I
Cr(200) /IOCr(200) B……Co(110)のX線回折強度比;B=I
Co(110) /IOCo(110) C……Cr(110)のX線回折強度比;C=I
Cr(110) /IOCr(110) 図8に示したように本実施例による磁気ディスク1の上
記Aは0.08、Bは0.16、Cは2.77であった
(なお、R−1の磁気ディスク1はA,B,Cとも1で
ある)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】これらの結果も図5、図7及び図8に示し
た。図5において、本実施例の磁気ディスク1はいずれ
もR−1に比較してCr(200)及びCo(110)
の強度が低くなり、Cr(110)の強度が高くなって
いる。また、図7に示すように、本実施例2〜4のもの
の保磁力Hcはそれぞれ2450(Oe),3100
(Oe),2800(Oe)と高かった。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】さらに、図8において本実施例2〜4によ
る磁気ディスク1の上記Aはそれぞれ0.15,0.0
3,0.07、Bは0.26,0.13,0.26、C
は2.81,2.93,1.38であった。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】以上の結果から明らかなように、負のバイ
アス電圧を印加して形成した本発明に基づく磁気ディス
ク1は、いずれも負のバイアス電圧を印加せずに形成し
たR−1〜R−3の磁気ディスク1よりも高い保磁力H
cを有している。また、バイアス電圧が−300V近辺
に保磁力Hcのピークがあり、約3100(Oe)の磁
気ディスク1を得ることができる。また、実施例6に示
すようにプリコート膜4の種類を代えることで保磁力H
c3230(Oe)と非常に高性能の磁気ディスク1も
得ている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】そして、図5及び図6から明らかなよう
に、負のバイアスを印加せずに形成したR−1及びR−
2の磁気ディスク1は、Cr(200)及びCo(11
0)がガラス基板5に平行に優先配向しているが、負の
バイアスを印加した各実施例の磁気ディスク1はCr
(200),Co(110)のガラス基板面に対する結
晶配向性が低下し、Cr(110)がガラス基板5に平
行に優先配向される傾向がある。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明に基づくCr(110)がガラス基板面
に平行に優先配向した下地膜のCr結晶の単位胞を示す
概念図
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】従来のCr(200)及びCo(110)がガ
ラス基板面に平行に優先配向したCr結晶及びCo結晶
の単位胞を示す概念図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上にプリコート膜が形成さ
    れ、このプリコート膜の上にCrからなる下地膜及びCo
    −Cr−Ta−Ptの四元合金からなる磁性膜がこの順に
    形成された磁気記録媒体において、この磁気記録媒体
    は、前記磁性膜中のCr結晶及びCo結晶の格子面が、C
    r結晶の格子面Cr(200)及びCo結晶の格子面Co
    (110)が共にガラス基板面に平行に優先配向した場
    合のX線回折強度と比較して、Cr(200)及びCo
    (110)のX線回折強度が低いことを特徴とする磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 ガラス基板上にプリコート膜を形成し、
    このプリコート膜の上にCrからなる下地膜及びCo−C
    r−Ta−Ptの四元合金からなる磁性膜をこの順に形成
    する磁気記録媒体の製造方法において、この製造方法
    は、前記プリコート膜を少なくともV,Mo,NiPのう
    ちの1種を含む材料によって成膜し、さらに前記下地膜
    及び磁性膜を、負のバイアス電圧を印加しながらスパッ
    タ法によって形成することを特徴とする磁気記録媒体の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6071607A (en) * 1996-04-26 2000-06-06 Fujitsu Limited Magnetic recording medium and magnetic disk device

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JPH01256017A (ja) * 1988-04-04 1989-10-12 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録媒体
JPH0450653A (ja) * 1990-06-12 1992-02-19 Takara Shuzo Co Ltd 癌の検出方法及びキット

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