JPH06310091A - 大気圧イオン化質量分析計 - Google Patents

大気圧イオン化質量分析計

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JPH06310091A
JPH06310091A JP5099100A JP9910093A JPH06310091A JP H06310091 A JPH06310091 A JP H06310091A JP 5099100 A JP5099100 A JP 5099100A JP 9910093 A JP9910093 A JP 9910093A JP H06310091 A JPH06310091 A JP H06310091A
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ions
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ion
molecule
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Takashi Irie
隆史 入江
Yasuhiro Mitsui
泰裕 三井
Kazuaki Mizogami
員章 溝上
Katsumi Kuriyama
克己 栗山
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Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シラン系ガス等の、イオン源を汚染しやすいガ
スに関しても、長時間安定にかつ高感度に微量不純物の
分析が可能な大気圧イオン化質量分析計を提供する。 【構成】イオン発生部5と混合部10と試料導入部と質
量分析部からなり、イオン発生部5で一次イオン発生用
ガス1の放電により生成した一次イオンを、混合部10
で試料ガス2と混合し、イオン−分子反応によって試料
ガス2に含まれる目的物質をイオン化する。混合部10
で生成したイオンを第1電極9と第2電極10で形成し
た電界で細孔19に輸送する。細孔19を通過して質量
分析部に導入されたイオンは質量分離されて検出され
る。 【効果】固体シリコンの堆積によるイオン源内汚染が低
減できるため、安定に長時間のイオン化が可能になり、
かつ、観測イオン量が増大できるので、高感度分析が可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気圧イオン化質量分析
計に関わり、特にシリコン系特殊材料ガスなどの、固体
生成物の堆積によりイオン源の劣化を招きやすい性質を
もつ試料ガスに含まれる不純物を高感度に検出・定量す
るに好適なイオン源構造を有する大気圧イオン化質量分
析計に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、大気圧イオン化質量分析計(Atmo
spheric Pressure Ionization Mass Spectrometer:A
PIMS)は、超微量分析が必要とされる分野、特に超
高純度ガスを必要とする半導体プロセスで不可欠な計測
装置となっている。この理由は、半導体素子の微細化に
伴って、ガス中に含まれる不純物は微量であっても素子
特性に影響を与えるようになったため、プロセスには超
高純度ガスを供給する必要があるが、この超高純度ガス
の製造及び管理には、超高感度分析装置が不可欠だから
である。この種の装置としては、特開昭60−2416
34号公報に記載されている。
【0003】上記従来のAPIMSの装置構成を図12
に示す。装置はイオン発生部、試料導入部、イオンを導
入するための細孔を有し、かつ、真空ポンプで排気され
ている質量分析部から構成されている。イオン発生部に
は窒素ガス等の一次イオン発生用ガスを導入し、コロナ
放電等で一次イオンを発生させる。発生した一次イオン
は一次イオン発生用ガスとともに大気中に噴出させる。
一方、試料導入部からは試料ガスが噴出する。大気圧下
において、質量分析部の細孔の直前で、一次イオンは試
料ガスと混合し、試料ガス中に含まれる微量の目的物質
の分子と衝突することによってイオン/分子反応を起こ
し、目的物質のイオンを生成する。生成したイオンは細
孔から高真空の質量分析部に吸い込まれ、質量分析手段
で質量分離されて検出される。
【0004】このAPIMSでは、イオン発生部と試料
導入部が分離されているため、試料ガスとしてGC(ガ
スクロマトグラフ)やLC(液体クロマトグラフ)から
流出してくるガスを用いた場合でも、イオン発生部は汚
染されることない。従って長時間安定なイオン化が可能
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体プロセスでは、
多種類のガスが使用されているが、モノシラン、ジシラ
ンなどは半導体膜の材料ガスとして使用されるため、特
に高純度化が重要であると考えられる。これらの材料ガ
スは、コロナ放電等の一次イオン化によって固体のシリ
コン化合物を生成し、その固体シリコン化合物がイオン
発生部に堆積することによって、放電を不安定にする。
従って上記従来技術のイオン発生部と試料導入部を別個
にした構造は、これらの材料ガス中の不純物を分析する
上で、長時間安定なイオン化を得るためには好適であ
る。しかるに上記従来技術では、以下の点に配慮がなさ
れていなかったため、これらの材料ガス中の微量不純物
分析はできなかった。
【0006】上記従来技術では、試料ガスを大気中に噴
出するため、試料ガスが大気に触れると反応を起こすよ
うな場合には分析できない。モノシラン、ジシランとも
大気中の酸素に触れると燃焼して酸化珪素の固体に変化
し、質量分析部の細孔の周りに付着する。このため細孔
が目づまりを起こしてイオンが検出できなくなる。ま
た、モノシラン、ジシランを含め、アルシン、ホスフィ
ンなどの半導体の材料ガスは、ほとんどが強い毒性を持
つので、大気中に噴出させることができない場合が多
い。このため、試料ガスと一次イオンが混合する領域
は、外気から完全に遮断する必要がある。
【0007】ところが、上記従来技術において、一次イ
オンと試料ガスが混合する領域を単純に囲って外気と遮
断すると、質量分析部での検出イオン量が著しく減少す
るという問題があった。微量の目的物質を高感度に分析
するためには、目的物質のイオンの検出量を増大させる
ことが必要である。従って、イオンの検出量が少ないと
いうことは目的成分の高感度検出が不可能であることを
意味する。
【0008】上記従来技術では、一次イオンはガスの流
れで細孔付近まで輸送され、そこで試料ガスと混合され
るようになっていた。混合部は、外気に開放されている
ため、一次イオン発生用ガスも試料ガスも細孔付近に衝
突したあと外気中に拡散していくので、再び、イオン発
生部や試料導入部のガス出口付近に戻ることはなかっ
た。従って、イオン発生部から細孔までの一次イオン発
生用ガスの流れはほとんど乱されないため、一次イオン
は効率よく細孔付近に輸送されてきた。しかるに、混合
領域が閉じられた空間の場合では、ガスが再び前記ガス
の出口付近に還流するため、流れが激しく乱れる。従っ
て、イオンは細孔に到達する前に乱れたガスの流れによ
って散逸し、混合部の内壁に衝突して中性化されるた
め、検出イオン量が減少するのである。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであって、イオン発生部と試料ガス導入部とを別個に
し、かつ、イオンを効率よく細孔に輸送するすることに
よって、イオン源内汚染を生じやすいモノシランやジシ
ランなどの半導体材料ガスに関しても、微量不純物を高
感度にかつ長時間安定に測定できる大気圧イオン化質量
分析計を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、イオン発生部と試料導入部と混合部と質
量分析部を備え、イオン発生部は一次イオン生成用ガス
の導入口とイオン化手段とを有して一次イオンを発生さ
せる領域であり、試料導入部は試料ガスを導入する領域
であり、混合部は、試料ガスとイオン発生部から一次イ
オン発生用ガスとともに供給される一次イオンとが混合
されてイオン−分子反応で試料ガス中の目的物質のイオ
ンを生成する領域であり、質量分析部は、高真空に保た
れており、混合部から細孔を通って導入されてくるイオ
ンが、質量分離されて検出される部分である。上記構成
において、混合部に設置された電極により電界を付加し
てイオンを細孔に輸送する手段、イオン発生部と試料導
入部とを2重管で形成することによって、混合部におけ
る一次イオン発生用ガスと試料ガスの流れを平行にする
手段、または、細孔付近に到達したガスを細孔を有する
面に添う方向に排出する手段のうち、少なくとも1つの
手段を付加することによって、検出イオン量を増大させ
たものである。
【0011】
【作用】上記の構成によって、まずイオン発生部に一次
イオン発生用のガスが導入される。そのガスは、コロナ
放電などのイオン化手段によってイオン化され、一次イ
オンが生成する。一次イオンは、一次イオン発生用ガス
とともに混合部に導入され、試料導入部から導入された
試料ガスと混合し、イオン−分子反応によって試料ガス
中の目的物質がイオン化される。生成したイオンは、細
孔を通って質量分析部に導入され、質量分離されて検出
される。混合部は大気にさらされないので、大気との反
応や毒性を有するガスに関しても分析が可能である。
【0012】上記混合部においては、試料ガスと一次イ
オン生成用ガスが混合された後に、細孔に向かう方向に
付加された電界によってイオンが輸送される。このた
め、混合によってガスの流れが乱れても、イオンは効率
よく細孔に輸送され、検出感度が低下することがない。
【0013】または、上記混合部内にイオン発生部と試
料導入部を同軸上に配置し、かつ、イオン発生部を内包
するように試料導入部を配置(2重管構造)することに
より、一次イオン発生用のガスの流れと試料ガスの流れ
とを平行にし、さらにこのガスの流れが、細孔に向くよ
うに設定する。ガスの流れを平行にしても、ガス分子の
拡散による混合は行われるため、目的物質のイオンは生
成する。この構成により、混合によるガス流の乱れが小
さくできるのでイオンの散逸が減り、細孔に到達するイ
オン量の低下が防止できる。試料ガスと一次イオン生成
用ガスの流速をほぼ同じにすることによって、ガス流の
乱れはさらに小さくできる。
【0014】または、上記混合部において、細孔を有す
る面に添う方向にガスの排出口を設け、ガスが試料導入
部やイオン発生部のガス出口の方向に還流しないように
することによってガス流の乱れを小さくできるので、イ
オンは効率よく細孔に輸送され、検出イオン量が増加す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。なお、以下ではAという分子または原子の正イオン
を{A+}と表記し、一次イオン発生用ガス1として水
素ガス(H2)、試料ガス2としてモノシランガス(S
iH4)、試料ガス2に含まれる分析目的物質として水
分(H2O)を例に取って説明する。
【0016】イオン発生部5は、第1ボディ6と第2ボ
ディ7と第1絶縁体8と第1電極9で囲まれた領域であ
る。混合部10は、第1電極9と第2絶縁体11と第2
電極12とで囲まれた領域である。また試料導入部は、
第2ボディ7、第1絶縁体8、第1電極9を貫いて形成
されたガス流路である。この構成のため、イオン源の小
型化が可能になる。イオン発生部5の内部には、電源1
3によって高電圧が印加された針電極14が設置されて
いる。異常放電の防止とガス1の流れが開口部16に向
かうようにするために、針電極14の周りに円筒状のガ
ラス管21を配置している。
【0017】水素ガス1は、第一ガス導入口15からイ
オン発生部5に導入され、針電極14の先端で発生する
コロナ放電によってイオン化されて以下のように一次イ
オン{H3+}が生成する。
【0018】 H2 → {H2+} (コロナ放電) (1) {H2+}+H2 → {H3+}+H (2) ガス1の一部分は、第1電極の開口部16から混合部1
0に流れ込む。一次イオンは、このガスの流れ、および
針電極14と第1電極9の電位差(これは電源13、2
2で与えられる)によって、混合部10へ導入される。
ガス1の残りの部分(ガス3)は、ガス排出口17から
イオン源外に排出される。ガス3の流量をガス1の流量
よりも小さく制御することにより、混合部10からイオ
ン発生部5への試料ガス2の流入が低減できる。
【0019】ガス導入口18から導入された試料ガス2
は、混合部10で、一次イオンとの混合し、以下のイオ
ン−分子反応によって、水分が{SiH3OH2+}イオ
ンとなる。
【0020】 {H3+}+SiH4 → {SiH3+}+2H2 (3) {SiH3+}+SiH4+H2 → {Si27+}+H2 (4) {Si27+}+H2O → {SiH3OH2+}+SiH4 (5) 本実施例では、混合部10において一次イオン発生用ガ
ス1と試料ガス2が十分に混合されるので{SiH3
2+}は高効率に生成される。生成したイオンは第1
電極9と第2電極12の間の電位差(これは、電源2
2、23で与えられる)によって、第2電極12の細孔
19を通って高真空の質量分析部に導入され、質量分離
されて検出される。
【0021】この反応(3)は、反応に伴う余剰エネル
ギー(発熱量)が約1.6eVであり、放電や電子衝撃
によるイオン化が通常10eV以上の余剰エネルギーを
伴うのに比べて、極めて穏やかなイオン化である。従っ
て、分子の励起や解離などが抑制されるため、固体シリ
コンとなって堆積しやすい性質を持つイオンやラジカル
の生成が抑制されることになる。従って、イオン源内部
の汚染が低減される。
【0022】さらに汚染を低減するために、より余剰エ
ネルギーの小さい反応を利用することができる。つま
り、反応(3)が起こらず、目的不純物のみイオン化さ
れる反応である。このために、プロトン親和力がSiH
4よりも大きく、目的不純物Zよりも小さい分子Yのガ
スを水素ガスに混合して一次イオンを生成するためのガ
ス1とする。反応過程は以下のようになる。
【0023】 H2 → {H2+} (コロナ放電) (1) {H2+}+H2 → {H3+}+H (2) {H3+}+Y → {YH+}+H2 (6) {YH+}+SiH4 → 反応せず (7) {YH+}+Z →{ZH+}+Y (8) 以上のように、SiH4は反応に関与しないが、目的不
純物のZは、Yよりもプロトン親和力が大きいので、
(8)の反応によってイオン化される。
【0024】この場合注意しなければいけないのは、Y
のガスで水素ガスを希釈しすぎることである。水素ガス
が希釈されると反応(2)で生成する{H3+}の量が
減少し、さらに反応(6)で生成する{YH+}の量も
減少する。一次イオンの量が減少すれば、2次イオン化
(イオン−分子反応)での目的物質のイオン生成量も減
少するため、検出感度が低減する。しかし、反応(6)
は高圧(約1気圧)状態で行われるため、{YH+}の
生成効率は極めて高い。通常Yは水素ガス中に数百pp
m程度の濃度で存在すれば、反応(6)によって、{H
3+}はほとんど{YH+}に変換されるので十分であ
る。この程度のYの濃度であれば、水素ガスはほとんど
希釈されないので、反応(2)で生成する{H3+}の
量もほとんど変化しない。
【0025】実用上、低濃度のYを含む水素の混合ガス
を準備するのが煩雑な場合は、図2に示すように、水素
ガス導入管30、Yのガス導入管31を結合して、混合
ガスを作成し、一次イオン発生用ガス1として使用すれ
ば良い。この方法では、数百ppmの濃度を制御するこ
とは困難であるが、バルブまたは流量調整器32、33
をもちいることにより、Yの濃度数%では制御が可能で
ある。この程度の希釈では、希釈による感度低下も数%
であるから実用上問題にならない。
【0026】また、モノシランガス中の目的物質と同一
の不純物、または、目的物質よりもイオン化ポテンシャ
ルが低いか、またはプロトン親和力が高い不純物が、一
次イオン発生用のガスに含まれていると、バックグラウ
ンドの上昇、一次イオン化、2次イオン化による反応効
率の低下等によって分析精度と感度が低下する。この一
次イオン発生用ガスに含まれる不純物を除去する目的
で、モレキュラーシーブスや液体窒素トラップなどの純
化装置34が設置されている。
【0027】本実施例によれば、試料ガスを一次イオン
と混合し、イオン分子反応を利用して少ない余剰エネル
ギーでイオン化するため、イオン化に伴う反応生成物の
発生が抑制できるため、安定に微量成分のイオン化が行
えるとともに、イオン源の保守に必要な労力を低減する
ことができる。また、混合部にかけられた電界によるイ
オンの輸送により、イオン源から引き出されるイオン量
が増大し、高感度分析が可能になる。
【0028】図3に本発明の別の実施例を示す。イオン
発生部は第1ボディ40と第1チューブ43で囲まれた
領域50である。一次イオン発生用ガス1は、第1ガス
導入口48から導入され、高電圧の印加された針電極1
4先端で発生するコロナ放電によって一次イオンが生成
する。試料導入部51は第2ボディ41と第1チューブ
43と第2チューブ42で囲まれた領域である。試料ガ
ス2は第2ガス導入口49から導入され、ガス1の流れ
によって開口部44から出射した一次イオンと混合し
て、イオン−分子反応が起こり、目的物質のイオンが生
成する。イオンは電極45の細孔46を通って質量分析
部へ導入され、質量分離されて検出される。一次イオン
発生用ガス1と試料ガス2との混合ガス4は、一部が電
極45の細孔46からイオンと共に流れ、残りは第2チ
ューブ42の外側を流れてガス排出口47から排出され
る。
【0029】本実施例によれば、2重管構造により、試
料ガス2がイオン発生部に逆流することを防止できるた
め、放電に伴うイオン源汚染が発生せず、安定なイオン
の生成が可能になる。また、一次イオンと試料ガスの混
合が行われる開口部44から細孔46に至る領域では、
ガス1とガス2の流れが平行になるので、イオンの散逸
が減り、イオンの引出効率が向上するので、高感度分析
が可能になる。ガス1とガス2の流れの平行性を上げる
ためには、第1チューブと第2チューブの先端(ガス排
出口付近)を細くしぼることが望ましい。また、ガス1
とガス2のガス排出口付近の流速がほぼ同じになるよう
に、ガス1とガス2の流量を調整するとガスの乱れはよ
り少なくなりイオンの散逸が減るので好ましい。
【0030】図4は、本発明のさらに別の実施例を示
す。一次イオン発生用ガス1はガス導入口101からイ
オン発生部5に導入され、針電極14の先端で発生する
コロナ放電によってイオン化される。生成したイオンと
ガス1は開口105から混合部10に導入される。一次
イオン発生用ガスは、典型的には107で示すように流
れて排出ガス104としてガス排出口103から排出さ
れる。一方試料ガス2はガス導入口102から混合部1
0に導入され、混合部で一次イオン発生用ガス1及びそ
のイオンと混合し、典型的には108に示すように流れ
て、排出ガス104としてガス排出口103から排出さ
れる。混合部では、イオン/分子反応により試料ガス中
の分析目的物質をイオン化し、生成したイオンは、ガス
の流れで細孔19を通って質量分析部に導入され、質量
分析手段で質量分離されて検出される。
【0031】図4ではさらに混合部10に電極106が
配置され、混合部10の外から絶縁端子(図示せず)を
介して電圧が印加される。この電極106と細孔19を
有する面とのあいだの電位差によってイオンが細孔19
の方向に輸送されるため、検出されるイオン量が増大す
る。
【0032】本実施例によれば、イオン発生部と試料ガ
ス導入部を別個にし、試料ガスを一次イオンと混合し、
イオン/分子反応を利用して少ない余剰エネルギーでイ
オン化するため、イオン化に伴う反応生成物の発生が抑
制できるため、安定に微量成分のイオン化が行えるとと
もに、イオン源の保守に必要な労力を低減することがで
きる。また、混合部10では、一次イオン発生用ガス1
も試料ガス2も、主に、細孔を有する面に添って流れ出
していくために、ガスが開口105やガス導入口102
付近に還流することがない。このため、混合部における
ガスのみだれが小さくできる。言い替えると、一次イオ
ン発生用ガスとともにイオン発生部から導入される一次
イオンは、細孔付近まで効率よく輸送され、細孔付近で
試料ガスと混合して目的成分のイオンを生成する。従っ
て、細孔から質量分析部に導入されるイオン量を増やす
ことができる。さらに、混合部にかけられた電界でイオ
ンが細孔付近に輸送されるので、細孔から引き出される
イオン量はさらに増大し、高感度分析が可能になる。
【0033】図5は、本発明の大気圧イオン化質量分析
計を用いたガス分析システムの全体構成を示す。大気圧
イオン化質量分析計は、イオン源201、質量分析部2
02、イオン源201と分析領域202を結合する差動
排気部203で構成されている。イオン源201の具体
的な構造は、例えば図1で示されるものを用いることが
できる。イオン源で生成されたイオンは、差動排気部2
03を経て高真空部202に導入され、マスアナライザ
204で質量分離された後、検出器205でイオン電流
として検出される。イオン電流は増幅器206で増幅
後、記録計207、計算機208等に記録される。差動
排気部203と、質量分析部202はそれぞれ真空ポン
プ209、210で排気される。イオン源には、一次イ
オン発生用ガス1と試料ガス2が導入される。ガス1
は、ガス源211から取り出され、圧力調整器212、
流量調整器213によって圧力と流量を制御した後、モ
レキュラーシーブスや液体窒素トラップなどの純化装置
214によって、水分などの分析妨害物質が除去されて
イオン源201に導入される。ガス1の一部は、ガス3
となり、流量調整器215と排気管216を通って、除
害装置に送られる。試料ガス2は、ガス源217から取
り出され、遮断弁218を通り、圧力調整器219、流
量調整器220によって圧力と流量を制御した後、イオ
ン源201に導入される。一次イオン発生用ガス1の一
部と試料ガス2の一部の混合ガス4が流量測定器221
を通った後、排気管216を通って、除外装置に送られ
る。排気管216には常に窒素ガスが供給されているた
め、窒素ガスが排気管内に淀まないようになっている。
この装置はまた、筐体224によって囲まれており、筐
体は排気ダクトにつながっている。この排気ダクトは筐
体内部の空気を吸入するものである。排気ダクトの入り
口にセンサ222が設置され、試料ガスの漏洩を検知す
るとコントローラ223を介して遮断弁218を閉じる
制御信号225を発し、試料ガス2の供給を遮断できる
ようになっている。
【0034】図1で示す実施例のイオン源を採用した図
5の装置に関する性能を以下に説明する。
【0035】図6には、モノシランガスを分析した測定
時間と、イオン発生部におけるコロナ放電の放電電圧と
の関係を示す。イオン発生部に直接にモノシランガスを
導入してイオン化する場合には、数分以内に放電電圧が
急増して安定な放電が得られなくなるため、分析ができ
なくなる。この原因は、コロナ放電を起こす針電極に固
体シリコン化合物が付着するためである。これに対し
て、イオン発生部にモノシランガスが導入されない本発
明では、100時間を超えて安定な放電が得られた。こ
の結果は、図1の開口部16の直径が8mmの場合であ
るが、孔径をより小さくすることで、安定時間をさらに
伸ばすことができる。
【0036】図7には、図5の第1電極と第2電極との
間の電位差(Vx)と検出されるイオン強度の関係を示
す。Vxの増大に伴ってイオン強度が増大することがわ
かる。従って、高感度分析には電圧印加が有効である。
【0037】また、定量できる分析目的物質の濃度の上
限は、Vxおよび第1第2電極間の距離Lによって決定
される。これは、混合部でのイオンの滞在時間によって
イオン/分子反応による分析目的物質イオンの生成量が
変化するためである。この点について以下に説明する。
【0038】近似的には、分析目的物質イオンの生成量
Iは、一次イオンの混合部での滞在時間tと目的物質の
濃度Cによって I=I0(1−exp(−k・C・t)) (9) の様に変化する。ここで、I0は反応前の一次イオン量
であり、kはこのイオン/分子反応の反応速度定数であ
る。tが大きくなると、I/I0はほとんど1となり、
この状態でいくらCを大きくしても、I/I0は変化し
ない。従って定量できなくなる。定量上限の目安として I/I0=1−(1/e)(eは自然対数) (10) となるCの値(C1)をとると、 C1=1/(k・t) (11) となる。
【0039】一方、混合部におけるイオンの滞在時間t
は、 t=L2/(K・Vx) (12) であらわされる。ここでKはイオンの移動度である。
(11)と(12)より C1=(K/k)・(Vx/L2) (13) が得られる。
【0040】実用的にはC1として100ppb(N0
107,N0=2.7x1019:ロシュミット数)程度以
上が適当であるので、典型的な値のK=3cm2/(V
・s),k=1/109cm/sを用いると、およそ Vx/L2>103 (14) が要求される条件となる。Vxとしては異常放電の防止
等の観点から2kV以下が適当と考えられるので、Lと
しては、約1.4cm以下にする必要がある。以下には
Vx=1.4kV,L=0.8cmの場合の測定例を示
す。
【0041】図8にはモノシランガスの質量スペクトル
の一例を示す。一次イオン発生用ガス(窒素)流量が1
000cc/分、イオン発生部からのガス流出量を50
0cc/分、試料モノシランの流量を250cc/分と
した。図8(a)はボンベからのモノシランガスを純化
しないで導入した場合、(b)は小型純化器をボンベと
分析器の間のガス配管に設置して、純化を行った場合の
スペクトルである。縦軸は、全イオン強度で規格化した
相対イオン強度で示している。質量数49のイオンは、
水分と質量数63のイオン{Si27+}との反応(式
(5))で生成する{SiH3OH2+}である。質量数
79のイオンも水分から生成することを確認した。ま
た、シリコン酸化物の分子から生成すると考えられる質
量数109などのイオンも観測された。(a)(b)の
比較から、質量数49、79、109等の不純物イオン
の強度が純化器の設置によって低下していることがわか
る。このことから、純化器の効果が評価できた。
【0042】図9は、モノシランガスに水分を添加し
て、質量数49、79、109のイオン強度との関係を
測定したものである。質量数49、79は水分から生成
するイオンであり、質量数109は水分からは生成しな
いイオンであることがわかった。
【0043】図10にモノシランガス中の水分の検量線
を示す。縦軸は質量数49のイオンの相対イオン強度を
示す。添加水分濃度0から50ppbで良好な直線関係
が得られた。これは、式(5)が水分に関する一次反応
であることの結果である。添加水分濃度0ppbの場合
の質量数49のイオン強度は、この分析システム(ガス
供給の配管やガス自身に含まれる不純物も含む)の水分
のバックグラウンドを示し、その値は2.5ppbであ
った。ガス純化装置の性能向上や、イオン源内部および
ガス導入配管内面等に電解研磨処理やパッシベーション
処理を施すことにより、このバックグラウンドはより下
げることができる。また、2.5ppbに相当する質量
数49のイオン電流は信号雑音比500以上で観測され
たので、装置性能としての水分検出感度は5pptが得
られた。
【0044】図11は、図5の差動排気部においてイオ
ンを加速し、解離させた過程を観測した例である。加速
電圧は、例えば図1の第2電極12や図3の電極45に
印加する。本発明では、これらの電極上への固体シリコ
ンの堆積がないため、電極がチャージアップすることが
ない。従って図12のような解離過程を正確に観測でき
る。図11の例では、質量数109のイオンが質量数7
7や質量数75さらに質量数31に解離する過程が観測
できた。この過程から、質量数109のイオンは{Si
39O+}、質量数77のイオンは{Si25O+}、
質量数75のイオンは{Si23O+}、質量数31の
イオンは{SiH3+}と同定できた。
【0045】本発明を用いれば、モノシランガスなどの
半導体用の特殊材料ガスに関して、ガス純化装置やガス
ボンベなどから供給されるガス純度を評価することによ
り、純化装置の性能評価、ボンベガスの品質管理に応用
できる。また、薄膜製造装置に供給されているガスを分
岐して測定することで、薄膜特性とガス純度との相関な
どを検討することもできる。さらに、イオンの解離過程
を観測することにより、イオンの分子構造やイオン/分
子反応過程に関する基礎的な知見を得ることもできる。
【0046】図3または図4で示したイオン源を図5の
装置に適用する場合には、ガス3の流れがないので、イ
オン源201から流量調整器215を通って排気管21
6に至るガス配管は不要になる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、シラン系ガスのよう
に、放電によって固体生成物を生じイオン源を汚染する
ような試料ガスでも、含まれている微量不純物を長時間
安定にかつ高感度に分析することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置構成図。
【図2】本発明のガス導入部に関する実施例を示す装置
構成図。
【図3】本発明の別の実施例を示す装置構成図。
【図4】本発明の別の実施例を示す装置構成図。
【図5】本発明を用いたガス分析システムの全体構成を
示す図。
【図6】本発明の放電電圧の安定性を示す図。
【図7】本発明のイオン電流強度と引出電圧(Vx)と
の関係を示す図。
【図8】本発明によるモノシランガスの質量スペクトル
測定例を示す図。
【図9】質量数49、79、109のイオン強度とモノ
シランガス中水分の濃度との関係の測定例を示す図。
【図10】本発明によるモノシランガス中水分の検量線
測定例を示す図。
【図11】本発明による、イオンの解離過程の観測例を
示す図。
【図12】従来技術を示す装置構成図。
【符号の説明】
1…一次イオン発生用ガス、2…試料ガス、3、4…排
出ガス、5…イオン発生部、6…第1ボディ、7…第2
ボディ、8…第1絶縁体、9…第1電極、10…混合
部、11…第2絶縁体、12…第2電極、13、22、
23…電源、14…針電極、15、18…ガス導入口、
16…開口部、17、20…ガス排出口、19…細孔、
21…ガラス管、30、31…ガス配管、32、33…
バルブまたは流量調整器、34…ガス純化装置、40…
第1ボディ、41…第2ボディ、42…第2チューブ、
43…第1チューブ、44…開口部、45…電極、46
…細孔、47…ガス排出口、48、49…ガス導入口、
50…イオン発生部、51…試料導入部、101…一次
イオン発生用ガス導入口、102…試料ガス導入口、1
03…ガス排出口、104…排出ガス、105…開口
部、106…電極、107…典型的な一次イオン発生用
ガスの流れ、108…典型的な試料ガスの流れ、201
…イオン源、202…質量分析部、203…差動排気
部、204…マスアナライザ、205…検出器、206
…増幅器、207…記録計、208…計算機、209、
210…真空ポンプ、211、217…ガス源、21
2、219…圧力調整器、218…遮断弁、213、2
15、220…流量調整器、214…純化装置、216
…排気管、221…流量測定器、222…ガス漏洩セン
サ、223…コントローラ、224…筐体、225…制
御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝上 員章 東京都青梅市藤橋3丁目3番地の2 日立 東京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 栗山 克己 東京都青梅市藤橋3丁目3番地の2 日立 東京エレクトロニクス株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量分析部とイオン源とから成り、前記質
    量分析部は真空に排気された領域で、細孔と質量分析手
    段を有し、イオン源は、開口を有する電極で2室に仕切
    られており、第1室は第1のガスの導入口と該第1のガ
    スのイオンを生成するイオン化手段をもち、第2室は、
    微量の分析目的物質を含む第2のガスの導入口を有し、
    前記第2室において前記開口から供給される前記第1の
    ガスのイオンと前記第2のガスとを混合することによ
    り、イオン−分子反応による二次イオン化を行わせ、生
    成したイオンを前記電極によって形成される電界で前記
    細孔に移動させ、前記細孔を通ったイオンが質量分析部
    の質量分析手段で分離されて検出されることを特徴とす
    る、大気圧イオン化質量分析計。
  2. 【請求項2】前記第1室のガス圧力を、前記第2室のガ
    ス圧力よりも高くし、第2室のガスを第1室に流入させ
    ないと共に、圧力差によって、第1室で生成した一次イ
    オンを第2室に導入させるようにしたことを特徴とす
    る、請求項1に記載の大気圧イオン化質量分析計。
  3. 【請求項3】前記第1室に前記第1のガスの排出口を付
    加し、前記ガス導入口と排出口にそれぞれ、第1、第2
    のガス流量制御手段を設置し、該第1のガスの排出流量
    が導入流量よりも小さくなるように制御することによっ
    て、該第1のガスをイオンとともに該開口から第2室へ
    供給するとともに、第2室のガスを第1室に流入させな
    いことを特徴とする、請求項1に記載の大気圧イオン化
    質量分析計。
  4. 【請求項4】前記流量制御手段は、マスフローコントロ
    ーラであることを特徴とする、請求項3に記載の大気圧
    イオン化質量分析計。
  5. 【請求項5】イオン源を2つの室に仕切るための前記電
    極にガス導入口とガス排出口を設け、電界形成と第2の
    ガスの導入と排出の役割を兼用させたことを特徴とする
    請求項1から4いずれかに記載の大気圧イオン化質量分
    析計。
  6. 【請求項6】イオン発生部と試料導入部と混合部と質量
    分析部とからなり、イオン発生部は第1のガスのイオン
    を生成するためのイオン化手段を持ち、前記第1のガス
    と第1のガスのイオンとを混合部に導入する部分であ
    り、試料導入部は微量の分析目的物質を含んでいる第2
    のガスを混合部に導入する部分であり、混合部は前記第
    1のガスのイオンと前記第2のガスとを混合してイオン
    /分子反応によって分析目的物質のイオンを生成し、か
    つ混合されたガスは排出手段によって排出される部分で
    あり、質量分析部は真空に排気された領域で細孔と質量
    分析手段を有し、前記混合部から細孔を通って導入され
    たイオンを質量分離して検出する部分である構成におい
    て、前記イオン発生部と前記試料導入部を2重管で構成
    し、該2重管を混合部の内部に、その開口部を前記質量
    分析部の細孔に向くように設置することにより、前記イ
    オン発生部から流出する前記第1のガスと、前記試料導
    入部から流出する前記第2のガスの流れが平行でかつ前
    記細孔に向けたことを特徴とする大気圧イオン化質量分
    析計。
  7. 【請求項7】前記2重管のいずれもの管も開口部付近で
    は、開口部に近づくほど管径を細くしたことを特徴とす
    る請求項6に記載の大気圧イオン化質量分析計。
  8. 【請求項8】イオン発生部と試料導入部と混合部と質量
    分析部とからなり、混合部は、イオン発生部、試料導入
    部、質量分析部と結合されており、イオン発生部は第1
    のガスのイオンを生成するためのイオン化手段を持ち、
    前記第1のガスと第1のガスのイオンとを混合部に導入
    する部分であり、試料導入部は微量の分析目的物質を含
    んでいる第2のガスを混合部に導入する部分であり、混
    合部は前記第1のガスのイオンと前記第2のガスとを混
    合してイオン/分子反応によって分析目的物質のイオン
    を生成し、かつ混合されたガスは排出手段によって排出
    される部分であり、質量分析部は真空に排気された領域
    で細孔と質量分析手段を有し、前記混合部から細孔を通
    って導入されたイオンを質量分離して検出する部分であ
    ることを特徴とする、大気圧イオン化質量分析計。
  9. 【請求項9】前記混合部のガス排出手段は前記質量分析
    部の細孔を有する面に接し、かつ前記面に平行に設置さ
    れていることを特徴とする、請求項8に記載の大気圧イ
    オン化質量分析計。
  10. 【請求項10】前記混合部はイオンを細孔の方向に輸送
    するための電界を形成する手段を有することを特徴とす
    る、請求項8ないし9に記載の大気圧イオン化質量分析
    計。
  11. 【請求項11】前記第1のガスの分子は前記第2のガス
    中の分析目的物質の分子よりもイオン化ポテンシャルが
    高いか、プロトン親和力が低いか、電子親和力が低い
    か、あるいは反応により前記分析目的物質のイオンを生
    成させるか、少なくともいずれか一つの性質を有する分
    子のガス及び該ガスを含む混合ガスであり、第1のガス
    のイオンと第2のガスを混合することにより、イオン/
    分子反応で分析目的物質をイオン化することを特徴とす
    る請求項1から10のいずれかに記載の大気圧イオン化
    質量分析計。
  12. 【請求項12】前記第2のガスをシラン系ガス(モノシ
    ラン、ジシラン、ジクロロシラン等)とし、前記第1の
    ガスを、水素、窒素、アルゴン、ヘリウム、キセノン、
    二酸化炭素等の、シラン系ガス中の不純物の分子よりも
    イオン化ポテンシャルが高いか、プロトン親和力が低い
    か、電子親和力が低いか、あるいは反応により前記シラ
    ン系ガス中の不純物のイオンを生成させるか、少なくと
    もいずれか一つの性質を有する分子のガス及び該ガスを
    含む混合ガスとし、第1のガスのイオンと第2のガスを
    混合することにより、イオン−分子反応でシラン系ガス
    中の不純物をイオン化すると共に、シラン系ガス分子の
    分解を少なくして固体シリコン化合物の生成を低減せし
    めたことを特徴とする請求項11に記載の大気圧イオン
    化質量分析計。
  13. 【請求項13】前記第1のガスの分子は前記第2のガス
    分子と前記第2のガスに含まれる分析目的物質の分子と
    の中間のプロトン親和力を持つ分子のガスと水素の混合
    ガスとし、前記第1のガスのイオンと前記第2のガスを
    混合し、プロトン移動反応によって、前記分析目的物質
    のみをイオン化し、前記第2のガス分子とは反応させな
    いようにしたことを特徴とする請求項1から10のいず
    れかに記載の大気圧イオン化質量分析計。
  14. 【請求項14】前記第1のガスとして、前記第2のガス
    分子と分析目的物質の中間のイオン化ポテンシャルを持
    つ分子のガスと、該ガス分子よりイオン化ポテンシャル
    高いのガスとの混合ガスとし、前記第1のガスのイオン
    と第2のガスとを混合し、電荷移動反応によって、前記
    分析目的物質のみをイオン化し、前記第2のガス分子と
    は反応させないようにしたことをことを特徴とする請求
    項1から10のいずれかに記載の大気圧イオン化質量分
    析計。
  15. 【請求項15】前記第1のガスとして、前記第2のガス
    分子と分析目的物質の中間の電子親和力を持つ分子のガ
    スと、該ガス分子より電子親和力の小さいガスとの混合
    ガスとし、前記第1のガスのイオンと第2のガスとを混
    合し、負イオン反応によって、前記分析目的物質のみを
    イオン化し、前記第2のガス分子とは反応させないよう
    にしたことをことを特徴とする請求項1から10のいず
    れかに記載の大気圧イオン化質量分析計。
  16. 【請求項16】前記第1のガスとして、前記第2のガス
    中の分析目的物質と妨害物質分子の中間のイオン化ポテ
    ンシャルまたはプロトン親和力を持つ分子のガスと、該
    ガス分子よりプロトン親和力が小さいまたはイオン化ポ
    テンシャルが大きいガスとの混合ガスとし、前記第1の
    ガスのイオンと第2のガスとを混合し、イオン/分子反
    応で、分析目的物質のみをイオン化し、妨害物質のイオ
    ンを生成させないようにしたことを特徴とする請求項1
    から10のいずれかに記載の大気圧イオン化質量分析
    計。
  17. 【請求項17】前記第2のガスは、シラン系ガス(モノ
    シラン、ジシラン、ジクロロシラン等)であることを特
    徴とする、請求項13から16のいずれかに記載の大気
    圧イオン化質量分析計。
  18. 【請求項18】請求項1から17のいずれかに記載の大
    気圧イオン化質量分析計を有するシリコン薄膜製造装
    置。
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